「富士山のマルバダケブキ」
梅雨がやっと明けたと思ったら1週間でもう立秋を過ぎたね。「三つ峠」で清楚なレンゲショウマが咲く頃になったので、忍野の花友GOさんに様子を電話で聞いてみた。「昨日行ってみたら登山道にもいつもの群生地にも何もない。シカの増えすぎで食害はひどいもんだ!数本だけ残っていたけどまだつぼみだった。今年は開花が遅いよ。」じゃあ予定変更。今日は富士山の南麓に来るというGOさんに同行させてもらおう。
標高1500mの「水ケ塚公園」は登山禁止のこの夏、シャトルバスの乗り換え駅ではないから広大な駐車場も閑散としていた。下界より10℃も低いからバイクの若者や涼みに来た家族連れの姿が見える。到着したGOさんと2人で「御殿庭」に向かう登山コースを登って行った。でもすぐにコースを外れて「花探索」が始まった。林の陰に黄色い群落が見えた。近寄ってみたらマルバダケブキの海だ!真っ黒なカラスアゲハ、モンシロチョウ、黄色のヒョウモンチョウとアサギマダラが何匹も花の蜜に夢中になって・・・。
2年生のTU君は前回、「助動詞」の文法と整序はよくできた。今日は形式主語のItの用法をまとめた。不定詞to〜や動名詞-ingで始まる句が主語の時、後置にしてその代わりにItを使う。接続詞のthatやwhetherで始まる節だけでなく、疑問詞で始まる名詞節も長いときには「後置」にして、代わりにitを使うことができる。It is amazing to Americans how Parisians get around without any difficulty. 「パリ市民がなんの苦もなくどうして街を歩き回れるのか、アメリカ人には驚きだ。」
今日はカンマの働きも勉強した。When they walk in a city like Paris, however, where the main streets spread out from a central point, カンマカンマを挿入の「カッコ」と考えるといい。本来は文頭で「しかし」と言うべき語句を途中で挿入したのだ。日本語でもよくやることだ。だから関係副詞whereの前は切れずにParisとつながっていると考える。つまり、「しかし、中心部から主要道路が放射しているパリのような街を歩くときには、・・・」
MA君は部活で遠征したため帰宅におくれ今日は欠席だった。
御父兄の皆さまへ・・・いよいよ14日(金)より「夏期集中講座」 が始まります。お盆休みでも気を緩めずに勉強する受験生の姿は美しい。早起きして午前中の涼しい時間帯に集中するのはいいことです。今回は2年生、3年生が1名ずつと、大学生も検定試験の勉強で参加します。 尾上
(追記)マルバダケブキはフキ(蕗)ではない。大きな丸い葉だけ見ると似ているがキク科のオタカラコウの仲間で、夏になると1000m以上の山に黄色が鮮やかな花を開く。先月「雁ケ腹摺山」でも見つけたが、林の中で半日陰をこのみ腰の高さまで伸びて「海」のように広がって咲く姿は壮観だ。レンゲショウマと違ってこれは毒性が強くてシカが食べないから絶えることがないようだ。
GOさんの今日の「探索」はラン科の「ヒナチドリ」と「フジチドリ」だそうだ。苔やシダの生えたような太い古木を見つけては双眼鏡を取り出し、5〜10mの樹上を見つめている。イタヤカエデの大木によくラン科の花が着床するそうだ。前回ご一緒した時にも、フガクスズムシというピンク色の美しいランを見つけて私もガラケーの望遠で写真に収めた。噴火口のひとつ「浅黄塚」に登ってみたが今日は発見できず残念!









