「白駒の池の紅葉」
先月の信州旅行の初日は、東の「松原湖」から西の「蓼科高原」に向かって「メルヘン街道」を登って行った。それは国道299号のことで最高点の2120m付近は「麦草峠」と呼ばれている。三角屋根の山小屋が建っていて「北八ヶ岳」登山の基地として人気が高い。11年前の夏、ここから「茶臼山」「縞枯山」から「北横岳」まで家内と歩いたことがある思い出の登山口だ。
今回はこの「麦草ヒュッテ」に家内を待たせて、以前から気になっていた日本一高所にある湖「白駒の池」まで散策に出発した。「丸山」と「にゅう」を経ていく登山コースはやめて、大勢の観光客と一緒に最短の木道のコースを行く。「苔の森」と呼ぶ針葉樹の美しい森の中を進むと山間の静かな池が見えてきた。池畔の山小屋「青苔荘」の前がボート乗り場になっていて赤い屋根とナナカマドの紅葉が湖面に映える・・・
2年生のTU君は前回、英文「地球環境と電気自動車の開発」を読んで少し難しかった。「さよならも言わずに・・」は「さよならと言うことさえもせずに・・」と考えればwithout so much as saying goodbyeが正解。so much asはevenと同じような意味の副詞なんだ。だから動詞sayingの前につけるよ。今日は明日からの中間テスト対策がしたい、という希望で質問コーナーになった。
問い:「英検テストのためも語彙力を伸ばしたい。単語熟語集を使って覚えるのにコツがありませんか?」:答え@、発音しながら覚えること。音の刺激が記憶に深く刺さるよ。答えA、覚えにくい長い単語はふつう「接頭辞」+「語幹」+「接尾辞」で構成されている。数10個の接頭辞と接尾辞を覚えていれば、語彙力が2倍3倍に増えること、保証します。
問い:「句読点のコロンとかダッシュの使い方は?」−答え:現代日本語の句読点には「テン」と「マル」しかない。だから英語のカンマとピリオド以外の3つの句読点、「コロン:」「セミコロン;」「ダッシュー」の扱いに慣れる必要がある。君たちの英語の文法書には何も書いてないのでネットで調べよう。「英語雑貨屋」 が詳しくて面白いよ。https://www.rondely.com/zakkaya/index.shtml
英語の文の流れは文型と同じように「重いもの→軽いもの」だよね。だから一つの文は前の文の詳しい説明や理由になるんだ。逆に日本語の流れは「軽いもの→重いもの」だよね。だから2文の間にある「そして」や「だから」が省略されていることが多いんだ。2つの英文の間に何も「接続詞」がなければ、無視しないで「すなわち」「なぜならば」を補って和訳するとピッタリ!という感じになり納得するよ。 尾上
(追記)「蘚苔類学会」というのがあって、苔の研究者やファンが多い。ここでは毎年「苔の観察会」が開催されている。原生林の中のこの「苔の森」は、広大な緑のカーペットのように苔に敷き詰められて「ジブリの世界」だ。小さいけれど近づいてみれば千差万別で、スギゴケ、カモジゴケ、フウリンゴケなどが見られる。チョウチンゴケ、シッポゴケなんていうおもしろいのもあるよ。
湖畔の水際を歩いてみた。母親に連れられた小さな女の子が3人、ハイキングに来たんだね。元気な「こんにちは!」に私が応えていると、追い越した時にも「こんにちは!」長靴で入って行って写真を撮っている時にもまた「こんにちは!」と。同じ子と6回もあいさつを交わしたよ。幸せにあふれたファミリーだね。









