2020年10月29日(木)裾野市民文化センター
「ミドリ米の稲刈り」
今年もなんとか無事に稲刈りができた。なぜ今頃?と聞かれれば、一番自然な農法だから今なんだ、と答える。周囲の農家ではお彼岸の4連休で刈り取ってしまったのに私たちが1か月も遅いのは、田植えも一か月遅かったから。そもそもモミが発芽する時期は4月になって気温が15度くらいになってからだ。一般の稲作農家はJAが温室や「育苗器」の力で人工的に育てた稲を1皿1000円で買って「田植え機」で植えてるだけなんだ。
昨年は肥料のやり方をまちがえてコシヒカリがおいしくできなかったので、今年は「もち米」の一つ「ミドリ米」だけを50坪の田んぼに植えてみた。見た目には黒米が一面で田んぼアートに見えるけど、モミをはがすと薄緑色の美しい玄米が出てくるよ。市価では白米の5倍もする。白米に混ぜて炊くと栄養豊かだし、私は精米して炊き込みご飯にする方が好きだ・・・
3年生のSU君は前回、「完了形」の語句整序問題をやって80%正解だった。「彼女が家を出るや否や雨が降り出した」は、「家を出るのと降り出すのがほぼ同時」と考えてNo sooner had she left home than it began to rain. 「雨が降り出すよりも家を出るのが早い、ということはなかった」 となりhad sheが「倒置」になっているね。今日は「比較構文」で「最上級の意味になる原級や比較級の表現」を勉強した。Nothing is as〜as・・・やnothing is more〜than・・・でよく見かけるね。Nothing is more difficult for us than to understand a culture or social tradition which is different from our own.は結局thanの後にある部分が一番だ、となる。「自分のとは異なる文化や社会の伝統を理解することほど難しいことはない。」
OB君は前回、語句整序の問題で「失くしたと言っていた本は見つかりましたか」は、Have you found the book that you said you had lost? で、「現在完了」と「過去完了」の使い方が難しかった。今日は「比較構文」でas〜as any・・・やas〜as ever・・・が原級で書いても結局「最上級」の意味になる文を勉強した。She is as clever as any student in her school (is). (学校のどの生徒にもおとらず賢い)は、直訳なら「どの生徒(仮に一番賢い生徒)と比べても同じくらい賢い」となるから納得できるね。二つ目のHe is as great a scientist as ever lived. (かつてないほどの偉大な科学者だ。)では後のasは接続詞じゃなくて「関係詞」のwhoの代わりと考えればいい。 直訳なら「今まで生きた科学者のだれとも同じくらい偉大な科学者だ」となるから「一番偉大だ」となるでしょ。
卒業生のKA君は前回、主に「無生物主語の文」にかかわる語句整序の問題をたくさんやってどれもほぼ正解が出せた。「レンタルビデオを期日までに返さなかったので、延滞金を課される羽目になってしまった。」は難問で、述語に「結局〜することになった」の ended up in -ing をつかえばよかった。I failed to return〜(返せなかった)を「名詞構文」に書き替えると、My failure to return the rental video by the due dateが主語になって、inの後にbeing charged for the delay. が来る。今日は「文法のおさらい」で「態」をやった。They say that she is a famous actress.の受動態はIt is said that she is a famous actress.だね。これをさらにShe で始めるには動詞のis saidをsheの後に移動してShe is said to be 〜と「不定詞」に直せばいい。It seems that・・・を不定詞でShe seems to be〜と書き替える練習とおなじだよ。 尾上
(追記)早朝から9人も鎌をもって集まってくれたので2時間足らずで稲刈りは完成。さあ、次の作業は「脱穀」だ。長野や群馬に行けば、竿に下げて天日干しをする美しい光景が見られるけど天気の不順な御殿場では無理。私たちの脱穀は足踏み式の「せんばこき」で千葉の農家から譲り受けた骨董品。両手でしっかり握って稲束を猛スピードで回転するドラムの歯にあててモミを弾き飛ばす。
6年前、この「脱穀機」を入手する前はメンバー7人全員で車座になって、指先で稲穂から一本一本モミを弾き飛ばしていたものだ。その頃はまだ5坪ほどの狭い田んぼだったし、ワイワイガヤガヤおしゃべりしながらの作業も楽しかった。高級車のコンバインを走らせれば、刈り取りから脱穀・選別まで半日で一気にやってくれて農協の「乾燥倉庫」に直行できるんだけどそんな機械化は面白くないでしょ。