2020年8月20日(木) 裾野市民文化センター
「八ヶ岳、阿弥陀岳」
その名前のごとく無数の高山が連なる「八ヶ岳」のなかでも特に難関の「阿弥陀岳」に一昨日登ったよ。御殿場の花友SUさん夫妻がインスタグラムに「阿弥陀岳」で最近撮ったというたくさんの花々の美しい写真を載せてくれた。さすがに「八ヶ岳」は花の百名山だなあ、とむらむらと意欲がわいてきた。コロナ対策の風潮ですこし引っ込み思案になっていた自分だけど、「そうだ、夏期講習が終わったしこの機会に最後の一峰に登っておこう。人と密になる心配はないし。」と決断した。
以前にも「赤岳登山」で来たことのある「行者小屋」に着いた。コロナ対策で小屋は閉鎖され宿泊できないから大勢がテントを張っている。ここで「赤岳」直登コースと別れていよいよ「阿弥陀道」を登る。樹林の中だから帽子もいらず汗もかかない。中岳のコル(鞍部)に出る手前に小さな花園を発見!秋の花、紫のトリカブトが早くも開花し、黄花のスミレやオトギリソウ、アキノキリンソウが一面に咲いている。ピンク色の絨毯はイブキジャコウソウ(伊吹麝香草)だよ。伊吹山で先月見たばかりの花がこの山にも・・・。
3年生のYAさんは前回「関係詞」の語彙整序をやった。どれもほぼ正解だったが難しかったのは「犯人だと思っていた男性は実は弁護士だった」は、I thought he was the criminalを組み込むからheをwho に置き換えて、The man who I thought was the criminal turned out to be a lawyer. のようにwhoが先行詞の直後に移動しなくてはいけない。もう一つの似た問題は難しいのに正解だった。・・・an ape-man fossil, which they determined is seven million years old.(彼らの推定によれば、その猿人の化石は約700万年前のものである。) 今日は「仮定法・未来」を勉強してどれも正確に理解していた。
SU君は前回書き換え問題で、He insisted that she come.「彼女が来るよう求めた」は、「要求・提案」では「原形」の動詞comeを使うんだったね。「動名詞」を使うと、He insisted on her coming. となる。今日は「If〜のない仮定法の文」を勉強した。助動詞の過去形wouldやcould、mightが見えたら「仮定法かな?」と予想してみよう。An English man would not do such a thing. は主語に「〜ならば」の意味を加えて「イギリス人ならばそんなことをしないだろうに」と訳すといい。With a little more care, you would not have met with the accident. は「もう少し注意をしていれば、そんな事故にあわなかっただろうに」の意味だ。
OB君も前回「動名詞」の整序問題で、「彼女はその交通事故に対して彼が全責任を負うことを主張した」は、She insisted on his taking full responsibility for the traffic accident.がほぼ正解だった。takingの前に「意味上の主語」のhisを落としてしまったのが失敗。今日は「仮定法」の慣用用法で、「〜がなければ」という否定文If it were not for〜が重要だ。「昔の話」で「〜がなかったならば」ならIf it had not been for〜のように「過去完了形」でいえばいい。But for〜、Without〜のように前置詞だけで表現することもできる。ただしこの表現は「否定文」の時だけ。
大学生YAさんは前回「受動態」の問題で「弘前大」の和訳をやった。I came to Japan expecting to find, and ready to accept, ways of thinking and doing that were different from those I had learned in America. では「カンマカンマをカッコ」に入れれば、expecting to find〜(〜を見つけようと期待し)とready to accept 〜(〜を受け入れる用意もして)がともに、ways of〜を目的語にしていることがわかる。今日は「滋賀大」の英作文を無難にこなして、英文和訳では日本語の「〜になる」の英語表現が豊かでbecome以外にgo blind(盲目になる)、turn red(赤くなる),come true(本当になる)のほかgetの幅広い使い方を勉強した。残りの時間でロシア語の勉強ぶりを見せてもらった。すごく頑張ってるね。
御父兄の皆様へ・・・来週27日(木)は講師の私も一回だけ夏休みをいただいて、どこかに旅に出てこようと思います。未定ですがきっと「3密」を避けて泊りがけで山登りに行くと思います。次回の裾野教室は9月3日(木)になります。 尾上
(追記) 午前中は雲のかかっていた「編笠山」も「権現岳」もすっきりと晴れ上がり、真正面にそびえる「赤岳」も2軒の山頂小屋がくっきり見える。その北に連なる「横岳」も「硫黄岳」も指呼の間だ。「阿弥陀岳」山頂2805mに着いたのはなんと12時30分。ガイドブックの標準時間は4時間弱なのに、「美濃戸別荘地」の登山口から6時間半もかかるとは。ずいぶん体力が落ちたものだ。ロープとクサリとハシゴまで使ってまるでロッククライミングのような登山だったよ。
2007年の今頃登った「八ヶ岳」は若かったしもっと楽だった。横浜の同窓生AO君を誘って「美濃戸」から1泊2日の縦走コースだった。真正面に見えるあの「赤岳展望荘」に一泊したなあ。3000mに近い高山なのに「五右衛門ぶろ」があって夕食は天ぷらのバイキングだったよ。翌朝はご来光を拝んでから縦走コースに出発し、あのゴツゴツした「横岳」を越えた。特に花の種類の多い山で紫の千島キキョウやオヤマノエンドウ、峰ウスユキソウに癒された。そして一番北側に見える「硫黄岳」は一面ピンクのコマクサだらけだったよ。さすが「花の三名山」!
