「紅葉の妙義山」
先月の群馬県の旅では、初日の午後まず日本百名山の「妙義山」の登山口に行ったよ。ゴツゴツの危険な山稜が連なる「妙義山」は「白雲山」「金洞山」「金鶏山」の3つの峰からなる山脈だ。4年前の紅葉の頃にも一度登ったことがあって、「白雲山」の麓の「妙義神社」から「金洞山」麓の「中之嶽神社」まで、山頂を目指さずに山の中腹を登って行く一般者向けの「お中道コース」だったが、素晴らしい紅葉と急峻な岩壁に圧倒された。
今回は未踏のコースで「第一」から「第四」までの石門を踏破したいと思い、とりあえずゴールの真っ赤な鳥居の立つ「中之嶽神社」に行ってみると、コロナ渦のせいで人影まばら。おまけに4月に「金洞山」の崖崩れがあってその「お中道コース」が閉鎖されて通行止めになっていた。前回の登山で感動した巨大なトンネルの「第四石門」には近づけないので、神社裏の「見晴らし台」まで登ってみた。「大砲岩」に連なるたくさんの岩峰や山頂の「金洞山」が紅葉に包まれて美しい・・・
3年生のSU君は前回、語句整序の問題がとてもよくできていた。きょうは「比較構文」でも語尾が-orで終わる比較級の文を勉強した。「正式な教育で得た知識」について、It is inferior to the kind of knowledge gained through actual experience in life.の和訳もほぼ正しかった。「それは人生での実体験から得たような種類の知識には劣る」。反対にMen are superior to animals. なら「人間は動物より優れている、」となる。
卒業生のKA君は前回、語句整序の問題がほとんど正解だった。難しかったのは「利用可能な無線技術は選択の幅がありすぎて、・・・」をwithで始まる「付帯状況」の文で完成させるには、主義+述語になるようにwith so many choices of wireless technology available,・・・とすればいい。今日は「不定詞」の用法で難しい点をいくつか整理してみた。どれもとてもよく理解できていた。It seems that he was ill. をHeで始めるにはwas の前にseemsを埋め込めばいい。wasを不定詞になおせばHe seems to have been ill. (彼は病気だったらしい)となるでしょ。seemは「〜らしい、〜と思われる」だからis thoughtと言っても同じで、He is thought to have been ill.ともいう。
2か月ぶりにYAさんが裾野教室に戻ってきた。第一希望の「上智大学・総合グローバル学部」のAO入試に見事「合格」を勝ち取ったそうだ。まことにおめでとうございます。上智大には著名な英語の先生が多く、特に梶田優教授はチョムスキーの「生成文法」では第一人者。私も30年ほど前に毎週東京に出かけ、夜学の「言語学講座」で2年間梶田先生の薫陶を受けた思い出がある。上智大は外国語教育では東京外語大と双璧と言ってもよい素晴らしい大学です。4年前にTAさん、5年前にYAさんもこの「UG会」から上智大に合格しました。私も誇りに思います。
さて今日は久しぶりに「仮定法」の問題に取り組んだ。英語ではSubjunctive Moodといって「ムード・法」とは文法用語で「話者の判断や気分」を表すもの。つまり「仮の話ですが・・」という気分を「過去形」の助動詞wouldやcould、mightで表すものです。I would like to go abroad to study. も「(仮に許されれば)留学したいんだけどなあ」の意味で「謙虚」な気持ちで「丁寧」に述べているね。 尾上
(追記)宿泊費が35%も割引になるGoToトラベルを使って旅行するのもこれで3回目。8月末の「会津・磐梯山」、9月末の「蓼科・八ヶ岳」、そして先月末の「群馬・妙義山、荒船山」と、それぞれが素晴らしい山の思い出になった。足の不自由な家内を連れて旅先で山登りするにはホテルに連泊するしかない。ゴルフ場がホテルも併設しているとサービスや雰囲気がとてもいいと蓼科でわかった。紳士のスポーツをやる大人が宿泊するからマナーも良いし。
今回選んだ「妙義グリーンホテル」は下仁田の郊外で高台のゴルフ場の中に立つタワーのような高層ビルだった。エントランスにも体温測定器と消毒アルコールが常備されて、館内の通行は全員マスク着用が義務だった。通された8階の部屋を空けると目の前に「妙義山」の全景が広がり、窓の真下にはゴルフコースの美しいグリーンと池。夕暮れの空に妙義山のシルエット、朝焼けの空にはモルゲンロートの山稜のつらなり。いつまでもずっと見ていたい岩稜の神々しさよ。
