御殿場市民会館にて
「黒岳のヤマシャクヤク」
箱根仙石原に住む友人のKAさんを誘って「愛鷹連峰」の一つ「黒岳」に登った。コロナ渦中とはいえ週末だから裾野市須山地区の「山神社」駐車場は20台以上で一杯。40分で尾根まで登るとたいていは一番人気の「越前岳」1504mを目指すのだけど、我々は「富士見峠」を右に折れて一番低い「黒岳」1086mへ。お目当ては山頂に咲くはずの「山シャクヤク」だ。急斜面を下ってきた女性に「ヤマシャク咲いてましたか?」と聞いてみた。「えっ、花は見ませんでしたよ・・・」
山頂手前の「展望台」に着いたら「富士山」が眼前に対峙する素晴らしい眺め。振り返って森の中を注意してみた人だけが真っ白なシャクヤクの花に気づくはずだがそういう余裕の人は少ない。山頂に着いても富士山に満足しベンチでお弁当となるから、ちょっと振り返った木の下に咲く山シャクヤクの群落には気づかないで下山してしまう人が多いんだ。「ほら!ここにもあそこにも咲いてるよ!」卵の殻のような白い花弁がちょっぴり開いて、その中に黄色い無数の雄しべと紫色の雌しべが覗いているよ・・・
3年生のSI君は前回、「助動詞」shouldを用いる英文を和訳した。 American society suggests strongly that its young people be independent; therefore, it should not be surprising when young people move away from their families at eighteen or nineteen of age. 「米国社会は自国の若者が独立心をもつように強く勧めている。だから、若者が18か19の年齢で家族を離れていくのは驚くほどのことではないはずだ。」途中のセミコロンが「すなわち」と考えたようだけど、ここではすぐにtherefore(だから)があるから、単にand soの働きだった。suggestのような提案や要求の内容には、イギリスでは助動詞should(べき)を使うけどアメリカでは古い「仮定法」の「原形」beだけなんだ。今日は「不定詞」の用法で語句整序と英訳をやってみた。
TU君は「英文和訳」の入試問題で接続詞の・・・so that〜が「目的」(〜するために・・・)と「結果」(・・・した結果〜)の二つあることを勉強した。特に前者は「助動詞+V」になっていることが多い。The two eyes are arranged at the front of the head so that both can be directed at a single target. 「その二つの目は、共に一つの目標に向けることができるように頭の前方に並んでいる。」のように、助動詞のcanやmayやwillがついているときは「目的」の意味だと考えてよい。「結果」の接続詞so thatはカンマで区切ってand so(だから)と同じ意味になるよ。
今日は1年生の女子がお父様と見学に見えたので英作文のプリントをちょっとやってもらった。興味を持ってもらえたらうれしい。 尾上
(追記)KAさんとはもう10年以上のお付き合いだ。箱根桃源台にある「環境省ビジターセンター」の元職員で訪問するたびに言葉を交わした。今も「愛鷹連峰」が気に入ってたびたび一人登山をしている。家内とこの「黒岳」に登った時下山するKAさんと偶然すれ違い、私が「山シャクヤク」の存在を教えてあげたのが始まり。山の野草や野鳥に詳しくて一緒に山を歩いてはたくさんの名前を教えてもらった。この日も珍しい小さな花を見つけては「あっ、これはタニギキョウ」とか「それはコケリンドウ」と。
健康理由でビジターセンターを早期退職してからは仙石原の自宅で一人住まい。アルバイトにはじめたのが「WEBライター」という仕事だそうだ。「インディード」とか「クラウドワークス」などの「紹介会社」を通じて、クライアントからの依頼で様々な新製品の説明文を書いたりする仕事のようだ。普通1文字1円という単位で収入が得られるが時間給で言えばすごく安いらしい。昔式に言えば「在宅」の「内職」だね。KAさんは小学校時代から文を書くのが得意だった、というから向いているんだね。









