高校英語UG会 三島・裾野・御殿場

total : 100777
today : 5
yesterday : 73

All you have to do is come to the party.「パーテイに来るだけでいいのです」
All you have to do is come to the party.「パーテイに来るだけでいいのです」
2021年2月4日(木) 裾野市民文化センター
「箱根・九頭竜神社」
 箱根「芦ノ湖」の周辺はサイクリングする人の姿をほとんど見かけない。21キロを一周することは可能なので、一度自転車を押しながらチャレンジしたことがあるけれど、特に車道のない西岸の道は外輪山の斜面だから登山と同じようにアップダウンが激しいんだ。「深良用水」の水門を見る楽しみはあるけれどずっと林の中の道だ。それでいつもは東岸を走ることにしている。
 「大湧谷」まで行くロープウエイの乗り場「桃源台」にあるビジターセンターで自転車を組み立てて出発だ。「湖尻」の船着き場に下って行くと、そこから「箱根園」までの湖岸を「歩行者・自転車」専用の道が整備されて私のお気に入りなんだ。木の間にキラキラ光る湖面を見おろしながら走る。コースの中間には、昔の「樹木園」の先に「九頭竜神社」がある。そこは縁結びの神様だそうで、「箱根園」の方から歩いて参拝にくる女性たちのグループにたくさん出会うよ・・・

 3年生のOB君は前回、「関係詞」の語句整序問題をやった。「金銭ではその価値を表せないものがたくさんあります」は、There are many thingsの後に、受動態でtheir worth cannot be expressed in terms of money.をつなげるわけだから、所有格のtheirをwhoseに置き換えればそれでOKだ。今日は「noやnotがない否定表現」を勉強してよく理解できていた。「関係詞」の語句整序ではAll you have to do is come to the party.「パーテイに来るだけでいいのです」はAll that you have to do(あなたのしなければいけないすべては・・・)でallが主語、isが動詞になっている。
 YAさんは「比較構文」で「no more than数字」と「not more than数字」の違いを勉強した。前者はa little more(ちょっと多い)に対してno moreは「〜を越える部分がゼロ」だから、「わずかにそれだけ」の意味。後者はnotがmore than以下全部を否定して「〜を越えることはない」だから、「多くてもせいぜい〜」の意味。語句整序では「彼女が家をでるやいなや雨が降り始めた」は、She had no sooner left home than it started raining.と書ける。否定語のno soonerはneverやhardlyと同じ位置に置かないといけない。ここでもno soonerが「より早いことがゼロ」だから「同時だった」の意味になるでしょ。
 卒業生のKA君は前回、語句整序の難しい問題を全部正解できた。He has no choice but to follow his doctor’s instructions. (医者の指示に従うことしか方法がない)ではbutが「〜を除いて」の意味だったね。今日は「時制」のテーマで、書き換え問題をいくつかやった。I lost my camera and I can’t find it anywhere. を「単文」で言い換えるには、「失くしたカメラがまだ見つからない」から、「失くしてしまった状態」を表すには「現在完了」I have lost my camera.が正解。単文とはSVが1組だけの文のこと。
 1年生のKA君は試験対策で、「倒置・強調・省略・否定」など文法のかなり難しい単元に取り組んだ。
 今月から1年生のICさんが3年生OB君の紹介で加入して一緒に勉強することになった。作文、読み物、文法などのプリントを4枚用意しておいたら短時間ですべてやってしまった。処理能力が高いなあ。1年生後半のレベルだったけどICさんには易しかった。語彙力不足が少々心配だけど次回から2年生のレベルに上げてもよさそうだね。今日の長文問題では、「動名詞」と「不定詞の名詞用法」の使い分けを勉強した。try to〜(〜しようと努力する)は「未来」の行為、try -ing(〜試してみる)は今の行為を表す。regret saying goodbyeは「さよならと言ったことを悔やむ」、regret to say goodbyeは「未来」のことだから「残念だがさよならと言わなければならない」の意味だ。 尾上

(追記)春にはピンクのエイザンスミレが咲き乱れる湖岸の道をしばらく走ると「プリンスホテル」のある「箱根園」に出る。最近までは「忍者バス」という名の真っ黒な水陸両用バスが走って、湖岸と湖上の両方から駒ヶ岳や三国山を展望できるというので中国人観光客には大人気だったのだけど、冬のこの季節は小さな雪のゲレンデを作って、子供たちがそり滑りを楽しんでいた。
 いよいよ「箱根神社」に来たので自転車を停めて遅めの「初詣」をすることにした。杉並木の急な石段を登りきると朱塗りの見事な拝殿の前に出た。おみくじを引く若い男女が多く年配者はやはりぐっと少なくなった。その隣には「九頭竜神社」がここにも祀られていて、良縁を願う女性の姿が多い。九頭の竜の首からお清めの水が流れていた。
 「元箱根」の船着き場は小田原からのバスの終点で、土産物屋やレストランや「成川美術館」もあって一番の観光地だ。今年の節分は2月2日。「箱根神社」が主催する「湖上まめまき」が楽しみだったのに今年は中止だそうだ。観光船に乗った参拝者たちが、水上スキーで船の周囲を飛び回る赤鬼、青鬼たちに豆を投げつけて叫ぶんだ。「鬼はそとー!」アルバイトの鬼たちも失敗すると大変。凍るような湖水にドッボーン!
2021/02/04 (Thu) 23:50


「二重否定」の文
「二重否定」の文
2021年1月31日(日) 御殿場市民会館にて
「モスクワの民族合唱団」
 私たち夫婦の新婚旅行地がちょっと風変わりな「シベリア」だった、と前に書いたね。その1970年当時、横浜「大桟橋」から出航するソ連船「バイカル号」はとても人気が高かった。ヨーロッパに行くにも「シベリア鉄道」で行く方が南回りの飛行機の半額だったし、その年はちょうど大阪で「万国博覧会」が開かれたからこれを利用するヨーロッパ人がいつも以上に多かった。しかし1週間以上かかるのと航空運賃がどんどん値下がりしたので、1991年のソ連崩壊の後は廃止されてしまったのだった。
 大学時代の変わったアルバイトの話は、木材買取の通訳で貨物船に載ってシベリヤに行ったことのほかにもうひとつ紹介すると、4年生の時1966年10月にモスクワの「ピァトニツキー民族合唱団」が来日してその通訳を24日間やったのも面白かった。45人の男女ロシア人はモスクワから「シベリヤ鉄道」を使って8日間、ナホトカ港から50時間かけて「バイカル号」でやってきたので、私の仕事は「横浜港」に出迎えるところから始まった・・・

 2年生のSI君は「二重否定」の文を勉強した。We never watch television without being influenced by it. 「〜せずには・・・しない」と二重に否定文が書いてある。そのままでも理解できるけど、結局は「・・・すれば必ず〜する」と「肯定文」で言い換えたほうが素直に頭に入るね。「テレビを見ると必ずその影響を受ける」と訳せる。もう一つIt wasn't long before the two of us were engaged in conversation. 「・・・するまで長くはかからなかった」。これも結局は「まもなく・・・になった」のほうがすっきりする。「まもなく私たち二人は会話を始めていた。」と。
 TU君も今日から「否定構文」に入った。not A but B (AではなくてB)を使う英文を和訳した。The true test of intelligence is not how much we know how to do, but how we behave when we don’t know what to do. では、AとBに相当する部分がかなり長めの疑問詞節だね。「知性を本当に試す方法は、やり方をどれだけ多く知っているかじゃなくて、どうしてよいかわからないときにどうふるまうか、ということだ」。つまり、知性で大事なのは知識量じゃなくて判断力だ、と言いたいんだね。その前文でBy intelligence we mean a way of behaving in various situations. と、同じことを言っている。「知性とは、様々な状況でのふるまい方のことだ。」 尾上

(追記)東京や大阪・神戸での公演を終えて九州は福岡・鹿児島まで、さらに東京に戻って群馬・栃木にも毎日ステージに立つ日本全国ツアーだった。新型の日本製ジェット機「YS11」で鹿児島まで初の空の旅を経験できたし、京都から名古屋・静岡へは開通して間もない「新幹線ひかり」に乗った。「ニューオータニ」などの高級ホテルに宿泊し、テレビの朝番組に出演するため「スタジオ」に入ったのも初めてのこと。当時私は「日本育英会」の奨学金が頼りの貧乏学生だったので、頂いた桁違いのアルバイト代に驚いた。
 この時の「公演プログラム」を久しぶりに引っ張り出して、思い出しながら書いている。男女はルバーシカなどロシアの民族衣装を着て歌って踊るし、バラライカなど独特な楽器も演奏した。曲目の解説ページは私が任されて訳したものだ。懐かしい。団員にペンで書き込んでもらったサインを見ると、「オノエサン、この写真を見てロシアの友人たちを思い出してね!」(一番仲の良かったアリョーシャ)。「ソ連と日本の友好をさらに進めましょう!」(魅力的なオリガ)。
 この公演を招聘し私を通訳に採用してくれたのは「石井音楽事務所」。今は亡きシャンソン歌手の石井好子が社長だった。「尾上君、こんなヤクザな仕事を一生の仕事に選んではだめよ。」と忠告されたのも驚きだった。大学4年でまだ就職先の決まっていなかった私には貴重なアドバイスだった。それから15年後、御殿場に引っ越して来たら偶然にもすぐ近所に彼女の別荘があって、何度かお会いすることになったよ。
2021/01/31 (Sun) 23:42


「大事なのは外見ではなく発言内容です。」The thing that counts is not how you look but what you say.
「大事なのは外見ではなく発言内容です。」The thing that counts is not how you look but what you say.
2021年1月28日(木)裾野市民文化センター
「沼津の海へ」
 富士山が真っ白に雪をかぶって美しく輝く姿を見ながら久しぶりに沼津に下って行った。「我入道津島町」の叔父が昨年4月に95歳で亡くなって、コロナ感染対策の「非常事態宣言」中で、葬式もままならずまだご焼香に行ってなかった。叔父の家は狩野川の河口にある「我入道」の浜の近くで、出迎えてくれた従妹夫婦に弔意を伝えお仏壇にお花を添えた。ご主人も同じ県立高校の理科の教員だった人だ。
 そこから「牛臥公園」がすぐ近くなので散歩に行ってみた。「海底火山」の噴火でできたという「牛臥山」の海岸が美しく整備されて、あたたかな海風に吹かれながらベンチで昼寝する人、読書する人など、1月の景色とは信じられないな。打ち寄せる潮騒の音に癒されながら、砂浜を歩いて行くともう一つの小さな浜に出た。富士・清水の市街地のはるかかなたに「南アルプス」の白い峰々が・・・
 
 3年生のOB君は前回「書き換え問題」をやった。She is too proud to marry him. (プライドが高すぎて彼と結婚できない)は「プライドが許さない」と言い換えれば、Her pride will not allow her to marry him.となる。このwill notは「拒絶」の意味で「どうしても〜しない」。助動詞のmay well(〜するのももっともだ)とmay as well(〜したほうがいい)の違いをしっかり覚えよう。前者は「〜してもよい」とおなじ。後者はas〜as・・の比較構文がもとだから、「〜は・・と同じ」から「〜のほうがよい」になったもの。今日は語句整序の問題で「大事なのは外見ではなく発言内容です」は、The thing that countsが主語。countsは「数える」から「大事な」の意味になった動詞。その後はnot A but Bの構文を使って、〜is not how you look but what you say.
 YAさんは前回、「信州大」の英文「教育は幸福の手段か?」が難しかった。They are sometimes discontented, simply because they have been given to understand that more education would have made them happier. ではgive人to〜(人に〜だと誤って信じさせる」が初めてだったね。would have madeは、if〜がないけど「仮定法」の動詞であることに注意したかったね。「彼らは時々不満に感ずる。それは単に、教育をもっと受けておけばもっと幸せになれたのに、という誤った理解をさせられているからなんだ。」今日は明日のTOEIC検定のために対策に専念した。
 1年生のKA君は前回「句」の語句整序の問題が難しかった。入試にはかなりのイデイオムが出題されるので、早いうちに一度集中的に取り組んでみるといい。単語集の付録についている熟語でせいぜい300個くらいだからなんとかなる。owing to〜(〜のせいで)、in charge of〜(〜を担当して)、of no use(役に立たない)、on behalf of(〜を代表して)、a man of few words(口数の少ない人)など、覚えておこう。今日は期末試験の準備に専念して、難しい「否定構文」などの問題に取り組んだ。neverがalways やusuallyのように「動詞」を修飾するのに対して、notはふつう文全体を修飾して「そんなことはない」の意味になる。noは本来直後の単語を修飾する「形容詞」だ。
 卒業生のKA君は前回「語句整序」をたくさんやった。これが作文の力を的確に試してくれる。「その車が角を曲がるや否や車輪が外れた」は例の「時間構文」で、The car had no sooner turned the corner than the wheel came off.とかければいい。Noで始めるにはNo sooner had the car turned〜のように「倒置」が起こるんだったね。No soonerは「早さに差がない」から「同時だった」ということ。今日は「助動詞」のいろいろを勉強した。may as well〜(〜したほうがいい)はOne may as well not know a thing at all as know it but imperfectly. 「人は物事を不完全にしか知らないくらいなら、全然知らない方がいい。」のように、as well〜as・・が「・・と比べて〜は同じこと」から「〜したほうがいい」の意味に発展するんだ。 尾上

(追記)今日も自転車を載せてきたので「西浦」の海岸をサイクリングすることにした。トンネルを抜けて「長井崎中学」の先の「久連神社」に駐車してスタート。海の上に白銀の富士山が浮かんで大パノラマだ。少しのアップダウンがあるけれど、波打ち際をゆっくりペダルを踏んでいくのは気分最高!「西浦農協」を通ると数台のトラックにミカンの箱を次々と積み込んでいるよ。ここが西浦ミカンのメッカなんだね。
 丘の上にある「西浦小学校」の下を通った。昔、ここの体育館に来て「オーケストラ」の演奏会をやったことを思い出した。三島の「駿河フィル」が土肥や下田など伊豆の各地に出張して子供たちのために毎年「音楽教室」を開いたのだった。私も20年前までは下手なチェロを弾いていた。演奏の後で近くにある海鮮料理の「やま弥」で食べた「おこぜ」のから揚げがうまかったなあ。
 「古宇」のヨットハーバーは美しかった。砂浜にアロエの真っ赤な花が咲いて、カモメが何十羽も海面に群れをなして午睡中のようだ。係留中のたくさんのヨットの帆柱の向こうに真っ白な三角形の山が。もう少し走らせて「足保」まで来ると「海上釣り堀」と「養殖場」だった。こんな天気のいい日なのに観光客は一人もいない。今日はここまでにして車に戻ろう。
2021/01/28 (Thu) 23:16


A is as〜as anything else. Aは他の何と比べても負けないくらい〜だ。
A is as〜as anything else. Aは他の何と比べても負けないくらい〜だ。
2021年1月24日(日)御殿場市民会館にて
「山中湖のハクチョウ」
 1月も下旬なのにいつまでも「富士山」の真っ白な姿が見られないのも変だね。我が家のあたりにもまだ積雪がない。これもきっと地球温暖化の証拠だ。先週、車に自転車を載せて「山中湖」に行ってみた。「情報館」という名の瀟洒な図書館の前に山中湖村の「観光案内所」があって、今年の「ダイヤモンド富士」の観測地点を記したパンフレットをいただいた。自転車を組みたたて出発だ。一周で10キロだから1時間くらいかな。
 西岸のあたりの工事も終わって危険な車道を走る箇所がほとんどないし、湖岸すれすれでアップダウンがないからこの専用サイクリングロード一周は素晴らしい。「桂川」の取り水口に来ると、ハクチョウが一斉に岸辺にむかってスイスイと進んでくるよ。村のスタッフが餌やりをやっている時間だった。大きな美しい鳥が20羽も30羽も群がっている。マガモや真っ黒なオオバンも群れて飛んできた・・・

 2年生のTU君には前回「クジラの公式」の話をした。A whale is no more a fish than a horse. が「比較級の構文」なのになぜ「クジラは馬が魚でないように魚ではない。」という和訳になるのか、私は60年前の高校時代からずっと疑問だった。文尾のa horse is a fish. (馬は魚だ)が省略されているのだからおかしい、と。どの教科書にも文法書にも説明がされていなかった。最近気がついたことは、no moreが「可能性の差がゼロ」ということ。だから「変わらない、同じだ」となるんだね。「クジラが魚だ、ということは馬が魚だ、ということと変わらない。」の直訳のほうが納得できるよね。
 今日は「比較」で、Nothing is as〜as A やNothing is more〜than A (Aほど〜なものはない)が最上級の意味と同じになる表現を整理した。逆にA is more〜than anything else.(Aは他の何よりも〜だ)も、さらにA is as〜as anything else.(Aは他の何と比べても負けないくらい〜だ。)でも同じ意味になるよ。 尾上

(追記)山中湖で見られるのはユーラシア大陸から飛来するコハクチョウだけど、今日見たのは村の観光用に飼育されているコブハクチョウたちで、夏になってもシベリアに渡って行かないらしい。そして冬の「山中湖」のもう一つの観光の目玉は、山頂に落ちる太陽が光彩を放つ「ダイヤモンド富士」の威容だ。1月下旬からは北岸に多くの観光客が押しかけて4時ころ始まる一大ページェントに興奮するはず、だけど今年は?
 今日は1週間ほど早くて、太陽が富士山の八合目あたりにそろそろ落ちそうだ。湖面には陽ざしがまぶしく反射して光の帯になっている。東岸の「平野」まで来ると、入り江になっていてここだけは凍結していた。「氷上立ち入り禁止」の札が立っているから薄い氷という訳か。標高1000mもある「山中湖」はワカサギ釣りが名物で、昔は氷の上に穴を切り取って釣り糸を垂らすのだったのだけど。
2021/01/24 (Sun) 23:09


There is no man but loves his own country. 自分の国を愛さない人はいない。
There is no man but loves his own country. 自分の国を愛さない人はいない。
2021年1月21日(木)裾野市民文化センター
「日本最北端の町」
 山に登るようになってはや15年、「尾上の山日記」として写真アルバムをつくってきた。その第2集をひもとくと、2010年6月末「クラブツーリズム」の「花と食の楽園!利尻・礼文・サロベツ3日間」のツアーに参加、とある。「利尻富士」に少しだけ登った時の旅行のことだ。札幌・千歳空港からバスに乗ること6時間、広大な北海道の西海岸「日本海オロロンライン」に沿って北上し、夕方最北の都市「稚内」に着いた。
 初めての街に興味がわいて市街地探索に出かけた。もう閉店後でひと気もないさびしい商店街を歩いて驚いた。看板がどこもロシア語(キリル文字)で表記されているよ。ここはロシア人が買い物にやってくるらしい。そうか、サハリンの「大泊」(コルサコフ)から船に乗れば5,6時間だから日帰りでも来られるのか・・・

 3年生のOB君は「二重否定」の文を勉強した。There is no man but loves his own country. 「自分の国を愛さない人はいない。」もその仲間で、言い換えればwho does not love〜のことだ。butは関係代名詞の一つで「〜を除いて」の本来の意味でも訳せるね。「自分の国を愛する場合を除くような人・・・」と考えればいい。
 YAさんは、The 比較級〜, the 比較級・・・(〜すればするほどますます・・・)の特殊な構文を勉強した。これは接続詞As(〜するにつれて)を使って平易に書くことができる。The more you read this book, the more interested you will be in space.という構文も As you read this book more, you will be more interested in space. (この本をより多く読むにつれて、宇宙により多くの興味を持つだろう。)が基本にあり、前半と後半に出てくる比較級の形容詞をthe をつけてそれぞれ文頭に「移動」すればできあがる。
 1年生のKA君は前回「動詞表現」の整序問題をやって苦労した。「非常に多くの人々がエネルギーを浪費しているので、じきになくなってしまうだろう。」は、前半がAs so many people are wasting energy. と書ければいい。「付帯状況のwith」の働きができればそのままの語順で、With so many people wasting energy, we'll run out of it soon. と書けるはず。withがなければ「独立分詞構文」とも呼ぶことができる。今日は「比較」の語句整序と作文をやった。as〜as・・・と more〜than・・・の構文の仕組みを見つめなおしてみたらたくさんの発見があった。
 卒業生のKA君は前回「北海道大学」の入試問題「動物実験の功罪」を読んでほぼ正解が出せた。「医学の進歩と動物たちの権利」を考えさせる良い文章だった。今日は語句整序問題で「この時期にしては暖かすぎる」が難しかった。「この時期には温かいはずの気候よりももっと暖かい」と言い直せば、The weather is warmer than it ought to be for this time of year.ができる。 尾上

(追記)次に市内高台の「稚内公園」に登ってみると、「氷雪の門」と呼ぶ大きな彫刻を見つけた。樺太を故郷とする人々が「望郷の念」を表すために立てたそうだ。先祖の墓地を置いてきた人たちもここから50キロ先の樺太島を見続けたのだろう。1945年に「南樺太」がロシア領に戻った時には、50万人もいた日本人がほとんど内地に引き上げてきたらしい。アイヌ人もきっと一緒だったのだろう。
 翌朝ツアーが「礼文島・利尻島」に出発する前にJRの「稚内駅」に行ってみた。「名寄」から来た「宗谷線」の終点で日本最北端の駅だ。駅の近くに「副港市場」をみつけて二階の歴史資料を展示するコーナーに立ち寄ってみた。昔はさらに北側にもう一つ「稚内港駅」があったそうだ。樺太に行く「稚泊連絡船」の乗り継ぎがしやすいように、桟橋まで列車が乗り入れていたというからその桟橋も見てくることにした。
 すでに廃墟の桟橋駅は港が埋め立てられていて、エンタシスのような支柱の巨大な防波堤だった。そこに立ってみると、目の前は太陽が昇ったばかりの黄金色に輝くオホーツクの大海原!あの向こうがサハリンかあ。
 サハリン(樺太)のロシア人たちが、稚内まで日本の豊かな商品を求めて買い物に来る気持ちはよくわかる。ソ連という社会主義国家が崩壊して30年たつ間に、極東地域が簡易ビザだけで日本と往来できるようになった。1995年には定期航路も再開されて日帰りでも買い物ツアーができるようになったらしい。商店街で見つけた看板のロシア語表記にその賑わいが想像できた。
2021/01/21 (Thu) 23:32


「クジラの公式」再考
「クジラの公式」再考
2021年1月17日(日)御殿場市民会館にて
「稚内―大泊連絡船」
 樺太のアイヌ人をテーマにした川越宗一の小説「熱源」には、言語学者でアイヌ文化研究家の「金田一京助」が登場する。明治時代「日露戦争」が始まる直前、東大文学部の2年生だった「金田一」はアイヌ語の収集のために単身で樺太に行き、アイヌの子供たちから単語を聞き取ることから始めたそうだ。小説にもその情景が描かれている。紙に絵を描いて子供たちに名前を言わせたり、わざと「それ何?」と聞かせたり。
 金田一はその1900年の頃どうやって樺太に渡ったのだろう。稚内まで行く鉄道「宗谷線」がまだ建設されてなかったし、箱館か小樽から貨物船か何かに乗せてもらったのかな。「日露戦争」に勝って南樺太が日本領になってから日本人の往来が増えて、「稚内ー大泊」(コルサコフ)間に「稚泊連絡船」の定期運行が始まったのは1923年のことだし。東大生・金田一京助は今でいう「フィールドワーク」の草分けだった・・・

 2年生のSI君は前回、長文で「長寿と健康」を読んで難しかった。They saw it, even at their young age, as boring, frustrating and full of problems.の下線部は未知の単語はないのにうまく和訳できなかった。大事なのはルール@「A and A’」、つまりandの後の語と同じ仲間をさがすこと。ここでは三つの形容詞だね。ルールA「カンマカンマはカッコに入れる」、(彼らのような若い年齢でも)。すると、They saw it as〜とつながった文が浮かび上がるでしょ。「彼らはそれを〜と見た」だね。regard A as B(AをBとみなす)と同じ構文だ。
 TU君は前回「受動態」の語句整序で入試問題をやったらどれもすべて正解が出せた。こういう構文の力が英作文に生かされてくるはずだ。「英語ほど世界中で広く使われている言語はありません」は、No language is used more widely all over the world than English. 「広く」を比較級で表せばよかった。今日は「比較構文」で「クジラの公式」が出てきた。A whale is no more a fish than a horse (is a fish).カッコの省略語句を補って私が訳すと、参考書や高校の授業とはちょっと違ってくる。「クジラが魚だというのは馬が魚だというのと変わらないよ。」no more 〜 than・・は「・・と比べて同じこと、それ以上ではない」の意味なんだね。
 ご父兄の皆様へ・・・この土日で新しい「共通試験」が実施され、新聞に転載された問題を見てみましたが、英語の試験の変貌ぶりに驚いています。第1問、第2問の発音や語法、作文までもが跡形もなく消えて、日本語を知らなくても日常の英文が読めればそれでいい、という問題ばかりです。これでは「文法」や「作文」がますます軽視されて、論理的な英文が読めない、書けない、話せない生徒を作るだけです。「4技能を検査する」という目標からますます遠のいています。
 大学の授業でも大切な「筆記問題」が半分の100点になって、高校を出たらすぐ忘れてしまいそうな「リスニング」を2倍の100点にするとは、文科省は一体何を考えているのでしょうか?「ドイツ語」「フランス語」を選択した人は従来通りの問題で200点なのに。おまけに「リスニング」は注意深く聞き取って4つの解答から選ぶだけ。こんな会話の仕方なんて世の中にありませんし大学の授業でもやっていません。これは「話す力」でもなんでもありません。「スピーキング」は作文力が基礎になければいけない、ということが主催者にはわかっていない。
 これはきっと帰国子女優遇のためのテストに違いありません。だから国公立も私立大学も「二次試験」をしっかりやって本当の英語力を求めるしかありませんね。「本当の英語力」とは、日本人として立派な「バイリンガル」になることです。 尾上

(追記)「樺太」には行ったことがないが、夏のシベリアにはもう一度5年後に訪れることになった。今度は夫婦の「新婚旅行」で、船と夜行列車と飛行機を乗り継いで中心都市のイルクーツクに行った時のこと。60万人のシベリア最大の都市で、市内の劇場でオペラ「セビリアの理髪師」を見たり、海のように巨大な世界最深の「バイカル湖」に足を浸してみたり、さらに飛行機で北の「ブラーツク」を訪問して世界最大の水力発電所を見学したり。
 アメリカとソ連の冷戦構造の1970年代では個人旅行ができず、団体ツアーに参加しソ連の旅行社の監視のもとだった。今のような「新潟発」の航空便もないので「横浜港」からソ連船「バイカル号」に乗船した。太平洋を房総半島、仙台、岩手沖と北上し、青森から津軽海峡を抜けて3日目にやっとシベリア東岸の「ナホトカ港」に接岸した。そこからは夜行列車でアムール川の大都市ハバロフスクへ。さらに国内線の飛行機に乗り換えて「イルクーツク」空港に着いたのは出発から4日目だった。
2021/01/17 (Sun) 23:28


「今日の私があるのはひとえに両親のおかげです」I owe what I am today to my parents.
「今日の私があるのはひとえに両親のおかげです」I owe what I am today to my parents.
2021年1月14日(木)裾野市民文化センター
「シベリアへの船旅」
 大学の同窓仲間が話題にしている川越宗一の「熱源」という小説を私も読んでみた。昨年春「直木三十五賞」をとって今も人気が沸騰中で、市の図書館に予約して一か月後にやっと借りられた。東京の友人は近所の図書館で前に25人も待つ人がいてまだ読んでいないそうだ。舞台は明治時代の「樺太」。ロシア領だったサハリンが1904年の日露戦争で敗けて南半分が日本領になった時代、原住民のアイヌ人たちが日本の同化政策にもがいていた時代の話で実に興味津々。
 物語は40年後の第2次世界大戦で樺太が再びロシア(ソ連)に取り戻されるところから始まる。モスクワ大学出身の女性兵士がシベリアの東海岸に護送されてきて、対岸のサハリンを目にするプロローグからワクワクさせる。実は55年も前に、私もこのシベリアの海岸に行ったことがあるんだよ。「ラザレフ岬」はタタール海峡(日本名、間宮海峡)が一番狭まった所で、対岸のサハリンが7キロ先に見える。泳いでも渡れそうな距離だ。その荒涼たる原野に22歳の私が立っていた・・・

 3年生のOB君は前回「英作文」で、「橋を渡るときに帽子を吹き飛ばされた」は、When I crossed the bridge, I had my hat blown off. と書けるとよかった。このhadは「使役」(させる)や「被害」(される)を表すのだったね。My hat was blown off. では「他人事」になってしまう。今日はいよいよ「共通試験」が明後日に迫って、長文の予想問題に取り組んだ。いい結果が出せるように最後まで粘り強く行こう。
 YAさんは、明日のテストに向けて新出単語の暗記に専念していた。
 1年生のKA君は前回「語句整序」がどれも難しかった。「今日の私があるのはひとえに両親のおかげです」は、動詞のoweを使え、とあるから構文「owe 物事 to 人」(物事を人に頼っている、人に負い目がある、人に借りがある)を使いたかった。I owe what I am today to my parents. この関係詞whatは「こと」や「もの」ではなく「すがた」と訳すとよい。「今日の私の姿」のように。今日は「関係詞」の語句整序と英作文をやった。During my trip abroad I experienced diverse cultures and customs. (外国旅行中、私は様々な文化や風習を経験した。)の後に、I found some of them quite interesting. (そのうちの一部は実に興味深いものだった)を、関係詞whichを用いてつなげるには、some of which I found quite interesting. とすればいい。
 卒業生のKA君も「共通試験」に向けて大事な動詞イディオムをたくさん覚えた。 be at loss(迷っている)、do without〜(〜なしですます)、make up for〜(〜を補う)、see to it that ・・・(・・・であることに注意する)、make it a rule to〜(〜することにしている)、be known to〜(〜に知られている)、be of an age(同じ歳で)、put up with〜(〜を我慢する)、talk to oneself(独り言を言う)など、もう一度確認しよう。自信をもって本番に臨んでください。 尾上

(追記)自分が小説の主人公になったような書き出しだったけど、私は大学3年生の夏休み、アルバイトでロシア語の通訳をやった。それは大阪のA商社がシベリアの木材を輸入するため、富山県の「伏木港」から貨物船を出して、社員がロシア側と交渉する時の通訳に雇われたのであった。船は佐渡島、奥尻島、利尻島を通過して「日本海」を北上し、タタール海峡に入ってさらに最奥の「ラザレフ岬」にやっと接岸した。
 船のタラップを降りてシベリアの大地に足を踏み入れた瞬間を今も忘れられない。人生初の外国だったし、出航から4日間も揺れ続けた船からやっと「静止した」大地に立てたから感慨も一入だった。町はずれの港の付近には船員用の小さなクラブハウスが一軒だけ。そこまでずっと泥んこ道が続いて、舗装の代わりの板の上をトントンと歩いて行くしかなかった。木材の積み込みが終わるまでは通訳の仕事がないので、クラブに遊びに行ってロシア人のおばさんとダンスをやったよ。
2021/01/14 (Thu) 23:01


with+名詞+〜ingで「付帯状況」を表す
with+名詞+〜ingで「付帯状況」を表す
2021年1月10日(日) 御殿場市民会館にて
「パン生地作り」
 正月の気のゆるみか、御殿場でも久々にコロナ感染者がでた。それも突然7人だというので市内は戦々恐々。クラスターになりそうな地点の人たちは外出禁止になった。それで、畑仲間8人の「新年会」の企画も欠席者続出でオジャンにするしかない。いつもは中華料理屋だったのを、「3密」の危険を回避するため畑の真ん中での「青空パーティ」に切り替えていたのに。
 中止直前になって幹事の私はひらめいた。先月の大学同窓生の「忘年会」を思い出した。「そうだ、オンラインでやれば全員参加できるじゃん・・・」。そこで12:30の集合時間に私がLINEで呼びかけると4人がすぐにスマホ画面に現れた。法事や勤務中の仲間を除けば、会長のYAさんだけがスマホなしなので市民交流ホール「ふじざくら」で待ち合わせて、ランチしながら私のスマホ画面で「新年あいさつ」をやってもらった・・・

 2年生のSI君は前回「助動詞」の和文英訳をやった。「雪が降りそうだからあなたは出発を延期したほうがよい」は、It may be snowy.も悪くないけど、雨や雪では可能性の高いIt is likely to snow. がよく使われる。You should put off your departure.が浮かばなければ「あとで出発する」として、You had better leave here later.と逃げる手もある。今日は年末の「冬期講習」プリントで添削したものを解説しながら返却した。次に英文「人間は動物より優秀か」を和訳した。It is very uncommon for animals to go mad or destroy their own kind. これはIt is・・・for〜to〜(〜が〜するのは・・・だ)の構文だから「動物たちが荒れ狂ったり自分と同じ仲間を殺したりするすることは極めて珍しい。」だね。for〜は直前の単語の修飾語「〜にとって」ではなくて後の「不定詞の意味上の主語」なので「〜が」と訳す。
 TU君は前回「完了形」の語句整序をやった。「エミリーの友達はどうなったと思いますか」は、What has become of Emily's friend? という疑問文がつくれれば、Do you thinkを加えるだけだ。Do you know what has become〜?ならYes, I do.と答えるからOKだけど、thinkは「軽い動詞」で「ええ、思います」なんて答えないよね。だから聞くべきwhatが文頭に「移動」してくるんだ。What do you think has become〜?のように。今日は長文で「外国語の意味の拡張」を読んで和訳した。 Usually, the larger the dictionary, the longer the list, with as many as ten to twenty verbs corresponding in one way or another to 'break'. 「ふつう辞書は大きくなればなるほど単語のリストはますます長くなる。動詞の'break'には10〜20もの動詞が何らかの形で対応する。」後半はwith+名詞+〜ingで、「付帯状況」を表しているね。as many asは次の数字を強調する働きだった。
 ご父兄の皆様へ・・・先週7日、10日と新年の授業が元気よく始まりました。3年生は今週末16日、17日にはいよいよ「大学共通試験」ですね。これまで培ってきた実力が十二分に発揮できるよう祈っています。がんばってください。 尾上

(追記)小さいけれど電話のように呼び出し音もあるからLINEは便利だ。ZOOM会議やスカイプのテレビ電話などより使い勝手がいい。スマホを携帯していればいつでもどこでも始められる。箱根の新会員SIさんは車の中、IKさんは家の近所を散歩中だった。画面には自分を含めて4人しか入らないけど、スワイプして次のページに追加がちゃんと現れる。声も大きいから少し離して立てておけば十分だ。今年の作物計画など45分間の楽しい会話ができた。電話代も無料だからこんなにいいものはない。
 先月の「ロシア科同窓会」では14名の親しい仲間に呼びかけて「オンライン忘年会」を私が企画した。しかしスマホをまだ使いこなせない人、LINE通話そのものに恐怖感のある人、そもそも「オンライン」での「飲み会」がどんなものか想像がつかない人もいて、LINEをダウンロードして私と「友達登録」してくれた人はゼロ!1年前に始めたいつものトレック仲間の4人プラス応援の2人だけで「オンライン飲み会」を夕食後の8時に実施した。すでにほろ酔いの人もいて6人のゆるんだ顔が画面に現れた、私は3時間かけて「パン生地」から作ったつぼ焼きと赤いビーツの入ったボルシチも自慢げに見せながら赤ワインで乾杯!
2021/01/10 (Sun) 23:46


butは「〜を除いて」の意味。「しかし」はそこから派生した?
butは「〜を除いて」の意味。「しかし」はそこから派生した?
2021年1月7日(木) 裾野市民文化センター
「私のお雑煮」
 今年のお正月はどうでしたか?私は「金時山」へいつもの初登山をして「ご来光」を拝み、仙石原に下山して麓の「公時神社」に無病息災を祈願した後は小田急バスで急いで御殿場に戻りました。私の初仕事は「お雑煮作り」で、手の不自由な家内がもうお腹を空かして待っているはず。母が昔、長崎出身の祖父の手ほどきで覚えた「長崎風」のお雑煮を、私も記憶をたどりながら料理してみた。
 お正月用の漆塗りのお椀にギンナンとウズラのゆで卵を並べ、焼き立てのふくらんだお餅を入れた上に白菜と鶏肉と昆布仕立てのアツアツのだし汁をかけて、最後に柚子の一片と紅白のかまぼことミツバを乗せれば彩りよく出来上がり。テーブルに運んで頂く前に家内と、「本当は喪中だけれど今年もよろしく!」とお屠蘇でちょっぴり乾杯・・・

 3年生のOB君は前回「分詞」の語句整序で、「飛行機が着陸するまで座席にお座りください」は、Please remain seated until the plane has landed. 「座る」 be seatedを「座り続ける」にするはremain seatedのように「動詞+分詞」の形。今日は「否定」の慣用語法で、He majored not only in history but also in literature.が二つのin〜をつないでいることに注目した。「歴史だけでなく文学までも専攻した。」はas well asを使えば逆に並べることもできるんだ。He majored in literature as well as in history. のように。
 YAさんは前回、「慶応大」の英文「自然界の秩序」の和訳に苦労した。・・・, the more widely has order been found to prevail, while what seemed disorder has proved to be nothing but complexity; でorder(秩序)とdisorder(無秩序)が対比されているから、カンマの後のwhileは「〜の間に」ではなくて、「ところが一方」の意味の「等位接続詞」なんだ。「・・・ますます広く秩序が行き渡っているとわかった。一方で無秩序と思われていた方はただ複雑なものにすぎないことが判明している。」今日は学校で受検予定の「TOEIC検定」の勉強に専念した。
 1年生のKA君は前回「不定詞」を使う構文の英訳をやった。「あなたは彼がポピュラーソングを歌うのを聞いたことがありますか」は、Have you heard him sing a popular song? 「歌うのを聞く」は「歌を聞く」じゃなくて「歌う様子を聞く」の意味で第5文型SVOCになる。I see him swimも「泳ぐ様子を見る」でしょ。今日は英作の問題で「前置詞」を学んだ。「あなたは彼の考えに賛成ですか、それとも反対ですか」は、」動詞のagreeやdisagreeを使う代わりに前置詞で Are you for or against his idea?も可能。
 卒業生のKA君は、前回「否定」の語句整序をやった。「政府の援助は問題の解決にはほとんど役立っていない」は、The government’s assistance has done very little to solve the problem. 小説「ドリトル先生」のようにdo littleは「ほとんど何もしない」「役に立たない」の意味。今日は「関係詞」でも特殊なものを勉強した。There is no one but knows such a simple matter. 「そんな単純なことも知らないような人はいない。」ここでは動詞knowsの前にあるbutがwho・・notに置き換えできる。元来butが「〜を除いて」の意味だと分かれば、「・・を知っている場合を除くような人は・・」の意味だね。not A but B「AではなくてB]の構文も「Bを除けばAではない」の意味なんだね。 尾上

(追記)明治の中期、長崎奉行所の役人だった家に生まれた祖父はグルメで、材料を自分で買い出ししては嫁に指南していた。昔は煮干しでだしを取り、野鴨の肉を使っていた記憶があるけれど今はなかなか手に入らないので「粉末だしの素」で一発。長崎は島原半島を中心に今も残る「具雑煮」が有名で、市内の料理屋で鍋料理として具沢山のお雑煮を食すことができるそうだ。海が近いからナマコやクジラも縁起物に添えることがある。
 我が家のお節料理は函館の海産物専門店から「海の幸」の小さな詰め合わせを家内が取り寄せた。毛ガニやイクラ、カズノコを中心に、エビやホタテの刺身も入って2人なら十分な品数と量。本場物の「松前漬け」はとびきりおいしかったし、ニシンの昆布巻きも北海道の特別の味がした。私が畑で育てた小さなクロマメもたっぷり時間をかけて甘く煮たらまあまあの味になったよ。マメで達者でと願かけて。
2021/01/07 (Thu) 23:42


新年あけましておめでとうございます
新年あけましておめでとうございます
2021年1月3日(日) UG会はお休み
「金時山のご来光」
 こんなに雲一つなく晴れ上がった元日も久しぶりじゃないでしょうか。日本海側は大雪だというのに申し訳ないくらいでしたね。私は今年も「金時山」の山頂でご来光を拝んできましたよ。いつもは7時ころには太陽が昇る房総半島の山の上に大きな雲がかかったため、山頂の「祝・初登山」の白い旗が赤く染まるまで少し待たされましたが、昇った真っ赤な太陽はいつも以上に新鮮で感動しました。
 今年は登山者も昨年の一割ほどで、新型コロナウイルス感染防止のために箱根町の主催者が「バンザーイ」の音頭も控えたので実に静かなご来光でした。いつもは200人を上回る登山者が日の出前から列を作って「干支の絵馬」を配ってもらうのに、「たくさん余ってしまい困ったなあ」と言っていました。やっと少し冠雪した「富士山」が朝日でピンク色に染まって、その真上には真っ白な満月が・・・

 ご父兄の皆様へ・・・年末年始のお子さんの勉強ぶりはいかがですか。毎回3時間の「UG会」で培った集中力があれば、それがほかの教科にも影響を与えどんな困難にも打ち勝つ力が生まれます。学校の授業やほかの予備校では得られない「英語の秘密と魅力」「日本語文法の気づき」に一生の宝物が見つかるはずです。このコロナ渦のせいで新たな挑戦がしにくい世の中になっているようですが、「UG会」が今年も10人以上の会員を維持して細く長く続きますように皆様のお力添えをお願いいたします。私も健康であと10年頑張ろうと思います。 尾上

(追記)年に1回はわが家から山頂まで12kmをすべて歩き通すと決めている。早めに就寝したおかげで今年は2時には家を出発。満月が真上から照らしてヘッドランプがいらないくらい明るい道をまずは地元の守り神「二岡神社」へ初詣に。「アメリカ村」「平和公園」の前を通って深沢の「乙女森林公園」のキャンプ場まで1時間。オートキャンプの家族のテントが10張りほど並んで明日は富士山を仰ぎながら新年を迎えるらしい。零度以下のこの寒い夜をどうやってしのいでいるのだろうか。
 公園の中を登り始め「乙女トンネル」の入口まで1時間。いよいよ大昔は「街道」だった山道に分け入って急斜面を登りきると県境の「乙女峠」に到着。御殿場の「夜景十二景」の一つで「100万ドルの夜景」のようにことのほか美しい地点で撮影スポットになっている。かなりの寒さで手袋の指先、長靴の足指の先がしびれている。用心のためスパイク付きの長靴を履いてきたけど雪も氷もないから今夜は滑る心配がないな。
 さらに急な山道を30分登ると「長尾山」山頂だ。あとは尾根伝いにアップダウンを繰り返すだけ。樹林の中ではヘッドランプの明かりが必要だけど左手下には「東名足柄SA」が大きく光り輝いている。富士山は満月が明かるく照らしてぼんやりと見えるほどだ。6時、右手にとんがり山の「金時山」が現れた。最後の「前猪鼻山」を下ってもう一度登り返すとゴールだ。東の空が赤く染まり次第に空も白々と明るくなってきた。6時半に山頂の山小屋に着いた。腹ペコのお腹にお餅入りの熱いお汁粉が嬉しかった。
2021/01/03 (Sun) 1:17


total : 100777
today : 5
yesterday : 73