裾野市民文化センターにて
「伊賀上野から琵琶湖へ」
昨秋亡くなった母の「百箇日法要」と納骨の儀のために、先日三重県伊賀市の「愛染院」まで高速を走って弟夫婦と一緒に行った。ここは私の祖母の出身地に祖父が墓を建立した菩提寺で、俳聖「松尾芭蕉」ゆかりの真言宗の名刹なんだ。和尚さんは元高校の商業科の先生で気心が知れている。「伊賀焼」の里でもあって先代の住職は工芸家としても名を成したそうだ。それで我が家の和食器の半分は緑色がかった伊賀焼なんだ。
伊賀と言えば「忍者屋敷」で有名な「上野城」の城下町。徳川家康に仕えた大名「藤堂高虎」が建てた名城が聳え立つ。街中を走る「伊賀鉄道」のピンクの車体には「くのいち」と呼ぶ女忍者のイラストが描かれていてほほえましいよ。「上野城」の城址には「伊賀流忍者博物館」があって、忍者実演ショーやら手裏剣打ち体験など、外国人や子供たちの喜びそうなイベントもある。今回は半年前に亡くなった叔父の納骨に来たばかりだったから町の観光を省略して、法事が終わるとすぐに隣の滋賀県大津市に向かった・・・
3年生のOB君は前回、長文で「読書の大切さ」を読んでほとんどすべてに正解が出せた。下線部訳ではSome modern children seldom, if ever, read for fun. 「現代の子供たちの中には、楽しみの読書をもしやったとしてもめったにはやらないような子もいる」で、カンマで挿入されたif ever(もしあるとしても)は否定語のseldomを修飾する。今日は「名詞構文」(2)をやった。I was surprised at her good knowledge of economics.を和訳する時、「彼女の経済学の十分な知識に・・」とするより、「彼女が経済学をよく知っていることに・・・」と「文」を意識して和訳する方が自然だよね。
YAさんは前回「分詞・動名詞」の作文で、「3年前に引っ越したのを機にテレビを見なくなった」は「無生物主語の文」で書くのは無理があるので、「〜して以来」と言い直して「動名詞」watchingを使って普通にI have stopped watching TV since I moved three years ago. とする。今日は難しい表現を一つ覚えた。Be it ever so humble, there’s no place like home. は前半が「倒置」で、Even if it is very humbleのifが省略された文のようだ。あるいはHowever humble it may be, と「譲歩文」に言い換えてもいい。「たとえどんなに粗末でも、家にまさる所はない」と、このまま「諺」として使う。
1年生のKA君は前回「不定詞」の語句整序の難しい問題がよくできた。「彼は午後5時に成田に着くことになっています」は、He is to arrive at Narita at 5;00 p.m. でいい。is toは助動詞willや shouldなどの働きをする。ここではis going toのこと。今日は「構文」で、語句整序の問題でいくつか難しかった。「子供たちは互いに紹介されるとすぐに手を撮りあって丘を駆け上がって行った。」は、後半がthan they took each other’s hand and ran up the hill. とあるので、「紹介されたのと同時に」を加えるから前半にThe children had no sooner been introducedを加えればいい。否定の副詞no soonerを文頭に出して「強調」するとNo sooner had the children been introducedのように「倒置」になるよ。 尾上
(追記)伊賀市から隣県の大津市へ行くには高速道路がないので、伊賀・甲賀の山中を越えて一般道を行くことになった。途中「信楽焼き」の町を通って「新名神高速」に合流すれば短時間で移動できる。亀山市の「関宿」を通る国道1号線(旧東海道)に沿って建設された高速の「新名神」は、三重県四日市から鈴鹿市を通って滋賀県「草津」で元の「名神高速」に合流する。1時間半ほどで明るいうちに今夜の宿泊地「大津プリンスホテル」に到着した。
「琵琶湖」湖畔に聳え立つこのホテルは38階建ての高層ビルで、どの部屋からも「比叡山」と「琵琶湖」が展望できる。真下の湖岸の道は「なぎさ通り」の名で市民の公園になっている。大きな観光船が停泊しているのは「大津港」だ。ホテルの手前の浜辺で遊んでいたのは高校生のようだ。男女で花束を持ってジャンプしたりして記念写真を撮っていた。そうだ、3月1日は公立高校の「卒業式」だったな!(つづく)
