「上州野反湖のコマクサ」
いよいよ関東も梅雨明けだ!昨日、夜明け前に家を飛び出し群馬県「野反湖」(のぞりこ)へ。渋川伊香保ICから「草津温泉」に行く道を手前で右折して、くねくねと狭い山道を登りきると富士山が見える「富士見峠」だ。まだ7:30なのに週末なのでもう駐車場は満車。湖畔に下っていく斜面は一面真っ黄色のニッコウキスゲの海!当地ではノゾリキスゲと呼ぶらしいが。その合間を縫って白いイブキトラノオ、紫のノハナショウブ、ピンクのハクサンフウロ。真っ青な湖と空!天空の花園だね。
ここは1500mもあるから富士山の「太郎坊」や「水が塚」と同じ。すぐ近くの「八間山」登山口にあるガレキの斜面でコマクサの群落を見た。美しい網状の葉の上に赤白の花を咲かせる。よく見るとウマ(駒)の細長い顔の形だ。草津の本白根山にも有名な生育地があるけど、「地元中学の生徒たちがそれを一部ここに移植したら見事に育って自然に増えたんですよ」と、峠の売店「花の駅」の主人に聞いた。今、「白根山」は噴火の危険で入山禁止だそうだからここで見られてよかった・・・
1年生MUさん、今日は「受動態」を勉強した。まだ学校では教わっていない単元で、イディオムのbe interested in〜、be surprised at〜しかわからない。by〜(行為者)の場合以外にwithやto、about、of、fromなどを使う場合も覚えないといけない。They laughed at me.でlaugh(笑う)は自動詞で「受動態」にはならないはずなのにlaugh at〜は「人を馬鹿にして笑う」の意味のイディオムで他動詞扱いだから、人を主語にして「笑われる」という受動態が作れる。I was laughed at by my friends. のように。
3年生のSI君は前回「札幌医科大」の英文を和訳した。We risk disaster if some of our customs change while others which should change with them stay as they are. 「もし、私たちの習慣の一部が変化する一方でそれに伴い変化するはずのほかの習慣がそのまま変わらないとしたら、大混乱の危険にさらされる。」whileは「等位接続詞」で「ところが一方で」の意味でbutに近い。今日は「比較」の文法・作文が難しかった。A bat is no more a bird than a rat is. 「こうもりはネズミと同様鳥ではない。」では、no moreが「クジラの公式」と同じ構文で、「ネズミが鳥だというのと差がない」ということ。
TU君は前回「話法」の英文を和訳した。The team's batting and fielding could be improved, he said, by changing the color of the visor linings.はhe saidを文頭に移動すれば普通の「間接話法」だね。「帽子のつばの色を変えればチームの打撃力や守備がよくなるだろう、と言った」で、「仮定法」のcouldに注目。今日は「否定」の文法作文をやった。「電灯を消すとすぐに私はねむりに落ちた」は、As soon as I turned off the light, I fell asleep. でいいのだが、「消すか否かのうちに・・」と言い換えてHardly had I turned off the light when I fell asleep. とも言える。「眠った時にすでに消してしまっていた、ということはほとんどない。」の意味。
2年生のWAさんは前回「語句整序」の問題が難しかった。「私は何か面白いことがきっと起こると思います」は、I am sure (that)の後にSVを続ければいい。動詞「起こるだろう」はwill happenだから主語にsomething interestingをおくよ。今日は「倒置構文」をやった。「否定語句」を文頭に出すとSVが「疑問文」の語順になる、というのが難しい。Never before in the history of mankind has a country had so many older people as the United States will have. も語順をもとに戻せばA country has never before had・・で「アメリカが将来抱えるほどの多くの老人を、人類の歴史上今まで抱えた国はない、」と和訳できる。never so〜as・・の「比較構文」も難しかったね。 尾上
(追記)さあ、登山に出発しよう。西側斜面をアップダウンしながら「エビ山」1744mへ向かうよ。ノゾリキズゲの海をかき分けて「弁天山」。右手に山奥の神秘の湖がちらちらと、左手には広大な緑の高原の中にポツンと白く「草津温泉」の市街地が見下ろせる。その左右に「浅間山」と「本白根山」との雄姿が一目で遠望できる。前者は大学時代に3人の友人と、後者は沼東高の「高原教室」で生徒たちと登ったなあ。今はどちらも噴火の危険があって近寄れない山だ。
朱色の丸いクルマユリに癒されながら滑りやすい急斜面を登りきったら「エビ山」の山頂だ。展望はないけれど標識には「群馬百名山」で「日本二百名山」と書いてある。10人くらいが休憩をとっているが少し先に行ってもっと展望の良い所を探そう。180度の大展望を見つけ2度目の朝食だ。若い女性3人をガイドする男性が近づいて「ほら、富士山が見えますよ、とんがった浅間隠山の左手に、、、」と。目の悪い私はザックから双眼鏡をとりだしどれどれ。ああ、八合目から上が見えたよ。200kmくらい遠くなのに。(つづく)









