2021年3月25日(木)裾野市民文化センターにて
「県内唯一のミズバショウ」
市内深沢にある「トンボ池」に行ってみた。やっぱり咲いてるよ!棚田のような傾斜地に植えた数百本のミズバショウがほんの一部だけど咲き始めていた。初々しいい緑の大きな葉の中から純白の苞がヨットのように伸びあがって春の訪れを喜んでいるようだ。しかしどれも背中を向けていて、緑の花の部分が中に隠れて見えないよ。湿地の中だから踏み込むこともできないし。
ミズバショウと言えば群馬県の尾瀬が原を思い浮かべるね。私は2〜3度仲間や家内と旅行して歩いたことがあるよ。その尾瀬からこの深沢地区の愛好家グループが10数年前に取り寄せて育ててきたミズバショウが今年も咲き始めたんだ。鮎沢川の急流と御殿場線が並行する崖の上にあった小さな休耕田を利用したそうだ。正面に「東名高速」の赤い陸橋がかかって車の騒音が激しいけれど、「トンボ池」の周りの本来の静かな「桃源郷」の姿は残っている・・・
3年生のOB君は前回「比較」の作文で、「2人の候補者の中では彼の方がいい」はHe is the better of the two candidates. のようにthe best of the threeと同じ形式でtheが必要。今日は体調悪く出席できなかったが、終了後会場に駆けつけてくれてお母様と一緒に最後のご挨拶を頂いた。部活がハードだったけどよく両立させてUG会に通って頑張りましたね。今日のプリントを回答して郵送してください。春休み中に肝心な英語を忘れてしまわないようにね。
YAさんは前回「専修大」の英文を和訳した。Only when we combine them to make words do they become meaningful units. のdoの用法が疑問だったね。「them(音)をつないで単語を作った時にしか、意味をもつ単位にならないんだ」。Only〜は「〜でしかない」で「否定的な意味」。だからHardly had I left home・・・でも覚えたように、「倒置構文」つまり、「疑問文」の語順になるんだった。今日は最後に「否定語を含まない否定表現」をやってよく理解できていた。英文和訳もすべて添削が必要ないくらいに丁寧に書けていた。終了後お母様がご挨拶に見えておいしいお菓子を頂いた。
卒業生のKA君は前回「神戸外語大」の英文が難しかった。The decline of ties with the relatives deprived the wife of much external help which had previously been available to her in the difficult tasks of adjusting to life with a husband. 「親戚とのつながりが減少したために、夫との生活に合わせる難しい問題で、昔は受けることができた外部の援助を妻は奪われてしまった。」も「無生物主語」の文と見破って、目的語の「妻」を主語にして和訳するとよかった。今日は「関係詞」の難しい問題をほぼすべて正解した。The same〜as、such〜as、no〜but、more〜thanのように、whoやwhichの代わりに、本来「接続詞」のas、but、thanが「関係詞」として働く特殊な例をいくつか学んだ。
1年生のKA君は前回「仮定法」で作文をやった。「もしあの薬がなかったら私は今頃死んでいただろう」は、前半が「昔」の事実に反する仮定だからIf it had not been for that medicine, と「過去完了形」にする。後半は「今」だから「助動詞+原形」でI would be dead now. が正解。今日は1年生最後のテキストで和文英訳をやった。「私は当然、あなたが助けて下さるものと思っていました」は、I took it for granted that you would help me. とする。このtake A for Bは「AをBだと考える」でitはthat以下をさす形式目的語。grantedは「天から与えられたもの」→「当たり前のもの」の意味で、よく使われるイディオムとして覚えておこう。
ICさんは前回、語句整序の問題が難しかった。「非常に多くの人々がエネルギーを消費しているので、じきになくなってしまうだろう。」は、Because so many people waste energy, we’ll run out of it soon. と普通に書いてもいいが、前半を「付帯状況」のwithで書き替えることができれば正解だった。With so many people wasting energy,のように。今日は「受動態」の整序問題をやった。「彼がよく森の中を歩きながらその詩を朗唱するのが聞こえた」は、We often heard him recite〜を「受動態」に言い換えるから、He was heard to recite〜のように不定詞のtoが復活するよ。
ご父兄の皆様・・・今日はプリントを3色で3枚配りました。黄色は4〜5月のUG会予定表。赤い紙は「春期講習」のご案内。緑色は新入会員募集の案内と「入会申込書」です。新型コロナ渦で困難なこの春休みはいつもの「新聞折り込み広告」をやめようと思いますので、ぜひ皆様のクチコミをお願いしたいと思います。4月から「御殿場教室」は3年生が2名、「裾野教室」は2年生が2名でちょっと寂しいですね。切磋琢磨する環境が望ましいので是非ご友人へのご紹介をいただき、それぞれ4〜5人のクラスになるといいなと願っております。
今日はOB君、YAさん、KA君の最後の授業でした。たゆまぬ努力が実ってみな名門大学に進学することになりました。それぞれ東洋大学、上智大学、九州大学で知性を磨き人間性を高めてくれることと期待しております。まことにおめでとうございます。
(緊急)次回「御殿場教室」は参加生徒の都合により前の日、27日(土)に変更しました。 尾上
(追記)深沢の「トンボ池」の名を知ったのはインターネットだった。群馬まで行かなくてもミズバショウが見られる近くのスポットがないかな、と探していたら山梨県は笛吹市の境川にあったけれど規模が小さくて残念。長野市の郊外で「戸隠スキー場」のあたりにはもっと広く自然のままのミズバショウが生育しているらしいよ。静岡県にも一つだけ生育地があって、それがわが御殿場の「トンボ池」だと知って驚いた。群馬や長野・新潟のような大雪の地方だけかと思っていたのに。
箱根の「湿生花園」では3月20日の春の開園と同時に咲きだすのが水辺のザゼンソウ(座禅草)とミズバショウ(水芭蕉)なんだ。箱根はせいぜい標高が600mくらいで大した雪も降らないので、その雪の代わりに冬期スタッフが枯葉を一面にかぶせ冬眠させるらしい。この「トンボ池」でも何か工夫していると思うよ。白い苞と花が終わると葉の部分がどんどん大きくなってまさに芭蕉の葉のようになる。
