裾野市民文化センターにて
「富士山のタカネバラ」
朝起きたら真っ青な夏空。これは暑くなりそうだな。そうだ、涼しい場所に逃げるなら富士山がいい!と車を須走に向けて走らせた。138号線の開通したばかりのバイパスを軽快に飛ばして、自衛隊富士学校から「ふじあざみライン」の松並木に入ると次第に曇り空。標高2000mの「須走口5合目」に着いてみたら、濃厚なガスの中で視界ゼロだ。10℃も下がってここでは15度しかないから半袖では寒いくらい。しかしカラマツ林の匂いか、吸い込む空気のしっとりした美味さは格別だ。
まだ開山前で登山口のゲートが閉まっているけど、その手前の石垣の上に予想した通り赤紫色のタカネバラが咲き始めていた。高山には不似合いなくらいに大きくあでやかな色合いのバラだ。庭に咲くハマナスに似ているけど尾瀬などの高い山でしか咲かない貴重な花なんだ。花を堪能してから馴染みの米山さん夫妻の営む「東富士山荘」に入ると、ストーブが炊かれて実に暖かい。「昔はこのあたりでカモメランも咲いたのに、気候変動のせいで植生がずいぶん変わってしまったよ、」とご主人。小屋の裏手にあったツバメオモトも小さくなってしまったとか・・・
2年生のKA君もYAさんも期末試験のために7月1日はお休みします、と先週聞いていたのにすっかり忘れていて、いつものように会議室で読書しながら待っていた。ICさんからは夕方LINEで連絡がありお休みと知っていた。それでKA君とYAさんにもLINEで確認をとったらやはり休み、というわけで今日は19:30には電気を消して帰宅した。1Fの図書室で週刊誌「アエラ」と「サンデー毎日」などを借りて読めたから時間を有効に使えて無駄ではなかった。忘れっぽいからしっかりメモするようにしよう。
皆さん、期末試験の真っ最中ですね。UG会で鍛えた英語力が結果にしっかり反映されるように祈っています。来週また会いましょう。がんばってね。 尾上
(追記)7月10日が富士山の山開きなのでそろそろゲートを開ける工事が始まっていた。入山料1000円を徴収する小屋も建っている。私は今年「富士登山」をどうしようか、と思案中だ。すでに9回も登頂したのでもう終わりにしようか。若者ぶって「須走口」から真夜中の「弾丸登山」もやったことがあるけど、最近体力は落ちる一方だ。登りに標準4時間の富士宮ルートでも1.5倍の6時間もかかる。とりわけ最近は登山中に心臓のポンプの働きが激しく息苦しくなることがあるよ。
この「東富士山荘」を切りもみするのは米山夫妻。ご主人は小山町の議員もやって顔が広く私も馴染みの客の一人だ。店で販売しているキノコ図鑑の「富士山のきのこたち」はご主人が執筆責任者になるほどのキノコ博士で、お客が「小富士」あたりの散策で見つけたキノコを持ち込むと毒でないかどうか鑑定してくれる。奥様はキノコを使った料理が得意で、その図鑑の付録でキノコの調理法を紹介しているよ。私はこの日も「キノコのシチューパスタ」を注文してとても美味かった。
