「トラキチラン発見!」
胡蝶蘭、カトレア、ウチョウランなどたくさんあるラン科の花でも「トラキチラン」なんて実におかしな名前でしょ。植物学者で有名な「牧野富太郎博士」が栃木県の山を案内してくれた地元の「神山虎吉」に感謝の意を表して名づけられたそうだ。私もどこか近くで見られる場所はないのかなとネット検索すると、「八ヶ岳」の麓で見つけた人が投稿していた。見ると真っ白な唇弁にピンクの斑紋がはいってなかなか美しいランだ。地中の菌から栄養をもらうから葉がないそうだ。
花友のUEさんに話したら富士山にもあるよ、とあっさり。「じゃあぜひご一緒に」とお願いして、鳴沢村の「ふじてんスキー場」で待ち合わせた。20キロ以下と表示のある狭い林道を上っていくと土曜日のせいか空き地ごとに駐車している車が多い。「お目当てはなんですか?」と聞いてみるとみなさん「虫の写真」「蝶々」「きのこ」と答えてくれる。富士山頂がすぐそこに見える所に来て駐車してナビをみると自動車専用の「スバルライン」がすぐ近くを走っているらしい。「まずお昼をたべてから探しましょう・・・
3年生のSI君は前回「複合関係詞」whatever(〜するものは何でも)などの用法を勉強した。「東京医大」の英文でChildren will put up with whatever strictness results from genuine desire for their proper development.が難しかった。Whatever strictnessはany strictness whichと言い換えできるから、「子供にちゃんと成長してほしいと心から願う気持ちから生まれた厳しさならどんな厳しさでも子供たちは我慢するだろう」。今日は「無生物主語」の文法作文をやった。「EUがその加盟国を増やせたのはどうしてだと思いますか」は、Whatで始めるなら「何がそれを可能にしたか」の構文にしないといけないからWhat made it possible for the EU to expand its membership?これに「思いますか」do you thinkをつけて「間接疑問文」にするには、疑問詞Whatが文頭に「移動」するんだったね。What do you think made it〜のように。
TU君は前回語句整序問題がよくできていた。「とてもできの良い生徒」a very brilliant studentはsuch a brilliant studentとかso brilliant a studentのように強調語によってaの位置が変わるから注意。今日は「関係詞」を使う英文で「東北大」の「児童文学」が難しかった。Literature for children can and should do the same things for young readers as literature does for adults. では他動詞doesの目的語がないからasが「関係代名詞」whichと同じ働きなんだね。ところがその「先行詞」thingsにthe sameがついているから「係り結び」の関係でasになったんだ。「文学が大人のためにやるのと同じことを児童文学も幼い読者のためにやることができるし、やるべきだと思う」。
1年生MUさんは前回英文で「家のネズミと猫」を読んでよく理解できた。Thoughなどの文と節をつなぐ「接続詞」がまだ難しかったが。今日は本人の希望で、学校で最近受けた「高1全統模擬試験」の文法問題を説明してあげた。どれもまだ学んでいない項目ばかりで高校2年の後半くらいのレベルだった。6年一貫校の生徒向けのような出題だから気にする必要はないよ。学校がちょっと背伸びしすぎかな。読解問題がしっかりできていれば心配ない。今日のプリントでは「否定を含んだ構文」を勉強した。「構文」とは英文のなかでも「注意すべき文法」を使って組み立てた文、と説明できるかな。What is most important is not to win the game but to enjoy it. はnot〜but〜(〜ではなくて〜だ)の構文だから、「最も大切なことは試合に勝つことではなくて試合を楽しむことです」と訳せる。Whatは疑問詞ではなく、the thing whichの意味の「関係代名詞」だ。
2年生のWAさんは前回「原形不定詞」を使う動詞句をいくつか学んだ。「私はその絵をほめないでいられなかった」は、I couldn't but admire the picture.でbutは「〜を除いて」つまりexcept と同じ意味だ。原形のadmireを「動名詞」にしてI couldn't help admiring〜でもOKだよ。今日は最新の良い参考書のコピーを追加して疑問詞や関係詞の「移動」を勉強した。中学でもやった「間接疑問文」のDo you know what will happen next? (次に何が起こるか知ってる?)に対してknowをthinkやsayに置き換えれば疑問詞のwhatが「文頭に移動」するんだよ。What do you think will happen next? (次に何が起こるとおもう?)のように。「はい、思います」なんて答えないからね。古い教科書や参考書ではdo you thinkの「挿入」なんてヒドイ説明だったから信じてはいけない。今日の元のプリントのように今でもそんな教え方の先生がほとんどだから注意が必要だよ。
ご父兄の皆様へ・・・今日の御殿場教室も2:30開始になり、4名全員出席できてほっとしました。「緊急事態宣言」の下、一部高校では土日の部活が中止になっているようですね。もうすぐ8月も終わり新学期ですが「対面授業」の過密をさけて、一部映像配信でやる高校もあるそうです。そういう「設備」がないと高校でも予備校でも狭い教室に40名もの生徒が学ぶ状況は危険がいっぱいですね。
御殿場市ではこの4日間、7人、9人、4人、9人と感染者が推移しています。特に若い世代の感染が目立ってきているようなので油断できません。「UG会」では全員マスク着用で互いに3mほど離れて座っています。時々隣に座るのは私一人で心配いりません。9月12日までにはぜひ終息していてほしいですね。 尾上
(追記)ここまで上って来ると珍しい花に出会えるよ。小さなランの仲間で「ヒメミヤマウズラ」を教えてもらった。先週「富士山研究所」で見つけた羽を広げた白い小鳥のような「ミヤマウズラ」によく似た花だ。針葉樹の林の中に降りてみると一面の苔の中にポツリポツリと小さな白い花が。「ヒメ・・」は羽を広げない小鳥の姿かな。根元についた2枚の葉の模様がちょうど「鶉」(うずら)の羽のように斑点状なのでそう名づけられたよ。
写真撮りに夢中になっている間にUEさんは反対側の斜面に向かってグングン登っていってしまう。私より1年下だけなのに実に若々しいなあ。慌てて追いかけていって「見つけたア!」と叫んだのは私。木の根元になにやら茶色っぽい小さな花が2本ある。そうだ、写真で見ておいたトラキチランだよ!「そうそう、よく見つけたね。しかしもう枯れかけだ。花弁が溶け出している。ちょっと遅かったね。」









