「地球博物館と郷土資料館」
「絶海の自然、硫黄列島をゆく」という名の特別展がもうすぐ終了というので、小田原の「地球博物館」まで行ってみた。座間市の花友UEさんが見てきて良かった、というので感化されたのだ。2017年に首都大学東京とNHKが共同で実施した「南硫黄島」の自然の調査結果を展示するもので2019年の「北硫黄島」も紹介した。東京から南に1200km、東京都小笠原村の島々でその最南端に大きな「硫黄島」と小さな「北硫黄島」「南硫黄島」がある。鉱物の硫黄が採集できる島でその名がある。
終戦の1945年、米軍の猛攻撃で「硫黄島」の日本軍が壊滅。南端にある「摺鉢山の攻防」では日米双方に2万人以上の犠牲者を出した。今も半数の日本兵士たちの遺骨が埋もれたままになっているそうだ。戦争で破壊されたこの「硫黄島」には特別の動植物はいないが、「北」と「南」は人の住めない急峻な崖でできた島なので、この島固有の種類が多いらしい。展示コーナーでは「スズムシソウ」に似たラン科の花「シマクモキリソウ」(島雲切草)が絶滅危惧種として紹介されていた。北硫黄岳だけの固有種だという・・・
3年生のSI君は前回、 「九州大」の英文「血液型の遺伝」の下線部和訳が難しかった。It is only when you begin to mix blood from two people that the differences begin to make themselves apparent. のitは何だろう?It is not until 〜that・・「〜して初めて・・する」と似たような「強調構文」なんだね。only whenでも似たような意味だね。「二人の人の血を混ぜ始めて初めて、その違いが姿を現し始めるのだ」。今日は「不定詞」の用法を勉強した。This story is so short that you can read it in a day. を不定詞で言い換えるには、〜 is short enough to read in a day. でitは主語と同じものだから不要だ。
TU君は前回、「京都府立大」の英文「英国の道路」が難しかった。The government fear that with the increasing number of vehicles coming on to the roads each year the total number of casualties will also continue to grow. はthat SVの中にwith〜の修飾語が入っていて判別しにくかった。「年々路上に現れる車両の増加数と共に、死傷者の数も又増加し続けていることを政府は心配している」。今日は「助動詞」を細かく勉強した。One might as well not know a thing at all as know it but imperfectly.「あることを不完全にしか知らないなら、全然知らない方がましだ」。は助動詞のmay as well ではなく「仮定法」のmight as wellが正解だ。「ぜんぜん知らない」なんてありえないことだから。
2年生のWAさんは前回英作文で、「そこは子供の頃住んでいた所なんだが、どうなっているのかなあ」は、2つの文に分けて書けばすっきりしたね。That is the place where we lived in my childhood. I wonder what has become of it.「昔は〜だった」はwe used to liveの方がいいね。「〜はどうなった?」の構文も覚えよう。今日は英作文で「関係詞」を使う問題をやってみた。「なんでもいいから気に入った本を読むというのが良い考えだとは思いません」は、I don’t think it is a good ideaで始めて、形式目的語のitがさすものは「読むこと」なので、to read any book you likeと続ければいい。「すきな本ならどんな本でも」だから、関係詞ならwhatever book you likeともいえるね。
1年生のMUさんは前回、入試の和文英訳を5題やって苦労した。「誰でも自分の考えを持っているが、それを他人にわかるように伝えるのは難しい」は。Everyone has his own idea, but it is difficult to make it understood by others. とすればよかった。「その考えが理解されるようにさせる」だからunderstoodだね。ownの前の「所有格」を落とさないように。his ideaを強調する働きだから。今日は学校では未修だけど、「関係詞」の問題をやってみた。「明治学院大」の英作文「私が今日あるのはみんなあの日の母の助言のおかげです」は、owe A to B 「AはBにおかげだ」が使える。I owe what I am to my mother’s advice on that day. ここでwhat I amというのは「今日の私の姿」。
ご父兄の皆様へ・・・今日は衆議院議員選挙でしたね。すでに18歳になった3年生は参政権ができて早速初めての投票に出かけたでしょう。あいにくの小雨でしたが私も二の岡の投票所に行って一票投じてきました。その後「東山湖」に立ち寄ったら、「トラウトキング」というマス釣りの全国大会が開催中で大勢の見物客でにぎわっていました。決定戦では制限15分間でニジマスを8匹も釣った人が表彰されていました。全員マスクをして釣り糸を投げている姿は異常ですが、世の中がやっと昔に戻ってきた感があります。 尾上
(追記)この日は車で「箱根湯本」まで下って、まず先に「箱根町役場」に隣接する「郷土資料館」に寄ってみた。NHKの大河ドラマ「青天を衝け」の主人公「渋沢栄一」が、明治になって箱根でも一大事業を起こした歴史の展示企画「箱根を拓く」が面白かった。明治13年、箱根「仙石原」の広大な原野にヒツジを放牧し毛織物を国産化しようとしたのだ。「三菱」の岩崎弥太郎の協力もあって、その後羊を牛や馬に切り替え外国人観光客に牛乳やバターを販売し大成功したそうだ。
そこは「耕牧舎」という名前の大きな牧場で今は4つのゴルフ場になっているが、その脇のハイキングコースに記念碑が残っているのは見たことがある。東京新宿にも販売の支社ができてその支社長の息子が文豪「芥川竜之介」だったそうで幼少期の写真も展示してあった。ほかにも「大涌谷」に立ち昇っている噴煙を利用して温泉を沸かし、旅館に供給したり別荘地の「仙石原温泉荘」を開発したのも渋沢の業績だ。「箱根」が好きでたびたび小涌谷の老舗旅館「三河屋」に滞在したそうだよ。









