「八ヶ岳のゴゼンタチバナ」
昔ニューヨークでお世話になった友人で、今は京都市芸大講師のアーチストIMさんからLINEで「八ヶ岳って山がいくつあるの?」と聞かれたので自分が今まで登った山を数えてみた。最初は2008年、横浜の友人と登った最高峰の「赤岳」2899mだった。ツクモグサやウルップソウなど珍しい花園が広がる「横岳」は2度登ったし、その北に連なる「硫黄岳」はコマクサの大群落だった。連峰南部の「編笠岳」と「権現岳」が登りやすかったけど、昨年の「阿弥陀岳」は一番の急傾斜で怖かった。
今回の「中山」とその先の「天狗岳」や「根石岳」では初夏にピンクのイワカガミ一杯の登山道が続いていた。これですでに9座になるけどまだ北部に「北八つ」と呼ぶ山々がある。元気なころの家内と「麦草峠」から登った「縞枯山」と「北横岳」だ。それに独立峰だけど最北端の「蓼科山」も忘れられない岩山だった。数え方にもよるけど合わせて12座だろうか。北アの「白馬岳」南アの「仙丈岳」と共に「花の三名山」と称される「八ヶ岳」にはこれからも元気の限り何度も登ってみたい・・・
3年生のSI君は前回「早稲田大」の英文「娯楽本」の和訳が難しかった。In an age when there is a constant stream of books falling from the publishers’ press, ・・は倒置の「there構文」に気づけば、「出版社の印刷機から絶えず流れる川のような本が生み出されているような時代では・・・」と訳せる。今日は「不定詞+前置詞」の用法を勉強して「津田塾大」の英文が難しかった。Doing your own thing sounds attractive, but it is a hard philosophy to live by. 「自分のことは自分でやる、というのは魅力的に聞こえる。でも、それに従って生きていくには難しい哲学なんだ」。不定詞はto live by the philosophyが基本でそれを形容詞用法にしたもの。
TU君は前回「科学技術から科学へ」を読んで苦労した。The more one includes in a definition of science, the later one is likely to believe that it begins. はThe more SV, the more SV 「〜すればするほどますます・・」の構文だから、「科学の定義に多くの要素を含めれば含めるほど、科学の始まりがますます遅くなると人は考えるらしい」。The moreはincludesの目的語、the laterはbeginsを修飾する副詞だ。今日は久々の出席で「疑問文」の文法・語句整序・作文をやった。「この機械を発明したのはだれだと思いますか」は、Who do you think invented this machine? が正しい。動詞がknowなら普通の「間接疑問文」でDo you know who invented・・・でいいけど、thinkやsayは答える必要のない「軽い動詞」なので、疑問詞が文頭に「移動する」のだったね。「do you thinkの挿入」という学校の教え方は古くて間違っているんだ。
1年生MUさんは前回「受動態」の語句整序問題をやってみた。「20分もすれば会議が終わります」は、「会議が終わるまで20分だろう」と言い換えればよかった。It will be twenty minutes before the meeting is finished. 今日は「不定詞」の問題をたくさんやった。「どちらの方法を選んだらよいのか決断がつかなかった」の語句整序は、I could not decide which way to choose. で、後半はwhich way I should choose(どの方法を選ぶべきか)と言える文を「疑問詞+不定詞」を使って簡潔に言い換えたもの。中学でI learned how to skate.(スケートのやりかたを学んだ)を勉強したのと同じ構文で、・・how I should skate(どうやってすべったらよいのか)の意味だ。
2年生のWAさんは動詞doとhaveを使う慣用語法をいくつか勉強した。語句整序で「私は自分の言うことを理解してもらうのに苦労した」は、イディオムhave difficulty -ingを使えばI had difficulty making myself understood. となる。後半は「自分が相手から理解されるようにする」の意味で、これも大事なイディオムだね。英作文では語順に苦労した。「学生時代に学業を怠ける人はだれでも卒業してから後悔するものです」は、日本文に動詞が3つあるので、英語ではそれぞれのSVペアを考えよう。Everyone will regret itとHe graduates from schoolとHe neglects his studiesをつなげばいい。Everyone who neglects his studies in his school days will regret it after he graduates from school.となる。文頭は一語にまとめてwhoeverもいいね。
昔「高校英語研究」という名の受験雑誌(研究社)に記事を依頼されて、「英作文で80%モノにする方法」という内容を5ページにわたって書いた。33年前私が御殿場南高校で教えているころで、1988年のことだからきっと皆さんのお父さんお母さんの高校時代だね。そこには高校生の苦手な、長くて込み入った日本文を英訳する秘訣を伝授したから、全国の読者からとても喜ばれたよ。日本文で主語は省略が多いけど動詞を見つけるのは簡単で、それをV1、V2、V3とマークしてそれぞれのS(主語)を考えればいい、というように。
ご父兄の皆様へ・・・10月になってやっと世の中が正常に戻りつつあります。私たちの「UG会」も元の会場で元の時間帯で実施できるようになりました。コロナウイルス感染には従来以上の注意を払いつつ勉強会をさらに充実したものになるよう頑張っていきたいものです。 尾上
(追記)母校・甲陽学院高校の同窓会は年に6回も東京で開催している。ちょっと珍しいでしょ。2か月ごとにやってきたけど昨年からコロナでしばらく休んでいた。「飲んべえ」の集まりかとおもいきや、毎回スピーカーを決めて勉強会もしているんだ。特に家族ぐるみの忘年会と新年会はこの年末年始に再開しよう、となっている。それに今回の「蓼科高原」での「ゴルフコンペ」も恒例の秋の行事なんだ。私も家内と参加するようになって4回目。ゴルフはやらないけど登山した後に温泉と夕食会で合流するんだ。
幹事のYO君は高校時代私と同じブラスバンド部員で、神戸大からトヨタ自動車に入社し長年活躍した人。社員の福祉や保養のために優待で利用できる「トヨタ」系列のホテルを2泊3日の同窓会のために毎回予約してくれる。この「テラス蓼科」はゴルフ場に隣接して露天風呂つきの素晴らしい施設で、ゆったりした高級感のあるスペースが家内もとても気に入っている。今回は私の塾や家内のリハビリ通所のために1泊で帰ることになり、夕食だけをご一緒して「同窓会」パーティに参加できたよ。









