「山中湖の手作りボート」
快晴の月曜日、小山町「富士霊園」の墓参のあとはその裏山の「三国峠」を越えて「山中湖」に向かった。人気の「パノラマ台」から平野地区に降りると湖岸は広い砂浜で、数台の車が水際ぎりぎりまで入っていた。真正面に富士山が両手を広げ、きらきらと光ってまぶしい湖面を抱え込むようだ。遠浅で水面も穏やかだからSUP(stand up paddle board)を楽しむ若者たちの姿がちらほら。中学生の「カヌー教室」も開かれて、講習の後3人一組でクルーを組んで沖に漕ぎ出していた。
隣に停まっていた軽自動車の男性が木製の部品を車から取り出して、水際でボートを組み立て始めた。興味深いので聞いてみると、2つのボディ部分をつなげ船首と船尾を合わせ4つのパーツで組み立てできる2人乗りのボートだそうだ。カヌーのようにパドル一本で漕げるし、今日は2枚の三角の帆を立ててヨットのように走らせる実験だという。少し沖に移動して転覆した船を回復する方法も確かめていた。私も大学時代に半年間、ボート部に所属していたからすごく好奇心がわくよ・・・
2年生のKA君、YAさん共に学校の中間試験対策のためにお休みしたので、今日は一人だけ一対一の授業になった。
ICさんは前回「大阪電通大」の英文「国による文化の違い」を和訳した。People living in different cultures do many daily things differently from one another. 「様々の異なる文化圏にすむ人たちは日常の多くの事柄をお互いに異なったやり方でやっている」。one anotherはeach otherと同じ「お互い」の代名詞。副詞differently はin a different way(違ったやり方で)の意味で使う。例えばslowly(ゆっくりと)も「ゆっくりしたやり方で」の意味。
今日は前置詞のonとforをとる動詞の用法をまとめた。英文和訳では「竜谷大」のThose who grew up during the Great Depression sought survival! 「世界大恐慌の時代に成長している(若い)人たちは、生き残りに必死だった!」がうまく訳せなかったね。soughtは動詞seek(探し求める)の過去形、主語はthoseだ。those who・・は「・・する人々」と覚えなさいと教わるけど、なぜだろう?実は、those people who・・(・・するようなそういう人々)の意味でpeopleが省略されたと考えればいい。that〜which・・とかsuch〜as・・というのと同じ「先行詞+関係代名詞」の関係なんだ。 尾上
(追記)小中高すべてコーラスやブラスバンドに夢中で、生来球技などの運動が苦手で汗をかくのが嫌いだった。その私が大学に入学早々ボート部の部員勧誘にひっかかってしまった。「かつ丼を食わせるから」に釣られたためだ。体重55キロのやせっぽちなのに178センチの背の高さが気に入られた。脚が長いほどキック力に差が出るから。埼玉県戸田の「荒川」沿いで東京オリンピック用に造成した「ボートコース」にある大学の艇庫が合宿所で、戸田橋から巣鴨の大学までは中山道を都電(路面電車)で一本だった。
練習日は片道2キロのボートコースを全力で一周してくるともうへとへとなのに、バーベルで腕力、練習台でキック力を鍛える。そのあとボートとオールを仲間4人で抱えて荒川の岸まで運びやっと水面に浮かべて漕ぎ出すのだ。岸辺の木杭に薄っぺらなボディをぶつけないように注意して。静かな水面を水を切って滑っていく快感は忘れがたい。しかし夏休みを過ぎたころ体力的に不向きであることを自覚して退部させてもらった。大学のオーケストラに入ってトランペットを吹き始めたのだ。
