裾野市民文化センター
「富士山からウクライナへ」
今日は家内を神場のリハビリ施設に送り届けてから裾野の「愛鷹連山」に向かった。「大野原」の自衛隊の演習場を走ると、左右に広がる広大な草地が真っ黒な焼け野が原だった。先週西の空を真っ黒に覆っていたのは中国の「黄砂」じゃなくて、この茅場からのぼる黒煙だったと気がついた。「越前岳」への縦走コースになる「黒岳」の登山口に駐車して歩き始めた、今日もスマホでインターネットラジオを聞きながら。しかしいつものロンドンやNYの音楽番組ではなくて、ウクライナの放送を聞きながら急な斜面を登って行った。山の春は遅くてまだミツマタの白いつぼみがふくらんできたくらいだ。
「黒岳山頂」1086mは素晴らしい展望で、雲の切れ間に富士山の神々しい白銀の峰。しかし静かなはずの山の上まで真下の「サファリパーク」からはライオンの吠え声、「東富士演習場」からは砲弾の大きな轟音がここまで届く。いつもより激しい実弾演習のような気がする。米軍の演習かな?この数日、ウクライナの都市ハリコフやキエフを砲撃しているロシア軍を連想してしまう。ウクライナ語のラジオはいつもの音楽番組がすべてニュースやインタビューに代わって、ロシア語とは多少似ているのでなんとか情景が想像できる。時には悲痛な叫び声もまじって恐ろしい・・・
2年生のKA君は期末テストが終わり、今日はじっくりプリントに取り組んだ。代名詞のthatが「that of〜、those of〜」のように前述の名詞のかわりに使われる文を勉強した。The patriotic feeling of the Swiss is greater than that of many people who speak only one language. 「スイス人の愛国心は、一つの言語しか話さない多くの人々の愛国心より強い」と訳せた。英作文では「常識のある人ならその理屈はおかしいということがすぐにわかるだろう、」はA man of common sense would understand the way of thinking is strange. 主語に「〜ならば」の意味を含ませる「仮定法」の働きだ。
WAさんは「強調」を勉強した。「一般動詞」にdo、does、didを加えて「実際に〜」と強調する方法、「疑問詞」の後にon earth、in the worldを加えて「いったい〜が」の意味にする方法など。後半は文の中の一要素をとりだして文頭に引き出す「強調構文」も勉強した。日本語でも「・・・なのは〜だ」のように、一要素を最後に移動させるのと似ている。一部を切り取るから英語学では「分裂文」と呼んでいる。英作文で「今度行けば5回そこに行くことになります」は、「未来完了」で I will have been there five times. のように「経験したことになるだろう」と書ける。
御殿場教室のSI君は前回「和歌山大」の英文「動物がしゃべれたら」を和訳した。Justice would be more properly served if animals could give testimony. 「仮に動物が証言できるとしたらもっと適切に裁判に役立つだろうが」。justiceは「正義」または「裁判」。今日は「宇都宮大」の英文「睡眠」を和訳した。Without a period of rest following periods of activity, the mind and body would become too fatigued to work properly.「活動時間のあとにくる休息の時間がないとすれば、心も体も疲れ切ってきちんと働かなくなってしまうだろう」。too〜to〜の構文は「結果」の訳がいい。be fatigued はbe tiredやbe exhaustedと同じ。 尾上
