高校英語UG会 三島・裾野・御殿場

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The sooner, the better.(早ければ早いほどいい)
The sooner, the better.(早ければ早いほどいい)
2022年6月2日(木)
裾野市民文化センター
「浅草からお台場へ」
 いよいよ6月。梅雨の季節に入る前に東京ではすでに猛暑日が始まり、テレビのニュースでは水遊びをする子供たちの姿も見かけるね。私も友人たちと船に乗って東京「隅田川」の川下りをやったことを書いておこう。10日前、大学トレック仲間との同窓会で浅草の「三社祭」を見学したお話の続きです。われわれ4人のほかに30人くらいの乗客をのせて、宇宙船のような斬新なスタイルの「ヒミコ号」は2:40に出航した。まず赤い「吾妻橋」、緑の「厩橋」、黄色の「蔵前橋」をくぐって船は静かに進む。移り行く両岸を見ながら2〜300年前の江戸の街並みを想像するのも面白い。
 半月前に渡った「両国橋」を下から見上げるのも興奮する。武蔵と下総の2国にかけられた橋だからその名が付いたのだね。大学に入った頃この近所「東日本橋」に下宿していて、アルバイトでよく渡った大きな橋に来た。それは「清洲橋」で青い色の美しい吊り橋だった。さらに、巨大な船体を通すために真ん中が「跳ね橋」になった白い「勝どき橋」も懐かしい。最後に真っ白な巨大な吊り橋「レインボーブリッジ」をくぐって、1時間の船旅のゴールは「お台場海浜公園」だ。ここにはフジテレビのユニークな社屋を背景にNY湾の入口の像と同じ「自由の女神」が立っていた・・・

 KA君は「譲歩文」でUseful as it is, a computer is neither more nor less than a machine that faithfully follows our instructions.の訳が難しかった。前半はThough it is usefulと同じ意味「役に立つけれど」で、補語を強調して文頭にだす。その時接続詞のthoughがasに変わることがあるのだ。主語のitは後述のcomputerで「譲歩文」や「条件文」では先に言うことがよくある。neither〜nor〜(〜でもないし〜でもない)に注意すれば、「コンピューターというのは役に立つけれど、我々の指示に忠実に従う一つの機械以上でもないし以下でもない(機械にすぎない)」と訳せる。
 YAさんは「仮定法未来」を勉強した。If it were to lose its Japanese identity, this would be a great loss not only for it but for the whole world.で、将来もありえない仮定をする場合に「助動詞」のwere toを使うから、「仮に日本がその日本的な独自性を失うとしたら、日本にとってだけでなく全世界にとっても大きな損失になるだろう」。ここではit やitsがJapanを指すことを明示する方がいい。wouldがあることで「仮定法」の文だと判断できる。
 WAさんは前回、下線部訳でThe less attention we paid to his lecture, the more irritable he became.が難しかった。lessとmoreの比較級の形容詞に着目すれば、慣用語法のThe sooner, the better.(早ければ早いほどいい)とそっくりだね。元の文前半はWe paid less attention to his lectureだから、「その授業に私たちが注意を向けなければ向けないほど、先生はますますいらだった」。今日は「名詞節」が文の主語、目的語、補語の働きをする、と勉強した。Whether or not he or she reaches those limits will depend on his or her environment. はor notが先に出ているけど「〜かどうか」の意味で長い主語になっている。「人がそのような限度に達するかどうかはその人の環境次第になるだろう」。he or sheはa personのこと。 尾上
2022/06/02 (Thu) 23:22


If we lived on the moon, 「今仮に月に住んでいるとしたら」
If we lived on the moon, 「今仮に月に住んでいるとしたら」
2022年5月29日(日)
御殿場市民会館にて
「森の妖精 ホテイラン」
 八ヶ岳山麓のこの美しい森には何度来たことだろうか。可愛いホテイランとの出会いに胸をときめかせて、「蓼科高原」での高校同窓会に向かう途中また立ち寄った。ピンク色の長い耳を立て太った白いウサギが立ち上がったような美しい姿の花。昔の人はこれを「七福神」の一人「布袋様」にたとえて「ホテイラン」と呼んだけど、よく見ると縦縞模様の入った真っ白な大きな唇弁から2本の足がのぞいているよ。縮れ模様の1枚葉からまっすぐ伸びあがった茎の先に咲く姿も「やじろべえ」のモビールのようだ。植物学者の牧野富太郎博士はこの花を「最も美しい野生ラン」と称えたそうだ。
 「八ヶ岳美術館」を抜けて山麓を縦断する「鉢巻道路」を進むと「美濃戸口」が見えてくる。その登山口駐車場に愛車を停め、歩行の難しい家内は車中で読書して待たせて、一人で登山道の「南沢コース」に入っていった。標高1800m地点まで歩くと、始めは紫色のタチツボスミレと白いコミヤマカタバミが一面に。浅瀬を渡ると「ツバメオモト」がつぼみをふくらませ、もうそこにホテイランが一株!緑色のロープで左右を保護された斜面を登り始めると、ほら足元の左に2株右に3株とすっかり咲きそろったホテイランが林の中に点々と・・・
   
 2年生のMUさんは不定詞の用法で「目的」を表すin order to〜や「程度」を表すtoo〜to〜を勉強した。「立教大」の英文In order to get the investment money they needed, Asian countries depended either on loans or on the export of agricultural goods or natural resources.が難しかった。前半が「目的」だから「必要な投資資金を手に入れるために」 と訳す。後半は接続詞either A or Bに注意して、「アジアの国々は、借金かまたは農作物や天然資源の輸出かどちらかに依存した。」As often as I read this book, I find a new meaning in it.「この本を読むたびによく新しい意味を見つける」で、文頭はwheneverで置き換えてもよい。「二重否定」の文で言い換えると、I never read this book without finding a new meaning in it. 「いつも」じゃないからseldomの方がいいかな。
 3年生のICさんは「仮定法未来」を勉強した。「未来」でも事実だ思うことに対して「仮にそうでないとすれば」と表現することができる。その場合の動詞に助動詞のshould(万が一〜だとすれば)やwere to(仮に〜だとすれば)を添える。If it were to lose its Japanese identity, this would be a great loss not only for it but for the whole world.で、itはJapanだから「仮に日本がその日本的な独自性を失うことがあるとしたら、そのことは日本にとってだけでなく全世界にとっても大きな損失になるだろう」。あるいは、If anything should go wrong, let me know at once.「万一なにかまずいことがあったらすぐ私に知らせてください。」も助動詞shouldの働きに注意。Ifを省略して「倒置」でShould anything go wrong,ともいうよ。
 WAさんは前回文法問題で、I objected to being treated like a child.(私は子供のように扱われることに反対した。)のbeing+過去分詞、つまり「動名詞の受動態」に気づかなかった。今日は「仮定法」で、過去形のlivedが「今」の事実の裏返しの表現だからIf we lived on the moon, each day would be equal to a month. は「今仮に月に住んでいるとしたら一日が一か月に等しくなるだろう」。Without coal, gas and oil, its factories would stop producing and its transportation systems would be paralyzed.は「助動詞」のwouldに「仮定法」の意味を疑って、「石炭やガスや石油がなければ、現代文明の工場は生産を停止するだろうし、現代文明の輸送機関も麻痺してしまうだろう。」と訳すとよい。ここでは代名詞のitsが「単数名詞」のどれを指すかを見つけることも大事だ。 尾上
2022/05/29 (Sun) 23:24


Wh+everにはNo matter wh-の場合と、any〜thatという2つの働き
Wh+everにはNo matter wh-の場合と、any〜thatという2つの働き
2022年5月26日(木)
裾野市民文化センター
「牛にひかれて善光寺参り」
 7年ぶりの「御開帳」とうたわれた「長野善光寺」にお参りした。前回は4月〜6月の3か月で800万人が参拝したという。コロナ渦の中での開催になったけれどかなりの人出で、仲見世通りを歩くと数珠や御朱印を売る店が軒を連ねていた。公開された「前立本尊」を一目見たい、ご利益がある「回向柱」に手を触れたいという老若男女の大きな列が拝殿前にできていた。私は行列が嫌いなので通りの向こうにある僧坊の一つ「世尊院」に行って、入滅した時の寝姿の「お釈迦様」を見て拝んだ。こういうのは珍しい。タイのバンコックの寺で金色の寝姿の仏像を見て以来のことだ。
 母校の高校同級会がまた長野県茅野市の蓼科高原のホテルで開催され、2泊3日で私も家内同伴でパーティに参加した。参加者は11人。昼間はゴルフ好きの人、山登りやホテル主催のバス旅行に行きたい人に別れて気ままに過ごした。最後まで珍しく晴天が続いたよ。3日目は「善光寺」バスツアーに参加したが、2日目私は家内をホテルでのんびりさせて一人上田市「菅平高原」の山に向かった。日本百名山「四阿山」と「根子岳」を縦走するコースだ。朝8時から8時間で2万歩、アカヤシオなど花を求めてじつによく歩いたものだ。まだ雪渓の残る山道で何度も尻もちつきながら・・・
 
 KA君、WAさんがお休みなので今日はYAさんと一対一授業だった。
 3年生のYAさんは「譲歩構文」をやった。Whatever he may do, he will succeed.(彼はなにをやっても成功するだろう)の前半はNo matter what he may do,(彼が何をやるかは問題なく)と言い換えてもよい。つまりこのwhatは「疑問詞」で、後半の文を修飾する副詞的な働きだ。ところがHe will succeed in whatever he may do.の場合だと、後半は anything that he may do.(かれがやるどんなことでも)と言い換えられる。つまりwhatは「関係代名詞」の働きだね。このときのみ「複合関係詞」と呼ぶよ。Wh+everにはNo matter wh-の場合と、any〜thatという2つの働きがあることを覚えておこう。「カンマ」の有無で判断してもよい。 尾上
2022/05/26 (Thu) 23:30


To make matters worse,(さらに悪いことには)
To make matters worse,(さらに悪いことには)
2022年5月22日(日)
御殿場市民会館にて
「浅草の三社祭り」
 昨日は大学の同級で山登りの仲間3人を誘って、3年ぶりに「三社祭り」が開催されるというので「浅草神社」に参詣したよ。地下鉄銀座線で浅草に着くと、有名な「雷門」から「仲見世商店街」を通り抜けさらに「宝蔵門」をくぐって「浅草寺本堂」に出た。「三社祭り」というのはその右隣に鎮座する「浅草神社」の祭なんだ。お寺と神社が並び立つ状況はよく見かけるでしょ。しかし東京では午前中に豪雨があって人影がまばら。町内ごとの神輿の渡御は翌日に延期されたし、境内「神楽殿」の舞台での「巫女舞」も夕方からというわけで、小雨も降る中空振りのまったく静かな訪問になった。
 「五重の塔」や一番大きな僧坊の「伝法院」を見ながらゆっくりと散策しているうちに「花やしき通り」にでた。いわゆる「六区」として江戸時代に区画設置されて「歓楽街」として発展した地区だ。日本で最古の遊園地「浅草花やしき」の通りで、劇場や「焼き芋屋」や小さな食堂が立ち並ぶ一角だった。貸衣装らしき和服を着た若い女性たちが立ち寄っておしゃべりしている。丁度お昼の時間で私たちも「もんじゃやき」の店に入った。慣れぬ手つきで各自の注文した「もんじゃ」を鉄板で焼いて食べながら生ビールで乾杯!昨年12月以来の同窓会になった・・・
  
 2年生のMUさんは「不定詞」の慣用表現をたくさん勉強した。「副詞的用法」のうち、普通は文頭に置いて後の文全体に注釈を加える表現方法だ。To do him justice,・・(彼を公平に判断すれば、・・)やTo make matters worse,・・ (さらに悪いことには、・・)のように。しかし、He is a good fellow, to be sure, but he isn’t reliable.(彼はたしかにいい人だ。しかし信頼できない)のto be sureは後置して前の文を修飾しているし、Nature always, so to speak, knows where and when to stop. のso to speak(いわば、たとえてみれば)はknows以下の注釈で特に動詞knowsに「焦点」がある。「自然界が知っている、かのようだ」といいたいのだね。
 3年生のICさんは「仮定法構文」に入った。「今」や「昔」の事実を裏返しに表現するような気分を「仮定法」(Subjunctive Mood)といって、「動詞」や「助動詞」の語形にその気持(ムード)を込めるよ。「述べ方、方法」ではない。「直説法」がその逆で普通の動詞を使ってストレートに述べるムードを表す。語形の違いからいうと「今〜なら、今〜なのに」と「昔〜だったなら昔〜だったのに」の2つしかない。If the French had settled America rather than the British, French would probably be today’s global language.「仮に英国人ではなくてフランス人がアメリカに定住していたとすれば、フランス語がたぶん今日の国際語になっているだろうに。」のように、「条件節」が「昔」で「帰結文」が「今」のような組み合わせもあるから「動詞語形」に注意が必要だ。 尾上
2022/05/23 (Mon) 0:07


ルール「カンマカンマはカッコのこと」
ルール「カンマカンマはカッコのこと」
2022年5月19日(木)
裾野市民文化センター
「早雲山のイワカガミ」
 この日もまた小雨。それでも山歩きしたいので「乙女峠」を越えて仙石原の「長安寺」へ。門前のマンションに住む花友のKAさんを引っ張り出して名刹「東国 花の百ケ寺」をひとめぐりした。住職さんが梅の古木に寄生させたラン科のセッコクが華やかにピンクの花弁をいっぱい広げてお寺の黒い屋根瓦によく似合うよ。本堂の前にクリーム色のボタンの花も咲きだしたし、点在する石像「五百羅漢」が愉快な裏山の斜面にはまだたくさんのクマガイソウが白いホロのような大きな唇弁を首からもたげていた。ここは御殿場より200mも標高が高いので花は1週間遅れのようだ。
 小雨が次第に霧に変わったようなので私一人で思い切って「イワカガミ」を見に行こう。昔は「大涌谷」から登ればすぐだったけれど、亜硫酸ガス噴出の危険でもう7年も前から登山禁止になっている。「早雲山」のルートからなら90分もかかるけれど安全に登れる。朱色のヤマツツジが緑の葉に映えて美しい急な坂道を登っていく。頂上に近づくとピンク色のミツバツツジのトンネルに代わって、ズボンをササやぶの露でびっしょりと濡らしながらお目当ての岩場にとうとう着いた。数百数千のイワカガミが苔の岩に被せたピンクの絨毯のよう・・・(左の壁紙は金時山のイワカガミ)

 KA君は中間試験の対策に集中して、時々質問した。
 YAさんも中間試験の最中で自宅で頑張る、という連絡だった。
 WAさんは中間試験が終わって、じっくりとプリントに取り組んだ。今日は「句」(フレーズ)の勉強で、不定詞句・動名詞句・分詞句などをやった。I found the hotel crowded with foreign tourists.(そのホテルは外人観光客で満員だとわかった)はSVOCの文型で過去分詞のcrowded以下を「分詞句」というよ。和訳ではThis is different from, for example, doing everything you are told to do by your parents.で、ルール「カンマカンマはカッコのこと」に気づかなかったね。for example(例えば)は切り取って文頭に移動しておけばすっきりしたのに。「こういうこと(自分に正直になること)は、例えば親にやりなさいと言われたことを何でもやるということとは違う」。
2022/05/19 (Thu) 23:16


It is nice of you. 「ありがとう」
It is nice of you. 「ありがとう」
2022年5月15日(日)
御殿場市民会館にて
「裏の畑のアヤメ」
 15年前、「農業大学校」の受講者募集のポスターを見つけて、御殿場農協の指導員から作物栽培のイロハを3年間教わった。その修了式の時に、同期の仲間たちに「自主的にもっと勉強をつづけませんか」と呼びかけて、9名の「卒業生の会」を立ち上げてから12年以上になる。互いに情報交換し月一回は「打合せ会議」をやり、市内萩原や中畑の農家から休耕地や使わない田んぼを借りて、サツマイモ・ジャガイモ・カボチャを育て、皆で田植えも稲刈りも共同でやって「土いじり」の楽しさを味わってきた。
 しかし、今年は自分で提唱して始めたその会をキッパリやめて我が家の裏庭に畑を作った。ゲスト用の「トレーラーハウス」のおいてある一区画で、家内がクモ膜下で倒れる前の元気な時に作っていた大きな花壇を11年前から放置したままなので、最近ツルハシとクワを使って草の根を掘り起こし農作ができるように改造している。我が家の西側にあった1000坪ほどの杉林が切り開かれて広大な空き地ができ日当たりがとてもよくなった。通用口のすぐ前なので小さな花壇をつくりたくさんの種を蒔いたよ・・・

 早くも中間テスト週間に入ったので3年生は2人とも自宅で試験対策するというので、今日は2年生一人だけだった。
 MUさんは前回、語句補充問題で「5分歩くか歩かないうちに我々はにわか雨にあった」は、「にわか雨にあった時には、まだ5分も歩いていなかった」と言い換えて否定のhardlyを使えば、We had hardly walked five minutes when we were caught in a shower. とすればよかった。今日は「不定詞」でIt is dangerous/ for you to swim in this river.(君がこの川で泳ぐのは危険だ)と、It was careless of you/ to swim in this river.(この川で泳ぐなんて君は不注意な人だったね)との違いを勉強した。単に前置詞のforとofの違いに見えるけどかなり違うよ。斜線で切れ目を入れたように、前者のItは「形式主語」でfor〜to〜以下の「名詞句」をすべてそこに代入することができる。主語が長いから後回しにしただけだ。後者のItは「状況」を表していてYou were carelessといいかえてもよい。例えばIt is nice of you. は「君はいい人だね」よりも単に「ありがとう」の意味でよく使う。to以下はその「理由」で「〜するとは、〜するなんて」の意味だから「副詞句」なんだね。 尾上
2022/05/15 (Sun) 23:03


「およそ満足できるものではない」It is far from satisfactory.
「およそ満足できるものではない」It is far from satisfactory.
2022年5月12日(木)
裾野市民文化センター
「金時山のシロヤシオ」
 美しく晴れた青空につられて箱根仙石原公時神社の裏山「矢倉沢」に行った。2020オリンピックを機会に林道が整備されて県道になり、トンネルの先に「金時見晴パーキング」という大きな駐車場ができた。ここからなら60分ほどで登れる最短のコースで利用者が増えたようだ。金時山の山頂はたくさんの登山者でおおにぎわい。「山頂標識」の隣に立つおおきな「まさかり」と並んで記念写真を撮る人たち。岩陰に陣取ってバーナーでお湯を沸かしカップ麺をうまそうに食べているカップル。私も「金太郎小屋」で注文したカレーうどん「まさかりー」を食べてみたら黒い激辛のカレーでうまかった。
 今日は297回目。週一回をノルマにしているからもうすぐ300回になる。「金時茶屋」の金時娘にまた記念の「三百回登頂証」を色紙に書いてもらえるかな。雨上がりのおかげで今日は「富士山」もくっきりと全景を見せてくれたし、その右肩には南アルプスの「北岳」「鳳凰三山」「甲斐駒ケ岳」も望めるほどすばらしい天気だったよ。あまりに小さくてみなさん気が付かないけれど、すぐそこの岩陰に咲いているピンク色のコイワザクラ(高山の桜草)がかわいい。山頂のすぐ手前に咲いていた気品あふれる五葉ツツジにも気が付いたかな。シロヤシオといって皇室の愛子様の「御印」の花なんだが・・・
 
 3年生2人から、中間テストが近づいて試験勉強のためにお休み、のメールが届いた。 
 WAさんは前回英訳で、「彼の説明はおよそ満足できるものではない」は、否定のイディオムfar from〜(決して〜ではない)を使えばHis explanation is far from satisfactory. となる。過去分詞のsatisfied(満足させられた)は「人」が主語の時に使うよ。satisfyはもともと他動詞で「人を満足させる」の意味だからsurprisedやpleasedと同じく「受動態」で使う。今日は「重要構文」の新しいテキストを始めた。「5文型」の復習になる問題で、和訳ではWatching his mother fry doughnuts he noticed that the center of the cakes always seemed doughy. が難しかった。前半はカンマで切れていないけど「分詞構文」で、「母親がドーナッツを油で揚げるのを見ていた時」の意味。SVOCの文型になっているね。後半は「ケーキの真ん中がいつも生のようだと気づいた」。 尾上
2022/05/12 (Thu) 22:57


・・ no more passive than ・・.は「クジラの公式」
・・ no more passive than ・・.は「クジラの公式」
2022年5月8日(日)
御殿場市民会館にて
「須走の浅間神社例大祭」
 5日は「子供の日」で天気もよく全国各地で様々なイベントが開催されたようだ。山梨忍野の「杓子山」中腹に登っての帰り路、「須走」に立ち寄って「浅間神社」の社叢で大事に手入れされ咲きだした「山シャクヤク」やラン科の「エビネ」「クマガイソウ」を見つけた。本殿に向かうとたまたまこの日、朝から始まった「神社の例大祭」が終了するところで、拝殿から真っ赤な面を付けた「天狗」が現れ、黄金色に光る御神輿がおごそかに後に続いて行事が終わった。偶然いいところに来合わせたなあ。
 この日は座間市に住む花友のUEさんから、絶滅危惧種の「コアツモリソウ」を見に「立ノ塚峠」まで行きませんか、とのお誘い。後を追いかけるように「峠」まで登ると、ほかにも女性が6人でお弁当の最中。箱根ビジターセンター主催のガイドツアーでも活躍した博識のYAさんの案内できた友人たちだった。みなさん野の花が大好きで私よりもずっと「花探し」のキャリアが長い。「コンロンソウ」「白花タチツボスミレ」「ヒメフタバラン」など、またまた新しい花の名を教わりメモ帳に書きつけたよ・・・

 新2年生のMUさんは、めったにないことだけれどなんと1年生のうちに「英検準1級」に合格したので、次はいよいよ「1級」をめざして頑張っている。提示された「トピック」に「賛成/反対」の趣旨で英文を書く。形式は似ているが問4の「英作文」が100語から200語という長さになったこと。パラグラフも3つ以上で構成し、指定された「キーワード」を3つ含めないといけないからなかなか難しい。今回は「未来はロボットの世界か」で賛成意見を書いてみた。なかなかよく書けていて、数か所訂正するだけでOKだった。今日は「香川大」の英文が難しかった。Let children learn to judge their own work. A child learning to talk does not learn by being corrected all the time. は「子供には、自分のことは自分で判断できるようにさせてあげなさい。 話しかたを学んでいる子供はしょっちゅう訂正されることで話せるようになるのではない」。子供がlearn to〜するのは「学ぶ」というより、成長とともに「〜になる」の意味で、get to〜とかcome to〜と似た意味だ。
 3年生のICさんは前回英文「読書の習慣」で、部分訳をやった。Some modern children seldom, if ever, read for fun. 「現代の子供は、楽しみで読書するなんて仮にあっても滅多にしない子もいる。」 挿入語句のif ever(仮にあっても)が否定のseldomを修飾している文。今日は「京都外語大」の英文がうまく訳せた。His favorite theme was that life has ups and downs and that each person has to come to terms with his own share of misery. 「父の好きなテーマは、人生には浮き沈みがあるから人はみな自分に割り当てられた分の不幸を受け入れるようにならなければいけない、というものだった」。このandはthat以下と前のthat 以下をつないでいて、しかも動詞がwasなので「ひとつながり」の事態だとみる方がいい。
 WAさんは前回、長文「TVは受動的か」で部分訳が難しかった。Watching TV is no more passive than observing a landscape, listening to music, or reading a book.は例の「クジラの公式」だね。「クジラが魚だ、というのは馬が魚だというのと同じこと」という意味だったね。「テレビを見るのは、景色を見ることや音楽を聴くことや本を読むのと同じく受動的ではない。」ここではルール「A and A’」の応用で、orも3つの-ingを並列しているね。今日は「譲歩構文」で、Whatever he does, he will succeed.(彼は何をやったとしても成功するでしょう)の前半は、No matter what he does, 「何をやるかに関わりなく」と言い換えできるから「疑問詞」を使う「譲歩構文」で、後の文を修飾している。もし「カンマ」なしでHe will succeed in whatever he does. なら「彼はやることならなんでも、成功するだろう」の意味で、whateverはanything whichと同じ意味になるから「複合関係代名詞」と言ってよい。その違いが参考書や教科書にはうまく説明されてないね。 尾上
2022/05/08 (Sun) 23:42


「法」とは方法・法則じゃなくて「ムード」
「法」とは方法・法則じゃなくて「ムード」
2022年5月5日(木)
「こどもの日」
裾野市民文化センター
「パイプオルガンの超低音」
 昨日は5ケ月ぶりの東京だった。私も団員だった「東京外語大」のオーケストラが102回目の定期演奏会をやったので聞きに行ったよ。会場は錦糸町駅前の「すみだトリフォニーホール」。東京の西部、府中市にある大学が東京の東端にある会場を選んだのは曲目が特殊だったから。サンサーンスの「交響曲第3番、オルガン付き」を演奏するためで、「パイプオルガン」という巨大な装置を備えたホールを探したらここだったというわけ。「サントリーホール」「東京芸術劇場」「東京オペラシテイ」や「NHKホール」にもあるが多くはない。元来は教会で使う楽器で2億円から4億円もするドイツ製の代物なんだ。
 「UG会」の卒業生でもあるトランペット矢田安曇さんも含めて、90人もの若い団員たちのエネルギッシュな素晴らしい演奏に大きな拍手を送った。リストの「レ・プレリュード」も、リムスキーコルサコフの「シェヘラザード」も、それぞれがコンサートのメインプログラムに値する曲目で私の大好きなもの。共に吹奏楽の編曲で私も演奏指揮したことがある懐かしい曲だった。そして、パイプオルガンやピアノ・ハープが加わる3曲目の「第3番」は初のナマの演奏に胸がときめいた。チューバやコントラバスの最低音をはるかに凌ぐ超低音が、ホールを丸ごとすさまじい地響きで包み込み聴衆の全身を揺さぶった・・・
 
 3年生のKA君は「英作文」の力がかなりついてきた。「慶応義塾大」の「近頃の子供たちは親に何度も言われないと、宿題をしなくてはという気に慣れないものらしい」は、It seems that children today don’t feel like doing their homeworkと書き出してとてもよかった。動名詞の慣用句feel like -ing(〜したい気がする)は大事だ。後半は, if their parents don’t tell them to do many times. で「tell人to〜」を使う。今日は「仮定法」の勉強だった。「法」とは方法、法則じゃなくて「ムード」moodとかmodalityというよ。話者の「気分」を動詞の語形にこめるんだ。遠回しに婉曲的に表現するから、素直に表現する「直説法」とは反対なんだね。
 YAさんは前回「関西学院大」の英文訳でThat is why a person who is sleeping must be covered.が難しかった。whyはthe reason(理由)が省略された「関係副詞」だから「それが〜の理由だ」の意味。普通「その理由で〜」(for that reason)のように訳すといい。must be covered ( with futon)の主語はa personだから、能動態に直して「眠っている人には布団を掛けてあげなくてはいけない」と訳すよ。YAさんも「仮定法」の勉強で、よく理解できていた。If it were not for〜, (〜がなければ)はよくわかっていた。But for〜とかwithout〜で言い換えることもできる。でも、肯定文で「〜があれば」ならどうするの?と聞いたらわからない。notをとればいい、じゃないよね。普通にIf there were〜,とかIf we had 〜, のようにいうしかない。with〜でもOKだけど。「否定文」だけの特殊な慣用表現なんだね。ちなみにBut for〜は「〜を除けば」の意味だったね。 尾上
2022/05/05 (Thu) 23:40


「新しいテーブルに掛けてあるのは何?」What is it that the new table is covered with?
「新しいテーブルに掛けてあるのは何?」What is it that the new table is covered with?
2022年5月1日(日)
御殿場市民会館にて
「まぼろしの滝」
 これが「まぼろしの滝」なのか!富士山五合目の荒涼とした砂漠のトレイルを登った先に、5mもの落差の滝がゴーゴーと轟音を響かせて前方眼下に現れた。雪解け水は想像以上の水量で大自然の豪快さに感動した!さらにその先に進むと2段に連なった滝も目の前に出現、胸に響くほどのすさまじさだ。水辺によって手を浸してみるとさほど冷たくない。この狭い渓谷に敷き詰めた溶岩が滑り台のようになって、急斜面だからその上を流れ下る水のスピードが実に早い。滝の上に迸ってくる勢いだ。あたりをガスが包んでいい写真が撮れない。青空と富士山頂を借景にして撮りたかったな。
 例年5月初旬に見られるという「まぼろしの滝」が予想外に見られてラッキーな一日だった。10連休のGWが始まって2日目。富士山須走口の「フジアザミライン」が再開したので、雲に包まれていたけど標高2000mの五合目登山口に行ってみた。残雪を踏みながら六合目に向かって岩がごつごつした登山道を登っていくと、スキーを背負って下ってくる若者に出会った。8合目3200mあたりまで登ってから滑って降りてきたという。雪がアイスバーンになってエッジが効かず実に恐ろしかったと。1時間ほど登るといきなり青空になってダケカンバの白い林の向こうに壮大な富士山の全容が・・・
  
 新2年生のMUさんは「態」の書き換えで難しい問題をやった。What is it that covers the new table?(新しいテーブルに掛けてあるのは何?) は疑問詞のwhatを強調する文だね。「受動態」なら基本構造でthe new table is covered with whatとなるから答えも「強調構文」でWhat is it that the new table is covered with? となる。Pencilled notes don’t copy very well on a fax. 「鉛筆書きのメモはうまくFAXできない」では、copy wellがイディオムになっている。「物」を主語にしてsell well(よく売れる)とかcut easily(よく切れる)のように「受動態」にしないで言えるよ。
 新3年生のICさんは「副詞節」を使う英作文をやった。「首都大」の「平穏にやってくれるかぎり、ここで誰が集会を開こうと私たちは反対しない」は、後半が「譲歩構文」で「誰が〜しようとも」の意味だから No matter who holds a meeting here, we won’t object to himと書ける。その後にas long as it is held peacefullyとかonly if it is peaceful を加えればよい。文頭のNo matter whoの代わりにWhoeverで書き始めてもいいね。someoneは不特定の「誰かさん」で使えない。
 WAさんは「譲歩構文」でwhether〜or notを勉強した。文の主語や目的語になる時は「〜かどうか」の意味だけど、主文の修飾語になる時は「〜であってもなくても」となる。Whether you like it or not, it is no longer possible for nations to shut themselves off from the world. 「好きでも嫌いでも、国が世界のほかの国々から自国を閉ざしてしまうことはもはや不可能だ」。the rest of〜は「〜のうちの他の部分」の意味だ。the rest of my lifeなら「私の人生の今後」「これからの人生」だね。 尾上
2022/05/01 (Sun) 23:40


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