裾野市民文化センター
「伊吹ジャコウソウ」
久々に早朝登山をやったよ。5時前には高原ホテルを出発し「高峰温泉」の登山口に着くと、東の空がピンク色に染まり「黒斑山」の肩に陽が昇ってきた。神々しい美しさだ。林の中を登り始めると、エーデルワイスに似たウスユキソウ、赤い実をつけ始めたコケモモ、白いイチヤクソウを見つけてはカメラを向ける。薄紫色のマツムシソウも咲き始めたよ、山はもう秋だなあ。「水の塔」の山頂に近づくと、あれ!こちらをじっと見ている動物が!カモシカにまた出会ったよ。パンをちぎって投げてあげたが離れて行ってしまった。
山頂からは「佐久平」が真っ白な雲海の下に隠れ、遥か彼方の「八ヶ岳」と「富士山」は大洋に浮かぶ小島のようだ。足元が爆裂火口のようにえぐれた急斜面で、ここも「浅間山」から続く連峰になって火山であることがわかる。細い尾根道をたどり次の「東篭の塔山」に向かう。ここにはピンク色の「イブキジャコウソウ」が右も左も大きな群落になって「夢の花道」といってもいいほどいつまでもついてくる。かがみこんで鼻を近づけるとほんのりと上品な香り!麝香(じゃこう)の名が付いた由縁だね。むかし岐阜の「関ケ原」から登った「伊吹山」も山頂がジャコウソウの絨毯だったなあ・・・
3年生のICさんは前回英作文で、「このことはすべての時代に当てはまるわけではない」は、いわゆる「部分否定」の文だからThis is not true of all ages.でいい。今日で「山口書店」の「重要構文101」が完了したので次に「数研出版」の「スプリーム重要構文109」を始めた。第一回は「前置詞+関係代名詞」で皆さんの苦手な構文だ。There is nothing of which we are so wasteful as of time, and about which we ought to be more careful.はかなり手ごわい。前半はNobody is so tall as Tom.(トムほど背の高いひとはいない)と似ているね。関係代名詞whichにnothingを代入して節を独立させればWe are so wasteful of nothing as (we are wasteful) of time. 「時間ほど私たちが無駄にしているものはない」。後半もNothing〜more〜than〜(〜ほど〜なものはない)の比較構文だからwe ought to be more careful about nothing (than about time)と補ってみるといい。「時間ほど私たちが注意すべきものはない」と訳せる。
(追記)今日は3年生2人がお休みしたのでICさん一人の授業になった。その始まる前にUG会卒業生の矢田安曇さんが姿を見せてくれた。現在東京外語大3年生で私と同じロシア語を専攻している。おみやげにお菓子とロシア語の文法問題集を持参して、私が見たがっていた最近のロシア語テキストを半年間貸してくれることになった。私たちが学んだ60年前はまだ英語で書かれた文法書しかなくて、それもロシア人の変な英語の説明だった。外語大出版局の新しい文法書(2014年初版)は、外語大の今の教授陣による評判の高い編集で彼女の書き込みも入って楽しみだ。
半年というのは矢田さんが来週から半年フィンランドのヨエンスー市にある「東フィンランド大学」に短期留学することになったから。子供のころお母さまに連れられフィンランド旅行したことが留学のきっかけになったとのこと。フィンランドは隣国スエーデンとの関係も深く、ヨエンスー市はロシアとの国境にも近いので、フィンランド語のほかに様々な言語や文化に接触する機会が期待できそうだ。世界の言語は6000もある。そのどれを先に学ぶか、いくつ学べるか、夢は限りなく広がるね。元気に行ってらっしゃい!! 尾上
