裾野市民文化センター
「金時山のサンショウバラ」
我が家の裏の林の中には家庭菜園用の土地が120坪ほどあって、そこにゲスト用のトレーラーハウスを設置してあり教室にもなる。その周りに家内が元気なころ大きな花壇を丹精して作った。大好きなバラの苗を清水町のバラ園「エル・ローザ」で20株も30株も買ってきては植えてみたけれど湿気の強い御殿場の気候に合わないようで難しかった。11年前にクモ膜下出血で手足が不自由になってからは管理できる人もなく荒れるままになっている。梅雨をまじかに控えて雑草が生い茂る季節になったので、今月は何度か電動の「草刈り機」を使って雑草との戦いに励んでいるよ。
「ピエール・ド・ロンサーヌ」など人気の園芸種のバラは難しかったけど、20年前に苗から植えた「サンショウバラ」が大きくなって今年も薄いピンクの花を一杯につけた。箱根や丹沢の山の上で咲く原種のバラで葉が山椒に似ているからついた名前だ。それと同じくらいに背丈よりも大きな株に育ったのは「ナニワイバラ」で一重の大きな白い花を雪のように一杯に咲かせる。これは江戸時代に大阪難波(なにわ)の商人が中国から輸入して広めた園芸種で実に繁殖力が旺盛なバラだ。通り道を塞いでしまったのでその枝も草刈り機を振り上げてバッサリ切ってしまおう・・・
3年生のKA君は前回It was not until I lost it that I could appreciate it. の構文が難しかった。最初のitはthatと共に「強調構文」を作る働きだね。I couldn’t appreciate it until I lost it.を言い換えたものだ。後の二つのitは多分healthとか何か大事なもの。「私はそれ(健康)を失って初めてそのありがたみが分かった。」と訳せる。今日は「仮定法」でas ifまたはas though (まるで〜のように)を勉強した。英文「時間を容器にたとえて語る」で、When people retire, they often complain that their days are empty.「人は引退すると毎日が”空っぽだ”としばしば不満を述べる。」のように「たとえ」を生かして和訳できるとよかったね。
YAさんは前回「並べ替え作文」で、「私はレストランを経営できれば素晴らしいことだと思っていた」が難しかった。助動詞wouldが「仮定法」だと見抜ければ、「条件」を表すrunning a restaurant(〜を経営すること)を主語にすればよかった。I thought (that) running a restaurant would be a great idea. 今日の「重要構文」はちょうどそれと同じテーマで「If〜のない仮定法」だった。An English man would not do such a thing. は助動詞のwouldに着目して「英国人ならばそんなことはしないだろうに。」のように、「主語」にIf〜の意味を込めて訳すといい。With a little more patience, she could have succeeded. 「もう少しの忍耐心があれば彼女は成功できたのに」は、If she were a little more patient, を言い換えたものだね。
WAさんは「形式主語のit」のある英文が難しかった。It is important to think of the reader because words often do not mean exactly the same thing to the reader that they do to the writer.主文は「読む人のことを考えることは重要だ」で、次には「誕生祝い」の例が書いてあるから「読者」とか「作家」と訳すとおかしいね。The same〜that・・「・・と同じ〜」とか、they doが前に出ているwords mean(言葉が意味する)の代わりに使われているとか、notが動詞meanを否定するのではなくて「文全体」を否定しているから、後半は「ことばは書いた人にとって意味するのと全く同じことを読む人にも意味する、というわけではないので。」と訳そう。中学でやったnot alwaysの訳を覚えていればnot exactlyにも応用できるね。「部分否定」といって100%の語句が否定されるのだ。 尾上
