裾野市民文化センター
「小さな雛の巾着」
この夏は富士山のすっきりした姿が御殿場からめったに見られなかった。駿河湾の湿った空気が雲を作って南側を覆ってしまうためだ。そんな時には「篭坂峠」を越えて山梨側に行くといきなり天気がよくなる。ほんの20キロ、30分車移動するだけで別世界だ。緑と花々に囲まれた「山中湖」の湖岸を走り抜け、「花の都公園」を横目に忍野村の「平野」に入る。目標の美しい緑の三角山「高座山」が見えてきた。毎日のように山野を歩いてインスタにUPしている元忍野村職員の花友GOさんから情報を得ていたので、軽トラの作業道から急なカヤの斜面を登っていった。ここは忍野村の入会地で、毎春きちんと「山焼き」をやってカヤを育てて屋根ふきなどに利用している。
今日は誰もいないな、とカヤのトンネルを歩いていると10人ほどの高齢の男女が一列に向かってきた。先頭のリーダーらしき女性に「ありましたか?」と聞かれて、「ヒナノ?それなら反対側のはず」といえば、全員Uターンするのだった。「私も初めてで、なくても責任持てないよ!」と言いながら私が先導することに。見当つけたあたりに来たら、そのリーダーが真っ先に発見してしまった!「あったわ!ヒナノキンチャク!白花もあるわ!」と。ほんの5センチくらいの背丈でもう半分は実になって(巾着の形)、私なら見過ごしていそうな小さなピンクの花を数10本も見つけてくれた。その女性が名刺をくれたので私も「UG会」の広告ビラを渡すと、「私も神奈川で小中の生徒の英語塾やってます!」と・・・
3年生のICさんはwhyやwhereが「疑問詞」ではなくて「関係副詞」として使われる例を勉強した。She told her son that he might live as he pleased, and go where he pleased.はいわゆる「間接話法」で、「時制の一致」の制約があってそのまま訳すと難しい。直接話法に直せばShe said to her son, “You may live as you please, and go where you please”. となるね。As you pleaseはas you likeと同じだから、「お前は好きなように生きて好きなところに行っていいよ、と息子に言った」。ちなみに「命令文」の後につけるpleaseは「どうぞ」というけど、動詞pleaseは「喜ばす、喜ぶ」の意味だよね。実はif you pleaseの略でif you like(気に入れば、よろしければ)と相手の気持ちを優先して「お願い」しているわけだ。
YAさんは前回英作文で「英語を母国語とする人に、英語で書いた僕のレポートを直してもらいました」は、「人に〜してもらう」だから使役動詞のhaveを使って「have+人+原形」で書いたのは正解。a native speaker of Englishと書ければすっきりしたね。今日は特別な関係代名詞asを勉強した。As is so often the case with the parents of a handicapped child,・・はasがwhichと同じ関係代名詞なので文の後半に置くべきものが文頭に出ているね。「障害のあるこどもの親たちにはよくあることだけれど・・」とか「〜によくあるように・・」と訳せる。This love expressed itself partly through indulgence. は、「このような愛情は一つには甘やかしによって表された。」がいいね。「再帰代名詞」を使うexpress oneselfは「受動態」のbe expressedと同じ意味になるよ。「着させる」のdress oneselfがbe dressed(着ている)=wearと同じだし、「座らせる」のseat oneselfがbe seated(すわる)=sitと同じ意味になるように。 尾上
