高校英語UG会 三島・裾野・御殿場

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becaue「〜なので」⇔ for「なぜならば」
becaue「〜なので」⇔ for「なぜならば」
2022年11月3日(木)御殿場市民会館にて
「甲武信ケ岳の紅葉」
甲斐の国(山梨県)、武蔵之国(東京都)、信濃の国(長野県)の三国にまたがる山、それが「こぶしがたけ」だ。「日本百名山」の一つで私の38座目のチャレンジに選んだ山。この時期は紅葉で人気の高い「西沢渓谷」がその登山口になる。標高差が1100mあるから山頂の小屋に泊まる人たちばかりだけど、私はどうしても日帰りしないといけないから「ハーフ登山」ということにした。ここは石和温泉や甲府南部に下って鰍沢で「富士川」に合流する「笛吹川」の源流だ。5月の花の季節には「アズマシャクナゲ」が咲きほこり美しい渓流や滝見物で最高の観光地なんだ。
 8:30道の駅「みとみ」の大駐車場から出発した。真っ赤なイロハモミジ、黄色のイタヤカエデなど10月末は紅葉の見ごろの季節で、一周4時間の「西沢渓谷」に向かうハイカーたちがほとんどだった。私ひとり別れて「旧西沢山荘」の前から「徳ちゃん新道」の樹林帯を登っていく。1時間ほどでカラマツの林の向こうに展望が開け、「鶏冠山」(とさかやま)のごつごつした山頂が木々の合間に見えた。今日も快調に歩けて3時間で「合流点」に来た。昼食を食べていると、上から下から次々登山者が挨拶していく。実に悔しいけどここで下山だ。さあ、帰りは「近丸新道」を通って「ナレイ沢」の渓谷に下っていこう・・・
 
 2年生のMUさんは前回プリントをやって残った時間で「英文日記」を書いたので添削してあげた。「修学旅行」の計画では、We are going to Kansai District on our school trip. It will be tiring to spend three nights talking with my classmates, but I’m looking forward to visiting many places. のように、「未来」の内容はspending〜を主語にするより「不定詞」でto spend〜の方がいいね。今日は形式主語It の用法を勉強した。The Milky Way is so large that it takes light about 100,000 years to travel across it. は「時間」のitが使ってあるが、「天の川はとても大きくて、光が横切るには約10万年かかる」と訳す。It takes人 時間 to〜の構文だ。
 IKさんは前回「文法の間違い探し」で、Sound travels four times as fast in water as it is in air.「音は水の中では空気中の4倍の速さで進む」でit is はit doesとしないといけない。比較の接続詞as (〜と比べて)は前の文SV〜と同じ文型が必要だからIt travelsの「代動詞」 でit doesとなる。今日はIt seems that〜(〜と思われる)の構文を勉強して、特に「接続詞」の働きを学んだ。Because the people know・・・, they want more of them. 「人々は・・・を知っているので、家畜がもっとたくさんほしいのだ」では、前半が「従属節」で後半が「主文」という関係だ。こういう「主従関係」の文を「複文」と呼ぶよ。一方、The people want more of them, for they know・・・「〜がもっとほしい。なぜなら・・を知っているので」と訳すよ。「主文」と「主文」を対等につなぐだけだからforはandやbutなどど同じく「等位接続詞」と呼んで、「重文」を作っている。
 3年生のWAさんは「知覚動詞」のsee、hear、feelなどがSVOCの文型で-ing(現在分詞形)をとる場合があることを学んだ。普通は「原形動詞」をとるから、I saw him cross the street. (彼が通りを横切るのを見ていた)だけど、I saw him crossing the street.なら「彼が通りを横切っているのが見えた」で、「一部だけ見かけた」の意味になる。英作文では「武蔵大」の「常識のある人なら、その理屈はおかしいということがすぐにわかるだろう」は「仮定法」の動詞を使ってうまくかけた。People with common sense would immediately understand that the reasoning is strange. 「おかしい」はsilly(ばかげている)やwrong(間違っている)でもいい。前半はA man of common sense という慣用句を使うのもいいね。 尾上
2022/11/03 (Thu) 23:23


anything but〜「決して〜ではない」
anything but〜「決して〜ではない」
2022年10月28日(金)裾野市民センター
「源頼朝と政子」
 AMAZONが運営する「オーディブル」のサブスクをやっている。日本の「オーディオブック」というのもあるけれど、これは英語版もあるからシェークスピアの詩も読んでくれる。歴史小説で司馬遼太郎の短編が面白くてたくさん聞いた。原作を朗読してくれるから家事などやりながらでも音楽のように聞いていられる。目も老眼で疲れやすいからペーパーじゃ読む気になれないけれど、23巻もある吉川英治の長編「新・平家物語」を聞き始めて3分の1まで来た。NHKテレビ「鎌倉殿の13人」のブームもあって、韮山に配流された頼朝が北条政子を妻に得て、源氏再興の旗揚げをするいきさつが面白い。
 先日韮山高校の近くにある「蛭が島公園」に行って「頼朝と政子の像」に対面。800年前にタイムスリップして歴史を実感しながら「北条の里さんぽ道」をチャリンコで出発した。テレビの主人公北条義時の父、時政の墓がある「願成就院」、2代将軍頼家の病相の面がある「光照寺」、頼朝の最初の恋人で後に義時の妻になる伊東八重の菩提寺「真珠院」など名所がたくさんあった。それらの寺の裏山「守山」をぐるっと回って「狩野川」に出たら「北条氏邸」の跡は遺跡発掘のため草地のままに保存されていた。川を見ながら桜並木を走ったら白い大きな校舎が見えてきた。ああ、伊豆中央高校だよ、吹奏楽の講習でなんどか訪問したなあ・・・

 3年生のICさんは前回「早稲田大」の715語の長文「老人の労働力」を読んで内容がしっかり読めていたが下線部訳が難しかった。With unemployment in the USA and European countries hitting near record lows and significant skills shortages in some areas, a strong push to retain older workers is developing. は文頭のwithが何か?「付帯状況」を表すwith+名詞+-ing〜の構文だね。主文の「高齢者の労働力を維持しておこうという強い動きが高まっている」に追加する理由として前半は、「アメリカやヨーロッパ諸国の失業率がほぼ記録的な低さになり、かなりの技術者不足が一部分野で起こっている状況で、」と訳せる。shortagesの後にbeingを補うといい。今日は過去の習慣を表す「助動詞」のused to(昔は〜だった)とwould often(よく〜したものだ)の問題がよく理解できていた。
 WAさんは前回「大分大」の英作文で、「もし私たちがもっと早く東京に戻っていたらどうなっていただろう」は、「昔」の事実に反する仮定なのでIf we had come back to Tokyo earlier, what would have become of us? とする。What has become of him? (彼はどうなったの)の応用だ。what would have happened to us?もいいね。今日はanything but〜が否定のneverと同じ働きだと勉強した。butは本来「〜を除いて」(=except)の意味なので、「〜以外のすべてだ」は結局「決して〜ではない」の意味になるんだね。「月旅行の夢」でWe should find the experience anything but enjoyable.の訳は、SVOCの文型You will find it difficult,(それが難しいとわかるだろう)と同じだから、「そういう経験は決して楽しいものではないとわかるはずだ。」  

 ご父兄の皆様・・・今回は30日(日)が裾野市民文化センターが「市民文化祭」で貸し切りのために今日に変更となりました。次回はいつもの日曜日で11月6日になります。3年生は大学受験もまじかに迫って、放課後講習などで忙しくなりましたね。体調を崩さないよう睡眠時間を確保して健康な生活を心がけましょう。 尾上
2022/10/28 (Fri) 22:57


The more ・・, the more・・は難しい。
The more ・・, the more・・は難しい。
2022年10月27日(木)御殿場市民会館にて
「須山登山道」
 去年は海抜ゼロの「田子の浦」から「剣が峰」まで完登したので今年はもう一つ、昔の富士山登山道「須山口」から歩いてみようと計画したよ。この夏、裾野市須山の「浅間神社」に立ち寄って、裏山の山野草を見ていたらガイドの人と話す機会があって、「須山登山道保存会」作成の貴重なマップをいただいた。御殿場口ができる前、江戸時代には山梨側の「吉田口」だけでなくこの「須山口」からも登る人が多かったそうだ。鎌倉時代に頼朝の「富士の巻狩り」はこのあたりが舞台なのだ。ルートは「サファリパーク」の手前から山道に入り、「ぐりんぱ」のわきから「水が塚」1500mへ。さらに森林の中の道を登って「御殿庭」を通れば「宝永山」の火口に着いて2500mの「富士宮口」に接続する。
 今月2日には「水が塚」から歩き始め、「御殿庭下」の標識まで登ってきた。インスタの友人が教えてくれたように、カエデの古木の幹にダイモンンジソウがびっしりと着床して、まるで白い衣を着せたようだった。それで22日には五合目の登山口に車で行って、「御殿庭下」2000mまで下ってから「須山登山道」を登り始めた。ここは「御殿場口」の「二子山」からも通じているコースだ。「宝永火口」の最下端に着いたらそこは第3火口で、その上に第2と第1があることを知った。風がきつく吹きつける中をやっと「富士宮口」の分岐になる「宝永山荘」に到着・・・

 2年生のMUさんは前回英作文で、「台風が近づいているから、飛行機が飛ばないんだって。」は、最後の「〜だって」は「〜だそうだ」と同じだからIt is saidとかI hearといえばよかった。Because the typhoon is getting closer, all the planes won’t fly, I hear. 今日はIt seems that・・(・・と思われる)の構文がよく理解できていた。英文「家畜による砂漠化」の和訳で、It seems to them that having more animals before a dry year means that some will still be alive after it.はSVのペアが3組もあってややこしい。「乾燥の年になる前に家畜をもっとたくさん飼っていることは、その年の後にそれでも一部は生き残っているという意味になると人々には思われている。」
 3年生のWAさんは「埼玉大」の英文「詩と散文の違い」を読んで下線部訳が難しかった。The more you put into reading a poem, the more you are likely to get out of it.では2つのmoreがなにを意味するのかが問われていた。その直前の文を読まないといけない。Sometimes, poems require a greater effort on the part of the reader, but equally they give the reader a satisfaction commensurate with this effort. 「時には詩は読み手の側に(散文)より多くの努力を求める。しかしそれと同時に、こういう努力につりあうような満足感を読み手に与えてくれるのだ」。だから、前半はYou put more effort into〜であり、後半はyou are likely to get more satisfaction〜なんだね。「詩を読むことに多くの努力を注げば注ぐほど、ますます多くの満足感をそれから得る可能性があるのだ」が正解だ。
 「語源のおはなし」・・・形容詞commensurate(つりあう)はcom(一緒に)+mensurate(測った)の造語で女性の「メンス」mensesとも関係がある。語源はmonthで「月経」はここから生まれた。英語では普通periodで、I am having my period. といえばいい。逆に「来なかった」ならI have missed my period. だ。形容詞immense(莫大な)もim(ない)+mense(測る)からで「測り切れない」の意味なんだ。 尾上
2022/10/27 (Thu) 23:28


「死んだと思っていたあの男はまだ生きている」 The man whom I thought to be dead is still alive.
「死んだと思っていたあの男はまだ生きている」 The man whom I thought to be dead is still alive.
2022年10月24日(月)裾野市民センター
「ムラサキセンブリ」
 晩秋のこの時期に野山や道端を歩くと薄いピンク色のゲンノショウコ(現之証拠)や白いセンブリ(千振)の花はとても小さいけどよく見かけるね。ともに古来民間療法では胃腸の薬として珍重されている。とくにセンブリはとても苦くてその代表格だが姿は実に美しい。顔を近づけてよく見ると白い花弁に紫色のストライプ入りだ。その仲間で花全体が青紫色でもっと背の高い「ムラサキセンブリ」という美しい花もこの同じ時期に咲くんだ。環境省の「レッドデータブック」では準絶滅危惧種に指定されていて、高原の明るい草地で稀に見つかると知ってもう10年になる。
 先週久々に青空が戻った日、箱根のKAさんを誘って山梨県のその山に行ってみた。彼はもと箱根ビジターセンターの職員で花にも昆虫や小鳥にも詳しくて私の大切な山の友人だ。この山は忍野村の入会地になっていて三角形の山全体がカヤの草刈り場で保護されている。その中を縦横に走る軽トラ用の道を歩けばすぐに秋の七草やキキョウ、リンドウ、ヤマラッキョウのような花々がたくさん見つかる。例年より半月ほど早くて山頂ちかくは枯れ始めていたが、山の低い所でたくさん咲いていたよ、ムラサキセンブリ。暖かな日差しをたっぷり浴びてしっかり星形に口を開いている・・・ 
 
 今週は「文化センター」が「市民芸術祭」で貸し切りになったため、日程をずらして月曜日の今日になった。次回も今週の金曜日28日に前倒しなのでメモしておいてください。
 3年生のICさんは「否定構文」の一つで、not・・・until〜(〜まで・・しない→・・・した後〜する)を「強調構文」に書き換えたIt is not until〜that・・・(〜して初めて・・・する)の勉強だった。It was not until the world began to run out of oil, causing its price to increase rapidly, that people realized how serious the oil shortage was. 「世界中で石油が枯渇し価格が急上昇したのち、やっと人々は石油不足がいかに深刻であるかを悟った」。語句並べ替え問題で「とても驚いたことに、死んだと思っていたあの男はまだ生きている」は難しかった。Much to my surprise, the man whom I thought to be dead is still alive. でI thought him to be dead.が組み込まれているよ。
 YAさんは前回英作文「私たちは入手する情報が多ければ多いほど、より不安でなくなる」をやった。正解はThe more information we get, the less we worry. で、more informationをセットで文頭に移動しないといけない。後半もwe feel less worriedからならthe less worried we feel.としないとね。今日は英作文で「仮定法」をやった。「もし私たちがもっと早く東京に戻っていたらどうなっていたことか」が難しかった。If we had come back to Tokyo sooner, what would have become of us?とすればいい。「昔の事実」に反する仮定の文だから、条件文に「過去完了形」、帰結文にはwould have -edの形が正解だ。「彼はどうなったの?」はWhat has become of him?だったね。
 WAさんは前回下線部訳で、Any adult ・・・immediately becomes aware that others night not interpret the world as he or she does. 「・・・するどんな大人でも、ほかの人は世の中を自分が解釈するようには解釈しないのかもしれない、とすぐに気づくものだ。」では、文尾のdoesは「する」ではまずい。「代動詞」と言って前述の動詞の繰り返しを避けるもの。日本語では二度繰り返すしかない。he or sheも前述の主語の「代名詞」だから「自分」と訳しておこう。「否定構文」のthe last to〜(決して〜しない人)では、Father was the last man to take this into consideration, however: he looked upon children as raw material that a father should mold. ここでのFatherは「わたしの父」でa fatherは総称で「父親というもの」の意味。「:コロン」で文が切れているから「すなわち」と補っておこう。「しかしながら父はこのことを決して考慮に入れることのない人だった。つまり、子供というのは父親が作り上げる素材だと父はみなしていた」。 尾上
2022/10/24 (Mon) 23:33


It is 〜who・・「強調構文」
It is 〜who・・「強調構文」
2022年10月20日(木)御殿場市民会館にて
「上高地帝国ホテル」
 「大正池」から流れ落ちた梓川の急流を渡って「中の湯」のバス停で乗車すると、すぐに「釜トンネル」の中をバスは進む。2005年に完成した3代目の「釜トンネル」は全長1.3キロで天井も高く対面通行できて歩道まである。今は年中マイカー規制だけど40年前に私が家族とマイカーで通った頃はまだ掘削の跡が残る真っ暗な一車線、上り下りが信号で切り替えらるという2代目のトンネルだった。「釜トンネル」の名の由来はこのあたりが特に急傾斜で、流れ下る梓川のしぶきが「お釜」の沸騰のように見えることから「釜ヶ淵」と呼ばれたそうだ。初代はもう100年も昔で、入口出口の土砂崩れや鉄砲水が流れ込むなどで被害が絶えなかったという。
 トンネルを抜けると目の前に「大正池」が広がる。昔は池に白い枯れ木がたくさん林立していたのに今は見えないな。大正4年に「焼岳」が爆発して土石流が「梓川」をせき止めて大正池ができた。だからその50年後にはまだ水没した木々が残っていたのだ。それは私が東伊豆の「稲取高校」で正式に英語教師を始めた年の夏、同僚の若い先生4人で「奥穂高」に登った時のこと。理科の佐藤先生が山の花の名前を教えてくれた。黄色の「信濃キンバイ」と白い花「白山イチゲ」が私の覚えた最初の花だ。翌日「岳沢」を下ってきてこの「大正池」で遊んだなあ。さて、バスは「大正池」をすぎて「上高地帝国ホテル前」に停車。森の中に赤屋根が美しい瀟洒なロッジ風の高級ホテルだ・・・

 2年生のMUさんは前回「弘前大」の英作文で、「初めてアメリカへ行く人が、はたして自分の英語でわかってもらえるかと不安になるのは当然のことだ」は、It is natural for the first visitor to the U.S. to feel uneasy as to whether he can make himself understood in English. 「〜かどうかについて」が難しかった。疑問詞の前にはas toを使う。今日は書き換え問題でNo matter how wise a man may be, he sometimes makes a mistake.(人はどんなに賢くても時は失敗するものだ)は、「どんなに賢い人でも」と言い換えられるからThe wisest man sometimes makes a mistake. のように「単文」で言える。最上級の形容詞の前にeven(さえも)が省略されているよ。
 IKさんは前回、文法の間違い探しが難しかった。As technology increases, so do one’s ability to communicate with the rest of the world. 「科学技術が高まるにつれて、人が世界のほかの国々の人と対話する能力も高まっていく」は、後半の長い主語が「倒置」になっているから動詞doをdoesにしないといけなかった。「私もそうです」はSo do I. だったね。the restは「休憩」のほかに「ほかの部分、人々」の意味があるよ。今日のテーマは「非人称のIt」で、Now it’s the laboratory staff who are learning sign language.が難しかった。これはThe laboratory staff are learning〜という文の主語を強調するために文頭に移動してIt isとthatで挟み込む文「強調構文」だ。「人」ならwhoを使う。日本語でも「・・・なのは〜だ」と文の最後に移動させるね。同じ文法だよ、UG理論からは。
 3年生のWAさんは前回長文で「人間の言語は無限」を読んだ。symbolicは「象徴的」のほかに「記号上」の意味がある。目の前に具体物がなくても「言語」という抽象的なシンボル(記号)で表現できるから、使用範囲が無限でゼスチャーなどの他の伝達方法と異なる、ということ。今日の英文「古代ローマの都市の騒音」ではThey couldn’t sleep, they said, with all that traffic in the streets. 「通りにあんな交通量があるから眠れない、と彼らは言った」が難しかった。挿入のthey saidを文頭に戻せばwith以下は主文の「付帯状況」だとわかる。〜with his legs crossed(脚をくんで〜した)や〜with a cap on(帽子をかぶったままで〜した)と同じだね。 尾上
2022/10/20 (Thu) 23:29


「自分の〜」は主語に合わせてhis own〜
「自分の〜」は主語に合わせてhis own〜
2022年10月16日(日)裾野市民センター
「活火山焼岳へ」
 図書館で借りた雑誌「山と渓谷」の特集が「日本百名山」だったので私も自分のリストを作ってみた。最初は大学1年生の時同級生と登った「浅間山」だ。「富士山」を始め「天城山」や「筑波山」など今までに登った山を数えたら意外にも35座あった。「北岳」や「間ノ岳」「木曽駒ケ岳」のような南や中央のアルプスは多いけれど北アルプスの数が少ないなあ。ふと「焼岳」に目がとまった。インスタ仲間のmanさんも最近登って写真をポストしたので気になった。ここなら日帰りで行けそうだ。今も噴煙たなびく活火山なので避けていたけど近年人気が高まっている。ヘルメットをかぶれば安心だ。
 車で中央高速を飛ばして未明のうちに「焼岳」の麓の「中の湯温泉」に着いた。下山したらここに寄ってひと風呂浴びよう。バスに乗り換えて「上高地」に行き「帝国ホテル」の前で下車。「焼岳」の噴火で大正時代に梓川がせき止められてできた「大正池」から7:30出発だ。急峻な斜面や絶壁を登るためアルミのハシゴがほぼ直立にいくつもかけてあるよ。こんな難コースとは知らなかった。10:00中腹の「焼岳小屋」に着いて一息いれよう。カップラーメンを食べて記念のTシャツを購入。ここから山頂まで2時間が正念場だった。急なガレキの苦しい登りを一歩一歩、12:30やっと山頂にたどり着くとそこには大勢の登山者が・・・(つづく)

 3年生のICさんは前回英作文で「学校の隣の家を眺めては『ああ、この家の子だったら』と思ったものだ」が難しかった。Whenever I saw a house next to our school, I said to myself, “If only it were my home.” のようにセリフを生かした直接話法がいいね。「心の中で思う」はsay to oneselfというよ。今日は早めに中間テストが終わって、一人だけの授業になった。「否定表現」のcannot help -ing〜(〜しないではいられない)やcannot・・too〜(どんなに・・してもしすぎということはない)などの問題がよく理解できていた。英作文は「名詞・代名詞」がテーマで、「だれでも自分の考えを持っているが、それを他人にわかるように伝えるのはむずかしい」は、Everyone has his own idea, but it is difficult to tell it to others clearly. がほぼ正解だったが、「自分の」は主語に合わせるからownだけでなく「彼自身の」と言い換えて必ずhis own〜ということ。

 ご父兄の皆様・・・今日は11〜12月の「UG会予定表」を配布しました。裾野教室の日程に変更が4回もありますのでご確認ください。来週の裾野教室は24日(月曜日)になります。「市民文化祭」の会場で全館貸し切りのためです。 尾上
2022/10/16 (Sun) 23:40


It is not until you finish what you must do that you realize the joy of leisure.「〜の後でこそ〜がわかる」
It is not until you finish what you must do that you realize the joy of leisure.「〜の後でこそ〜がわかる」
2022年10月13日(木)御殿場市民会館にて
「定期演奏会」
 母校東京外語大のオーケストラが103回目の定期演奏会をやるというので、家内と一緒に東名を走って荻窪の「杉並公会堂」に行った。UG会出身で外語大3年生の矢田さんが前回5月の定演に出演した後退団して、今はフィンランドに留学中なので少し寂しいけれど、昨年矢田さんの紹介で楽団に寄贈した私のチェロが舞台に出してもらえるかもしれない、と期待して会場に着いた。今回の秋のコンサートは学生らしいオーソドックスなプログラムに戻り、「カレリア組曲」と「韃靼人の踊り」、ブラームスの「交響曲第一番」だった。コロナ感染の脅威も薄らいでこの夏には合宿練習もやったそうで、若者らしく終始パワー全開の力強い演奏を聞くことができた。
 コンサートマスターは3年生男子、チェロのリーダーはロシア語専攻の2年生で、幕間に演奏した「弦楽4重奏」ではともに美しいソロを聞かせてくれた。当日のパンフレットを見てみると、メンバー表には90名の名前があって専攻語学と学年が書いてある。しかし数えてみると外語大生は45名くらいで、半分はOBOGとエキストラだ。私たちが60年前に定演を始めたころに比べると1.5倍くらいの大所帯になっている。違うところはエキストラと思っていた他大学の都立大や青山学院などの学生が正団員になっていることだ。特に私が気になっているホルンパートは外語大生がゼロで、ほとんど学芸大の音楽科だった。「ブラ1」の4楽章の壮大なメロディーを美しく力強く聞かせて・・・

 2年生のMUさんは前回、長文「祖母の厳しいドイツ風のしつけ」を読んで和訳が難しかった。She made me get out of bed, and fold up my dress, and put it neatly on the chair. はA and A’のルールに注意すればfoldやputが動詞の原形でその前のgetと並列していることがわかる。だから「おばあさんは私にベッドからおこし、服をたたませ、それをきちんと椅子に掛けさせるのだった」。今日は空所補充の問題で、Both of the parties ( ) discussed the problem with their lawyers. 「関係する2団体はともにその問題について弁護士と話し合った」。カッコにはwhich were concernedを省略してconcernedが正解。involvedも同じ意味と用法で直前の名詞を修飾するよ。
 今月から会員になった2年生のIKさんは「岩手大」の英文から始めた。A and A'のルールに注意すれば、It used to be thought that a school had only to make children learn to read, write, figure, and memorize a certain number of facts about the world. は「学校というものは子供たちに読み書きそろばんを学ばせ、世の中についてのある一定数の事実を記憶させればそれだけでいい、と昔は考えられていた」と訳せる。ここではandが同じカテゴリーの語句、動詞のmemorize〜と前述のlearn〜が並列しているとわかるね。だから、「国語・算数」を学び「理科や社会」は記憶するようにさせる、という意味だね。この英文はhave only to〜(〜するだけでよい)を使う問題で、have to〜(〜せねばならぬ)がhave need to〜(〜する必要がある)の省略形と考えられるのと同じだよ。
 3年生のWAさんは前回「慶応大」の英作文で、「僕は加奈子が髪を風になびかせてそこに立っているのを見た」は、see人-ingの構文で書くとよかった。「〜の」は「様子」のことだから。I saw that SV〜と書くと、「〜という事実を知った」となってしまう。後半は例の「付帯状況」のwithを使って、I saw Kanako standing there with her hair streaming in the wind.となる。今日の英作文は「自分がしなければならぬことを済ませた後でこそ、はじめて余暇の楽しさがわかるものだ」、という長い文章。どこから手を付けてよいか迷った時は「動詞」をチェックしてSVのペアを組み立てよう。(1)You must do it. (2)You finish it. (3)You realize〜. それぞれに「接続詞」をつけてつなげれば、It is not until you finish what you must do that you realize the joy of leisure.「後でこそ」はafter S Vを「強調構文」にしてIt is not until S V that・・・と書ければベストだったね。 尾上
2022/10/13 (Thu) 23:01


A and A'のルールが一番むずかしい?
A and A'のルールが一番むずかしい?
2022年10月9日(日)裾野市民センター
「富士山のガイド」
 昨日、いつものようにパンと紅茶でゆっくり朝ご飯をとってから壁のカレンダーを見た。「ありゃ、今日は河口湖だった!」うっかりしていた。「山梨県富士山科学研究所」のガイド養成講座の最終日だった。集合時間直前なのですぐに「1時間遅刻します、」と連絡をしてから急いで家を出た。河口湖まで30キロだけど須走から高速を使えば40分だ。研究所の周辺の「自然観察路」では毎週末に「ガイドウォーク」が開催され、家族連れの訪問者や観光客を案内するボランティアが大勢いる。その資格が私ももらえるので来年からそのガイドに挑戦しようと思っている。楽しみだ。
 1年目は富士山麓に見つかるたくさんの山野草のことを知りたくて「カレッジ・コース」に入門した。宝永山が噴火してまだ300年なのに、珍しいラン科の花々がなぜこんなに多いのか不思議だった。雨・風・光などの気候だけではなくてどうも土に秘密がありそうだ。富士山の形成を調べてみよう、とすれば溶岩流や苔・草・樹木との関係も知りたくなった。研究所もスバルラインもなんと「剣丸尾溶岩流」の上にあったのだ。2年目は少人数の「大学院」、そして今年はインターンで実地研修をやって昨日いよいよ単位習得できた。こんな高齢でも人の役に立てられれば嬉しい・・・
  
 3年生のICさんは前回、「信州大」の長文「アメリカの使い捨て文化」が難しかった。下線部または該当箇所を探して和訳する問題では、いつもの「A and A’のルール」に気づくともっとよくなったのに。Within the park, a power company, a pharmaceutical firm, a wall-board producer and an oil refinery share in the production and use of stream, gas and cooling water. 「その工業団地では、発電所と製薬会社とパネル工場と製油所とが、蒸気とガスと冷却水の製造と利用を共有しているのだ」は、動詞shareの主語を探せばいい。最初のandは4つ、次は2つ、最後のandは3つの語句を並列させているよ。andやorには△のマークを忘れないでね。今日は「否定構文」でanything but〜(決して〜ではない)、nothing but〜(〜にすぎない)、all but(ほとんど〜)など、butが「〜を除いて」の意味になる場合を勉強した。
 YAさんは英文「友情は人生のスパイス」を和訳した。Whether I agree with him or not does not matter. 動詞does not matterの前に、構文whether〜or notが長い主語になっていることがわかれば、「私がその友人と意見が一致するかどうかは問題ではない」 と訳せるね。If I respect my new friend, I will respect his viewーand expect the same from him in return. 「私がその新たな友人を尊敬していればその考え方も尊重するだろうし、お返しに同じことを相手からも期待できるだろう。」 後半は書き換えればI will expect him to respect my view(彼に私の考え方を尊重してもらえる)ということ。
 WAさんは「二重否定」の構文never・・wthout〜ing(・・すれば必ず〜する)を勉強した。英文「著者と読者の交流」ではThe reader is not being given something without contributing something.は「読者は(著者から)何かを受け取っている時には必ず何かを(著者に)お返ししていることになる」と、肯定文で訳すといいね。「受動態の進行形」になっていることに注意。contributeは「〜を捧げる、貢献する」の意味。「〜を寄付する」の意味もある。contributionはdonation(寄付)と同じ意味。donateする人はdonor(ドナー)「寄付する人」で、日本語の「旦那(ダンナ)」はサンスクリット語(梵語)で仏教を通じて日本に入った借用語。「お寺に寄付する人」の意味なんだ。「臓器のドナー(提供者)」と語源は同じだよ。インドの言語がヨーロッパのラテン語、ギリシャ語ともともと兄弟だったということで、これをインドヨーロッパ語族、つまり「印欧祖語」と読んでいるよ。 尾上
2022/10/09 (Sun) 23:51


The man who I believed was my friend deceived me. は、whoがthe manの後に移動した文。
The man who I believed was my friend deceived me. は、whoがthe manの後に移動した文。
2022年10月6日(木)御殿場市民会館にて
「小学校の同窓会」
 昨日は久しぶりに雨の東京に出た。御殿場ICから小田急バスに乗ればウトウトしているうちに新宿に着く。JR中央線を中野で下りると、駅前に建つビル「中野サンプラザ」がいつもの会場だ。私の母校は東京都中野区立「桃園第三小学校」で、3年ぶりに「梅組」の同窓会通知が来たので楽しみに出かけた。コロナ渦の前まで毎年秋には、同窓の友子さんがオーストリアから里帰りするたびに実施してきたからきわめて稀な同窓会でしょ?今回は参加が9名に減ったけど、また友子さんのウイーン土産に「モーツァルト・チョコ」を頂いた。
 20階のレストランから霧雨にけぶる東京を見下ろすと、新宿の高層ビル群もすぐそこだ。中野駅前も相変わらず建設ラッシュで巨大なクレーンがそびえている。晴れていればその少し先に我らが母校も見えるはず。開校は1922年だから丁度今年が100周年のはず。ところが都会の少子化でほかの小学校と合併し母校は2008年に閉校、その名が消えた。恩師も他界して実に寂しいがよき友が大勢元気でこうして「同窓会」を続けている。旧態依然の「往復はがき」じゃなくてスマホのLINEを使って連絡しあおうよ、と提案したら皆さん賛成。9名の「桃三梅組」グループが誕生した・・・ 

 今日から2年生のIKさんが入会して一緒に勉強することになった。忙しい部活をやっているので到着が1時間ほど遅れるけれど、それでも2時間じっくり難しいプリントに取り組めば想像以上の成果が得られるに違いない。さらに英語や日本語のことばの面白さに気づいてもらえば云うことなしだ。
 IKさん今日はまず「助動詞+完了形」が「非難」や「残念」を表す表現を勉強してよく理解できていた。should、ought toと need notの後にhave+-edがあると、「〜すべきだったのに」とか「〜しないでよかったのに」のように、話者の気持ちがこもっている。次に英作文では「運よく私たちには地図があったが、もしなかったら道に迷っていただろう」が難しかった。2文に分けて考えれば Fortunately we had a map, の後はbut we would have got lost without it. でいい。しかし関係詞をつかって1文にまとめると, without which we would・・・となるね。
 2年生のMUさんは前回も英検の作文問題をたくさん解答してきたので添削してあげた。あるテーマに基づいて200語のエッセイの形式で書くなら、「起承転結」のパラグラフで段取りを考えるといい。一般論だけよりは自分の身近な出来事、友人や家族の違った意見などを折り込むとよりよい文章になるよ。今日は英作文で、「友人だと思っていた人が僕をだました」は動詞を中心にしてThe man deceived me.とI believed he was my friend.の2文に分けて考えればいい。heを関係詞のwhoに置き換えてthe manの後に移動させれば、The man who I believed was my friend deceived me. の完成だ。 尾上
2022/10/06 (Thu) 23:18


beyond my understanding「私には理解できない」
beyond my understanding「私には理解できない」
2022年10月2日(日)裾野市民センター
「宝永火口を観察」
 昨日は「富士山火山観察会」があって、スカイライン五合目から「宝永火口」まで往復して様々な岩石を観察し宝永山の成り立ちを学んだよ。2日前の「初冠雪」はすぐに消えたようで、富士山は雲一つない真っ青な空にくっきりと山頂の白い鳥居も見えている。真っ先に応募してこの日を楽しみにしていた私も含めて一般参加者16名と「山梨県富士山科学研究所」講師陣6名はヘルメット姿でいよいよ登り始めた。岩石でゴツゴツの登山道は週末の家族連れのハイカーでにぎわっていた。新六合目の山小屋「宝永山荘」から上の登山道はもう閉鎖され、私たちは裾野・御殿場方面に向かって下っていく。
 300年前の江戸時代「宝永年間」に起こった爆発で「宝永火口」はできた。それ以来富士山は沈黙しているから不気味な活火山なのだ。講師の一人が火口壁に設置してあった「地震計測器」と「落石音記録器」と巨大バッテリーを背負って下りてきた。2か月ごとに調査結果を発表し地震予知に役立てているそうだ。火口底から見上げると250m上の「宝永山」の山頂に大勢の人影が見える。講師が指さす先には赤茶色の細長い岩。マグマが噴出して飛来し、飴のように引き延ばされ冷えて固まった火山弾だ・・・
 
 3年生のICさんは「notのない否定表現」を勉強した。Far from seeking help, she offered to help us.「彼女は援助を求めるどころか、私たちを援助しましょうと申し出てきた」。Do you think that landing on Mars is beyond our capabilities?「火星着陸は我々の能力を超えていると思いませんか」。beyond my understandingなら「私の理解を超えている」、つまり「私には理解できない」、となるね。「仮定法」の英作文で、「もし音楽のない空間に閉じ込められたら、私の精神は死んでしまうに違いない」は、If I were shut up in a space without music, とする。trapped in〜(〜の罠にとらわれる)も使えるね。後半の帰結文も「仮定法」でmy spirit would be dead.とかbe killedとする。「〜にちがいない」は「確かに」のsurelyかcertainlyを助動詞の後に加えよう。
 YAさんは前回長文で「争いの解決法」を読んだ。One of the most important skills in managing personal conflict is to separate the positions of the people involved in the dispute ( ) their real interests. のカッコに前置詞を入れる問題が難しかった。「個人の争いを収めるときに最も重要なコツの一つは、その論争に関わっている人たちの立場とその利害関係とを分けることだ。」と訳せるから、separate A from B(A とBを分ける)のfromだね。be involved in〜は「〜に巻き込まれる、〜に関わっている」。今日の文法は「比較」で、( ) all the states in the US, Wisconsin is the one that produces the most dairy products. 「米国のすべての州のうちで、ウイスコンシンが一番酪農製品の製造が多い州です」では「最上級」のthe mostがあるので、カッコには前置詞のof(〜のうちで)が入る。
 WAさんは前回長文で「動物実験の可否」を読んだ。Computer simulations can also cut down the number of animal tests we need to run. 「コンピューターによるシミュレーションでも我々が実施する動物実験の数を減らすことができる」。副詞のalso(〜も)はVの前に置くけれど文全体を追加する働きで「〜ということもある」の意味。日本語に直す時には「焦点」になる語句を考えてそこに「〜も」をつけなければいけないから難しいね。文尾につける,tooと同じだ。今日はnot A but Bの構文で、・・・not because we have better eyes, but because standing ,as it were, on their shoulders we can see more.「・・なのは、我々がいい眼を持っているからではなくて、彼らのいわば肩の上に立っているからもっとよく見える、というわけだ」。standing〜shouldersは分詞構文だね。 尾上
2022/10/02 (Sun) 23:38


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