2022年10月24日(月)裾野市民センター
「ムラサキセンブリ」
晩秋のこの時期に野山や道端を歩くと薄いピンク色のゲンノショウコ(現之証拠)や白いセンブリ(千振)の花はとても小さいけどよく見かけるね。ともに古来民間療法では胃腸の薬として珍重されている。とくにセンブリはとても苦くてその代表格だが姿は実に美しい。顔を近づけてよく見ると白い花弁に紫色のストライプ入りだ。その仲間で花全体が青紫色でもっと背の高い「ムラサキセンブリ」という美しい花もこの同じ時期に咲くんだ。環境省の「レッドデータブック」では準絶滅危惧種に指定されていて、高原の明るい草地で稀に見つかると知ってもう10年になる。
先週久々に青空が戻った日、箱根のKAさんを誘って山梨県のその山に行ってみた。彼はもと箱根ビジターセンターの職員で花にも昆虫や小鳥にも詳しくて私の大切な山の友人だ。この山は忍野村の入会地になっていて三角形の山全体がカヤの草刈り場で保護されている。その中を縦横に走る軽トラ用の道を歩けばすぐに秋の七草やキキョウ、リンドウ、ヤマラッキョウのような花々がたくさん見つかる。例年より半月ほど早くて山頂ちかくは枯れ始めていたが、山の低い所でたくさん咲いていたよ、ムラサキセンブリ。暖かな日差しをたっぷり浴びてしっかり星形に口を開いている・・・
今週は「文化センター」が「市民芸術祭」で貸し切りになったため、日程をずらして月曜日の今日になった。次回も今週の金曜日28日に前倒しなのでメモしておいてください。
3年生のICさんは「否定構文」の一つで、not・・・until〜(〜まで・・しない→・・・した後〜する)を「強調構文」に書き換えたIt is not until〜that・・・(〜して初めて・・・する)の勉強だった。It was not until the world began to run out of oil, causing its price to increase rapidly, that people realized how serious the oil shortage was. 「世界中で石油が枯渇し価格が急上昇したのち、やっと人々は石油不足がいかに深刻であるかを悟った」。語句並べ替え問題で「とても驚いたことに、死んだと思っていたあの男はまだ生きている」は難しかった。Much to my surprise, the man whom I thought to be dead is still alive. でI thought him to be dead.が組み込まれているよ。
YAさんは前回英作文「私たちは入手する情報が多ければ多いほど、より不安でなくなる」をやった。正解はThe more information we get, the less we worry. で、more informationをセットで文頭に移動しないといけない。後半もwe feel less worriedからならthe less worried we feel.としないとね。今日は英作文で「仮定法」をやった。「もし私たちがもっと早く東京に戻っていたらどうなっていたことか」が難しかった。If we had come back to Tokyo sooner, what would have become of us?とすればいい。「昔の事実」に反する仮定の文だから、条件文に「過去完了形」、帰結文にはwould have -edの形が正解だ。「彼はどうなったの?」はWhat has become of him?だったね。
WAさんは前回下線部訳で、Any adult ・・・immediately becomes aware that others night not interpret the world as he or she does. 「・・・するどんな大人でも、ほかの人は世の中を自分が解釈するようには解釈しないのかもしれない、とすぐに気づくものだ。」では、文尾のdoesは「する」ではまずい。「代動詞」と言って前述の動詞の繰り返しを避けるもの。日本語では二度繰り返すしかない。he or sheも前述の主語の「代名詞」だから「自分」と訳しておこう。「否定構文」のthe last to〜(決して〜しない人)では、Father was the last man to take this into consideration, however: he looked upon children as raw material that a father should mold. ここでのFatherは「わたしの父」でa fatherは総称で「父親というもの」の意味。「:コロン」で文が切れているから「すなわち」と補っておこう。「しかしながら父はこのことを決して考慮に入れることのない人だった。つまり、子供というのは父親が作り上げる素材だと父はみなしていた」。 尾上