高校英語UG会 三島・裾野・御殿場


Who did you say was coming to see us tomorrow?(誰が来るって言ったの)
Who did you say was coming to see us tomorrow?(誰が来るって言ったの)
2022年11月27日(日)裾野市民文化センター
「三島で第九の演奏会」
 ベートーヴェンの「交響曲第九番(合唱付き)」のポスターを図書館で見つけたので雨の祝日、久しぶりに三島駅南の「ゆうゆうホール」に行った。三島の市政80周年とホールの開館30年を祝う記念のコンサートだった。それより何より私が20年前まで所属した「三島フィル」のステージなので懐かしさがいっぱい。実は30年前の開館記念コンサートでは私も「第九」の演奏に参加しここでチェロを弾いていたのだ。さらに「UG会」の三島教室は2年前の3月以来閉じたままだが、このホールの会議室でやっていたから余計に懐かしさがこみ上げる。車が三島駅に近づくと日大と三島北高、北中の間を走る「銀杏並木」も黄金色に紅葉し雨に濡れてしっとりと美しい。
 ホールは満員の大盛況で最前列が空いていたので座るとすぐに開演になった。1stバイオリンの真下だからよく見える。だいぶ知らない顔が増えたようだけど、懐かしのEbさん、Maさん、Naさんが前列でまだ頑張っているではないか。先頭のコンサートミストレスはEbさんのお嬢さん、音大で学んだプロだ。第3楽章が終わっていよいよ合唱団の入場だ。数えたら男声60人、女声120くらいで合計180人の大合唱になりそうだ。豊岡武士三島市長も参加し一般市民と共に歌うという。そして県内出身のソリスト4人の登場となった。第4楽章「歓喜の歌」が始まった。バス歌手が立ちあがり「友よ、喜びの歌を歌おう!」と・・・

 3年生のICさんは前回「否定」の英作文で、「ハンカチで鼻をかむ日本人はほとんどいない」は、Very few people in Japan blow their nose with a handkerchief. 「〜は・・・だ」の日本語で数量を示すには「いない、ほとんどいない、少しいる、たくさんいる」を文の最後に置くのだけれど、英語ではfew people blowのように、主語や目的語の修飾語の位置に置くのだ。今日の文法作文は「疑問」をやった。Do you know what happened in the game?(何が起こったか知ってる?)に対してはYes-Noで答える。しかし、Who did you say was coming to see us tomorrow?(誰が来るって言ったの)にYes-Noは不要だ。疑問詞の答えがほしいわけで、「はい、言いました」なんて言わないでしょ。そういう時には「疑問詞」が文頭に「移動」するんだね。「思う・言う」の動詞は「軽い動詞」なので飛び越していいんだよ。
 YAさんは「助動詞」のused toやwould oftenが「過去の習慣」(よく〜したものだ)を表す文をしっかり和訳できた。しかし、I am used to living alone. (一人暮らしに慣れている)ではusedがaccustomed(慣れている)と同じ「形容詞」だし、A lever was used to lift it. は「〜のために使われた」という単なる受動態になっているよ、紛らわしいね。今日の文法作文は「It構文」の勉強だった。It was careless of you to leave the front door unlocked. (玄関のカギをかけ忘れるとは不注意だったね)は、You were careless で始めるのと同じ意味だ。だから英作文で「そんな危ないことをするなんて、彼は愚かだった」も、It was stupid of him to do such a dangerous thing. のように「It構文」が使えると完ぺきだった。
 WAさんは前回「津田塾大」の英作文が難しかった。「なんでもみな時がたつにつれて、変化するのが当然なのだし、昔が今よりいいわけでもない」は2文に分けて、It is natural that everything changes as time goes by. 「たつ」「変化する」「当然だ」という述語をチェックしてSVを組み立てるよ。後半は「部分否定」に注目して「状況のit」を主語にするとよかった。 And it was not always better in the past than it is now. 今日の文法作文は「無生物主語」をやった。「物が人に働きかける」という日本語ではあまり見ない表現のことだ。「彼女は髪を染めていたので、何歳ぐらいなのか彼には見当もつかなかった」は、理由を主語にして「彼に当てさせなかった」という構文になればいい。Her dyed hair made it impossible for him to be sure of her age. で、for himは不定詞to beの「意味上の主語」というよ。 尾上
2022/11/27 (Sun) 23:34


「クジラの公式」A whale is no more a fish than a horse.
「クジラの公式」A whale is no more a fish than a horse.
2022年11月24日(木)御殿場市民会館にて
「外語祭 第100回」
 もう第八波が始まっているともいうが、コロナ渦がすこし収まったところで母校の文化祭がほぼ昔のように対面で開催された。東京外国語大学の文化祭「外語祭」がユニークな点は2つ、「語劇」と「料理店」だ。28もの外国語で2年目の学生たちが演ずるステージが大人気なんだ。会期の5日間、キャンパス内の劇場「プロメテウスホール」で一日中次々と上演される。一方、キャンパス中央にある円形の陸橋の下が世界の料理店だ。ロシア、ポーランド、モンゴル、中央アジアなど30の言語を専攻する1年生が腕を振るって自前のエスニック料理を販売する。そういう伝統が私たちの頃と同じように続いているのが嬉しい。
 昨年のロシア語劇はチェホフの名作「桜の園」をやって、UG会出身の2年生矢田さんも字幕を担当したそうだが、今年はソログープ作の「死の勝利」を選んだという。未知の作品の心配と興味をもって東京に出て、西武線で最寄りの「多摩駅」に降り立った。同窓の仲間たちにメールして誘ったら、ひとりMI君が来てくれて一緒にステージを鑑賞することができた。「王妃の地位を狙う女」の話は、かなり熱演ではあったが意図するものがよく見えず選択のミスというしかない。1時間足らずの芝居ではあまり欲をかいてはいけないね。55年前の私たちは文豪トルストイの「ニヒリスト」を上演して成功したよ。語劇を見た後はさあ、ベリーダンスの会場に急ごうか・・・

 2年生のMUさんは前回長文で「テレビは受け身か」を読んで和訳が難しかった。Watching television is no more passive than observing a landscape, listening t music, or reading a book. は、「テレビを見るのは、景色を見たり音楽を聴いたり本を読んだりするのと同じで受け身とは言えない」と訳す。いわゆる「クジラの公式」no more 〜thanの構文で、A whale is no more a fish than a horse. (鯨は馬と同様に魚ではない)とよく似ているでしょ。今日は「前置詞+関係代名詞」の構文を勉強した。You can’t say you are “acquainted” with people whose names you don’t know and with whom you’ve never exchanged a word. の和訳は、「その人の名前も知らず、その人と一言も言葉を交わしたこともないような人と『知り合いです』なんて言えないよね。」
 IKさんは前回、「形式目的語のit」の構文を勉強して、I make it a rule to look up all unfamiliar words in a dictionary.の和訳が難しかった。「私は知らない単語はすべて辞書で調べるようにしている。」今日は、「A and A’のルール」を勉強した。高校生が英文で一番苦労するのはなんとこのandなんだ!andを見つけたら△マークで囲って注意しよう。「andの後に来る単語A’をよく見て、前方におなじ種類の語Aを探せ」というルールだ(尾上先生が考案した)。たとえば今日の英文I make it a rule to to glance through the newspapers and watch TV news every day so as not to be behind the times. も、watchは動詞の原形か現在形だね。前方のglance〜かmake〜と「並列」するはずだね。「私は時代遅れにならないように、毎日新聞にざっと目を通しテレビのニュースを見るようにしている」。
 3年生のWAさんは前回「宮崎大」の長文で「人を褒めること」を読んだ。テーマは冒頭の第3文、Thus we all have a double necessity: to be praised and to know how to praise.で、「このように、私たちには一対の必要なものがある。つまり、人から褒められることと、人の褒め方を知ることだ。」と訳すといい。「コロン」はちょっと間を開けて読むマークで、直前の語句を説明しているから「すなわち」と補っておくべきだ。今日は「分詞構文」の2回目で、「完了形」 Having -ed〜、「受身形」Being -ed〜を勉強した。後者はbeingを省略していきなり「過去分詞形」-edで始まる文が多いよ。英文「教育の重要性」の和訳ではWhat would civilization be like without the benefits of education?で、withoutとwouldに注目すると「仮定法」かな?と思いついたら正解だ。「もし教育の恩恵がないとしたら、文明はどのようなものになるであろうか。」 尾上
2022/11/24 (Thu) 23:23


not 〜until・・の構文
not 〜until・・の構文
2022年11月22日(火)裾野市民文化センター
「小田原漁港」
 おいしい魚がたべたくてまた小田原に行った。先月末には小田原の駅ビルに出現した「ミナカ小田原」という城下町風のショッピングモールを訪れ、高層ビルの屋上から眼下に小田原城の天守閣と美しい海岸線を眺め、おいしい「海鮮どんぶり」に感激したことをLINEで仲間に伝えたら、大学時代の友人MU君が「小田原で魚を食べるなら『うおとら』ですよ!」という。ナナハン750ccの大型オートバイを今も乗り回して遠出しているから各地のうまいものをよく知っている。で、さっそく箱根を越えて行ってみた。
 早川の港まであと数キロの静かな住宅街の中にその店はあった。小さな魚屋の隣にできた小さな海鮮料理の店で、平日というのに何組かの人たちが店の外で待っている。さすがに友人の言う通り評判の高い店のようだ。30分ほど待たされてやっと店内へ。座敷に2テーブル、あとはカウンター席で6人ほどの狭い空間だ。ホタテやウニなどをたっぷり盛った「北海海鮮丼」と「アジのたたき丼」を注文して家内と分け合いながら食べたよ。アジもウニもどれも皆、うまい!・・・

 今日は、20日(日)に「文化センター」が貸し切りで借りられなかったため「裾野教室」は今日22日(火)に変更になりました。次回は27日(日)に戻りますので計画表を書き変えておいてください。 
 3年生のYAさんは前回「金沢大」の英作文で、「泳ぎは得意なので、たとえ海に投げ出されても決して溺れることはない、と自慢する人たちがいる」も、文の最後は「〜する人は一部いる」の意味でSome people are proudで始めればいい。「仮定法」を使ってEven if they were thrown into the sea, they would never drown.がいいね。今日はnot 〜until・・(・・して初めて〜する)の構文を勉強した。It was not until the world began to run out of oil, causing its price to increase rapidly, that people realized how serious the oil shortage was. 「世界が石油不足になりだし、そのために価格が急騰して初めて人々は、石油不足がいかに深刻なものかを理解した」は、その構文をさらに「強調構文」に発展させた文なんだ。not until〜(〜までではない)は「〜の後になってやっと」の意味だね。
 WAさんは前回「前置詞」の英作文で、「交通渋滞にもかかわらず、私はどうにか時間内に空港に着くことができました」は、「どうにか〜できる」manage to〜が使えるとよかった。余裕のあるcanとは違う。I managed to arrive at the airport in time despite the traffic jam. 今日は「It構文」の文法と作文をやった。It was careless of you to leave the front door unlocked. (玄関に鍵をかけないでおくなんてお前は不注意だね)はYou were careless to〜といっても同じ意味で、不定詞は「判断の理由」を表す。「日本女子大」の英作文で「そんな危ないことをするなんて彼は愚かだった」も、He was stupid to do such a dangerous thing. を「It構文」に変えて、It was stupid of him to〜とも言えるね。こういう「不定詞の意味上の主語」は「〜な事だ」ならfor人、「〜な人だ」ならof人と覚える。さらにIt is the case with人to〜(人にはよくあることだ)の場合もあるよ。 尾上
2022/11/22 (Tue) 23:29


should「〜すべきだと思う」(義務)→「〜と思うべきだ」=「〜のはずだ」(推量)
should「〜すべきだと思う」(義務)→「〜と思うべきだ」=「〜のはずだ」(推量)
2022年11月17日(木)御殿場市民会館にて
「ボランティアガイド」
 この歳になってまたひとつ資格が増えたよ。先日、河口湖の「富士山スバルライン」入口にある「山梨県富士山科学研究所」の「修了式」に集合したオジサンたちは、私を含め自然観察の大好きな人ばかり。最初30人が受講して始まった「カレッジ」は、2年目の「大学院」で数が絞られ、そして3年目は「ガイド育成研修」の講座が7人でスタートし全単位を認定されたのはそのうち5人だけ。研修成果が評価されて、先日副所長から「修了認定証」を授与されたんだ。「自然解説員育成研修の全課程を修了したことを認めます」と。来年になったら週末にはこの研究所の観察園でガイドをやっているはず。
 河口湖から自動車道「スバルライン」を走って「五合目登山口」に行ったことがあるかな?ガレキと砂利ばかりの富士山に頑丈な舗装道路がある理由は、すべて「剣丸尾溶岩流」という長細い溶岩の帯の上に作ったからで、この研究所もその延長上にあるよ。周囲をアカマツ林に囲まれた環境に木道を渡して「自然観察園」が設置されている。有名な「青木ヶ原樹海」と似たような環境で、「溶岩樹形」など溶岩が冷えて固まった姿、そこに植物が育っていく様子、野鳥やコウモリなどの動物が集まる環境、などに私たちガイドが来訪者を案内し「エコロジー」を考えてもらう、という仕事なんだ・・・

 2年生のMUさんは前回「読書は子供のうちに習慣化」を読んで和訳した。Some modern children seldom, if ever, read for fun. 「現代の子供たちには趣味で本を読むことが少しはあってもめったにやらない子がいる」。副詞のseldomはrarelyと同じく「頻度、回数」で、その後に条件if ever(たとえあったとしても)を加え後半を否定する。形容詞ならlittle, if any, money(お金が、たとえあってもほとんどない)のように言うよ。今日は「熊本大」の英文「手紙のよさ」を訳した。You should keep a little notebook for writing down ideas for letters, which should always be entertaining.「手紙のためのアイデアを書き留めるため、小さなメモ帳を持ち歩くといいよ。それはいつでも面白いはずだ。」で、whichの先行詞はwriting down ideasだね。最初のshouldは「〜すべき」で、後のshouldは「〜のはずだ」と訳すといい。つまり「話者の推量」の意味だ。
 IKさんは前回、誤文訂正の問題が難しかった。He rarely read more than a page before he fell asleep.(彼はめったに2ページ目を読まないうちに眠ってしまったものだ。)は「否定語」のrarelyをneverと同じ位置に置くけれど、強調したいときには文頭に移動する。その時「S+Vの倒置」つまり「疑問文の語順」が生じてRarely did he readのように言わないといけない。様々な「否定語」についても勉強しておこう。今日は「東京女子大」の英文「ユダヤ人の書物」を訳した。If a book should become old and unreadable, it must be buried. 「もし本が万が一古くなって読めなくなったら、埋葬しないといけない」。この助動詞shouldは「仮定法・未来」で「将来ありえないことを仮定する」場合に使うから「万が一にも」と訳す。mustは「埋葬する」という「動作」だから「〜ねばならぬ」。「〜に違いない」と訳すのは「状態」の動詞の時、と覚えよう。
 3年生のWAさんは前回「九州大」の長文「タッチのしかたと意味」を読んで、ほとんどの設問に正解が出せたね。テーマが何かを問われたとき、冒頭の一文をまず疑うこと、一番頻出のキーワードを探すこと。ここではtouchだったね。今日は「分詞構文、-ing〜」が「理由、時、条件、譲歩」など、様々な意味で主文を修飾することを学んだ。Looking back on my childhood, I am convinced that naturalists are born and not made.は「自分の子供時代を振り返ってみた時」と訳すと、後半にうまくつながるよ。「自然科学者というのは生まれつきのもので作られるものではない、と信じている。」ではThey are born, not madeとかThey are not made but bornの意味でandの働きを理解するとよかった。 尾上
2022/11/17 (Thu) 23:34


Let’s go. はLet us go.の略。8 o'clockは 8 of clockの略。
Let’s go. はLet us go.の略。8 o'clockは 8 of clockの略。
2022年11月13日(日)裾野市民センター
「奥鬼怒温泉郷」
「もっと、温泉!」は昭和61年、光文社発行の「カッパブックス」全国秘湯ガイドブックで、本棚に飾って写真をみてはいつか訪れたいと夢に描いていた。先日やっと念願が叶った「奥鬼怒温泉郷」の「加仁湯」は、日光の今市ICで高速を降りて「鬼怒川」の上流に向かって鬼怒川温泉、川治温泉、川俣温泉、平家平温泉、そして車の終点となる女夫淵温泉と続く温泉天国の先で、さらに山道を90分も歩かないとたどり着けないどん詰まりの温泉郷だった。白濁の硫黄泉の露天風呂にはランプが下がり、渓流の対岸の直立の岩壁「柱状節理」を見上げながら入るのだ。「加仁湯」の玄関には白い大きな提灯がさがり夕食の時間ぎりぎりの私をやさしく出迎えてくれた。
 実は7キロ手前の駐車場からは宿の送迎バスがあって最終が5時半だった。「もう間に合わないよ!」その日は早朝から日光の「男体山」に登山して、下山したらもう日は暮れて5時すぎていたのだ。山頂の積雪がなくてルートを間違えなければ2時には着いていたのに残念。宿に電話したら「もう無理、別の宿にしてください!」と言われて、「もうちょっと待って、なんとか6時半には着くように頑張るから」とお願い。車で「山王峠」を越えていけば1時間だけど、自分の車が裏の登山口においてあるからそこに戻るにはバスかタクシーか。遠くに明かりがついた建物に行くとそこは「中宮祠小中学校」で、送迎のお母さんの車に助けられたのだ。間に合った!・・・
 
 3年生のICさんは前回、「明治大」の800語の長文「文化に差があっても、世界の言語に優劣はない」を読んでほぼ理解ができていた。これは「UG会」の由来になっているUniversal Grammar(普遍文法)につながるエピソードで、皆さんなら理解しやすいだろうね。極端に言えば「英語も日本語もスワヒリ語も文法は深層では同じ」という話なんだ。語句並べ替えが難しかったのは、The universality of complex language is a discovery that fills linguists with awe. 「複雑な言語が普遍的であるということは、言語学者が畏敬の心に満たされるような発見なのだ。」で、前半は「名詞構文」、後半は「無生物主語の文」が使ってあって、確かに難しかったね。今日もたくさん勉強した中で、意外なことを発見!Let’s go. はLet us go.の略なんだ。’印「アポストロフィ」はuが抜けていることを表すんだ。8 o'clock は8 of clockでHe’s はHe is又はHe hasのこと。誰も教えてくれなかったっけ??
 YAさんは「光に集まる虫」の英文を和訳した。Sometimes the insects fly into the fire in such large numbers that they put it out. はsuch〜that・・の構文だから、@「とても〜なので・・」(結果)とA「・・するほどとても〜」(程度)のどちらかで訳す。「時には昆虫たちは火を消してしまうほどの大集団で火の中にとびこんでくることがある。」文法では名詞・代名詞の用法の問題だった。「二人を除く全員が会に出席することに決めた」は、All of the members but two have decided to attend the meeting. 前置詞のbutは「〜を除いて」の意味(=except)だったね。
 WAさんは 「コンピューターの歴史」を和訳した。These machines seem to have been installed everywhere for hundreds of purposes for which no one could have imagined they would be used.では、後半の動詞が「仮定法」 だし、usedの後にあるはずのfor the purposesが関係詞のfor whichに変わって前に出た、と考えればいい。「これらの機械は、そんな目的で使われるとは誰も想像しなかったであろうような何百もの目的のために、いたるところで設置されてきたように思われる。」今日の語句並べ替え問題では、「女の子は塀にもたれて立っていた」はThe girl stood with her back against the wall.で、例の「付帯状況」のwithを使えばいいから、Her back was against the wall. の一文が前半の文につけ加えられている。動詞のwasはbeingとするか、ここでは省略されているよ。

 ご父兄の皆様・・・来週の「裾野教室」は会場が日曜日貸し切りのため予定表では22日(火曜)に変更になっています。また次々回は28(月)に変更でしたが、キャンセルがあっていつもの日曜日27日に戻りました。送迎よろしくお願いいたします。 尾上
2022/11/13 (Sun) 23:19


have+物+-ed「物を〜してもらう」;have+人+原形「人に〜してもらう」
have+物+-ed「物を〜してもらう」;have+人+原形「人に〜してもらう」
2022年11月10日(木)御殿場市民会館にて
「男体山に登った」
 「日光」は今紅葉シーズンのまっさかりだね。有名な「華厳の滝」に向かう「いろは坂」が大渋滞しているニュースが報じられている。その奥の「中禅寺湖」まで行くと「二荒神社」が鎮座しその背後に「男体山」がそびえている。それは日本百名山の一つで今回私の第39座目として選んだ山だ。夜中に「東北自動車道」を走って早朝5:00、ヘッドランプの明かりで「戦場ヶ原」の裏登山口からスタートした。太陽が昇ると真っ青な秋空が広がったのに、昼前から急変し雪もちらついたりして8時間かけてやっと2486mの山頂へ。そこからは眼下の「中禅寺湖」に向かって岩だらけの斜面を一直線に下っていくコースだった。途中2度もコースを間違えて、計画よりも4時間余計に歩く羽目に。
 歩数計をみたら3万6千歩になって18キロも歩いたことになる。こんなロングコースは久しぶり、「北アルプス」の「燕岳」(つばくろだけ)以来かな。四合目から下が林道で二又に別れて、そこの判断が狂ったために1時間のロスタイムをだしてしまった。「中善寺湖畔」までなんとか無事に下山できて一安心だが、年齢不相応に体力の限界に挑戦してしまったなあ。今回は大学のトレッキング仲間が10年前に踏破したコースを私も追体験しようと計画したのだった。しかし実際はネット上で個人の登山記録を見てもそれは珍しいコースで、普通は「二荒神社」で参拝してからその参道を登って往復する7時間のコースだった・・・

 2年生のMUさんは前回「学習院大」の英作文をやった。「私たちは他人のことに無関心である反面、おかしいほど他人のおもわくを気にしています」は、We are indifferent to other people, but on the contrary, we are strangely careful about their attitude toward us.「他人のおもわく」は「私たちへの態度」とするかwhat they think of us(私たちをどう思っているか)とするかだね。接続詞butまたはwhile(一方)を落としてはいけない。今日から新しい文法問題のテキストに変わった。第一日は「動詞句」で、You must keep up with the times.(時代に付いていかなければいけない)はYou must not fall behind the times. (遅れてはいけない)と言い換えできる。たくさんの表現を覚えてほしい。
 IKさんは前回文法問題で、I’ve been deceived by the man who I thought was my best friend.で関係詞にwhomを選んでしまった。後半は複文のI thought he was my〜をつなげるわけだからheをwhoに置き換えてmanの直後に「移動」させないといけない。第5文型のI thought him to be my〜ならwhomでよかったが。今日は「不定詞」でIt is・・・to〜の構文だった。It is easy to teach very young children, for they have inquiring minds, and want to understand things for themselves. 「幼い子供にものを教えることは簡単だ。なぜなら、探求心があって物事を自分の力で理解しようと思うから。」このforは接続詞で「なぜなら」の意味で、andやbut、or、soと同じように文と文を「対等」の関係でつなぐ「等位接続詞」なんだ。このカンマはピリオドに近いからそこで文を一度切らないといけない。
 3年生のWAさんは構文「have+物+-ed」が「物を〜してもらう」の意味で、使役動詞haveなら「have+人+原形」で「人に〜してもらう」というのと対比して理解するとよい、と学んだ。たとえばHe had his house painted by them. はHe had them paint his house.を「受動態」に置き換えただけで意味は同じ、と気づくね。It is better to have one’s teeth looked at regularly. 「人の歯は定期的に見てもらった方がいい」も〜to have the dentist look at one’s teethと言い換えできるね。「神戸商科大」の英作文「僕の車の修理ができたかどうか電話で聞いてくれませんか?」は、Would you call to ask them whether they have finished repairing my car?で、ask them by telephoneでもかまわない。 尾上
2022/11/10 (Thu) 23:45


世界の言語に優劣はない。Universal Grammar普遍文法。
世界の言語に優劣はない。Universal Grammar普遍文法。
2022年11月6日(日)裾野市民センター
「三塩軌道の跡」
 先週半分だけ登った「甲武信ケ岳」の下りで大きな発見があった。「近丸新道」の急斜面を30分ほど下ると真っ白なつるつるの小石やその大きな岩が転がっているのに気づいた。「石英」かな、なぜこんな高山に?と思いつつ下っていくと再び白い岩石が転がる斜面が現れたのでひとつお土産に拾ってポケットに入れた。さらに1時間下ると「ナレイ沢」の堰堤に着いた。そこに変てこな洞窟の入口が二つある。その先にはレールらしきものがさび付いて半分埋もれている。そこから登山道はトロッコの軌道と並行してずっと続いていた。がけ崩れで曲がったレールや途中で折れてしまったものもある。
 その時は山で切り出した木材の運搬用かと思ったけど後で調べたら、このあたりは「三富鉱山」と呼ばれ、採掘した「珪石」をここから「塩山駅」まで運ぶ「三塩軌道」があったそうだ。終戦後は東南アジアから板ガラスの原料となる「珪砂」が輸入できなかったため、70年前の昭和28年から10年間は採掘が盛んだった。登山道はその廃線の跡で、やはり拾った白い石は「珪石」つまり「石英」(クオーツ)で、もっと透明に結晶したものなら「水晶」(クリスタル)であることを学んだ。そうだ、山梨県は貴石や宝石が観光資源だったな。昇仙峡でも店先に巨大な「紫水晶」の原石が飾ってあったのを思い出す・・・
 
 3年生のICさんは「助動詞」のhad betterとwould ratherを使う文を勉強してうまく和訳できた。英文「英国人は一番のマイカー通勤国民」では、Many commuters would revolt over the introduction of taxes on workplace parking. 「もし職場の駐車に税金を導入しようとしたら大騒ぎする通勤者がおおぜいいるだろう。」では、wouldが「仮定法」の助動詞で、over以下にIf節と同じ「〜ならば」が潜んでいると見抜けるととかった。今日の「明治大」の長文は800語を越える長さで、「言語は人類すべてに普遍的で優劣はない」という趣旨だった。Universality(普遍性)は「UG会」Universal Grammarの名称の元になっているんだ。
 YAさんは前回「津田塾大」の英作文で、「もし音楽のない空間に閉じ込められたら、私の精神は死んでしまうに違いない」は、全く仮想の話なので助動詞のwere toを使って「仮定法・未来」で書きたかった。If I were to be locked in a room without music, my spirit would certainly die. 「閉じ込める」はtrapもいい。「違いない」というけど仮定法なのでmustじゃなくてwould certainly〜(きっと〜するだろうに)を使うよ。今日はnothing but〜が「〜以外の何ものでもない」から、「単なる〜」とか「〜にすぎない」と訳すとよい、と学んだ。When cars burn gasoline they would ideally burn it perfectly and create nothing but carbon dioxide and water in their exhaust. 「車はガソリンを燃やしたとき理想としては、完全に燃焼させ排気ガスの中に二酸化炭素と水以外はなにもださないのがいいのだが。」
 WAさんは「助動詞」の用法でcannot〜too〜(どんなに〜してもしすぎることはない)の文を和訳した。We cannot know too much about the language we speak every day of our lives.「自分の生活について、毎日話している言語については、どんなに多くを知っていても知りすぎということはない」の訳がすこし難しかったね。「言語は生きる力」の文章ではThe power of rightly chosen words is very great, whether those words are intended to inform, to amuse, or to move.「正確に選んだ言葉の力はきわめて偉大だ。その言葉が情報伝達のためでも、楽しみのためでも、感動させるためでも」。後半のwhether以下はorで三つのto〜が並列しているね。前の文を修飾する働きだから「〜であろうと〜であろうと」のように「譲歩文」として訳すとよかった。 

 ご父兄の皆様・・・11月に入り今年もあと2か月となりました。今月の予定表で「裾野教室」は11月28日(月)に変更になっていますが、本日キャンセルがあったので、いつもの日曜日で27日に戻すことができました。書き変えをお願いいたします。 尾上
2022/11/06 (Sun) 23:37


becaue「〜なので」⇔ for「なぜならば」
becaue「〜なので」⇔ for「なぜならば」
2022年11月3日(木)御殿場市民会館にて
「甲武信ケ岳の紅葉」
甲斐の国(山梨県)、武蔵之国(東京都)、信濃の国(長野県)の三国にまたがる山、それが「こぶしがたけ」だ。「日本百名山」の一つで私の38座目のチャレンジに選んだ山。この時期は紅葉で人気の高い「西沢渓谷」がその登山口になる。標高差が1100mあるから山頂の小屋に泊まる人たちばかりだけど、私はどうしても日帰りしないといけないから「ハーフ登山」ということにした。ここは石和温泉や甲府南部に下って鰍沢で「富士川」に合流する「笛吹川」の源流だ。5月の花の季節には「アズマシャクナゲ」が咲きほこり美しい渓流や滝見物で最高の観光地なんだ。
 8:30道の駅「みとみ」の大駐車場から出発した。真っ赤なイロハモミジ、黄色のイタヤカエデなど10月末は紅葉の見ごろの季節で、一周4時間の「西沢渓谷」に向かうハイカーたちがほとんどだった。私ひとり別れて「旧西沢山荘」の前から「徳ちゃん新道」の樹林帯を登っていく。1時間ほどでカラマツの林の向こうに展望が開け、「鶏冠山」(とさかやま)のごつごつした山頂が木々の合間に見えた。今日も快調に歩けて3時間で「合流点」に来た。昼食を食べていると、上から下から次々登山者が挨拶していく。実に悔しいけどここで下山だ。さあ、帰りは「近丸新道」を通って「ナレイ沢」の渓谷に下っていこう・・・
 
 2年生のMUさんは前回プリントをやって残った時間で「英文日記」を書いたので添削してあげた。「修学旅行」の計画では、We are going to Kansai District on our school trip. It will be tiring to spend three nights talking with my classmates, but I’m looking forward to visiting many places. のように、「未来」の内容はspending〜を主語にするより「不定詞」でto spend〜の方がいいね。今日は形式主語It の用法を勉強した。The Milky Way is so large that it takes light about 100,000 years to travel across it. は「時間」のitが使ってあるが、「天の川はとても大きくて、光が横切るには約10万年かかる」と訳す。It takes人 時間 to〜の構文だ。
 IKさんは前回「文法の間違い探し」で、Sound travels four times as fast in water as it is in air.「音は水の中では空気中の4倍の速さで進む」でit is はit doesとしないといけない。比較の接続詞as (〜と比べて)は前の文SV〜と同じ文型が必要だからIt travelsの「代動詞」 でit doesとなる。今日はIt seems that〜(〜と思われる)の構文を勉強して、特に「接続詞」の働きを学んだ。Because the people know・・・, they want more of them. 「人々は・・・を知っているので、家畜がもっとたくさんほしいのだ」では、前半が「従属節」で後半が「主文」という関係だ。こういう「主従関係」の文を「複文」と呼ぶよ。一方、The people want more of them, for they know・・・「〜がもっとほしい。なぜなら・・を知っているので」と訳すよ。「主文」と「主文」を対等につなぐだけだからforはandやbutなどど同じく「等位接続詞」と呼んで、「重文」を作っている。
 3年生のWAさんは「知覚動詞」のsee、hear、feelなどがSVOCの文型で-ing(現在分詞形)をとる場合があることを学んだ。普通は「原形動詞」をとるから、I saw him cross the street. (彼が通りを横切るのを見ていた)だけど、I saw him crossing the street.なら「彼が通りを横切っているのが見えた」で、「一部だけ見かけた」の意味になる。英作文では「武蔵大」の「常識のある人なら、その理屈はおかしいということがすぐにわかるだろう」は「仮定法」の動詞を使ってうまくかけた。People with common sense would immediately understand that the reasoning is strange. 「おかしい」はsilly(ばかげている)やwrong(間違っている)でもいい。前半はA man of common sense という慣用句を使うのもいいね。 尾上
2022/11/03 (Thu) 23:23


anything but〜「決して〜ではない」
anything but〜「決して〜ではない」
2022年10月28日(金)裾野市民センター
「源頼朝と政子」
 AMAZONが運営する「オーディブル」のサブスクをやっている。日本の「オーディオブック」というのもあるけれど、これは英語版もあるからシェークスピアの詩も読んでくれる。歴史小説で司馬遼太郎の短編が面白くてたくさん聞いた。原作を朗読してくれるから家事などやりながらでも音楽のように聞いていられる。目も老眼で疲れやすいからペーパーじゃ読む気になれないけれど、23巻もある吉川英治の長編「新・平家物語」を聞き始めて3分の1まで来た。NHKテレビ「鎌倉殿の13人」のブームもあって、韮山に配流された頼朝が北条政子を妻に得て、源氏再興の旗揚げをするいきさつが面白い。
 先日韮山高校の近くにある「蛭が島公園」に行って「頼朝と政子の像」に対面。800年前にタイムスリップして歴史を実感しながら「北条の里さんぽ道」をチャリンコで出発した。テレビの主人公北条義時の父、時政の墓がある「願成就院」、2代将軍頼家の病相の面がある「光照寺」、頼朝の最初の恋人で後に義時の妻になる伊東八重の菩提寺「真珠院」など名所がたくさんあった。それらの寺の裏山「守山」をぐるっと回って「狩野川」に出たら「北条氏邸」の跡は遺跡発掘のため草地のままに保存されていた。川を見ながら桜並木を走ったら白い大きな校舎が見えてきた。ああ、伊豆中央高校だよ、吹奏楽の講習でなんどか訪問したなあ・・・

 3年生のICさんは前回「早稲田大」の715語の長文「老人の労働力」を読んで内容がしっかり読めていたが下線部訳が難しかった。With unemployment in the USA and European countries hitting near record lows and significant skills shortages in some areas, a strong push to retain older workers is developing. は文頭のwithが何か?「付帯状況」を表すwith+名詞+-ing〜の構文だね。主文の「高齢者の労働力を維持しておこうという強い動きが高まっている」に追加する理由として前半は、「アメリカやヨーロッパ諸国の失業率がほぼ記録的な低さになり、かなりの技術者不足が一部分野で起こっている状況で、」と訳せる。shortagesの後にbeingを補うといい。今日は過去の習慣を表す「助動詞」のused to(昔は〜だった)とwould often(よく〜したものだ)の問題がよく理解できていた。
 WAさんは前回「大分大」の英作文で、「もし私たちがもっと早く東京に戻っていたらどうなっていただろう」は、「昔」の事実に反する仮定なのでIf we had come back to Tokyo earlier, what would have become of us? とする。What has become of him? (彼はどうなったの)の応用だ。what would have happened to us?もいいね。今日はanything but〜が否定のneverと同じ働きだと勉強した。butは本来「〜を除いて」(=except)の意味なので、「〜以外のすべてだ」は結局「決して〜ではない」の意味になるんだね。「月旅行の夢」でWe should find the experience anything but enjoyable.の訳は、SVOCの文型You will find it difficult,(それが難しいとわかるだろう)と同じだから、「そういう経験は決して楽しいものではないとわかるはずだ。」  

 ご父兄の皆様・・・今回は30日(日)が裾野市民文化センターが「市民文化祭」で貸し切りのために今日に変更となりました。次回はいつもの日曜日で11月6日になります。3年生は大学受験もまじかに迫って、放課後講習などで忙しくなりましたね。体調を崩さないよう睡眠時間を確保して健康な生活を心がけましょう。 尾上
2022/10/28 (Fri) 22:57


The more ・・, the more・・は難しい。
The more ・・, the more・・は難しい。
2022年10月27日(木)御殿場市民会館にて
「須山登山道」
 去年は海抜ゼロの「田子の浦」から「剣が峰」まで完登したので今年はもう一つ、昔の富士山登山道「須山口」から歩いてみようと計画したよ。この夏、裾野市須山の「浅間神社」に立ち寄って、裏山の山野草を見ていたらガイドの人と話す機会があって、「須山登山道保存会」作成の貴重なマップをいただいた。御殿場口ができる前、江戸時代には山梨側の「吉田口」だけでなくこの「須山口」からも登る人が多かったそうだ。鎌倉時代に頼朝の「富士の巻狩り」はこのあたりが舞台なのだ。ルートは「サファリパーク」の手前から山道に入り、「ぐりんぱ」のわきから「水が塚」1500mへ。さらに森林の中の道を登って「御殿庭」を通れば「宝永山」の火口に着いて2500mの「富士宮口」に接続する。
 今月2日には「水が塚」から歩き始め、「御殿庭下」の標識まで登ってきた。インスタの友人が教えてくれたように、カエデの古木の幹にダイモンンジソウがびっしりと着床して、まるで白い衣を着せたようだった。それで22日には五合目の登山口に車で行って、「御殿庭下」2000mまで下ってから「須山登山道」を登り始めた。ここは「御殿場口」の「二子山」からも通じているコースだ。「宝永火口」の最下端に着いたらそこは第3火口で、その上に第2と第1があることを知った。風がきつく吹きつける中をやっと「富士宮口」の分岐になる「宝永山荘」に到着・・・

 2年生のMUさんは前回英作文で、「台風が近づいているから、飛行機が飛ばないんだって。」は、最後の「〜だって」は「〜だそうだ」と同じだからIt is saidとかI hearといえばよかった。Because the typhoon is getting closer, all the planes won’t fly, I hear. 今日はIt seems that・・(・・と思われる)の構文がよく理解できていた。英文「家畜による砂漠化」の和訳で、It seems to them that having more animals before a dry year means that some will still be alive after it.はSVのペアが3組もあってややこしい。「乾燥の年になる前に家畜をもっとたくさん飼っていることは、その年の後にそれでも一部は生き残っているという意味になると人々には思われている。」
 3年生のWAさんは「埼玉大」の英文「詩と散文の違い」を読んで下線部訳が難しかった。The more you put into reading a poem, the more you are likely to get out of it.では2つのmoreがなにを意味するのかが問われていた。その直前の文を読まないといけない。Sometimes, poems require a greater effort on the part of the reader, but equally they give the reader a satisfaction commensurate with this effort. 「時には詩は読み手の側に(散文)より多くの努力を求める。しかしそれと同時に、こういう努力につりあうような満足感を読み手に与えてくれるのだ」。だから、前半はYou put more effort into〜であり、後半はyou are likely to get more satisfaction〜なんだね。「詩を読むことに多くの努力を注げば注ぐほど、ますます多くの満足感をそれから得る可能性があるのだ」が正解だ。
 「語源のおはなし」・・・形容詞commensurate(つりあう)はcom(一緒に)+mensurate(測った)の造語で女性の「メンス」mensesとも関係がある。語源はmonthで「月経」はここから生まれた。英語では普通periodで、I am having my period. といえばいい。逆に「来なかった」ならI have missed my period. だ。形容詞immense(莫大な)もim(ない)+mense(測る)からで「測り切れない」の意味なんだ。 尾上
2022/10/27 (Thu) 23:28


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