「金時登山道 開通記念」
今日も金時山へ。327回目はひさびさに足柄峠から登ってみよう。足柄城跡からは静岡と神奈川の県境のなだらかな尾根道を2キロ走るとゲートに突き当たる。金太郎のマスコットとちいさな鯉のぼりが迎えてくれた。4年前の台風で崩落した登山道がこの春やっと修復されて開通できたので、小山町が記念品のタオルを差し上げます、とのお知らせ。よし、山小屋で貰うことにしよう。紫のタチツボスミレやヤマザクラが咲く尾根道をたどるといよいよ急な上りにさしかかった。別名「猪鼻山」というくらいだから、イノシシの鼻のように絶壁の切り立った岩場の連続なんだ。
この北側の斜面でしか咲かない花が楽しみで登っていく。あっ!もうイワカガミが!つるつる光る丸い葉の上にピンクのフリルのスカートを広げたような可愛い花が。「紅花姫イワカガミ」のツボミ群落のなかにほんの数株だけ開花していたよ。今年は早いなあ!半月も前倒しで咲くから予想しにくいよ。ルートをはずれて秘密の岩陰を覗いてみると、「おっと!オノエランだ!一株はつぼみがふくらんでいるよ、、あと1ケ月後かな?」さて、そろそろ山頂に近づいた。「あったあった、コイワザクラ!」直立の急な崖にしか咲かないからなかなか写真を撮りにくいよ、、
しばらくは「裾野教室」の授業のない木曜日もブログを続けたいと思います。「英語」にまつわる個人的エピソードを中心に半世紀前を振り返ってみます。
「英語教師 なりはじめ〜2」
私の前任の飯塚先生は経験豊かなベテランで、引継ぎも出来ずに退職されたから(校長とケンカした、とか?)、私のような初心者には試行錯誤の連続だった。学期の途中の変更は生徒たちにも不幸だね。教科書を途中から始めるのも難しかった。リーディング(読本)はとりあえず丁寧に説明したら50分の授業でパラグラフ一つ、7行しか進まない。同じ英語担当の星野教頭先生に授業視察していただきいろいろアドバイスをしてもらった。教頭とは、私が沼津の叔父の家に下宿していたので吉原から一緒の列車で帰ることも多く緊張した。
楽しいこともあった。翌10月の文化祭では「英語部」が英語劇を出すことになった。その幕前の前座として、託された私は大好きなシェークスピアの名作「ハムレット」の中で恋人オフィーリアの一人芝居を選んで、授業でも教えている2年生の米山裕子にやらせることにした。「生きるべきか死すべきか、それが問題だ、、、」と悩む王子ハムレットに、間違って自分の父親を殺され気が狂って宮廷を歌いながらさ迷い歩く、という有名な場面だ。たった一度きりのステージだったけど、真っ白なロングドレスに包まれて野の花を抱きながらじつに堂々と見事に演じた姿をいまもくっきり覚えているよ。ロンドンの劇団の名優による「ハムレット」の全曲レコードを何度も聞いて、美しい英語で語りハスキーな声で歌っていたなあ。 尾上
