2023年1月3日(火)
御殿場高原ホテル「ALPS」
「金時山で初日の出」
新年明けましておめでとうございます。皆さんは新たな年をどんなふうに迎えましたか?希望にあふれた美しい朝だったでしょうね。私は今年も「金時山」でご来光を仰いで新たな決意をしようと、除夜の鐘を聞いた後しばらくして起きだして、暗闇の中ヘッドランプをつけて家を出発。まずは近所の氏神様「二の岡神社」に参拝し家族の健康と幸福を祈願してから8キロ先の「乙女峠」に向かいました。この日だけは毎年車なしで自分の足で歩くことにしてます。峠からは霜の下りた急斜面をサクサクと登りきってやっと「長尾山」へ。年々歩くペースが落ちていくなあ。
ヘッドランプの電池が切れかけて仕方なく「ガラケー」の明かりを頼りに登ったよ。ここからは一度下って次の「前猪鼻山」に登り返しだ。左に御殿場アウトレットの広大な照明、右手に仙石原の寂しい明かりを見下ろしながら神奈川との県境を進んでいく。東の空に赤みが広がって周りが少しずつ明るくなってきた。後から来た4〜5人の人に道を譲ってゆっくりと最後の急斜面を登り切った。6:50、房総半島の上に広がる雲の合間から真っ赤な太陽が顔を出した!振り返ると「富士山」が朝日に赤く染まっているよ、「赤富士」だ。山小屋の前で「バンザイ!バンザイ」が始まった・・・
今日は冬期講習の3日目。年末年始の3日間はあっという間に終わって勉強開始だ。とはいえ「共通試験」受験を10日先に控えた3年生はお正月休み返上で頑張っただろうね。「富士山」は雲に隠れているけれど今日も朝から穏やかな青空のもと、農免道路の坂道を転がって「時の栖」まで6キロ走っていった。この道は「アウトレット」と「時の栖」をつなぐ観光客のメインストリートになってシャトルバスが頻繁に行き来しているよ。今日も時間通り2人が到着して11:00ぴったりに講習が始まった。セルフで私が淹れたコーヒーでも飲みながらじっくりとプリントに取り組もうか。
3年生のICさんは「否定構文」をやった。「部分否定」は、1,every 2,both 3,allが100%を表すので、notで否定してもゼロにはならない、「すべてというわけではない」ということ。もし「すべて〜ない」とゼロにしたければ、それぞれを1,no 2,neither 3,noneまたは1,not any 2,not either 3,not anyに置き換えればいい。この対照表はぜひ覚えておきましょう。では、noとnotの違いは何かな?There is no telling when he will come.(彼がいつ来るかわからない)で、noは次の動名詞tellingを修飾する「形容詞」だね。No two people are the same.(どの二人も同じではない=みんな異なっている)も、noは次のtwo peopleを否定。一方、notは文全体を修飾する「副詞」で、I don’t think he can do that. は動詞thinkを否定「思わない」でなく文全体を否定して、「彼にそれができると思う、ことはありえない=できないと思う」ということなんだ。「否定」は難しいよ。
2年生のMUさんは、「時制の一致と話法」を勉強した。学校では授業時間の関係でたいてい扱ってくれない単元だ。自分でやっておけー、だね。「間接話法」、つまり内容だけを簡略化して相手に伝える話法はハイレベルで、その場面をイメージできないと理解しにくい。小説と違ってエッセイでは登場人物のセリフに”引用符“をつける表現、つまり「直接話法」は少ないね。だから、英文解釈では「発話のセリフ」を再現できる力が求められるのだ。He proposed that we should have a cup of coffee after class.で彼は何と言ったのだろう。「提案した」だからセリフはHe said, “Let’s have a cup〜.” だね。He told her that he was at a loss but that she did nothing for him. はthat節が2つだから、彼はセリフを2つ言ったのだ。He said to her, “ I am at a loss. You do nothing for me."(僕が困っているのに、君は何もしてくれないんだね)のように。「人称」が変わることと、「間接話法」には常に「時制の一致」のルールが関わることに注意しよう。 尾上