3年のSさん、上智大を目指す。校内推薦をもらうために英語の学力をもっともっとつけたい。英検準一級がほしいしTOEICで600点とりたい。睡魔に負けそうな時の対処法は?と聞くので、50年前の体験からこう答えた。「帰宅しても制服のままで勉強するとか、暗記物なら立ち上がって部屋をうろうろしながら口ずさむとか。母親に事前に、机で眠っていたらメンソレータムを鼻と目に塗ってね、と頼むとか。」こういう時も母親は頼りになります。母親の期待は大きく援助は惜しみないものです。
「倒置構文」には大きく分けると2種類あって、否定辞を強調して文頭に出すと起こる倒置、これはSVが疑問文の語順になる。つまり、Never have I given 〜とか、Little did I dream 〜のように。もう一方は、第1文型:SVM,第2文型:SVCで、Vの前後を入れ替える倒置。それぞれ、MVS、CVSとなる、ただし第3文型SVOは目的語を強調して文頭に出しても残りのSVはそのままの位置にとどまるからOSVとなる。
2年生は「独立分詞構文」。普通の分詞構文は、動詞の主語が主文と同じだから、接続詞も主語も省略して、いきなり -ingや-ed で始めることができるが、もし主語が主文の主語と異なるときは残しておかないと意味不明になる。つまり分詞句-ingのまえに名詞句を残して、主文にたいする独立性が高い分詞句のこと。Weather permitting, SV〜などその典型的な例文だ。そういう意味上の主語の前にさらに前置詞のwithをおいて、主文にもう一つの状況を付け加える表現も大切だ。よく見かけるShe was studying with the radio on.は主文のあとに the radio was on.という状況が追加されたもの、つまり「付帯状況」のwithとよんでおこう。この表現はさりげなく使われることが多いので英文和訳では注意しよう。 尾上
(追記)NHK・BS「アーカイブス」放送で「名作選:永遠の音楽、グループサウンズ大全集」を見た。タイガース、ワイルドワンズなど、ビートルズ旋風が日本にも飛び火して、1960年代の女子高生をとりこにした歌手たちが、NHKホールに戻ってきたのだ。白髪、顔のしわが目立つけれどあい変わらず若さに溢れるひとびとに圧倒された。私の20代、教員カケダシの頃、クラスの生徒たちの話題の中心だったっけ。・・・あれから半世紀がたつ!明日は東京で大学時代のなつかしい仲間が10人も集まる。東京外語大管弦楽団の定期演奏会が杉並公会堂で予定され、後輩たちの舞台をさかなに年寄りたちがお茶を飲みながら若かりし1960年代を語り合おうという企画だ。私が言い出しっぺで、20年前の卒業生名簿とFAXを駆使して、ほぼ全員に連絡できた。何人かの故人となられた同窓生には哀悼の意を表し、今生きている幸せを分かち合いたい。
