高校英語UG会 三島・裾野・御殿場

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第5文型SVOCをマスターしよう
第5文型SVOCをマスターしよう
2013年4月15日(月)三島商工会議所にて。
 体験入学ということでN高の2年生がひとり参加。課題テスト直前とかで、持参のテキストに解答している。時折、不明なところを解説してあげることにした。お母さんによると、神奈川県からの遠距離通学でどの科目も勉強時間が確保できていないようだ。このUG会でどうやって力を伸ばしていくか考えなきゃ。本人は方向が決まれば真剣に取り組んでくれそうな生徒だ。
 高校に入学したばかりのTさんが制服で登場。セーラー服姿が美しくすがすがしい。今日は「受動態」の上級編を勉強した。熟語動詞の扱いや主語(動作主)を明示しない受け身の文など。難しい問題ばかりだけど、正解がいくつも出せた。
2年生はSVOCの構文。OとCが主語+述語の関係になっていることに注意。そういう情景(状況)をsee「見たり」hear「聞いたり」have「引き起こしたり」する、という意味の文。have him saying「かれに言わせておく」
は he is saying(進行形)が埋め込まれているし、 have the land planted with potatoes.「その土地にポテトを植えさせる」はthe land is planted with potatoes(受身形) が埋め込まれている。Yさん、M君、S君、皆頑張っていた。N君も久々に出席して真剣に取り組んでいた。 尾上

(追記)東京外語の同窓4人で「箱根丸岳」に登った。8年前に「金時山」に登って以来、群馬の「谷川岳」山梨の「金峰山」静岡の「越前岳」など名山を尋ねてこれで64回目の例会になる。大きな病気もせず続けてこれたのはこの古希にもなろうという年齢にしては不思議。運のよい4人だ。我が家のある二の岡(標高460m)から丸岳(1156m)までは林道と細い草刈り道を抜けて700mを登る。自動車道を一切通らない秘密の楽しいコースだ。珍しく無風快晴の登山日よりで、途中スカイラインの「しるこや」で一休み。餅入りぜんざいに舌鼓。山頂に近づいた頃、湯本からスタートした「トレイルマラソン」の若い男女とすれちがう。ゴールの湯本まで50キロを夕方までに走るとか。登山の本当の楽しみはゆっくり山の花々に出会うこと。紫、白、ピンクのスミレが果てしなく咲き乱れているし、ツクシ、ケマンソウ、キランソウ。ヤマルリソウもかわいい。山桜もちょうど見頃で、ハコネコメザクラが下向きに細かな花を一杯につけている姿にみとれてしまう。クロモジ、アセビ、アブラチャンの気持ちのいい尾根道を乙女峠に下りて、市営の温泉につかり、最後は御殿場駅前の居酒屋でいつもの祝杯をあげた。ああ、また1年若返ったよ。
2013/04/15 (Mon) 23:59


無生物主語構文とは
無生物主語構文とは
2013年4月5日(金)裾野市民文化センターにて。
 3年生は「無生物主語構文」の和訳を学んだ。日本語では人が主語であるべき動詞、たとえば「〜させる」「思い出させる」「許す」「〜させない」「強制する」「連れてくる」「「教える」「できるようにさせる」などが、英語では物事(無生物)を主語に用いてもいっこうに構わない、ということ。This medicine will make you feel better.のような動詞makeを用いた英文がその典型だ。この場合、主語の「この薬」が理由や条件を意味し、「貴方が元気になる」という結果を導くという考えだ。The heavy snow prevented the train from arriving on time.ならpreventはmake 〜 impossible(不可能になる)、remindはmake 〜 remember (思い出す)、teach は make 〜learn(わかる)という結果を導く表現だから、本当は「結果構文」というネイミングのほうがよいし、英語学ではもちろんそう呼んでいる。
 2年生はいわゆるSVOC(第5文型)を学んだ。「知覚動詞」see, watch, observe, look at; hear, listen to, や「使役動詞」の have, keep, leaveなどがOCにあたる部分の主語+述語に進行や受け身の意味を持たせて、「ある状況を見たり聞いたりする」とか、「ある状況を起こさせる」という意味になる。「〜している人を見る」とか「〜されたものを持つ」というような修飾関係ではないことに注意が必要だ。 尾上

(追記)海が見たくなって横浜に一泊で旅行した。横浜港に突き出たインターコンチネンタルホテルは三日月形の白亜の建物で有名だ。9Fの部屋の窓から大きな港を行き交う船と港の入り口をまたぐベイブリッジと、その向こうに羽田空港方面が遠望できる。もう一方の窓からは正面に大きな観覧車とランドマークタワー。ここにいると横浜の街も海も自分一人のものになったような錯覚を覚えてしまう。ふと、ニューヨークのヒルトンホテルを思いだした。ハドソン川がNY湾にそそぐ河口にあって、何度か宿泊したその部屋からは、マンハッタンの高層ビル群と、行き交う世界航路の豪華客船と、遠く湾の入口にベラザノナローズ橋が見え、そして右手に「自由の女神」のうしろ姿が見えた。活力と若さを取り戻しにまたあの喧噪の町に行ってみたいなあ。
2013/04/13 (Sat) 0:09


バイリンガルをめざす
バイリンガルをめざす
2013年4月8日(月)三島ゆうゆうホールにて。
 体験入学ということでK高の2年生がひとり参加。プリントを一式与えて解答してもらった。選択問題には正確に答えているので学校での英語の成績は良いだろうと想像できる。しかし入試の英文を和訳してもらうと、本当の力がわかる。たとえば、関係詞のwhatを「こと」と訳すか「もの」と訳すか、で日本語の力量がわかる。抽象的な「こと」と、具象的な「もの」を日本語では区別しているからだ。更に、be動詞の場合は「すがた」と訳さねばならない。動詞のhelpは人が主語なら「助ける」だけど、物事が主語なら「役立つ」となる。日本の英語教育がバイリンガル育成をめざすなら、きちんとした日本語で言えるように教えなければいけない。厳しいけれどUG会の指導はここを目指す。S君、ぜひ入会して力をつけてほしい。
先週から加入した3年のYさんは月曜日がほかの予備校とかけもちで、「それが6:30に終わってから参加します」と電話があった。かなりの英語力があることもわかるしすごい熱意だ。UG会を信頼してくれて嬉しい。きっとめきめき伸びるよ。
尾上

(追記)2年のYさんのお父さんが私の母校、西宮市の甲陽学院の出身であることをお母様から知り同窓会目簿でその名前を発見。すごく親しみを感じる。私は宝塚中学から編入で6年一貫の高校に入ったのだが、Yさんも同じ宝塚市の宝梅中学から編入したというからそっくりだ。いまでもおばあさんが宝塚に住んでいらっしゃるそうだ。私たち家族が転勤で東京から宝塚市の売布神社に引っ越したのは中学入学の春。中3の時にさらに西宮の夙川に引っ越してからはそこから阪急電車で宝塚に通学した。中学は武庫川の川岸にあって、寝坊助で遅刻が多かった私は、一駅手前の宝塚南口で電車を降りて、裸足になって川を渡りグランドから登校したこともある。
高校は阪神電車の甲子園駅の前にあった。つまり「甲子園球場」のすぐ隣だった。戦後はずっと大学受験の名門として神戸の灘高校と並び称されてきたが、昭和初期、旧制の甲陽中学時代は野球の名門で春優勝、夏準優勝の記録があるのです。戦前の沼津中や韮山中には負けてないぞ。高校野球は県予選の1回から夢の甲子園で戦った。私はサックス吹きだったけど、ブラスバンドの指揮者としてアルプススタンドに立ったこともあるよ。野球では1回戦ボーイだったが、勉強ではよく頑張っていた。週刊朝日によると、今年の受験結果は東大15名、京大50名くらいでほとんど50年前と変わらない。1学年が4クラス160名だけだからよく健闘していると言える。なつかしいなあ。(昨年夏、母校同窓会に参加して50年ぶりに旧交を温めた。)
2013/04/08 (Mon) 23:35


名詞構文は難しいけど面白い
名詞構文は難しいけど面白い
2013年4月5日(金)裾野市民文化センターにて。
 「名詞構文」とは名詞を中心とする構文、というより、動詞や形容詞を述語とする文(名詞節)がその派生語の名詞を表現に置き換えたもの、と説明できる。たとえば、the free movement of scholars from university to university across the face of Europe をそのまま直訳してもまともな日本語にはならないが、movement が move という動詞の名詞形だと気づけば、パラフレーズして that scholars moved freely from university 〜と読み取れれば、立派な日本語訳ができあがる。「名詞構文」は1年生の文法の時間に習う項目だが、すぐに忘れられる。あのリンカーンの独立戦争での演説、「人民の人民による・・・」もこんな誤訳がまかり通ったのは、名詞構文に気づかなかったせいなのです。3年のSさんはここがものにできれば格段の進歩だ。さらに練習を重ねていこう。 尾上

(追記)標高460mの御殿場にも1週間前倒しの桜の季節が到来した。明日から東山の「旧秩父宮邸」のしだれ桜やその門前の桜トンネルに大勢の見物客がおしかける、というので空いている内に下見をしてきた。淡い色合いといい、ほのかな香りといい、やはり桜はヨシノザクラだ。古木の太い幹からいきなり吹き出したような小枝の花がかわいい。東山湖の周囲の見事な吉野桜ももうすぐ満開になる。カメラを構えて西方の富士を水面に映し出す図もよし、東方の箱根連山のなかに白い風車を納めるもよし。
2013/04/05 (Fri) 23:41


新年度が船出しました
2013年4月1日(月)三島ゆうゆうホールにて。
 今日から新年度。UG会も新たな出発だ。新2年生にH高のM君とS高のYさん、3年生にN高校のYさんが加入してくれた。K高に合格したTさんを加えて4人。今日はTさんから「特進クラスに入れました!」とうれしい報告。おまけに、筑波大の3年になるお姉さんも久々に顔を見せてくれた。東京「舟和」の芋羊羹をおみやげに。M君には同じ高校の理数科の4年先輩になるから面識はないけど親しみを感じるようだ。「オペラ、聞いてるかい?」「先生、筑波山に登ったよ。大変だった・・」いいねえ。山に登り、オペラを聞く。おっと、私の老後生活と同じだあ。妹もおねえさんに感化されてオペラ好きとは、いいねえ。
 2年のN君がこのところ顔を見せない。続ければもっともっと伸びると思うけどなあ。なにか悩みがあるのだろうか。3年のNさんは今月もお休み。インターハイ予選でどこまでがんばれるか。5月、引退すれば帰ってくるとのこと。今日は裾野教室のY弟君もこちらに参加した。プリント6枚の問題を猛烈なスピードと正確さでこなす。句読点の扱いや修飾語句の和訳の仕方ですこしアドバイスできた。もう少しレベルアップを考えよう。 尾上

(追記)また「金時山」に登った。三島で春期講習の一日目を終えて御殿場に戻り、すぐに友人と乙女峠へ。頂上の元祖金時小屋に「こんにちは!てんぷらそば!」「先生、名札ができてるはずだよ」と、金時娘妙子さんの長男ショウチャン。薄暗い山小屋の天井に何百という名札がぶらさがっているのを以前から見あげてきた。500回、1000回などざら。登山記録3000回にちかい女性もいる。私のたった62回などものの数に入らぬものと思っていたのに!?」。入り口にちかい一群の真新しい木札の一枚に「あった!」。妙子さんの筆で黒々と「尾上敏起」と。「うれしいね!月1などといわず、100回目指してもっとせっせと登るぞーー」・・妙子さんが最近80歳になったというので、日経新聞が半ページくらいの特集記事「金時娘」を書いたのがきっかけで、朝日、読売も後を追いTV局も取材が目白押し。今日もこの山頂まで来ていたそうだ。秩父宮親王をはじめ長嶋茂雄や有名人を15の時から60年以上も迎え続けたその「金時娘」の偉業に乾杯!
2013/04/02 (Tue) 0:39


句読点の働き
句読点の働き
2013年3月29日(金)裾野市民文化センターにて。
 K君がお母さんと挨拶に来てくれた。明日甲府の下宿に引っ越しだ。お母さんは、私が御殿場南高校教員時代に顧問をしていたブラスバンドで、クラリネットを吹いていた。母親のすすめでもあったが尾上先生のもとで勉強できてよかった、とK君本人も言っているとのこと。お菓子の心遣いがうれしい。
 2年生のM君は英作文の語句並べ替え問題。今日のテーマは「強調構文」。学校で1年生の内に文法が終わらなかったらしく、未習だったから面食らう。特に強調されるものが疑問詞や長い節になるととても複雑。
 Y兄君は和訳の力が徐々に向上している。3つのthat節が並列する文も的確に判別できた。句読点の:(コロン) ;(セミコロン) --(ダッシュ)は前文の一部を説明するもので、日本語では「つまり」「すなわち」とか「たとえば」と例をあげたりする場合に追加的に用いるもの。従って和訳の時にはピリオドのように一度、文を完結させるとよい。名詞のA or Bも前出の名詞Aを「もっとやさしい言葉で」または「もっとむずかしい専門用語で」言い換えるために用いることがある。「A、つまりB」と和訳すると良い。Y弟君は来週の月曜日にふりかえ。
 3年のSさん、今日の和訳は進歩の形跡がみられる。長文英作文も6割はできた。関係代名詞で複雑な二文をつなぐのは難しいね。さらに前進だ!
今日は裾野教室も新入生見学会だったのに、ひとりも現れなかった。広告の効果ゼロかあ。残念!・・明日から春期講習が始まる。 尾上

(追記)箱根の旧東海道「湯坂道」を3時間歩いた。今の国道1号線の「芦の湯」から「湯本」に向かって、くねくねとカーブだらけのあのお正月の大学駅伝コースにほぼ並行している。小湧谷の「千条の滝」から「浅間山」山頂に登り、そこからは尾根道をまっすぐに下って行く楽しいハイキングコースだ。かつての街道の面影が、随所に植えた松の木やカエデや桜などにみられる。山道を下って行くにつれてハコネコメザクラが早くも満開になって、カエデの新芽が萌葱色で美しい。16世紀、北条軍が秀吉軍の攻撃から守るために築いた山城「湯坂城」跡を通ると、きちんと石を敷き詰めて作った石畳が残っている。いよいよ国道にでるとゴールの湯本だ。早川の岸辺には満開の桜の巨木。春休みを楽しむ若い女性グループで賑やかな湯本駅前で名菓「月の兎」をみやげに。帰りは登山電車で「小湧谷駅」までラクチン。
2013/03/29 (Fri) 23:59


新会員を募集中
新会員を募集中
2013年3月25日(月)三島ゆうゆうホールにて。
 卒業したN君が「きのう、カナダから帰りました!」と、メイプルシロップをおみやげに登場。トロントで2週間語学研修をやってきた。ナイヤガラの滝も見てきました、と写真を見せてくれた。ひとまわり人間が大きくなった感じ。
Tさん「高校合格しました!」と元気に入室。「英語が難しくって心配でした。」という。「よかったね。君の実力なら私は心配じゃなかったけど。」河口湖遠足のおみやげに富士山クッキーをいただいた。今日は動詞と完了形の勉強。未来完了や過去完了は中学では教えてないのでむずかしい。一通りは昨年のうちに勉強してあるのだけれど、忘れているようだ。後半は難し目の和訳。知らない単語が1行に1語くらいなら簡単、と思ったら大間違い。「日本語でもこういう難しい内容の英文を和訳する力はどうやってつければいいんですか?」Tさん、意欲的でとてもいいね、焦らなくても努力してればだんだんについてくるよ。
 新聞折り込みで宣伝したように、今日は三島教室の見学と説明会。19:30、新2年生が2人、新3年生が1人お母さんと一緒に参加してくれた。Yさんはとりあえず春期講習に参加希望してくれた。入会はその結果で考えるとのこと。私が甲陽学院の出身であることを他の会員から聞いたらしく、Yさんも宝塚市の出身でお父様がなんと私の甲陽の後輩で東レにお勤めとか。見学者全員が入会してくれれば6人くらいになって理想的だけどなあ。
 学校の勉強合宿で、金曜日に来れなかったY弟君が今日はこちらで勉強。不定詞の意味上の主語。for と of の違いだけ説明してもダメ。構文全体が異なることの説明に納得できたようだ。不定詞の慣用語法ではso to speak (いわば) が文中に埋め込まれている文の和訳。He is, as it were, a walking dictionary.と同様に、直後の語句を焦点化して修飾して、「いわば生き字引」という意味になるように焦点のすぐ前に置くとよい。文尾のtoo 、動詞直前のalso やeven のように文全体の修飾語が、どこを焦点にしているかをつかむことは大切。日本語文法ではその焦点になる名詞に「も」「さえ」をつけるから。この項目は後日また実例で触れるでしょう。 尾上

(追記)家から6キロ南の「高原ビール・時の栖」に行った。日曜にしては人が少なめで巨大レストラン「グランテーブル」にもすぐはいれた。ローストビーフとピザをたっぷりたべて満足。静岡や東京ではもう満開という桜は、御殿場のここでは1,2分咲き。咲き始めのサクラもいい風情です。敷地一面に咲きそろったクリスマスローズの白、ピンク、紫色が美しい。
2013/03/25 (Mon) 23:33


名詞構文はSV構造に直して
名詞構文はSV構造に直して
2013年3月22日(金)裾野市民文化センターにて。
 マスクをした私服の見知らぬ女の子が教室に近づいてくる。Sさんかなあ?そうだった。「髪をきりました!」いつもの制服姿と大違い。女の子は化けるねえ。今日のテーマは「二重否定」。よく理解できていて問題なし。和訳になるともう一歩足りない。The impact of television violence on younger childrenで、どうしても直訳調に「幼い子供たちへのテレビの暴力の影響」とやってしまう。「の」が3回も使われて意味不明になっている。悪い翻訳の典型例だ。このof は「の」ではなくて「が」。「テレビの暴力番組が幼い子供たちに与える影響」と和訳してほしい。impactという名詞を中心に修飾語句でまとめた「名詞構文」はSVOという動詞中心の「文表現」に置き換えないと、意味が正確に伝わらない、ということ。Sさんは、私が以前に3年生に話したのをちゃんと聞いていたようだけど…and government of the people, by the people, for the people, shall not perish from the earth. という有名なリンカーンの演説は「人民の人民による人民のための政治・・・」と普通和訳されているよね。これも実におかしい。governmentという名詞を動詞のgovernに戻すと「人民が人民を人民のためになるように統治する形態はこの地上から消してはならない」。つまり、イギリスのような王政ではなくて人民の代表が政治をするのですよ、という意味。このofは「の」ではなくて「を」。私の大学の友人からきた最近のメールによると、翻訳家仲間で文法をよく知らずに誤訳しても気づかないひとが多いそうだ。このアドレス(演説)の直筆のコピーを私はワシントンのリンカーン記念堂の土産売り場で85セントで買った。古めかしい油紙で本物そっくりにできている。こんど見せてあげるね。
 2年生は「不定詞の意味上の主語」と「慣用表現」。項目自体は理解しやすいが、実際に英文の中で使われるとさまざまなバリエーションがあって、理解に苦労する。きちっと和訳してはじめて理解度が明らかになるね。,so to speak,(いわば)が文中に埋め込まれていてもそれがどこを修飾するのか判断しない正確な理解にならない。
 ここでF君がお母さんと登場。浜松医大に受かった!きのう後期の合格発表。わずか12名の内のひとりだった。ごあいさつにきてくれたのだ。おめでとう。医学の勉強はこれからが大変。「大学院は東大かハーバードをめざそうね!」 尾上

(追記)友人と箱根の「湿生花園」に行った。結婚前の皇太子妃雅子様がご家族で記念旅行したので有名。20日に開園したばかりだが、もうミズバショウが一杯水辺に清楚な白い姿を写していた。例年より10日ほど早い春の訪れだ。同じサトイモ科のザゼンソウも赤紫の個性的な花。カタクリ、ミスミソウ、ショウジョウバカマ、キクザキイチゲも大好きな早春の山の花だ。
2013/03/22 (Fri) 23:39


UG会生徒募集中
UG会生徒募集中
2013年3月20日(水)三島ゆうゆうホールにて。
 18日(月)妻の体調が悪くて予定を今日に変更した。新2年のN君ひとり。2週休んだので今日から新学年1回目。疑問詞+不定詞、be +不定詞 の勉強。N君、理解は正確で早いがまだ単語の意味だけに頼る傾向。SVを中心に英文構造を分析する余裕が足りないね。「知らない単語や熟語が出てきても構造から前後判断して意味が類推できるよ。」わざとSVが5組もあるような複雑な長い英文を黒板で作って和訳の練習をしてみた。
 昨日19日の朝刊にUG会の折り込みちらしを入れた。今月30日(土)から4日間、春期講習を予定しているので、この講習の案内と新年度生徒募集のため。三島、裾野に6万部も発行しているけど果たして見てもらえるかなあ。3年生が5人も卒業して、三島教室の生徒は今2人だけ。6、7人になるといいなあ。 尾上

(追記)お彼岸に入ったら異常なほどの陽気。東京のソメイヨシノが開花とか。1週間も早いよ。桜の花の下で終業式とは珍しい。入学式のころはすっかり散ってしまっているね。800m高所の箱根でも春の訪れは早い。17日、妻と仙石原の「長安寺」に行ってみた。期待通り、紫のカタクリの花と高山でしか見ないピンクのショウジョウバカマがもう咲き始めた。自生ではないけど手入れの良さ。さすが名にしおう「花の寺」だ。知る人ぞ知る隠れ観光スポット。イワタバコやイワシャジンなど、貴重な山の花を季節ごとにたくさん楽しむことができる私のお気に入り。
 その後、桃源台の箱根ビジターセンターにも行ってみた。顔なじみの職員が「オニシバリが咲いたわよ。」といって、わざわざ案内してくれた。黄緑色の小さな花だが沈丁花と同じ種類で香りがいい。「雄花より淡い香りの雌花のほうが私は好きよ。」芦ノ湖に向かってゆったりと下っていく広い草原には白やピンクのアセビ(馬酔木)があちらにもこちらにも満開。桃源台のロープウエイ駅では100匹のドラエモン人形が表情豊かに春休みの子供たちのお相手。
2013/03/20 (Wed) 23:39


and の後を見よ
and の後を見よ
2013年3月15日(金)裾野市民文化センターにて。
 3年生の和訳、「家庭でのテレビの問題点は、単なるwhat is seenではなく、how it is seenだ、・・・」 という文で、ただ「何が見られるか」、「どうやってみられるか」と訳したのではしっかり理解できたとはいえない。「何」とは「どういう番組」、「見方」とは「深夜まで延々と見る」とか「受け身の態度で無批判に見る」とか、その含意を具体的にイメージすることの大切さ。そういうレベルに達することが英文解釈の目標です。「どういう番組をみるか」「TVを見る態度」と和訳できるようにがんばろう。
 2年生は接続詞 and の並列の問題。“While it is exciting to see 〜, to hear〜 and to eat 〜 in a foreign country, the sudden change makes us feel〜.“ の文で、and が何と何を並列させるかを見る。三つの不定詞句がカンマとand でつながっているのだ。鉄則「and の後ろを見よ。」そのカテゴリー(品詞の種類、形態)を見て同じ仲間を、前に順次たどって発見すること。一見単純そうで、あえて文法書や解説書に書いてはいないけれど実はここが一番難しく、入試の英文でも出題者がしばしば受験生の読解力を試すところなのだ。 尾上

(追記)久しぶりに東京に出た。NYのメトロポリタンオペラの最近の演目が、新宿の映画館で字幕つきでみられる。ベルディの「リゴレット」だ。「女心の歌」を聞いたことのない人はたぶんいないよね。椿姫の「乾杯の歌」くらい有名だ。16世紀、イタリアの貴族たちの退廃的な生活を、なんと今回のステージでは300年後のアメリカ・ラスベガスに設定を移しての上演だから興味がつきない。舞台はネオンきらめくカジノ。殺され袋詰めにされるジルダは、巨大なアメ車のトランクになげこまれるという。この演出に抜擢されたのは、ブロードウエイミュージカルで大ヒットを飛ばしている人気演出家だそうだ。タイムズスクエア(ミュージカル)とリンカーンセンター(METオペラ)が握手したのですよ!驚いた!・・なかなかオペラ好きの仲間が見つからず、いつもは寂しくひとりで見て画面に拍手したりしているけれど、今回はいい連れ合いをゲット。高校と大学がおなじ3年後輩のS君。東京外語オーケストラの仲間だ。もと三和銀行LA支店長で、ロンドン勤務のときには私も滞留させてもらい、一緒にモーツアルト「フィガロの結婚」を見た。銀行は早期退職で、もう10年以上悠々自適の生活をし、今もファゴットを小金井オーケストラで吹く。今年は「第九」をやるんだ、と言っていた。私も20年くらい前にはチェロで「第九」を弾いたっけ。三島の「ゆうゆうホール」大ホールロビーには会館10周年記念のステージ写真が飾ってある。私のチェロ姿が見れますよ。
2013/03/15 (Fri) 23:30


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