高校英語UG会 三島・裾野・御殿場

total : 98618
today : 10
yesterday : 15

no more than〜とnot more than〜の違いは?
no more than〜とnot more than〜の違いは?
2023年5月7日(日)
御殿場市民会館にて
「御胎内のツツジ園」
 キンラン(金蘭)とギンラン(銀蘭)の美しい季節になった。昔は農家の庭や茅葺の屋根の上にも咲いていたというのにいまでは絶滅危惧種になって、山に行ってもめったに見られなくなった。それでも、我が家の裏に大きな林があってそこに今キンランが3本咲いている。球形の小さな黄色の花が開くと花弁の内側に紅色の筋が見える。この林は私有地だが私の密かな花園で、大木の根元にサイハイラン(采配蘭)が10数本つぼみを膨らませている。真っ白な鷺が群がって羽を広げたようなツレサギソウ(連鷺草)も2本、ことしも美しい姿を見せてくれそう。
 先日御殿場市印野の「御胎内清宏園」にギンランを探しに行ってみた。今はツツジとシャクナゲが一杯咲き乱れる広大な園内には「溶岩隧道」があって、ローソクを灯して真っ暗なトンネル(母親の胎内)を一周できる。その入口には「胎内神社」が安産の神様として祀られている。その社の裏に回ってみた、、、ない!赤い鳥居の下にあったキンランの大群落もないよ。最近ここにオートキャンプ場を敷設したのでブルドーザーで踏みつぶされてしまったのかなあ。40年前、夏のコンクールが近づくと御殿場南高校の吹奏楽部を引率して、生徒たちとこの「会館」で合宿練習したのが懐かしい・・・

 2年生のMUさんは前回「同志社大」の長文問題で、「現代家族と社会」を読んだ。内容一致文の選択も正解、難解な下線部和訳もほぼ正しく解答できた。There is at present a real danger of placing too much emphasis on the mother-child relationship to the neglect of the father. 「今日では、父親を無視してしまうほどに母親と子供の関係を強調しすぎるという現実的な危険性がある」。今日は「比較表現」でno more than〜とnot more than〜の違いを勉強した。It is no more than ten minutes' walk from here.(ここから歩いてわずか10分の距離です)はa little more than〜(〜より少し上)を基本にすれば「〜より少しも上じゃない、変わらない、〜だけ」で、onlyの意味に同じ。noがnotだとmore than〜を否定して「〜より上ということはない、同じかそれ以下だ、せいぜい〜だ」でat mostと同じになるんだ。no less than〜、not less than〜についても同様に考えてみよう。
 IKさんは「最上級の意味になるas〜as any・・、more〜than any other・・」を勉強した。She is as popular a singer as any in Japan.(彼女は日本のどの歌手にも負けないくらい人気がある)はShe is the most popular〜と同じ意味になる。主語を入れ替えて否定文でも同じ内容が言えるよ。No one in Japan is as popular a singer as she.(彼女ほど人気のある歌手は日本にいない)。I don’t do as many things I don’t like to do as I had to when I was young. も和訳しにくいね。2つ目のasは「〜と比べて」の接続詞で、後にSV〜がくるはず。前に出た語句を省略するから和訳するときには、それを補ってやるといい。had toの後に何が省略されているか?ここではas I had to (do many things I don’t like to do) when〜だね。「私は若い頃やりたくないことでやらねばならなかった事が多かったが、それとくらべると今ではそれほど多くはやっていない」。 尾上
2023/05/07 (Sun) 23:07


英語劇「夕鶴」Twilight Crane
英語劇「夕鶴」Twilight Crane
2023年5月4日(木) 
「自然ガイドデビュー」
 「篭坂峠」を越えて富士吉田の「富士山科学研究所」に着いた。今日はいよいよ「自然解説員」としてデビューする日。研究所の周囲の森を訪問者に案内する「ガイドウォーク」の今年度企画の初日に当番になった。30人以上が登録している中で、10年以上のキャリアをもつという荒さんと広田さん、二人のベテランに支えられ、その案内ぶりを午前中は参考にして、いよいよ午後1時の回に私のガイドデビューとなった。甲府から尋ねてきたという女性3人を45分間案内することになった。アカマツの林の中の生態園を一周しながら、樹木や溶岩、野鳥、コウモリ、草花などの解説をするのだがそれがなかなか難しいんだな。
 背の高いアカマツの林の中には、ソヨゴ、アオダモ、ウリカエデなどの灌木に名札がついている。「そこの枝にぶら下がった麻袋はなんですか?」ー(私)「ある動物がここに潜り込むんですが、さてなんでしょう?そう、コウモリですね。木の葉の傘の中に潜る習性を利用して研究員がコウモリの生態を観察しています。」と答えた。薄暗い林の中にはピンクのミツバツツジが華やかさを添え、足元にヒトリシズカとチゴユリをみつけた。「夏にはミヤマウズラという小さなラン科の花が一杯咲きますよ。羽を広げた白いヒヨコのような姿でとてもかわいい。またぜひおいでください・・・
 
 しばらくは「裾野教室」の授業のない木曜日もブログを続けたいと思います。「英語」にまつわる個人的エピソードを中心に半世紀前を振り返ってみます。
「英語教師 なりはじめ〜3」
 吉原高校で始まった新米教師の7か月は瞬く間に過ぎた。翌年になると母校の東京外国語大学に学年末試験で一日戻って、必須科目の「教育心理学」の単位を習得し、晴れて東京都から「高校英語教員」の免許がもらえた。3月末の離任式で悲しい挨拶することになったが、「講師」から正式に「教諭」の資格になり、昭和43年4月新採用の高校に赴任することになった。そこは東伊豆町の「稲取高校」で、熱海から旧国鉄「伊東線」と出来立ての鉄道「伊豆急行」を乗り継いで伊豆半島の東海岸をかなり南下した港町「稲取」にある県立高校だった。
 稲取高校の教員は20才代の若い独身者が過半数で、生徒との年齢差も小さいからまるで大学生活の延長のようで、新人の研修所のような楽しい毎日だった。ここでも教科の英語のほかに英語部の顧問を任されて、秋の文化祭では日本の民話を題材にした木下順二の「夕鶴」Twilight Craneをやることに決まった。大学時代のシナリオを入手して練習を始めた。主役の「つう」の木村まりの他に男子の部員がたくさんいて、夫の「よひょう」には鳥沢勇が適任だった。「うんず」「そうど」も前田や梅沢を配した。文化祭前日には体育館の舞台練習がおそくまでかかり、結局学校に泊まることになった。本番の舞台は生徒たちの迫真の演技に、観客の中には涙を流すお年寄りもいたそうだ。英語がつうじたのかな。 尾上
2023/05/04 (Thu) 22:19


A bat is no less a mammal than a dog is.「コウモリは犬と同様に哺乳動物だ」
A bat is no less a mammal than a dog is.「コウモリは犬と同様に哺乳動物だ」
2023年4月30日(日)
御殿場市民会館にて
「飛鳥山の渋沢史料館」
 先日は大学同窓3人との都内トレッキングの日。都電「荒川線」の三ノ輪橋から「土手通り」を歩いて、隅田川河岸の公園の中を「浅草雷門」まで歩こう、と企画してJRの「王子駅」に集合した。将軍・徳川吉宗ゆかりの「飛鳥山公園」に初めて行ってみた。「王子駅」の前から小さなモノレールで山頂に着く。ここは昔から桜の名所で、気持ちの良い高木の森を抜けると児童公園の前に出た。幼い子供連れやベビーカーを押す若い母親の姿が多い。その展望テラスでは崖下にたくさんの鉄道線路が並んでいる。JRの東北本線、京浜東北線、高崎線などのほかにグリーンとブルーの新幹線が絶え間なく左右に飛びすぎていく。東京ー新青森の東北新幹線、東京ー新潟の上越新幹線だ。
 お目当ての「渋沢史料館」を見学して、渋沢栄一の図書館「青淵文庫」と賓客をもてなす茶室「晩香蘆」に立ち寄ってみた。母校の外語大がここから路面電車で10分の近距離にあるのに初めての訪問で、来年1万円の新紙幣の顔になる明治の実業家「渋沢栄一」が晩年この「飛鳥山」に住んでいたことも知らなかった。一昨年、NHK大河ドラマ「青天を衝け」を毎週見ていてその波乱の生涯に触れてから今も大いに興味を持ち続けているよ。箱根でも「強羅」に別荘地を開拓して「強羅公園」が残っているし、「仙石原」を広大な牧場に変えて牛や羊による酪農を奨励した。牛乳やバター、毛布を作る事業に取り組んだそうだ、、、

 2年生のMUさんは前回、There are numerous medical and psychological studies which show that sick people who have petsの後の文を埋める問題で、recover faster than those who don’t. と並べればよかった。「ペットを飼っている病人は飼っていない病人よりも回復が早い、ということを証明する医学論文や心理研究がたくさんある」。今日は「比較構文」の中で特に難しい「鯨の公式」をやった。A mermaid is no more real than a ghost is.で、no more は「〜より上ということはない、同じだ」の意味で、文尾にa ghost is realと補えば、「人魚が実在するといえば、幽霊が実在するというのと同じだ。(ありえないことだ)」の意味になる。逆にno less〜thanも「〜より下ということはない、同じだ」の意味になるから、A bat is no less a mammal than a dog is.の訳は、「コウモリは犬と同様に哺乳動物だ」。
 IKさんも「比較構文」でnot so much A as B (AというよりむしろBだ)をやった。接続詞asに注意して直訳すれば「Bと比べるとAはそんなに多くない」だね。その構文が含まれる英文の和訳に苦労したが、問題はandの用法だった。The English have always been attached to their home, not so much owing to their affection for their family as to their dislike of interference from others, and to their love of being alone and minding their own business. 「英国人は昔から家庭に愛着を感じてきた。それは家族への愛情のため、というよりむしろ他人からの干渉を嫌ったり、一人きりでいて他人のことに関わらないことが好きであるためだ」。1つ目のandは直後のto their loveと前のto their dislikeに、2つ目はmindingが前のbeingと同じ形で並列しているね。「A and A’のルール」に注意して、andやorに気づいたら△マークをつけるようにしよう。 尾上
2023/04/30 (Sun) 23:01


「生きるべきか死すべきか、それが問題だ、、、」
「生きるべきか死すべきか、それが問題だ、、、」
2023年4月27日(木) 
「金時登山道 開通記念」
 今日も金時山へ。327回目はひさびさに足柄峠から登ってみよう。足柄城跡からは静岡と神奈川の県境のなだらかな尾根道を2キロ走るとゲートに突き当たる。金太郎のマスコットとちいさな鯉のぼりが迎えてくれた。4年前の台風で崩落した登山道がこの春やっと修復されて開通できたので、小山町が記念品のタオルを差し上げます、とのお知らせ。よし、山小屋で貰うことにしよう。紫のタチツボスミレやヤマザクラが咲く尾根道をたどるといよいよ急な上りにさしかかった。別名「猪鼻山」というくらいだから、イノシシの鼻のように絶壁の切り立った岩場の連続なんだ。
 この北側の斜面でしか咲かない花が楽しみで登っていく。あっ!もうイワカガミが!つるつる光る丸い葉の上にピンクのフリルのスカートを広げたような可愛い花が。「紅花姫イワカガミ」のツボミ群落のなかにほんの数株だけ開花していたよ。今年は早いなあ!半月も前倒しで咲くから予想しにくいよ。ルートをはずれて秘密の岩陰を覗いてみると、「おっと!オノエランだ!一株はつぼみがふくらんでいるよ、、あと1ケ月後かな?」さて、そろそろ山頂に近づいた。「あったあった、コイワザクラ!」直立の急な崖にしか咲かないからなかなか写真を撮りにくいよ、、
 
 しばらくは「裾野教室」の授業のない木曜日もブログを続けたいと思います。「英語」にまつわる個人的エピソードを中心に半世紀前を振り返ってみます。
「英語教師 なりはじめ〜2」
 私の前任の飯塚先生は経験豊かなベテランで、引継ぎも出来ずに退職されたから(校長とケンカした、とか?)、私のような初心者には試行錯誤の連続だった。学期の途中の変更は生徒たちにも不幸だね。教科書を途中から始めるのも難しかった。リーディング(読本)はとりあえず丁寧に説明したら50分の授業でパラグラフ一つ、7行しか進まない。同じ英語担当の星野教頭先生に授業視察していただきいろいろアドバイスをしてもらった。教頭とは、私が沼津の叔父の家に下宿していたので吉原から一緒の列車で帰ることも多く緊張した。
 楽しいこともあった。翌10月の文化祭では「英語部」が英語劇を出すことになった。その幕前の前座として、託された私は大好きなシェークスピアの名作「ハムレット」の中で恋人オフィーリアの一人芝居を選んで、授業でも教えている2年生の米山裕子にやらせることにした。「生きるべきか死すべきか、それが問題だ、、、」と悩む王子ハムレットに、間違って自分の父親を殺され気が狂って宮廷を歌いながらさ迷い歩く、という有名な場面だ。たった一度きりのステージだったけど、真っ白なロングドレスに包まれて野の花を抱きながらじつに堂々と見事に演じた姿をいまもくっきり覚えているよ。ロンドンの劇団の名優による「ハムレット」の全曲レコードを何度も聞いて、美しい英語で語りハスキーな声で歌っていたなあ。 尾上
2023/04/28 (Fri) 0:12


「A and A’ のルール」
「A and A’ のルール」
2023年4月23日(日)
御殿場市民会館にて
「麗しきユウシュンラン」
 放映中のNHKテレビ朝ドラ「らんまん」が実に面白いよ。午後や夜に再放送もやっているね。第1週「バイカオウレン」第2週「キンセイラン」第3週「ジョウロウホトトギス」のように馴染みの少ない山野草の名前が副題になっていたね。私はぜーんぶ実物を野山で発見しているけどね。今週は「ササユリ」でこれも私の大好きな花のひとつ。主人公「万太郎」は後に植物学博士になった「牧野富太郎」(1862〜1957)のことで、造り酒屋「峰屋」の長男で高知県の田舎町の神童と呼ばれた才能あふれる人物なんだ。
 一昨日、小山町の「富士霊園」にいつもの墓参に行った。316年前の「宝永山」の噴火で火山灰が厚く降り積もった後、自然の姿の野山に育った広大な園内には珍しい花がいくつか見られる。その一つ、川端康成や井上靖の写真が展示された「文学の庵」の前庭に10センチほどの小さな花、ユウシュンランがぽつぽつと8本ほど飛び散って咲いていた。牧野の後輩で同じ植物分類学の泰斗、と呼ばれれた「工藤祐舜」(1887〜1932)が発見し自分の名をそのままつけた。同じ「キンラン属」のギンランの仲間で透き通るように美しい・・・ 
 
 2年生のMUさんは「最上級の意味になる原級、比較級」をやった。asとthanが「比較」の接続詞で共に「〜と比べると」の意味であること。その後に省略語があることに注意しないといけない。There is no single thing in my adult life so regularly unpleasant and burdensome as homework was in my youth.の和訳では、no〜so〜as・・(・・ほど〜なものはない)に注意すれば、「若いころ宿題がいつもいつも不愉快で重荷だったのと比べると、大人になった生活ではそれほどいつも嫌になるようなことは一つもない。」と訳せる。as homework wasの後に同じregularly〜を補ってみると良い。
 IKさんは前回英文和訳が難しかった。The overseas visitor…would be even more astonished if he had the opportunity of visiting all the countries where English is used and of experiencing all the varieties of English that exist. 「・・・のような海外からの旅行者は、もし仮に英語が使用されるすべての国を訪問して、この世のすべての種類の英語を経験するような機会があったとしたらもっとずっと驚くだろうが。」では例によって「A and A’のルール」を思い出せばよかった。ここではof visiting〜とof experiencing〜が並列なんだね。さらに、2つの行為じゃなくて、「一つながりの行為」にも注意。このルールは「andの後を見よ!」で、「同じ種類の語句を前方に探せ!」だ。 尾上
2023/04/23 (Sun) 22:36


「英語教師 なりはじめ」
「英語教師 なりはじめ」
2023年4月20日(木) 
「強羅公園」
 きのうはまだ4月だというのに初夏の陽気だったね。箱根のドライブに出かけてまずは「早雲山」に向かった。早川渓谷に沿って新緑がまばゆいほど美しい。箱根も桜の季節が終わると赤や白のツツジの世界になった。宮ノ下から急な坂を登りつめるとケーブルカーの終点の「早雲山駅」に着く。駅舎は最近改装されて、2階の展望台に半円形の長い足湯ができた。そこにはテーブルもあるので、今日の目的は弁当持参で足湯につかり、箱根外輪山の「明星ケ岳」「明神岳」を展望しようだった。様々な顔つきの外人たちも珍しがって、私たちの隣に座ってズボンをまくり上げて脚をお湯に突っ込むから国際親善の混浴だね。
 午後は坂を下って「強羅公園」に寄ってみた。家内の歩行練習もかねて、急斜面の上の裏門から入り、階段やスロープで少しずつ下って行った。ここでも外国の観光客に大勢出会う。有名なローズガーデンはまだバラには早すぎていたけど、シャクナゲやツツジが満開で素晴らしい。階段を少しずつ下りて中央の「噴水広場」に来ると色とりどりの草花に縁どられて、周囲の洋風カフェやレストランもあって記念写真をとるのには絶好の場所だ。100年以上も前の大正年間、別荘に来た避暑客たちのために造成された左右対称のフランス風公園だそうだ・・・
 
 しばらくは「裾野教室」の授業のない木曜日もブログを続けたいと思います。「英語」にまつわる個人的エピソードを中心に半世紀前を振り返ってみます。
「英語教師 なりはじめ」
 今から56年前の昭和42年、吉原高校には9月から常勤講師として採用された。つまり、ほかの先生と全く同じ勤務形態で資格は講師。7月に静岡県の教員採用試験を受験、10月には東京都の試験も控えてまだ合否の結果が出てはいなかった。卒業はしたけれどまだ東京外語大の聴講生に籍を置いていて千葉県柏市の実家にいた8月末、吉原高校の浦辺校長先生から電話があった。英語のベテラン教員が突然退職したのでその後任として来てほしいと。「女子高」と聞いて私は逡巡したが翌日受諾のお返事をして静岡県に向かった。大学は週に1回出席すればいいから。
 製紙工場に囲まれた吉原市(後に富士市に編入)は東海道線で吉原駅に着く早々煙突の煙と臭気に悩まされたが、緑が丘の上に立つ高校までは届かなかった。富士山を背景にした木造の歴史ある校舎で、前身の「旧制吉原高等女学校」は「沼津高女」(現沼津西高)、「三島高女」(三島北高)と共に名門の誉れ高かった。(ちなみに私の母は大正10年の生まれで「三島高女」の出身)。9月1日から私はなんの練習もなしにいきなり2年生と3年生の英語の授業を途中から引き継いで担当することになった。17、8才の大人びた女子ばかり1クラスに50人もいる前で24才のお兄さんにどんな授業ができただろう。 尾上
2023/04/20 (Thu) 21:47


not so much A as B「AというよりむしろBだ」
not so much A as B「AというよりむしろBだ」
2023年4月16日(日)
御殿場市民会館にて
「富士市文化財 眺峰館」
 13日に訪問した富士市の博物館「かぐや姫ミュージアム」は、新東名高速をくぐった先の「広見公園」の一角にあった。夏を思わせる汗ばむような好天気で、公園の桜はもうほとんど散って早くもツツジの美しい季節になっていた。ここに市内の旧松永家・稲垣家のような江戸時代の民家や長屋門などが移築されて保存展示されている。丘の上に行くと2戸の水色の洋館が並んでいた。左は元病院でもう一つのとんがり屋根のほうは、明治25年に西洋料理の店として吉原の市街地に建てられたレストラン「眺峰館」で美しい八角形の3階建て。その名のごとく霊峰富士がよく見えたそうだ。
 一昨年、私は「富士登山10回記念、海から山頂へ」の時以来の再訪で、2階の展示室に行くと「かぐや姫」の伝説のルーツとなる市内比奈地区の解説のほかに、江戸時代の富士登山の大きな地図や「富士講」の登山支度などをあらためてゆっくり見学した。私が歩いた「村山古道」は「村山神社」から富士宮口5合目に至る主要な道だったが、交通の便がよくなったために忘れられていたのが最近篤志家グループによって整備されてまた登れるようになった。さらに1階の図書室に下りるてみると、全国の資料館や博物館から贈られた地理・歴史・民俗の文献にあふれていて、じっくりと読みふけってしまった・・・
 
 3年生のMUさんは前回、語句整序の作文をやった。「風呂に入ったとたん電気がみんな消えてしまいました。」は、動詞にhad just begunを使うことになるので、「電機が消えた時には、ちょうど風呂に入ったばかりだった」といいかえて、I had just begun taking a bath when all the light went out. といえばいい。今日は一人だけの出席で、たくさんのプリントに取り組んだ。not so much A as Bは「AというよりむしろBだ」と訳す。接続詞のas(〜とくらべて)に注意して直訳すれば、「Bと比べるとAはそんなに多くない」だから、「Aは少なくBが多い」というわけでAを否定してはいないよ。Her mistake was not so much what she said as how she said it. 「彼女の過ちは、言った内容というよりはむしろその言い方だった」。 尾上
2023/04/16 (Sun) 22:44


県立吉原高校を訪問
県立吉原高校を訪問
2023年4月13日(木) 
 「乙女峠のオトメスミレ」
 御殿場から箱根の仙石原に行くには「乙女峠」を越える。60年前に有料のトンネルが出来て便利になったが、山道はその昔から「鎌倉街道」の一つで、つづら折れの細い道を登りきると峠には展望台と崩れかけた茶店がある。元日にはここを通って「金時山」でご来光を迎えに私が登るルートだ。今日はトンネルの箱根側に駐車して、下山ルートに咲くスミレの大群探しに出発。
 大きな岩がゴロゴロ転がっている山道を登り始めるとすぐに見つけたよ、ピンク色の「エイザンスミレ」、葉のギザギザがユニークだ。京都の「比叡山」で見つかって命名された。次に真っ白なスミレが20〜30株も群れをなして咲いているよ。それはオトメスミレ。実はこの「乙女峠」で発見されての命名だからオリジナル。数えたら500本も!峠に着いたら茶店の庭にヒトリシズカ、エンレイソウが一杯だった・・・

 今月から「裾野教室」に生徒が一人もいないので、英語の授業の話が書けないのですが、しばらくは木曜日もブログを続けたいと思いますので、よければ今まで通りチェックしていただけたら幸甚です。
 今日は富士市の「丸火公園キャンプ場」の花探しと、「広見公園」にある「かぐや姫ミュージアム」を再訪しようと計画し、須山から「十里木街道」を越えて行った。富士市街地に入ったら「富士東高校」の横を通り、さらに下っていくと「吉原高校」の前に出た。何かに引かれるように車は高校の玄関前に。沼津東高時代の教え子鈴木健太郎君が数学教師でいるので会っていこうと思ったのだ。しかし3月によそに転勤していて残念!昔話が出来ればいいから、と思い校長先生に面会をお願いしたら、しばらく待って現れた先生は今月赴任したばかり。話がかみ合わず空振りだあ。
 帰ろうとしたら昼休みで玄関前の池のあたりに女生徒が一人。昔ながらの「白いエリ」がまぶしくて「55年前と同じ白エリだね。女子高時代にここで英語の先生だったよ。」と声をかけると、「今年、国際科に入学しばかりで21人だけのクラスです」と。首元に昔と同じ青いブローチをつけているのも懐かしい。「英語が好きで、将来英米に留学したいと思います。担任の先生がイギリス人なのです。副担任は日本人で」、これには驚いた!ALTはAssistant Language Teacherの略なのに、正式に採用された外人教師がいるんだ、知らなかった!「目標をしっかり定めて英語のほかにもたくさん勉強するといいよ」と話した。尾上
2023/04/13 (Thu) 22:32


「どうやら彼はそのドアを開ける鍵をなくしたようだ」It appears that he lost the key to open that door with.
「どうやら彼はそのドアを開ける鍵をなくしたようだ」It appears that he lost the key to open that door with.
2023年4月9日(日)
御殿場市民会館にて
「都留のニリンソウ」
 「都留文科大学」は全国でも数少ない公立大学の一つ。山梨県富士吉田市と大月市の間にある人口3万人足らずの小さな地方都市「都留市」にある。70年前の創立以来「教員養成」が目的で学生数は3000人、ほとんどが卒業後は教職に着くそうだ。そういえば「沼津東高校」の同僚にもこの大学を卒業した先生がいたのを思い出す。この大学の裏山に最近ハイキングコースが整備されて、「都留アルプス」の名でHPに大きく紹介されていたので昨日早速下調べに出かけた。車で大学まで行くと、正門の真ん前に「富士急行線」の真新しい駅「都留文化大学前駅」があった。細長い街筋に若者たちがたくさん歩いている、まさに山峡に出現した不思議な「学園都市」だ。
 「都留アルプス」コースは「都留市駅」からスタートということなので、最初の登山口「谷村発電所」に行ってみた。「桂川」の豊富な水を利用しているのは「大月駅」の近くにもある大きな発電所と同じだな。全コースを歩くと5〜6時間もかかるそうなので今日は下見だけにしよう。車を移動して次にゴール地点を探したら「東桂駅」の近くに「おなん渕」という名勝の滝つぼが見つかった。そこに車をおいて、コースを逆にすこしだけ歩いてみると「谷村発電所」の山側に出た。水の流路の周辺には「黄金ネコノメソウ」や真っ白な「ニリンソウ」の大群落が・・・

 2年生のMUさんは「春期講習」の最終回でI can’t put up with that bad habit of ( ).(彼女のあの悪い癖には我慢できない)でカッコにはherかhersか?「わたしの友人の一人」をa friend of mineというから、hersが正解だ。今日の文法・作文は「不定詞」をやった。( )a plant to flourish, it must have a good supply of light, water, and minerals. (植物が花を開くためには、光と水とミネラルをたっぷり受けないといけない。)は不定詞の「意味上の主語」が必要だから空所にはforが正解。「どうやら彼はそのドアを開ける鍵をなくしたようだ」は、It appears that he lost the key to open that door with.で、不定詞はthe keyを修飾するからwithが必要なのだ。
 IKさんも最終回は「文中での強調語」の問題が難しかった。”Guess who also has the same vacation.” ーー" You have ten days off?" 「同じように休暇が貰えたのが誰だかあててごらん」ーー「あなたなの?」、だからyouを強調するのだ。日本語訳と同じ考えだね。今日の文法作文は「助動詞」がテーマで、語句の並べ替え問題で「この時期にしては暖かすぎる」は、It’s too warm for this season. でもいいのだが、thanを使う「比較構文」で助動詞のought to を使えとあるから、「この時期に暖かいはずなのと比べて、もっと暖かい」と言い直せればよかった。The weather is warmer than it ought to be this time of year.  尾上
2023/04/09 (Sun) 23:17


「我を忘れていた」I was beside myself
「我を忘れていた」I was beside myself
2023年4月6日(木) 
「御殿場市民会館」にて
「湿生花園のシラネアオイ」
 うす紫色のシラネアオイは気品のある美しい姿で、日本原産の誰もが大好きになる高原の花だ。我が家でも家内が山野草店で買って植えておいたが数年で消えた。どうも気候風土が合わないらしい。しかしお隣の家の前庭では今年も5輪が立派に咲いた。見せてもらいに立ち寄ると、昨年百才で亡くなったお母さんと二人でやっとここまで育てたのよ、と娘さんが自慢する。御殿場高原460mの標高では育てにくい花なのだ。尾瀬沼や谷川岳のような1500mを越える高山に咲く「高嶺の花」なのだ。
 春分の日を境に箱根仙石原の「湿生花園」が今年も開園したので、家内の歩行リハビリを兼ねて訪問した。まずは最初に春を告げる花ミズバショウが湿原の中一面に林の奥の方まで広がって白い帆を立てている風景はやはり美しいね。黄色く輝くリュウキンカが色を添えて一層引き立つ。林の中に入るとピンクの岩ウチワ、真っ白なエンレイ草、鮮やかな黄花スミレなど大好きな花が次々と現れて心臓がドキドキ。そして何よりも嬉しいのはシラネアオイの高貴な姿・・・

  新3年生のMUさんは前回、英作文で「滋賀県立大」と「愛媛大」の対話文がかなり正確に英訳できた。動詞の処理もうまくいった。今日は「中央大」の長文で「商業テレビと公共テレビ」を読んだ。下線部の和訳はWhat we are buying is not so much a physical object as the ‘image’ advertisers attempt to associate with that product.で、「比較構文」のnot so much A as B (AというよりむしろBだ)に注意して、 「私たちが買っているものは、物理的な物というよりは広告主がその製品から連想させようとする『イメージ』 なのだ。」と正しく訳せたね。
 IKさんは日本文のない語句整序の問題が3題とも正解だった。I was convinced that he was bot dependable, ( ) turned out to be totally wrong, (彼はあてにならないと信じていた。しかしそれは全くの間違いであることが判明した。)は、「前文の内容を受ける関係代名詞」が必要なのでwhich(そのことは)が正解。代名詞のitでは接続詞が必要になるでしょ。さらにthatはカンマの後の「非制限用法」には使えなかったね。今日は「語句の並べ替え」で、「うれしくて、うれしくてたまらなかった」は、「嬉しさのあまり、かなり我を忘れていた」と言い換えれば、I was fairly beside myself with joy.とつながるね。 

 今日は高校ではもう始業式、明日は入学式でいよいよ新年度が始まったね。火曜と木曜に決めて2週間、4日間の「春期講習」が終わった。最終日の今日は時間を割いて、「発音」の話をした。手作りプリントで子音と母音の発音図を見ながら、発音の仕組みを説明した。つまりちょっとした「音声学」の授業だ。日本語のアイウエオ5つに対して英語は10の母音があるよ。追加の5つは、アとエの中間、アとオの中間、アより大きなア、オより大きなオ、そして「あいまい」な「ウ」だ。3年前に始まった「共通試験」では発音問題が消えたので、学校の現場でも発音指導がますますおろそかになるのではないか、と心配だなあ。ちゃんと発音できない生徒、話せない生徒にしてしまうのではないか、、、尾上
2023/04/06 (Thu) 23:01


total : 98618
today : 10
yesterday : 15