2023年3月12日(日)
御殿場市民会館にて
「新倉山の五重の塔」
私も知らなかった。富士吉田市のこの五重の塔が特に外国人観光客に絶大な人気を誇るとは。日本人は知らないのに外国人向けのガイドブックで「最も日本らしい風景」に紹介されている。どうも寺院の五重の塔と混同しているらしい。山の麓にあるのは神社なのにその裏山に「五重の塔」があるはずがない。「塔」は本来お釈迦様の骨を収める仏舎利塔のことだから。塔のue
の展望台に登ってみるとそこには「明治天皇」の銅像が立ち、この塔が日露戦争での戦没者を慰霊する「忠霊塔」であることがわかる。しかし、桜の季節になれば、展望台からは朱塗りの塔とピンクの桜の海と日本一の富士山が一幅の絵に収まってしまう、という日本一の絶景が大人気だ。
この日は山仲間のKAさんとまだ見たことのない珍しい花を探しにこの「新倉山」を訪れた。数百段の階段を登って、ゴールの展望台に集まる大群衆から離れて、あと少し林の中を登ったところに着くと、お目当ての花「セリバオウレン」が20株くらい日陰にひっそりと咲いていたよ、出会えてよかった!これはキンポウゲ科の小さな白い花で、雪どけとともに咲きだす早春の花のひとつ。一本の茎に3コの花をつけまるで白い線香花火のよう。オウレンはその根が漢方の生薬「黄連」の名前なんだ。美しい牡丹に似たシャクヤクも漢方薬の「芍薬」、センブリも根はあの苦い薬の「千振り」だ・・・
2年生のMUさんは前回、英訳でReading is to the mind what food is to the body.が難しかった。そう、これも前回のブログでタイトルに書いたA is to B what C is to Dの構文だね。「読書と心の関係は食べ物と体の関係と同じだ」つまりwhatは「栄養」だと言いたいのだ。今日は「鹿児島大」の英文「言語は記号」が難しかった。Among the activities that distinguish human beings from other animals are those associated with language, thinking, and problem solving. がareを動詞と見ればMVSとなって「倒置の文」だとわかる。「人間を他の動物と区別できる活動のなかには、言語や思考や問題解決と関連する活動がある。」と訳せればよかった。thoseはthe activitiesのこと。
IKさんは前回、英作文で「言語のない生活を想像するのはほとんど不可能である。」はIt is almost impossible to imagine a life without language.で、ほぼうまく書けていた。今日は英文和訳で、「能動態」と「受動態」を場合により入れ替えるといい日本語になる、という例を覚えた。A lowered body temperature makes a person feel chilly. This is why a person who is sleeping must be covered.で、第1文は「無生物主語」の文だから目的語を主語にして訳すといい。「人は体温が下がると寒気を感じる」。第2文は「受動態」だけど、「能動態」になおしてWe must cover a person with futon. と言えれば、「そういうわけで、眠っている人にはフトンをかけてあげなくてはいけない」。尾上