どの高校も期末試験直前になって今日は3人欠席。出席者も3人が試験勉強で自習。すでに試験が終わったM君ともう少し遅く始まるYさんがプリントに取り組む。熊本大の英文解釈は「手紙の効用」。One can say things in a letter that one would never dare say in conversation. Letters liberate the imagination and exercise the mind. (手紙は会話ではどうしても言えないようなことが言える。想像力を自由にはたらかせ、頭を鍛えてくれる。)liberate はliberation, liberty(自由)の動詞。exerciseは「練習、運動」の意味から発展すれば動詞として「運動させる、働かせる」に意味が拡張する。mindは心、ここでは鍛えるのは頭、頭脳。つまりbrain の意味に使われている。正しい訳語が見つかって初めて文が理解できたことになるから、辞書を引いて丁寧に調べてみることが大切だし、的確な訳語にたどり着くためにはそれこそ頭を鍛えなくてはいけない。自分の訳文が矛盾したり意味不明であると気づいた時が成長の第一歩。自分のもつ日本語の文章力がものをいう。ガンバレ! 尾上
(追記)「ホタル」の舞う季節だ。路傍には薄紫の「ホタルブクロ」が咲く。昔は夕暮れになると、この花の中にホタルを入れてぼんぼりのようにして楽しんだという。情緒があっていいですねえ。いつもの大学時代の同窓3人と箱根仙石原で遊んだ。梅雨の最中なのに好天に恵まれ、「長安寺」で「イワタバコ」、「湿生花園」で「カキラン」「クサレダマ」「ノハナショウブ」、「鷹ノ巣山」で「シモツケ」などなど。長い一日花々を巡り歩いて、温泉につかって食べて飲んだあと、やっと夕暮れが迫った頃秘密の小川に向かうと、そこには10匹、20匹とゲンジボタルが舞っていた。ホタルの光はラブコール。葉の茂みに止まって光るのは雌。その上空をゆらゆら舞って光るのが雄。愛が通じるとすーっと急降下、となる。聞こえるのは林の中をながれるせせらぎの音ばかり。
