高校英語UG会 三島・裾野・御殿場

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セントルイス・ブルース
セントルイス・ブルース
2013年8月5日(月)三島ゆうゆうホールにて。
 2年のYさんがアメリカ旅行から帰国して2週間ぶりに顔を見せてくれた。高校から派遣されてミズーリ州セントルイスでホームステイを体験したそうだ。大河ミシシッピのかなり上流に位置して、有名な「ルート66」がここを通ってイリノイ州の大都市シカゴに至る。アメ車の名門クライスラーの工場も含めて自動車産業の町だ。「セントルイス・ブルース」といえばサッチモ、黒人歌手のルイ・アームストロングとトランペットを思い出す。黒人、つまりアフリカン・アメリカンが今や半数を超えていて、白人つまりコケイジャンCaucasian(原意はコーカサス人のことで、ヨーロッパ系白人はみなロシアのコーカサス(カフカスとも言う)地方がルーツと信じられている。)の方が少数派。ここではBlack&Whiteは禁句なのだ。市民の対日感情はとてもよくて、多くの日本人留学生を積極的に受け入れホストするそうだ。Yさんのホストファミリーは地味な田舎の人たちで口数も少なくて、話すチャンスをつくるのに苦労したようだ。
 2年生M君は「目的」のso that 〜節、「時間構文」を学び、難しい英作文に苦労した。S君、Yさんは遅れている分、前回、前々回のプリントに取り組んだ。3年生Yさんは第2課「時制」の復習。動詞の形態はほぼ完璧に判別できてすばらしい。語句整序や英訳も悪くないよ。1年Tさんは「分詞構文」の復習。主語が残っている独立分詞構文や、with を用いたものなどが少々難しかったようだ。 尾上

(追記)先生へのおみやげに、と言ってYさんから手紙入り封筒2通とトムソーヤーの絵葉書をいただいた。作者のマークトエインはこのミズーリ州の生まれとか。封筒の中身はトマス・ジェファソン大統領第3代大統領の「独立宣言(1776)」の抜粋などが記録されたもの、および英語の教科書にもよく登場する人種差別撤廃運動の旗手、マーチン・ルター・キング牧師のリンカーン記念道での演説 “I Have A Dream “の全文を、古い油紙に似せたものに顔写真とともに印刷したもの。とても嬉しいプレゼントだ。ありがとう。私も20数年前、長男とワシントンDCに旅行したときにこれと似たような封筒を自分のみやげに買って今も大事にしているし、Yさんやその他の生徒たちにも見せたことがある。南北戦争中リンカーン16代大統領が激戦地ゲティスバーグで発した演説の全文を古紙風の便せんに書いたものだ。あのリンカーン記念堂の内壁にも大きな文字で全文が彫ってあるのを発見した。「人民の人民による人民のための政治」という有名な誤訳(!)の文章だ。本当は「(英国のように王とか君主ではなくて)人民が人民のためになるよう、人民を統治する政治体制」と訳さねばいけないのに。さらに「・・はこの地上から決して滅ぼしてはならない。」とつづく名文なのです。
2013/08/06 (Tue) 0:12


時間構文とは
時間構文とは
2013年8月4日(日)裾野市民文化センターにて。
 2日の金曜日はホールが予約できず今日になった。吹奏楽コンクール中学校の部の県大会がここで開催された。各団体が約50人のブラスバンド部員を大型のバスで輸送し、またその人数分の楽器を運ぶトラックも駐車できる会場としてこの裾野市民文化センターは重宝されている。沼津の文化センターは街中にあるから不都合が多く駐車スペースが限られている。
 3年のSさんは推薦で入学が決まりそうだし、この暑さで勉強に集中しにくいなと。今日は動詞の「時制」。どの入試問題もほぼパーフェクトだった。今日も和文英訳に挑む。前半はすらすら平易な英文が素直に書けているが、後半になるとケアレスミスや文の骨組みに難点が見えてくる。集中力が途切れてしまうのか。惜しいな。
 2年は「目的」の副詞節so that S can( may,will) V〜(〜できるように)などを学習。代わりにIn order thatも同じ意味だし、lest、for fear that も(〜しないように)と否定の意味で使われる。 いわゆる「時間構文」も学んだ。「Aするかせぬうちに、Bした」と二つの事象がほぼ同時だったことを表す少々やっかいな構文。No sooner 〜than 「BするよりAするほうが先だった、ということは全くない」とかhardly 〜before「Bする前にAをしてしまっていた、ということはほぼない」といいかえればよい。
 1年Sさんは先週休んだのでその分の勉強。「不定詞」enough to 〜や so 〜 as to、 in order to, so as toを学ぶ。私の口元をみてしっかり聞き取り理解している。難しめの長文和訳「昔の人間は短命で、文化、文明を育てたのは若者たちなのだ。」にもチャレンジ。まだ未知の単語が多いが、文の骨組みはしっかり理解できている。

(追記)Y君は高校で山岳部所属。明日から4日間、登る山はなんと南アルプス「白根三山」だという。いいなあ。富士に次ぐ第二位の高さ北岳と間ノ岳、農鳥岳を称してそういう。テントを張って縦走する山旅だそうだ。実は私もこのコースで4年前に一人登山した。山頂直下の「北岳山荘」に1泊し、2日で踏破する年齢不相応な無謀なプランだったが・・。北岳山頂には梅雨時にだけ清楚なキンポウゲ科の白い花が咲く。それを「キタダケソウ」という。日本が大陸と陸続きだったころの氷河期の生き残りでとてもロマンチック。栽培不可能だから平地では決してみられない。6月の梅雨空をにらみながら8時間、この急傾斜をひたすら登り切った者のみが出会える貴重な花なのです。
2013/08/04 (Sun) 23:36


人間とはなにか?
2013年7月29日(月)三島商工会議所にて。
 2年のM君から名古屋みやげに「ういろう」を2本いただいた。スイカ味と栗味。とてもおいしい。犬山市にある京大「霊長類研究所」の公開講座に個人で参加したという。夏休みの利用の仕方としてすばらしい。サルの研究といえば亡き今西錦司先生と伊谷純一郎先生が有名だ。その話はきっと面白かっただろう。わたしもすごく興味深い。英語の教材や入試でも類人猿の「ボノボ」とかチンパンジーの「ブルーノー」の話はよく目に触れる。「人間とは何か?」という問に理学、動物学の見地から答えようとするものだ。サルは「ことば」をどこまで理解できるか、当日の講座でも具体例を用いて詳しく解説があったようだ。
 2年はthat 節の勉強。The problem is that SV〜 (困ったことには・・・)という簡潔な構文を覚えているだけではThe problem with vitamin C, though, is that it is easily affected by the cooking process. が読み取れない。「しかし、ビタミンCで困ることは調理のしかたにすぐ影響をうけること。」と訳すには、前置詞withや挿入した副詞のthough の働きも知らねばいけない。実戦力が試されるね。
 1年生Tさんがクラスの大学訪問で東京本郷の「東大」に行ってきたという。同級生に東大希望がいるのでいっそう現実味のある見学になったようだ。オープンカレッジではないので大学側の説明があったのではなく、構内を一巡し学食でおいしい昼食をいただいた、とのこと。それでも1年生のうちに大学の空気に触れるのは大変な動機付けになるし、意欲をかきたてる。
3年生は山口書店の「重要構文101」が終わったので、新たに日栄社の「大学入試・文法作文演習」に取り組む。12月まで20回にわたって最後の総復習だ。YさんもNさんも来月14日からの夏期講習に参加希望してくれた。4回のセンター対策演習で実力が確実に上がるようガンバロウ。 尾上

(追記)チャイコフスキーのオペラ「エフゲニー・オネーギン」を見た。本場ニューヨークのメトロポリタンオペラのステージを、もちろんインターネットで。ロシアの名指揮者ゲルギエフが招聘され、夢見る少女タチヤーナを名花ルネ・フレミングが演じている2007年の舞台だ。舞台一杯に黄金色の落ち葉を敷き詰めたロシアの農村風景の中、農民たちの合唱からはじまり感動の連続だ。しかし残念ながら、ルネのロシア語の発音が気になる。英語やフランス語のように子音が柔らかくてこれではロシア語らしくない。この名作がこの秋からのシーズンの幕開けとして再演される。こんどは、人気絶頂のアンナ・ネトレプコがヒロインを歌うという。モスクワの出身だから本物のロシア語が聞けそうだ。プーシキンの原作「オネーギン」が読みたくなって本棚の奥から引きずり出した。大学時代に授業で読んだきりだからもう50年のブランク。辞書に首っ引きでどこまで読めるか。アメリカ・カナダではライブ同時上映されるが、東京・横浜の映画館でも上演の数週間後に日本語字幕をつけてみられる。半年後には会員ならネットでもみられる。すばらしい時代になったなあ。
2013/07/30 (Tue) 0:25


メンソレータム
メンソレータム
2013年7月26日(金)裾野市民文化センターにて。
 三島教室のT君が加わって夏休みの課題「OKINAWA」の英文和訳を見てあげる。実力アップのために何とかしようと努力している。理解力も充分なので、必要なのは継続的な学習習慣のようだ。「英数は毎日、必ず2時間やる。たとえ30分でも。やらずにはベッドにはいらない。」という誓いをお母さんに今日聞いてもらうこと。眠気醒ましのメンソレータムも頼んでおくべし。うっかり寝ていたら鼻と目に塗ってもらうのだ。私の高校時代のように。
 2年はthat節。前半はThe fact is that SV〜 と 同格のthat節の勉強。後半はso 〜 that SV と such 〜 that SV の構文。これには2つの解釈があって、主文を強調したければ「・・・するほどとても〜だ」(程度)となり、従節を強調したければ「とても〜なので・・・だ」(結果)となる。文脈の前後関係で決まることが多いので注意が必要だ。
 1年Sさんは「分詞」。第2文型SVCと第5文型で使われる現在分詞-ing と過去分詞-ed。分詞構文も復習した。和文英訳5題にとりくみかなり時間がかかったため、2枚目の長文に時間が足りなかった。英作文は大切だよ。 尾上

(追記)我が家の裏山「丸岳」1155mに登った。車を県境のトンネル下に置いて金時山に向かうコースだが、分岐の乙女峠からは反対に右折し急登する。箱根側と富士山側が樹林の合間にちらちらと顔をのぞかせる楽しいコースだ。なだらかな馬の背にくると涼しい風が吹き上げてくる。季節のヤマユリが咲いてまるでカサブランカのように豪華。うすいピンク色のシモツケソウも一杯で楽しい山道だ。あじさいの季節も終わりになったが、真っ白なまん丸の玉が開き青い花弁を見せはじめたタマアジサイ。予期せず、箱根では希有の花ノギランを木の根元に発見!それも10株ほどの群落で。ランではなくてユリ科だが名前のごとく透明のクリーム色の小さな花。嬉しくて箱根ビジターセンターの職員に報告したよ。
2013/07/27 (Sat) 0:05


暗号解読の楽しみかな
暗号解読の楽しみかな
2013年7月22日(月)三島ゆうゆうホールにて。
 裾野教室の3年Sさんと1年のSさんが加わって、今日は9人の大所帯。T君が出席していれば10人だから少々手に負えなかった。その分だけ一人あたりの指導時間が少なくなる。180分を等分すると一人20分くらい。裾野教室はふだん4人だからその倍の時間をかけられる。9:20の終了電話までに添削しきれないと私のオモチカエリになる。しかし、できるだけその場でマルつけと説明をやってしまいたい。ちょっとしたヒントをあげただけで「ああ、わかった!」ということが多々あるから。それが感動だし勉強の推進力になる。
 3年は「重要構文」の最後の課、「全文修飾の副詞」を勉強した。Nさんは過去のプリントでやりきれなったものを家でやってきてドッサリ提出。スゴイ頑張り屋だ。私も張り切って添削するぞお。今日は明治大の過去問で・・・but unfortunately not everybody is able to do so. の下線部和訳。「しかし不運なことに誰でもみんながそうできる訳ではない。」unfortunatelyが以下の文全体を修飾していて It is unfortunate that ・・といいかえることができる。Yさん、和訳の力がかなりついてきた、 and が3つの動名詞句 getting to work ・・, trying your best ・・, finishing all work ・・を接続して such 〜 as(〜のようなそういう〜) の例として使われていることに気づいている。いいね。
 2年生は関係詞の最後の項。複合関係詞の whatever, wherever など。獨協大の過去問で and teaching Japanese boys turns out to be a much more agreeable task ・・・ の和訳がトンチンカン。SVを見つければ何のことはない。「日本の男の子たちを教えることは予想以上に私の性にあっている、ということがわかった」。turnに s がついているから主語は単数。つまり boys ではないということ。ここでも部分否定 cannot always understandが登場する。後半は「命令文」の後の and やor の働き。
 1年生は不定詞の3回目。慣用表現のいろいろを復習。Tさんはほぼ理解している。do nothing but talk (話す以外はなにもしない)、 couldn’t but cry(泣くことしかできなかった) で but が前置詞のexceptと同じく(〜以外は、〜を除いては)の意味であること。裾野のSさんは学校の教材を予習。英文和訳のかなりレベルの高いものに挑戦、すでに強調構文 it was 〜 that も含まれている。自分の力で理解できたときが嬉しいよね。 尾上

(追記)山中湖の北岸にある「大平山」に登った。平野の「石割山」から忍野の「花の里公園」に至るハイキングコースは、東京の「高尾山」から大阪の「箕面」に至る「東海自然歩道」の一部で、ゆるやかな富士山と山中湖を見ながらアップダウンが楽しめる人気のコースだ。あいにくの曇天で1300mの山頂からは湖がぼんやり見えるだけだが、登山道はずーっと花道。ピンク色の「ナデシコ」が右にも左にも。紫色の「ヤマホタルブクロ」、青色の「ウツボグサ」、黄色の「ヤマオダマキ」、真っ白な「オカトラノオ」、青紫の「アヤメ」などなどカラフル。家から車でわずか30分。こんな近くに花一杯の山があるのは嬉しい。
2013/07/23 (Tue) 0:00


複合関係詞whatever
複合関係詞whatever
2013年7月19日(金)裾野市民文化センターにて。
 3年のSさん、山口書店「英語構文101」シリーズの最終回。毎回2課、51週にわたって学習してきた。最後は「全文修飾の副詞」。よく続いたものだ。スタート時にくらべると格段に学力が伸びた。私が東高の教員時代からもっとも気に入ったテキストで、あまたある類書の中では出色の編集内容だ。1年の基礎文法を土台にして、構文内での用法の要約と、精選された例文と、簡単な確認テスト、そして短文の和訳と進み、最後は1パラグラフくらいの入試問題を課す。とてもいい内容の英文ばかりなので、UG会ではこの全文も和訳させる。自然な日本語に直せることが即、その英文をしっかり理解したこと。逆に理屈の通らぬ日本語を書いては和訳したなんて言えない。その結果、カンマ、セミコロンなど句読点の働き、and やbut などの一見単純そうな接続詞が文章の流れにとても大きな役目を果たしていることに気づいてくる。
 2年生は「複合関係詞」。Whatever, wheneverで始まる節が文中で、S、O、Mの働きをする。「〜するものは何でも」「〜する時はいつでも」の意味だから先行詞+関係詞で書き換えるとanything that や at any time whenとなる。似たような構文だが、途中にカンマがある場合はこの例とは異なる。〜everの節が「何を〜しようとも」「いつ〜しようとも」のように主文に対する全文修飾の働きだ。パラフレーズすれば No matter what, とかNo matter when と言える。
 Y君は発音問題が苦手。今度の期末テストでも一番減点の大きかったところ。スペルから発音が類推できる単語がたくさんあるのでその規則的なポイントを説明した。日本語のアイウエオに対して英語には10個の母音があること、短母音に対して長母音と二重母音があることを「ジョウンズ式」の発音図表で説明した。発音記号も一度は説明をきいて理解しておかないと。 尾上

(追記)箱根桃源台のビジターセンターから白煙を噴き出す「大湧谷」に登った。平日の観光地は外国人にほぼ乗っ取られている。登りのハイキングコースですれ違った3組の内2組はともに外人。新装なった「大湧谷ロープウエー駅」に行ってみると、車両から降りてくる白人の団体が日本人ガイドの掲げた旗に向かって20人、30人と集まってくる。踏み台に登った中年のガイドさんが英語で説明をしている。どなるような大きな声でしゃべるのは中国系か。最近はタイ人の団体も増えているようだ。昔かじったタイ語が聞こえる。
2013/07/19 (Fri) 23:48


and、 but、 or、 for、 so 
and、 but、 or、 for、 so 
2013年7月15日(月)三島ゆうゆうホールにて。
 3年のNさん、Yさん、共に期末テストが終わって久々にプリント学習に取り組む。不定代名詞 some と others、one と another のような相関的用法の総まとめ。指示代名詞 that や those の用法もしっかり把握しよう。
 2年生は、カンマで区切られていて、関係代名詞 who やwhich、関係副詞 when とwhere で始まる節が先行詞を受けて、そのまま独立した文として働くもの。例の5つの代表的「等位接続詞」 and、 but、 or、 for、 so のいづれかを補って「そして彼は・・」とか「なぜならその時・・」「しかしそこでは・・」のように2文に分けて訳出すればよい。先行詞を修飾(制限)して1文にまとめる用法ではないので「非制限用法」と呼んでいる。時には Which で始まる文が、実はピリオドで切れた前の文の先行詞を受けていることもある。いくつかの入試実例でしっかり慣れておこう。
 2年生はNo2で、英作文の勉強。Z会出版のテキストを利用して、先週に続いて「第2文型」SVCの和文英訳。M君苦戦。学校でもライテイングの授業でなかなか実際に英文を書かせて添削してくれる先生は少ない。しかし、例文や解答の暗記ばかりでは実践力が身につかない。まがりなりにも自分で書いてみることが必須だ。入試問題の長めの英訳になるとY君もなかなか難しい。一歩ずつ前進していこう。
 1年生は「不定詞」の2回目。第5文型SVOCで使う不定詞の勉強。I want you to go out.や I advised her to come by 9:00 のようなOCの関係がSVの関係と同じとみるとわかりやすい。知覚動詞see, hear, feelや使役動詞 make, let, haveのような動詞の場合は特殊で不定詞に to がつかない。これを原形不定詞と呼ぶ。(1) It is ・・・/for 人to 〜 と (2)It is ・・・of 人/to 〜のちがいもしっかり覚えよう。単にforと ofの違いではない。まずは文の切れ目が上記のように異なるし、不定詞も(1)名詞用法「人が〜することは・・・な事だ」と(2)副詞用法(判断の根拠)「〜するとは、人は・・・な人だ。」というように和訳してみるとその違いがよくわかる。「ofを使うのは、人の性格を表す形容詞だから、云々」の授業や文法書によくある説明では無理。理解できない。ただただ「暗記せよ」じゃなくて、納得できる説明がほしいよね。 尾上

(追記)今日はYさん、ご両親とともに入室。お父様は兵庫県宝塚市逆瀬川のご出身で、偶然にも私の母校甲陽学院高校の15年後輩にあたる。以前から私もお会いしたいと思っていたが、「海の日」の今日お勤め先もお休みのため実現した。いつもは東京通勤のため多忙な毎日だそうだ。甲陽学院は灘の生一本「白鹿」の経営者が教育に情熱をかけて大正年間に創立した旧制中学が前身。中高一貫で1学年200名ほどの少人数制。中学生は「白い」風呂敷に教材をすべて包んで、まだチビのうちから腰に抱えて登下校していた。隣の神戸市にある「灘高校」とはライバル関係で、「東大の灘、京大の甲陽」と今でも言われている。ちなみに灘の中学生は「黒い」風呂敷で通学していたから面白い。高校から編入で入学した私は風呂敷を知らないが、すぐに坊主頭にさせられ床屋の鏡に向かって涙を流した。せっかく中学時代長髪で過ごせたのに・・。阪神電車の「甲子園」で下りると正面が甲子園球場、その右手が甲陽学院だった。今は夙川の上流に移転して、懐かしの跡地は「ノボテルホテル」に変わっている。むかしむかしのおはなし。
2013/07/16 (Tue) 0:11


正確に迅速に
2013年7月12日(金)裾野市民文化センターにて。
 3年のSさん、もう一つ英語テストが返却されたものを見せてくれた。英作文、語句整序がともに正解ぞろいで8割以上もとれた。失点は長文読解。「英語が国際語となって、母国語としての話者(英米加豪など)に対し非母国語の話者(中国、日本など英語を第2言語とする国々)の人口が3倍にもなっている。その国、その地域のローカル英語があって当然ではないか。」という内容。じっくり時間をかければ読み取れるのだが、どうも時間不足だったらしい。解答に30分はほしい問題だった。正確さに加え、スピードも大切な要素。
 2年のM君は関係詞の「非制限的用法」を勉強。つまり「カンマ+wh」は前文をいったんいい切って、後続の文をand it とか but he というように接続詞+代名詞に置き換えて訳出すればよい。関係副詞の ,whereなら,and there(そしてそこで)と考える。「連続用法」とも言われるゆえんだ。三島教室のM君が高原教室の合宿から帰ったばかりなのに根性でこちらに参加して先週のテキストを勉強。関係代名詞 what と as の難しい用法の勉強。Y君は参加できなかった。
 1年のSさんは「不定詞」。want 人 to 〜、see( make ) 人 原形、It is for ( of ) 人 to 〜などを勉強。使役動詞「させる」はmake(命令、させる)、let(許可、させてやる)、have (依頼、してもらう)の違いに注意すること。毎回がこつこつ積み重ねです。 尾上

(追記) 八ヶ岳を展望する「蓼科高原CC」に行った。このゴルフ場で母校甲陽学院高校の東京支部OB会が親睦コンペ。私は昔すこしかじっただけだが皆に会えるチャンスなので妻とのドライブを兼ねて食事だけに合流した。昨夏の同窓会総会には会えなかった会員にも50年ぶりに再会して感激。20名近く参加した。それぞれ実業界一線を退いた強者たちは肉体も風貌もかなりたくましい。高校時代西宮の近所に住んでいて無二の親友だった、日本板硝子の藤本君などは会長職を最近退いたがまだまだ現役で、このあと松本・長野とお得意の問屋さんを車で回っていくのだと言っている。私も負けたくないなあ。標高1200mの蓼科高原は異常な猛暑のため25度もあって、ゴルファーにはきつい一日だったようだ。私たち夫婦は「ピラタススキー場」のロープウエーで2237mまで一気に上って八ヶ岳の大展望に感激し、横岳登山口の「坪庭」を散策し、テガタチドリ、コイワカガミなど高山のかわいい花々を愛でて楽しんだ。
2013/07/12 (Fri) 23:30


テイル形
2013年7月8日(月)三島ゆうゆうホールにて。
 期末テストが終わってテストのが答案が返ってくる。T君が見せてくれた。ライテイングの合計点は少し良くなったという。弱点は「進行形」「完了形」など動詞の形。「テイル形」の動詞は「今は手紙を書いている」「夜はいつも手紙を書いている」「すでに手紙はかいているの?」の3通りの違いに注意が必要だ。日本語では「今」「いつも」「すでに」などの副詞を添えるだけの所を、英語ではそれぞれ「進行形」「現在形」「現在完了形」で書き換えなくてはいけない。過去時制「テイタ」でも同じように考える。日本語で動詞の文法を外国人に教えるときは、「五段活用」とか「下一段活用」とかには全く触れない。動詞は「ル形」「タ形」「テイル形」の3通りで教える。もちろん敬語「マス」「デス」を加えることも含めて。中学・高校で現代日本語文法を教えて、もっとエッセイを書かせてくれれば生徒の日本語が格段に正確に豊かになるのになあ。
 Yさんは「名詞構文」が難しかった。They should be more responsible in considering the impact of science on society.「社会への科学の影響」と何度も「の」を多用せずに、「科学が社会に対して与えている影響」とかみ砕いて訳出するとよい。このような名詞を中心にした名詞句をthat science has an impact on societyと名詞節でパラフレーズ(言い換え)できる力をつけたいね。A of B のつながりでAが形容詞の派生語とみたら、of B はその主語「が」に当たるかもしれないし、動詞の時は主語にも目的語にもなりうる。
 3年生は To one’s surprise, という全文修飾の副詞句、とfor oneself などの再帰代名詞を含むイデイオムの勉強。 not A but B (AではなくてB) と not only A but also B (AだけでなくBまでも)は共に「相関接続詞」とよぶが、その違いに注意しないといけない。
 1年生Tさんは裾野教室のSさんと共に、新たなシリーズを「不定詞」で開始した。8時すぎには帰宅せねばならぬのでプリント2枚で丁度良い。長文問題は2年レベルのを採用して丁度良かった。積み重ねていこう。 尾上

(追記)我が家のガーデンの裏を流れる押出川もいいところ。箱根の山水で「二岡神社」あたりが源流。涸れていることが多いが大雨になると大きな流れになる。ホタルのでないのが残念。4キロ下ると黄瀬川に合流する。頼朝、義経会見の場で有名。この川の土手が「四季の小径」という名で整備されているのを、先日トヨタで車検前点検をしてもらった時、待ち時間にぶらぶら歩いていて知った。緑色の細身で真っ黒な羽のハグロトンボが群れをなして舞う草の路。カラスウリの白いフリルの花が一杯咲き、ピンクのネジバナ、オレンジのカンゾウ、などなど。身近なところに豊かな自然を発見。楽しいよ。
2013/07/09 (Tue) 0:17


関係代名詞のwhat と as
関係代名詞のwhat と as
2013年7月5日(金)裾野市民文化センターにて。
 今日からH高校1年生のSさんが復帰。昨年中3の時に入会したが高校受験のためにいったん休会していた。御殿場の拙宅から3キロほどの近さなのだが、熱心なお母様がこの裾野まで送迎してくれる。私のUG会に期待を寄せて下さり、昨年彼女のご紹介で入会したS君はこの春推薦で慶応法学部に合格した。UG会での勉強が大学の授業でも生きて、英語に自信をもってのぞめるそうだ。復帰したSさんは三島教室のTさんと同様レベルの高い生徒なので同じテキストで進めていこう。1年の文法をほぼマスターしているようなので、今月から重要構文の学習に入る。今日は「不定詞」の1回目。疑問詞+不定詞、 be動詞+不定詞、seem to 〜、副詞的用法など。
 今日も三島教室のT君が月曜の振り替えで特別参加したので2年生は3名。「関係詞」のwhatと as の用法を学習した。As is often the case with him, he was late. は前文(ここでは後の文)を先行詞とする関係代名詞whichと同じ用法。(それは彼にはよくあることだが、また遅刻してきた。)と和訳するが、(・・よくあるように)と、asを用いるところは「様態」を表す副詞節に通じるところがある。As is usual with him, ともいうので合わせて覚えておきたい。
 3年生のSさんは明日から定期試験で、先週渡しておいたプリントで「否定」と「特殊構文」を勉強。「倒置」「強調」省略」「無生物主語構文」など内容が多岐にわたり混乱を起こしそうな単元。持参の参考書が説明不十分だし(指数の関係で無理もないが)、学校の授業でも特別解説がなかったので整理し切れていなかった。私の短時間の解説でなんとか納得できたようだ。ガンバレ! 尾上

(追記)7月に入ってこの3日ほど本格的な梅雨空が続いてウンザリする。しかし長靴をはき傘をさしても箱根山の斜面に向かって汗をかきに行く。四季折々の花を楽しみながら「城山」の「森山道」という林道を1時間ほど登っていくと駿河台に出る。箱根スカイラインの取り付け道路だから行楽の車やバイクがたくさん行き交う。ここは御殿場12景のひとつ。インターチェンジを中心に市街地の夜景が美しい。夏は富士山の中腹にいわゆる「弾丸登山」する人々のヘッドランプの光の長い列がくっきりと見える名所でもある。そこに昔から建つ茶店「しるこや」に立ち寄り、「クリームあんみつ」を頂き汗を抑え、4代目店主とおしゃべりするのがたのしみ。このブログ日記もその店主が始めたのを教わりまねしてみた。毎週2回、三島と裾野から帰ると寝る前に書く。読んでくださる生徒やご父兄の励ましのおかげでもう1年を越えた。自分の授業の反省と閑話休題と。ささやかな楽しみでもある。
2013/07/05 (Fri) 23:40


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