高校英語UG会 三島・裾野・御殿場

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メンソレータム
メンソレータム
2013年7月26日(金)裾野市民文化センターにて。
 三島教室のT君が加わって夏休みの課題「OKINAWA」の英文和訳を見てあげる。実力アップのために何とかしようと努力している。理解力も充分なので、必要なのは継続的な学習習慣のようだ。「英数は毎日、必ず2時間やる。たとえ30分でも。やらずにはベッドにはいらない。」という誓いをお母さんに今日聞いてもらうこと。眠気醒ましのメンソレータムも頼んでおくべし。うっかり寝ていたら鼻と目に塗ってもらうのだ。私の高校時代のように。
 2年はthat節。前半はThe fact is that SV〜 と 同格のthat節の勉強。後半はso 〜 that SV と such 〜 that SV の構文。これには2つの解釈があって、主文を強調したければ「・・・するほどとても〜だ」(程度)となり、従節を強調したければ「とても〜なので・・・だ」(結果)となる。文脈の前後関係で決まることが多いので注意が必要だ。
 1年Sさんは「分詞」。第2文型SVCと第5文型で使われる現在分詞-ing と過去分詞-ed。分詞構文も復習した。和文英訳5題にとりくみかなり時間がかかったため、2枚目の長文に時間が足りなかった。英作文は大切だよ。 尾上

(追記)我が家の裏山「丸岳」1155mに登った。車を県境のトンネル下に置いて金時山に向かうコースだが、分岐の乙女峠からは反対に右折し急登する。箱根側と富士山側が樹林の合間にちらちらと顔をのぞかせる楽しいコースだ。なだらかな馬の背にくると涼しい風が吹き上げてくる。季節のヤマユリが咲いてまるでカサブランカのように豪華。うすいピンク色のシモツケソウも一杯で楽しい山道だ。あじさいの季節も終わりになったが、真っ白なまん丸の玉が開き青い花弁を見せはじめたタマアジサイ。予期せず、箱根では希有の花ノギランを木の根元に発見!それも10株ほどの群落で。ランではなくてユリ科だが名前のごとく透明のクリーム色の小さな花。嬉しくて箱根ビジターセンターの職員に報告したよ。
2013/07/27 (Sat) 0:05


暗号解読の楽しみかな
暗号解読の楽しみかな
2013年7月22日(月)三島ゆうゆうホールにて。
 裾野教室の3年Sさんと1年のSさんが加わって、今日は9人の大所帯。T君が出席していれば10人だから少々手に負えなかった。その分だけ一人あたりの指導時間が少なくなる。180分を等分すると一人20分くらい。裾野教室はふだん4人だからその倍の時間をかけられる。9:20の終了電話までに添削しきれないと私のオモチカエリになる。しかし、できるだけその場でマルつけと説明をやってしまいたい。ちょっとしたヒントをあげただけで「ああ、わかった!」ということが多々あるから。それが感動だし勉強の推進力になる。
 3年は「重要構文」の最後の課、「全文修飾の副詞」を勉強した。Nさんは過去のプリントでやりきれなったものを家でやってきてドッサリ提出。スゴイ頑張り屋だ。私も張り切って添削するぞお。今日は明治大の過去問で・・・but unfortunately not everybody is able to do so. の下線部和訳。「しかし不運なことに誰でもみんながそうできる訳ではない。」unfortunatelyが以下の文全体を修飾していて It is unfortunate that ・・といいかえることができる。Yさん、和訳の力がかなりついてきた、 and が3つの動名詞句 getting to work ・・, trying your best ・・, finishing all work ・・を接続して such 〜 as(〜のようなそういう〜) の例として使われていることに気づいている。いいね。
 2年生は関係詞の最後の項。複合関係詞の whatever, wherever など。獨協大の過去問で and teaching Japanese boys turns out to be a much more agreeable task ・・・ の和訳がトンチンカン。SVを見つければ何のことはない。「日本の男の子たちを教えることは予想以上に私の性にあっている、ということがわかった」。turnに s がついているから主語は単数。つまり boys ではないということ。ここでも部分否定 cannot always understandが登場する。後半は「命令文」の後の and やor の働き。
 1年生は不定詞の3回目。慣用表現のいろいろを復習。Tさんはほぼ理解している。do nothing but talk (話す以外はなにもしない)、 couldn’t but cry(泣くことしかできなかった) で but が前置詞のexceptと同じく(〜以外は、〜を除いては)の意味であること。裾野のSさんは学校の教材を予習。英文和訳のかなりレベルの高いものに挑戦、すでに強調構文 it was 〜 that も含まれている。自分の力で理解できたときが嬉しいよね。 尾上

(追記)山中湖の北岸にある「大平山」に登った。平野の「石割山」から忍野の「花の里公園」に至るハイキングコースは、東京の「高尾山」から大阪の「箕面」に至る「東海自然歩道」の一部で、ゆるやかな富士山と山中湖を見ながらアップダウンが楽しめる人気のコースだ。あいにくの曇天で1300mの山頂からは湖がぼんやり見えるだけだが、登山道はずーっと花道。ピンク色の「ナデシコ」が右にも左にも。紫色の「ヤマホタルブクロ」、青色の「ウツボグサ」、黄色の「ヤマオダマキ」、真っ白な「オカトラノオ」、青紫の「アヤメ」などなどカラフル。家から車でわずか30分。こんな近くに花一杯の山があるのは嬉しい。
2013/07/23 (Tue) 0:00


複合関係詞whatever
複合関係詞whatever
2013年7月19日(金)裾野市民文化センターにて。
 3年のSさん、山口書店「英語構文101」シリーズの最終回。毎回2課、51週にわたって学習してきた。最後は「全文修飾の副詞」。よく続いたものだ。スタート時にくらべると格段に学力が伸びた。私が東高の教員時代からもっとも気に入ったテキストで、あまたある類書の中では出色の編集内容だ。1年の基礎文法を土台にして、構文内での用法の要約と、精選された例文と、簡単な確認テスト、そして短文の和訳と進み、最後は1パラグラフくらいの入試問題を課す。とてもいい内容の英文ばかりなので、UG会ではこの全文も和訳させる。自然な日本語に直せることが即、その英文をしっかり理解したこと。逆に理屈の通らぬ日本語を書いては和訳したなんて言えない。その結果、カンマ、セミコロンなど句読点の働き、and やbut などの一見単純そうな接続詞が文章の流れにとても大きな役目を果たしていることに気づいてくる。
 2年生は「複合関係詞」。Whatever, wheneverで始まる節が文中で、S、O、Mの働きをする。「〜するものは何でも」「〜する時はいつでも」の意味だから先行詞+関係詞で書き換えるとanything that や at any time whenとなる。似たような構文だが、途中にカンマがある場合はこの例とは異なる。〜everの節が「何を〜しようとも」「いつ〜しようとも」のように主文に対する全文修飾の働きだ。パラフレーズすれば No matter what, とかNo matter when と言える。
 Y君は発音問題が苦手。今度の期末テストでも一番減点の大きかったところ。スペルから発音が類推できる単語がたくさんあるのでその規則的なポイントを説明した。日本語のアイウエオに対して英語には10個の母音があること、短母音に対して長母音と二重母音があることを「ジョウンズ式」の発音図表で説明した。発音記号も一度は説明をきいて理解しておかないと。 尾上

(追記)箱根桃源台のビジターセンターから白煙を噴き出す「大湧谷」に登った。平日の観光地は外国人にほぼ乗っ取られている。登りのハイキングコースですれ違った3組の内2組はともに外人。新装なった「大湧谷ロープウエー駅」に行ってみると、車両から降りてくる白人の団体が日本人ガイドの掲げた旗に向かって20人、30人と集まってくる。踏み台に登った中年のガイドさんが英語で説明をしている。どなるような大きな声でしゃべるのは中国系か。最近はタイ人の団体も増えているようだ。昔かじったタイ語が聞こえる。
2013/07/19 (Fri) 23:48


and、 but、 or、 for、 so 
and、 but、 or、 for、 so 
2013年7月15日(月)三島ゆうゆうホールにて。
 3年のNさん、Yさん、共に期末テストが終わって久々にプリント学習に取り組む。不定代名詞 some と others、one と another のような相関的用法の総まとめ。指示代名詞 that や those の用法もしっかり把握しよう。
 2年生は、カンマで区切られていて、関係代名詞 who やwhich、関係副詞 when とwhere で始まる節が先行詞を受けて、そのまま独立した文として働くもの。例の5つの代表的「等位接続詞」 and、 but、 or、 for、 so のいづれかを補って「そして彼は・・」とか「なぜならその時・・」「しかしそこでは・・」のように2文に分けて訳出すればよい。先行詞を修飾(制限)して1文にまとめる用法ではないので「非制限用法」と呼んでいる。時には Which で始まる文が、実はピリオドで切れた前の文の先行詞を受けていることもある。いくつかの入試実例でしっかり慣れておこう。
 2年生はNo2で、英作文の勉強。Z会出版のテキストを利用して、先週に続いて「第2文型」SVCの和文英訳。M君苦戦。学校でもライテイングの授業でなかなか実際に英文を書かせて添削してくれる先生は少ない。しかし、例文や解答の暗記ばかりでは実践力が身につかない。まがりなりにも自分で書いてみることが必須だ。入試問題の長めの英訳になるとY君もなかなか難しい。一歩ずつ前進していこう。
 1年生は「不定詞」の2回目。第5文型SVOCで使う不定詞の勉強。I want you to go out.や I advised her to come by 9:00 のようなOCの関係がSVの関係と同じとみるとわかりやすい。知覚動詞see, hear, feelや使役動詞 make, let, haveのような動詞の場合は特殊で不定詞に to がつかない。これを原形不定詞と呼ぶ。(1) It is ・・・/for 人to 〜 と (2)It is ・・・of 人/to 〜のちがいもしっかり覚えよう。単にforと ofの違いではない。まずは文の切れ目が上記のように異なるし、不定詞も(1)名詞用法「人が〜することは・・・な事だ」と(2)副詞用法(判断の根拠)「〜するとは、人は・・・な人だ。」というように和訳してみるとその違いがよくわかる。「ofを使うのは、人の性格を表す形容詞だから、云々」の授業や文法書によくある説明では無理。理解できない。ただただ「暗記せよ」じゃなくて、納得できる説明がほしいよね。 尾上

(追記)今日はYさん、ご両親とともに入室。お父様は兵庫県宝塚市逆瀬川のご出身で、偶然にも私の母校甲陽学院高校の15年後輩にあたる。以前から私もお会いしたいと思っていたが、「海の日」の今日お勤め先もお休みのため実現した。いつもは東京通勤のため多忙な毎日だそうだ。甲陽学院は灘の生一本「白鹿」の経営者が教育に情熱をかけて大正年間に創立した旧制中学が前身。中高一貫で1学年200名ほどの少人数制。中学生は「白い」風呂敷に教材をすべて包んで、まだチビのうちから腰に抱えて登下校していた。隣の神戸市にある「灘高校」とはライバル関係で、「東大の灘、京大の甲陽」と今でも言われている。ちなみに灘の中学生は「黒い」風呂敷で通学していたから面白い。高校から編入で入学した私は風呂敷を知らないが、すぐに坊主頭にさせられ床屋の鏡に向かって涙を流した。せっかく中学時代長髪で過ごせたのに・・。阪神電車の「甲子園」で下りると正面が甲子園球場、その右手が甲陽学院だった。今は夙川の上流に移転して、懐かしの跡地は「ノボテルホテル」に変わっている。むかしむかしのおはなし。
2013/07/16 (Tue) 0:11


正確に迅速に
2013年7月12日(金)裾野市民文化センターにて。
 3年のSさん、もう一つ英語テストが返却されたものを見せてくれた。英作文、語句整序がともに正解ぞろいで8割以上もとれた。失点は長文読解。「英語が国際語となって、母国語としての話者(英米加豪など)に対し非母国語の話者(中国、日本など英語を第2言語とする国々)の人口が3倍にもなっている。その国、その地域のローカル英語があって当然ではないか。」という内容。じっくり時間をかければ読み取れるのだが、どうも時間不足だったらしい。解答に30分はほしい問題だった。正確さに加え、スピードも大切な要素。
 2年のM君は関係詞の「非制限的用法」を勉強。つまり「カンマ+wh」は前文をいったんいい切って、後続の文をand it とか but he というように接続詞+代名詞に置き換えて訳出すればよい。関係副詞の ,whereなら,and there(そしてそこで)と考える。「連続用法」とも言われるゆえんだ。三島教室のM君が高原教室の合宿から帰ったばかりなのに根性でこちらに参加して先週のテキストを勉強。関係代名詞 what と as の難しい用法の勉強。Y君は参加できなかった。
 1年のSさんは「不定詞」。want 人 to 〜、see( make ) 人 原形、It is for ( of ) 人 to 〜などを勉強。使役動詞「させる」はmake(命令、させる)、let(許可、させてやる)、have (依頼、してもらう)の違いに注意すること。毎回がこつこつ積み重ねです。 尾上

(追記) 八ヶ岳を展望する「蓼科高原CC」に行った。このゴルフ場で母校甲陽学院高校の東京支部OB会が親睦コンペ。私は昔すこしかじっただけだが皆に会えるチャンスなので妻とのドライブを兼ねて食事だけに合流した。昨夏の同窓会総会には会えなかった会員にも50年ぶりに再会して感激。20名近く参加した。それぞれ実業界一線を退いた強者たちは肉体も風貌もかなりたくましい。高校時代西宮の近所に住んでいて無二の親友だった、日本板硝子の藤本君などは会長職を最近退いたがまだまだ現役で、このあと松本・長野とお得意の問屋さんを車で回っていくのだと言っている。私も負けたくないなあ。標高1200mの蓼科高原は異常な猛暑のため25度もあって、ゴルファーにはきつい一日だったようだ。私たち夫婦は「ピラタススキー場」のロープウエーで2237mまで一気に上って八ヶ岳の大展望に感激し、横岳登山口の「坪庭」を散策し、テガタチドリ、コイワカガミなど高山のかわいい花々を愛でて楽しんだ。
2013/07/12 (Fri) 23:30


テイル形
2013年7月8日(月)三島ゆうゆうホールにて。
 期末テストが終わってテストのが答案が返ってくる。T君が見せてくれた。ライテイングの合計点は少し良くなったという。弱点は「進行形」「完了形」など動詞の形。「テイル形」の動詞は「今は手紙を書いている」「夜はいつも手紙を書いている」「すでに手紙はかいているの?」の3通りの違いに注意が必要だ。日本語では「今」「いつも」「すでに」などの副詞を添えるだけの所を、英語ではそれぞれ「進行形」「現在形」「現在完了形」で書き換えなくてはいけない。過去時制「テイタ」でも同じように考える。日本語で動詞の文法を外国人に教えるときは、「五段活用」とか「下一段活用」とかには全く触れない。動詞は「ル形」「タ形」「テイル形」の3通りで教える。もちろん敬語「マス」「デス」を加えることも含めて。中学・高校で現代日本語文法を教えて、もっとエッセイを書かせてくれれば生徒の日本語が格段に正確に豊かになるのになあ。
 Yさんは「名詞構文」が難しかった。They should be more responsible in considering the impact of science on society.「社会への科学の影響」と何度も「の」を多用せずに、「科学が社会に対して与えている影響」とかみ砕いて訳出するとよい。このような名詞を中心にした名詞句をthat science has an impact on societyと名詞節でパラフレーズ(言い換え)できる力をつけたいね。A of B のつながりでAが形容詞の派生語とみたら、of B はその主語「が」に当たるかもしれないし、動詞の時は主語にも目的語にもなりうる。
 3年生は To one’s surprise, という全文修飾の副詞句、とfor oneself などの再帰代名詞を含むイデイオムの勉強。 not A but B (AではなくてB) と not only A but also B (AだけでなくBまでも)は共に「相関接続詞」とよぶが、その違いに注意しないといけない。
 1年生Tさんは裾野教室のSさんと共に、新たなシリーズを「不定詞」で開始した。8時すぎには帰宅せねばならぬのでプリント2枚で丁度良い。長文問題は2年レベルのを採用して丁度良かった。積み重ねていこう。 尾上

(追記)我が家のガーデンの裏を流れる押出川もいいところ。箱根の山水で「二岡神社」あたりが源流。涸れていることが多いが大雨になると大きな流れになる。ホタルのでないのが残念。4キロ下ると黄瀬川に合流する。頼朝、義経会見の場で有名。この川の土手が「四季の小径」という名で整備されているのを、先日トヨタで車検前点検をしてもらった時、待ち時間にぶらぶら歩いていて知った。緑色の細身で真っ黒な羽のハグロトンボが群れをなして舞う草の路。カラスウリの白いフリルの花が一杯咲き、ピンクのネジバナ、オレンジのカンゾウ、などなど。身近なところに豊かな自然を発見。楽しいよ。
2013/07/09 (Tue) 0:17


関係代名詞のwhat と as
関係代名詞のwhat と as
2013年7月5日(金)裾野市民文化センターにて。
 今日からH高校1年生のSさんが復帰。昨年中3の時に入会したが高校受験のためにいったん休会していた。御殿場の拙宅から3キロほどの近さなのだが、熱心なお母様がこの裾野まで送迎してくれる。私のUG会に期待を寄せて下さり、昨年彼女のご紹介で入会したS君はこの春推薦で慶応法学部に合格した。UG会での勉強が大学の授業でも生きて、英語に自信をもってのぞめるそうだ。復帰したSさんは三島教室のTさんと同様レベルの高い生徒なので同じテキストで進めていこう。1年の文法をほぼマスターしているようなので、今月から重要構文の学習に入る。今日は「不定詞」の1回目。疑問詞+不定詞、 be動詞+不定詞、seem to 〜、副詞的用法など。
 今日も三島教室のT君が月曜の振り替えで特別参加したので2年生は3名。「関係詞」のwhatと as の用法を学習した。As is often the case with him, he was late. は前文(ここでは後の文)を先行詞とする関係代名詞whichと同じ用法。(それは彼にはよくあることだが、また遅刻してきた。)と和訳するが、(・・よくあるように)と、asを用いるところは「様態」を表す副詞節に通じるところがある。As is usual with him, ともいうので合わせて覚えておきたい。
 3年生のSさんは明日から定期試験で、先週渡しておいたプリントで「否定」と「特殊構文」を勉強。「倒置」「強調」省略」「無生物主語構文」など内容が多岐にわたり混乱を起こしそうな単元。持参の参考書が説明不十分だし(指数の関係で無理もないが)、学校の授業でも特別解説がなかったので整理し切れていなかった。私の短時間の解説でなんとか納得できたようだ。ガンバレ! 尾上

(追記)7月に入ってこの3日ほど本格的な梅雨空が続いてウンザリする。しかし長靴をはき傘をさしても箱根山の斜面に向かって汗をかきに行く。四季折々の花を楽しみながら「城山」の「森山道」という林道を1時間ほど登っていくと駿河台に出る。箱根スカイラインの取り付け道路だから行楽の車やバイクがたくさん行き交う。ここは御殿場12景のひとつ。インターチェンジを中心に市街地の夜景が美しい。夏は富士山の中腹にいわゆる「弾丸登山」する人々のヘッドランプの光の長い列がくっきりと見える名所でもある。そこに昔から建つ茶店「しるこや」に立ち寄り、「クリームあんみつ」を頂き汗を抑え、4代目店主とおしゃべりするのがたのしみ。このブログ日記もその店主が始めたのを教わりまねしてみた。毎週2回、三島と裾野から帰ると寝る前に書く。読んでくださる生徒やご父兄の励ましのおかげでもう1年を越えた。自分の授業の反省と閑話休題と。ささやかな楽しみでもある。
2013/07/05 (Fri) 23:40


日本語の力
日本語の力
2013年7月1日(月)三島ゆうゆうホールにて。
 どの高校も期末試験直前になって今日は3人欠席。出席者も3人が試験勉強で自習。すでに試験が終わったM君ともう少し遅く始まるYさんがプリントに取り組む。熊本大の英文解釈は「手紙の効用」。One can say things in a letter that one would never dare say in conversation. Letters liberate the imagination and exercise the mind. (手紙は会話ではどうしても言えないようなことが言える。想像力を自由にはたらかせ、頭を鍛えてくれる。)liberate はliberation, liberty(自由)の動詞。exerciseは「練習、運動」の意味から発展すれば動詞として「運動させる、働かせる」に意味が拡張する。mindは心、ここでは鍛えるのは頭、頭脳。つまりbrain の意味に使われている。正しい訳語が見つかって初めて文が理解できたことになるから、辞書を引いて丁寧に調べてみることが大切だし、的確な訳語にたどり着くためにはそれこそ頭を鍛えなくてはいけない。自分の訳文が矛盾したり意味不明であると気づいた時が成長の第一歩。自分のもつ日本語の文章力がものをいう。ガンバレ! 尾上

(追記)「ホタル」の舞う季節だ。路傍には薄紫の「ホタルブクロ」が咲く。昔は夕暮れになると、この花の中にホタルを入れてぼんぼりのようにして楽しんだという。情緒があっていいですねえ。いつもの大学時代の同窓3人と箱根仙石原で遊んだ。梅雨の最中なのに好天に恵まれ、「長安寺」で「イワタバコ」、「湿生花園」で「カキラン」「クサレダマ」「ノハナショウブ」、「鷹ノ巣山」で「シモツケ」などなど。長い一日花々を巡り歩いて、温泉につかって食べて飲んだあと、やっと夕暮れが迫った頃秘密の小川に向かうと、そこには10匹、20匹とゲンジボタルが舞っていた。ホタルの光はラブコール。葉の茂みに止まって光るのは雌。その上空をゆらゆら舞って光るのが雄。愛が通じるとすーっと急降下、となる。聞こえるのは林の中をながれるせせらぎの音ばかり。
2013/07/02 (Tue) 0:22


and, but, or, for, so
and, but, or, for, so
2013年6月28日(金)裾野市民文化センターにて。
 今日は三島教室のM君が月曜の振り替えで特別参加したので4名。2年生は「関係詞」の項目に入り前置詞+関係代名詞の働きについて学ぶ。He wrote a sentence the meaning of which I couldn’t understand.(彼はわたしに意味が理解できない文を書いた。) は従属節がI couldn’t understand the meaning of it. なので the meaning of it をthe meaning of which に変えて文頭に出し主文につないだもの。ここをIts meaningと考えればwhose meaning とおきかえてもよい。また語順をof which the meaning としてもよい。
 2年生、3年生共通で文と文の接続の仕方が問題になった。対等につなぐ接続詞の代表はand,but,or,for,soと覚えておこう。それぞれ、順接(さらに)、逆接(ところが)、説明(言い換えれば)、理由(なぜなら)、結果(だから)という意味だ。この5つのいずれかで2文はつながる。andのかわりにmoreover、butのかわりにhowever、soのかわりにthereforeのように、副詞や副詞句での表現もたくさんあるのでしっかり把握しておきたい。特に、接続詞も副詞句もなしに2文がつながっているときは、後の文が前の文の言い換え(or)または理由(for)であると考えて読み取ることが大切です。日本語では飛躍することが多いので「行間を読め」というけれど、英語では「文間を読め」といいたい。尾上

(追記)先週末22日に富士山がユネスコの世界文化遺産に登録された。日本では17番目の世界遺産とか。ずいぶんふえたものだ。それはそれで結構なことだけど、次第に選定基準が甘くなっていく気がする。富士山頂へはこれまでに富士宮口5合目から3度登った。しかし草木のまったくない砂漠のような山は登ってもあまりおもしろくなかった。雲海や影富士など展望はすばらしいが。むしろ私は森林限界の5合目までの登山を楽しみにしている。須走口5合目にはなんども行った。キノコ狩りを楽しんだりハクサンシャクナゲ、イチヤクソウ、マイズルソウ、ゴゼンタチバナ、タカネバラ、フジハタザオなど、かわいい高山の花々を見つけては写真に収めるのが大好きだ。この登録で富士山がこれ以上開発されない、ゴミがふえないと保証されるなら大歓迎だ。
2013/06/28 (Fri) 23:47


there構文
2013年6月24日(月)三島ゆうゆうホールにて。
 早い高校は明日から期末試験が始まる。夏休みの学校行事が控えていて早めに1学期の成績を処理しようということだ。H高校では梅雨明け前の7月中旬に登山教室や海浜教室を予定している。5月の中間試験が終わってまだ1ヶ月しか経っていないから学習範囲がとても狭い。狭いからかえって実力問題の割合が増えて、結果難しい問題になりがちだ。家庭学習用のテキストは早め早めに取り組んでおいて、試験前にあわてないようにしないといけないね。
 3年生はthere で始まる倒置の文を学ぶ。 be 動詞を主語の前に倒置して、
Three cars were parked in the garage.が There were three cars parked in the garage. となる。いわゆるThere構文、つまり「〜が・・・にある。」という「存在文」だから、文尾には場所を表す語句が必要だし、主語になれるのは不特定のもののみ。人名とか、特定のthe car が主語の時はダメ。例文の主語をみるとすべて a、some、no などがついている。 There was Mt.Fuji seen clearly in the west.「西の方にはっきりと富士山が見えた。」というのはダメ。こう言うのを非文といいます。
 2年生は形式主語(または仮主語)it の用法。長い不定詞句、動名詞句や that節、疑問詞節を後回しにして、仮に it に置き換えておく用法。従って、そのまま it に代入できるはずのもの。 ちなみにIt seems that S V 〜の文は、代入してThat S V 〜 seems.とはできないから(非文だから)この it は形式主語と言えないのです。
 1年生Tさんは「倒置」と「強調」を学んだ。これで高校文法の勉強が一区切りついたので7月からは英文和訳や英作文を中心に実力をつけていこう。裾野教室にH高校1年生のSさんが加わる。中学3年の時に在籍した生徒で、1年分進んだ英語力をつけているはず。 尾上

(追記)「河口湖」の「ハーブフェステイバル」に行った。ラベンダーが見頃になったと、HPで情報を調べておいた、富士山が世界文化資産に登録されたから、人出で賑わうだろうなと渋滞覚悟ででかけた。が梅雨時のせいか、ツアーご一行の姿が意外に少なくてじっくり楽しめた。湖をバックに小高く広がる紫色のラベンダーの絨毯。ほのかな芳香が風に乗って漂う。一方、テント張りの方からうまそうな臭いにつられて行くと、富士宮やきそば、焼きトウモロコシなど。童心に戻って次々に買い食い。デザートにラベンダーソフトもいいね。近所のシバ犬の「ナツちゃん」がご夫婦とお散歩中。記念撮影の枠に上手に収まって大好評。
2013/06/24 (Mon) 23:50


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