御殿場も今朝は急に涼しくなって、短パンTシャツではクシャミが出そう。今にも降り出しそうな天気で、きょうの塾で返却予定のプリントを数人分添削した後、3坪田んぼの水加減を確かめに7キロ先の共同の農地まで出かけて、その後はのんびり自宅でオペラを聞いて過ごした。
1年から3年まで生徒たちの書いた和訳をみて一番多い間違いの原因が一つある。それは 接続詞のand だ。「 and の後ろを見よ!」と何度も何度も注意しているが、まだまだ免許皆伝と言える生徒が少ないね。辞書をひきひきトンチンカンな和訳を書いて「変だなあ・・」と思ったらそれは接続詞 and やorの扱いミスの場合がなんと多いことか。出題者もその辺の読解力を見ようとしているのです。単語・熟語、文法、構文はもちろんだけど。
今日の2年生、関西学院の過去問で People who are accustomed to being up during the day and sleeping at night will have a drop in body temperature at night,・・・「昼間おきていて、夜寝ることが習慣になっている人たちは夜、体温が下がる・・・」。「and の後ろを見る」と sleeping があるから前の方に同じ形態の being に着目する。この2つの動名詞句が and でつながって共に前置詞to の目的語になっていることがわかる。ちなみに、 A and Bは「AとB」だが、動詞や準動詞( to V, V-ing, V-ed)の場合は「AしてBする」というふうにひとまとめの行為になることもあるから注意が必要だ。上記の例もこれにあたり、「起きていることと寝ることに慣れている・・」ではおかしい。and はくせものだねえ!
3年は「不定詞」のまとめ学習。大学の入試問題はレベルが高い。不定詞の慣用用法についてはセンター試験でもよく狙われるのでしっかり使えるようにしておきたいね。動名詞、分詞についても同じことがいえる。
1年は動名詞の慣用用法を12個勉強した。ここはしっかりした知識にして3年生につなげたい。ガンバレ! 尾上
(追記)オペラ「愛の妙薬」が楽しかった。メトロポリタン歌劇場が昨年のシーズン開幕に上演したドニゼッティのコメディ。お互いに好きなくせに意地を張り合って、素直になれないネモリーノとアディーナ。インチキな医者おすすめの「ほれぐすり」の効果でドタバタの最後にはメデタシメデタシ、となる。一緒に歌いたくなるような魅力あふれるアリアがあちこちにちりばめられて、まさにアメリカ人好みの演目。今は亡き名テノール、ルチアーノ・パバロッティの絶唱が有名だが、新ステージはハンサムなマシュー・ポレンザーニが歌も演技もすばらしい。恋人のアディーナには人気絶頂のロシアの歌姫アンナ・ネトレプコ。コケテイッシュなルックスとパフォーマンスが観客をぐいぐい惹きつける。このオペラはイタリア語だから現地のアメリカ人にもセリフがほとんどわからないが、インターネット会員のために英語のサブタイトル(字幕)をつけてくれる。本場の歌劇場でも前の人の椅子の背中についた横長の窓に歌詞の英訳がついていて、観客がこれをみて大笑いしたりする。私にはとてもいい英語の教材だ。
