秋は「つるべおとし」。日の暮れるのが早くなった。Sさんが学校のテスト期間でお休み。2年生の男子ばかり3人で開始。比較構文 as 〜 as の勉強。as soon as possible を中学で「印象的に」勉強してきたから勘違いが多い。 as much as, as hard as, as often as のように 〜 には一語しかはさまないと思っている。as many books as や as much gold as や as kind a girl as のように2語でも何語でも来られるのです。前の as は副詞の「同じくらい」の意味だし、後ろの as は接続詞「・・とくらべて」の意味で、その後ろに比較対象の文があるはず。接続詞として使われる as soon as(〜するとすぐに), as long as(〜のかぎり), as far as(〜のかぎり)とは区別できなくてはいけない。9:25になって終了の電話がかかってくる。T君は重要構文のプリント2枚目をはじめたところ。M君は2枚が終わって作文を始めたところ。Y君は猛スピードで英作文、和訳問題もやりきった。英語も数学も正確さとスピードを要求されるね。
1年のSさんが学校の「球技大会」と部活を終えて真っ黒に日焼けして9時前にやっと駆けつけ入室。大分疲れているなあ。先週はカゼ気味だったから心配だ。「特に忙しい高校だから行事や課題をきまじめに全部かたづけようとすると身が持たないよ。上手に取捨選択しないとね。」とアドバイス。 尾上
(追記)筑波大学で言語学の教授だった原口庄輔(ツクバのガマ)さんがなくなって1年。著書「プラス思考のすすめ」を読んだ。「人生を楽しくする秘訣」という副題がついて、さすがにと感激。私と同じ昭和18年の生まれだけど、東北大学大学院から米国の最高峰MIT(マサチューセッツ工科大学)に留学してPh.D(Doctor of Philosophy博士号)をとられた私には雲の上のような人(すでにその通りになられた・・)。言語学・音韻論の講座で人気絶大の先生は20年前の夏、沼津市沢田の古刹「大中寺」で「言語学セミナー」を5年間にわたり主宰された。(沼津教育国際研究所が運営主管)。MITのノーム・チョムスキー教授(UG理論の創始者)が多忙のためその高弟にあたるラズニック教授がアドバイザーとしてまず来日。その後ジャッケンドフ教授、ペセツキー教授などそうそうたる顔ぶれが入れ替わり来日し、「言語理論・生成文法」の世界最先端研究を、原口先生がにこにこ見守る中でお寺の本堂に座卓をならべて私も一緒に勉強した。白シャツに黒のサスペンダーをかけて、いつも坊主頭を扇子の風で冷やしておられた。私の「UG会」顧問にもなっていただいた静岡大学名誉教授の船城道雄さんが企画の段階から尽力され、全国の大学から院生や若い教師たちが集まってお寺で4泊5日の合宿をした。それぞれが今では大学や大学院の英語学、言語学で指導力を発揮されている。高校教師は私一人だったがそれが契機で1999年、55才にして東京学芸大学の大学院に入学して「生成文法」で英語教育学修士が取得できたのです。原口先生のご見識、ご人徳に敬意を表して合掌。
