高校英語UG会 三島・裾野・御殿場

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経済学も言語学も心理学も「科学」
経済学も言語学も心理学も「科学」
2013年11月1日(金)裾野市民文化センターにて。
 2年生のテキストが3通りで少々大変。Y君とM君は71課「二重否定」、Yさんは先週の69課「部分否定」、T君は先々週の67課「比較級」、という風に。単元をスキップすることはできない。しばらく頑張ろう。
3年のSさんは「原因・理由」の副詞句と副詞節を勉強した。近々TOEFLの試験を受けるつもりなので問題集をいくつか買った。どういう風に勉強したらいいですか、という質問だったので知っている範囲で説明した。受験の手続きなどはネットで調べておくよ、と答えた。持参してきたテキストのほかに今回買ったというDUO という名の単語熟語集を見せてくれた。コーパスから選んだ高頻度の単語・熟語を実際の例文を用いて覚えさせようという趣旨。アルファベット順に並んだ味気ない単語集よりずっとかしこい。5000語のレベルを目標にしているそうだからこれ1冊でかなりの語彙力が身につくはず。発音がカタカナでも書かれているのがユニーク。読めるようになるならそれでいいさ。
2年のYさんのプリントに出てきた英文からscienceの説明が必要になったので、今日の参加者全員に話しかけた。・・・「科学とは自然科学だけではなくて、社会科学、人文科学を合わせて3系統に分け 4年制大学では入学後の1,2年を教養課程と称して3系統全部を履修させるのです。私は東京外語大1年の時なんと数学や経済学もやったんですよ。「英語」「ロシア語」だけでなく「フランス語」や「ギリシャ語」も。専門科目のロシア語は3年から本格的に勉強し「卒業論文」に備えたよ。東大は文1とか理3などの名称で、まだ専門科目を学ぶ前の教養課程を「駒場」のキャンパスで終えて、3年生から「本郷」に移り専門の「学部」に分かれて学ぶのです・・」と。
1年のSさんはフェンシング部。来週は大会の直前で猛練習のため遅くなるそうだ。今日は「譲歩文」の勉強。=ever や No matter で始まる副詞節や Young as she is,〜 のような特殊な倒置の文も譲歩の意味になることを勉強した。1年生には少々レベルが高いけどがんばれるよね。 尾上

(追記)未明の内にホテルを出て「高峰山」2092mに登った。山頂は巨大な岩がゴツゴツと突き出だし、「高峰神社」の小さな祠(ほこら)が鎮座している。赤みを帯びてきた空には星も三日月も消えて、小諸の街と佐久平野の広がりの向こうに昔登った「八ヶ岳」の峰々、奥秩父の「金峰山」とその向こうに「富士山」がはっきり展望できるじゃないか。なんというすばらしい朝だろう。苦労して登ったことのある山を別の日に別の角度から見直すのは実に楽しいよ。大岩に座って振り返ると「篭ノ塔山」「水ノ塔山」の山並みがオレンジ色に染まっている。斜面には見渡す限りのカラマツ。こんな黄金色のカラマツの広大な森を見たことないなあ。・・いや、見たことあるぞ。50年前、大学1年の時3人のクラスメイトと、菅平高原から浅間山まで長野県と群馬県の県境を尾根つたいに24時間歩いたことがある。若かったなあ。たしか目の前にそびえるあの「水ノ塔山」の山中で深夜道に迷ってビバーク。木の根元に股を絡ませてテントもシュラフもなしに眠ったっけなあ。夜が明けて無事下ってきたのが「車坂峠」。ここに今回宿泊した「高峰高原ホテル」が昔からあるのだった。私の山登り初体験のなつかしい地へのドライブで、家内もすっかり感動したようだ。
2013/11/01 (Fri) 23:53


Come what may, なんでもこい!
Come what may, なんでもこい!
2013年10月28日(月)三島ゆうゆうホールにて。
2年のM君が一番乗り。「先週末の進研模試の英語はどうだった?」―「文法問題がまだ自信がないけど、英文解釈はできたと思う・・・」。今日から「否定構文」。部分否定だと思ったら「すべてが〜というわけではない」と訳せ。Not all や not always が典型的な例だね。「すべて」とか「両方とも」、「いつも」「完全に」というような100%を意味する語が否定文で使ってあったら「100%だということではないよ。(一部はそうではないんだ)。」となる。こういうのを「部分否定」と呼ぶのだ。
 次に1年のTさん到着。「接続詞」のなかでもやっかいな so 〜that S V(とても〜なので・・)「結果」と so that S 助動詞 V (・・できるように〜)「目的」の違いを学んだ。日本語の「はやく」で3つの英語が浮かぶ。How をつけると違いがわかるよ。 How fast does light travel? は「どれくらいの速度で」、How soon will the film start? は「あとどれくらいの時間で」、 How early do children learn to sing? は「どれくらい早期に」。
 2年のS君は「比較構文」に入って as 〜 as possible(できるだけ〜)の組み立てかたを勉強した。中央大の過去問、・・・, however bad and slow the pupil’s reading and speaking may be. はmay be の主語を見分けて、「〜がどんなにひどくてのろくても・・」と however が no matter how と同じだとおぼえよう。 -ever やno matter が「〜ても」「〜でも」に相当する。
 3年生のNさんとYさんのテーマは「譲歩」。これは国語文法でいうと「逆接」の意味だから、接続詞S V なら though、 although、 even if、 No matter what など。 Come what may,「何が起ころうと・・」とか、 Be it ever so humble, 「どんなに貧しくとも・・」のような特殊ないいまわしにも馴れておく必要がある。前置詞+名詞(動名詞)ならin spite of 〜、 despite 〜(〜であるにもかかわらず)、for all 〜(〜があるにもかかわらず)にも注意。 尾上

(追記)農作仲間8人で「ソバ」の脱穀をやった。北駿地方ではめったに出会わないが、長野県はソバの一大産地で、原村を夏ドライブすると八ヶ岳の山麓に雪が一面に降り積もったようなソバ畑の広大な光景に出会う。農業大学校OB仲間の会でソバは初挑戦。8月のお盆の頃に種まきしたら、どんどん成長して花を咲かせなんとか種になったので刈り取りした。1週間乾燥させた後いよいよ脱穀。ソバ用の脱穀機を借りることができたが機械が全部やってくれるわけではないので、先月稲穂から籾をはずした時のようにやっぱり軍手をした手袋でもぎ取る方が早いし確実だった。2−3kgくらいの収穫かな。作付け面積の割りに実りが少ない感じだなあ。御殿場の気候や土壌がソバに適しているのかどうか研究が必要だ。今年も来月4日、地主さんに感謝を込めて借用の畑で「収穫祭」をにぎやかにやる予定だが、このソバも味わってみたいなあ。「ざるそば」や「そばがき」にして。新米もそうだけど、自分で丹精込めた農作物は格別の味だよ。
2013/10/28 (Mon) 23:53


not は文を否定する。
not は文を否定する。
2013年10月25日(金)裾野市民文化センターにて。
 1年のSさんは「接続詞」than, as, if などを用いた難しい複文の作り方を勉強。「家を出るとすぐに雨が降り出した。」は as soon as I left home, it began to rain.と接続詞 as soon asを用いて直訳で言えるが、「雨が降り出したときには家を出ていたかどうかわからない。」とほぼ同じ意味だと考えれば I had hardly left home when it began to rain. と言ってもよい。さらに、Hardly を強調して文頭に移動すればSVに倒置(つまり疑問文と同じ語順)が起こって、 Hardly had I left home when it began to rain.と言うこともある。特殊な構文なので「時間構文」と呼んでおこう。
 3年のSさんは「譲歩」表現。「〜だけれど」「〜しても」「〜にもかかわらず」など、文と文、文と語句が逆接的につながる場合の表現法。いわゆる譲歩構文はNo matter 疑問詞 ・・などで始まる複文のことを言うが、副詞の seldom, if ever, V (もしあるとしても、めったに〜しない)とか、 few, if any, N(もしあるとしても、ほとんどない)のようにつかう if に注意。
 2年のY君は明日学校で模試がある。テスト対策が気にはなるがいつものプリントに取り組むことにする。今日から「否定構文」。部分否定を勉強する。M君も同じテーマ。Not all the people believed his strange story. のように否定辞の not がすぐ後ろの all を修飾する場合もあるが、動詞の前後につける not は本来「文否定」の副詞。だから He didn’t go to bed because he was tired.は「疲れているから寝たのではない。」となり、Vを否定して「寝なかった」としてはいけない。注意しないとね。T君は前々回の比較構文「鯨の公式」no more 〜 thanを勉強した。難しい項目だね。Yさんも前回の「原級・比較級で最上級の意味を表す表現」を勉強した。4枚目のプリント、大学入試の英文和訳にも挑戦して次第にコツが呑み込めてきているから楽しみだ。 尾上

(追記)我が家から6キロの「御殿場アウトレット」にまた行った。2日前に「エディバウアー」で買ったズボンの裾直しができあがったのを受け取りに。広い敷地は家内の歩行リハビリにもよい。園内を回った後私たち夫婦はいつも出口近くにある「フォーション」で紅茶タイムを楽しむ。アールグレイかダージリンがお気に入り。明日の食卓用にパンもおみやげに買って帰る。昼食もかねて行くことが多い。「紅虎」のでっかい鉄板餃子が大好きだ。今日はパスタとピッツァがおいしかった。30年前、小学生だった息子たちとスケートをして遊んだ遊園地「小田急ファミリーランド」がこんな都会的なショッピングエリアに変貌した。世界の一流ブランドものが身近な価格で手に入る。私もナイキやアディダスのシューズやウエアを着るのが普通になった。GAPや「バナナリパブリック」のようなNYの有名店で買うのと同じものがここへ行けば手に入る。新宿や渋谷に出かけていく必要がなくなった。ウインドウを見て歩くだけでも楽しい。さらに客たちの楽しげな姿に囲まれるのがいいね。若者たちの話し声や笑顔に元気がもらえるよ。大きな声が聞こえてくると中国語だったり、タイ語だったり国際色も豊か。自慢げに連れ歩いている人の愛犬たちに話しかけるのも楽しい。ブタを連れ歩いている人にも会ったよ。私たち御殿場市民の生活スタイルもずいぶん変わったと思う。このエリアの店舗で働いている市内の知人が何人もいるから職場がふえたのはありがたいこと。かつては御殿場には林業のほかに産業が無くて、沼津や三島へ出稼ぎに行っていた時代もあると聞く。最近までずっと自衛隊と国鉄マンの街だったようだ。私は戦争中に疎開していた母の実家で生まれたのだが、それは下土狩と大岡の間の大きな農家で、御殿場からお手伝いが来ていたという。今では朝の通勤で246を御殿場方面に上って来る車の方が沼津方面の下りより多い気がする。「アウトレット」や「高原ビール」だけでなく、裾野・御殿場・小山に工業団地がたくさんできた効果だと思う。富士登山ブームもあり、御殿場がますます知名度が高くなって嬉しい。
2013/10/26 (Sat) 0:09


模試直前の対策
模試直前の対策
2013年10月21日(月)三島商工会議所にて。
 2年のT君とYさんが月曜の三島から金曜の裾野に移動したので、6人ずつのクラスになってマンツーマンで教えるのには丁度良い。1年のTさんは明日の試験の対策勉強。3年Nさんは「仮定法」の入試問題と英作文、Yさんは先週の「比較」の過去問に取り組む。
2年のN君とS君は「仮定法」の最後の項目、「仮定法現在」を勉強した。要求・提案・主張・推薦の動詞に続くthat 節には動詞の原形を用いるというもの。「まだやってないけど、やったらいいのに。」という意味で仮定法の動詞として「原形」を使うのだ。He demanded that the price be lowered. のように。
M君は今週末模擬試験があり、「どんな対策をしたらいいですか?」と聞く。「短期なら単語よりイディオムを覚える方が高得点に効果がありそう。文法事項では、不定詞や分詞・動名詞の慣用語法、つまりイディオムを復習しておくといいね。英語も数学も前日まで毎日数時間の学習を欠かさないで試験に臨むことだね。つまり解答のカンを維持させること。また、試験の答案には第三者、採点するはずの教師、の顔を思い浮かべて「客観的」に見直しをすること。日頃のケアレスミスをもっと減らせれば高得点になるのに・・・」 尾上

(追記)朝日新聞の「デジタル版」の広告を見てすぐ申し込んだ。つい今月、朝刊が毎日ネット上で読めるようになった。たったプラス500円で。スゴイ時代になったなあ。夕刊も読みたいし、毎朝夜明け前に配達される従来の「紙」の新聞も、これはこれで計り知れない付加価値がありそうだからやめるつもりはないけれど。(ちなみに、デジタル版だけにしても紙の購読料と同じ金額だ。)ネットの画面のように横書きだが昔ながらの紙面のまま縦書きにもなる。わたしはまだこの方がいい。クリック一発で紙面がそのまま右から左にめくれて、またすぐに戻ることもできる。読みたい記事にクリックすればどのようにも拡大できるし、「保存」できるし「印刷」もできる。写真も画素数が格段にアップしたから紙の写真よりきわめて鮮明だ。昔の学校の宿題のように、ハサミで新聞記事を切り抜いてスクラップブックに糊で貼り付けたり、コンビニに行って「コピー機」に新聞を広げる必要もなくなった。「天声人語」を毎日保存してファイルして私家本にもできる。連載小説も一冊の本にまとめておける。さらに紙の新聞にないスゴ技は「動画」だ。TVのニュースに負けない臨場感を音声と共に伝えてくれる。すごい!まさにこれはイノベイションだ。メデイアの革命だ。まだまだ機能が進化しそうで楽しみ。
一方、私が20年も前から定期購読していたNewsweekが昨年、いよいよ電子版になって紙は廃止になった。まだ購読契約は続いているがめっきり読む回数が減ったのでやめるかもしれない。朝日新聞デジタル版のような多機能が駆使できるならもっと楽しくなるかもしれないが。米国のタイムやライフが廃刊になったのもずっと昔のことだが、日刊の新聞と違って週刊誌は広告だけでは維持できないのだろう。コンビニで買える週刊誌は「週刊文春」と「週刊新潮」だけ。「アエラ」「週刊朝日」「サンデー毎日」は書店に行かないと買えない。出版の世界がどんどん変貌をとげている。
2013/10/22 (Tue) 0:03


冠詞theの用法
2013年10月18日(金)裾野市民文化センターにて。
 3年のSさんは「仮定法」の復習。動詞の形が複雑だけどほぼ完璧に理解できている。「合格」と言っていいね。今日の英作文は学芸大と東大の過去問。東大の方が英訳しやすい易しい日本語で書いてあり減点されにくいのだが、学芸大や前回の京大は文学的な表現や日本語独特の言い回しが潜んでいて引きずり回されそう。素直な英語で逃げてできるだけ平易に書けばいいのだが。今日は60%〜75%くらいのまあまあのできばえかな。
 1年のSさんは「接続詞」を勉強。命令文+and/or SV と The fact is that 〜、 結果を表すso 〜that/ such 〜 that構文、 目的を表すso that S will V と盛りだくさん。2枚目の総合問題では「発音問題」に苦労する。「Jones式母音表」を用いて10個の母音の発音と記号を教えたが、初めてなので難しい。何とか時間を割いてきちんと教えておきたいね。
 2年のY君、M君は「比較構文」。最上級の内容を原級や比較級で言い換えする練習と、 orで終わる特殊な比較級の形容詞の用法。 中京大の過去問、〜the kind of knowledge gained through a formal education 〜(正規の教育で得られるような、そのような種類の教育が・・)の和訳に苦労した。この the はthe 〜 which ・・・や such 〜 as (・・・のようなそのような〜)と同じ。 a kind of 〜(ある種の〜)、 many kinds of 〜(いろんな種類の〜)と似た用法なのです。T君は先々週のテーマに取り組む。 not so much A as B 「AというよりむしろB」が難しくて苦労する。「Bに比べるとAはそれほど多くない」というのが直訳だが、その訳の方が理解しやすければそれでもいいさ。英語学習で昔から型にはまった和訳で理解しにくいものがいくつもあるね。 尾上

(追記)山中湖の西、忍野中学の真上に見える三角形の「高座山」に登った。富士山が雲にすっぽり包まれて今にも降りそうな天気なので、青空を求めて東富士周遊道路で篭坂峠を越えた。トンネルを抜けるとやっぱり山梨県側は晴天だった。御殿場は駿河湾から吹き上げるしめった空気が富士山や三国連山にぶつかって雨雲を作るらしい。だから富士山の北側は雨がすくなく好天が多い。山梨県がフルーツ大国なのはこの日射時間のおかげでしょう。盆地だから夜間は極端に温度が下がる。桃も葡萄もとても甘いのはそのおかげだというよ。
 鳥居地峠に車を止めて急なツルツルの斜面を登る。裾野だけ見える富士と広大な北富士演習場、ハイウエイを境界にして松林に囲まれた忍野の集落が眼下に広がっている。紅葉が始まった登山道には、ネギボウズのようなピンクのヤマラッキョウと鮮やかな青色に染め上げたリンドウが右にも左にも真っ盛り。夏のナデシコがまだ咲いていてビックリ。初めて見る花あり。「この紫色の星形のかわいい花はなんていうの?」と、カメラで花を撮りながら下ってくる三人の女性たちに聞いた。「紫センブリといって準絶滅危惧種なの。とって行く人が多くてずいぶん減ってしまったわ。石灰岩の土壌を好み滅多に見られない。わざわざ秋吉台まで見に行く人もいるよ・・・」「ああそうか。センブリといえば白い花しか知らなかった。いいものを発見したなあ。来て良かった!」紫センブリはイブニングスターとも呼ばれる人気者で花屋では1鉢200円ほどで売られているらしい。同じリンドウの仲間の「アケボノソウ」に似て清楚な美しさ。
2013/10/18 (Fri) 23:31


関係詞の what は「こと」「もの」「姿」
関係詞の what は「こと」「もの」「姿」
2013年10月14日(月)三島ゆうゆうホールにて。
 「体育の日」でみんな個性的な私服で集まったから、とくに女の子は「ええっと、誰だっけ?」・・着るもの、髪型で印象が変わるねえ。
一年Tさんは関係詞の難しい構文。前置詞+関係代名詞、what の慣用表現、特殊な関係詞 as 、 than 、 but を勉強した。 Air is to us what water is to fish.では 関係代名詞のwhat がどういう働きなのか?これをパラフレーズ(言い換え)すれば Air is as important to us as water is important to fish.(魚には水が大切であるように、われわれ人間には空気が大切だ。)となる。この important が関係詞のwhat の意味だと考えればいい。たいていの参考書にあるような A is to B what C is to D 「AのBに対する関係はCのDに対する関係に等しい。」なんて文語調の和訳が始まったのは明治か大正か。どの参考書や問題集にも使われているが、さっぱり要領を得ない訳しかただね。
 3年Nさんは「比較」の復習。 as 〜 as・・ の構文は代表格が「・・と比べて同じくらい〜」となるが、 as soon as (〜するとすぐに)や as far as、as long as (〜するかぎり)のように接続詞の働きをするもの。as much as 100 books(100冊もの本)や as early as the eighth century (早くも8世紀には)のように次の語句(数字)を強調する副詞としての働きもある。しっっかり覚えておこう。
2年生のM君、Yさんは「比較構文」の勉強。「鯨の公式」 no more 〜 than・・ 「・・と同様に〜ではない。」と、明白な実例をthan以下に用いて強く否定する文、no more than の3語が次の数字を修飾して「わずか〜しか」と少ないことを強調する表現の二つを勉強。more がlessに変わった文でも同じように考えれば理解できるね。S君とN君は5週ほど前の「仮定法・未来」を勉強した。部活や定期試験で休みも多くずいぶん遅れているが、カットできない大切な項目ばかりなので、あせらず順に積み上げていこう。 尾上

(追記)私が育てた新米「コシヒカリ」を食べた。土鍋のタイガー炊飯ジャーで炊いた。水はいつも浅間神社で汲んでくる富士山の湧水。手前味噌ながら、弾力ある歯ごたえとほんのり甘みのある本当においしいお米に仕上がったよ。この白米にイクラをたっぷり乗せて「イクラ丼」、うまい!・・・9月末に農作の仲間で刈り取った30束の稲を、竹竿の棚に掛け天日でしっかり干して、1週間後の例会では大きなブルーシートを敷いて6人で脱穀をやった。昔懐かしの脱穀機が今年も借りられず、古い扇風機の羽根で籾を吹っ飛ばすアイデアも不発に終わり、またいつもの手作業になった。軍手やゴム手袋をはめて一本一本、籾を稲穂からむしりとるのだ。「すっごく原始的な農作業だね!」と笑われそう。それでも協力者がふえたおかげで1時間あまりで作業が終わった。「10キロくらいあるじゃん!たった3坪の田んぼだったのに。」・・・さあ、精米をどうする?まず「籾すり」しなきゃ。皆さんの家ではお母さんが精米や胚芽米・無洗米を買ってきたり、玄米のまま保存してその都度精米して炊いたりするよね。静岡県ではスーパーでも米屋でも籾付きの米は仕入れていない。農協で出荷するときにすでに玄米なのです。玄米ならスーパーや農協のコイン精米機が使えて便利ですが、御殿場にも県内どこにも「籾すり」のついた精米機はないのだ。しかし長野県の松本をドライブしたときにこれがあるのを発見。それなら隣の山梨県にもひょっとしたらと思いつき、昨秋富士吉田の農協にこの「籾すり付きの精米機」があることを突き止め見事精米に成功。先週再びその農協に精米に行ってきた。6キロごと100円で精米してくれる。はかりを借りて測ったら5キロだった。お米1俵(4斗=40升)は60キロだよね。だから1升が1.5キロとして、ほぼ3升つまり30合、お茶碗にごはん60杯分がとれたのです。刈った稲一束で白米1合ということ。1mx12mの細長―い田んぼに、よその田んぼのおこぼれ苗をいただいて田植えした日が懐かしい。
2013/10/14 (Mon) 23:35


 
 
2013年10月11日(金)裾野市民文化センターにて。
 10月の中旬というのに三島では「真夏日」とか。ここ裾野でもエアコンなしではいられない。三島のYさん、M君も加わって活気溢れた勉強会になった。
3年のSさんが中間テストの返却答案を見せてくれた。テスト前のブランクを考えると少々心配だったが杞憂だった。応用問題の読解力が確実に正解できて、80%以上の立派な得点。Sさんの英語力は本物になりつつあるね。今日のテーマは「比較」。 並べ替え問題、You are less likely to gain weight in summer than in winter.(冬より夏のほうが体重がふえにくい) be more likely to 〜(〜する可能性がより高い)の反対の意味と考えよう。The new teacher is more like a friend than a teacher. も be like 〜(形:〜に似ている)の比較級なんだね。
2年も「比較構文」。有名な「鯨の公式」を勉強した。 A whale is not a fish any more than a horse is.「鯨はね、馬と同じでお魚じゃないのよ。」 という「否定」の文。 A horse is a fish という明白なウソの話をthan 以下のたとえとして述べる。 not any〜 は no〜だから、A whale is no more a fish ・・・ともいう。反対に no less とすれば否定の否定、つまり「肯定」の内容になる。than 以下は明白な本当の話を述べて説得力を高めるのです。
YさんとM君は前回の not so much A as B と、 The 比較級SV,the 比較級SVを勉強。この比較級がそれぞれ文の中でどんな役割を持っているのかに注意せよ。副詞として動詞句を修飾するだけではなく、形容詞だと文の補語の役割や代名詞として目的語になっている場合もあるよ。
Y君、M君は高校の山岳部員で、この週末はテントを持って「雲取山へ行ってきまあす。」・・・「東京の百名山か。そろそろ紅葉の季節。いいなあ!」 尾上

(追記)御坂山系のひとつ「破風山」に登った。河口湖、西湖の北側に「三つ峠」「御坂山」「黒岳」「節刀ケ岳」「十二ケ岳」「王岳」と1700m級のすばらしい山々が東西に連なる楽しい尾根歩きだが、車で芦川村の「新道峠」まで登るとそこが尾根道のすぐ下。以前8月にはレンゲショウマがいっぱい咲いていた。この日出会った年配のご夫婦も「急傾斜のつらさなしに気楽に尾根歩きができてとてもいいコースです・・」と。黄色のブナの美林、赤く紅葉したカエデ、真っ青なトリカブトの群落に出会える魅力が一杯の尾根歩きだけど、何よりも時折展望台で顔を見せる「富士山」とその裾野、眼下の「河口湖」の広大なパノラマには感嘆のため息が出た。美しい!台風23号と24号の合間のしめった気候であちこちにキノコも一杯。お気に入りの真っ赤な「タマゴタケ」を3本も見つけ夕食にバターソテーで食した。ウマイ!
2013/10/11 (Fri) 23:28


中間テスト頑張って!
2013年10月7日(月)三島ゆうゆうホールにて。
 中間テストが明日から、という高校が多くて欠席者2名、プリントを次回に伸ばしてテスト対策に打ち込む人3名。2年のYさんはすでに中間テストが終わり採点した答案を持参して見せてくれた。Excellent! Very Good! と一杯賛辞が朱筆されて、赤丸ばかりしか見えない90%から95%正解のすばらしい答案だね。「特に、いつも苦手な下線部和訳が完璧にできていてうれしい!」これはもちろんYさんのたゆまぬ努力と熱意のたまものだけど、UG会の勉強会の成果だとしたら私も自慢できるね。
3年のYさんは「否定」の勉強。部分否定と全否定、二重否定の構文、準否定、否定を意味する熟語、否定辞を文頭に出したときの倒置など。とても難しくて中身の濃い項目なので、例文10個の説明にもだいぶ時間がかかった。手持ちの文法書でももう一度勉強し直しておいてね。 尾上 

(追記)秋晴れの日曜日、沼津の御用邸に行った。家内がかつて属していたお香の会が「秋の文化祭」に参加。離れの「東附属邸」で席を設けたので私も興味本位で初挑戦。小さな香炉が5回順に回ってきて、どれとどれが同じ香りかを当てる競技。平安時代から「安藤流」として連綿と続く雅なあそび。海辺の広い庭園を前にしたお屋敷に、師匠の「イチノコオ−」の声が響き渡る。「ゴノコー」が終わったところで、20人の競技者参加者が解答を短冊に書き留める。私は2番と3番が同じと思ったので「夕顔」と書いた。隣席の家内は2番と4番が同じだから「篝火」だと思う、というので代筆してやり手渡した。これらは源氏物語54帖から取った名付けで、解答パターンが52通りあるのでそれぞれの巻の名前で答えるという仕組み。なんとも優雅なあそび。しばらくすると結果発表。「おひとりだけ正解の「皆」がいらっしゃいます・・・けい様。」なんと家内が経験を生かして一等になった。ごほうびに紫式部の絵入りのハンカチを頂いた。リハビリ中の家内にはちょっと嬉しい一日。
2013/10/07 (Mon) 23:50


否定構文の難しさ
否定構文の難しさ
2013年10月4日(金)裾野市民文化センターにて。
 3年のSさんは「否定」。いくつか初見の否定構文あり。 Only when he moved did I notice him.(彼が動いたとき初めて私は彼に気がついた。) Not until I visited him did I realize how ill he was.(訪問して初めて彼がどれほど具合が悪いのかわかった。)第2文は I did not realize how ill he was until I visited him.が元の文で、否定の意味の副詞節が強調のために文頭に出たので主文のSVが倒置されるのだ。第1文も Only when ・・・が「〜した時でしかない」という否定的な意味合いなので同じように否定語句が文頭に出たための倒置と考える。Sさん、「先週の学校のテストはここでのプリントよりずっと易しくって結構できたと思う・・」と。いいね。
 2年生は「比較構文」。 not so much A as B. (AというよりむしろB)は B rather than A といえば簡単だ。つまり否定文なのに、日本語では肯定文で訳しているよ。実践女子大の過去問、 We do not so much believe what we see as see what we believe. AとBに当たる部分が動詞句になっているから難しいね、単語は実に簡単なのに。 asを「〜とくらべて」という意味の接続詞として直訳すれば、(我々は信じているものを目で見るのだ。それに較べると見えているものを信じるということ多くはないね。)だから、「〜というよりむしろ、・・・」となる。Y君は The 比較級SV〜, the 比較級SV〜.にも取り組む。この比較級の部分はそれぞれSOCMのうちのどれかの働きをしていることに注意。例えば The more experiences you have, the better you can tell someone else what you are seeing・・・ は As you have more experiences, you can tell someone else what you are seeing・・・better.(もっと多くの経験を積むにつれて、ますます上手に他の人に・・・を教えることができる。)という風に、比較級more やbetterの意味・用法をしっかり確認することが大切だ。
 1年のSさんは「関係代名詞」の特別用法。(1)前置詞が前につく場合。(2)what の意味は「こと」「もの」に加えて「すがた」。(3) who, which がas になる場合。今日は参加が遅めでプリント1枚やりきれなかった。残りは家でやっておいてね。 尾上 

(追記)ユネスコの世界文化遺産登録を記念して、遅ればせながら私も「富士山頂・剣が峰」に一人登った。4つの登山口の中で一番高いところに駐車場のある「富士宮口」2400mから6時間、くたくたに疲労困憊してやっと山頂奥宮に到着。過去3回とも5時間で登った同じコースなのに体力落ちたなあ。山頂はもう冬。風が強く5℃くらいの寒さ。もう1週間もすると「体育の日」あたりには初冠雪がある。閉山してどの山小屋も閉まって静かになった今がラストチャンス。草花のない砂漠のような味気ない登山道だけど、枯れたオトコヨモギやイタドリの合間にイワツメクサだけが緑の葉の中に星のような白い小さな花を咲かせていた。・・・他の人のまねをして下山に「ブルドーザー」専用の道を歩いたら、須走口の「砂走り」のようにとても歩きやすく速度がでる。30分も早めに6合目の「宝永山荘」に戻るとここだけはまだ営業していて、ジュースを買ったらお姉さんから「富士登山証明書」カードのプレゼント。「日本一高く美しい山に勇敢に挑み・・・その快挙をたたえ・・・」。去年のカードも一緒に2枚とはうれしいね。
2013/10/05 (Sat) 0:24


関係代名詞を見直そう
2013年9月30日(月)三島ゆうゆうホールにて。
 明日から10月。中間テストが近づいているので、2名が欠席し2名が自習で自分の試験対策に取り組む。3年のNさんは先週AO入試で見事看護学科に合格したので、今日はゆったりと気持ちの余裕を持ってプリントに取り組んだ。「関係詞」の空所問題は70%できて安心。Yさんも真剣にプリントに向かう。関係代名詞の who whose whom は he his him や she her her や they their them という「人」の代名詞の入る場所に使うし、 which whose which は it its it や they their them という「もの」の代名詞の入る場所に使う・・と考えれば簡単だね。 I met a group of hikers, and some of them were university students. を関係代名詞をつかって書き換えれば ・・・, some of whom were ・・・のように、「ハイカー」を受けるthem の部分に whom を入れ替えれば接続詞のand が不要となる。関係代名詞や関係副詞というのは、後置の文のなかの一部つまり主語、目的語や場所の副詞などとして働くはず。
 2年生は「比較構文」。M君が過去問の英文和訳に取り組む。数カ所で訳し間違いをした。3点に注意しよう:Vに注目してその主語Sを決めること(1)。カンマを飛び越えて後ろから訳し初めてはいけない(2)。 and の後ろを見よ。それと同じ形態のものを前方にみつけること(3)。M君、「どうも文法を無視して、語句の意味から勝手な解釈をしようとしている。」というから、「文法を勉強しなおすのも悪くないけど、こういう難しめの練習問題をたくさんこなして行くことだね。」 尾上

(追記)秋晴れの午後みんなで「稲刈り」をやった。4回目の今年は猛暑のせいか稲穂がたわわで重たい。昨年の1.5倍、30束がとれ竹で作った棚に天日干しにした。たぶん2升、お茶碗に40杯ぶんのおいしいコシヒカリがたべられそうだ。御殿場コシヒカリは知る人ぞ知る高級な米なんだよ。・・・取り入れた稲穂を「天日」で干している風景をみたことある?ほとんど見かけないよね。実は農作の機械化が進んで、どこでもコンバインで稲刈りと同時にモミとワラが仕分けられて、ワラはその場で切り刻んで畑の肥料に、収穫したモミはその日の内に軽トラの荷台にのせ農協の保存庫「カントリーエレベーター」に運ばれ、育てたお米に一度も手を触れることなく、よその農家のものとごちゃ混ぜに地下倉庫にぶちまけられ「機械」乾燥される。これじゃ愛情が湧かないし、よりいいものを作ろうという意欲も楽しみも半減だよね。・・・10月の青空の下でいつもの「収穫祭」をやる。7人の仲間たちと一面のソバ畑に囲まれ、収穫を祝ってワイワイ芋煮会をやるんだ。真っ白なご飯も炊いて。
2013/09/30 (Mon) 23:41


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