高校英語UG会 三島・裾野・御殿場

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突然の休講でごめんなさい
突然の休講でごめんなさい
2014年2月24日(月)三島商工会議所をキャンセル
 家内の体調がすぐれず心配なので三島教室を急遽中止した。期末試験の大事な期間で、予定していた生徒さんには申し訳ないと思う。振り替えを来週の水曜か木曜に実施する予定。高校入試の期間中で学校も部活も休みだから参加できることを期待して。私の方はすこぶる健康で、先日新たに購入したタニタの体重計では身体年齢が55才とでた。えー、本当かなあ?実は何年も前から、新年のカレンダーに書き込むときにマイナス20才にして「〜才誕生日」としている。これで自分がだまされている。若さの秘訣だ。好奇心も向上心も、山登りでも高校生には負けないぞ。 尾上

(追記)菜の花、水仙、梅の花を求めて早春の湘南海岸を歩いた。とても楽しいコースだったので、みなさんにもおすすめしたい。JR大磯駅にいつもの大学時代の友人3人が東京、横浜、千葉から集まった。月一回のトレッキングの例会だが、私の知人で米国コネチカットから法政大に留学中の学生マシュー君も誘ってみた。東海道の一里塚「化粧(けわい)坂」にある「高来(たかく)神社」から急坂をのぼって「高麗(こま)山」。「関東ふれあいの道」のコースを通って「浅間山」。先日の大雪は温暖な湘南地方にも爪痕を遺しまだあちこちで道をふさいでいたけど、その残雪の上にもう薄いピンクの花を咲かせた桜の木を3本発見して感激した!やっぱり春だ!そして一度登り返すと広々した「湘南平」に到着。赤白のテレビ塔と相模湾の大海原、白銀の大山と丹沢の山々など360度の大パノラマが真っ青な空の下に望める絶景地だった。・・・昼食後は山を下って再び東海道の松並木に出た。ここは明治時代の元勲たちが保養地にしていた別荘がずらっと並んでいる。東から「山県有朋」「大隈重信」「鍋島直大」「西園寺公望」そして初代内閣総理大臣「伊藤博文」の順でびっしりと。これはなかなかの歴史散歩ですっごく面白い。仲間同士で寄り集まったんだね。私の住む御殿場も避暑地として、東山湖や二の岡神社を中心に多くの政界・財界の名士たちが別荘を建てた。西園寺卿はここにも別荘があった。・・・この後は湘南ビーチに出て西に向かい、「こゆるぎ浜」の波打ち際を波の音を聞きつつ歩くのも楽しかった。海風も温かでハングライダーに挑戦する若者の姿も。国道に戻るとその先には戦後処理の首相「吉田茂」の別荘が開園中なので立ち寄って開放的な明るい庭園を巡ってみた。5年前に焼失したお屋敷は再建中だが由緒ある「兜門」の見事さにはきっと感激するよ。講話条約調印のサンフランシスコの方角に向いてステッキをついた首相の銅像が丘の上に立っていた。1号線をはさんで向かいにある「城山公園」もいいところ。旧三井財閥当主の広大な別荘を神奈川県が管理している。展望台を中心に森の小径を愛犬と散歩できる市民の憩いの公園だ。うらやましいね。
2014/02/24 (Mon) 21:55


and が一番むずかしい
and が一番むずかしい
2014年2月21日(金)裾野市民文化センター
 2月末はどこでも学年末テストが始まる。TA君、YAさんが試験勉強でお休みしたので今日の出席は2人。YU君は最後の101課「文修飾の副詞」を勉強した。英文解釈では、接続詞 and の扱いをもっとマスターできるといいね。動名詞のfinishing がその前にある trying と並列で、さらに前にある getting とも並んでいることを見抜けなくては。 3個以上の並列はA, B and C となるよね。文法作文でも「接続詞―条件・譲歩」を勉強した。よく理解出来ていた。解釈は上智大の過去問、777語にわたる長文:「12世紀ルネッサンス」を読んだ。It is not until 〜 that SV・・(〜して始めて・・する)のバリエーション It is only when 〜 that S V ・・が登場したね。
3年SUさんからソウル旅行のおみやげを頂いた。韓国人のペンパルに再会し旧交を温め、英会話に自信をつけてきたようだ。若い内に「なんでも見てやろう」と飛び出していくのは大賛成だ。今日も英検準1級の予想問題に取り組んだ。第1問の語彙選択は語彙レベルが高すぎるね。第2問の文章は短くまとまっていて読みやすいが、第3問の長文は語彙レベルもたかくて内容理解に苦労する。第4問はもらったEメールに返事を書く自由作文。65点の内14点もあるからここで点を稼ぐといいね。合格には70%以上の得点が必要だが、先月の受験では50%くらいの正解で残念ながら不合格だった。次回6月の受験をめざして、明日の卒業式のあとも貴重な時間を生かして前向きに英語を勉強していこう。インターネットを積極的に利用するといいよ。 尾上

(追記)ちょっと古い本だけど「大使館なんかいらない」を読んだ。すごく面白い。超エリートの集団と思われる外務省は想像を超えて階級制度の厳しい世界で、大学2年終了の時点で上級試験を受け合格すればそのまま大学中退(大卒ではないのだ!)で入省する人こそ優秀で、またその時の試験成績で一生の格付けが決まるのだそうだ。たとえば皇太子妃雅子様の父君・小和田恒氏は外務審議官や国連大使を歴任した有名人だが、そういう「キャリア」と呼ばれるエリートたちの中にも格差があるということ。著者は医師として外務省へ出向し、海外勤務したときの印象を赤裸々に報告している。大使や公使の多くが実は公私混同で吝嗇な欠陥人間であったという様子が、内部告発のように著者の見聞録として少々大げさに描写されている。かつて小泉内閣のときに指名された田中真紀子外務大臣がいみじくも言っていたよね。「外務省は伏魔殿なんです!」と。外交機密費とかいう国家予算で、得体の知れない大組織が国民の目の届かないところで動めいているようだ。私はと言うと、大学に入ったばかりの頃将来は外交官になることが夢だった。しばらくすると忘れていたが今思うと夢破れて正解だったなあ。
2014/02/21 (Fri) 23:26


始めに結論。あとは演繹法。
始めに結論。あとは演繹法。
2014年2月17日(月)三島商工会議所にて。
 森の中の我が家から大通りに出るまでの30mほどがまだ雪に埋もれて、やっとスコップ幅の細道が完成した。除雪のブルドーザーがここまで来るのにあと何日かかるか。今日も長靴はいて2キロの道を歩いて御殿場駅まで。オレンジ色の夕焼けを見ながらでかけ、帰りは11時に駅帰着。駅からは凍ってツルツルした路面が危険だけれど、こうこうと月明かりに照らされてなかなか楽しい夜更けの散歩だった。
 NU君が一人お休み。SU君は81課「倒置構文」と82課「省略語句」。英文はすべてがSVOと並ぶわけでないから、いろいろなバリエーションに対応できないといけない。和訳はだいぶ上達してきたと思うよ。TA君は97課「To one’s 感情」と98課「再帰代名詞の慣用用法」を勉強した。make some tea「お茶をつくる」は変だ。「お茶を入れる」か茶道なら「お茶をたてる」と言うよね。
MA君も同じ97,98課。長文読解は「東北大」の過去問。下線部和訳がなかなか難問だったね。accompanyを知らないと訳せないなあ。やはり動詞は英文のかなめ。company(仲間→会社、劇団)からの派生語で「〜と仲間になる」の意味。接頭辞のa は「〜に」の意味。ahead、alone、aliveなどにたくさんの例が見られる。YAさんは99課「不定代名詞」100課「指示代名詞that」。
長文は早大の過去問で「歴史の発見」。冒頭の文が難しいのはよくあること。筆者が全体のテーマとなるようなことを気取った書き方で力をこめて書くからだ。  
そういうときは先に2つめの文を読む。これの方が理解しやすいね。そして第1文と第2文との間になにも接続詞が無いときは、たいてい前文の説明、「つまり、いいかえれば」になるか、又は「なぜなら」と理由になっているはず。等位接続詞の And, But, Or, For, SoのうちのOrかForが省略されているのだと見ればいのです。英語の論理は「演繹法」、日本語の論理は「帰納法」でしょ。
大事なことを先に言うか、後に言うかの違いなのだ。
 1年のTAさんは特殊構文の内「省略、挿入、同格」を勉強した。特に「疑問詞」が文頭に出るWhat do you think will happen next? や「関係詞」が先行詞のすぐ後に出て行く場合をしっかりマスターしよう。Do you think や I thought の「挿入」と説明されるけど、実は違うのだ。 尾上

(追記)大雪に閉ざされて山歩きもできず、こんなベタ雪ではソリすべりもままならず。雪かきの毎日で充分な運動量にはなっているが。こんな時は読書かオペラに限る。アメリカ東部も同じく大雪の被害が出ているようだが、先週ニューヨークのMETオペラではボロディンの「イーゴリ公」を100年ぶりに上演した。ネットでライブ中継されたので同時に自宅で聴けた。あの「ダッタン人の踊り」が有名なオペラで美しいメロデイに溢れている。医大教授で多忙だった時に片手間に作曲したものらしい。オーボエの奏でる繊細な旋律は特にУлетай(飛んでゆけ、風の翼に乗って・・・)で始まり魅力溢れる名曲だ。Stranger in paradise(楽園の異邦人)という替え歌でも人気があり、おおぜいの著名な歌手たちがカバーしている。「オペラ座の怪人」のサラブライトマンもその一人。ミュージカル映画Kismet(1955)の挿入歌としても有名だ。わざわざCDやDVDで探さなくてもYoutubeで検索すればその場で楽しめる。世界中のファンが秘蔵の音源や映像を投稿してくれているので。著作権が踏みにじられているようで申し訳ない気もするけれど、実にいい時代になったなあ。久しぶりにロシア語の歌詞を書き取って一緒に歌ってみた。難しいけど美しい曲だ。
2014/02/18 (Tue) 0:52


長文を読み解くおもしろさ
長文を読み解くおもしろさ
2014年2月16日(日)裾野市民文化センター
 30数年前、御殿場に引っ越してきた頃にも車が雪に乗り上げ腹をすって走れないような大雪だった。「春分の日」に大雪が降って市内の交通がマヒしたのも思い出させるようなこの大雪には久しぶりに驚いた。森の中の一軒家だからこういう時は車で脱出できない。JRで岩波まで行くことにして長靴はいて御殿場駅まで2キロ歩いた。雲一つ無い夕焼け空に富士と愛鷹山のシルエットが美しい。14日(金)を振り替えたのでTA君が参加できず2人だけ。
YU君は99課「代名詞some,othersなど」と100課「that of 〜、those who」。文法作文は「関係詞」what,whoeverなど。よく理解できている。長文読解は早稲田大の過去問で少々難しかったね。Perhaps the greatest of all historical revolutions was man’s discovery of the idea of history. 「歴史」という考え方を人間が発見したのはつい最近のことで革命的だ、という内容。倒置構文になっていて主語の中心語がdiscovery。この名詞構文を見抜いてThat man discovered the idea of history.の言い換えと見なすことが大事。ofの働きが2つ目は「目的語」3つ目は「同格」を表しているね。
SUさんはただいま韓国ソウルに旅行中。あちらの天気はどうかなあ。今日は2年のYAさんからもヴァレンタインのチョコレートを頂いた。この年になってももらえて嬉しいね。97課「To one’s 感情」の表現。98課「再帰代名詞oneself」を勉強した。for oneself は自分の力で(成し遂げる:動作)、 by oneself は自分一人で(生きていく:状態)、の意味の違いに注意。長文問題は「東北大」の過去問でなかなか難しい。・・・・how far this outward transformation of life-style has been accompanied by change in the inner life of young Japanese men and women. このaccompanyはA follows Bと同じように「AがBについていく」「AがBと一緒に行く」という意味。受身のままでは日本語にならないから能動態に置き換えよう。「生活スタイルの外面的な変化に、内面の変化がどの程度までついていったか・・・」。A was replaced by B.も能動態に置き直して「BがAに取って代わる」と訳そう。 尾上

(追記)人間は7カ国語にかぎらず何カ国語でも混乱することなくしゃべることが出来る、と榊原陽氏は著書「ことばはボクらの音楽だ!」の中で高らかに宣言している。氏が「ラボパーティ」(新宿)で20年、「ヒッポクラブ」(渋谷)で30年、一貫して子供たちを観察してきた経験がそれを力強く証明しているのだと思う。彼の講演会ビデオを見ると「ああ、本当に子供が好きなんだなあ!」と納得する。・・・多言語習得の研究はMIT教授のフリン女史に実証されていて、彼女の研究は同じMITのチョムスキー博士にも支持されている。20年前の1963年、榊原氏は渋谷で英語学校を経営しているときに東大の名誉教授・服部四郎の知己を得て「東京言語研究所」の設立に参加した。「新たな言語学を世に広める!」という趣旨で66年には「理論言語学講座」を開講し、東大・大学院のゼミを渋谷・東急ビルで広く外部の学徒にも開放した。その1期生の末席に当時大学4年の私も名を連ねていたから氏の名前はたびたび耳にしていた。その年、まだ弱冠20代の天才・チョムスキー博士が東京・朝日講堂に招聘され、「文法の構造」「文法理論の諸相」を講義した時、不勉強でチンプンカンプンだがなぜか深い感動を覚えた。「変形文法」から後に「生成文法」「UG理論」と、「言語学」に革命が起きサイエンスの仲間入りをした時期なのです。大学紛争、ケネデイ暗殺、テレビ衛生中継開始、アポロ11号月面到達、キング牧師暗殺、そしてビートルズ旋風と、なんとすさまじい激動の1960年代だったか!
2014/02/17 (Mon) 0:29


大雪のため16日に延期
大雪のため16日に延期
2014年2月14日(金)裾野市民文化センターをキャンセル。
 天気予報どおり昨夜から降り始めた雪で今朝は真っ白な銀世界。午後になって30〜40cmの積雪になり、ガレージの車も動かせない状況になったので今日の裾野教室を延期することに決めた。裾野はまだみぞれ程度のようだけどセンターの予約を16日(日)に変更できたので会員のご父兄に電話で了解していただいた。新東名も通行不能のようだし御殿場線も不通だろう。夜半になってもまだ降り止まず、とうとう玄関前のブナの大枝が雪の重みで一本折れた。2Fのパラボナアンテナに積もった雪を何度もかき落としてこないとBSのテレビが見づらくなる。 尾上

(追記)英会話教室の「ヒッポ」って聞いたことある?「ヒッポファミリークラブ」のこと。こどもたちが7カ国語(!)を同時にしゃべれるようになるらしい。ちょっと信じがたいけれどね。米国や韓国にも支部があり国内でも全国各地、沼津や富士・御殿場にも教室がある。世界の言語がもともと一つだとすれば納得できるし、バイリンガル(2カ国語)の子供を町で見かけることもよくある。こどもはどんな言語でも親や周囲が話しているのを聞けば必ず学習してそれが母国語になるということもわかる。しかし、いっぺんに7カ国語のマルチリンガルとは?!このクラブの創始者・榊原陽さんの著書「ことばはボクらの音楽だ!」―マルチリンガル習得プログラムー(明治書院2013)を読むと、「ああ、なるほど!」と理解できる。そういう環境さえあれば、7カ国語のCDをかけっぱなしの教室で仲間と無意識に遊ぶらしいが、可能なんだ!・・・先日、私の大学時代以来の山友だちで昔、有名出版社の編集長だったO氏がこの本の書評を書くように依頼された。「榊原陽っていう人、知ってたよなあ?」と電話してきた。著者の榊原氏は30数年前、自分の信念にもとづいて渋谷に「言語交流研究所」を立ち上げた。その実践教室が「ヒッポ」、動物のカバhippopotamusから名付けたらしいよ。
2014/02/15 (Sat) 0:11


日本語と英語の比較
日本語と英語の比較
2014年2月10日(月)三島商工会議所にて。
 こんな膝まで埋まるような積雪は何十年ぶりだろう?今日は一日雪かきに明け暮れて、土・日の2日眠ったままだった車をやっと脱出させた。三島UG会に出かけるにはやはり車しかないので、本道にでるまでの雪かきに汗を流した。夕方、これでOKとホッとしたら除雪トラックがやっと来てくれた。
 3年SUさんは14日から韓国ソウルに個人の卒業旅行。ペンパルを尋ねていくそうだ。今日も英検準1級の予想問題をやってみた。Newsweekデジタル版からのコピーで「田中マー君、ヤンキース契約」の記事を少し読んでみた。時事英語に触れるのは楽しいし、語学力アップにとてもよい。
 1年TAさんは「強調」を勉強した。一般動詞を強調するdo,does,did。否定語を文頭に出す強調(SVの倒置が起こる)。It is 〜that 強調構文など。2枚目にすすむ時間が足りなかったね。
 2年MA君は95課「There構文」96課「前置詞句が形容詞の働き」を学ぶ。和文英訳は長めになると苦手のようだが、日本文の述語(動詞)Vをチェックすればよい。SV〜を組み立ててつなぎ合わせれば完成だ。「案ずるより産むが易し」だね。YAさんも95,96課をやってから、文法・作文を無難にこなした。長文和訳は静岡大学の過去問にとりくんだ。TA君は先週金曜のプリントの続き。文法作文に取り組む。コツコツ几帳面に取り組んでいるが少しずつスピードアップしよう。SU君は79、80課「強調構文」。日本語では「・・・なのは〜だ。」と強調したいものを最後にまわす。英語ではIt is 〜 that・・・と文頭にまわす、という点が対照的でここも普遍文法的だと思いませんか?NU君は73、74課「否定語を含まない否定表現」。代名詞のthis thatは、このこと、そのこと、と訳す場合が多い。つまり前の文の「内容」を示しているのだ。これ、それと訳してはいけない。前出の「単語」を指すのは it や they だから。 尾上

(追記)冬期オリンピックの開会式を見た。民族紛争のテロも心配されたけど無事に開会できてなにより。ソチ市はグルジアと国境を接するロシア最南端の町。黒海に面した温暖なリゾートだが複雑な民族混交地帯。対岸のトルコにはだいぶ以前に観光で行ったことがあるがここまでイスラムの影響が及んでいるらしい。日本代表100余人の入場はしんがりの開催国ロシアのすぐ前で最後だからずいぶん盛り上がった。ほかの国での開催と順番が違うよね。なぜかというとロシア語のアルファベットは「キリル文字」で33文字あって、ヤポーニヤЯпонияの「ヤー」がその最後だからなのだ。キリル文字はギリシャ語系で数学や物理の記号で教わったからみんなも知ってるでしょ。α、β、γ、δ・・はキリル文字でА、Б、Г、Д・・と書く。ソチもСочи。ロシアはРоссия。私たちにはなじみが薄いけれど、東ローマ帝国の時代に西側のラテン系のアルファベットA,B,Cと枝分かれして、キリル兄弟の宗教活動と共に東に広がっていった文字だ。ギリシャでは今も使っているし、ブルガリア、ウクライナ、ロシアはもちろん、旧ユーゴスラビアの一部の国でもこの文字だった。一番近くで言うと、横綱・白鳳や日馬富士の故国モンゴルも100年前、旧ソ連の影響下になって以来ずっとこのキリル文字だ。昔は日本語のように縦書きで漢字っぽかったのだが。オリンピックはライブ映像もあったりして、英語以外の文字やことば・文化にも身近に触れることのできる絶好のチャンス。世界の人々のことばの抑揚、ゼスチャー、笑顔をみているとコミュニケーションは万国共通(Universal)だなあ、と感じるね。一語一語の意味が通じないのは、肌の色が様々であるように民族ごとに「進化」の仕方が違っていたからかなあ。それとも「バベルの塔」のせいかなあ!
2014/02/11 (Tue) 0:23


英語の2文は「いいかえれば」「なぜなら」で接続
英語の2文は「いいかえれば」「なぜなら」で接続
2014年2月7日(金)裾野市民文化センターにて。
 立春過ぎなのにまた厳冬に逆戻りして西日本から大雪の情報。明日予定していた大学仲間との湘南トレッキングは延期した。
 SUさん、YAさんがお休みで、今日は2年生の男子二人だったのでのどかな教室。TA君は95課「There構文」の勉強。A wonderful coach goes over there. をThereで始めると、 There goes a wonderful coach over there.と倒置構文になる。主語をいきなり言い始めずに、意味のない there(ホラ!)と言ってから動詞の後に主語をいう構文のこと。進行形や受身形の文でもよく見られる。英文和訳では明治学院の過去問をやってみた。新単語の意味だけでなく、Vに対するSの見分け方、カンマの使い方など勉強すべき事はたくさん。96課と文法作文は次回10日(月)にやろう。
 YU君は97課「To one’s 感情の名詞」、98課「再帰代名詞」。文法・作文は「関係詞(1)」。どれもよく理解できた。今日は東北大の長文理解をやった。なかなか難しい。冬の講習で「前の文(A)と後ろの文(B)の関係」について触れたのを思い出してほしい。2文をつなぐのには、A,and B (そして)、A,but B (だけど)、A,or B (すなわち)、A,for B (なぜなら)、A,so B(だから)の5つの等位接続詞があればよい。その中で、orと for については、発言しないことがほとんどだ。つまり、2文のあいだに上記の接続詞やそれに変わる副詞moreover, however, then, otherwise, が無いときには orや forの省略とみてよい。安易にand の省略だと片付けてはいけない。「後の文は前の文の言い換え、具体例、理由」であることが普通なのだ。ピリオドだけでなく、カンマ、コロン、セミコロン、ダッシュでつながる2文の時も「説明、理由」になることが多いから気をつけてみていくことだ。 尾上

(追記)ひさびさに東京に出て「理論言語学」の公開講座に出席した。会場は新宿西口から青梅街道を15分ほど歩いて行った所。40代の頃「言語学」の勉強に再挑戦とばかり、10年も私が毎週通ったナイトスクールのあるビル。今日は「言語学」の周辺の研究にも目を向けようという趣旨だ。岩波新書「科学の目、科学のこころ」、ジュニア新書「進化とはなんだろうか」の著者で講師の長谷川眞理子博士はチンパンジーの研究者で「行動生態学」が専門。演題は「言語の進化を可能にした生物学的基盤」。人類はどのようなことばから話し始めたのだろう? ダーウィンの進化論に従えば、60万年前にチンパンジーと枝分かれした人類は進化の過程でだんだんにことばを持ったはず。先生はそれを「プロト言語」と説明された。・・・ヒトは「心の共有」が心地よい、「快」と感じることでよりますます高度なコミュニケーション手段を発展させていったようだ。ところがヒトに最も近いチンパンジーを長年研究してみると、かれらのコミュニケーションは「要求」するばかりで本質的に相手と「しゃべりたい」とは思っていないらしい、そこがことばを進化させたヒトとの大きな違いでしょう、と長谷川先生は言う。・・・この講座の仕掛け人でもあるチョムスキー理論の大津由起夫先生が最後に質問に立って、耳慣れない「プロト言語」とは具体的にどんなものかを尋ねたが、その具体像を明らかにするのはあなたがた言語学者の仕事でしょう、となったがその通りだ。米国MITのチョムスキー博士が60年代から一貫して唱導する「UG理論」(普遍文法)はその方向で言語の原始の姿を解明しようとしている。それは世界の6千種類の言語が共通の1つの文法からできあがっているという仮説です。神によって「バベルの塔」を破壊されて以来互いに通じないのだ、と「神話」で考えていた世界の諸言語がもとは同じだと信じて、日本でも多くの大学で研究が盛んにつづけられているのです。私たちの「UG会」の名称はここから生まれたのです。
2014/02/07 (Fri) 23:32


名詞構文の訳し方
名詞構文の訳し方
2014年2月3日(月)三島商工会議所にて。
 今日は節分。早くも春宵一刻のような温かな風が「白滝公園」の川面を流れて嬉しくなる。このビルの裏は三島駅に行き来する車の騒音から隔絶されて、夕暮れになると「水の都」の名にふさわしい情緒に溢れた一帯だ。
 2年生のMA君、NU君、SU君の3名がお休み。裾野教室のYAさんが参加して93、94課「形容詞中心の慣用語法」を学んだ。whole と all はどう違う? The whole sentence (全文、その文を丸ごと・・単数)に対して all the sentences (それらの文をすべて・・複数)の違い。文法作文は助動詞(1)だったが全問正解だった。すごいね。英文和訳はなかなか手強かったようだ。なかでも「名詞構文」は直訳するとなんのことかわからない。派生元の動詞や形容詞に戻して「文」の形に言い換えると「わかった!」となるよ。
 TA君は2月3月は月、金ともに参加することになった。じっくりと考え込むタイプだから時間が2倍かかる。スピードアップできるまでしばらく頑張ろう。今日はYAさんと同じ課で、金曜のやり残しを片付けた。語句並べ替えの問題を番号処理にしておかないで、きちんと文で書き換えたから間違いの箇所がはっきり見えたでしょ?英文はきちんと和訳を書いてみることで本当の力がついてくる。少しづつ自信が生まれてくるよ。
 1年TAさんは「名詞構文」と「無生物主語構文」を勉強した。あすから学校の授業でも扱う単元だそうで、その予習のせいでかなり理解できていた。2枚目の総合問題も確実にこなしていた。いわゆる「時間構文」は初めてだったね。No sooner had she talked about it than she began to cry. (そのことを話すか話さぬうちに、彼女は泣き始めた。)No sooner を強調して前置しなければShe had no sooner talked about it than she began to cry. となる。 尾上

(追記)ネット上で「代筆くん」というビジネスがあることを知ってタマゲタ! 大学生の卒論とか大学院生の修士論文、なんと博士論文までOK。「諸事情で書く時間の無い人のために代筆お引き受けします・・・」だって。1文字7円〜10円だというから、400字詰め原稿用紙に50枚なら2万字、つまり20万円くらいかな。これはインチキだよねえ。大学の先生にはすぐにバレるでしょう?それとも黙認されちゃうのかな。先生たちも忙しくて(教師の本分を忘れて)学生の論文を読まないのかな?・・昔は大学というものはそれなりの権威があって、論文を書かなければ学部も卒業できなかったけれど、もう何年も前から多くの大学では卒論のかわりに追加の授業を取って代替できることになっている。それでイイの?・・・ひと頃大学入試や企業の採用試験で、替え玉受験がとりざされたことがある。進学熱のさかんな中国では今もよくあるようだが、日本では本人確認が厳しくなって今では不可能でしょう。でも、つい数年前に京都大学では携帯電話で外部の知恵を借りて解答していたフラチモノもいたよね。これもインチキ。・・・よく学会などで東大の駒場キャンパスに行くと学生協の本屋さんで「シケプリ」を売っているのに驚く。「OO教授の試験プリント」を上級生が過去問として堂々と売る商売だ。こんなことに頭を使って単位を稼ぐ学生が日本を担うとは!東大で教えていた養老孟司先生の著書「バカの壁」は実にこの辺のこと。(ちなみに養老先生の別荘が箱根にあって、ドライブの抜け道で前を通ると、風変わりな南国風の建物で白壁には「馬と鹿」の絵が描かれていてつい笑ってしまう。)
2014/02/03 (Mon) 23:47


蒔かぬ種は生えぬ、だね
蒔かぬ種は生えぬ、だね
2014年1月31日(金)裾野市民文化センターにて。
 今日は早春のような暖かさ。そういえば4日もすれば立春だよね。久しぶりに裏の庭にでたら黄色のロウバイがつぼみを一面につけて、2輪だけはもう咲いていた。透き通るような薄い花弁でいい香り。
 3年SUさんは先日「英検準1級」を受けた。いつもここで解答しているとき以上にかなり難しかったようだ。次の6月実施で合格を目指す、と言っている。今日は Two Island Nations と The Effects of Alcohol を読んだ。たった1ページで面白くまとまったエッセイをよく集めたものだ。英検問題を作成する人の大変な努力を想像してしまう。出典が知りたいなあ。この2問の正解率は50%だった。これからは卒業間際で授業も少なく、受験に関係なくても毎日少しずつ英語に親しんで楽しむことが大事です。本屋に行かなくてもネットで、Newsweek や Nature などから題材はタダでみつかります。今日のコピープリント、Natureに載ったObokataさんの記事も是非読んでみて。やさしいし面白いよ。
 2年YAさんは第91課「動詞中心」92課「形容詞中心」の慣用表現を学んだ。 The chairman said that ・・(A)・・,and that・・(B).は、「Aということと、Bということを言った」(2つの内容)となるか、「Aだ、だからBだということを言った。」(1つ。and は「だから」の意味。)となるか判断しなきゃいけないね。YU君は95課「There 構文」と96課「補語の働きの前置詞句」を学んだ。先週の長文下線部訳の問題を添削して解説した。「主婦の意識と負担」というタイトル。ここでも 「and の後を見よ!」を思い出してほしい。 ・・we all can see that , and that ・・・となっているではないか。この文も2つのthat 節が「だから」でつながっていることがわかるね。TA君は93,94課「形容詞中心の慣用表現」。和訳問題は過去の大学入試問題だからしっかり練習すると力がつくよ。今日は東大の問題もあったね。語句配列の問題は、きちんと英文を書いてみること。数字を書いてオワリ、なんて生やさしい問題は無いよ。自分の弱点克服のための勉強だからね。 尾上

(追記)昨日、電撃的に朝日新聞の朝刊1面をかっざった人物は若干30才の美人博士。デジタル版でプレス発表とインタビューの動画を見たらとても素晴らしくて思わずFB上にシェアしてしまった。夜のテレビ各局はニュース番組で大きくとりあげ、カラフルな色合いの研究室で割烹着姿で実験に集中する小保方博士の可愛い姿をクローズアップして見せた。あのノーベル賞をとった山中教授のiPS細胞よりももっと良質で可能性の広い「万能細胞」が、わりと簡単に培養できることを実証しSTAP細胞という名で英国Nature誌に掲載された。Nature電子版が無料でダウンロードできたので(すごい時代になったなあ!)、コピーをさっそく3年SUさんにプレゼント。・・・日本の若い人たちはスゴイ!フツーの女の子じゃん、と外見であなどるなかれ。(理系の女子をリケジョというらしい。知らなかった!)千葉県松戸からOA入試で早稲田に進学。大学院でやっと研究の方向が定まったというからかなりのオクテ!でも、高校時代に夢を描いた「再生医療」への思いがこうしてちゃんと実ったのだ。All roads lead to Rome.「すべての道はローマに通ず。」米国ハーバード大に留学中、すばらしい教授との出会いがこの発見につながったらしい。快哉!
2014/01/31 (Fri) 23:46


101構文の制覇
101構文の制覇
2014年1月27日(月)三島商工会議所にて。
 このビルの4F会議室からとても眺めがよい。三島の名勝「白滝公園」の林が眼下に広がるし、町並みのかなたには箱根連山と伊豆の山々が北から南まで望める。建物が新しいし照明も明かるいから勉強環境はよい。しばらくはここで毎週、三島教室をやります。「ゆうゆうホール」の改修が終わる5月末まで。
 1年のTAさんは「否定表現」。Not 〜 until〜 や It is not long before 〜の構文。 The last to 〜 や in vain など否定語を含まない否定表現について学ぶ。新しく学ぶことが多くて少々大変だ。今日は2枚目をやる時間が足りなかったね。2年MA君は93、94課「形容詞中心の慣用表現」を学ぶ。和訳にすこし手こずった。カンマとカンマで区切られていることが多いけど、関係詞などを用いて文が埋め込まれているときにはVに対するSを特定することが肝心だ。ここでは a natural diet, which 〜〜〜,is likely to be ・・・となっている。英作文はしっかり解答できた。長文問題に取り組む時間がたりなかったね。TA君は91課「動詞の慣用表現」92課「形容詞の慣用表現」をたくさん学んだ。月曜にも出席して遅れをしかり取り戻してくれた。SU君は77、78課「無生物主語構文」。NU君は71課「二重否定の文」72課「否定の特殊構文」を勉強した。101課のゴールまでコツコツと積み上げていこう。そしたらいよいよ本格的に入試問題を始めるよ。
終了時、3年YOさんのお母様がご挨拶に見えた。先週私大の受験が始まり、今週末から2月中旬まで続くのでUG会へは今日で終わり。第1希望の合格達成まで期待して見守ってます。 尾上

(追記)「歩きたくなる道100選」の第3弾。「東山湖」を見下ろすYMCA「東山荘」の脇をぐるっと回って箱根山に向かうと「厳島神社」。江戸時代に安芸の宮島から御分霊を頂いた由緒ある神社。ここから北に向かって川沿いにしばらく行くと「松岡別荘陶磁器館」。かって日本が国際連盟を脱退したときの外務大臣・松岡洋右の別荘だ。四男・志郎氏夫人が絵付け皿の展示や手ほどきをし、庭では洋種の椿を大事に育てているそうだ。その森の小径を抜けたところに「とらや工房」があって今日も観光客で駐車場は一杯。松岡の血縁に当たる岸信介邸の庭園半分を、羊羹の老舗「とらや」が譲り受けて「甘味処」となっている。家内が東山湖一周してリハビリ歩行訓練したあと行きつけの息抜きの場所だ。「おしるこ」や「栗ごはん」をいただいた後は濃いお茶をたっぷり。お変わりもできて読書やちょっと昼寝もできるよ。見事な竹林を抜けると「旧岸邸記念館」の前に豆科の巨木サイカチの実が落ちていた。20センチほどのジャンボ豆。芝生の庭にはもうすぐロウバイや紅梅・白梅も咲き始めるでしょう。茅葺きの門を出て竹矢来の垣根に沿って箱根の山に向かう。日本橋の生地問屋「エトワール海渡」(東京で学生の頃その近所に下宿していたなあ・・)の保養所や「監督・黒沢明」(ここに居住して「七人の侍」を撮った。それも我が家「二の岡」の裏山で・・)の別荘などを左右に見ながらゴルフ場のネットにそって急坂を登っていく。白い風車が目立つレストラン「ムーラン乙女(旧称)」の真下にあたり、このあたりから富士の雄大なパノラマが一望できる。「金時山」から下ってきて「温泉会館」で汗を流した登山者にここではよく出会う。日本の歴史がつまった私の大好きな散歩コースだ。
2014/01/27 (Mon) 23:58


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