高校英語UG会 三島・裾野・御殿場

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英語の細かな表現スタイル
英語の細かな表現スタイル
2014年1月10日(金)裾野市民文化センターにて。
 「昨日は裾野で見事な虹が見れたんですよ」。帰り際、YAさんがスマホで撮った写真をみせてくれた。夕陽に燃えるような町全体を、大きな馬蹄形の七色のリングが包み込んでいる。まるでオペラのステージだ。本物が見たかったなあ。元会員のKI君のお母様もフェイスブックに投稿していた。そして今日は珍しく雪景色に変わったそうだ。急激な気温変化が影響したのかな。
 MO君が抜けたので参加は4名になった。TA君は83課「省略」。その前にいつもはやりきれない文法・作文のプリントから先に始めた。「受動態」は語句並べ替えの問題。入試問題10題のうち6〜7割くらいできた。短文の英訳も70%くらいのできばえ。ただ文法問題に難あり。YAさんは85課「挿入」。関係詞の直後に I thinkとか you say のようなSVを埋め込んで、「・・・と私が思う〜」「・・・とあなたが言っている〜」と和訳できるような挿入の文がよくある。ただし、疑問詞の場合はこのプリントの説明では不十分で、Where did he say his family were staying? をdid he sayの挿入とは言えない。これはDid he know where his family were staying? (Yes-No Question)との対比から考えて疑問詞whereの「移動」と考えるべき。「いつだと思う?」とか「どこだと言うの?」のような「カルイ」動詞の時は、間接疑問文なのに疑問詞Wh-が文頭に出て行くのです(つまりWh-Question)。YU君は89、90課「動詞の慣用用法」。意味がほぼ同じ動詞(同義語)はお互いに同じ前置詞を取る、と覚えよう。文法作文は「不定詞」(2)。3枚目の和訳プリントまでかなりのスピードでとりくむ。時間不足の時は思考不足で時々誤訳が散見されるが、おおむね正しい理解ができている。次回からレベルアップの和訳問題をやろう。
 三年のSUさんは「準一級」英検対策の4回目だ。今月末の本試験に申し込んであるとのこと。合格最低点は70%のようだから是非頑張ってほしい。第1問は短文の空所補充25問。4択問題だから簡単そうだがこれが一番得点しにくい。与えられた単語の難易度が高校生には高すぎる。使用頻度の低い単語が多く、平均点を下げるための難問としか考えられない。しかし、その他の2,3、4問は長文で、多少未知の単語・熟語があってもなんとか読める。ここで得点ゲットすればいいのだ。いい結果を期待しているよ。 尾上

(追記)オペラ「愛の妙薬」をネットで見た。若者たちのコメディなのにとても面白いし興奮した。天気が悪くて山にも畑にも行けない日はオペラに限る。へたな囲碁一番と同じくらいの時間がかかるからよほどじっくり腰を据えられhる時だけ。暮れから正月にかけてシュトラウスの喜歌劇「こうもり」をじっくり見たけど、いつもは30分くらいしか時間が割けないので、1幕だけみて続きは翌日とか、名場面の名曲だけをつまみ食いして楽しんでいる。「愛の妙薬」はドニゼッティの最高傑作の一つで1年生のTAさんもお気に入り。元UG会員で今筑波大に行っているお姉さんと共に大のオペラファンで、マリアカラスのアリア全曲版をCDで持っていると言っていたなあ。あらすじは「トリスタンとイゾルデ」の物語に夢中の美人の村娘アディーナの愛を、無教養の農夫ネモリーノがインチキな媚薬を買って飲むことでやっとゲットする、という他愛のない話。今や人気絶頂のソプラノ:アンナ・ネトレプコが魅力一杯に好演していてほれぼれ。一緒に歌いたくなるような美しいメロディが満載で、男が歌うアリア「人知れぬ涙」は有名だからどこかで聞いているかもしれないよ。・・・8年ほど前にNYのメトロポリタン歌劇場(通称メット:MET)では上演中のステージを月に1,2回ほど同時中継始めた。それを世界各地の映画館で鑑賞するという企画だ。英語の字幕(サブタイトル)付きだからイタリア語でもドイツ語のオペラでも大丈夫。ただしNYの時間帯だから時差の関係で地球の裏側の国、日本などは朝8:30からとなって無理だし日本語の字幕をかぶせる手間がかかるのでだいたい一ヶ月遅れで公開している。しかしわざわざ東京や横浜の映画館に出かけなくても、こうして公開したものを数ヶ月遅れだけれどネットで自分の好きなときにオンデマンド(!)で楽しむことができる。字幕を見ているとニューヨーカーの使う生きた英語の勉強にもなるし。5年ほど前に始まりさっそく入会したのだが、いい時代だね。年会費150ドル(映画10回分かな)をカードで払えばだれでもいつでも何回でも楽しめる。是非皆さんも仲間になりませんか?サンプル視聴ならタダです。 アドレスは http://www.metoperafamily.org
2014/01/10 (Fri) 23:48


もっと充実した高校生活を
もっと充実した高校生活を
2014年1月6日(月)三島ゆうゆうホールにて。
新年あけましておめでとうございます。このように週2回、三島と裾野で授業があった日は帰宅すると印象が消えないようにその晩のうちにPCに向かって日記を書いてきました。雑文で申し訳ないのですが書くことで指導計画がより緻密になるし、反省文を書くことで失敗が少なくなり次の授業に生きてきます。一昨年夏に始めてから一年半になるので150回くらい、薄い本一冊分になるかもしれません。毎日4人〜8人くらいアクセスがあるので励みになります。本年もよろしくご愛読(?)願います。
 2年のMA君が新年一番乗り。87,88課で「動詞+目的語+前置詞〜」の勉強をした。asを取る動詞では、Some people describe American society as a salad bowl while others see it as a melting pot.が面白い文章。「アメリカ社会を(人種の)るつぼ、と見ている人もいる一方で、サラダの入ったボウルと説明する人もいる。」つまり、「アメリカに移民した各民族は共存はしているけど解け合っちゃいないよ」、と言う意味。 whileが従節の接続詞なので後半が旧情報、前半が筆者の言わんとする新情報なのです。もし、whileの前で一息いれて、対比的に「ところが一方」としたければそこにカンマが必要。そのwhileは等位接続詞but の様な逆接の働きで、後半の方が筆者の主眼になってしまう。カンマがあるなしで働きが異なる接続詞whileには要注意です。・・・TA君が現れて関西旅行のお土産を頂いた。お母様のお年賀のご挨拶と共に。YAさんと共に、私も中学時代に住んでいた兵庫県の宝塚市にご実家があるとのこと。宝塚中学と甲陽学院の6年間が懐かしい。今日は81課「倒置構文」の勉強。英語は語順が大切。主語+動詞+目的語の語順を狂わしてはいけないが、必要に応じて主語が後ろに回ることがある。そのルールを覚えてほしい。SU君は71、72課の「否定構文」。二重否定の文の扱いが難しかった。一年のTAさんは「比較」。とくに、 no more than〜、no less than〜とnot more than〜、not less than〜との違いを説明した、それは形容詞の no と、文を否定する副詞の not との違いに現れるよ。NU君はとうとう現れなかった。3年のYOさんは「センター対策」で40分100点の筆記問題をやってもらった。あと2週間弱だけどあせらずコツコツと前進するのみ。 尾上

(追記)お正月3日目に「金時山」1213mに登った。家から歩いて「金時山」へ、を例年初登山に決めている。正式には「猪鼻山イノハナヤマ」といって確かに平地から見た山容はトンガリ山、とくに北面の足柄峠の登山口からが急峻でブタの鼻のようにバッサリそぎ落とした姿だ。山頂下は岩登りの連続で、息子たちが幼い頃は何本ものクサリを頼りによじ登ったものだ。今ではその難所にアルミのはしご段が12本も据え付けてあり登りやすい。それぞれに「子・丑・寅・卯・辰・巳・午・・・」の十二支のキャラクターと名前のシールが貼ってある。この斜面で夏には貴重な高山の花が多く咲き、ワタシの「オノエラン」もここでヒッソリと。今回は反対の南斜面から「乙女峠」を越えて。多少緩やかだけどやはりクサリやロープを使う厳しいコースだ。
6:30まだ薄暗いうちに家を出て雪が溶けずにうっすら積もっている市営「乙女キャンプ場」の中を登る。と、なんと8台ほどの車がキャンピングサイトに並んでテントの屋根からは薪を炊く煙が上っている。ファミリーの朝餉のしたくの最中で子供たちはもう元気に飛び回っている。夜間は冷えただろうなあ。ここからは真正面に御殿場の市街地と富士の雄大な姿。雲にほぼ隠れているが一部が朝焼けにほんのり染まって美しい。
乙女トンネルの上をさらに30分くらい行くと乙女峠に出る。「仙石原」「駒ヶ岳」から「相模湾」までが見渡せる。今日は無理だけどここから「初日の出」を見るのもいいね。神奈川と静岡の県境に沿ってここから急なのぼりで「長尾山」。雪と霜が一杯の山頂にはちょこんと小さな「雪だるま」。今日は長靴で来て正解だったけどアイスバーンになっていて斜面はすべるすべる。ここで持参のアイゼンを装着。昔「北岳」の登山口で雪渓登り用に買ったものだ。これで安心。一度下って登り返すと「前猪鼻山」。更に下ってから、見上げるような急斜面をいよいよ金時山頂を目指して登る。アイゼンなしでツルツルの斜面をへっぴり腰でおそるおそる下ってくる若者たち、怖いね−。
9:50、やっと頂上に着いた。年々遅くなって今年は3時間超かかった。「元祖金時小屋」では金時娘の「よく来たねー、ごくろうさん!」が待っていた。昨年80才になったのを機に新聞、雑誌、テレビの取材が詰めかけて売れっ子だった。この正月も暮れからこの山の上に泊まり込みだそう。豊富なメニューの中からお正月だから「おしるこ」を注文。据え付けの登山者名簿に「76回」と記す。これが励みになって登って来るリピーターが多いこと。100回とか200回とか、中には2000回以上の人もいる(!)70回を越えるとこの店のお得意さんということで、金時娘の達筆で書いた名前の札を天井に吊してもらえる。横綱級は店の奥の方、新米は入口の寒いところ。わたしの名前も最近白木の板に書いて吊してもらえた。梁の裏側にひっそりと。
2014/01/07 (Tue) 0:20


謹賀新年2014
謹賀新年2014
2014年1月2日(木)三島ゆうゆうホールにて。
4日間の冬期講習が終わった。元日も今日も空は快晴。温度も3月下旬なみの暖かさだ。真っ白な富士山と雄大な愛鷹山系の雄姿を右に見ながらガラガラの県道をスイスイ三島に下りていく。ゆうゆうホールが年末年始も利用できてありがたい。受験生には待ったなし、休みなしだから。でも通りがかりの「集英」も「エール」もこの期間は閉鎖だね。高校がお休みの時こそ、教室を開いて勉強の機会をあげなくちゃ。
YU君は後半も京都大学の模試をやってもらった。構文の把握がしっかりできて、辞書をひきひきしっかり和訳できているが、なかなかマルをあげられない。和訳で「テニヲハ」の使い方を間違えると、とたんに日本語が意味不明になる。英語は説明文をあとからあとから継ぎ足していく論法だ。特に難解な英文は概して長めになるだろうから、日本語では適当な長さで切って、数個の文に分けておくのがよい。主語は「が」とすることが多いが、「は」は主語でないことが多く、目的語(その映画は見たくない)とか、場所(東京は住んでみたい)とか、時(昨日はお雑煮をたべた)とか、文中の「テーマ」をあらわすから、ここぞと思うところで1回のみ使うべきだ。さらにこの種の訓練を続けていきたいね。一歩一歩だ。
MO君には「リンクアップ」グリーン版(高2用)で丁度良かった。日栄社の「英作文整序問題」(高校中級用)も共に70〜80%正解が出せた。君が失敗した部分、文法では分詞構文とか仮定法などに復習が必要だ。お父様が昨日教室に見えて「1月からはUG会をやめて佐鳴学院の通学一本に戻ります。」とのこと。せっかく3時間個人指導をたっぷり受けられるこのUG会に出会えたのに残念だね。力が伸びないようならまた戻っておいで。 尾上

(追記)元日、午前の冬期講習を終えて帰宅してから、「時の栖」のホテルに行き「朗読」を聞いた。もとフジテレビ・アナウンサーの小林大輔氏による「雪女」の朗読を聞いた。さすがプロの語り口はなめらかで抑揚がうまい。家内も朗読の勉強会の経験があるのでとても楽しかったようだ。30人くらいの聴衆が集まり元日の企画としても好評だった。その後夕闇の中、大賑わいのイルミネーションが輝く桜並木を一回りした。ハリボテの「かまくら」が右に左に点在する桜並木には幸せを呼ぶ鳥「コウノトリ」のモビールが頭上の枝に無数に舞い覆い尽くしている。イルミ展示コンテストに長稜高校のミニサイズの参加もあったりして。・・・ここは御殿場高原ビールを中心にして「ハムの米久」が20年前に開発、今も拡大発展途上のスポーツと娯楽の殿堂だ。沼津で50年前に創業して、酒造法の改正と共に「地ビール」作りを始めた頃を私も覚えている。ドイツからビール醸造の技術者を招聘して実験的に始めたと聞いている。おまけに温泉も掘り当てるとは当時の経営陣の慧眼は驚くばかりだ。現会長の庄司清和さんは沼津北部高校(現・城北高校)の出身と聞いているが、「御殿場をスポーツ・ワールドに」という構想を打ち立てている、という記事が氏の写真入りで元日の地元のタブロイド紙「岳麓新聞」の1面を飾っていた。サッカーだけでなくラグビー、テニス、水泳などたくさんの種目でスポーツ人口を増やし育成するため設備を充実させるそうだ。・・・我が家から農面道路で南へ6キロと至近距離で、息子たちが小学校の頃よくロバに乗って遊んだ「富士牧場」は、もと御殿場市の畜産試験場だったところで広大な桜の名所だった。その馬場の桜並木は昔のまま保存され整備されて市民の目を楽しませているのが嬉しい。そして冬はこのように全国でも有数のみごとなイルミネーションの並木道に変貌する。広大な敷地にどこでも無料で入場し駐車できるなんて今どき珍しい。レストランもスナックも多様なイベントもすべてリーズナブルな料金設定だから人気が高まる一方だ。ここからシャトルバスも通じている東山の「プレミアムアウトレット」と共に、我が御殿場市の誇れる成長産業だ。そのルートの丁度中間点に私が家、UG会本部があります。
2014/01/02 (Thu) 20:39


冬期講習はじまる
冬期講習はじまる
2013年12月29日(日)三島ゆうゆうホールにて。
冬期講習が昨日から始まった。今回の参加者は2年生が2人だけだから、9:30から12:00までじっくりと見てあげられる。第3日目は元日の朝だ。このブログでの生徒の呼び名をM君では味気ないので楽天のマー君にならってMO君、YさんをYOさんとしよう。鈴木君ならSU君、だ。
MO君には数研の「リンクアップ」高2用を使用している。1単元が長文読解、発音、文法、語句整序の4問で構成されている。今日は70%くらいの正解だったが、長文を全訳させると難解な部分がいくつかあるし、文法問題も苦手で50%くらいの出来ぐあいだ。発音問題もきちんと教わったことがないようなので、私の自作のプリント「ジョーンズ式母音発音図表」をつかって説明し発音練習をした。
YU君は「京都大学」の駿台模試問題に挑戦。長文の下線部和訳が2問と和文英訳(英作文)が1問。might as well〜 ( as)比較構文「(・・・するくらいなら)〜した方がましだろうに。」とか、so many are the conditions ・・倒置構文「・・・の条件はとても多い。」など、既習の重要構文の応用力をためす良問が多い。内容も「生命の起源」「宗教と個人」「社会のつながり」など日頃の読書量が問われる問題ばかりだ。受験までのこの一年間にやるべきことはたくさん。希望のT大に向かって走れ!応援してるよ。 尾上

(追記)伊東の先輩のお宅を辞去した後、稲取のプチホテルに泊まっておいしいフレンチとクリスマスのローストチキンをいただいた。みかん畑に囲まれたこのホテルは、相模湾に浮かぶ大島・利島・式根島を展望し、稲取の市街と港の船の出入りを眼下に見下ろす高台の絶好のロケーションだ。露天風呂からは夜闇の沖合に照明をつけた「イカ釣り船」が10隻も浮かんでいる姿。なつかしいなあ・・・。大卒2年目で正規の教諭として赴任した稲取高校での2年間は、婚約・結婚を含めて大きな人生の転機だった。数年前に下田まで開通したばかりの伊豆急行の「稲取駅」は「黒根岬」のトンネルを抜けたところにあって、降り立つとあたり一面みかん畑でむせかえるようなとてもいい香り。そして海から潮の香りも漂うメルヘンの世界だった。家内は「この香りに酔って、嫁いーできーたのー♪♪♪」と言っている。自動車の免許を取得したのも小さな隣町だった。放課後、受講する生徒たちを自動車学校まで引率する役目を与えられ、ついでに生徒と一緒に練習させてもらったからタダ。稲取で初お目見えで料理法もわからない真っ赤な「金目鯛」も一本タダでもらった。漁師をやるオヤジに「これ先生のとこに持ってけ」と、尻尾をつかんで私の下宿に放り込んでいく生徒。木の箱一杯に並べたサザエも「先生、これ食わっしぇえ・・・」と。船着き場の前の魚屋では、漁船から降ろした樽に突っ込んだままの魚が1本売りで、まだ生きているタチウオに足をかまれたオバサンも。私の新婚時代は北三陸の「あまちゃん」の世界にどっぷりと浸かっていたのだ。
2013/12/30 (Mon) 1:03


冬休みの今、学問をとことん追求しよう。
冬休みの今、学問をとことん追求しよう。
2013年12月27日(金)裾野市民文化センターにて。
明日から4日間、三島で冬期講習だ。裾野のY君とM君が参加する。M君には数研の「リンクアップ」総合問題集(高2用)、Y君は少々欲張って「京大入試」問題集をプリントした。成果を期待しよう。
 Y君はスキー教室に行って休み。T君は79、80課「強調」。YさんとM君は83課「省略」と84課「挿入」。カンマとカンマで区切られた部分は日本語ではカッコ( )で括った部分と考えて良いし、例えば全文修飾のunfortunatelyとか、It seemsとかのように、文の始めに言い落とした語句だから切り取って文頭に移動しておけばスッキリする。,as it were,( いわば)とか ,so to speak, (いわば)のように文中でカンマで割り込んで次に来る語句を修飾する場合もあるけれど。細かな文章上の技法だから、一通り馴れてしまえばしめたものだ。
 3年のSさんは英検準1級の3回目チャレンジ。第4問のEメール英作文をやってみた。前回より文がまとまってきたがまだ70%に届かない。私に英語でメールしてごらん、とアドレスを教えた。第1問の25問は問題文が読めるのだが選択肢の4つの語彙がどれも難易度高いねえ。少々ヒントをあげると即座に正解が出せるものも多いから望みは持てるよ。一歩一歩! 尾上

(追記)小春日和の海を眺めながら東伊豆をドライブする途中、元同僚で大学でも10年先輩の渡辺秀夫先生を南伊東のお宅に訪ねた。私が新卒で富士の吉原高校で半年講師を勤めた後、新任地の稲取高校で初めてお会いした。沼津東高のご出身で東京外語大では中国語を専攻し、英語でなくて社会科の担当だった。その後「県高教組」の委員長として人望がとても厚く立派な功績を残した私の敬愛する先生だ。昭和44年、私が結婚披露パーテイを稲取の「黒根岬」のレストランで開いたときに司会をして頂いた。東高でも外語でもボート部に所属しエイトの7番を漕いでいたという「剛毅なもののふ」という感じのスケールのデカイ人だ。韮山高校や三島北高校でも教鞭を執られたからご存じの方もおられるでしょう。・・・2年前の9月末の台風は伊東でも大変な被害を与えたが、このとき玄関前に立っていた先生の頭上に物置小屋の大きな屋根が飛んできて直撃。大けがをされて硬膜外出血の大手術を受け、リハビリ入院生活が始まったのです。家内も半年前に脳卒中で倒れて似たような病状だったのでずっと気にかけていたのだが、今回は家内も一緒にお見舞いにあがった。「とらや」の羊羹と私の手作りの「千枚漬け」をお歳暮に届けたら、1年ぶりだったが前回の訪問より記憶もほとんど回復しているし、会話もかなり流暢になっておられ安心した。大きかった体躯が少々しぼんだ感じだがきちん歩いて時には車も運転なさるらしい。しかし中伊豆のリハビリ病院で介護に専念された奥様がずいぶん老けて見えたことには驚いた。お庭にたわわに実るレモンとユズをお土産に頂いてその日宿泊予定の稲取に向かった。婚約と新婚の2年間を過ごした港町。
2013/12/27 (Fri) 23:40


冬休みも規則的な学習
冬休みも規則的な学習
2013年12月23日(月・天皇誕生日)三島ゆうゆうホールにて。
 天皇陛下が傘寿80才をお迎えになり、お元気な姿がTVで放映された。祝日でT君はお休みだったが裾野からY君、Yさんが参加して今年最後の三島教室は6人でにぎやか。3年のYさんはセンター対策として「リスニング」と筆記問題の第1,2問に取り組んだ。発音問題が苦手だねえ。年末年始にしっかり勉強しておこう。1年のTさんは今日から「比較」。今ちょうど学校でも同じ項目らしい。原級のas 〜 asについて。前のasは「同じくらい」という意味の副詞、後ろのasは「〜とくらべて」という意味の接続詞だからSV〜が続くはず。as much as とか as fast as だけでなくて、as much money as 〜とか、as fast a runner as 〜ともなることに注意しよう。
 明日はクリスマスイブ。今日はポインセチアのような赤と緑色のセーターで教室に出た。毎年この週だけ着ているお気に入りのセーターだ。Yさんから手作りクッキーのプレゼント。お正月にご家族と関西に帰省するそうだ。91課「倒置」と92課「省略」を勉強した。M君は85課「挿入」86課「同格」。
M君も帰省するそうで、終了時にお迎えのお母様にお会いした。Y君は今週スキー教室があるので27日欠席の分を先に勉強した。87.88課「動詞の慣用表現」。ひさびさに修学旅行を終えたN君が顔を見せた。67課「原級と比較級で最上級の意味になる構文」を勉強した。101構文だからまだまだ先が長いぞ。ガンバレ! 尾上

(追記)この秋から昔のアルバム写真をデジカメに撮り直している。結婚前の1969年から子育て期間の20年間くらい。古希になって人生の片付け時期に入ったし、大判の布張りスケッチブックに貼ったものが20冊ほどあって置き場所にも困っていたから廃棄しようと思う。一冊に300〜400枚の写真が貼ってあってメモも添えてあるからそれも記録しておくと、1冊の仕上げが1日仕事になる。CD1枚は700MBだから5〜6MBの写真なら120枚くらい収納できる。アルバム1冊がちいさなCD3〜4枚に収まるからありがたい。やっと7冊目が終わった。・・・昔から出かける先々で写真に残すことが好きだった。小学校の頃おもちゃのようなカメラを父親に買ってもらったが、高校2年の時には最先端のアサヒペンタックスという「一眼レフ」をプレゼントしてもらい、九州一周の修学旅行に携行して撮りまくった。夜明け前に登った「えびの高原・韓国岳1700m」火口の荘厳な姿は自慢の一枚だ。このカメラはずっしりと重量感があって、シャッターを押すとガシャンという音と共に一瞬ファインダーがまっ暗になる。レンズから入った映像が見たままのフレームでフィルムに収まるように考案されたものでそれは反射鏡が倒れる音だ。レフはReflectionつまり「反射」でペンタは五角形。(ワシントンDCにあるアメリカ国防省の建物は平面図が五角形をしているので愛称がペンタゴンと言うよね。)反射板で曲がった光が五角形のプリズムの中を屈折してうまくファインダーから見える仕組み。昔の天板に映像が映る縦長の「二眼レフ」と普通の横長カメラを折衷したものらしい。・・・今のデジカメはアナログ時代と全く異なって理解しにくい。映像をメモリーカードに記録する仕組みでどうなっているかわからないけれど、昔のフィルムや印画紙の細かさを超える画素数になっているらしいからすごい技術の進歩だ。我が家のデスクトップのPCモニターは大画面なので、できあがったアルバムをスライドショーで見たり、スクリーンセイバーにしておくと懐かしい写真が飛び出してきてとても楽しい。いよいよとなったらCDをそのまま廃棄すればいいのだから。
2013/12/24 (Tue) 0:04


冬休みの計画は
冬休みの計画は
2013年12月20日(金)裾野市民文化センターにて。
どこの高校も今日は終業式で明日から冬休み。Y君は来週学校で信州へスキーに行くそうだ。私も若い頃志賀高原や車山で滑ったなあ。最近は富士山の太郎坊から雪山に登っては子供用のソリで滑り降りて楽しんでいる。新潟産の「和かんじき」を履いて歩くのも楽しい。
YさんとT君が私用でお休み。来週の三島に振り替えた。2年M君は「倒置構文」と「省略」。SVM,SVCの文型を倒置すると、MVS,CVSとなるがSVOはOSVとなってOが文頭に出るだけ。時間構文も久々に出てきて難しかったね。Hardly had I left the building when I saw the accident.(その建物を出るか出ない間にその事故を見た。)I had hardly left・・が倒置された文。Y君は85課「挿入」(2)と86課「同格」。実践では頻繁にお目にかかる構文だから、しっかりマスターしたいね。
3年Sさんは、先週に続いて「英検準1級」の過去問に取り組む。語彙レベルが高校3年を超えているから、かなり日常的に新聞や週刊誌の英文に触れていないといけない。第4問の自由英作文は毎回Eメールの返事を書くという設定なので、何度か練習を積めば力がつきそうだね。 尾上

(追記)早くも雪になった日、ウォーキングのかわりに沼津のシネマサンシャインで映画「武士の献立」を見た。豪華な饗応料理が登場するとあって女性の観客が多かったが自称「男の手料理」を始めた私も興味津津。加賀百万石に栄えた食文化は、徳川家が恐れる軍事力増大を打ち消し安心させるための方策とは!前田家存亡に関わる「加賀騒動」の時期に絡んだ実話が元になっているそうだ。平和と幸福のための知恵はこういう風に使うといいのだね。NHKテレビの朝ドラ「ごちそうさん」のテーマにも通じる。柚子を保存用の菓子にした「ゆべし」を食べながら、料理上手の主人公夫婦が能登を旅する姿で終わる。家内も料理好きでよく「ゆべし」を作っては友人におすそ分けしたものだ。ほのぼのした良い映画だった。・・・シンポールに駐在中のご次男一家を訪問して今朝羽田に帰国した勝又さんご夫妻にも、家内とコラボで漬けた「千枚漬け」をおすそ分けした。聖護院カブと利尻昆布で漬けたもの、久しぶりの日本の味が懐かしいでしょう。
2013/12/20 (Fri) 23:26


動詞の語法で英文法のしめくくり
動詞の語法で英文法のしめくくり
2013年12月16日(月)三島商工会議所にて。
開始から30分たっても一人も現れず、会場の間違いかと心配になったが、真向かいのゆうゆうホールは今日休館日で全くの暗闇だから、かならずこちらのビルに来てくれるだろう。Tさんが到着して次々と4人集まりホッとした。Tさんは先週持ち帰ったプリント「仮定法」(1)を解答してきたのでその場で添削してあげた。まだ1年生できちんと時間をかけて勉強していないから基本的な要点だけはおさえられるように説明した。今日は「仮定法」の(2)。
S君は69課「部分否定」の勉強。基本は文全体を否定して、「every, both,all,always などが否定文で使われると、100%そうだというわけではないんだよ。」という意味。先々週のパリ修学旅行の印象も語ってくれた。M君は83課「省略」と84課「挿入」を勉強した。挿入はたいてい前後をカンマで区切られているのでそこをカッコで閉じて、その部分が後ろの部分を修飾するのか、全文にかかるのかを判断すればよい。読むときの切れ目(ポーズ)も大切。前と後ろのどちらかのカンマをより長めに切って読めばよいか。
三年のYさんは文法作文の最後のユニット「動詞の語法」。四択のマーク問題が55題あってどれも難しく9:30までに終わりきらなかった。目的語が不定詞か動名詞か、自動詞か他動詞か、補語をとるかとらないか、目的語を2つとる特殊な動詞、などなど。コツコツ積み上げていくしかないね。来週からセンター対策をやろう、リスニングも含めて。 尾上

(追記)朝はまだ1℃の乙女峠を越え、早川沿いの坂道を下って春のように温かな小田原に行った。今日は私の企画で大学同窓仲間3人と恒例トレッキング。還暦の時から初めて72回目。集合地のJR「根府川」駅は真っ青な海岸の上。水仙のつぼみがもう開き始めた急坂を登り、平家打倒のため旗揚げした源頼朝の最初の合戦地「石橋山古戦場」をたずね、秀吉が北條攻めに一夜で城を築いたという「石垣山」をめぐり、JR「早川」駅まで12キロのウォーキングだ。石垣山の標高わずかに241m。たっぷりと冬の陽射しを楽しみキラキラ光る海を見ながら黄色に染まる「みかん」の段々畑の中をのんびりのんびり。熟し切ったカキの甘さ、味の濃い大津ミカンやレモンのいい香り、アロエの赤花、背の高いピンクの皇帝ダリヤ、赤いシャクナゲの狂い咲き、オレンジ色のカラスウリ、ダイコン・ホウレンソウ・カラシナの畑。沖に浮かんでいる5階建ての白亜の豪華客船。円を描いて定置網を仕掛けている帆船。この景色懐かしいなあ。・・・小学校3年の頃から毎年夏休みになると東京・高円寺から一人で「いなか」(私の生地は長泉村本宿の農家)に遊びに来た。三島までの駅名も全部覚えていた。オダワラ、ハヤカワ、ネブカワ、マナヅル、ユガワラと。この路線は「丹那トンネル」もまだない時代、東海道線になるまでは「豆相人車鉄道」といった。明治29年の開業で芥川龍之介の「トロッコ」の舞台にもなっている。小田原―熱海25キロ、当時は4時間かかった。米神駅、江の浦駅などもあったそうで、今は新幹線も平行しているこの海岸線は、断崖絶壁が次々と入り組んだ東伊豆独特の地形だ。童謡「ミカンの花咲く丘」に出てくるような風景に浸って、日頃の憂さもすっかり忘れ、互いの近況を語り合い、6時間ものハイキングは「早川港」の寿司やでしめくくり。おたがい健康だったこの一年に感謝の乾杯!
2013/12/16 (Mon) 23:26


省略と挿入
省略と挿入
2013年12月13日(金)裾野市民文化センターにて。
一日木枯らしが吹いて一段と寒くなったね。来週には御殿場でも初雪があるかも。みなさん、風邪など引かないように。M君が申し込んでくれて冬期講習参加はこれで2年生2名。もうすこし増えるといいな。
3年Sさんは晴れて聖心女子大合格の通知が届いたそうで、おめでとう。先週で「文法作文シリーズ」が完了したところで、今日は「英検準1級」の過去問を解いてみた。問1の「空所補充」の問題文は読みやすいと思うけど、選択肢の4つの単語が高3レベルを超えているね。問2の「空所補充」のほうが説明文が長くてかえって内容理解しやすい。70%強できれば合格だからなんとか頑張ってみよう。Y君は83課「省略」84課「挿入」。ここでいくつかのパターンをしっかり身につければ格段の進歩だ。YさんとT君は77課「無生物主語の文」。「させる」のmake と同じようにつかう動詞:cause, allow, enable, prevent, bring, take, leadなどに馴れてしまえばいい。M君は79課「強調」。語句を追加して強調する方法と、前置してIt is と thatの間に挟み込む方法を学ぶ。尾上

(追記)もうひとつ水族館を見てみようと、小田原から西湘バイパスに乗りキラキラ光る海を見ながら江ノ島に行ってみた。ツワブキがあちこちに咲いて温かな湘南海岸には冬はないのかな。七里ヶ浜にはウエットスーツを着たサーフボーダーたちの黒い影が20も30も。定年過ぎのような腹の出たオジサンがボードを抱えて浜辺に向かっている姿。・・・長谷寺と大仏の間の路地を入ったところにできた「鎌倉能舞台博物館」にちょっと立ち寄り古典文化のにわか勉強。舞台脇に能面と衣装が展示されていて、3間3間の能舞台の前で学芸員の熱心な説明に興味が湧いた。狂言の野村萬斎が出演して、来年も数回ここで上演されるという本物の「能」を一度見てみたいものだ。・・・海の向こうに富士山から箱根までくっきりとっみえる好天気だけど、江ノ島は海風が強烈で飛ばされそう。ウインドサーファーが猛烈な勢いで波乗りを楽しんでいる。リニューアルした「新江ノ島水族館」はクラゲの展示がウリ。黄色、赤、青など色も多彩。巨大なものや長い脚を持ったものなど優雅な泳ぎが美しい。稚魚の状態からの成長過程も実物で見ることができる。先週の「沼津港深海水族館」と同じように、ここでもお客は若い男女のカップルばかりで私たち老年組は少数派。2Fから1Fまで通しの大きなガラス水槽は上からも下からも見ることができるし、素早い動きの小魚の群れと巨大なエイやウミガメが悠々と泳ぎまわる中で、酸素ボンベをつけて潜ってきた調教の女性が特殊巨大ガラスの向こうでウミガメと一緒に泳いだりウツボをだっこするパフォーマンスに子供たちも大喜び。沖縄の「美ら海水族館」がそのアイデアやスケールの大きさで大変な人気で、家内が見に行こうよとせがんでいるが、これが全国の水族館に刺激を与えて高度の技術を駆使して展示方法を競っているのだね。
2013/12/13 (Fri) 23:22


倒置と省略
倒置と省略
2013年12月9日(月)三島ゆうゆうホールにて。
パリへ修学旅行に行ったN君、S君が姿を見せない。1週間たつからもう帰ってきただろうけど。1年のTさん、廊下を走って到着。今すぐに行くところがあるので、と言ってプリントだけ受けとって早退。
M君と裾野のY君が81課「倒置構文」と「省略」を勉強。第1文型SVMと第2文型SVCは、強調のためMVSおよびCVSのように倒置することがある。ただし第3文型SVOはOを文頭に出すだけでSの位置はかわらない。もうひとつ、否定の副詞や目的語を強調して文頭にだすと、疑問文のような倒置、つまりbe動詞や助動詞のcan, will, やdo/does/did、完了のhaveなどがSの前にでる、つまり倒置になることを知っていたかな?
Yさんは「疑問」の総復習。疑問詞what・・、 how often・・、 What・・like? のほかに、間接疑問、付加疑問、イデイオム How come SV〜?(どうして〜になったの?)Why not V? や Why don’t you V・・?など。易しそうで意外に盲点があったね。 
先週募集要項を配付したように、冬期講習は年末の28,29日と元日の1日,2日のそれぞれ午前中です。曜日の関係で今年は元日も含めて4日間。さっそく2年のY君が申し込んでくれた。3年生は2人が推薦で大学合格したし、もう一人のYさんもこの期間では都合がつかないらしいから、2年生だけになるかな。 尾上

(追記)TVでも取り上げて、家内もせがむので「沼津港深海水族館」に行ってみた。平日とあって家族連れが少ない反面、手をつないだ若いカップルの多さになるほどと納得。深海は美しくロマンチック!目の前に広がる駿河湾の200〜800mの深海にこんな珍しい生き物たちが住んでいるとは。最深部は2500mというから日本一深い湾。富士山5合目くらいの深さ。まずは巨大なタカアシ蟹がのっそりと動く姿。深海の暗がりを再現して照明を落としているからよーく目をこらさないと見えない。すいすい泳ぐヒカリキンメダイの群れは真っ暗闇にホタルが飛ぶ様に似ている。目の下に青白い光を発して美しい。エビ、ナマコ、ヤドカリ、イソギンチャク、アンコウなども日頃みかけるものとは大きさも色も異なって興味深い。空想上のUFOのような8角形のメンダコ(面蛸?)がかわいい。真上に飛び出した大きな目とひらひらした耳(?)が何ともユーモラス。8本脚が全部大きな水かきでつながっているので移動がとても早い。おみやげ用のマスコットには一番人気らしい。
 2Fは巨大な生きた化石魚「シーラカンス」coelacanthが、冷凍した2体の実物と3体の剥製で展示されているからすごい。アフリカのマダガスカル島付近の深海で今でも泳いでいるというが、捕獲されるいきさつなどの展示も興味深い。これは必見です!
2013/12/09 (Mon) 23:40


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