昨日に続いて、生徒募集の広告を裾野・御殿場地区にも配付した。電話の問い合わせがあったものの見学会には一人も見えず。少々がっかり。
YAさん、TA君がお休み。SUさんは4月2日には聖心女子大の入学式。その日にクラス分けの英語テストがあるそうで、ノンビリしてはいられない。今取り組んでいる英検準1級の勉強をやっていれば間に合いそうだが、一応もう一度入試問題にも目を通しておくと良いので、4回分のプリントを課題として渡した。今日はNEWSWEEK19日デジタル版の切り抜きから「ヘレン・オイエミHelen Oyeyemi;弱冠29才のベストセラー小説家」の話を一緒に読んだ。ロンドンの労働者階級に生まれケンブリッジ大に進学した才媛。ナイジェリア系の黒人女性でBoyzUMenの音楽や日本のアニメ「ドラゴンボール」に夢中だそうだ。高校時代に書いた処女作「イカルスの少女」で50万ドルも稼いだという。このような日本のジャーナリズムでまだ紹介してない記事が真っ先に読めるのも時事英語勉強の楽しみだよね。
YU君が4月2日からの春期講習に参加申し込みしてくれた。今日は3年第4回で、英文「アメリカ人の自由観」を読み、文法:作文「比較(2)」のあと大阪府立医大の長文「死について」の下線部訳に取り組んだ。挿入された ,with the dead there to be looked at, が難しかったね。付帯状況with の働きを思い出せば、「死んだ動物がそこらに転がっていて目撃される状況では」という解釈ができる。評論文の読解力を伸ばしていこう。 尾上
(追記)静岡に住む甥っ子の結婚式で横浜・桜木町の結婚式場「伊勢山ヒルズ」に行った。駅の西側から急坂をのぼると「伊勢山」という高台になっていて「伊勢山皇大神宮」が鎮座している。この隣に大きな教会がそびえているのが実にモダンな造形の結婚式場だった。「みなとみらい」のランドマークタワーがまさに名前のごとく眼前にそびえている。甥は星薬科大学の大学院をでて「興和」という製薬会社の研究員になった。新婦は大学と院が同窓で薬剤師をしていてまさにお似合いのカップルだった。幸せな家庭を築いてください。・・・閉宴後、始めての町なので酔い覚ましに付近を歩いてみた。早くも満開の桜が咲く一画に「横浜能楽堂」を発見!入館すると「横笛」の妙なる響きが流れている。美しい立派な能舞台では「横笛」の発表会だった。2階には能装束や能面が展示してあって日本文化の神髄に触れられるようになっている。先ほどの外人神父が主祭するチャラチャラしたフェイクと比べるとここはなんと落ちつく場所だろう。この能楽堂は「かもん山公園」の一画で公園に登ると、「安政の大獄」で良識派をおおぜい処刑して尊王攘夷派から憎まれていた井伊直弼の大きな銅像が正装で立っているではないか。なぜここに大悪人が?ここ貿易港横浜では「日米修好通商条約」を強行調印したけど、日本の開国に献身し町の発展に寄与した人物としての評価が高いのだった。立脚点を変えると悪人も善人になる。なるほどね。井伊直弼の官位名が「掃部頭」、つまり「かもんのかみ」だったからね。・・・昨年夏に登った群馬県の榛名山は別名「掃部ケ岳」という。なかなか「かもんがたけ」とは読めないねえ。井伊直弼といえば「桜田門外の変」だけでなく、藩主を務めた近江の彦根の町を思い出す。何10年も昔、正月の琵琶湖旅行で泊まった宿は彦根城内の庭園「玄宮園」の湖畔に佇む茅葺きの「八景亭」だった。襖も開け閉めできないほどガタピシの建物ですごく寒かったけれど、井伊直弼が幼少時代を過ごしたお屋敷だから長い歴史が伝わってくる。早朝初雪が積もった築山を背景に池の白鳥が部屋の窓の下まで泳いでくる姿を思い出す。
