高校英語UG会 三島・裾野・御殿場

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比較構文の than と as は「〜とくらべて」の意味
比較構文の than と as は「〜とくらべて」の意味
2014年4月21日(月)三島商工会議所にて
 雨の夕暮れもなかなかいいもの。このビルの裏にある「白滝公園」もしっとりとした風情。浅瀬の小川に架かる小さな橋を越えて教室に向かう時の私の気持ちは期待に溢れている。若者たちと学問が出来る楽しさは何にも代え難い。今日、2年生TAYさんが入会してまず「完了形」を勉強した。現在・過去・未来を「時制」といい、基本形・進行形・完了形を「相」という。高校では教えていないが「相」とは動作・状態の「すがた」をしめすもので「時制」とは別物。それぞれを縦軸・横軸に並べれば、9種類の動詞の形態ができるね。さらに進行形と完了形という2つの相を組み合わせたものもあるし、それぞれ受動態にも変化できる。動詞の形態をしっかり把握するのがこの課の目標だ。語句整序の問題と和文英訳をやってみた。TACさんは「受動態」の語句整序と和文英訳に挑戦。「日本で大学に入るには難しい入学試験が必要だ・・・」enterするのはJapanese students、「入学試験(にパスすること)が必要だ」と語句を補えばこれも主語は同じ。They must pass 〜 と書けばよい。1年のTAMさんは第3回「動詞」。過去時制や分詞の時の形態のまとめ。長文は「無重力空間での宇宙飛行士の問題」を読んだ。NU君が休んで3年生は今日5人参加。YAさんは春期講習の第4回目として、英検準1級の過去問に挑戦した。特にリーディング問題をやってみたら、どれも3問中2問は正解。惜しいところだ。90分で全4問を片付けるにはかなりの練習が必要だね。金曜に部活のためお休みしたYU君が三島に出席。第8回「B・フランクリンの業績」を読んだ。MA君は第7回「日本と米国に1年の半分づつ住み分けている人」の話。元コロンビア大学のD・キーン教授のことかな。第7回のやり残しを終えてからTA君も第8回を勉強した。語句配列の問題には70%くらい正解が出せるのは嬉しいね。SU君は第93課・94課「形容詞を使うイディオム」を勉強した。東大の和訳問題が難しかった。We fear indifference more than hate:で「憎まれるより無関心でいられる方がこわい」という解釈にたどり着けなかったね。 thanは「〜とくらべると」という意味の接続詞なのでhateが動詞ではなく名詞「憎しみ」と考える。つまり than we fear hateということ。最後の:(コロン)はどういう働きだっけ?思い出そう! 尾上

(追記)いつもの大学同窓仲間4人で、山梨県甲州市にある「甲州高尾山」に登った。76回目になる今回もアラ古希の4人が元気に参加した。1106mでたいした高さではないが、冬、空気が澄み切った日には甲府盆地と富士山を眺望するすばらしいハイキングコースという評判だった。しかしこの日は時折青空がでるもののあいにくの曇り空。私は車で中央高速経由、3人は東京・流山市・横浜市からJR中央線で到着。勝沼ぶどう郷駅からタクシーで登山口の「大滝不動尊」に降り立つ。浅草・雷門のような真っ赤な大ちょうちんが架かった仁王門をくぐる。急階段の上に本堂をもつ1000年以上も前からの修験霊場だそうだ。140mもの落差の美しい滝が細い筋になって落ちている絶景の地。日かげに雪渓がたっぷり残っているから、まだまだ寒さが続いているのだ。豆ザクラとピンクのミツバツツジが咲き始めた急傾斜を登って2時間くらいで山頂に着いた。20年前の山火事で南面全体が焼失して半分はハゲ山、皮肉にも素晴らしく展望のよい3つの峰を次々と尾根歩きで楽しめた。色鮮やかな緑のトゲを芽吹いている木はカラマツ、ツタの先にえんじ色の小さな花が密集して咲いているのはアケビだよ、と教えてあげると、ヘエーと感心する3人。早春の木々の姿はふだん見かけないからね。
2014/04/22 (Tue) 0:09


日本文の省略は英語では補うべし
日本文の省略は英語では補うべし
2014年4月18日(金)裾野市民文化センターにて
 久しぶりの雨で空気がしっとりとしていいね。新入会のKI君はおとなしそうだが話をしっかり聞いているからなかなか面白い。第3回「受動態」を勉強した。大学入試問題だがよく理解出来ていて、イディオムをたくさん覚えればもっと完璧になる。和文英訳では日本文の省略に充分馴れていないと失敗する。特に比較構文は難しい。3年TA君は第7回。「名詞・代名詞」。do nothing but(〜以外何もしない、〜しかしない) のbut は「〜以外は」の意味の前置詞。仮定法で But for water,・・(もし水がなければ)を勉強したよね。All of the members but two・・・(2人をのぞく全員が)にも見つけたね。YAさんは第8回「前置詞」。 nevertheless(それにもかかわらず)は however, と同じく副詞。前置詞のin spite of 〜やdespite〜とは異なる。前回の読解問題「フロー感覚」を添削して解説した。一つの単語がたくさんの意味を持っているからその文脈に合わせるのに苦労する。例えば loss は紛失、喪失、損失、敗北などなど・・きりがない。全部覚えるのでは無理だから、lose(失う)の名詞「〜すること、〜するもの」と覚えておけばよい。それぞれ、財布を失うこと、記憶を〜、利益を〜、試合を〜、に相当するし、「食事を失う」とは「食事を取らないこと」という意味になるよね。
 大学生SUさんが正規のグレーのスーツ姿で登場。すっきりしてとてもいい。英検の対策のほかにTOEFLも勉強したいとテキストを持参した。次回やってみよう。大学ではロシア語の授業が始まったそうで、さっそく奇妙な文字(キリル文字)に振り回されている。Яはヤー(私はの意味)、Дはデー(ギリシャ文字のデルタと同じ)で、Даはダー(Yesの意味)。日本語のように、冠詞のaとかtheがないから楽だよ。尾上

(追記)桜も散り始めたというのにまだ朝晩は寒くて、私も油断してカゼをひいてしまった。もう1週間も裏山歩きを控えているので山の花だけでも楽しみたいと思い、ひさしぶりに「野乃花」に行って「タイツリソウ」と「白モンタナ」を買った。ここは保土沢という板妻駐屯地のずっと山側にあって、高冷地御殿場ならではのユニークな山野草のお店で私のお気に入り。店主ご一家は敬虔なプロテスタントだから日曜日がお休みで要注意。あるある!お店の中はすっかり雪解けの山のお花畑だ!6月「日光白根山や「北岳」で見た「シラネアオイ」が薄紫だけでなく白も。真っ白な「山シャクヤク」とほんのりピンク色をした「クマガイソウ」も1ヶ月早いね。山梨の坪山でしか見たことのないクリーム色の「ヒカゲツツジ」や「サクラソウ」の様々な種類などなど。2週間前に「金時山」に登った時にはスミレもまだ咲いていなかったけど、一日一日温かな日が続くから「タチツボスミレ」も「エイザンスミレ」ももう真っ盛りかもしれない。ああ、じれったいなあ。
2014/04/18 (Fri) 23:14


予習・復習に計画性を
予習・復習に計画性を
2014年4月14日(月)三島商工会議所にて
 新学期も二週目に入って春休みの課題テストの結果も出て、それぞれの高校でも授業が意欲的に回転し始めているようだ。しかし、早い学校では来月早々に文化祭や運動会が計画されているから、実はあまり落ち着いて授業に取り組める状況ではない。しっかり自分の学習計画をたててコツコツ実行するのが大切な時期だ。
 新入会のTAMさんは1年生。前回に続いて「文の種類」を勉強した。(1)平叙文(2)疑問文(3)感嘆文(4)命令文の4つ。肯定と否定は意味の違いだけだから4つのどれにも存在する。長文で「日本と英国の書籍出版・販売の違い」について読んだ。少々高いレベルだけど挑戦だ。2年TACさんは「完了形」の復習。「私がそこに着くか着かぬうちに演奏会が始まった」は「時間構文」と呼ばれる難解な構文で、I had hardly arrived there when the concert began. と書く。「ほぼ同時だった」という意味。NU君は第83課「主語とbe動詞の省略」84課「挿入」を勉強した。読解問題ではとても大切な項目だ。SU君は第90・91課で動詞イディオムをいくつも勉強した。ダッシュやカンマを多用した英文の読解に苦労した。規則を覚えるには積み重ねが重要だ。TA君は第6回「仮定法(2)」で文法をさらに深めた。MA君も同じ。落ち着いてじっくり考えれば出来るのに早々捨ててしまってはもったいない。YAさんは第7回「名詞・代名詞」。「おたがい」のeach other や one anotherは副詞句でなくて代名詞。「おたがいに」と覚えると失敗するよ。love each other はlove himと同じ、talk to each other は talk to him と同じ。動詞が自動詞なら前置詞が必要になる。 尾上

(追記)富士霊園に墓参に行って、豪華絢爛ともいうべき桜並木を堪能した。「日本さくら名所100選」の一つだとか。我が家から15km、車で約30分の地点なので近くて都合がよい。北側の一番高所の7区だから御殿場の市街地全体を望むことが出来るし、箱根連山と我が家近くの仏舎利塔が真正面。さらに丹沢山系やはるか相模平野方面も望むことが出来る。富士山は丁度山陰になりわが墓所からは見えないが。・・・山梨県との県境になる三国連山の中間に「大洞山」がある。篭坂峠からも三国峠からも行ける。山稜のハイキングコースではそろそろブナの原生林が美しい新芽をふき出す頃だ。その広大な斜面を50年ほど前に三菱地所が開発した。すぐ隣接した「フジスピードウエイ」が盛んに爆音を轟かしている。300年前、「宝永山」の大噴火によってこのあたりは広大な火山灰の斜面になった。深いところでは3mにもなったらしい。だから水はけが良い分大雨で地滑りが起きる箇所もある。政治家や文人・俳優など有名人の墓所もあるようだが、墓石や墓所の形状やサイズが統一されているから「人間死んだらみな平等」でとてもいいことだ。ハイキングの気分で気楽に墓参ができる。
2014/04/14 (Mon) 23:42


トルコ語、ロシア語、スペイン語、そして英語、どれも面白い
トルコ語、ロシア語、スペイン語、そして英語、どれも面白い
2014年4月11日(金)裾野市民文化センターにて
 東京から新幹線で戻って、SUさんそのまま教室に直行。スッキリした女子大生に変貌をとげたね。トルコ語、ロシア語、スペイン語を選択したといってテキストを見せてくれた。英語も当然必修だから同時に4カ国語を勉強することになる。それぞれユニークだから混乱の心配はないはずだ。たくさんの言語と文化を知ることで広い世界がぐんと身近なものになるね。うらやましいな。今日も英検準一級の模試問題に取り組んだ。
 YAさんは3年第6回。長文の下線部訳ではIt is not until 〜 thatの構文や、prevent 〜 from –ing のイデイオムをみぬいていた。Some ・・・ others ・・ で「〜もあるし、〜もある」がうまく訳せればもっとよかったね。TA君は第5回。「仮定法(1)」の入試問題を解いてみた。語句整序はかなり良くできていたが、「今」と「昔」の事実に反する仮定法の動詞形をしっかり覚えておかないといけない。「未来」にあり得ないことに対する仮定にはwere to〜 や should〜 という助動詞をもちいること。YU君は第7回。関西大の過去問で長文「フロー感覚」を読んだ。「特別努力しなくても集中できる心理状態」のことを読み取る問題で、少々むずかしめ。
 半分終わったあたりで新入生がお母様と到着。このUG会出身で山梨大に進学したKI君の弟さんで2年生。第2回「完了形」から始めた。語句整序と和文英訳で構成力を学ぶ。次回はもっと長く参加できそうだから、長文読解や英文和訳にも取り組んでいこう。解答速度を速める努力も大切。 尾上

(追記)私の家の裏山は「城山」といって箱根外輪山のひとつ「丸岳」の中腹になる。2、30分登っただけでいい汗をかくし足腰も鍛えられる。めったに人の通らぬ斜面で春の花「オオイヌノフグリ」をみつけた。こんな可憐な青い花に先人たちはなんとも失礼な名前をつけたものだ。花が咲いた後の実の形からの連想らしい。しかし実によく観察しているなあと感心する。一日中日当たりのよいこの斜面に、春はスミレ、ボケとサクラ、秋はリンドウ、ウメバチソウなどが咲いていつも楽しみ。クワやアケビの実も食べられる。「森山道」という名の「二岡神社」所有の山道だから市民の手入れも良いハイキングコースだ。樹林の間を更に登ると箱根スカイラインに飛び出す。「乙女トンネル」が貫通するまではここが国道だったところで「駿河台」という富士山と御殿場市街地の絶景地。ここで山の茶店「しるこや」を経営しているご夫婦ともう何年もなじみだ。このブログもここのご主人から紹介されたもの。・・・この好天気で富士山も真っ白に化粧した姿をくっきりと見せてくれた。私はとくに夕暮れ時が好きだ。十里木の峠の向こうに日が沈んでいくと空が透明のオレンジ色に変わって、愛鷹山と富士山の稜線が切り絵のようにシルエットに浮かび上がる。北方に目を向けると白銀のゴツゴツした峰々がくっきりと見える。神奈川県丹沢山系の「大室山」「檜洞丸」「塔ノ岳」など。どれも一度は登ったことがあるのでさまざまな思い出が蘇る。とくに「檜洞丸」の山頂付近は5月末にはシロヤシオ(五葉ツツジ)が全山を覆い尽くし山頂の細道は真っ白なトンネルになってみごとだったなあ。うつむき加減に半開きで咲く姿に気品を感じる。
2014/04/11 (Fri) 23:42


新入生を迎えてスタート!
新入生を迎えてスタート!
2014年4月7日(月)三島商工会議所にて
 三島も今日が学年始めの第1回。3年生はすでに3月から始まっているが。
2年TACさんは新たに日栄社の「自修・英作文演習」を始めた。易しめの大学入試問題で空所補充、語句配列、和文英訳という風に段階を踏んで理解を深めるよいテキストだ。今日はまず「基本時制」をやってよく理解出来た。修飾語句の配列で少々てこずったね。今日入会したTAMさんは新1年生。G高校のαコースですでに高校1年の分野が修了しているから2年レベルから始めても良さそうだ。今日は「文型」の復習をやってみた。第4文型SVOOと第5文型SVOCが理解不十分だったが、今日の添削で補強出来たようだ。英検も次は2級を目指している。
 3年MA君が第5回「仮定法」の語句配列と英作文に取り組んだ。「私たちはどうなったか」の英訳に苦労した。動詞「なる」に着目すると becomeが使える。What would have become of us? とか、「何が起こったか」と解釈すれば happen to us も使える。 What would have been wrong with us? とやってもいいね。それぞれ異なる前置詞に注意!TA君は第4回「比較(2)」を勉強した。和文英訳ではなかなか得点出来ないが、語句配列では60%の正解が出せる。もうすこしスピードアップできるといいね。SU君は89課「動詞と前置詞の組み合わせ」を勉強した。似た意味をもつ動詞は互いに同じ前置詞をとる、と覚えよう。 thank 人 for事、 praise人 for事(〜で人をほめる)、 scold人 for事(しかる) blame人 for事(責める)のように。90課は時間不足で来週やることにした。NU君は出席できなかった。新学期のこの数日はどこも課題テストの期間らしい。
 大学生になったSUさんの紹介で新2年生がひとりお父様と見学に訪れた。すでに英検2級に合格しているそうで3年生くらいの英語力があるかもしれない。「ここでは英作文を重点的に勉強したらどうでしょう」と提案した。尾上

(追記)ガラケーとかいう携帯電話で間に合うものだから、まだスマホに乗り換える気持ちはない。こうやって毎日デスクトップに向かってメールやブログを書いている。本当にテクノロジーは進歩を止めないね。まだPCつまりパーソナル(個人個人の)コンピューターを誰も持っていない時代を思い出す。最近の人はアプリとかソフトを購入してダウンロードするだけだから、情報処理の仕組みつまりプログラミングについては考えたこともないでしょう。・・・今から40年も昔、県立高校の英語教師になって3校目が静岡の西の島田商業高校だった。ここには「情報処理科」が各学年に2クラスあって、全員「雲形定規」なるものを使って「フローチャート」を作り、様々な処理に対するプログラミングを勉強していた。YES−NOの反応を「1−0」つまり、電気のON―OFFに置き換えて機械で計算していく仕組み。生徒はそれを小さなロールテープに穴あきパンチで入力して持ち歩いた。高校にはメーカーからリースした大きな機械が一台あって全員で使っていた。PCプログラマーのはしりだね。当時NHKのテレビでもPC講座が放送されていて、仲の良い商業科の先生と二人でよく勉強会をやったものだ。数字の計算は、10101・・のように「2進法」に置き換えて簡単に処理できる。生徒たちの勉強は「フォートラン」Formula Translationといって科学技術向けに開発された言語だった。やがて一歩進んだ事務処理用の言語「コボル」COmmon Business Oriented Languageに移行したので私には難しくってやめたが。この後、企業の要請もあって言語の自動翻訳が世界的な規模で研究されていく。新製品をどのライバルよりも早く製品化し市場に出すには各国の言語のマニュアル(仕様書)が不可欠だから。翻訳を人間だけに頼っていては時間も費用もかかりすぎる。さらには訳語の統一性も期待したいということで、日本の富士通がその最先端を走っていた。ATLASという自動翻訳ソフトが開発されて当初500万円で売り出され大企業やメーカーが採用した。それ以来20年、今ではネット上で日英・英日の翻訳は無料だから驚きだ。・・・私のインターネット・プロバイダーはニフティ(つまり富士通)で、22年前新宿の住友ビルで開催された「朝日カルチャーセンター」のコンピューター初心者講習会の案内に興味を持ち、参加した折にアドレスが配付された。まだPCが高価で買えない頃で、電話回線に接続すればワープロでもメールを送ることが出来た。
2014/04/07 (Mon) 23:40


「・・の」「・・的」はあいまい表現
「・・の」「・・的」はあいまい表現
2014年4月4日(金)裾野市民文化センターにて
 このセンターの3F会議室からの夕景はすばらしい。眼下の黄瀬川の豊富な水流が溶岩の河床を音をたてて流れ落ちる。満開の桜の並木が川淵を彩ってライトアップされている。南北に連なる愛鷹山脈の山並みと荘厳な富士山の山稜が暮れゆく空に黒いシルエットを見せている。
 聖心女子大の入学式も終わり、オリエンテーションに行ってきたSUさんが出席。英検準1級の過去問に取り組んだ。こういう目標を定めて勉強を続けることがいかに大切か。大学ではふつう週に2,3回の英語の授業しかなくて年に2回の定期テストではどんどん忘れてしまい、せっかくの英語力が萎んでしまう。SUさんは合格発表後も油断せずに勉強を続けていてよかったね。先日のクラス分けテストでも簡単に問題が解けたようだ。海外留学も視野に入れているようだからぜひTOEFLにも挑戦しよう。手を貸しますよ。今日はNEWSWEEKの記事から選んだ「米国大学の学費が50年で親の収入の20%から38%へ」と「米国の自動車事故犠牲者はヨーロッパの2倍」を課題にした。東京までの通学途上に読んでください。
 YU君は第6回。1,2枚目はほぼ問題なく正解が出せた。長文は慶応の過去問「リズムと人間」を読んだ。下線部訳はダッシュで「挿入」した部分の扱いが難しい。日本語ではカッコで挟み込む方法もあるけど、後から繰り返しを多用して追加説明にしておくしかないね。3問とも直訳調ではなくて簡潔な当を得た日本語で表現することが求められる。establish a child’s social rhythmsとは「子供の社会的リズムを確立する・・」では何のことやら。「子供が社会生活を送るためのリズムを育てる・・」のように、「の」や「的」という意味のあいまいな言い回しを避けるようにするといいね。 尾上

(追記)小学校のクラス同窓会の通知が来た。牛乳屋の須山一郎君が昔からずっと幹事役を続けていてくれてありがたい。これで最後の同窓会らしいし、古希の記念に8年ぶりに出席してみよう。この間に一番親しかった植村政彦(早稲田卒)や秀才の東条幹郎(東大卒)もふくめて何人も故人となってしまった。献杯を酌み交わそうと思う。母校の東京中野区の桃園第三小学校はJR中野駅から10分くらいの街中で、最近の少子化による統廃合のためなんと6年前に廃校となってしまった。作家・赤川次郎や女優・三田佳子、学芸大学大学院の恩師・児馬修先生の母校でもあるのにさびしいね。同じ場所に「桃花小学校」としてスタートしたというから尋ねていく校舎やシンボルのケヤキの木はまだ残っているらしいが。・・・小学校卒業までの4年半住んだ私の家は、新宿から西に向かう青梅街道沿いの「蚕糸試験場」(今は「蚕糸の森公園」)という都電(今は地下鉄・丸ノ内線だが、昔はここに新宿―荻窪間の路面電車が走っていてよく乗ったものだ!)の停留所の前で、本当の学区・杉並区立第三小学校のすぐ近くだったのに、教育に熱心な祖父がわざわざ評判の良いという小学校に越境で通わせたのだった。まだ戦後の間もない頃でこのあたりは空き地も多く、肥溜めの残る畑地を購入して新築で建てたのだった。たこ揚げやザリガニ釣りをやった池のあたりには、その後広い「環状七号線」(カンナナ)が走り、我が家のあたりは大都会の密集地の一部になって昔の面影がなにもない。小学校2年の秋に渋谷区から引っ越したので、しばらくは元の「常磐松小学校」に通った。都電で中野の「鍋屋横町」まで行き、バスに乗り換えて渋谷駅までは結構遠い。そこから歩いて「青山学院」や「実践女子大」の隣にある小学校に通った。私の「旅好き」「乗り物好き」はこの頃から始まっているようだ。
2014/04/04 (Fri) 23:49


日本語は同じ語をなんど繰り返しても平気。
日本語は同じ語をなんど繰り返しても平気。
2014年4月2日(水)三島商工会議所にて
 今日から4回の春期講習が始まった。参加者はYU君とYAさん。二人ともかなりの学力の持ち主で私もいっそう力が入る。YAさんはAO入試対策のために英検準1級が必要ということなのでこの春の講習を活用することにした。その第一回目。第1問は語句の空所補充で25問ある。設問の文章はほぼ理解出来ていて素晴らしいが四択の語彙のレベルが高い。つまり使用頻度が低くて日頃見かけない単語が多いということ。それでも70%くらいの正解だったのでこの問題に関しては合格スレスレか。第2.3問は長文を読み取り、内容が一致する説明文を四択で探すもの。これがなかなか難しい。ほぼ各パラグラフごとに設問があるので、適当に区切りながら読んで解答していくのがいいね。第4問は「Eメールの返事」を簡潔に書く問題。与えられた設問文を上手にリピートしながら少々詳しく正確に書けるようになるといいね。
 YU君は1月の冬期講習でやった「京都大学模試」を今回も続けることにした。今回もチェックポイントは、(1)代名詞はその指示するものを具体的に述べる。(2) do やdo soが指示する動詞も具体的に述べる。日本語は同じ語の繰り返しをなんどもすべき言語。つまり「代名詞」「代動詞」が不要!(3)動詞の時制、過去と過去完了の違いを意識すること。(4)句読点:カンマ、コロン、セミコロン、ダッシュには「意味」を与える。ただの息継ぎではないよ。極端にいえば、ピリオドだって、次の文との間に「意味」(話者の意図)が込められていると考えよう、接続詞や副詞をのべていない時には。 尾上

(追記)見頃を迎えた三島大社の桜見物に行った。前日吹き荒れた「春の嵐」がウソのように真っ青に晴れ渡った一日。学校は春休みだから平日というのに大変な人出で駐車するスペースもない。通りすがりにチラッと見るだけにして広小路に向かう。大社の前を通るこの道は安藤広重の版画にも描かれた街道の東海道。昔はここが国道1号線だったから道幅もすごく広い。2年のYAさんがいいお店を紹介してくれた。うなぎの「丸平」。江戸時代には金物屋を営んでいたという老舗で、昔の土蔵をそのまま活用しているそうだ。知らなかった。近いうちに行ってみよう。広小路の「桜家」もウナギのおいしい老舗。半世紀も前から、この店の前を通ると小川があって豊富な水が勢いよく流れていたのを思い出す。これがゲンジボタル復活で有名な源兵衛川の清流で楽寿園の小浜池の湧き水だった、と最近わかった。・・・「夏祭り」というと毎年必ず出かけた。大社の池の脇に建てたお化けの見せ物小屋が大好きで途中退場して仕掛けをあばきに行ったものだ。小学校は東京だったけど夏休みになると毎年一人で東海道線に乗ってきて「広小路」で電車を降り、近くの大川酒店(伯父の家)で自転車を借りて、片足で漕いでいっては黄瀬川の近くの「いなか」で過ごした。私は戦時中、長泉村本宿という農家に疎開しているときに生まれた。R246の池田病院の付近で母の実家だった。今も跡取りの従兄弟が健在でいる。農地解放以前は下土狩駅(東海道線が御殿場を通っていた時代はここが国鉄の三島駅だった)まで他人の土地を踏まなかった(?)と豪語するほどの大地主だったそうだ。田んぼやあぜ道の昆虫たち、畑でもいで食べたトマトやメロンの味が忘れられない。しかし長泉小学校に入学直前に一家で東京に戻った。
2014/04/02 (Wed) 22:43


明日から新年度、楽しく勉強できるように
明日から新年度、楽しく勉強できるように
2014年3月31日(月)三島商工会議所にて
 季節外れの暴風雨が荒れ狂った日曜日の翌日。真っ青な空と真っ白な富士。お昼は外食しようとお花見を兼ねて家内と三島へ。三島大社に来てみれば桜は満開で大賑わい。しかし駐車場の前は大渋滞。「桜家」の前にも待つ人おおぜい。広小路の「うなよし」でやっと久々の蒲焼きを味わった。
 SU君がお休みしたが裾野のSUさんが参加して5人出席。TAさんは構文101の問題集を今日完結した。4月から高2の分野、英Uとライティングを中心にじっくりと大学入試のレベルに進んでいこう。今日の「代名詞」はほとんど理解出来ていた。英作文では、「とても親切な女の子なので・・」はsuch a kind girl that ・・ というべき所を so kind a girl that ・・ともいえるね。冠詞 a の位置に注意しよう。NU君は81課「倒置」と82課「省略」を勉強した。文法問題で Hardly had I left the building when I saw the accident. 「その建物を出るか出ぬうちにその事故を目撃した。」が難しかったね。これは「時間構文」ともいわれるもので、否定語の hardlyが強調されて文頭に出たために、SVが疑問文のように「倒置」になる。和訳の仕方にも注意。As soon as I left the building, I saw ・・というほうがわかりやすい。MA君は第4回。長文読解はかなりレベルがあがったね。しかし和文英訳がまだまだ苦手のようだ。YAさんは第5回。文法は「仮定法」の復習。「今」の反現実か「昔」の反現実かで動詞の形態が決まる。充分に注意しよう。長文は山口大の「植物の生」を読んだ。少々難しかったね。SUさんは明日から大学生。「今日、自動車の免許証試験に合格しました!」だって。「わかるよ、一番嬉しい時だよね。」4月からもUG会に参加して英語の勉強に打ち込む、とのこと。6月の準1級合格を目指そう。今日も最新のNEWSWEEKのコピーを3部。「イルカ漁とグリンピース」「マレーシア航空遭難とツイッター」「嘴ととさかのある恐竜」など、私の興味関心を中心に選んだ。時事英語のおもしろさ。 尾上

(追記)甲子園では選抜高校野球大会の白熱した試合が続いている。私の高校も兵庫県西宮市で昔は甲子園球場のすぐ隣にあったから、予選の初戦から甲子園で試合したのでよく応援に行った。春休みや夏休みに高校野球が始まると全国の代表チームは我が高校のグラウンドを借りて最後の仕上げをしてから球場に乗り込んでいった。母校甲陽学院は灘五郷といわれた西宮の清酒「白鹿」の醸造家・辰馬本家が創立した男子のみの中高一貫教育で、神戸市の「菊正宗」と「白鶴」の清酒醸造家・嘉納家(その兄弟は嘉納治五郎という講道館柔道の創設者で有名な教育家)が創立した灘中学より10年早く大正6年のこと。・・・私は高校からの編入だから、高校1年まで終えている連中に勉強が追いつくのに大変だった、中学卒業式直後の春休み中に私たち編入者30名の特別補修が始まり、同時に頭を坊主刈りにさせられて生まれて始めて髪の毛を失った!中学校でも坊主にしなかったから床屋の鏡を見た時は泣いたなあ。久出ヶ谷町の自宅から通学には阪神電車を利用した。六甲山系から流れる夙川の土手は桜並木の公園になっていて市民の楽しい散歩道だった。阪急電車の「夙川駅」を横目に見てそのまま川の土手に沿って海に向かうと、国鉄(JR)のガードをくぐって阪神電車の「香櫨園」という駅に着く。ここから南の浜辺の近くに甲陽学院の中学があるが、私は高校からの編入組だから行ったことがない。白い風呂敷に教科書を一杯にくるんで腰に抱えて登校していく中学生の姿をよく見かけた。ちなみに6年一貫の男子校でライバルの灘中学は黒色の風呂敷だったとは面白いね。
2014/04/01 (Tue) 0:55


カンマ、コロン、セミコロン
カンマ、コロン、セミコロン
2014年3月28日(金)裾野市民文化センターにて
 SUさん、TA君、YU君がお休み。春休み中は高校生もなにかと忙しいんだね。YAさんは第4回。英文読解と「比較(2)」を勉強した。 The 比較級 SV,the 比較級 SV の構文に注意。The more likely や The less worried を切り離さずに文頭に移動しなければいけない。大阪府立医大の「死について」はカンマ、コロン、セミコロンが多用されていて難しかったね。単なる節や句、分詞構文の切れ目か、語句の挿入か、いつもいうように説明「すなわち」とか理由「なぜなら」か。脈絡で判断するしかないね。
勉強合宿が明けてMA君登場。第3回目の読解「座席を決めるときの心理」を読んだ。下線部和訳はよく出来た。英作文「・・噂ほどおいしくない」が難しい。 ・・not more delicious than the rumor ではいけない。比較の接続詞thanの後ろには主文のSV〜と同じSV〜が省略されていると見る。だからthan it is rumored (that SV〜 )「・・・だと噂されているほど・・」と書くこと。大阪医大の長文「病院と信仰」はほぼ完璧に読めていた。 尾上

(追記)県内も開花宣言したらしい。桜前線は一日30m山を駆け上るというから標高460mの我が家は、春の訪れが15日つまり半月遅れるということのようだ。釜飯を食べた「とらや工房」ではやっと紅梅、白梅、青軸がそれぞれ満開。池のほとりにカタクリの紫の花を一輪発見。小さいから皆気づかないねえ。我が家の花畑ではフクジュソウが咲き終わり、スイセンが満開になり、ミツマタがやっと黄色に色づいてきた。裾野や三島に下っていくと半月後にタイムスリップしたようなうららかな春真っ盛りにビックリする。・・・この連休から箱根仙石原では「湿生花園」が再開したのでさっそく箱根の友人と行ってみた。町民と一緒だから入場無料なのだ。もう「ミズバショウ」が水辺に一面に咲き出している。純白でなんと美しい!赤紫色の袈裟を被ったような「ザゼンソウ」も珍しい。紫色の「カタクリ」、ピンクの「ショウジョウバカマ」やフリルのついた「イワウチワ」など、本当はどれもアルプスの雪どけの山でしか出会えない天然の早春の花たちだ。
2014/03/28 (Fri) 23:36


春休みのうちに猛勉強
春休みのうちに猛勉強
2014年3月24日(月)三島商工会議所にて
 我が家の庭に紫色のクロッカスを一輪発見!春だなあ。甲子園で選抜高校野球も始まり、道すがらの中高生が楽しげに仲間で遊んでいる様子は春休みの到来を知らせてくれる。
 MA君は学校の勉強合宿で欠席だったが、今日は5人も集まって久々に活気のある教室だった。TAさんは重要構文も長文問題も充分に理解出来ていた。NU君は79課「動詞・名詞などの強調」と80課「It is 〜 that 強調構文」を勉強した。早稲田大の英訳では接続詞の since が because と同じ意味を持つことを覚えた。SU君は87・88課で「動詞の慣用語法」をたくさん勉強した。前置詞as、from、into、of、to、 withなど使い分ける動詞を意味の似たもので分類整理できねばいけない。
 YAさんはいよいよ入試対策として英検準1級にも取り組みたい、とのこと。志望校の校内推薦の基準に採用されるらしい。6月の試験に向けていつものプリントと並行して取り組んでみよう。今日はまず前回の長文「生命と神」の添削解説をやった。接続詞の as が実にたくさんの意味をもっていて難しい。「時に」「ように」「ので」「につれて」などなど。充分に前後の脈絡を理解していないといけない。YU君は次回休むので先に三島に出席した。前回の「死について」を解説した。後半は3年第5回で山口大の過去問長文「植物の生」を読んだ。 尾上

(追記)レンタルビデオで前から気になっていた映画「阪急電車」を見た。宮本信子扮するおばあちゃんと孫娘が、「今津線」で宝塚駅から西宮北口駅まで乗車する15分間に、駅ごとに乗り合わせる人々のさまざまな悲喜劇をオムニバス式に描いた秀作だった。あの「大阪のおばちゃん」らしき賑やかな人たちもドヤドヤと登場するし、婚約を裏切られて相手の結婚式に出た帰りに乗ってくる白いドレスの傷心の女性も中谷美紀が好演している。関西にいた頃が思い出されて懐かしく、見て良かったなあ。・・・我が家は中学3年の夏、宝塚線(梅田―宝塚間)の「売布神社」から西宮市の「夙川」に引っ越したので半年間は、阪急電車での通学になった。高校受験を控えて、乗車の片道(昔は)30分が英単語の暗記にとても役だった。ポケットサイズの「マメタン」は全部覚えてしまった。一駅先の「西宮北口」で乗り換えて「今津線」で宝塚駅終点まで、そこから有名な宝塚歌劇場の前を歩いて通ったが、遅刻しそうな時は「宝塚南口駅」でおりて川向こうに見える宝塚中学のグランドまで裸足で武庫川の浅瀬を渡ったことも思い出す。恥ずかしながら寝坊助で遅刻常習犯だった。この沿線にはいくつかの学校もあって、有名な「関西学院」が「甲山」を背景にして甲東園駅に、門戸厄神駅には「神戸女学院」が、小林駅には「聖心女学院」がある。ここ裾野の「不二聖心」と姉妹校だ。おばあちゃんに「いい駅よ・・」と勧められて、かの傷心の女性が「小林駅」で途中下車する。駅舎の内外が実に温かな家庭の雰囲気なのだ。・・・ちなみに宮本信子の息子さんたち(伊丹万作、万平)は30年前、「暁秀初等学校」でわが息子たちと同級生だったので運動会ではご主人(故伊丹十三監督)にもよくお会いしたなあ。
2014/03/25 (Tue) 0:36


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