高校英語UG会 三島・裾野・御殿場

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大学の授業って?
大学の授業って?
2014年6月30日(月)三島ゆうゆうホールにて
 大学1年生のSUさんはロシア語の授業が不満。もう前期が終わるというのに “What is your name?”“My mame is 〜?”の練習とは。会話が主体ならばもっと会話をCDで聞かせたり、活発にドリルをやらせてほしい。読み書きもきちんと教えてほしい・・・。大学はどれも週1の授業だし、大人数のクラスだとどうしてもこうなってしまうのかね。専門科目の場合は別として、大学の一般語学はものにならない、が昔から定説だ。せっかく築いた英語の能力も大学合格と共に消え去っていく。SUさんはそれを知っていて私のUG会に今でも通ってくれる。今日もTOEFLの練習問題に取り組んだ。難しい長文だけど「英文読解で1番のポイント=andの後をみよ。」はさすがバッチリだった。うれしいね。
アメリカでは学生が教授ひとりひとりの評価を5点満点でする。NET上で勝手に投稿するからその大学だけでなく、アメリカ全土いや世界中の人が誰でもそれを見ることが出来る。恐ろしい時代になったものだ。日本ではまだまだ先のことでしょうが。
TAMさんは電話で「自宅で試験勉強しまーす」と。TACさん、OSAさんは期末テスト対策に専念したので時折ノートのまとめぶりをみてあげた。TAYさんは第9課「関係詞」を勉強した。とくに先行詞のない関係詞whatや whoeverの使い方が難しかったね。Whatはsomething whichのことだから、「こと」「もの」と訳すが、「姿」「大事なもの」と訳す場合についても注意しよう。3年MA君は明日学校のテストだけど、お構いなくプリント問題に取り組んだ。上智大の英文和訳が文中にカンマが多くて難儀したね。「カンマカンマはカッコのこと」。そこをカットして考えればいい。骨格の部分「SV〜接SV〜」を見分ける力を養っていこう。SU君は今日が最後だという。どこかよその塾に移るようだ。ここにとどまるようにいろいろアドバイスしたけど、家族の意見のほうが強かったらしい。期末テスト直前なので対策に専念。リーダーの和訳を見てあげた。「Vを見つけてそのSを見つける、が第一。」志望校合格を祈るよ。尾上

(追記)夏日となった日曜日、家内を連れて緑陰を求め近所の散歩に出かけた。私の住む二の岡区はほぼ森の中。その中心に鎮座するのが「二の岡神社」で、室町時代の創建という古さ。うっそうとした檜の古木に囲まれて、朱塗りの灯籠が並ぶ苔むしたゆるやかな階段を上っていくと本殿に出る。時代劇のロケーションにもぴったりで、黒沢明の映画を始め最近の大河ドラマでもたくさん撮影されていると聞く。ハムの「二の岡フーヅ」の前をまっすぐ行くこのお気に入りの散歩道で今日は「ツチアケビ」を発見!三〜四カ所で何株も咲いていた。オレンジ色の軸のまわりに黄色い花が鈴なり。実はこれも私がしばしばブログで紹介してきたランの仲間で風変わりな花だ。腐生植物といって葉もなく葉緑素ももたない。さらには8月になるとこの軸に、アケビの実というよりは真っ赤なウィンナソーセージが鈴なりになって付く様にはビックリです!・・・この「二の岡神社」の宮司は元御殿場市長の内海さん。そのお父さんには30数年前、我が家建築の時の地鎮祭を主祭していただいた。あるとき旧知の市長と顔を合わすと息子さんの話になった。実は二番目の息子さんは沼津東高で私が英語を教えたから。東大文二(経済)に合格して文系だったのに、卒後後は千葉で「システムエンジニアのような理系の仕事をやってるんですよ・・・。」本人は理数科の出身だから、大学は文転したけどもう一度理転したということかな。良くも悪くも人生は、思っていたとおりにはいかないものだね。嘘のような話だけど、沼津東高の彼のクラスには偶然にも市長の息子が3人もいた。沼津市長と三島市長と。不思議だね!・・・涼しい風がここちよい森の中の道をぶらぶらと歩いて、神社の鳥居の脇にある宮司さんの立派な兜門の前を通ったら、なにやら「案内板」が掲示してある。今「朝ドラ」で話題になっている「花子」が昔この神社に逗留したときの印象を写真入りでパネルに記してある。「赤毛のアン」の翻訳を思い立ったのがこの「二の岡」だった、ということ。このあたりは明治の時代から「アメリカ村」が開かれて別荘地として人気があったのだ。
2014/06/30 (Mon) 23:37


大学入試対策
大学入試対策
2014年6月27日(金)裾野市民文化センターにて
 H高2年生の男子が体験で授業に参加した。語彙や文法の知識はかなりあるようだが、英文の構造を全体からとらえる力が不足しているからトンチンカンな解釈になる。「高1で習った文法を構文としてとらえ直しながら大学入試問題につなげていくよ。」と、これから50回(50週、つまり1年間)の段取りを説明した。入会してくれるといいね。
 YAさんは「助動詞」。「語句の並べ替えも英作文もミスが多いね。どうしたの?こんな間違い、いつもの君ならやらないよね。」と聞くと、「実は、今日学校ですっごく頑張ってきてアタマが回らないんです・・・」とお疲れの様子。お母様もお迎えがてらご挨拶に見えて、「そうなんです。限界を知らずにめいっぱい頑張ってしまう子で・・」。YAさんは来月からUG会をしばらくお休みして志望大学入試に必要な英語検定試験TEAP対策に集中することになった。いままでのようなリ−ディング、ライティング中心でなくリスニングとスピーキングも含めた4技能すべてを評価の対象にするという新しい方式で、東京や関西のいくつかの大学が出願の条件として採用を始めた。TOEFLやTOEICテストと似た形式だが、これは英検が管理していて大学受験の高校3年生以上に特化したテストだ。英検2級や準1級に相当するらしい。
 YU君も「助動詞」。来週から期末テストだが、「試験対策は家でやるからいいです。3年だから試験範囲にはこだわらないし・・」といつものプリントに取り組む。「先生、志望校を変えます。」「そうか、東大理Vはたしかに敷居が高いよね。医者になるなら医学部はたくさんあるし・・・」一方、TA君はもっぱら期末試験対策。「家でやっているより、UG会で自習する方が勉強がはかどるよ。」と言っておいたから出席した。要領の悪いところを時折指摘してもらえるからね。KI君は長文読解と文法・作文がほぼすべて正解。このレベルなら100%出来る自信がついた。今日の重要構文は「独立分詞構文」で、関学と獨協の入試で和訳をやった。文の構成素をしっかり分析することが大切だ。
尾上

(追記)昔話その2。1945年に戦争が終わっても家がないからまだ東京には戻れず、我が一家はさらに3年ほど長泉村の母の実家の離れで過ごした。断片的に思い出すのは、部屋で真っ白なウサギを飼っていたこと。食用じゃないだろうからペット代わりだったのかな。2階の窓にヤマモモの巨大な枝が伸びていて6月になると甘酸っぱい赤い実が手を伸ばしただけでたくさん採れた。東高教員時代、「香稜記念館」の隣にある「逍遙の森」の池の周りにヤマモモの大木があって、生徒たちと掃除の時間にホウキを持ってここへ行くのが楽しみだったなあ。今がちょうど食べ頃だね。ヤマモモにしてもクワの実にしてもいまの子供たちはこの味を知らないようだなあ。・・・祖父の栄次は孫の私をよくリュックに入れては背中にしょって連れ歩いたらしい。祖父とはその後、東京大空襲で焼かれた千駄ヶ谷の我が家の跡地を一緒に見に行ったことがかすかに記憶に残っている。箱根旅行の時、強羅の急坂で撮った写真には祖父も写っていて私の手もとには草花が一本。小湧谷「三河屋旅館」の向かいの「蓬莱園」で母と撮った写真も満開のツツジに囲まれて手に一枝もって笑っている。私の花好きは「三つ子の魂百まで」かな。人に「山に登る楽しみは?」と聞かれると「希有の高山植物に出会うため」と答えている。6年前の6月末の土日、富士山に次ぐ第2の高峰「北岳」3192mに友人と登ったのも、頂上の急斜面に咲く純白の「キタダケソウ」の群落見たさだった。1年に1回、ここでしか咲かない栽培不可能なキンポウゲ科の花で、はるか昔氷河期の生き残りなのです。今ちょうど咲いているはずなんだよなあ。
2014/06/28 (Sat) 0:06


期末試験対策
期末試験対策
2014年6月23日(月)三島ゆうゆうホールにて
 そろそろ期末試験が始まるので、試験対策に切り替える生徒が増えてきた。1年のTAMさんは「助動詞」が主な試験範囲なので、先週の約束通りプリント4,5枚を用意しておいた。昔の内容に判断を加える「助動詞+完了形」が間違えやすいね。2年のTACさんがリーダーのドリル問題に取り組む様子を見て時々ヒントをあげた。OSAさんも「話法」の書き換えや英作文が難しいので問題の解き方を見てあげた。TAYさんは前回の第8課「代名詞」を添削して説明をやった。「なんやかやで・・」は「次々のことがらで・・」と考えればwith one thing after anotherが書けるし、「国によって異なる」はdiffer from one country to anotherとなる。「お互いに」のone another と混同しないこと。each otherと同様、動詞や前置詞の目的語になることが多い。
3年MA君は「It構文」。Rumor has it that・・(うわさによると・・)やmake both ends meet(帳尻をあわせる。家計をやりくるする。)など、まだまだ覚えてほしいイディオムがあるね。TA君は金曜にやり残した「時制」の文法・並べ替えをやって作文問題にも取り組んだ。SU君は長文問題で「黒沢監督」を読んだ。客観問題はほぼ出来たが、私が下線をひいて追加した部分和訳が難しかったね。describe A as B(AをBだとして説明する)の受身形はA is described as Bとなるよね。He remained modest.は「いつまでも控えめな人だった。」ということ。
大学生SUさんは大学の英語で提出したエッセイ「アパート選び」を見せてくれた。英国人教官が添削してくれてアドバイスが書いてあるが、何と書いてあるのか判別困難。良いのか悪いのかもっと親切に書いてほしいね。しかしSUさん、充分な語数でしっかり書いているからいい評価がもらえていると信じていいよ。英作文が苦手でろくに書けない学生の方が多いんだから。今日もTOEFLの長文に取り組んだ。「空間と時間の概念、昔と今」を8分で読み切れとは無茶だねえ。「空間はthree dimensionsに存在する」とは3次元(3D)のこと。「立体映画」の呼び名だよね。 尾上

(追記)「小山高校」で私の教え子が2人も教師をしているという情報をFACEBOOK上で発見。先日「金時山」に登った帰り道に立ち寄ってみたが、6時間目の授業中で会えなかった。共に沼津東高の吹奏楽部出身で一人は社会科のE先生。「一橋大学」を出て教員になり吹奏楽部の顧問。もう一人は今年転任してきた音楽のM先生。「学芸大学」と大学院をへて本県の教員になった。吹奏楽の経験ある指導者を2人もかかえた高校は珍しくよその高校から羨ましがられている。つい最近「定期演奏会」を成功させて、今は夏のコンクールに向けて猛練習中のようだ。E先生は今もトランペットを吹いているらしいが、後輩のM先生はユーフォニウム専門でかって「国立音大」の入試にも合格した高い技量の持ち主だ。東高時代は一回り大きなチューバを吹いていた。・・・思い出すのは2001年の春、そのM君を始め当時の東高吹奏楽部員32名とアメリカに演奏旅行したことだ。沼東創立100周年の記念行事として、沼津市の姉妹都市カラマズー市にホームステイさせて頂いて、地元の3つの高校の体育館で合同コンサートをやった。日米親善に貢献して生徒たちは現地でたくさんの友人を作ったし英会話の勉強にもなった。帰途、大都市ニューヨークにも立ち寄り、「自由の女神像」を見たりブロードウェーの「オペラ座の怪人」をナマで見て、視野を広げたくさんの思い出を作った。この経験がこれからM先生の教師人生にも生きるといいな。・・・その前年、2000年夏のコンクールは、米国人作曲家E・デルボルゴに私個人が委嘱した「A REMEMBRANCE」(追憶)が審査員からとても高い評価を頂き、熱いパッションと高いスキルの素晴らしい生徒たちにも恵まれ、県大会で県代表になり東海大会でも初の栄誉ある金賞に輝いた。私の30年の指揮者生活でも最初で最後の好成績だった。そのごほうびの意味も込めたアメリカ遠征だったが、訪問先のK市ではデルボルゴ氏にもNYから飛んできて頂きご自身の曲を指揮して頂いた。そのコンサートで生徒たちと味わった深い感動がいまも懐かしいなあ。
2014/06/24 (Tue) 0:05


構文の大切さ。基本形を覚えただけでは応用がきかない。
構文の大切さ。基本形を覚えただけでは応用がきかない。
2014年6月20日(金)裾野市民文化センターにて
 「飛龍高校」の裾野地区父兄会にいつもの会議室をうばわれたおかげで絨毯をしきつめた大きな33会議室をお借りした。壁には2枚も立派な油絵が掛けてあって社長の応接室のような雰囲気で勉強する気分はなかなかいいね。YAさんは小学校の頃からバイオリンを習っていて高校でも「弦楽アンサンブル」のメンバーだと聞いた。これは楽しい。一人でも家で演奏できるから生涯の趣味になるよ。私が20年やったチェロは今では後輩に貸してしまったけど。
 YAさんには前回の添削について和訳でのミスをいくつか指摘した。セミコロン(;)に意味を感じ取って、「すなわち」とか「なぜなら」を付け加えること、前回のブログでも触れたように。so〜that・・「とても〜なので・・」は誰でも知っているがthat節が3行も後に書いてある文は今回初めてだね。 whereで始まる長めの関係詞節が割り込んでいるために大事な接続詞thatを見落としたのだ。「カンマ、カンマはカッコとみなす。」も覚えておいてほしい。3年生は今日は第2課「時制」のいろいろを学んだ。「進行形」「完了形」は時制でなく「相」アスペクトという。動作が「進行の姿」か「完了の姿」かを含意する。YU君は英作文でもう少し減点されない注意が必要だ。特に動詞の使い方。knowは状態動詞で「知っている」。一方、learnは動作動詞で「知る、覚える、学ぶ」。TA君も動詞の「時制」に取り組んで文の整序問題をやってみた。
2年のKI君は「分詞構文」をやった。〜ingで始まる一般的なものと、〜edで始まる「受け身」の分詞構文。「〜ので」「〜の時に」「〜しながら」などの意味をもって主文を修飾するのだが、これが後置される場合は「〜しながら」か「その結果、・・」となる。主文の動詞と「同時」なら前者、「前後関係」があるなら後者、と判断すればよい。尾上

(追記)私の誕生日に間に合うように「金時山」の崖にオノエランが今年も咲いた。真っ白な花弁の中にオレンジ色のWのマークがかわいい。昭和18年の今日、私は長泉村(町)本宿の農家の座敷で生まれた。東京が危険なので母が実家に疎開している間のこと。父は東京の金属貿易会社の社員で、御殿場線「大岡」駅まで黄瀬川の鉄橋を歩いて渡り、沼津から東海道線で東京に通っていたそうだ。この頃の歴史をひもとくと、1941年末「真珠湾攻撃」から始まった太平洋戦争が、1年後にはアメリカの猛反撃により日本軍の「玉砕」とか「撤退」と報道されるようになって敗色が濃くなっている時代だった。この1943年、連合艦隊の山本五十六司令長官が4月に戦死。もうこの時点で白旗を掲げるべきだった。戦国時代なら「大将」が死ねば負けであるのに。さらに2年以上も無謀な戦争を続けることでいかに多くの犠牲者を出したことか。おまけにこの年の秋には「鳥取」でM7以上の大地震が発生しているし、1年後には「遠州灘」の沖で同じ規模の大地震、いわゆる「東南海地震」が起こり、ともに1千人を越える死者をだしているそうだ。まさに「泣きっ面に蜂」のダメージ。そしていよいよ終戦の1945年には3月の「東京大空襲」で千駄ヶ谷の我が家も焼かれ、6月20日(私、2才!)の「静岡大空襲」、7月の「沼津大空襲」と続いて、8月6日広島と9日長崎への原爆投下という風に、米軍の破壊力は突き進んでいったのだ。そしてやっと8月15日に終戦の詔、ポツダム宣言受諾となって平和が訪れた。・・・米軍の爆撃機B29は東京空爆からの帰り際、富士山を目印に沼津上空で左旋回し余った爆弾を沼津の町に捨てていったそうだ。(市役所前の「八間通り」はその空爆後の巨大な空き地を戦後整備して生まれたと聞いている。)空襲警報がなると「防空ズキン」を自分から被ってよちよちと真っ先に、庭の片隅に掘ってある「防空壕」にもぐっていったそうだ。「ボーキー、ボーキー!」が生まれて最初の発話とは、なんとも暗くつらい時代に生まれたものだが、長泉の田舎では食べるものにもさほど困らず、終戦後も野原の草や花を摘み小川のゲンゴロウやミズスマシを追いかけて敏起少年は屈託もなく育っていったらしい。
2014/06/20 (Fri) 23:09


セミコロンはただのポーズ・・・されど大事な意味を持つ
セミコロンはただのポーズ・・・されど大事な意味を持つ
2014年6月16日(月)三島商工会議所にて
 ゆうゆうホールは第3月曜が休館日なのでいつも向かいの商工会議所をお借りしているが、ほかの団体が先に予約していたので、今日はいつもの半分の広さしかないE会議室。椅子は12脚あるがテーブルが4つとコーナーのカウンターが2つのみ。6人座って満杯の状態だったから最後に登場したTA君は隣のホールで勉強してもらうことになった。
 YAさんの文法・作文は「Itの構文」。大事な慣用表現がたくさんあるがほぼ完璧に正解できた。前回の長文「文化論」の下線部和訳が難しかったようだ。このような「恥の文化」「罪の文化」という「対比」を軸に論理を進める文章にも馴れておきたい。MA君も今日、同じ「文化論」に取り組んだ。この文体ではセミコロン(;)が文の流れの中で大切な役割をしている。前文の内容について「説明」したり「理由」を述べたりする。時には「対比」として「ところが一方・・」という働きもする。英語で読み上げたときにはただの「ポーズ:間」にすぎないが、聞き手はこの間をこのように様々に解釈するから、日本語訳ではそれを明瞭な「ことば」で表現したい。「すなわち」「つまり」とか「なぜなら」のように。
SU君は接続詞(2)。thatやifのほかにso that、lest、for fear thatなど覚えるべきもの多し。長文の1回目は「タイタニック号の遭難」を読んだ。内容理解のマーク式問題のほかに部分和訳にも挑戦。文の構造を把握するにはVに着目してそのSを探すのが先決。SVOを一つの単位として括っていけば、節がいくつつながっても困ることはない。今日はMVSの「倒置」に注意。前置詞+〜はすべてM(修飾語)とみなす。主語Sにはなれません。TA君は前回2枚ともプリントを解答できたので今日は復習に専念。1年のTAMさんは「動名詞」。来週は学校のテストがあるので対策に「助動詞」の特訓をしてほしいとのこと。2年のTAYさんも「動名詞」。早稲田の英文和訳「生き甲斐であれ、家計のためであれ、母親の社会進出は家庭での立場との両立が問題」が構文としても難しかったね。TACさんは10課「否定」を勉強した。「どんなに(たくさん)言論の自由があってもかまわない」はThere is very much freedom of speech.を基本にcannot〜 too〜の構文に結びつけてThere cannot be too much freedom of speech.(自由が多すぎて困ると言うことはない)とする。なかなか難しい整序問題だったね。尾上

(追記)田中澄江が花の百名山のひとつに数える「三つ峠山」1785mに登った。大学時代の仲間とのトレッキング例会も78回目。ザックジャパンがいよいよ明日は初戦という日。「丁度8年前のワールドカップ・ドイツ大会の真っ最中にも三つ峠の同じコースを登ったよ・・」と記憶の良いA君。彼は今も外語大サッカー部のOB交流戦に参加する強者。我々のトレッキングの歴史も長いね。今回のお目当ては富士の絶景だけでなく、絶滅危惧種のアツモリソウ(赤紫)と可憐なカモメラン(ピンク)に出会うこと。梅雨の中休みで降水確率0%という快晴の朝、東京組3人は高速バスで河口湖駅に集合。富士山がひさびさに頂上まで姿を見せ期待に胸ふくらませ私の車で登山口へ。「マイヅルソウ」「カラマツソウ」「ユキザサ」「ギンラン」「クサタチバナ」など今日一日で20種類もの珍しい山の花たちに出会ったよ。もちろんカモメランの大群落も発見できて感激!アツモリソウは6株だけロープで囲った花畑の中に双眼鏡で確認。オリに厳重に囲まれて保護され咲いていた。下山後は旧御坂トンネルにある太宰治ゆかりの「天下茶屋」に立ち寄り、味噌おでんを味わい琥珀色の地酒をおみやげにした。
2014/06/16 (Mon) 23:59


一番よい教材とは?
一番よい教材とは?
2014年6月13日(金)三島ゆうゆうホールにて
 UG会を終えて三島からの帰り道はこうこうと澄み渡った十五夜の月明かり。梅雨の中休みとは思えないほどのさわやかな秋の到来のよう。明日は山仲間と河口湖の「三つ峠」に登る。最高の登山日よりが期待できるね。今日の裾野教室は会場借用不可のため「三島ゆうゆうホール」で実施した。裾野の5人に加えて三島の2人も参加した。
YAさんは「特殊構文」。「強調」や「倒置」のむずかしい箇所の復習。「結婚して1ヶ月も経たないうちにケンカをはじめた。」は、beforeを使うと「ケンカを始めるまでに・・・経っていなかった。」ということ。It has been a year since he died.(彼が死んで1年になる)はHe has been dead for a year.でもOK。これを応用すればよい。MA君は釧路公立大の過去問「英雄論」を読んだ。下線部訳はよく理解できていた。YU君は今日から新テキストに入った。「英文法・英作文演習」は定評ある「日栄社」のものを使う。この出版社は書店で市販されているから学校採用されないことが多いが、私の大好きなよいテキストをたくさん出している。第1課「It構文」。See to it that〜「〜に気をつけよ」でitはthat 以下を受ける仮目的語。英文和訳も入試問題から特に複雑な複文を中心に勉強していく。TA君も「It構文」を勉強した。Rumor has it that 〜「うわさによると・・・」やIt takes人+時間to〜「人が〜するのに・・時間かかる」はしっかり覚えておきたい慣用句。今日のプリントは3枚。英作文をのぞけば全部解答したね。持久力がついてきた。
2年のTAYさんが中間テストを終えて参加した。文法・作文の「代名詞」はほぼよく理解出来ていた。助動詞mayやwould ratherを含む難しい英文和訳に取り組んだ。KI君は始めてこの三島会場に参加した。構文13と14は「分詞」を含む第5文型。I saw a bird flying. や I heard my name called.のようにOとCが主語+述語の関係(進行形と受身形)になるものに注意する。大学生のSUさんはTOEFLの過去問で「修道院のなりたち」を読んだ。Monk(修道僧)やmonastery(修道院)はめったに見かけない単語で困ってしまうね。 尾上

(追記)「日本英語学会」から今年度の会費納入の連絡が来たのを機に退会することにした。年次総会と研究大会が毎年11月に実施されているが最近はまったく出かけなくなったし、分厚い年刊の研究論文集もパラパラとめくるだけになってツンドク状態。2001年秋に東京駒場の東大で開催された19回大会では大学教授や若い研究者たちに混じって自分も修士論文を発展させた「無生物主語+SEEの研究」を発表させてもらったから、学会に対する思い入れは特別強いけれどもう古希もすぎたし・・・。この「年次総会」は東京と地方の大学が1年交替で開催地になるから旅行の楽しみも兼ねて何度かでかけたこともある。「静岡県立大」の時は地元だから当然参加したし、「名古屋大」には4才の長男の希望で新幹線「こだま」に乗っていったなあ。「大阪大学」箕面キャンパスでは私の次男が米国留学のとき修士論文でお世話になったオハイオ州立大学の中山峰治教授が「第2言語習得」の研究発表に招かれて来日されたので応援に出かけ久しぶりにお会いできた。旅行ついでに家内と一緒に京都・山崎の「天王山」や千利休の「待庵」に立ち寄ったり南海電車で「高野山」にもでかけたなあ。「東北大学」には、次男がお世話になったニュージャージー州立大学のメイナード教授が「談話文法」の研究発表で来日したので応援に出かけた。家内の生家のある福島・喜多方を訪れたり磐梯高原をドライブしたりしながらはるばる仙台まで行ったなあ。
2014/06/13 (Fri) 23:47


倒置、強調、同格など「特殊構文」をマスターしよう
倒置、強調、同格など「特殊構文」をマスターしよう
2014年6月9日(月)三島ゆうゆうホールにて
 MA君が先日の進研模試を受けて「先生、英語は80%とれました。」と。それはよかった、ずいぶん頑張っているからねえ、私もうれしい。「国語やその他もいいのに、どうも数学が足をひっぱっていて・・・」と。今日は埼玉大の「経済論」を読んだ。要旨を300字の升目にまとめる問題には当惑していたね。「国語の問題でもないのに・・」と。日本語の表現力も問われているんだね。NU君は第85課「挿入」86課「同格」。前回私が間違って飛ばしてしまったけど是非やっておきたい重要構文だ。What do you think is the most useful of all?
ではdo you think が what と isの間に「挿入」されているように見える。実は、その逆で疑問詞what が「思う」の動詞think,guess,imagineや「言う」のsayなどを飛び越えて「文頭に」出てきたと考えるのだ。関係代名詞の場合もおなじように考えると良い、と教えたけどわかったかな。TA君は文法・並べ替えで「特殊構文」を勉強した。「強調構文」 It is 〜 that、否定語を文頭に出すと起こる「倒置構文」、中でも「〜するやいなや・・・」の「時間構文」はなかなかむずかしい。次回も続きをやろう。13日(金)は裾野のホールがとれないので、この「ゆうゆうホール」が会場です。
 1年TAMさんは試験の直前と言うことで試験対策に専念。とくに質問もなかった。2年TACさんは「関係詞」。整序問題が「基礎」と「発展」でそれぞれ10問ずつたっぷり。入試の過去問だからどれも骨がある。理科大は「マリーだ(1)とケイトが思った(2)女性はまったく別人であることがわかった(3)。」で、動詞を中心に語句をひろうと、The lady turned out to be a complete stranger / Kate thought/ She was Mary と3つのSVが見つかれば、関係詞を使って第1文のSとVとの間に埋めこむだけのこと。The lady who Kate thought was Mary turned out to be a complete stranger.となる。ここでもKate thoughtが「挿入」のようになっていることに注意。実はSheがwhoに変わって先行詞the ladyの直後に移動するためなのだ。OSAさんは「不定詞の慣用表現」(1)in order to〜、too〜to〜、(2)would like to〜、 have nothing to do with〜など。覚えることがたくさんあるね。イディオムはとても大切。ガンバレ!大学生のSUさんも来月はいよいよ前期試験だ。英語の授業では「エッセイ」の書き方を勉強している。今日は「アパート選び」を話題にまとめた英文を書いてきたので添削してあげた。英語が週に1回だけとは寂しいね。今日もTOEFLの団体版にチャレンジ。Newsweekデジタル版 とNPR(National Public Radio) の記事で面白そうなものをコピーしてプレゼント。 尾上

(追記)絶世の美女で名女優、イングリッド・バーグマン主演の「間奏曲」をレンタルで見た。後のハリウッド映画「カサブランカ」(1942)や「ガス燈」(1944)の方が有名だが、今から80年前の1936年、バーグマン22才で主演した母国・スエーデンの映画でまだ白黒の時代。音楽家の不倫話で高校生向きではないが、バイオリンとピアノの「インテルメッツオ(間奏曲)」の響きが心に染みこむ。チャイコフスキーの「悲愴」もBGMで流れてなんとも懐かしい気分になる。私が小学校の頃見たアニメ「白雪姫」(1937)や有名な「風と共に去りぬ」(1939)もその頃制作のアメリカ映画だが、(つまり日本がゼロ戦や竹槍でアメリカと太平洋戦争をやっていた頃)、すでに開発したばかりのカラー映画になっていた。日本の映画がカラー化されるのはそれより15年も後のことだが普及せずしばらくは白黒のほうが多かった。特撮の「ゴジラ」(1954)も白黒だったし、一斉を風靡した「君の名は」(1953)も白黒だった。私の子供の頃、高円寺の映画館まで母親に連れて行かれた記憶がある。まだ10才そこそこで大人の恋物語なんて理解出来っこないのにね。小学校の頃は白黒だったテレビも東京オリンピックの頃(1964)にはカラーになり、3年前(2011)に「地デジ」になってすべて横長の画面になったように、映画が横に細長いスクリーンに変わったのはカラー映画「鳳城の花嫁」(1957)からだった。当時はシネマスコープと呼んでいて、私の大好きな東映の時代劇だった。これは私の一家が関西に移って宝塚中学の2・3年の頃、大阪・十三(じゅうそう)駅前の映画館まで一人で見に行ったのを思い出す。シネマスコープより以前にアメリカではもっと大画面の「シネラマ」が考案されていて、「これがシネラマだ!」(米1952)という映画が輸入された。それも梅田の「OS劇場」まで一人で見に行ったなあ。3台の映写機を使って縦10m・横30m(!)もある超巨大画面と大音響で、飛行機が画面から飛び出してくるような迫力満点の映画だったから、東京・日比谷の「帝国劇場」、名古屋「中日シネラマ劇場」と全国でもわずか3カ所の上映だった。しかし2,3作で飽きられて後が続かなかったようだ。先月三島で見た「アナと雪の女王」は3Dでも見られたらしいが、色のメガネをかけて見るのを昔は「立体映画」といった。中野区の小学校4年生の頃見た西部劇がそれだった。カウボーイの乗った馬が目の前に飛びこんで来てハラハラしたのを思い出す。
2014/06/09 (Mon) 23:35


前の文につながる適切な和訳
前の文につながる適切な和訳
2014年6月6日(金)裾野市民文化センターにて
 梅雨に入って今日は3日目。大雨で箱根の国道138は通行止めになった。3人がお休みで、今日はYU君とKI君のふたり。YU君は明日進研模試のマーク式がある。今日は「特殊構文」の文法作文、富山大の「文化論」に取り組んだ。たっぷり時間をかけて前回の和訳を添削し解説した。一橋大の英文がとくに難しかったね。it が指すものを探すにはまず、一語ずつさかのぼって最初の単数名詞と考える。それで不都合なら更に前へとさかのぼる。they ならもちろん複数名詞をさがす。KI君は11課「不定詞」を用いたイディオム。「中央大」の過去問は一見やさしそうなのに誤訳をたくさんしてしまったね。civilization (文明)とculture(文化)の違いを知っていないと、後続の英文の理解があやふやになる。道具の発明は文明(物質面)、知性の進歩は文化(精神面)。12課から「分詞を含む構文」に入った。受動態と進行形のbe動詞を別の一般動詞に置き換えられる、というもの。 尾上

(追記)裾野・御宿にいる友人の家の庭にもサイハイランが咲いたそうだ。昨年箱根のビジターセンターの職員に教えてもらって、仙石原の古い林の中に1本だけ発見して感動した。それが今年は我が家のすぐ裏の林で昨年エビネを発見した同じ場所に、自生のものを10本も発見して驚いた。前回、前々回のブログに載せた写真は先日撮った箱根のキンランとギンラン。サイハイランはそれを追いかけるように林間に咲き出す。絶滅危惧種に指定されてなかなか見られないランの仲間だ。エビネの親類ともいう。先日は御殿場・東山にある岸元首相の邸宅で喫茶室の「とらや工房」に行ったら、中庭や林の中にも3カ所、計30本近く咲いていた。くすんだピンク色で周りの枯れ草に紛れているからたいていの人は足下に咲いていても気づかずに通り過ぎていく。かがみこんでじっくり見ると花弁の中に赤紫色の斑点が美しい。1本の長い軸に10も20も花が房状にぶらさがっているから、昔の人はこれを戦場の指揮棒「采配」に似ていると見た。「采配を振るう」というよね。その姿を写真で見てください。これに似た新種で最近発見されたランを「モイワラン」といって、濃い紫色の美しい姿をブログで知った。札幌の「藻岩山」にあったそうでまだ東北の「奥入瀬渓流」でしか見つかっていない。見てみたいなあ。
2014/06/06 (Fri) 23:07


ゆうゆうホール、懐かしや
ゆうゆうホール、懐かしや
2014年6月2日(月)三島ゆうゆうホールにて
 4ヶ月ぶりにこのホールに戻ってきました。開館30年を越えたので内装工事をやったとのこと。しかし、どこが新しくなったのやらわからないよね。職員の女性に聞いてみたら「そう、間違い探しみたいだけど、実は床を全面張り替えたんです。」とのこと。
 中間試験が終わってOSAさん、○付けの答案を見せてくれた。平均点よりずっと高い点がとれて自慢顔。よかったね。試験前の私のアドバイスで効果があったらしい。「英語は試験範囲の単語と熟語をしっかり覚えればそれで十分!数学のように問題を解き直したり、解答を覚える時間は無駄だし短時間では無理だからさっさと寝たほうがいい。その寝た分だけ頭が冴えるよ。」今日は「受動態」の書き換えが難しかったね。復習しておいてね。2年のTAYさんは中間テスト直前なので、試験対策に専念。時折、文法の質問をうけた。TACさんは「代名詞」。並べ替え問題で「新年の祝い方は国によって異なる。」は、How people celebrate New Year's Day differs from one country to another.となる。つまりhow が関係副詞で「〜のしかた」の意味。これを疑問詞の how と混同してhow to celebrate としてはいけない。from A to B (AからBまで)one after another(次から次へと)も大切だけど。1年のTAMさんは「分詞構文」の問題にてこずった。接続詞+S+V〜の節を〜ing で始まる句に書き換えるのだが、being の省略、完了形にすべき場合、否定not の置き場所、の3項目をもう一度復習しておいてほしい。
 3年のMA君もテストを終えて久々に登場。埼玉大の長文「教育論」を読んだ。どこの国も高校生は同じだから「科学と工学の生徒」ではなく、「理工系の生徒」だし、対照的にarts studentsは「文系の生徒」と見当をつけたいね。歴史、語学などの一般教養のことで正式にはliberal arts という。芸術、技術のほかに複数形のartsにはこんな意味もある。ちなみにmartial art とは柔道・剣道・空手など東洋の武道のこと。SU君は重要構文がいよいよ最後の101課「全文修飾の副詞」に到達した。文頭の副詞〜lyだけでなくて、述語動詞の前に置かれた〜lyも同様に文全体を修飾して「〜なことだけど・・・」と訳す。ただし文尾に〜lyがあったら、それは動詞だけを修飾しているのだ。次回から「入試の文法・作文」と「総合問題」に取り組んで入試対策実践が始まるよ。NU君は部活も引退していよいよ大学受験にむかってまっしぐら。今日は重要構文の第87、88課「様々な前置詞をとる動詞の特徴」を勉強した。イデイオムはたくさん覚えるといいね。あと6回で重要構文が完成する。夏休みからは実践問題に入れるよ。裾野のYU君が急にこちらに出席した。次回6日(金)の準備がまだできていないので、手持ちの「入試の和訳」を4枚コピーして全訳に取り組んでもらった。次回までに添削しておくね。 尾上

(追記)昨日はこのホールが4ヶ月ぶりに開館して第1日目。ホールの階段下や向かいの商工会議所、楽寿園が会場になって「花のまちフェア」を開催していた。真夏のような陽射しの中、おおぜいの人が集まって出店をのぞいたり花々の飾り付けを楽しんでいた。でも私のお目当ては午後の「三島フィル」41回目の演奏会。序曲「レオノーレ」、Vnコンチェルト、交響曲第3番「英雄」とすべてベートーヴェンだった。熱海在住の沼田園子さんのバイオリン・ソロが力強く素晴らしかったし楽団の演奏もよい響きだった。15年前までは私もあの楽団の一員でチェロを弾いていたんだなあ、と。髪も白くなった昔懐かしの仲間が何人か残っていて、若者たちに花を持たせて後ろの列でまだ弾いている姿に感心した。バイオリンでは小学校のM先生、富士通研究員のNさん。今のコンサートミストレスのお母様Eさん、お菓子メーカー社長夫人のHさん、もと衣料品店主のWさんはそれぞれ40年前の楽団創設の頃からだ。みなさん、それぞれ大学時代にオーケストラで活躍した人たちばかり。外語大のオーケストラで私と一緒だったバイオリンのNさんは定年後、函南に移ってきて5年前からこの楽団員だ。今日はその人たちの応援も兼ねて15年ぶりに演奏を客席から楽しんだ。最近はヴェルディやプッチーニのオペラにばかり夢中だけれど、ベートーヴェンもやっぱりいいなあ。
2014/06/03 (Tue) 0:00


ランの季節だ! 金ラン、銀ラン、采配ラン
ランの季節だ! 金ラン、銀ラン、采配ラン
2014年5月30日(金)裾野市民文化センターにて
 中間テストが終わったMA君、YU君、KI君が出席した。SUさんもいつもより早めの新幹線に乗れて裾野に参加。今日は購入したテキストをコピーしてTOEFL・ITP版をやってみた。なかなか難しい。Readingは200語〜300語くらいの長さのパッセージ(論説)が5つもあってそれぞれに設問が10題くらい、それを50分くらいで解答するわけだから1論説に10分足らず。これは大変だ。SUさん、まずは第1問「多くの類人猿の中でなぜ人間だけが特別な進化をとげたのか?」をじっくり読んだ。あせらず次回も着実に読みこなしていこう。
 YU君は、前回と前々回の添削したものを解説した。「教育論」は高校生が先生に受験教育一辺倒のカリキュラムについて疑問を投げかける話。「経済論」は天然資源や生産の実態と無関係になってしまっている今の世界経済を危機的だと論評する。日頃から新聞や雑誌の論説に目配りしていないと深く読み取れない高度な内容だね。今日は「英雄論」を読んだ。MA君は文法・整序・作文で「原因・理由」の入試問題を解いた。整序がよく出来たから今日は50%くらいの正解率かな。2年のKI君は「不定詞」の慣用表現(1)(2)を勉強した。英文和訳で大切なのは趣旨が明瞭なこと。「何が言いたいのか」が自分でもわかっていないと訳したことにならない。「翻訳」translateが「解釈」interpretのレベルにまで達しなければいけない。「直訳」から「意訳」へ、と言い換えてもいいが。 尾上

(追記)長崎は私の曾祖父尾上栄文と祖父尾上栄次の郷里だ。30年前、小学生の長男が憧れていた深夜特急「はやぶさ」に乗って家族4人で九州旅行に出かけた。レンタカーで熊本城→天草五橋→島原→雲仙をめぐり、終着点の長崎では先祖の墓参を兼ねた観光旅行だった。「グラバー邸」も「オランダ坂」も爆心地「浦上天主堂」も思い出深い。チャンポン・皿うどん・卓袱料理などを味わい、カステラやカラスミをおみやげにしたなあ。長崎・諏訪神社西の「県立図書館」隣にある「永昌寺」にその墓地はあった。手を合わせ曾祖父夫婦と祖父夫婦の名の刻まれた墓碑と墓誌をノートに丁寧に書き写した。幕末、曾祖父は長崎奉行所で刑務所所長(牢屋の典獄)だったと子供の頃から聞かされていた。明治になってからは、長崎港沖合の高島で三菱炭鉱の事務局長をやっていたとも。旅行の最終日、埋め立て地にミニ模型が復元された「出島」を訪れた時、尾上栄文の細かな来歴はその「出島史料館」で明らかになった。入り口で「私、尾上といいますが・・」というと学芸員が即、「ああ、尾上栄文の記録は長崎県人物伝に出ています。今持ってきますね。」と。コピーをして頂いたら外交司法の項で4頁にわたる丁寧な記述だった。大正時代に発行されたこの文献では、まずまずよい評価がされていた。剣道・柔術や砲術に優れ、江戸幕府の役人として貿易やキリシタンの取り締まりにも功績があったようだ。その子や孫、つまり我が祖父も父もミッション系の大学「青山学院」を出て英語を生かし貿易業務をやったのはDNAが流れているのか。私自身も息子たちもみな英語を生業としているからね。ちなみにJR長崎駅のある地区が尾上町というけど、「おのうえ」と読むから因縁はないかな。私は「おのえ」。岩波新書「犯科帳」を読んだら尾上栄文の実父小川熊右衛門(町司)の名がでていた。ドラマ「長崎犯科帳」で幕末、牢屋の典獄が出てきたら私のひいじいさんです。
2014/05/30 (Fri) 23:23


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