高校英語UG会 三島・裾野・御殿場

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時間をかけてじっくりと
時間をかけてじっくりと
2014年5月12日(月)三島商工会議所にて
 中間テストや文化祭が近い高校もあって、日程を変更する生徒が多く、裾野から3人が合流して今日はなんと10名参加。これは大変だあ!一人一人見てあげるには時間的にも体力的にも限界があるよね。じっくり見てあげられなかった人には改めてゴメンナサイ。
 TAYさんは吹奏楽でオーボエを吹いているそうだ。とっても高価で難しい楽器でおまけに消耗品のリードにもお金がかかる。私はトランペット、サキソフォーン、ホルン以外に何でも一応吹けるけどオーボエだけはさわったことがない。今日は文法・作文も英文和訳も「助動詞」。超長文の和訳は難しいね。たくさんの節が組み合わさって長くなった英文は、カンマで切れていなくても節ごとに独立させると論理が明瞭になるよ。TACさんは「分詞」。have her money stolen (お金を盗まれる)とか、have this film developed (フィルムを現像してもらう)のような have+物+〜edの形をしっかり覚えよう。先週から始めた2年のOSAさんも「助動詞」。とくに、2語からなるmay well、 used to や ought to などは忘れやすいので、この際すぐに復習しておこう。重要構文の「不定詞」seem to と副詞的用法の総まとめをやった。「〜ために」(目的)のほかに「原因・結果・根拠」などたくさんの使い方があったね。
 1年のTAMさんは「受動態」の総まとめ。解説にある7項目の注意はとても大切。They say that he is an honest man. これを受動態にすると It is said that he is ・・・.この複文(SVが2組ある)を単文にせよ、という問題。It seems that he is 〜をHe seems to be 〜のように言い換えることができるなら、ここでも He is said to be 〜といいかえる。is expected やis thoughtの場合も同じ扱いでよい。
 3年のMA君は札幌医大の長文「科学論」に取り組んだ。未知の単語がなにもなくても難しい英文はあるのだ。What we see, as we see it, is mere disorder.「私たちが見たときに見えるものは、単なる無秩序(な状態)にすぎない。」で、このitは何をさすか考えよ。代名詞のitが指すものは、仮主語などの特別用法を除けば、直前の単数名詞(theyなら複数名詞)なのだ。名詞を一語ずつさかのぼってみればよい。つまり、ここでは直前のWhat we seeをさす。YU君とYAさんは文法・作文で「疑問」、長文で埼玉大「経済論」を読んだ。「現代の経済学というのは生活実態からかけ離れた学問で、これでは地球の将来が危険なものになる。」という実に面白い論理だけど、難しいからじっくりかみしめてみよう。今日提出してもらった解答を次回添削して、納得いくまで解説するよ。SU君は重要構文101の内今日は「代名詞」。第99課some〜 others」第100課that of 〜とthose who 〜を勉強した。じっくり見てあげられなくてゴメン。しっかり添削しておくよ。
 SUさんも大学行事の関係で今日参加したので、D会議室のテーブル10個が全部埋まってしまった。第3回の模擬問題をやってみたけど、あまりじっくり見てあげられなかったね。先日、大学で実施のTOEFLテストを受験してみたら、日本独自の形式で実施されていたようだね。本来は4技能すべての力を測るテストでとても難しいんだけど、Writing も不要のようで、Reading とListeningだけでよいらしい。得点しやすく変更してあるのかもしれない。その過去問テキストが入手出来るといいね。 尾上

(追記)ひさしぶりに箱根の友人と仙石原の「湿生花園」に行った。標高600mの高原なのにぽかぽかの陽気でTシャツ1枚でもOK。前回3月末には「ミズバショウ」の初々しい緑と白に感動したが、5月はまさに百花繚乱のシーズン。淡いピンクのシャクナゲと華奢なシロヤシオが咲き乱れる園内を進んでいくと、ピンクのサクラソウ、白いイカリソウ、黄色のセンダイハギがそこにもあそこにも。岩場まで来ると高山の女王「コマクサ」がもう咲いて。ピンクのほかに真っ白もある。細長い馬の顔に見立てたユニークな名前でとりわけ好きな貴重な花だ。2000〜3000mもの高山に汗して登った者にだけのごほうび。かつて登った「木曽駒ヶ岳」では山頂付近や「宝剣岳」の手前、「八ヶ岳」では「硫黄岳」の瓦礫の斜面に果てしなく筋状に一面に咲いていた情景が目に浮かぶ。しかし駐車場から1時間以内で行ける穴場もあった。群馬県草津温泉からドライブウエーやロープウエーで行ける「本白根山」の火口斜面にもコマクサが一面。便利な土地には心ない花泥棒が横行するので、ここは管理がしっかりしていて監視が厳しく保存のため栽培もしている。高校教師時代には「志賀高原」で例年実施する高原教室のコースになっていて、しばしば2年生の生徒たちと訪れたっけ。
2014/05/13 (Tue) 0:17


物理・科学の素養が必要な英文に出会ったら・・・
物理・科学の素養が必要な英文に出会ったら・・・
2014年5月9日(金)裾野市民文化センターにて
 いよいよSUさん、キャンパスライフが忙しくなったのか、今日は出席できなかった。東京から新幹線で戻ってすぐに裾野まで来るのは大変だね。1年後輩のYAさんはランニングが得意で、放課後一人でグラウンドを走るそうだ。私も登山を始める前には、勤務帰りによくジョギング姿に着替えて「時の栖」の桜並木を走り抜け、裏山に駆け上って汗をかいたものだ。アディダスの2色シューズが気に入っていて、ニューヨーク旅行ではブルックリン橋を渡って五番街の街中も走り抜けたなあ。
 3年生のYAさん、YU君、TA君の文法・作文は「否定」。 Neitherとnorの使い分け。準否定のhardly, seldom。さらにnever〜 without ―ingやthe last to 〜などの否定の慣用表現もしっかり復習しよう。前回の長文和訳「科学論」はなかなか難しい内容だった。添削して今日返却したが、「物質は原子の集まり」「光の流れはつぶつぶの移動」「原子核をつないでいる中間子」など物理を勉強してないとわかりにくいね。文型のVOのつながりは強力でその間に余計なものを挟んではいけないのだが、He took as his starting point the known fact that waves of light can ・・・「〜という既知の事実を出発点として使って・・・」のように、修飾語句as his starting pointが挟まった文に出会ってしまったね。
 2年のKI君は「不定詞」。seem to〜(〜のようだ、〜だと思われる) や、主文の「結果」を意味するonly to〜 (しかし〜だった) never to〜(そして決して〜しなかった)の意味を理解した。seem to〜は is thought to〜と言い換えてもよいが、話者の判断の強さ・弱さ、つまり話者の気分(ムード)を付け加えたものと考えてよい。can、 may、 mustなどの助動詞と同じ働きだね。 尾上

(追記)「アナと雪の女王」を三島で見たときに、本編のまえに短編を上映した。白黒時代の人気者ミッキーマウスが登場してこれも懐かしかった。小学校の頃に見たディズニーの映画は「白雪姫」「子鹿のバンビ」「シンデレラ」「ダンボ」「ピノキオ」などカラーのアニメ映画が多かった。これらは「文部省推薦」になっているから、映画鑑賞会という学校行事でよく近くの映画館に連れて行ってくれた。今大ヒット中の「テルマエロマエ」はコミックが映画化されたものだけど、60年前のその頃はラジオドラマがヒットすると映画化された。君たちのおじいさんおばあさんに昔話を語ってもらうと面白いよ。塾もない時代だから近所の友達と外でよく遊び、帰宅すると夕方の買い物に行かされたり、薪に火をつけて風呂を湧かすのが子供の日課だった。その合間にラジオを聞いたり宿題をやったり。そういう幼少期の過ごし方と、スマホに数時間を費やしているという今の子供たちとを比べてみると面白いね。どちらが価値ある人生か。
 NHKの子供番組「新諸国物語」は毎夕方、全国の少年たちの耳を釘付けにしていた。少女向けは「緑はるかに」だった。白黒映画の「笛吹童子」「紅孔雀」やカラー映画の「七つの誓い」はそれぞれ1年間、NHKで連続で放送されたもの。私はすべて聞いていたし映画も見た。だから今でもFM放送の「ラジオドラマ」は大好き。イマジネーションをかき立てられて楽しい。大人向けの連続ドラマ「君の名は」もラジオ放送が終了後、白黒で映画化されて一大ブームとなった。母に連れられて杉並の映画館に見に行ったのを覚えている。美男美女の佐田啓二(俳優中井貴一の父・故人)と岸恵子(パリ在住、エッセイスト)が悲劇の主人公を勤めた。昭和20年代は時代劇では中村獅童の父親、中村錦之助や美空ひばりの全盛時代だったなあ。
2014/05/09 (Fri) 23:19


「時制」が横軸で「相」が縦軸。
「時制」が横軸で「相」が縦軸。
2014年5月5日(月・こどもの日)三島商工会議所にて
 友人の紹介で2年生のOSAさんが入会した。学校の教科書を一通り見せてくれた。リーディングが4単位、ライティングが2単位、リスニングが1単位。特に英作文が苦手だそうだ。ここの教室での3時間は、かなりの勉強量だからきっと光が見えてくるよ。第1回目は「不定詞構文」how to 〜とbe to 〜の働きを勉強した。2年TACさんも「不定詞」。語句整序にたっぷり時間をかける。There構文がなかなか難しいね。「被害は広範囲には及ばなかったようだ。」は、There appears to have been no damage widespread. となる。No damage was widespread.をThere構文に書き直したもの。TAYさんは「助動詞」。1年以上英語力が進んでいて、入試レベルの英文和訳もしっかり書けていたよ。前回のやり残しの和訳に挑戦していたら、今日の分にやり残しが出来てしまったね。
 3年SU君は重要構文の97課To 〜’s joy(〜が嬉しかったことには)と第98課「再帰代名詞のイディオム」を勉強した。構文完成のゴールまであと3課になったね。NU君は今日も休み。TA君は金曜日のやり残しの長文問題に取り組んだ。学校の課題の英文和訳を見せてくれたがあまり理解出来ていないね。筋の通った日本語でないと和訳したことにはならない。全部チェックしてほしい、ではダメ。とても時間が足りない。わからない箇所についてのみ質問すること。MA君は筑波大の「空間論」で苦労したね。Any intrusion of one activity into a spaceは、「ある活動のある空間への侵入」というより「ある活動がある場所に侵入すること」と訳すほうがよい。Intrusion という名詞を中心にした語句(名詞構文)をintrudeという動詞を中心にした「文」に置き換える力をつけてほしい。
 1年TAMさんは「時制」。未来・現在・過去はOKだけど、「大過去」(過去完了)の使い方が不慣れだったね。3時制を「進行形」「完了形」という動詞の「相」と組み合わせて考えるとスッキリする。なかなかいい参考書がないから高校生が路頭に迷うのだ。 尾上

(追記)オペラ「ファルスタッフ」をネットで見た。昨年12月にNYで上演したものを早々とオンデマンドで見られるからうれしい。ヴェルディ80才近くの最晩年の作品でオテロ、マクベスと並んでシェークスピア作品の人物を下地にした最高傑作だ。15世紀英国ウインザーの騎士あがり、肥満体で金に汚い女好きのファルスタッフが人生を謳歌する姿をドタバタ喜劇で描いている。大病をしてもう引退かと心配されていたメトオペラの総監督ジェームス・レバイン(彼も超肥満体なのだ!)が奇跡的に復活して指揮台にあがったから評判も上々だった。このオンデマンド視聴ではちゃんと字幕(サブタイトル)が英語でついていてストーリーがわかりやすい。イタリア語で楽しみながら英語表現の勉強もできるんだ。
第3幕、このふとっちょ老人の歌うアリアにつけられた字幕、Praised be the jealousy of 〜(嫉妬心バンザイ!)はおもしろい。God be praised!(神をほめたたえよ!)God save the Queen!(女王バンザイ!)のもじりかな。文頭にMay が省略された「祈願文」で、ここではbe を中心に倒置構文になってるね。「祈願文」って聞いたことある?文の種類(平叙文・疑問文・命令文・感嘆文)の項目で、今では高校でめったに教えないけど、文語調で古い歌とか言い回しにしかでてこない。
2014/05/05 (Mon) 23:46


thanが関係代名詞whichの代わり?
thanが関係代名詞whichの代わり?
2014年5月2日(金)裾野市民文化センターにて
 ゴールデンウイークの中間、突然の夏日になって薄着でいられるのが嬉しいね。大学生のSUさんはしばらく大学が休講でワンピース姿で登場。自動車の免許も取れて、「今日は私の運転で帰ります・・」と。TOEFLのiBTテスト問題集のリーディング第2回目をやってみた。問題量が多くて3問を60分で解答するのは大変。ライティング「若者と老人とではどちらが人生を楽しんでいるか?」も書いてみた。一般論ではなくて個人的な特例として具体的に楽しく書ければよいのです。
YAさんも今日は振り替えの休校日で私服で出席。前回の下線部和訳を添削したものについてさらに改善すべき点を指摘した。文法・作文は「無生物主語」、長文は「長寿の秘訣」、ともによく理解出来ていた。下線部和訳は札幌医大の過去問「科学論」。なかなか難しかったね。YU君も前回の「空間論」の下線部訳で苦労した。・・walking a short distance in the wrong direction brings us much further from where we want to go than is true for a grid system.(パリの様な放射状の街では、方向を間違えるとちょっと歩いただけで、NYのような格子状の街の場合とくらべて、行きたい場所からずっと離れてしまう・・・)ここではthanが後ろに動詞のis を従えているからwhichと同じ関係代名詞の働きで先行詞は前の文全体なのだ。 You have more money than is needed.(必要以上のお金をもっている。) のthanと同じ用法だ。
TA君も「無生物主語」の文法・作文に取り組んだ。語句整序は得意になったね。なによりも動詞にもっと注目しよう。動詞の前には主語、動詞の後ろには目的語、という習慣づけが肝心。英作文もそれでかなり書けるようになる。残りは月曜日にやろう。KI君は今日から山口書店「構文101」を2課ずつ勉強していく。1年の基本文法が終わっているから、その発展として「文の構造」を学ぶ。英文和訳の力を伸ばしていくのだ。苦手な発音問題の解き方も教えた。日本語の母音はアイウエオの5つ。英語は10もある。 尾上

(追記)ディズニーの「アナと雪の女王」は見た?この2月にアカデミー賞をとって評判が高いよね。雨の一日をすごすには町中が絶好と思って家内の希望で柿田川サントムーンに行った。客席はガラガラだったけどミュージカル仕立てでとても楽しい映画だった。松たか子の主題歌がとてもいいね。ディズニーのアミメは60年前、東京・渋谷の小学校の「映画鑑賞会」で見せてもらった「白雪姫」が初体験だ。輸入したばかりのそれはグリム童話で魅力的な名曲がたくさんちりばめられていた。アメリカとの戦争が終わって5,6年の頃でまだ日本の映画は白黒だけだったから、これを見た日本人たちは「戦争中にこんな立派なカラー映画を作るような国と戦争したって勝てっこなかったのに!」と言ったとか。この「雪の女王」も昔のアンデルセンの童話だったが、表現法はディズニー本人の手書きの時代からCGの時代へと実にリアルになってオドロキ!最新のテクノロジーと現代音楽・美術・舞台芸術の融合だね。「どうしてこんなことが出来るの?」・・・山奥からでていくと三島は大都会だねえ。なにしろ人も車も多いし店の中には外国人の姿も多い。オヤ?あの子連れの若いお母さん2人の話し声は?ロシア語かな?知らない人だけどつい大学時代のロシア語が懐かしくて話しかけてしまった。"Вы говорите порусски?”(ロシア語で話しているんですか?)。するとチラッといぶかしそうに私を見て、一人が“Да.”(ダー、そうよ)といってそのままベビーカーを押して離れて行ってしまった。この近所で日本人にロシア語で話しかけられることなんかたぶんないだろうから、きっと怪しげなオジサンに話しかけられて用心したのかもしれない。山登りでは外国人によく出会うからその調子で気楽に話しかけるクセが町中でも出てしまったかな。ビジネスやエンジニアリングの世界はどんどん国境をまたいでいるから、大都会(?)の三島でも意外な国々の人たちに身近で接する機会がいつの間にか増えているんだなあ。
2014/05/02 (Fri) 23:23


単文、複文、重文の違いが言える?
単文、複文、重文の違いが言える?
2014年4月28日(月)三島商工会議所にて
 NU君が休んだがあとの6人は全員出席。TAMさんは1年生だけど大学入試レベルの英文も理解出来る。中高一貫だから英数の進度が一年以上早いんだ。今日は「助動詞」の総まとめをしたが基本はよく理解出来ていた。複文を単文に、重文を複文に書き換える問題には馴れていなくて苦労した。TAYさんは真っ先に出席して、今日予定のプリントはほぼ全部こなせた。仕事が着実で早いね。カンマ、ピリオドのほかに英語では:(コロン);(セミコロン)−(ダッシュ)を加えてpunctuation(句読点)という。前文に対してその説明「すなわち」や例「たとえば」とか、理由「なぜなら」を追加する働きだから、ひとこと付け加えるとわかりやすい和訳になるよ。TACさんは第4回「助動詞」を勉強した。would rather〜 than・・(・・するくらいなら〜したほうがましだ)がわかりにくかったね。「無生物主語構文」が2題出ていた。A few cups of tea a day may keep sickness away. 主語を「原因・条件」、述語以下を「結果」と考えればいいのだ。(1日2、3杯のお茶で病気が避けられる)
3年SU君は95課「There構文」96課「前置詞中心のイディオム」を勉強した。is of great value、 is of no importanceのように形容詞をつくるofの働きに注意。MA君はいつもの文法作文と読解を後回しにして、「言語論」の下線部訳に挑戦した。「言語研究の目的のひとつに、人間の普遍的な心理の理解」もある。「たとえばSVOCのような言語の構造を研究すると、VOを底辺とする階層が見えてくる、という現代のUG理論の入門書からの抜粋と思われる文章だね。つまり私がいつも話題にするMITチョムスキー教授の言語理論のこと。奈良教育大の過去問だけどむずかしかったね。
TA君は金曜日のやり残しを進めた。長文読解は「だれ」が「なに」をしているのか、場面をしっかり把握する熱意が大切だね。代名詞の heやit やtheyが何を指すのか明示できなければ訳したことにならないよ。 尾上

(追記)箱根「芦ノ湖」の東岸「防ケ沢」から「駒ヶ岳」の中腹まで登った。一般観光客が箱根園からロープウエーで頂上まで簡単に行けるところを、あえて登山する人はここから急傾斜を90分登る。車道脇の登山口がすでにスミレの花園で、紫のタチツボスミレ・白のオトメスミレ・ピンクのエイザンスミレに加えて、真っ白なミヤマカタバミに何度も出会いながら登る。マメザクラの咲く木々の合間に「芦ノ湖」を見下ろしながらさらに登っていくと、あった!!キクザキイチゲの青花、白花が菊の花の形をして清楚で実に美しい。デジカメを使って接写でおしべ・めしべまでくっきりと写したいとガンバル。ここにも、あそこにも・・。さらに登ってお目当ての大岩にたどり着くと、コイワザクラが可愛らしいピンクの花を一杯に広げて三カ所の岩の割れ目にけなげに今年も咲いている。昨年のこの時期より2株くらい増えたようだ。期待通りの写真が撮れて満足なのでそこで折り返して下山した。午後からの2,3時間の登山ではここまでが精一杯。
2014/04/28 (Mon) 23:24


4技能Reading/Listening/Speaking/Writing
4技能Reading/Listening/Speaking/Writing
2014年4月25日(金)裾野市民文化センターにて
 裾野は3年生3人に2年生がひとり加わり、大学生も英検やTOEFLの勉強に来ているから全部で5人。SUさん、聖心女子大でロシア語の授業が始まりさっそく見慣れないキリル文字に悲鳴を上げている。「先生の大学の後輩に教わっているんです!」といって、単語の読み方や書き方を質問された。カリキュラムでは3年次から海外留学が組まれていて、TOEFLで高得点を出さねばいけない。4技能Reading/Listening/Speaking/WritingのうちReadingとwritingを中心にここでは勉強していこう。次回はノートパソコンを持ってきてくれるといいね。iBT受験に馴れるために。
 YAさんは第9回「It構文」。語句整序も英訳も良くできていた。前回挑戦した英検準1級の添削と解説をやった。「シェークスピアの妻は悪妻だったのか?」という定説を覆すようなエッセイが出題されていたが、選択肢がとても複雑で正解がだせない。準1級とは2級の上、ではなくて最高のレベル1級のちょっと手前ということだね。
 TA君も第9回をやった。今日の語句配列も正解が70%あり、英文の構造がわかってきた証しだね。単語とイディオムを集中してたくさん覚えてほしい。YU君も第9回。前回の提出物を添削し解説した。今日の長文は「空間論」を読んだ。「時間と同様、空間のとらえ方は文化圏ごとに異なる・・・」。こういう抽象的な議論にも充分対応できてますます楽しみだ。
 部活が終わってKI君登場。「あと1時間しかないね。英作文からやろう。日頃授業でも書かせてくれないようだから・・」5問中3つを解答した。「単語が頭に浮かばないから英文が書けないんです・・」というが、焦らずコツコツ書く練習を毎週続けよう。 尾上

(追記)ベッリーニのオペラ「清教徒」の舞台をネットで始めて見た。先日、NYのメトロポリタン歌劇場でプルミエ(シリーズ初日)があって、ネットラジオでライブ中継されるというので事前勉強をしておいた。7年前に上演された時のステージが記録されていて、メトの会員はオンデマンドで見ることが出来る。日本では認知度が低くて題名も宗教じみてとっつき悪い。ところがこれは17世紀に英国で実際にあった、王党派と議会派・清教徒派の武力闘争を背景にしていて、王党派のリーダーが敵のリーダーの娘と恋仲になり苦難を乗り越え最後にハッピーエンドという物語。ベルディやプッチーニのような大作曲家ではないが、ベッリーニの曲には柔らかな美しいアリアがたくさん散りばめられていて陶酔の境地に誘う。60年前にはマリアカラスの絶唱でファンの多いオペラだったらしいが、それを07年版では今をときめくロシア人のディーバ(歌姫)、アンナ・ネトレプコが歌っている。有名な第2幕「狂乱の場」では超高音を難なく魅力一杯に。いいなあ。いつかNYの本場で見てみたい。
2014/04/25 (Fri) 23:16


比較構文の than と as は「〜とくらべて」の意味
比較構文の than と as は「〜とくらべて」の意味
2014年4月21日(月)三島商工会議所にて
 雨の夕暮れもなかなかいいもの。このビルの裏にある「白滝公園」もしっとりとした風情。浅瀬の小川に架かる小さな橋を越えて教室に向かう時の私の気持ちは期待に溢れている。若者たちと学問が出来る楽しさは何にも代え難い。今日、2年生TAYさんが入会してまず「完了形」を勉強した。現在・過去・未来を「時制」といい、基本形・進行形・完了形を「相」という。高校では教えていないが「相」とは動作・状態の「すがた」をしめすもので「時制」とは別物。それぞれを縦軸・横軸に並べれば、9種類の動詞の形態ができるね。さらに進行形と完了形という2つの相を組み合わせたものもあるし、それぞれ受動態にも変化できる。動詞の形態をしっかり把握するのがこの課の目標だ。語句整序の問題と和文英訳をやってみた。TACさんは「受動態」の語句整序と和文英訳に挑戦。「日本で大学に入るには難しい入学試験が必要だ・・・」enterするのはJapanese students、「入学試験(にパスすること)が必要だ」と語句を補えばこれも主語は同じ。They must pass 〜 と書けばよい。1年のTAMさんは第3回「動詞」。過去時制や分詞の時の形態のまとめ。長文は「無重力空間での宇宙飛行士の問題」を読んだ。NU君が休んで3年生は今日5人参加。YAさんは春期講習の第4回目として、英検準1級の過去問に挑戦した。特にリーディング問題をやってみたら、どれも3問中2問は正解。惜しいところだ。90分で全4問を片付けるにはかなりの練習が必要だね。金曜に部活のためお休みしたYU君が三島に出席。第8回「B・フランクリンの業績」を読んだ。MA君は第7回「日本と米国に1年の半分づつ住み分けている人」の話。元コロンビア大学のD・キーン教授のことかな。第7回のやり残しを終えてからTA君も第8回を勉強した。語句配列の問題には70%くらい正解が出せるのは嬉しいね。SU君は第93課・94課「形容詞を使うイディオム」を勉強した。東大の和訳問題が難しかった。We fear indifference more than hate:で「憎まれるより無関心でいられる方がこわい」という解釈にたどり着けなかったね。 thanは「〜とくらべると」という意味の接続詞なのでhateが動詞ではなく名詞「憎しみ」と考える。つまり than we fear hateということ。最後の:(コロン)はどういう働きだっけ?思い出そう! 尾上

(追記)いつもの大学同窓仲間4人で、山梨県甲州市にある「甲州高尾山」に登った。76回目になる今回もアラ古希の4人が元気に参加した。1106mでたいした高さではないが、冬、空気が澄み切った日には甲府盆地と富士山を眺望するすばらしいハイキングコースという評判だった。しかしこの日は時折青空がでるもののあいにくの曇り空。私は車で中央高速経由、3人は東京・流山市・横浜市からJR中央線で到着。勝沼ぶどう郷駅からタクシーで登山口の「大滝不動尊」に降り立つ。浅草・雷門のような真っ赤な大ちょうちんが架かった仁王門をくぐる。急階段の上に本堂をもつ1000年以上も前からの修験霊場だそうだ。140mもの落差の美しい滝が細い筋になって落ちている絶景の地。日かげに雪渓がたっぷり残っているから、まだまだ寒さが続いているのだ。豆ザクラとピンクのミツバツツジが咲き始めた急傾斜を登って2時間くらいで山頂に着いた。20年前の山火事で南面全体が焼失して半分はハゲ山、皮肉にも素晴らしく展望のよい3つの峰を次々と尾根歩きで楽しめた。色鮮やかな緑のトゲを芽吹いている木はカラマツ、ツタの先にえんじ色の小さな花が密集して咲いているのはアケビだよ、と教えてあげると、ヘエーと感心する3人。早春の木々の姿はふだん見かけないからね。
2014/04/22 (Tue) 0:09


日本文の省略は英語では補うべし
日本文の省略は英語では補うべし
2014年4月18日(金)裾野市民文化センターにて
 久しぶりの雨で空気がしっとりとしていいね。新入会のKI君はおとなしそうだが話をしっかり聞いているからなかなか面白い。第3回「受動態」を勉強した。大学入試問題だがよく理解出来ていて、イディオムをたくさん覚えればもっと完璧になる。和文英訳では日本文の省略に充分馴れていないと失敗する。特に比較構文は難しい。3年TA君は第7回。「名詞・代名詞」。do nothing but(〜以外何もしない、〜しかしない) のbut は「〜以外は」の意味の前置詞。仮定法で But for water,・・(もし水がなければ)を勉強したよね。All of the members but two・・・(2人をのぞく全員が)にも見つけたね。YAさんは第8回「前置詞」。 nevertheless(それにもかかわらず)は however, と同じく副詞。前置詞のin spite of 〜やdespite〜とは異なる。前回の読解問題「フロー感覚」を添削して解説した。一つの単語がたくさんの意味を持っているからその文脈に合わせるのに苦労する。例えば loss は紛失、喪失、損失、敗北などなど・・きりがない。全部覚えるのでは無理だから、lose(失う)の名詞「〜すること、〜するもの」と覚えておけばよい。それぞれ、財布を失うこと、記憶を〜、利益を〜、試合を〜、に相当するし、「食事を失う」とは「食事を取らないこと」という意味になるよね。
 大学生SUさんが正規のグレーのスーツ姿で登場。すっきりしてとてもいい。英検の対策のほかにTOEFLも勉強したいとテキストを持参した。次回やってみよう。大学ではロシア語の授業が始まったそうで、さっそく奇妙な文字(キリル文字)に振り回されている。Яはヤー(私はの意味)、Дはデー(ギリシャ文字のデルタと同じ)で、Даはダー(Yesの意味)。日本語のように、冠詞のaとかtheがないから楽だよ。尾上

(追記)桜も散り始めたというのにまだ朝晩は寒くて、私も油断してカゼをひいてしまった。もう1週間も裏山歩きを控えているので山の花だけでも楽しみたいと思い、ひさしぶりに「野乃花」に行って「タイツリソウ」と「白モンタナ」を買った。ここは保土沢という板妻駐屯地のずっと山側にあって、高冷地御殿場ならではのユニークな山野草のお店で私のお気に入り。店主ご一家は敬虔なプロテスタントだから日曜日がお休みで要注意。あるある!お店の中はすっかり雪解けの山のお花畑だ!6月「日光白根山や「北岳」で見た「シラネアオイ」が薄紫だけでなく白も。真っ白な「山シャクヤク」とほんのりピンク色をした「クマガイソウ」も1ヶ月早いね。山梨の坪山でしか見たことのないクリーム色の「ヒカゲツツジ」や「サクラソウ」の様々な種類などなど。2週間前に「金時山」に登った時にはスミレもまだ咲いていなかったけど、一日一日温かな日が続くから「タチツボスミレ」も「エイザンスミレ」ももう真っ盛りかもしれない。ああ、じれったいなあ。
2014/04/18 (Fri) 23:14


予習・復習に計画性を
予習・復習に計画性を
2014年4月14日(月)三島商工会議所にて
 新学期も二週目に入って春休みの課題テストの結果も出て、それぞれの高校でも授業が意欲的に回転し始めているようだ。しかし、早い学校では来月早々に文化祭や運動会が計画されているから、実はあまり落ち着いて授業に取り組める状況ではない。しっかり自分の学習計画をたててコツコツ実行するのが大切な時期だ。
 新入会のTAMさんは1年生。前回に続いて「文の種類」を勉強した。(1)平叙文(2)疑問文(3)感嘆文(4)命令文の4つ。肯定と否定は意味の違いだけだから4つのどれにも存在する。長文で「日本と英国の書籍出版・販売の違い」について読んだ。少々高いレベルだけど挑戦だ。2年TACさんは「完了形」の復習。「私がそこに着くか着かぬうちに演奏会が始まった」は「時間構文」と呼ばれる難解な構文で、I had hardly arrived there when the concert began. と書く。「ほぼ同時だった」という意味。NU君は第83課「主語とbe動詞の省略」84課「挿入」を勉強した。読解問題ではとても大切な項目だ。SU君は第90・91課で動詞イディオムをいくつも勉強した。ダッシュやカンマを多用した英文の読解に苦労した。規則を覚えるには積み重ねが重要だ。TA君は第6回「仮定法(2)」で文法をさらに深めた。MA君も同じ。落ち着いてじっくり考えれば出来るのに早々捨ててしまってはもったいない。YAさんは第7回「名詞・代名詞」。「おたがい」のeach other や one anotherは副詞句でなくて代名詞。「おたがいに」と覚えると失敗するよ。love each other はlove himと同じ、talk to each other は talk to him と同じ。動詞が自動詞なら前置詞が必要になる。 尾上

(追記)富士霊園に墓参に行って、豪華絢爛ともいうべき桜並木を堪能した。「日本さくら名所100選」の一つだとか。我が家から15km、車で約30分の地点なので近くて都合がよい。北側の一番高所の7区だから御殿場の市街地全体を望むことが出来るし、箱根連山と我が家近くの仏舎利塔が真正面。さらに丹沢山系やはるか相模平野方面も望むことが出来る。富士山は丁度山陰になりわが墓所からは見えないが。・・・山梨県との県境になる三国連山の中間に「大洞山」がある。篭坂峠からも三国峠からも行ける。山稜のハイキングコースではそろそろブナの原生林が美しい新芽をふき出す頃だ。その広大な斜面を50年ほど前に三菱地所が開発した。すぐ隣接した「フジスピードウエイ」が盛んに爆音を轟かしている。300年前、「宝永山」の大噴火によってこのあたりは広大な火山灰の斜面になった。深いところでは3mにもなったらしい。だから水はけが良い分大雨で地滑りが起きる箇所もある。政治家や文人・俳優など有名人の墓所もあるようだが、墓石や墓所の形状やサイズが統一されているから「人間死んだらみな平等」でとてもいいことだ。ハイキングの気分で気楽に墓参ができる。
2014/04/14 (Mon) 23:42


トルコ語、ロシア語、スペイン語、そして英語、どれも面白い
トルコ語、ロシア語、スペイン語、そして英語、どれも面白い
2014年4月11日(金)裾野市民文化センターにて
 東京から新幹線で戻って、SUさんそのまま教室に直行。スッキリした女子大生に変貌をとげたね。トルコ語、ロシア語、スペイン語を選択したといってテキストを見せてくれた。英語も当然必修だから同時に4カ国語を勉強することになる。それぞれユニークだから混乱の心配はないはずだ。たくさんの言語と文化を知ることで広い世界がぐんと身近なものになるね。うらやましいな。今日も英検準一級の模試問題に取り組んだ。
 YAさんは3年第6回。長文の下線部訳ではIt is not until 〜 thatの構文や、prevent 〜 from –ing のイデイオムをみぬいていた。Some ・・・ others ・・ で「〜もあるし、〜もある」がうまく訳せればもっとよかったね。TA君は第5回。「仮定法(1)」の入試問題を解いてみた。語句整序はかなり良くできていたが、「今」と「昔」の事実に反する仮定法の動詞形をしっかり覚えておかないといけない。「未来」にあり得ないことに対する仮定にはwere to〜 や should〜 という助動詞をもちいること。YU君は第7回。関西大の過去問で長文「フロー感覚」を読んだ。「特別努力しなくても集中できる心理状態」のことを読み取る問題で、少々むずかしめ。
 半分終わったあたりで新入生がお母様と到着。このUG会出身で山梨大に進学したKI君の弟さんで2年生。第2回「完了形」から始めた。語句整序と和文英訳で構成力を学ぶ。次回はもっと長く参加できそうだから、長文読解や英文和訳にも取り組んでいこう。解答速度を速める努力も大切。 尾上

(追記)私の家の裏山は「城山」といって箱根外輪山のひとつ「丸岳」の中腹になる。2、30分登っただけでいい汗をかくし足腰も鍛えられる。めったに人の通らぬ斜面で春の花「オオイヌノフグリ」をみつけた。こんな可憐な青い花に先人たちはなんとも失礼な名前をつけたものだ。花が咲いた後の実の形からの連想らしい。しかし実によく観察しているなあと感心する。一日中日当たりのよいこの斜面に、春はスミレ、ボケとサクラ、秋はリンドウ、ウメバチソウなどが咲いていつも楽しみ。クワやアケビの実も食べられる。「森山道」という名の「二岡神社」所有の山道だから市民の手入れも良いハイキングコースだ。樹林の間を更に登ると箱根スカイラインに飛び出す。「乙女トンネル」が貫通するまではここが国道だったところで「駿河台」という富士山と御殿場市街地の絶景地。ここで山の茶店「しるこや」を経営しているご夫婦ともう何年もなじみだ。このブログもここのご主人から紹介されたもの。・・・この好天気で富士山も真っ白に化粧した姿をくっきりと見せてくれた。私はとくに夕暮れ時が好きだ。十里木の峠の向こうに日が沈んでいくと空が透明のオレンジ色に変わって、愛鷹山と富士山の稜線が切り絵のようにシルエットに浮かび上がる。北方に目を向けると白銀のゴツゴツした峰々がくっきりと見える。神奈川県丹沢山系の「大室山」「檜洞丸」「塔ノ岳」など。どれも一度は登ったことがあるのでさまざまな思い出が蘇る。とくに「檜洞丸」の山頂付近は5月末にはシロヤシオ(五葉ツツジ)が全山を覆い尽くし山頂の細道は真っ白なトンネルになってみごとだったなあ。うつむき加減に半開きで咲く姿に気品を感じる。
2014/04/11 (Fri) 23:42


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