高校英語UG会 三島・裾野・御殿場

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セミコロンはただのポーズ・・・されど大事な意味を持つ
セミコロンはただのポーズ・・・されど大事な意味を持つ
2014年6月16日(月)三島商工会議所にて
 ゆうゆうホールは第3月曜が休館日なのでいつも向かいの商工会議所をお借りしているが、ほかの団体が先に予約していたので、今日はいつもの半分の広さしかないE会議室。椅子は12脚あるがテーブルが4つとコーナーのカウンターが2つのみ。6人座って満杯の状態だったから最後に登場したTA君は隣のホールで勉強してもらうことになった。
 YAさんの文法・作文は「Itの構文」。大事な慣用表現がたくさんあるがほぼ完璧に正解できた。前回の長文「文化論」の下線部和訳が難しかったようだ。このような「恥の文化」「罪の文化」という「対比」を軸に論理を進める文章にも馴れておきたい。MA君も今日、同じ「文化論」に取り組んだ。この文体ではセミコロン(;)が文の流れの中で大切な役割をしている。前文の内容について「説明」したり「理由」を述べたりする。時には「対比」として「ところが一方・・」という働きもする。英語で読み上げたときにはただの「ポーズ:間」にすぎないが、聞き手はこの間をこのように様々に解釈するから、日本語訳ではそれを明瞭な「ことば」で表現したい。「すなわち」「つまり」とか「なぜなら」のように。
SU君は接続詞(2)。thatやifのほかにso that、lest、for fear thatなど覚えるべきもの多し。長文の1回目は「タイタニック号の遭難」を読んだ。内容理解のマーク式問題のほかに部分和訳にも挑戦。文の構造を把握するにはVに着目してそのSを探すのが先決。SVOを一つの単位として括っていけば、節がいくつつながっても困ることはない。今日はMVSの「倒置」に注意。前置詞+〜はすべてM(修飾語)とみなす。主語Sにはなれません。TA君は前回2枚ともプリントを解答できたので今日は復習に専念。1年のTAMさんは「動名詞」。来週は学校のテストがあるので対策に「助動詞」の特訓をしてほしいとのこと。2年のTAYさんも「動名詞」。早稲田の英文和訳「生き甲斐であれ、家計のためであれ、母親の社会進出は家庭での立場との両立が問題」が構文としても難しかったね。TACさんは10課「否定」を勉強した。「どんなに(たくさん)言論の自由があってもかまわない」はThere is very much freedom of speech.を基本にcannot〜 too〜の構文に結びつけてThere cannot be too much freedom of speech.(自由が多すぎて困ると言うことはない)とする。なかなか難しい整序問題だったね。尾上

(追記)田中澄江が花の百名山のひとつに数える「三つ峠山」1785mに登った。大学時代の仲間とのトレッキング例会も78回目。ザックジャパンがいよいよ明日は初戦という日。「丁度8年前のワールドカップ・ドイツ大会の真っ最中にも三つ峠の同じコースを登ったよ・・」と記憶の良いA君。彼は今も外語大サッカー部のOB交流戦に参加する強者。我々のトレッキングの歴史も長いね。今回のお目当ては富士の絶景だけでなく、絶滅危惧種のアツモリソウ(赤紫)と可憐なカモメラン(ピンク)に出会うこと。梅雨の中休みで降水確率0%という快晴の朝、東京組3人は高速バスで河口湖駅に集合。富士山がひさびさに頂上まで姿を見せ期待に胸ふくらませ私の車で登山口へ。「マイヅルソウ」「カラマツソウ」「ユキザサ」「ギンラン」「クサタチバナ」など今日一日で20種類もの珍しい山の花たちに出会ったよ。もちろんカモメランの大群落も発見できて感激!アツモリソウは6株だけロープで囲った花畑の中に双眼鏡で確認。オリに厳重に囲まれて保護され咲いていた。下山後は旧御坂トンネルにある太宰治ゆかりの「天下茶屋」に立ち寄り、味噌おでんを味わい琥珀色の地酒をおみやげにした。
2014/06/16 (Mon) 23:59


一番よい教材とは?
一番よい教材とは?
2014年6月13日(金)三島ゆうゆうホールにて
 UG会を終えて三島からの帰り道はこうこうと澄み渡った十五夜の月明かり。梅雨の中休みとは思えないほどのさわやかな秋の到来のよう。明日は山仲間と河口湖の「三つ峠」に登る。最高の登山日よりが期待できるね。今日の裾野教室は会場借用不可のため「三島ゆうゆうホール」で実施した。裾野の5人に加えて三島の2人も参加した。
YAさんは「特殊構文」。「強調」や「倒置」のむずかしい箇所の復習。「結婚して1ヶ月も経たないうちにケンカをはじめた。」は、beforeを使うと「ケンカを始めるまでに・・・経っていなかった。」ということ。It has been a year since he died.(彼が死んで1年になる)はHe has been dead for a year.でもOK。これを応用すればよい。MA君は釧路公立大の過去問「英雄論」を読んだ。下線部訳はよく理解できていた。YU君は今日から新テキストに入った。「英文法・英作文演習」は定評ある「日栄社」のものを使う。この出版社は書店で市販されているから学校採用されないことが多いが、私の大好きなよいテキストをたくさん出している。第1課「It構文」。See to it that〜「〜に気をつけよ」でitはthat 以下を受ける仮目的語。英文和訳も入試問題から特に複雑な複文を中心に勉強していく。TA君も「It構文」を勉強した。Rumor has it that 〜「うわさによると・・・」やIt takes人+時間to〜「人が〜するのに・・時間かかる」はしっかり覚えておきたい慣用句。今日のプリントは3枚。英作文をのぞけば全部解答したね。持久力がついてきた。
2年のTAYさんが中間テストを終えて参加した。文法・作文の「代名詞」はほぼよく理解出来ていた。助動詞mayやwould ratherを含む難しい英文和訳に取り組んだ。KI君は始めてこの三島会場に参加した。構文13と14は「分詞」を含む第5文型。I saw a bird flying. や I heard my name called.のようにOとCが主語+述語の関係(進行形と受身形)になるものに注意する。大学生のSUさんはTOEFLの過去問で「修道院のなりたち」を読んだ。Monk(修道僧)やmonastery(修道院)はめったに見かけない単語で困ってしまうね。 尾上

(追記)「日本英語学会」から今年度の会費納入の連絡が来たのを機に退会することにした。年次総会と研究大会が毎年11月に実施されているが最近はまったく出かけなくなったし、分厚い年刊の研究論文集もパラパラとめくるだけになってツンドク状態。2001年秋に東京駒場の東大で開催された19回大会では大学教授や若い研究者たちに混じって自分も修士論文を発展させた「無生物主語+SEEの研究」を発表させてもらったから、学会に対する思い入れは特別強いけれどもう古希もすぎたし・・・。この「年次総会」は東京と地方の大学が1年交替で開催地になるから旅行の楽しみも兼ねて何度かでかけたこともある。「静岡県立大」の時は地元だから当然参加したし、「名古屋大」には4才の長男の希望で新幹線「こだま」に乗っていったなあ。「大阪大学」箕面キャンパスでは私の次男が米国留学のとき修士論文でお世話になったオハイオ州立大学の中山峰治教授が「第2言語習得」の研究発表に招かれて来日されたので応援に出かけ久しぶりにお会いできた。旅行ついでに家内と一緒に京都・山崎の「天王山」や千利休の「待庵」に立ち寄ったり南海電車で「高野山」にもでかけたなあ。「東北大学」には、次男がお世話になったニュージャージー州立大学のメイナード教授が「談話文法」の研究発表で来日したので応援に出かけた。家内の生家のある福島・喜多方を訪れたり磐梯高原をドライブしたりしながらはるばる仙台まで行ったなあ。
2014/06/13 (Fri) 23:47


倒置、強調、同格など「特殊構文」をマスターしよう
倒置、強調、同格など「特殊構文」をマスターしよう
2014年6月9日(月)三島ゆうゆうホールにて
 MA君が先日の進研模試を受けて「先生、英語は80%とれました。」と。それはよかった、ずいぶん頑張っているからねえ、私もうれしい。「国語やその他もいいのに、どうも数学が足をひっぱっていて・・・」と。今日は埼玉大の「経済論」を読んだ。要旨を300字の升目にまとめる問題には当惑していたね。「国語の問題でもないのに・・」と。日本語の表現力も問われているんだね。NU君は第85課「挿入」86課「同格」。前回私が間違って飛ばしてしまったけど是非やっておきたい重要構文だ。What do you think is the most useful of all?
ではdo you think が what と isの間に「挿入」されているように見える。実は、その逆で疑問詞what が「思う」の動詞think,guess,imagineや「言う」のsayなどを飛び越えて「文頭に」出てきたと考えるのだ。関係代名詞の場合もおなじように考えると良い、と教えたけどわかったかな。TA君は文法・並べ替えで「特殊構文」を勉強した。「強調構文」 It is 〜 that、否定語を文頭に出すと起こる「倒置構文」、中でも「〜するやいなや・・・」の「時間構文」はなかなかむずかしい。次回も続きをやろう。13日(金)は裾野のホールがとれないので、この「ゆうゆうホール」が会場です。
 1年TAMさんは試験の直前と言うことで試験対策に専念。とくに質問もなかった。2年TACさんは「関係詞」。整序問題が「基礎」と「発展」でそれぞれ10問ずつたっぷり。入試の過去問だからどれも骨がある。理科大は「マリーだ(1)とケイトが思った(2)女性はまったく別人であることがわかった(3)。」で、動詞を中心に語句をひろうと、The lady turned out to be a complete stranger / Kate thought/ She was Mary と3つのSVが見つかれば、関係詞を使って第1文のSとVとの間に埋めこむだけのこと。The lady who Kate thought was Mary turned out to be a complete stranger.となる。ここでもKate thoughtが「挿入」のようになっていることに注意。実はSheがwhoに変わって先行詞the ladyの直後に移動するためなのだ。OSAさんは「不定詞の慣用表現」(1)in order to〜、too〜to〜、(2)would like to〜、 have nothing to do with〜など。覚えることがたくさんあるね。イディオムはとても大切。ガンバレ!大学生のSUさんも来月はいよいよ前期試験だ。英語の授業では「エッセイ」の書き方を勉強している。今日は「アパート選び」を話題にまとめた英文を書いてきたので添削してあげた。英語が週に1回だけとは寂しいね。今日もTOEFLの団体版にチャレンジ。Newsweekデジタル版 とNPR(National Public Radio) の記事で面白そうなものをコピーしてプレゼント。 尾上

(追記)絶世の美女で名女優、イングリッド・バーグマン主演の「間奏曲」をレンタルで見た。後のハリウッド映画「カサブランカ」(1942)や「ガス燈」(1944)の方が有名だが、今から80年前の1936年、バーグマン22才で主演した母国・スエーデンの映画でまだ白黒の時代。音楽家の不倫話で高校生向きではないが、バイオリンとピアノの「インテルメッツオ(間奏曲)」の響きが心に染みこむ。チャイコフスキーの「悲愴」もBGMで流れてなんとも懐かしい気分になる。私が小学校の頃見たアニメ「白雪姫」(1937)や有名な「風と共に去りぬ」(1939)もその頃制作のアメリカ映画だが、(つまり日本がゼロ戦や竹槍でアメリカと太平洋戦争をやっていた頃)、すでに開発したばかりのカラー映画になっていた。日本の映画がカラー化されるのはそれより15年も後のことだが普及せずしばらくは白黒のほうが多かった。特撮の「ゴジラ」(1954)も白黒だったし、一斉を風靡した「君の名は」(1953)も白黒だった。私の子供の頃、高円寺の映画館まで母親に連れて行かれた記憶がある。まだ10才そこそこで大人の恋物語なんて理解出来っこないのにね。小学校の頃は白黒だったテレビも東京オリンピックの頃(1964)にはカラーになり、3年前(2011)に「地デジ」になってすべて横長の画面になったように、映画が横に細長いスクリーンに変わったのはカラー映画「鳳城の花嫁」(1957)からだった。当時はシネマスコープと呼んでいて、私の大好きな東映の時代劇だった。これは私の一家が関西に移って宝塚中学の2・3年の頃、大阪・十三(じゅうそう)駅前の映画館まで一人で見に行ったのを思い出す。シネマスコープより以前にアメリカではもっと大画面の「シネラマ」が考案されていて、「これがシネラマだ!」(米1952)という映画が輸入された。それも梅田の「OS劇場」まで一人で見に行ったなあ。3台の映写機を使って縦10m・横30m(!)もある超巨大画面と大音響で、飛行機が画面から飛び出してくるような迫力満点の映画だったから、東京・日比谷の「帝国劇場」、名古屋「中日シネラマ劇場」と全国でもわずか3カ所の上映だった。しかし2,3作で飽きられて後が続かなかったようだ。先月三島で見た「アナと雪の女王」は3Dでも見られたらしいが、色のメガネをかけて見るのを昔は「立体映画」といった。中野区の小学校4年生の頃見た西部劇がそれだった。カウボーイの乗った馬が目の前に飛びこんで来てハラハラしたのを思い出す。
2014/06/09 (Mon) 23:35


前の文につながる適切な和訳
前の文につながる適切な和訳
2014年6月6日(金)裾野市民文化センターにて
 梅雨に入って今日は3日目。大雨で箱根の国道138は通行止めになった。3人がお休みで、今日はYU君とKI君のふたり。YU君は明日進研模試のマーク式がある。今日は「特殊構文」の文法作文、富山大の「文化論」に取り組んだ。たっぷり時間をかけて前回の和訳を添削し解説した。一橋大の英文がとくに難しかったね。it が指すものを探すにはまず、一語ずつさかのぼって最初の単数名詞と考える。それで不都合なら更に前へとさかのぼる。they ならもちろん複数名詞をさがす。KI君は11課「不定詞」を用いたイディオム。「中央大」の過去問は一見やさしそうなのに誤訳をたくさんしてしまったね。civilization (文明)とculture(文化)の違いを知っていないと、後続の英文の理解があやふやになる。道具の発明は文明(物質面)、知性の進歩は文化(精神面)。12課から「分詞を含む構文」に入った。受動態と進行形のbe動詞を別の一般動詞に置き換えられる、というもの。 尾上

(追記)裾野・御宿にいる友人の家の庭にもサイハイランが咲いたそうだ。昨年箱根のビジターセンターの職員に教えてもらって、仙石原の古い林の中に1本だけ発見して感動した。それが今年は我が家のすぐ裏の林で昨年エビネを発見した同じ場所に、自生のものを10本も発見して驚いた。前回、前々回のブログに載せた写真は先日撮った箱根のキンランとギンラン。サイハイランはそれを追いかけるように林間に咲き出す。絶滅危惧種に指定されてなかなか見られないランの仲間だ。エビネの親類ともいう。先日は御殿場・東山にある岸元首相の邸宅で喫茶室の「とらや工房」に行ったら、中庭や林の中にも3カ所、計30本近く咲いていた。くすんだピンク色で周りの枯れ草に紛れているからたいていの人は足下に咲いていても気づかずに通り過ぎていく。かがみこんでじっくり見ると花弁の中に赤紫色の斑点が美しい。1本の長い軸に10も20も花が房状にぶらさがっているから、昔の人はこれを戦場の指揮棒「采配」に似ていると見た。「采配を振るう」というよね。その姿を写真で見てください。これに似た新種で最近発見されたランを「モイワラン」といって、濃い紫色の美しい姿をブログで知った。札幌の「藻岩山」にあったそうでまだ東北の「奥入瀬渓流」でしか見つかっていない。見てみたいなあ。
2014/06/06 (Fri) 23:07


ゆうゆうホール、懐かしや
ゆうゆうホール、懐かしや
2014年6月2日(月)三島ゆうゆうホールにて
 4ヶ月ぶりにこのホールに戻ってきました。開館30年を越えたので内装工事をやったとのこと。しかし、どこが新しくなったのやらわからないよね。職員の女性に聞いてみたら「そう、間違い探しみたいだけど、実は床を全面張り替えたんです。」とのこと。
 中間試験が終わってOSAさん、○付けの答案を見せてくれた。平均点よりずっと高い点がとれて自慢顔。よかったね。試験前の私のアドバイスで効果があったらしい。「英語は試験範囲の単語と熟語をしっかり覚えればそれで十分!数学のように問題を解き直したり、解答を覚える時間は無駄だし短時間では無理だからさっさと寝たほうがいい。その寝た分だけ頭が冴えるよ。」今日は「受動態」の書き換えが難しかったね。復習しておいてね。2年のTAYさんは中間テスト直前なので、試験対策に専念。時折、文法の質問をうけた。TACさんは「代名詞」。並べ替え問題で「新年の祝い方は国によって異なる。」は、How people celebrate New Year's Day differs from one country to another.となる。つまりhow が関係副詞で「〜のしかた」の意味。これを疑問詞の how と混同してhow to celebrate としてはいけない。from A to B (AからBまで)one after another(次から次へと)も大切だけど。1年のTAMさんは「分詞構文」の問題にてこずった。接続詞+S+V〜の節を〜ing で始まる句に書き換えるのだが、being の省略、完了形にすべき場合、否定not の置き場所、の3項目をもう一度復習しておいてほしい。
 3年のMA君もテストを終えて久々に登場。埼玉大の長文「教育論」を読んだ。どこの国も高校生は同じだから「科学と工学の生徒」ではなく、「理工系の生徒」だし、対照的にarts studentsは「文系の生徒」と見当をつけたいね。歴史、語学などの一般教養のことで正式にはliberal arts という。芸術、技術のほかに複数形のartsにはこんな意味もある。ちなみにmartial art とは柔道・剣道・空手など東洋の武道のこと。SU君は重要構文がいよいよ最後の101課「全文修飾の副詞」に到達した。文頭の副詞〜lyだけでなくて、述語動詞の前に置かれた〜lyも同様に文全体を修飾して「〜なことだけど・・・」と訳す。ただし文尾に〜lyがあったら、それは動詞だけを修飾しているのだ。次回から「入試の文法・作文」と「総合問題」に取り組んで入試対策実践が始まるよ。NU君は部活も引退していよいよ大学受験にむかってまっしぐら。今日は重要構文の第87、88課「様々な前置詞をとる動詞の特徴」を勉強した。イデイオムはたくさん覚えるといいね。あと6回で重要構文が完成する。夏休みからは実践問題に入れるよ。裾野のYU君が急にこちらに出席した。次回6日(金)の準備がまだできていないので、手持ちの「入試の和訳」を4枚コピーして全訳に取り組んでもらった。次回までに添削しておくね。 尾上

(追記)昨日はこのホールが4ヶ月ぶりに開館して第1日目。ホールの階段下や向かいの商工会議所、楽寿園が会場になって「花のまちフェア」を開催していた。真夏のような陽射しの中、おおぜいの人が集まって出店をのぞいたり花々の飾り付けを楽しんでいた。でも私のお目当ては午後の「三島フィル」41回目の演奏会。序曲「レオノーレ」、Vnコンチェルト、交響曲第3番「英雄」とすべてベートーヴェンだった。熱海在住の沼田園子さんのバイオリン・ソロが力強く素晴らしかったし楽団の演奏もよい響きだった。15年前までは私もあの楽団の一員でチェロを弾いていたんだなあ、と。髪も白くなった昔懐かしの仲間が何人か残っていて、若者たちに花を持たせて後ろの列でまだ弾いている姿に感心した。バイオリンでは小学校のM先生、富士通研究員のNさん。今のコンサートミストレスのお母様Eさん、お菓子メーカー社長夫人のHさん、もと衣料品店主のWさんはそれぞれ40年前の楽団創設の頃からだ。みなさん、それぞれ大学時代にオーケストラで活躍した人たちばかり。外語大のオーケストラで私と一緒だったバイオリンのNさんは定年後、函南に移ってきて5年前からこの楽団員だ。今日はその人たちの応援も兼ねて15年ぶりに演奏を客席から楽しんだ。最近はヴェルディやプッチーニのオペラにばかり夢中だけれど、ベートーヴェンもやっぱりいいなあ。
2014/06/03 (Tue) 0:00


ランの季節だ! 金ラン、銀ラン、采配ラン
ランの季節だ! 金ラン、銀ラン、采配ラン
2014年5月30日(金)裾野市民文化センターにて
 中間テストが終わったMA君、YU君、KI君が出席した。SUさんもいつもより早めの新幹線に乗れて裾野に参加。今日は購入したテキストをコピーしてTOEFL・ITP版をやってみた。なかなか難しい。Readingは200語〜300語くらいの長さのパッセージ(論説)が5つもあってそれぞれに設問が10題くらい、それを50分くらいで解答するわけだから1論説に10分足らず。これは大変だ。SUさん、まずは第1問「多くの類人猿の中でなぜ人間だけが特別な進化をとげたのか?」をじっくり読んだ。あせらず次回も着実に読みこなしていこう。
 YU君は、前回と前々回の添削したものを解説した。「教育論」は高校生が先生に受験教育一辺倒のカリキュラムについて疑問を投げかける話。「経済論」は天然資源や生産の実態と無関係になってしまっている今の世界経済を危機的だと論評する。日頃から新聞や雑誌の論説に目配りしていないと深く読み取れない高度な内容だね。今日は「英雄論」を読んだ。MA君は文法・整序・作文で「原因・理由」の入試問題を解いた。整序がよく出来たから今日は50%くらいの正解率かな。2年のKI君は「不定詞」の慣用表現(1)(2)を勉強した。英文和訳で大切なのは趣旨が明瞭なこと。「何が言いたいのか」が自分でもわかっていないと訳したことにならない。「翻訳」translateが「解釈」interpretのレベルにまで達しなければいけない。「直訳」から「意訳」へ、と言い換えてもいいが。 尾上

(追記)長崎は私の曾祖父尾上栄文と祖父尾上栄次の郷里だ。30年前、小学生の長男が憧れていた深夜特急「はやぶさ」に乗って家族4人で九州旅行に出かけた。レンタカーで熊本城→天草五橋→島原→雲仙をめぐり、終着点の長崎では先祖の墓参を兼ねた観光旅行だった。「グラバー邸」も「オランダ坂」も爆心地「浦上天主堂」も思い出深い。チャンポン・皿うどん・卓袱料理などを味わい、カステラやカラスミをおみやげにしたなあ。長崎・諏訪神社西の「県立図書館」隣にある「永昌寺」にその墓地はあった。手を合わせ曾祖父夫婦と祖父夫婦の名の刻まれた墓碑と墓誌をノートに丁寧に書き写した。幕末、曾祖父は長崎奉行所で刑務所所長(牢屋の典獄)だったと子供の頃から聞かされていた。明治になってからは、長崎港沖合の高島で三菱炭鉱の事務局長をやっていたとも。旅行の最終日、埋め立て地にミニ模型が復元された「出島」を訪れた時、尾上栄文の細かな来歴はその「出島史料館」で明らかになった。入り口で「私、尾上といいますが・・」というと学芸員が即、「ああ、尾上栄文の記録は長崎県人物伝に出ています。今持ってきますね。」と。コピーをして頂いたら外交司法の項で4頁にわたる丁寧な記述だった。大正時代に発行されたこの文献では、まずまずよい評価がされていた。剣道・柔術や砲術に優れ、江戸幕府の役人として貿易やキリシタンの取り締まりにも功績があったようだ。その子や孫、つまり我が祖父も父もミッション系の大学「青山学院」を出て英語を生かし貿易業務をやったのはDNAが流れているのか。私自身も息子たちもみな英語を生業としているからね。ちなみにJR長崎駅のある地区が尾上町というけど、「おのうえ」と読むから因縁はないかな。私は「おのえ」。岩波新書「犯科帳」を読んだら尾上栄文の実父小川熊右衛門(町司)の名がでていた。ドラマ「長崎犯科帳」で幕末、牢屋の典獄が出てきたら私のひいじいさんです。
2014/05/30 (Fri) 23:23


ブルーポピーの季節
ブルーポピーの季節
2014年5月26日(月)三島商工会議所にて
ゆうゆうホールの改装が終わって来月からまた借用できるようになった。駐車場がせまいため主催者の2台分だけ借りられる。私の車以外にもう一台分空いているので、ゲートでUG会の会員と言っていただけば5:30〜9:30まで無料で駐車できます。ひさびさにNU君が登場。中間試験間近でテスト勉強に集中していた。2年TACさん、OSAさん、1年TAMさんもテスト対策に取り組んだ。試験前になると、解答を丸暗記しようと無駄な努力をする人がいるね。理科社会はそれでもいいけど英語は無理。多すぎてとても覚えきれるものではない。では試験対策はどうするの?―どうせやるなら試験範囲の単語とイディオムを完璧に覚える!紙やカードに書いてもいいし、自分の声で録音して聞いて覚えるのもいい。たいていの人がそうだけど、OSAさんも並べ替えや英作文が苦手。日本文のなかの「動詞」や「述語」をチェックして、それに相応する主語と目的語をみつけてSVOの文型を組み立てること・・・が基本、と教えて納得はしてくれたけどなかなか身につかないよね。まだまだたくさん練習問題をやってみなきゃ。
TAYさんは、1,2ページの基本問題をすっ飛ばして3枚目の入試の読解問題に取り組んだ。今日も助動詞を含む英文の和訳。接続詞のandや orが2つのものを並列させるような文章を読み取る時のコツを勉強した。「and の後を見よ」だ。 Democracy requires a rather difficult combination of individual initiative with submission to the majority.(民主主義が求めるのは、かなり難しいことだが、個々の人のやる気と大多数の人に譲る気持ちとのバランスをとることだ。つまり、「多数決の原理」ということ。)が難しかったね。ここではcombine A with B (AをBと結びつける)いう動詞中心の文を名詞化したものと見破ること。いわゆる「名詞構文」だね。YAさんは英検準1級の模擬テスト第6回。筆記とリスニングをやってみた。語彙のレベルが高すぎてなかなか合格点の7割に達しない。いよいよ本試験まで1週間となったね。大学生のSUさんはTOEFLテストのITP(団体受験)版をやった。今日はレベル2の短縮版でテスト時間が70分で問題数もレベル1より30%すくない。リスニング、文法・構文、英文読解の3部門。あらたにアルク出版の「リーディング完全攻略」を購入して持参してくれたので来週からそれで勉強してみよう。ICUで編纂したものだから評価が高い問題集だ。 尾上

(追記)「長崎犯科帳」(NTV1975年放映)という昔のテレビドラマをレンタルで見始めたらとても面白い。萬屋錦之介(小学校の頃、映画「笛吹童子」で人気絶頂だった初代中村錦之助)が暴れん坊将軍とか遠山の金さんのような長崎奉行を演じている。若き日の火野正平(NHK・BS、朝の旅番組「こころ旅」のチャリオを漕ぐ人)もお人好しのチンピラ役で活躍する。悪徳の豪商たち、収賄をやる奉行所の役人、密貿易をやる出島のオランダ人や唐人屋敷の中国人、そこに特別出入りを許された遊女など、面白い登場人物にことかかない。実は私の曾祖父(ひいじいさん)が江戸末期に長崎奉行所の役人だったというのが興味のきっかけ。このドラマのネタが気になってWIKIPEDIAで調べたら岩波新書の青版で「犯科帳―長崎奉行の記録―」が50年前に出版されていた。さっそくAMAZONで検索したらなんと中古が95円で買えた。「はしがき」によると、江戸時代200年間の長崎奉行所が扱った犯罪の記録、判例集145冊が県立長崎図書館にそっくり保存されていたという。それを発見した著者の森永種夫氏がとても珍しいことだと研究資料として復刻出版をした折りに、一般向けに岩波新書に書き下ろしたものだった。私が大学に入って岩波新書を出版の度に次々と買いためていた頃に発売された本なので、久々に本棚を調べてみたけれどこれは漏れていた。当時はきっと関心が無かったんだね。
2014/05/26 (Mon) 23:56


始めにロゴスありき
始めにロゴスありき
2014年5月23日(金)裾野市民文化センターにて
 今日はいつもの会議室が予約できず「視聴覚室」を借りた。様々な装置に囲まれ暗幕が閉まっていて外も見えないから英語の勉強には良いような悪いような無音の世界。中間テストが近づいてなにかと忙しくなったようだ。YU君、TA君、YAさんもお休み。大学帰りのSUさんも月曜日の三島のほうが都合がいいらしい。こんな大きな部屋に今日はKI君ひとりだった。第7課「不定詞の仮主語」第8課「不定詞の慣用表現」を勉強し短時間でほぼ正解が出せた。しかし、アクセント問題だけはダメ。日頃から英単語や英文を音読していないためだろう。英語や国語のような言語の勉強は当然ながら、数学や理科・社会でも自室で勉強するときにはブツブツつぶやきながら「ナクヨ・ウグイス・ヘイアンキョウ」と唱えるべし。センター試験の英語でアクセントの問題が出題されるのは、まさに「日頃から英語を読んだり話したりしてますか?」と問うているのです。「ことば」の最初は文字ではなくて「オト」。原始の人間言語は「アー」とか「オー」から始まったのでしょう。これを真似ることから言葉の勉強が始まる。音読すると単語のアクセントに規則を発見したり、英文の「流れ」が身についたり、解釈の自己矛盾に気づいたり、たくさんのメリットがあると思う。私の高校時代はそうだったよ。 尾上

(追記)5月も下旬になってしまったので「田植え」をしなくては。御殿場ではゴーデンウイークの頃が田植えの季節でよそより少々早め。三島や裾野に下っていくとまだこれから水を入れて、という田んぼも見られるが。農業大学校のOB会の仲間との活動も5年目に入った。今年も農協課長の土屋さん個人のご厚意で「川柳」にある休田を借りることができた。「一反歩やってみたら?」との申し出をお断りし私一人でも管理できる面積にした。耕耘機も田植機もコンバインも使わないで、除草剤も殺虫剤もなしに手足と鍬と鎌だけで作ってみるよ、と意気込みを示した。サンダル履きで畑に来るような私なりの安易な農法だから、田んぼは短冊状に1m幅くらいの細長い方がいい。畦道から手を伸ばして草抜きができるようにね。でもこの日だけはハダシになりましたよ。まずは鍬とスコップで天地返しをし、畦をこしらえてから水を入れてトンボ(野球部が整備につかう三角形のヤツ)でならしてみた。仲間が2人手伝ってくれて意外にはやく完成。側溝からの水の出入りの関係で、面積が昨年の2倍の短冊になったから、広くて管理しきれるかなあ。水が涸れてないか溢れてないか、毎朝毎夕7キロ離れたここまで車で通うのは大変だあ。
 いままでは近所の田んぼで使った残りの苗をタダで頂いては植えていたが、今年で稲作も5年目になり、私は実験的にモミから育ててみた。1週間ほど籾を水につけておくと発芽するので、それを育苗の土を入れたトレイに蒔くとどんどん成長する。ただし4月の桜の咲く頃はまだ気温が低く、夜間も10℃以下にしてはまずいので、一番室温の安定したキッチンに毎晩運び込んで、今は10センチくらいの丈になった。このあたりがとても難しいところで、専業の農家でも往々失敗するそうだ。今ではなんと農協がこの仕事を全部請けおって、田植機に乗せるばかりの完璧な苗をトレイで組合農家に一枚千円で頒布しているのです。「三ちゃん農法」どころか、機械のおかげで一人か二人で稲作は出来るようになっているよ。私の始めの手作り田んぼは畳2枚ほどで、収穫は1升くらいだったのが昨年は2升に増えて、農作仲間や横浜の親戚にも配って喜ばれた。御殿場のコシヒカリは粒が小さくとも甘くてうまい、上等だと三島・沼津の飲食店でも評判なんだよ。
2014/05/23 (Fri) 23:16


新任の頃以来の女子クラス
新任の頃以来の女子クラス
2014年5月19日(月)三島商工会議所にて
 今日は珍しく女子クラスの教師をやった。つまり出席者6人が全員女子だったということ。新卒で始めて教壇にたったのが女子だけの吉原高校だったっけ。男子はMA君、SU君、NU君ともに学校祭の体育大会で欠席した。いつもあと片付けやら後夜祭があったりしてなかなか下校できないのだ。2年のTACさんも体育祭だったけど何とか遅刻して現れた。ほほを日焼けで赤く染めて。今日は第7回「動名詞」の文法・整序・作文を勉強した。「その試験を受けなきゃならないと思うと悲しくなるよ。」機械的に翻訳すればWhen I think that I have to take the exam, I feel sad.と書ける。そこで、これを原因・結果の構文「無生物主語の文」に置き換えてみる。「・・・という思いが私を悲しませる。」つまり、The thought of having to take the exam saddens me.同じ2年のTAYさんは「分詞」。「〜してもらう」have + 物 + -edや、「〜の状況で」with + 物 + -ed (-ing)の難しい構文がよく理解出来ていた。3枚目の英文和訳はかなり難しい入試問題も含まれていて、実力を鍛えるのにいいね。じっくり考えて「適切な」日本語におきかえてほしい。OSAさんは「不定詞構文」want人 to〜、advise 人to〜、think 人to〜など、第5文型SVOCを勉強した。O(目的語)とC(補語)が主語と述語の関係であることが基本。知覚動詞のsee、hearや使役動詞make,letの時は特別で、Cに当たる不定詞にtoが不要。和訳では「接続詞+S+V」を一つの単位として文(節)の区切りをつけて訳してみれば意外と簡単。自信を持って!
1年のTAMさんも「不定詞」の上級編。助動詞のwill、should、canなどの働きをする不定詞 be+to〜がまだ未習だったね。この項目はかなり奥が深いのでさらに研究が必要だね。3年のYAさんは英検準1級の模試問題をやってみた。やはり語彙レベルが高いね。リーディングの問題は3問に2問が正解だったから、「合格ライン70%強」はもう一息だ。6月に受験予定なので次回も模試をやってみよう。大学帰りのSUさんが出席したので、TOEFLのITP版をやってみた。リスニングと文法・構文と読解問題の3ステップ。ここでもかなりの語彙力が必要だが、高得点の希望はもてるよ。大学で選択したロシア語の授業の話は面白いね。私と同じ東京外語で30年以上も後輩の古川先生の授業を受けているそうだ。  尾上

(追記)ヤマシャクヤク(山芍薬)が見たくて愛鷹山系の「黒岳」1086mに登った。数年前に山頂で偶然発見して以来、私だけの秘密の花園になっている。昨年は5月に二度も登ったのに一番いい開花の時を逃したので、今年こそはと初夏らしいさわやかな日の午後決行した。裾野市須山の町外れの山神社が登山口で、その駐車場には10台以上も車が並んでいた。ここから1時間ほどで山頂だが、30分ほど登って尾根道の「富士見平」に出る手前に、無人の山小屋「愛鷹山荘」が建っている。先日、3年会員のYU君とMA君が高校の山岳部の新人訓練に来てここでテントを張ったらしい。今年は始めて1年生に女子生徒が7人も入部して、突然華やかな部活に変わったそうだ。ヤマガールたちの後進指導も大変だろうなあ。とくにトイレがむずかしい。男は「キジウチ」(雉撃ち)、女は「ハナツミ」(花摘み)といって、林や藪の中で用を足すのが共通語。登山ブームのあおりで最近は「お持ち帰り」の山も増えてきたけどね。5年ほど前に家内と登った岩手県遠野にある花の名山「早池峰山」はそうだった。北海道の「利尻山」の登山口には「お持ち帰り」の「廃棄ボックス」が設置してあったなあ。
 急な傾斜をタチツボスミレ、クワガタソウ、ギンリョウソウを見ながらさらに登ると、立派なカメラを首からぶら下げた男性が降りてくる。ヤマシャクがお目当てかな、と思い「なにかいい花の写真が撮れた?」と聞くと、「いやあ、マムシグサしか見なかったなあ」とのこと。見つからなくてよかった!たくさん咲いているはずなのに、気づかないとは・・。山頂手前あたりまで来ると予想通り大きなつぼみをつけたものが私には10株ほども見つかった。山頂に着くと見晴らしが一気にひらけ、たいていの登山者はそこからギザギザの危険地帯「鋸岳」の縦走路を展望し、広大な裾野・御殿場と箱根連山と眼前に聳える「富士山」のド迫力に満足してしまうのでしょう。ところがツウ(?)の私は違うのだ。反対斜面の藪の中にじっと目をこらすと見えてくるのは真っ白なヤマシャクの花。陽当たりのよいこの斜面には4株のヤマシャクヤクが美しく開花していたよ。白衣のような6弁の中に紫の軸と黄色の雄しべを覗かせてなんとも美しい!園芸種の八重咲きの芍薬とは全く雰囲気が違って私はとても気に入っている。苦労して登ってこないと出会えない貴重な山の花なのだ。
2014/05/20 (Tue) 0:07


再考「and の後を見よ」
再考「and の後を見よ」
2014年5月16日(金)裾野市民文化センターにて
 YAさんに前回の埼玉大「経済論」の添削と解説をした。地球に及ぼす危機的状況の中心には世界の経済がある。銀行と投資中心の現代の経済構造では世界が破滅に至るしかない。空気、水、土、生物多様性をもっと重視しなくてはいけないと説く論文だ。今回もand の用法に惑わされたね。何度も言うように「and の後を見よ」。すぐ後に接続詞の that があれば前のほうにもあるはず、と考える。前のほうの thatはよく省略されることも知っていたでしょ。今日の「英雄論」もなかなか手応えがあったね?次回は英検準1級の対策をやろうか。TA君の文法・作文は「疑問」。「〜してはどうですか?」 ここではWhat do you say to 〜ing・・?中学ではHow about 〜ingとか、What about 〜ing を勉強したね。語句並べ替えは「〜して〜時間を過ごす」という構文。spend time 〜ing・・は頻度が高いから必修項目だよ。 2年のKI君は「不定詞」の第3回。want人to〜 やadvise人to〜のように、目的語+補語が主語+述語の働きをする大切な構文。知覚動詞see人〜や、使役動詞make人〜のようにtoのない不定詞を従える構文にも注意しよう。時刻の告げ方は8:30のことをIt's half past eight.と言う。8:55なら日本語でも「9時5分前」と言うよね。英語ではIt's 5 (minutes) to 9 (o'clock).だ。「〜すぎ」はpast 「〜まえ」は toを使って表す。最近の高校では教えていないね。 尾上

(追記)イワカガミが咲いたよ、との情報が入って箱根の「大湧谷」に行った。平日でもおおぜいの観光客。日本人より外国人のほうがずっと多いよ。皆のお目当ては火山の噴煙が吹き上がる所で食べる「黒たまご」。「冠ケ岳」に向かって、売店の黄色い小屋までの5分くらいの細い坂道は国際色ゆたかな人々がすれ違う「銀座通り」か「五番街」のようでなかなか面白いよ。目の前の硫黄泉の熱湯で真っ黒に茹で上がった玉子は長寿のパワーをもつという。皆、願をかけて「黒たまご」をむいては食べている。ひときわ大声でしゃべっているのは中国人かな。地声が大きいのかもしれないが家族連れや団体で来ているから自然に仲間内の遠慮なさがでて、いい雰囲気だいなしだねえ。
そこから箱根外輪山の向こう、真正面にドーンと広がる富士山とその広大な裾野も感動もの。右には「丹沢山系」、左は「愛鷹山系」。大関と関脇を従えた横綱の土俵入りのような大パノラマだよ。私は大群衆から離れ登山道のほうに入って「冠ケ岳」を目指して登っていく。鶏のトサカのように屹立したスゴイ三角山だ。急斜面をほんの10分ほど登ると、あった!ピンクの紅姫イワカガミが20輪、30輪の群落を作ってそこにも、あそこにも、ほら、ここにも。ピンクのスカートの縁に真っ白なフリルがついているお人形のような小さな可愛い花。その花のベッドのようにビッシリと大きな丸っこい緑の葉が広がって陽射しを浴びてテカテカ光る。この美しい葉がイワカガミ(岩鏡)という名のいわれらしい。あとから登ってきた中年の外人男女と挨拶を交わし花の案内をしてあげた。アイルランドから来たという。「ダブリンとはずいぶん遠くから来ましたね。若い頃ロンドンやオックスフォードまでは旅行したことあるけど・・」。二人は楽しそうにイワカガミ探しに登っていった。
2014/05/16 (Fri) 23:16


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