高校英語UG会 三島・裾野・御殿場

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海の日も英語の勉強
海の日も英語の勉強
2014年7月21日(月)三島ゆうゆうホールにて
 MA君はS予備校の夏期講習がはじまったのでUG会のプリントは自宅でやることになった。数回は通信添削の形式でやっていこう。2年のTAYさんは今日お休み。大学生のSUさんも前期試験の最中のためかお休み。1年TAMさんは「関係代名詞」をつかって2文を1つにまとめる勉強。who, whose, whomがそれぞれhe,his,himやshe, her, herの代わりに使われるのだ、と再認識できたようだね。この単元は先週少々不安だったから、続けてやってみてよかった。ただの接続詞とは大違いだ。来週は「関係副詞」にも迫ってみよう。2年TACさんは今日からプリントの構成を変えて、(1)重要構文の和訳(2)入試問題のパラグラフ和訳(3)文法:並べ替え・作文(先週まで真っ先に取り組んでいた部分)の順に組み替えた。全部で5枚もあるからまるまる3時間でもやりきれないかもしれない。が、徐々にスピードをたかめていこう。残りは自宅でやってきてね。今日は「動名詞の慣用語法」を勉強した。学校の進度の関係で1年の時の文法が未完成なところを補う意味でも重要構文は抜かすことができないから、裾野の2年KI君、EC君とも歩調を合わせていこう。3年NU君が夏期講習に参加希望してくれた。陸上の選手だから体育系の大学で能力を発揮したい、AOでなく一般受験でガンバル、長文問題の解き方を教えて欲しい、とのこと。今日は重要構文「動詞と形容詞のイディオム」をいくつも覚えた。TA君は6課の「動名詞」にはいったが入試問題はどれもむずかしい。基本は大切だがそれだけでは解けない。10コの例文訳にてこずってプリント1枚がやっとだったね。夏休み中もUG会に休まず通って学力アップをめざしてほしい。自分を逆境に追い込むことができると強くなるよ。 尾上

(追記) 今日は海の日。東海地方も明日にはやっと梅雨明けになりそうだ。昨日は待ちきれなくてガスの込めた御殿場高原から駆け下りたら沼津はなんと青空だった。港湾からフェリー「千鳥丸」に乗ってなつかしの「大瀬崎」までいってみた。三島で酒屋をやっている従兄弟が昔ここで海の家を経営していたのでたびたび遊びに行ったし、東高の海の家もこの斜面にあって修繕作業に出かけたことがある。出港と共にウトウトしていた50人ほどの満員の乗船客はだれも下船しないで寝たまま沼津港に帰ってきた。わたしたち夫婦も同様、浜辺の賑わいを船上から写真におさめただけでそのままウトウトのクルージングだった。しぶきをあげて突っ走る船の揺れぐあいが涼しい海風と共になんとも気持ちいいのでした。

2014/07/21 (Mon) 23:54


ことばの間(ポ−ズ)に意味がある。
ことばの間(ポ−ズ)に意味がある。
2014年7月18日(金)裾野市民文化センターにて
 今日はどこも1学期の終業式で明日から夏休み。とはいえ、高校野球の応援やら特別講習やらで今月いっぱいは登校という人が多い。2期制の高校は9月に前期のテストがあるから油断出来ない。時間数確保のために始まった「2期制」も止めてしまった高校が多いね。どうも夏休みに入る前に成績処理をして区切りをつける方が収まりがいいのだね。大学もいまでは7月末には試験をして前期を終えてしまう。8・9月をたっぷり夏休みにして、後期はなんと10月からだよ。大学の授業は休みが多くて年間52週の内の半分もやってない。前期・後期で計20週くらいだ。だから意欲ある学生はこの間に「短期留学」が出来るね。8週間もあれば英語がぺらぺらになって帰ってこれるよ。
 YU君に前回の和訳を添削して返却した。「同格」の節を従える接続詞thatや、in that〜(〜と言う点で)、see to it that〜(〜するように気をつける)のようなイディオムが難しかったね。関係代名詞のthatとの違いをマスターしてほしい。それは先行詞を修飾する形容詞の働きだ。先行詞が直前にないことも多いから注意しなきゃ。
 2年EC君は「動名詞」を用いた慣用表現It is no use 〜ing、worth 〜ing、be used to 〜ingなどを勉強した。筑波大の過去問、〜,this can be very unsettling.でthisは「これ」ではなくて「このこと」と訳す。前に述べた名詞を指すのではなくて、前文の「内容」を指すから。同様にthatも「そのこと」と訳す。もう一つ注意点:前文と後文が接続詞なしでつながっていたら、ピリオドであってもそこには「すなわち」(説明)とか「なぜなら」(理由)が省略されていると考えよう。カンマでつながる文の場合も同じで、The princess said she would like to taste the wine of Africa, of which she had heard so much.「カンマはキル!乗り越えて前方につないではいけない。」(王女はアフリカのワインを味わいたいと言った。なぜなら、そのワインの話を前からたびたび聞いていたから。)後半はshe had heard so much of the wine.の変形だ。
 KI君も和訳で苦労した。 Generally speaking, we cannot talk 〜 without talking 〜・・, for they are inseparable.で前半は例の「二重否定の文」。肯定で言い直して「〜すれば必ず〜する」と訳す。後半は「カンマでキル!」(なぜならば、その両者は分けることができないから。)ここでもカンマの後ろが前の文の「理由」になっているね。カンマやダッシュ、セミコロンなど、文と文の間に「無音」のポーズを作ることで前の文を「すなわち」と言い直したり、「なぜなら」と理由を述べたりするのだ。それを日本語で明瞭に和訳することが大切だ。 尾上

(追記)箱根ビジターセンターの知人に「キヨスミウツボ」が咲いてますよ、と教えられ初耳なので興味津津。さっそく駒ヶ岳の麓「精進池」から「お玉ケ池」まで歩いてみた。旧東海道の石畳の風情が残る樹林の道で、まだ小さな白いつぼみの「タマアジサイ」に注意しながら石段を下っていくと、その根元に隠れるように寄生して咲く白い筒型の花が四カ所ほどで見つかった。千葉の「清澄山」で発見された靫(弓矢を入れる筒)の形の花だから「キヨスミウツボ」。咲くとすぐに黄ばみ始めるので美しい白色を見つけるにはタイミングが大事。しかしこれは、私がいくつも紹介してきたランの仲間でありません。今庭で咲いているクガイソウや、先週「愛鷹山」で見たイワタバコや、「白馬岳」に咲いていた幻のウルップソウと同じ仲間のゴマノハグサ科でした。また花の名前をひとつ覚えたぞ。
 小山高校のM先生が学芸大の大学院出身である、と以前書いたね。高学歴化がすすんで、高校教師も大学院出身者が多くなってきた。修士号(マスター)をとるために、大卒と比べると教員採用が少なくとも2年遅れるのだが、それでも採用の条件として悪くない。教育委員会も後押しして、教員の一部を上越教育大(新潟県上越市)などの大学院に2年間内地留学させ、将来の指導的立場になれる教師作りに励んでいる。さらに高校教員から大学教員にみずから転身する人もいる。経済的には大変な苦労だが、教師を退職して大学院に進学し最低5年間の研究を続けて博士号(ドクター)を目指す。主要な研究論文を5本以上書いて学会で積極的に発表することが不可欠だ。寝る間も惜しまず資料収集と研究と執筆に捧げねばいけない。在学中に博士論文がなかなか通らず「博士課程・単位取得退学」という肩書きだけでマスターのまま卒業という人も多い。そうこうしている内に、出身の大学・大学院の恩師から講師採用のお呼びがかかったり、かからなかったり。全国の大学教員公募に応募してうまく採用される人は運のいい人。公募とは体裁だけで、すでに内輪では採用候補者が決まっているのだ、とも聞く。イヤだねえ。
 いよいよ年金支給が60才から65才に引き上げられて、国公立の高校や大学の先生がさらに5年職場に居座っている。少子化と学級減に加えて、新卒の若い教員の採用が少ないのもこれが大いに影響しているらしい。昔でいうと文筆家「小田実」とか「今でしょ!」で最近人気の「林修」など、大手予備校によい人材がどんどん流れていって、あろうことか公立の小中高が塾の教師に出張授業を依頼するような事態になっているよね。
2014/07/18 (Fri) 23:56


英語のカン、数学のカン
英語のカン、数学のカン
2014年7月14日(月)三島ゆうゆうホールにて
 毎週この月曜日には地下のリハーサル室で「ダンス」の練習をやっているらしい。9:30にUG会を終わって33段の広―い正面階段を下っていくと真っ赤な時計台の前に50名くらいの若者たちが反省のミーティングをやっている。まだ話しかけたことがないけど、たぶん各都市ごとに盛んになって全国大会まであるあの「よさこい音頭」のグループじゃないかな、と想像している。男女ともに情熱のかたまりのような若者たちだ。
 TAMさんは、夏の課題もたくさんあるけどUG会のプリントで「関係詞」を勉強した。「関係代名詞」とは代名詞がwh-に変化して、ほかの名詞に接着できる、ということ。代名詞he,his,him が関係代名詞who,whose,whomに置き換わって、その指し示す名詞(これを先行詞という)の後ろにつなぐ、というもの。「人」ならwhoで「もの」ならwhich、という中学の教え方では本質をとらえていないし、生徒は理解不十分のままで終わる。TAMさん、今日は発見がたくさんあったようだね。2年OSAさんは米国ホームステイのため8月中旬まで会を休む、とのこと。TACさんは「仮定法」。一年生の文法授業でつい1月か2月に習ったばかり。だが、あまり詳しくやっていなかったようで、「仮定法未来」が記憶に薄い。将来ありそうもないことを仮定して「万が一・・・なら」には動詞にshouldを加え、可能性がゼロなのに「仮に太陽が西から昇っても」にはwere toを加える。ていねいに復習しておいてね。
TAYさんは「否定」の勉強。基礎編はほぼ全問正解。発展問題の和文英訳が難しかったね。英作文は指導が大変だから高校の集団授業では避けてしまうことが多い。生徒にはどんどん書かせてそれを丁寧に添削してあげることがもっとも大切。ところが、考える間も説明もなく正解を与えて暗記させる、という安易な授業に終始する先生がどんなに多いことか。ぜひこのUG会で力をつけてね。創立当初から「英作文指導」がUG会のウリです。「絵の描き方」とおなじで、「ただ解説を聞いても、うまい絵をまねしても上達はしない。まずはどんどん画いてみること、そして適切なアドバイスをもらうこと」だよ。
3年NU君がひさびさに登場。部活も引退したからいよいよ受験に向かって本腰を入れましょう。必修構文は101課のゴールまであと5回になった。「動詞のいろいろ」は89課、spend A on B、take A for Bと90課、doやhaveを用いるイディオムをいくつも勉強した。すべて入試問題に直結するよ。TA君は前回の続きで「不定詞」。60〜70%くらい正解が出せていたのに最近はマルが少ないね。今日は30%だった。たしかに「不定詞」は一番範囲の広い単元で難しいのだけど、期末テストが終わったくらいからどうも調子が悪い。よくあることだが、授業も減ったから学校の予習復習もやらないで、持っていたはずの学力が次第に落ちていく傾向が見られる。やっと身についてきたと、喜んでいたのに、基本中の基本「Vの前はS、Vの後ろはO」をすっかり忘れている。数学の問題が解けなくなるのと同じこと。シンボル(記号)を扱う英語、数学は特別で、1週間やらずに離れているとアタマが鈍って「抽象化」が苦手になるのです。「手抜きは怖いよー。毎日の勉強に計画性を!」。MA君はお母様が終了後ご丁寧に挨拶に見えて、「期末テストでは英語も国語、地理も成績がアップしましたが、ほかの科目の力もつけたいのでUG会の夏期講習に参加出来なくてすみません」と。英語だけのUG会だからしかたないよね。残念だけど。
大学生のSUさん、品川から新幹線で三島に戻って登場。今日もTOEFLの問題を解いた。第2問「アメリカ映画産業の戦前・戦中と戦後の変貌」の話。なかなか面白いね。いつものNewsweekと N.Y.Timesの切り抜き記事をプレゼント。ロシア語の動詞変化について質問された。担当教官が私の大学後輩だそうで、私に不満をぶつけてくる。面白い。 尾上

(追記)カキランが美しい季節。先週、桃源台「箱根ビジターセンター」の草むらの中に4、5本ひっそり咲いていた。「金時山」の登山道でも見かけるし、栽培では仙石原「湿生花園」の川辺に群落がある。先日散策した「秩父宮公園」の高山植物の岩場にも数本咲いていた。鮮やかな柿色のマントに包まれて赤い紅をさした顔で、緑の細い軸の先に2・3輪のかわいい花を咲かせる。
 ベネッセの個人情報760万件、あるいはその数倍が流出したというニュースは衝撃だね。全国の若者たちのほとんどのデータかもしれない。こういう個人情報が闇で高値で売買される時代は恐ろしい。君たちが学校で受験している「進研模試」がそれだ。もともと岡山市の「福武書店」が終戦後始めた通信添削の会社で、三島にある「Z会」と同じ。多くの人が小学校の頃からやっている「進研ゼミ」が大きくなった教育産業で、「瀬戸内国際芸術祭」をプロデュースして直島・豊島にユニークな美術館を建築するなど文化振興にも貢献している。しかし大企業になると責任の所在があいまいになって経営管理にスキが出来、いつかはこういう危険な事態になるのが常だね。
2014/07/15 (Tue) 0:00


夏期講習に来たれ
夏期講習に来たれ
2014年7月11日(金)裾野市民文化センターにて
 UG会夏期講習のチラシを作って今日配付した。今年も学校行事がまったくない時期、昔は学校閉鎖だった旧暦のお盆の時期に予定を組んだ。3年生と2年生が対象だ。この時期だけ大手予備校(?)に行って見ようとする人がいるのがとても残念だ。仲間が大勢いて安心するだけでたいした効果は望めない。時間とお金の無駄になる。ぜひ我がUG会の講習に参加してほしいな。
長野県の「高原教室」から今日帰ったばかりのEC君が真っ黒に日焼けして登場。バレーで鍛えているから体力あるなあ。ウトウトもしなかった。入試問題で3行の長い英文を和訳するのに苦労した。Vを発見し、[接+S+V+O]の節の組を見つけることが肝心だ。Vが〜ingやto〜の形(準動詞という)をしているときは[接]と[S]が消えているが、やはりV+Oの節(句)になっている。
3年のTA君は前回残った長文問題をやってみた。Once+S+Vとなっているから、このOnceは「いったん〜すれば」という If に近い意味の接続詞なのだ。一つの単語が複数の意味・用法をもつから、大切なのは「単語力」プラス「判断力」だ。日本語でも英語でも物の考え方は同じ。「前後の内容から、ここはきっとこういう意味だ。」というコンピューター(演算装置)が必要だ。単語の記憶だけでは文意は理解出来ない。この夏こそ受験科目中心にじっくり取り組もう。YU君には前回の英文和訳について解説した。not A but B(AではなくてBだ)で、理由Aがbecause S Vの「節」なのに、理由Bがfor+ 名詞の「句」で表現されている。There is no superstition that has as many people observing it all over the world, as the one that 13 is unlucky.は難しかったね。no A・・ as 〜 as B「Bほど〜なAはない」は比較構文の基本。It has many people observing it. は使役のhasがOCを従えた無生物主語の文だから、「その迷信のせいで大勢の人がそれを信じている」という意味。have+人+原形だけでなく、keepと同じようにhave+人+〜ingもある。だから「13が不吉だという迷信ほど、世界中で大勢の人が信じている迷信はない。」 尾上

(追記)SUさんは大学でロシア語教授の教え方に対して不満を感じている、と書いたことがあるね。今日は、君たちが目指している大学にはどんな先生たちが待ち構えているか知りたくないか、と思って書いてみる。参考にしてみて。・・・20年前次男が大学院に留学していた頃、アメリカの大学では個人の学業成績表もインターネット上で見るようになっていた。もちろん個人情報だからアクセスが制限付きだったけど。今ではさらにネット化が進んで以前ブログ日記に書いたように、アメリカでは学生がネット上で自分の担当教官を5点満点の減点法で評価する。各大学で認知しているかどうか知らないが、そういう書き込み用のブログがある。「Rate My Professors」(私の教授を評価して)というタイトルだ。私の知っている10人ほどの教授たちも皆それに載っていて、5点の人もいれば2.6点なんていう人もいる。学生への対応の仕方、講義の難易度、単位の取りやすさ、などなど細かく記述されていてシビアな内容だ。・・・この夏、私の米国の知人がサバチカルで1年間ハワイに行くことになった。サバチカル Sabbaticalとは、大学で7年教えると教授が1ヶ月から1年間の有給休暇がもらえるシステムだ。「補充期間」として6日働くと7日目(日曜日)は安息日、というキリスト教の教えが伝統になっているのだ。この機会に海外に留学して研究したり全く休養したりする。ところが日本ではこんなおいしい仕組みを利用しない、サバチカルに行きたくない、授業がなくても大学に通うほうがいい、という教員もいるそうで、そのうちの一人の女性教員がネット上でその悩みを公開質問していたよ。少々情けないね。・・・ある古参教授の返答の中に面白いものがあった。「教授の授業を学生が評価し悪いとクビになるというのは最大の衝撃。いままで『学生の分際で教授にイチャモンをツケルとは』と信じていたのでね。今ではFDによって当たり前になりつつあるが・・・。」と。FDとはFaculty Developmentの略で、教員の能力を高め授業改革のための組織的取り組み。米国では昔から評価主義に基づく報酬体系ができあがっている。少子化に伴い、日本でも10年前から採用して指導力や研究実績のない教師を不採用にしようとしている。しかし各大学内での活動であってそのプロセスは外部にもれることはない。学生は卒業単位が欲しいし、できるだけ良い評価が欲しいから教師には逆らわないようにおとなしくするよね。学問研究や指導法の研究が少ないくせに、こういう弱い立場を逆に利用するワルイ教師がきっとたくさんいるのだろうね。米国のように日本の教授たちもどんどんネット上で「評価」されるようになるといいね。
2014/07/11 (Fri) 23:13


大学の授業はマスプロ教育?
大学の授業はマスプロ教育?
2014年7月7日(月)三島ゆうゆうホールにて
 このブログ日記は東京青山の「ゼッケン」という会社の管理で、長年無料で経営してきたがどうも広告が集まりにくいらしく、今月から少額ながら有料になった。もちろん書き込む私が月100円、年間1200円を払えばいいので、閲覧してくださる皆さんは今まで通り無料です。私はこのAlfooが広告もなくスッキリとしていて気に入っている。似たものは芸能人がよく利用しているAmebaとか、ほかにもいくつかあるようだがどれも広告がたくさんで目障りだ。
 さて今日は七夕。まだ梅雨明けには少々早いけれど、沼津東高2年生は長野県の「志賀高原」で4泊5日の高原教室が始まった。台風8号が接近していて大変な事になりそう。我が会からはKI君、EC君が参加している。「丸池スキー場」を拠点にして3日間は朝から夕方まで弁当持ちで山々をグループごとに駆け巡る、50年以上も続く伝統行事なのです。ほかの高校ではハワイとかゴールドコーストやパリが修学旅行地だけど、彼らの修学旅行は国内のここ一辺倒だから、まあ実にガンコな高校です。私はこの行事が大好きでおかげでいっそう山好きになったけどね。生徒が山好きになっているかどうかは知らない。
 TAMさんは夏休みの宿題を早めにしあげたいので、と言ってそちらに専念。TACさんの文法・作文は「比較」。as〜 as〜、や more〜 than〜の基礎と応用力を求める問題。The 比 SV〜, The 比 SV〜 (〜すればするほどますます〜)の構文は一番むずかしい。「鯨の公式」と言われる構文も含めて、この夏休みにしっかり復習しておきたいね。TAYさんは先週第9回の続きで、英文和訳に取り組んだ。「志望大学は?」と聞いたら、「まだ具体的な名前は言えないけど、国際関係の法学の勉強がしたい・・」。海外に目を向けているなら、東京外語や一橋なんかいいね。私立だとICUや上智、津田塾も有名だけど学費が国立の2倍以上だからね。1クラスの学生数も比較にならないほど国公立は少人数で贅沢だよ。母校・東京外語は1学年400人くらいで私のロシア語クラスは40人しかいなかったから高校とかわらない。進学相談ならいつでもOKだよ。
 3年MA君は前回提出した「時制」の文法作文プリントを添削したので返却しながら解説した。今日は「助動詞」の問題と英文和訳「否定の接続詞nor」に取り組んだ。NU君は今週もお休みだった。あまり休んでばかりだと、せっかくの学力が停滞どころか下降してしまうよ。TA君は「不定詞」。前回の「助動詞」では大切だからしっかり復習してほしい、と言っておいたがここも英語の学習ではもっとも重視される単元。だから今日正解出来なかった箇所を中心に必ず復習しておいてね。
 前期試験が始まった大学生のSUさんはスペイン語のテストでクラス最高点を取ったという。すごいなあ。トルコ語もロシア語も選択して受講しているから英語も含めて4カ国語だよ。語学が本当に好きなんだね。とても熱心だから今日は私のロシア語辞書と文法入門書を貸してあげた。50年前、私が大学の1年生で使用したもので少々ボロボロ。今日はTOEFLの長文と、NEWSWEEK,June 9の中から私がコピーして渡しておいた記事:Seeing Obstacle Filled Path to Mars(障害物が邪魔な火星への道)を一緒に読んだ。とても面白い記事でSUさんも気に入ったらしい。 尾上

(追記)箱根仙石原の「長安寺」は花の寺で人気。旧鎌倉街道沿いの古刹で禅寺でもある。今日は「イワタバコ」が境内の石垣にビッシリと一面に青紫色の花を咲かせていた。煙草のように大きな縮れた葉の上にスクッとたちあがる姿が美しい。その中に時折真っ白な花をみつけるとハッとするよ。
ところで、私のブログ日記では「〜だよ」とか「〜だね」等々を語尾につけていることに気づいているかな?これは独り言というより授業中の会話体で、「〜だ」で終われば「単なる情報」だけで断定的でなにか冷たい感じ。コミュニケーションである以上、ことばには必ず「話し手」の自信のなさとか、感情や判断が加わってくるよね。それが「よ」とか「ね」とか「〜かな?」で、君たちは国語の文法では「終助詞」というふうに習ったけど用法までは詳しくないね。言語学では「モダリティ」と呼んでいてとても大切な要素だ。「よ」は「聞き手が知らないことを教えてあげる」気持ち。「ね」は聞き手が知っているか確認したい」気持ち。大学院の修士論文が1本書けるほどの研究になるんだ。この「よ」や「ね」は英語でどう表現するだろう?中学では「〜ですね」「〜でしょう?」は「付加疑問」といってdon't you?とかisn't it?で表すと習った。しかし高校の英語の授業ではあまり耳にしないし目にも触れないね。最近のネイティブは会話でしきりにyou know?を文頭、文中、文尾で連発する人が多いと気づいているでしょう?私は、これが日本語の「よ」と「ね」に相当すると思う。you knowを強く発音すれば「よ」でDo you know?(知ってるかな?)の意味、弱ければ「ね」でas you know(ご存じのように)の意味。ことばは生きもの、なまものだよ。どんどん世代交代していくんだ。

2014/07/07 (Mon) 23:49


二重否定の文、 not ・・・ without 〜
二重否定の文、 not ・・・ without 〜
2014年7月4日(金)裾野市民文化センターにて
 先週見学に来たEC君がUG会に加入してくれた。今日は「独立分詞構文」の慣用用法の勉強。We cannot talk usefully about a language without talking about culture,・・(文化を語ることなしには言語を有益に語れない。)もっと平易に表現すると、「言語を有益に語ろうとすると必ず文化についてふれることになる。」広島大の過去問和訳をやってみた。たった7行で5つもandが出てきて混乱した。「andの後を見よ!」だね。KI君は学校の旅行準備で今日はお休み。TA君は「助動詞」の総まとめ。マルがなかなかつかなかったね。しばらくぶりで忘れていたことが一杯。どの助動詞も2つの意味をもつから要注意だ。wouldのように4つも覚えておかなければいけないものもある。この機会によく復習しておいてよ。YU君は期末テストで「発音問題」をミスしたらしい。それではこの機会に、と私手作りのプリントで「ジョウンズ式」母音発音図表を使い10コの母音の発音を練習した。アクセント問題もそうだが、日頃の自宅勉強で必ず「声に出して」読む習慣づけが肝心。見ているだけでは身につかないよ。尾上

(追記)フルブライト奨学生として、昨夏から法政大学大学院に留学中のマシュー君がアメリカから来日した家族とともに御殿場の我が家を訪問した。10年前京都府の中学校でALTの経験をもつM君は、その後オハイオ州の大学院で「源氏物語」を研究してMAをとり、今はカリフォルニア州の大学院で「能」の研究で博士号をめざしている。コネチカット州の大学職員の父、幼稚園教諭の母、カナダのバンクーバーに留学中の妹レイチェル。今日も曇り空で頂上がうっすら見えるだけだが、みなさんご希望のように私の愛車で「富士山」の須走口登山道5合目へ。下界は25℃の夏日だけどここは寒い!標高2000mで10℃しかないよ。なじみの「東富士山荘」に直行しストーブの周りに陣取って昼食。小屋の主人が「小富士」の林で採ってきたキノコがふんだんに入ったパスタやそばに舌鼓。レイチェルは富士山の形のカレーライス。思い出に写真を一枚。山頂にのっている「福神漬け」が甘くておいしい、と。「素材は何ですか?」・・・一週間後の7月10日が静岡県側の「山開き」で、「世界遺産」を維持するために今年から1000円の入山料を徴収するそうだ。食後は「登山開始」。日本渡航の一番の思い出になる、といっても30分だけの約束で散策した。「古御岳神社」の小さな社殿もかれらには珍しい。鳥居に張り渡した「しめ縄」と、白い折り紙のような「紙垂」の意味を母親がしきりに息子に質問する。M君、日本の故事には私よりずっとくわしいからすぐに納得。2月の大雪のせいで今年はまだ山頂へは行けないのに、1組の若いカップルが七合目の小屋「太陽館」をめざして登っていった。火山岩がゴロゴロの林間の登山道には、白い鶴が舞っているような「マイヅルソウ」、布の褄を縫い合わせる姿の「ツマトリソウ」、今年は一ヶ月遅れやっと咲き始めたよ、という真っ赤な「タカネバラ」も発見し、ネイチャリストのレイチェルはしきりに写真を撮っている。私ももちろん!

2014/07/04 (Fri) 23:20


大学の授業って?
大学の授業って?
2014年6月30日(月)三島ゆうゆうホールにて
 大学1年生のSUさんはロシア語の授業が不満。もう前期が終わるというのに “What is your name?”“My mame is 〜?”の練習とは。会話が主体ならばもっと会話をCDで聞かせたり、活発にドリルをやらせてほしい。読み書きもきちんと教えてほしい・・・。大学はどれも週1の授業だし、大人数のクラスだとどうしてもこうなってしまうのかね。専門科目の場合は別として、大学の一般語学はものにならない、が昔から定説だ。せっかく築いた英語の能力も大学合格と共に消え去っていく。SUさんはそれを知っていて私のUG会に今でも通ってくれる。今日もTOEFLの練習問題に取り組んだ。難しい長文だけど「英文読解で1番のポイント=andの後をみよ。」はさすがバッチリだった。うれしいね。
アメリカでは学生が教授ひとりひとりの評価を5点満点でする。NET上で勝手に投稿するからその大学だけでなく、アメリカ全土いや世界中の人が誰でもそれを見ることが出来る。恐ろしい時代になったものだ。日本ではまだまだ先のことでしょうが。
TAMさんは電話で「自宅で試験勉強しまーす」と。TACさん、OSAさんは期末テスト対策に専念したので時折ノートのまとめぶりをみてあげた。TAYさんは第9課「関係詞」を勉強した。とくに先行詞のない関係詞whatや whoeverの使い方が難しかったね。Whatはsomething whichのことだから、「こと」「もの」と訳すが、「姿」「大事なもの」と訳す場合についても注意しよう。3年MA君は明日学校のテストだけど、お構いなくプリント問題に取り組んだ。上智大の英文和訳が文中にカンマが多くて難儀したね。「カンマカンマはカッコのこと」。そこをカットして考えればいい。骨格の部分「SV〜接SV〜」を見分ける力を養っていこう。SU君は今日が最後だという。どこかよその塾に移るようだ。ここにとどまるようにいろいろアドバイスしたけど、家族の意見のほうが強かったらしい。期末テスト直前なので対策に専念。リーダーの和訳を見てあげた。「Vを見つけてそのSを見つける、が第一。」志望校合格を祈るよ。尾上

(追記)夏日となった日曜日、家内を連れて緑陰を求め近所の散歩に出かけた。私の住む二の岡区はほぼ森の中。その中心に鎮座するのが「二の岡神社」で、室町時代の創建という古さ。うっそうとした檜の古木に囲まれて、朱塗りの灯籠が並ぶ苔むしたゆるやかな階段を上っていくと本殿に出る。時代劇のロケーションにもぴったりで、黒沢明の映画を始め最近の大河ドラマでもたくさん撮影されていると聞く。ハムの「二の岡フーヅ」の前をまっすぐ行くこのお気に入りの散歩道で今日は「ツチアケビ」を発見!三〜四カ所で何株も咲いていた。オレンジ色の軸のまわりに黄色い花が鈴なり。実はこれも私がしばしばブログで紹介してきたランの仲間で風変わりな花だ。腐生植物といって葉もなく葉緑素ももたない。さらには8月になるとこの軸に、アケビの実というよりは真っ赤なウィンナソーセージが鈴なりになって付く様にはビックリです!・・・この「二の岡神社」の宮司は元御殿場市長の内海さん。そのお父さんには30数年前、我が家建築の時の地鎮祭を主祭していただいた。あるとき旧知の市長と顔を合わすと息子さんの話になった。実は二番目の息子さんは沼津東高で私が英語を教えたから。東大文二(経済)に合格して文系だったのに、卒後後は千葉で「システムエンジニアのような理系の仕事をやってるんですよ・・・。」本人は理数科の出身だから、大学は文転したけどもう一度理転したということかな。良くも悪くも人生は、思っていたとおりにはいかないものだね。嘘のような話だけど、沼津東高の彼のクラスには偶然にも市長の息子が3人もいた。沼津市長と三島市長と。不思議だね!・・・涼しい風がここちよい森の中の道をぶらぶらと歩いて、神社の鳥居の脇にある宮司さんの立派な兜門の前を通ったら、なにやら「案内板」が掲示してある。今「朝ドラ」で話題になっている「花子」が昔この神社に逗留したときの印象を写真入りでパネルに記してある。「赤毛のアン」の翻訳を思い立ったのがこの「二の岡」だった、ということ。このあたりは明治の時代から「アメリカ村」が開かれて別荘地として人気があったのだ。
2014/06/30 (Mon) 23:37


大学入試対策
大学入試対策
2014年6月27日(金)裾野市民文化センターにて
 H高2年生の男子が体験で授業に参加した。語彙や文法の知識はかなりあるようだが、英文の構造を全体からとらえる力が不足しているからトンチンカンな解釈になる。「高1で習った文法を構文としてとらえ直しながら大学入試問題につなげていくよ。」と、これから50回(50週、つまり1年間)の段取りを説明した。入会してくれるといいね。
 YAさんは「助動詞」。「語句の並べ替えも英作文もミスが多いね。どうしたの?こんな間違い、いつもの君ならやらないよね。」と聞くと、「実は、今日学校ですっごく頑張ってきてアタマが回らないんです・・・」とお疲れの様子。お母様もお迎えがてらご挨拶に見えて、「そうなんです。限界を知らずにめいっぱい頑張ってしまう子で・・」。YAさんは来月からUG会をしばらくお休みして志望大学入試に必要な英語検定試験TEAP対策に集中することになった。いままでのようなリ−ディング、ライティング中心でなくリスニングとスピーキングも含めた4技能すべてを評価の対象にするという新しい方式で、東京や関西のいくつかの大学が出願の条件として採用を始めた。TOEFLやTOEICテストと似た形式だが、これは英検が管理していて大学受験の高校3年生以上に特化したテストだ。英検2級や準1級に相当するらしい。
 YU君も「助動詞」。来週から期末テストだが、「試験対策は家でやるからいいです。3年だから試験範囲にはこだわらないし・・」といつものプリントに取り組む。「先生、志望校を変えます。」「そうか、東大理Vはたしかに敷居が高いよね。医者になるなら医学部はたくさんあるし・・・」一方、TA君はもっぱら期末試験対策。「家でやっているより、UG会で自習する方が勉強がはかどるよ。」と言っておいたから出席した。要領の悪いところを時折指摘してもらえるからね。KI君は長文読解と文法・作文がほぼすべて正解。このレベルなら100%出来る自信がついた。今日の重要構文は「独立分詞構文」で、関学と獨協の入試で和訳をやった。文の構成素をしっかり分析することが大切だ。
尾上

(追記)昔話その2。1945年に戦争が終わっても家がないからまだ東京には戻れず、我が一家はさらに3年ほど長泉村の母の実家の離れで過ごした。断片的に思い出すのは、部屋で真っ白なウサギを飼っていたこと。食用じゃないだろうからペット代わりだったのかな。2階の窓にヤマモモの巨大な枝が伸びていて6月になると甘酸っぱい赤い実が手を伸ばしただけでたくさん採れた。東高教員時代、「香稜記念館」の隣にある「逍遙の森」の池の周りにヤマモモの大木があって、生徒たちと掃除の時間にホウキを持ってここへ行くのが楽しみだったなあ。今がちょうど食べ頃だね。ヤマモモにしてもクワの実にしてもいまの子供たちはこの味を知らないようだなあ。・・・祖父の栄次は孫の私をよくリュックに入れては背中にしょって連れ歩いたらしい。祖父とはその後、東京大空襲で焼かれた千駄ヶ谷の我が家の跡地を一緒に見に行ったことがかすかに記憶に残っている。箱根旅行の時、強羅の急坂で撮った写真には祖父も写っていて私の手もとには草花が一本。小湧谷「三河屋旅館」の向かいの「蓬莱園」で母と撮った写真も満開のツツジに囲まれて手に一枝もって笑っている。私の花好きは「三つ子の魂百まで」かな。人に「山に登る楽しみは?」と聞かれると「希有の高山植物に出会うため」と答えている。6年前の6月末の土日、富士山に次ぐ第2の高峰「北岳」3192mに友人と登ったのも、頂上の急斜面に咲く純白の「キタダケソウ」の群落見たさだった。1年に1回、ここでしか咲かない栽培不可能なキンポウゲ科の花で、はるか昔氷河期の生き残りなのです。今ちょうど咲いているはずなんだよなあ。
2014/06/28 (Sat) 0:06


期末試験対策
期末試験対策
2014年6月23日(月)三島ゆうゆうホールにて
 そろそろ期末試験が始まるので、試験対策に切り替える生徒が増えてきた。1年のTAMさんは「助動詞」が主な試験範囲なので、先週の約束通りプリント4,5枚を用意しておいた。昔の内容に判断を加える「助動詞+完了形」が間違えやすいね。2年のTACさんがリーダーのドリル問題に取り組む様子を見て時々ヒントをあげた。OSAさんも「話法」の書き換えや英作文が難しいので問題の解き方を見てあげた。TAYさんは前回の第8課「代名詞」を添削して説明をやった。「なんやかやで・・」は「次々のことがらで・・」と考えればwith one thing after anotherが書けるし、「国によって異なる」はdiffer from one country to anotherとなる。「お互いに」のone another と混同しないこと。each otherと同様、動詞や前置詞の目的語になることが多い。
3年MA君は「It構文」。Rumor has it that・・(うわさによると・・)やmake both ends meet(帳尻をあわせる。家計をやりくるする。)など、まだまだ覚えてほしいイディオムがあるね。TA君は金曜にやり残した「時制」の文法・並べ替えをやって作文問題にも取り組んだ。SU君は長文問題で「黒沢監督」を読んだ。客観問題はほぼ出来たが、私が下線をひいて追加した部分和訳が難しかったね。describe A as B(AをBだとして説明する)の受身形はA is described as Bとなるよね。He remained modest.は「いつまでも控えめな人だった。」ということ。
大学生SUさんは大学の英語で提出したエッセイ「アパート選び」を見せてくれた。英国人教官が添削してくれてアドバイスが書いてあるが、何と書いてあるのか判別困難。良いのか悪いのかもっと親切に書いてほしいね。しかしSUさん、充分な語数でしっかり書いているからいい評価がもらえていると信じていいよ。英作文が苦手でろくに書けない学生の方が多いんだから。今日もTOEFLの長文に取り組んだ。「空間と時間の概念、昔と今」を8分で読み切れとは無茶だねえ。「空間はthree dimensionsに存在する」とは3次元(3D)のこと。「立体映画」の呼び名だよね。 尾上

(追記)「小山高校」で私の教え子が2人も教師をしているという情報をFACEBOOK上で発見。先日「金時山」に登った帰り道に立ち寄ってみたが、6時間目の授業中で会えなかった。共に沼津東高の吹奏楽部出身で一人は社会科のE先生。「一橋大学」を出て教員になり吹奏楽部の顧問。もう一人は今年転任してきた音楽のM先生。「学芸大学」と大学院をへて本県の教員になった。吹奏楽の経験ある指導者を2人もかかえた高校は珍しくよその高校から羨ましがられている。つい最近「定期演奏会」を成功させて、今は夏のコンクールに向けて猛練習中のようだ。E先生は今もトランペットを吹いているらしいが、後輩のM先生はユーフォニウム専門でかって「国立音大」の入試にも合格した高い技量の持ち主だ。東高時代は一回り大きなチューバを吹いていた。・・・思い出すのは2001年の春、そのM君を始め当時の東高吹奏楽部員32名とアメリカに演奏旅行したことだ。沼東創立100周年の記念行事として、沼津市の姉妹都市カラマズー市にホームステイさせて頂いて、地元の3つの高校の体育館で合同コンサートをやった。日米親善に貢献して生徒たちは現地でたくさんの友人を作ったし英会話の勉強にもなった。帰途、大都市ニューヨークにも立ち寄り、「自由の女神像」を見たりブロードウェーの「オペラ座の怪人」をナマで見て、視野を広げたくさんの思い出を作った。この経験がこれからM先生の教師人生にも生きるといいな。・・・その前年、2000年夏のコンクールは、米国人作曲家E・デルボルゴに私個人が委嘱した「A REMEMBRANCE」(追憶)が審査員からとても高い評価を頂き、熱いパッションと高いスキルの素晴らしい生徒たちにも恵まれ、県大会で県代表になり東海大会でも初の栄誉ある金賞に輝いた。私の30年の指揮者生活でも最初で最後の好成績だった。そのごほうびの意味も込めたアメリカ遠征だったが、訪問先のK市ではデルボルゴ氏にもNYから飛んできて頂きご自身の曲を指揮して頂いた。そのコンサートで生徒たちと味わった深い感動がいまも懐かしいなあ。
2014/06/24 (Tue) 0:05


構文の大切さ。基本形を覚えただけでは応用がきかない。
構文の大切さ。基本形を覚えただけでは応用がきかない。
2014年6月20日(金)裾野市民文化センターにて
 「飛龍高校」の裾野地区父兄会にいつもの会議室をうばわれたおかげで絨毯をしきつめた大きな33会議室をお借りした。壁には2枚も立派な油絵が掛けてあって社長の応接室のような雰囲気で勉強する気分はなかなかいいね。YAさんは小学校の頃からバイオリンを習っていて高校でも「弦楽アンサンブル」のメンバーだと聞いた。これは楽しい。一人でも家で演奏できるから生涯の趣味になるよ。私が20年やったチェロは今では後輩に貸してしまったけど。
 YAさんには前回の添削について和訳でのミスをいくつか指摘した。セミコロン(;)に意味を感じ取って、「すなわち」とか「なぜなら」を付け加えること、前回のブログでも触れたように。so〜that・・「とても〜なので・・」は誰でも知っているがthat節が3行も後に書いてある文は今回初めてだね。 whereで始まる長めの関係詞節が割り込んでいるために大事な接続詞thatを見落としたのだ。「カンマ、カンマはカッコとみなす。」も覚えておいてほしい。3年生は今日は第2課「時制」のいろいろを学んだ。「進行形」「完了形」は時制でなく「相」アスペクトという。動作が「進行の姿」か「完了の姿」かを含意する。YU君は英作文でもう少し減点されない注意が必要だ。特に動詞の使い方。knowは状態動詞で「知っている」。一方、learnは動作動詞で「知る、覚える、学ぶ」。TA君も動詞の「時制」に取り組んで文の整序問題をやってみた。
2年のKI君は「分詞構文」をやった。〜ingで始まる一般的なものと、〜edで始まる「受け身」の分詞構文。「〜ので」「〜の時に」「〜しながら」などの意味をもって主文を修飾するのだが、これが後置される場合は「〜しながら」か「その結果、・・」となる。主文の動詞と「同時」なら前者、「前後関係」があるなら後者、と判断すればよい。尾上

(追記)私の誕生日に間に合うように「金時山」の崖にオノエランが今年も咲いた。真っ白な花弁の中にオレンジ色のWのマークがかわいい。昭和18年の今日、私は長泉村(町)本宿の農家の座敷で生まれた。東京が危険なので母が実家に疎開している間のこと。父は東京の金属貿易会社の社員で、御殿場線「大岡」駅まで黄瀬川の鉄橋を歩いて渡り、沼津から東海道線で東京に通っていたそうだ。この頃の歴史をひもとくと、1941年末「真珠湾攻撃」から始まった太平洋戦争が、1年後にはアメリカの猛反撃により日本軍の「玉砕」とか「撤退」と報道されるようになって敗色が濃くなっている時代だった。この1943年、連合艦隊の山本五十六司令長官が4月に戦死。もうこの時点で白旗を掲げるべきだった。戦国時代なら「大将」が死ねば負けであるのに。さらに2年以上も無謀な戦争を続けることでいかに多くの犠牲者を出したことか。おまけにこの年の秋には「鳥取」でM7以上の大地震が発生しているし、1年後には「遠州灘」の沖で同じ規模の大地震、いわゆる「東南海地震」が起こり、ともに1千人を越える死者をだしているそうだ。まさに「泣きっ面に蜂」のダメージ。そしていよいよ終戦の1945年には3月の「東京大空襲」で千駄ヶ谷の我が家も焼かれ、6月20日(私、2才!)の「静岡大空襲」、7月の「沼津大空襲」と続いて、8月6日広島と9日長崎への原爆投下という風に、米軍の破壊力は突き進んでいったのだ。そしてやっと8月15日に終戦の詔、ポツダム宣言受諾となって平和が訪れた。・・・米軍の爆撃機B29は東京空爆からの帰り際、富士山を目印に沼津上空で左旋回し余った爆弾を沼津の町に捨てていったそうだ。(市役所前の「八間通り」はその空爆後の巨大な空き地を戦後整備して生まれたと聞いている。)空襲警報がなると「防空ズキン」を自分から被ってよちよちと真っ先に、庭の片隅に掘ってある「防空壕」にもぐっていったそうだ。「ボーキー、ボーキー!」が生まれて最初の発話とは、なんとも暗くつらい時代に生まれたものだが、長泉の田舎では食べるものにもさほど困らず、終戦後も野原の草や花を摘み小川のゲンゴロウやミズスマシを追いかけて敏起少年は屈託もなく育っていったらしい。
2014/06/20 (Fri) 23:09


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