高校英語UG会 三島・裾野・御殿場

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御嶽山噴火
御嶽山噴火
2014年9月29日(月)三島ゆうゆうホールにて 「アケボノソウ」
 大学生のSUさんがひさびさに出席。1ヶ月ぶりだから海外留学にでも行ったのか、夏休み中なにか悪いことでも起きたのかと心配していた。が、杞憂であった。7月末の前期試験の成績表を見せてくれた。すごいよ!スペイン語もロシア語もトルコ語も全てAAかA+で80%〜90%以上の高成績だった。入学して半年、気を緩めずにしっかり頑張っているね。ところが英語は最上位クラスにいるのにCとは!「テストはかなりいい点を取ったはずなのに・・・、理不尽だわ・・」、と。今日もロシア語の質問のあとでTOEFLテストの過去問を読んだ。「ハワイの地熱エネルギー利用」。語彙レベルが高くて読みきれない文が多いがすこしのアドバイスでぐっと理解が高まったね。NewsweekのコピーからのAPPLE社来年の新製品「腕時計型のスマホ」のニュースは面白いよ、読んでみて。
 1年のTAMさんは前回時間が取れなかった「時制の一致・話法」を添削・解説した。少々のミスを除けばとてもよく理解できている。今日は「倒置・強調」を勉強した。未修の項目だったので解説をした。否定語のNever, Hardly, Little, Onlyなどが強調されて文頭に出るとSVの語順が疑問文のように助動詞が前に出て「倒置」となることや、疑問詞が強調されてIt is〜 that・・・に変形するとWh- is it that・・となること、など。入試の英文和訳にも挑戦した。「カンマ・カンマ」をカッコでくくる、と覚えておこう。
 2年TACさんは「関係代名詞」。whatとasの特殊な用法を学んだ。whatは「こと」「もの」に加えて「すがた」と「重要なもの」という意味も覚えておきたい。TAYさんは中間テスト前でお休みした。
 3年TA君は前回のプリント「原因・理由」の続きをやった。「語句並べ替え」は少々のミスでも得点にならないから細心の注意が大切。MA君は「程度・目的・結果」の構文。基礎文法がすこし怪しかったね。忘れかけの部分を補強しておいてね。 尾上

(追記)快晴の27日午後、富士山・富士宮口6合目2500mに登った。雲海の上に出て風もないし最高の登山日和だった。驚いたことにその2時間ほど前に、木曽の「御嶽山」3067mでは突然の大噴火が起こっていたとは気づかずに!10・11月のような空気がもっと澄み切っている時ならきっとここから噴煙が見えたかもしれない。実は私も木曽福島の「開田高原」に旅行し、早朝の雨の中8合目の「女人堂」まで登ったのがつい昨年7月のことだからゾオーっとする。富士山だって噴火が噂されているから、いつ災難に会うかしれず楽しい山も実は怖いのだ。翌日2人の友人から安否の電話をもらった。登山好きの私だからひょっとして巻き込まれてはいないかと心配してくれた。久々の好天気で週末だし紅葉が始まった「御嶽山」を目指した登山者も大勢いて、数百人が被災し31人もの山仲間が犠牲になったようだ。合掌。
 富士宮口は4つあるどの5合目登山口よりも高い位置にあって、駐車場がすでに2400mもあるから6合目までは標高差わずか100m。往復1時間ほどを歩いてみたら小さな子供を連れた若いファミリーにたくさん出会った。ほとんどが街中のシューズやサンダルばかりでたまにスニーカーに出会うくらい。ゆるい布や革の靴では岩のゴツゴツした下り道で足の指先を痛めてしまう。帰宅したら指の爪が内出血、ということもあるから注意が必要。私の登山靴はイタリア製のがっちりしたもので、重いけれど足を傷めないようしっかり仕立てられている。イタリアの革製品は定評があるし、背後にアルプスを抱えて登山の盛んな国のようだ。
 6合目には「雲海荘」と「宝永山荘」という2軒の山小屋があって、シーズンオフの今そこから先の登山道はすでにバリケードで閉鎖されている。だからほとんどのグループが「宝永山」の火口をめざして下っていく観光客だ。それでも脇道から登山道に入っていく登山者がいて私も一緒に登ってみた。下ってくる2人連れとすれ違い山頂の様子を聞いた。「今日はいい天気で風もなく、暖かで15度くらいありましたよ。」・・「それじゃ5合目の気温と変らないですねえ。」10月の初旬にはいつも初冠雪があるから、夜間はきっと氷点下でしょう。ここはすっかり晩秋の装いで「深山オトコヨモギ」「紫モメンヅル」「富士ハタザオ」「岩ツメクサ」がわずかに咲き残り、「尾上イタドリ」が枯れ花になって黄色い葉に囲まれていた。ここからは駿河湾の海岸線と富士市と富士宮市が双眼鏡でよく見える。愛鷹山から東はほとんど雲の中で、真っ白な雲海の上に「宝永山」の山頂2700mがそびえている。
 車で下山の途中、道路際に停めて歩いてみたら紫の「ヤマトリカブト」の隣に「アケボノソウ」を数株発見。満天の星のような紫の水玉を散りばめた白い小さな花が咲き始めたていた。
2014/09/29 (Mon) 23:49


asがwho,whichの代わりの関係詞
asがwho,whichの代わりの関係詞
2014年9月26日(金)裾野市民文化センターにて 「イワシャジン」
 今日は久しぶりにスッキリと晴れ渡り汗ばむほどの暑い一日だった。こんないい日にEC君は球技大会だったそうで、早々と到着したのにお疲れの様子でペンがあまり進まない。37課「関係代名詞what」と38課「関係代名詞as」を勉強した。Leaves are to the plant what lungs are to the animal.は難しい。A is to B what C is to Dの構文として受験生の必修項目だがこのwhatはなんだろう?パラフレーズすると、Leaves are important to the plant just as lungs are important to the animal.和訳は「動物に肺がたいせつであるように、植物には葉が大切なものだ。」で、後半は自明の「たとえ」となってるね。ここでwhat はimportant「大切なもの」に相当する関係代名詞と考えるとよい。KI君も同じ単元をやった。There are such people as want a university education・・で、people をうけるから関係詞who というべきところ、suchがあるのでasとなっている。「・・のようなそのような人々がいる。」となる。短時間で重要構文を2課分こなすことができた。
 TA君は15課「原因・理由」に取り組んだ。まず重要表現の10の例文を和訳してしっかり復習したら4択問題は80%正解だった。先週とは大違いだ。こういう基礎問題を確実にモノにしていくことで実力は高まる。しっかり復習しておいてね。YU君には前回の長文問題を添削して解説した。U.F.O.は未確認飛行物体、つまりUnidentified Flying Objectの略。Identifyとは「(AとBが同一物だ)と証明する」の意味。IDカードとは「身分証明書」のこと。下線部訳が少々不正確だったね。今日は7題の英文和訳に取り組んでほぼ正解ができた。カンマの後の部分が前の文とどういう関係になっているかを判別できればもっと正しい解釈になる。 尾上

(追記)秋分の日の午後、このセンターで脚本家・倉本聰の講演会があったので家内と聞きに行った。「あなたは文明に麻痺していませんか?ー真の文明とは?」というタイトルだった。「将来、第4次世界大戦があったとしたらその時の武器はなんだろう?」という問いに、アインシュタインは「それは石だ」と答えたという。「第3次世界大戦はきっと核戦争になるだろうから、人類がほぼ滅亡してそのあとはまた石器時代が来る、」ということらしい。
 3年前の大津波による福島の原発事故被災地をつぶさに見て、倉本聰氏はさまざまな取り組みを続け、現代の危うい文明社会に警鐘を鳴らし続けておられる。今回はその全国ツアーの一貫だった。スマホもコンビニも車も、こんな文明のスピードに人間のマインド(心、アタマ)がついていけない、と。「富良野塾」の主宰者で26年間、若い役者と脚本家を育ててきた人だ。
 氏の脚本になる有名な映画「北の国から」はまだちゃんと見ていないが、ビデオで見た「風のガーデン」はいい映画だった。このドラマの撮影のために「ガーデン」と「ハウス」が「新富良野プリンスホテル」のゴルフ場跡地を利用して造成された。そこがよく手入れされ観光客に解放されたので昨年6月、家内と北海道旅行で富良野に一泊したとき訪問して、数え切れないほどの美しい花々を楽しんだことを思い出す。
 「富良野自然塾」も倉本聰氏が主宰で、別のプリンスホテル裏のゴルフ場跡地に「46億年地球の道」と称する460mほどの道が丘の上に通じている。早朝の散歩がてらそこも一人で歩いてみた。地球の歴史に比べると人類の歴史はその山頂の手前のたった10センチ分にしか相当しない、それほど短いという。美しい自然を文明という名の破壊から守り続けなくてはいけない、と訴えている。
 3.11のあとしばらくは県東部でも計画停電があって大変な苦労をしたし、コンビニも節電につとめて全体に暗かったよね。つい3年前だけど君たちが中学の頃の貴重な体験は将来きっと生きてくると思うよ。電気がない生活がどんなものか。テレビもエアコンもつかないし、懐中電灯やローソクの明かりで本を読んだなんて・・・。

 講演会のあとは車で箱根に向かった。「深良用水」沿いの山道を行くとスカイラインに出る。「湖尻峠」の草地でマツムシソウの大群落を見た。薄紫色の上品な美しさで家内も大好きだ。お気に入りの花の寺「長安寺」にも立ち寄ったら白と紫のつりがね形のイワシャジンが真っ盛りだった。
2014/09/26 (Fri) 23:46


もうすぐセンター試験の出願
もうすぐセンター試験の出願
2014年9月22日(月)三島ゆうゆうホールにて 「ヒガンバナ」
 次のUG会予定表プリントを書斎に置き忘れてしまった。三島教室の皆さんには次回29日にお渡しします。今夕大ホールでは「こまつ座」のお芝居がかかって、伊豆市民劇場の会員で近在の好事家たちがおおぜい集まってきていた。このような県東部の文化の殿堂の片隅をお借りして、英語の勉強会が開けることはとても名誉なことだね。
 TACさんは35課「形式目的語のit」と36課「前置詞+関係代名詞」を勉強した。take it for granted that〜「〜を当然のことと考える」は重要表現だ。Take A for Bは「AをBだと考える、とりちがえる」の意味。このtakeはmistakeと言い換えても良い。OSAさんも同じ単元。和訳が正確にできるようになってきたね。
 TAYさんは前回の和訳の残りをしあげた。関係副詞のwhereは前にある「先行詞」を修飾する働きで日本語には訳語がない。We cannot imagine a life, at least a civilized life, where there is no paper. 「紙のないような生活は想像できない。それが少なくとも文化的な生活なら。」カンマカンマはカッコのこと、だったよね。だから、その挿入部分を切り取ってあとで付け加えればいいんだよ。
 3年MA君は15課「原因・理由」。意味は同じでも前置詞+名詞(句)と接続詞+S+V(節)の違いが明瞭でなかったね。TA君は前回の残り。14課「譲歩構文」の語句並べ替えと英作文をやった。接続詞+S+Vの構造にすこし注意が向けられるようになった。NU君は101構文が今日「全文修飾の副詞-ly」で完成、ゴールに到着した。センター試験まであと4ヶ月。志望大学の過去問題集を2度・3度やってみて、要領よくレベルアップして欲しい。 尾上

(追記)ひさびさに車で横浜に出た。お目当てはマリアージュの紅茶「マルコポーロ」。それは新宿「小田急」か横浜「そごう」の地下に行かないと手に入らない。同じフランスものでフォーションなら近くの「アウトレット」の中に店舗があるけど味も香りもものたりない。昔、ロンドン駐在中の後輩夫婦に頂いたFM(フォートナム&メイソン)の味はいまでも忘れられない。英国の皇室御用達だけのことはあるし高価だ。それも二子玉川の「高島屋」に行かないと買えない。わたしは毎朝パン食なので時々は好みの紅茶かコーヒーがほしいのです。
 横浜「そごう」の海側から小型定期船「シーバス」に乗ると10分で「みなとみらい」に着く。ベイブリッジを見ながら船で海を渡るのはなんとも楽しい。地下鉄やバスよりずっといいね。ここに来ると片道だけはたいてい船旅にする。この横浜なら世界一周の「飛鳥U」や「Q・エリザベス」に出会うこともあるし、乗ったような気分をちょっぴり味わえるんだ。
 昼食は家内の念願だった「ラ・メール・プラール」(母鶏の意味?)の巨大な「オムレツ・ランチ」。オムレツというより卵でくるんだスープという感じであっさりとしておいしかった。その「マーキズ」というビルの5Fで珍獣「ミーアキャット」が見れるというので気になって食事のあと上ってみた。なんと8mx40mという巨大画面いっぱいに駆け回って、砂漠のコブラと戦うミーアキャトたちの勇敢な姿が映写されていた。
 それは60年も昔に流行っていた「シネラマ」と同じ原理で3台の映写機を使って横長のスクリーンに映し出すもの。中学生の頃、大阪の「OS劇場」で見た「これがシネラマだ!」を思い出した。これは玩具の「セガ」が1年前に始めた体験ゾーンで、実物大の象やゴリラを3Dメガネをかけて目の前にリアルに再現してくれる。観客の座席をガタガタ振動させたり、霧を噴出させたりして「ユニバーサルスタジオ」のような恐怖体験をさせる。英国の放送局BBCに特注した映像だそうで、その撮影隊の苦労も紹介されていて面白かった。
2014/09/22 (Mon) 23:48


よい和訳とは自分で組み立て直すもの
よい和訳とは自分で組み立て直すもの
2014年9月19日(金)裾野市民文化センターにて 「マツムシソウ」
 赤色のプリントで10〜11月の予定表を配った。備考に「冬期講習」の案内と「センター試験」注意事項を書き添えた。来年1月のセンター試験の出願がいよいよ10日後、10月1日からだ。3年生は今月中に志望大学を決め、受験科目も届けなければいけない。私立大学もセンター利用が多いから、推薦やOA入試の人も含めてほとんどが受験することになる。未定の人もとりあえず出願だけはしておいて欲しい。
 YU君の高校ではほぼ全員がセンター受験だから自動的だ。担任から願書が配布され、一斉に志望校や受験科目を書かされ、受験料納付済の証明書を添付して提出するだけ。TA君の高校のようにセンター利用者が少ない場合は「自分の判断で」担任や進路課の先生に申し込まなくてはいけない。現役生は所属高校がやってくれるけど、実はここから社会人の第一歩が始まる。大学受験は個人の選択であり戦いだ。まごまごしていると、行き先未定のままで卒業してしまうよ。浪人生なら願書の取り寄せから自分ひとりでやるのだ。
 TA君は14課「譲歩」だが、4択の文法問題が10題中で正解が2問だった。意味は同じでも 接続詞+S+V(節)と 前置詞+名詞(句)の違いを見分けなくては。 Although she is wealthy と Despite her wealthのように。 
 YU君は今日も英文和訳で大阪府立大の過去問に苦戦。構文の捉え方、単語・熟語の意味・用法がよくわかっているのだけれど、どうも「日本語」になっていない。読んでみるとコンピュータの翻訳のようでわかりにくい。特に長めの英文はくせもので、そのままでは日本語にならない。内容を理解してからそれを「自分の」日本語で組み立て直さねばいけないのだ。それは和文英訳でも同じこと。日本文を理解した上で英語を組み立てる。英和も和英も、いわゆる逐語訳ではいけないのだ。
 2年EC君は35課「形式目的語のIt」をやった。She seems to take it for granted /that doors open automatically.「ドアが自動で空くことを彼女は当然だと考えているらしい」。ここでit はthat以下をさす。接続詞thatの前の文と後の節をスラッシュで切って考えると簡単。
 KI君も同じ課と36課「前置詞+関係詞」。He wrote a sentence /the meaning of which I couldn’t understand.「わたしにその意味が理解できないような文を彼は書いた。」 節にスラッシュを入れてみれば、後半をI couldn’t understand the meaning of the sentence.と復元できる力が必要だ。 尾上

(追記)アメリカ人で大学院生のマシュー君が遊びに来たので御殿場駅に出迎えた。背も高いが横幅もすごい。34歳にして堂々たる体躯の持ち主だ。前回、須走の温泉「天恵」に入ったときはレンタルパンツが超特大であっても履くのに苦労して「オノエさーん!」と泣き顔だった。彼の研究テーマは「源氏物語」や「能舞台」を中心に日本の古典文化や芸術の研究だ。オハイオ州立大学院の日本人教授のもとで優秀な成績を収めて修士の学位をとり、「日米文化交流奨学金」も獲得した第1号受賞者。
 アメリカ東海岸のコネチカット州の出身で、かつて学部時代に応募して日本のALT(英会話助手)の一員に選ばれ、京都府の京田辺市の中学で教えたこともある日本通だ。私の次男と同じオハイオ州立の大学院を出た後日本に留学し、横浜の研究所で「源氏物語」を研究。帰国後はワシントンDCの日本大使館に就職した。文化広報部に所属したが、雑用ばかりで忙しく将来性もなく好きな勉強もできないので早々と退職。今はカルフォルニアの大学院に籍を置きPhD(文学博士)を目指している。昨年超難関といわれる「フルブライト」奨学生16人のひとりに選ばれて来日。日本で唯一という法政大学「能楽研究所」で論文作成に精出している。すごく優秀なんだなあ。
 温泉大好きなマシュー君の希望で、箱根桃源台にある「高原ホテル」で立ち寄り湯を味わった。庭園の中の広い露天風呂につかりじっくりと長話ができた。「あと2ヶ月で帰国なんだけどまだ研究がまとまらない。就職口も見つけないといけない・・」などと悩みを打ち明けるのでいくつかアドバイスしてあげた。
 風呂上がりに湖尻峠に上って芦ノ湖と駿河湾を展望し、草地に咲き乱れるマツムシソウや「秋の七草」のハギ、ススキ、オミナエシを教えてあげた。
2014/09/20 (Sat) 0:04


長い英文はただ「節」の積み重ね
長い英文はただ「節」の積み重ね
2014年9月15日(月)三島商工会議所にて 「ヤマホトトギス」
「敬老の日」だから私も主人公のひとりなのです。昨年は母親に2人分が届いて何の間違いかとしばらく考えたっけなあ。今年も二の岡組から和菓子の詰め合わせとお祝い金をいただいた。あの珍しい樋口一葉のピン札ではなかったが。
 MA君に前回の添削を返して説明した。京都府大の和訳で最後の一文には接続詞が3つ(+省略1つ)もある長く複雑な文だったね。では、そこにスラッシュで節を切ってみよう。And I earnestly urge all young people contemplating their careers to keep in mind /that nothing in work is finally rewarding /unless it is work/(that) you would be willing to do for nothing /if you could afford to. 5つのSV節を順に見ていくと@「自分の一生の職業を考えている若い人たちのすべてに、〜と覚えておくように心から願います」(urge人to〜に注意。)A「最終的にはどんな仕事の中身でも報われることはないということ」B「〜という仕事でない限り」C「タダであってもすすんでやろうとする〜」for nothingはfor freeともいう。ここではfor no payということ。)D「もしそうする余裕があるなら」(toの後の省略は当然do for nothingだよね。)これを逆順に並べれば和訳の出来上がり。今日の英訳は名大、梨大でこれもなかなか難しいとネをあげてたね。根気よくじっくりやろう。やりがいあるよ。
 TA君は前回の「仮定法」の2枚目。並べ替えをやったが一つもマルがもらえなかった。スランプかな。If の省略、as if、I wishなどもう一度文法参考書で調べておいてね。英作文も「接続詞+S+V」という英文の基本単位に注意が払われていないのが残念。電通大の長文問題「五感が特別発達したアボリジニ」も読めてなかった。今日のプリントを持ち帰って忘れぬうちにじっく復習しよう。明日のために。
 TAMさんにも前回の和訳入試問題を添削してあげた。東京女子大が難しかったね。でも1年生でここまで読めれば将来有望だよ。「水は直接に人間の飲用だけでなく、間接的に水で生きる生物、魚や野菜も人間の大事な食料源になっている。」セミコロン(;)はほとんど「すなわち」と訳しておけばOK。
 TAYさんは重要構文「動名詞」の前に、英文和訳の難問7題に取り組んだ。関係詞の特別な用法に注意しよう。直前の文や節・句を先行詞とするwhichや、カンマの後にwho, whichをつけて追加説明するだけで先行詞を修飾するのではない場合もある。熊本大の「成功する人の条件」は難しかったね。What is not apparent is the perseverance it takes following each defeat to keep you on the road.「(ほかの人に」はっきり見えないのは、毎回失敗したあとでその道に踏みとどまるのに必要とする忍耐力なのだ。」It takes(人)精力to〜「(人が)〜するのに精力が必要だ」の構文がわかっていればできたかな。following each defeatは挿入だからその前後にカンマがあればいいのにね。
 TACさんは家の法事でお休みした。もうすぐお彼岸だね。真っ赤な彼岸花(曼珠沙華)を今日田んぼの土手に発見したよ。 尾上

(追記)久々に青空が戻ったので、少し遠出して丹沢山系の「犬越路」1060mに登った。箱根の友人にも、横浜の大学同窓にも電話で断られたった一人で。我が家から35kmだから1時間少々で到着。「西丹沢自然教室」に立ち寄って「登山者カード」を提出。愛想の良い初老の係員は自分では歩いていないようで、今日のお目当ての「シラヒゲソウ」の情報を尋ねたが「用木沢出合」周辺らしいというだけ。しかたなく自分で見当をつけて湿った岩場に注目しながら「犬越路」コースを登っていく。
 丸木橋を渡り透き通った山水がゆたかに流れ下る美しい渓流を歩くと、その対岸が切り立った崖になってそこに何やら白いものが・・。双眼鏡を取り出して見てみたら、あった!7株も群落になって咲いているシラヒゲソウが。花とキノコのカンがよく働くなあ。岩をつたって近づきたいが水と苔でツルツル。ええい!こうなったら裸足になろう。山水の冷涼な感覚も心地いい。崖に伸び上がって花のギリギリ手前で接写できたよ。おお、すばらしい!ヒゲの一本一本、雌しべ・雄しべの色も形も美しい。こんな群落に出会えるなんてなんという幸運。
 鉄製の立派な橋や桟(かけはし)を渡り土砂止めの堰堤(えんてい)をいくつも越えて行くと今度はすぐ足元に発見!ここにもシラヒゲソウが2輪咲いている。つぼみもまだ30株くらいあるじゃん。さっきすれ違った二人連れは「花が何もなくてガッカリでした・・」といって私を心配させたが、気づかずに通り過ごしたのだろう。下山の時は足元ばかり気になって花に気を配る余裕がないんだね。ほらほら、「ヤマホトトギス」が3株も咲いている。白いドレスにピンクの水玉を散りばめたおしゃれな花だね。1株に花1輪だけだから、庭に咲く紫色のホトトギスとは別で「ヤマ」がつく。登山口から2.5KMも歩くとかなりの急傾斜が続いて3時間もかかってやっと「犬越路」という尾根に出た。立派な木造の無人の山小屋が建っている。ここは相模原市との境で西は「大室山」、東はあと3時間で「檜洞丸」に通じる。5月に登った時には山頂が五葉つつじ(シロヤシオ)の大群落で真っ白なトンネルがずっと続いていたなあ。その急傾斜の登山道を双眼鏡でながめ思い出にふけってから今日は下山にした。
2014/09/15 (Mon) 23:52


and の後を見よ・再考
and の後を見よ・再考
2014年9月12日(金)裾野市民文化センターにて 「ウメバチソウ」
 YU君は英文和訳から始めた。接続詞So long as〜、Provided that〜が「〜する限り」という限定条件を表す英文の問題が6題も。名大、慶応、お茶大など、なかなか難解な過去問だ。構文の把握がとてもしっかりして脈略は掴めているからマルを上げてもいいのだが、まだ日本語での表現が不完全だから一重マルだ。採点者に読んでもらうにはもっと適切な訳語、正しい「テニオハ」(助詞)の使用、代名詞に具体的名詞をあてはめる、カンマを飛び越えて和訳が前に戻らないこと、など注意が必要だ。
 TA君は「仮定法」。If onlyが I wishと同じく「願望」(〜であればなあ)の意味で後の文を導き、as ifが「まるで〜のように」の意味の接続詞であること。「仮定法未来」は、将来ありえないことに逆の仮定を込めて「万一〜なら」とか「仮に〜とすれば」の表現で動詞の前にshouldまたはwere toを用いること、など。文法も作文も50%の出来だったね。もう一歩、二歩前進!
 EC君は「to〜や〜ingと、that節やwh-節を受ける形式主語 It の働き」を復習した。特にwh-節の場合に注意。It is amazing to Americans how Parisians get around without any difficulty.「パリ人がどうしてなんの苦労もなく歩き回れるのかがアメリカ人には驚きだ。」
 KI君も同じ33,34課を勉強した。時間不足で和訳と英作文のプリントまで届かなかったが重要構文を2つこなしてくれたからOK。2年生は二人共今日も長めの英文和訳で苦労した。その理由は未知の単語・熟語でもなく難しい文法の問題でもない。いつものアレ、「and の後を見よ」だ。こんな基本的なことはどの文法書にも書いてない。英文和訳を丁寧にやってみるうちに体得する法則なのだね。「A and B」でBと同じカテゴリー(種類)のAを見つけること。 A, B and C ならこのカンマはand のこと。「だいたいわかった」ではなくて「はっきりわかった」という和訳を目指そう。 尾上

(追記)先日家内と一緒に箱根の「湿生花園」に行ったら「ウメバチソウ」が咲いていたので写真をとってきた。前回の「シラヒゲソウ」と姉妹とは想像もつかないでしょうが、よく見ると軸から下はまったく同じで鉢の形をした丸い葉が層をなして連なっている。つぼみが開くまでどちらか区別がつかない。共にユキノシタ科ウメバチソウ属なのです。

 英語の問題集・参考書には何がいいですか?とよく聞かれる。まずは出版社の名前で判断すればよい。出版社のビジネスを超えた教育現場への熱意がその良し悪しの尺度になる。大手の予備校「駿台」「河合」「東進」や通信添削の「Z会」「ベネッセ」などの教材はさすがによくできていて、「旺文社」・「研究社」・「日栄社」・「文英堂」「桐原書店」などと同様に解答付きで店頭販売もしているから、個人で買うならそれら出版社のものがおすすめだ。
 しかし学校で採用となると事情が異なる。解答付きでは授業がやりにくい。学習参考書(学参)の出版社の中には解答・解説を別冊にして先生にしか渡さない、というルールで販売するものがありこちらを採用する場合が多い。授業で使う小テストまでおまけにつけてくれる。厚めの文法参考書とセットの問題集にすればビジネス上もメリットが多い。京都の「エスト出版」「山口書店」「美誠社」、東京の「数研出版」「研数書院」、九州の「啓隆社」などが教育現場をよく研究していて比較的よかった。
 教員時代には学参の出版社から高校の英語科あてに毎年かってに見本をダンボール箱で送ってきた。熱心な出版社は専属のセールスマンを高校に派遣し、新出版物の見本を献本して宣伝をしていく。アポなしでいきなり訪ねてくるからその時授業が空いている先生が応対するが、たいていの先生は面倒くさくて避けようとする。が、わたしは変わり者でこの役をすすんで買って出た。会ってみると中には熱心で面白い人がいる。東京や関西の出版社から泊りがけで出張セールスに来て、近隣の高校にも回ってきたばかりだから、ライバル校が何を選択してどんな風に使っているか、授業用か家の課題用か、という情報が入る。さらに他県の高校の状況もわかる。例えばお隣・愛知県の県立岡崎高校がどうして毎年、東大合格者30名、京都に20名も送り出すことができるのか、カリキュラムとか教材・教師の様子なども聞くこともできる。そういう質問に業者もとても喜んで話し相手になってくれる。
 ただし同じセールスマンでも、編集や経営にまで関わっている人は少ない。他教科の教材も同時にセールスに来ているからただ杓子定規にパンフレットにあるようなことだけを述べ立てて、具体的な英語の質問に答えられない人がほとんどだ。私が会った人の中では「エスト出版」のK氏が面白かった。英語の素養も十分にあり、京都の英語専門の学参「山口書店」で活躍後に新たに創業した人物で、「こんな教材が欲しい」というと「編集部に伝えます」と実現の約束までしてくれた。
2014/09/12 (Fri) 23:37


重要構文101の重要性
重要構文101の重要性
2014年9月8日(月)三島ゆうゆうホールにて 「シラヒゲソウ」
三島に下る農免道路で、やっと雨空が晴れて十里木高原に太陽が沈む直前の美しい夕焼け空に映える富士と大きな虹をみた。今夜は「中秋の名月」だというが月明かりの夜は望めそうもないね。
 NU君がいよいよ99課「some〜,others〜」と100課「that of 〜」を片付けた。代名詞を使ったむずかしい構文で、「重要構文101」は英文読解に何よりも大切な項目ばかり。よく理解できていたね。あと1課で完成だ。
 MA君の文法作文は「仮定法」。基本事項は充分理解していたが「仮定法現在」といわれる項目にも注意しよう。それは「要求・提案・主張」する内容文には動詞の原形を用いる、というもの。I suggested that she be more careful.のように。she beが見慣れないだろうけど、イギリス英語ならshe should be というところで米語ではshould を省略したもの、と考えてもよい。
 2年生TACさんは33,34課「形式主語のIt」を勉強した。Itが不定詞句to〜やthat 節を受ける働きは、さらに〜ing句やwh-節も受けられるというレベルまで知っておいたほうが良い。和訳では「andの後ろを見よ」を思い出して、A, B and C のように同類を3つも並列するときのカンマには注意が大切だ。今日の高知大の問題では「文SV〜」が3つつながっていたね。
 TAYさんは23・24課「動名詞の慣用用法」。Exercise AとBは楽にこなせるが、Cの入試問題は少々骨があるね。Research has shown, however, that you can learn much more if you study a little every day.(しかし研究によって、毎日少しずつ勉強すればもっとずっと多くのことが学べる、ということがわかった。)カンマ・カンマをカッコ(挿入のマーク)と考えればよい。howeverを文頭に移動させればhas shown that you〜という文が復元できる。
 OSAさんは32課「It seems that〜」と33課「形式主語のIt」を勉強した。大阪工大の過去問では、代名詞themや it の指すものを発見しないと和訳が完成しない、という難問だったね。
 1年のTAMさんは「仮定法」の2回目、上級編を勉強した。As if〜(まるで〜のように)、With(〜があれば)without(〜がなければ)、If only S V(〜であればなあ)、,as it were,〜(いわば〜、仮にたとえてみれば〜)などたくさん勉強した。尾上 

(追記)友人とまた金時山に登ったら、山頂の大岩の陰に「シラヒゲソウ」が楚々とした姿で2輪咲きだしていた。崖を下ったイバラの先だから人はあまり近づかない。盗掘の心配が少なくていいね。つぼみがまだ20個もあるから次の出会いが楽しみだ。まん丸い鉢の形の葉が何層にも連なった軸の先に一輪だけ真っ白な花を咲かせる。こういう葉のつきかたをした姉妹にウメバチソウ(梅鉢草)という梅の花に似たものがあるが、こちらは5枚の花弁の先に白い髭をいっぱい生やした美しい姿だ。西丹沢の渓谷にも咲いているそうだから見に行ってみよう。
 山頂には小屋のない山がほとんどだから、汗をかきかきやっとたどり着くと切り株や岩に腰掛けてまずはお弁当の時間となる。わたしは時間に余裕のある頃はよくコーヒーを入れた。豆を手動のミルでガリガリ挽くところから始めると連れ合いや周囲の人たちが注目し、バーナーで沸かした熱湯を注ぎそのふくよかな香りがあたりにプーンと漂うとみんなの羨望の目が集まり、分けてあげると大感謝される。澄み切った山の空気とミックスされてコーヒーの味は最高にうまかったなあ。
 頂上に着いたら大展望を見たからさあ下山、ではなくてしばらく四方周辺を散策してみるといい。標高の高いところだからきっとなにか珍しい花や草木に出会える。そして、「金時山」のように歴史ある山小屋があるときはぜひ立ち寄って主人とあいさつをかわすのがおすすめだ。付近の登山道は彼らが日頃から自発的に草刈やら階段の補修やら整備をしてくれるのだから。「ジュース」一本でもいいし、おすすめの「きのこ味噌汁」でも注文するといい。市価の5割増や2倍のものもあるけど、ヘリコプターやリフトで運び上げるのだから当然だ。小屋に立ち寄らずビタ一文も使わずに下山する人を見ると実にもったいないなと思う。小屋のなかでは山好きの連中がワイワイ自慢話に花が咲いて、楽しい思い出づくりだけでなく「山の学校」の豊かな情報源になるんだよ。

2014/09/08 (Mon) 23:48


どこを修飾するの?
どこを修飾するの?
2014年9月5日(金)裾野市民文化センターにて 「フジアザミ」
 また部活が始まったせいか、会員の出足が遅くなった。7:30になってYU君登場。英文の理解度は和訳してみればわかる。かなり高いレベルまで達しているけどもう一歩だね。簡単なようで修飾語句の扱いがむずかしい。特に文末の前置詞句は直前の名詞句を修飾する場合と、前方の動詞句を修飾する場合の違いを判断しなくてはいけない。文頭にある時は -ly形の副詞と同様に「全文修飾」とかんがえてよいが。京都大学医学部に今年合格した1級先輩が学校を訪れ後輩に激を飛ばしたそうな。いい刺激になっただろうね。
 TA君は半月ぶりの出席で「比較」の復習。といってもずいぶん忘れていてもう一度やり直しが必要だった。「The 比較級, the 比較級」の構文や、いわゆる「鯨の公式」、thanとasの接続詞としての働きなど。語句並べ替えはかなり手こずったので夏休み中の英語力低下を心配したが、文法問題では70%正解が出せた。勉強時間をもっと増やしたいね。推薦入試本番まであと2ヶ月。
 2年生は第5章「It中心の構文」に入った。 〜to see if apes could communicate with humans. 「猿が人間と会話できるかどうか調べるために〜」。if には「〜かどうか」と疑問の気持ちを伝える用法もあってwhetherともいう。EC君の弱点が見つかってよかったね。
 「セミコロン;」の働きはなんだっけ?ピリオドよりも短いがカンマより長く「間」を空けることで聞き手にどういう意図が伝わるのか?英語の場合は、前文の言い換え、より明快な言い直し、またはその理由だろう。だから、和訳の場合はそこで一度区切って、「すなわち」とか「なぜなら」を補わなければいけない。文と文の接続が普通は「そして、さらに、だから」と追加になる日本語の場合とは逆だね。
 32課「It seems that〜」は見方を変えると「that〜」の文に I think「自分の判断だけど」と付け加える表現なのだ。英語学ではこれを「法」(ムード・気分)という。だから He seems to know everything.(なんでも知っているようだ) はHe may know everything.(知ってるかもしれない)とほぼ同じで seem toも助動詞みたいなもの。こういうのを「法動詞」ともいっている。話者の判断を表しているのだ。日本語の文末で使う「〜だね」「〜だよ」「〜らしい」「〜かな」もその仲間だ。 尾上

(追記)「ふじあざみライン」を走って、「富士山」須走口5合目2000mに行ってみた。なじみの山小屋「東富士山荘」の米山さん親子にあいさつすると「今はちょうど端境期で花が少ないなあ。最近気温が低くてキノコもよく育たないよ・・」という。その先に新しい小屋が建っていて、正面に「千円札」がいくつも入ったガラスケースが置いてある。「保全協力金」を徴収する男性が立って無愛想ににらみつける。反対側にも腕章をつけた女性が疲れた顔で腰掛けている。あいさつもニコリもしない。「こんちは!気をつけて!」が聞きたいのに。期待に胸ふくらませてこれから山頂をめざす人たちはきっとがっかりするだろうな。TVの報道では寄付する人が50%に満たないそうだ。昨年6月の「世界文化遺産登録」以来、入山者を規制しようとして始めたから「まだ使い道が明瞭ではないから・・」という理由かもしれないが、不人気の理由はこんな些細なことにもあるような気がした。
 いつものように正味2時間のショート登山では、6合目の「長田山荘」まで登るのがやっとだった。それでも秋の花を15種もみつけたしタマゴタケも3本あったよ。曇り空で山頂も下界もガスでなにも見えないけれど巨大な富士アザミ(赤)、山トリカブト(青)、巴シオガマ(赤)、マメ科の紫モメンヅルなどがルートの左右に絶え間なく続いてカメラに残しておきたくなる。地味な花だが尾上イタドリ(白花)と名月草(赤花)が仲良く大きな草叢になって咲き誇っていた。オノエが付いた花には愛着がわく。「山の尾根」の意味で6月のオノエランでも紹介したよね。
2014/09/05 (Fri) 23:31


電子辞書の時代
電子辞書の時代
2014年9月1日(月)三島ゆうゆうホールにて 「朴とツチアケビの実」
 OSAさんが米国テキサスにホームステイ体験してきた。が、明日のテスト勉強があるからみやげ話を聞く間もなかった。プリントは「It中心の構文」を勉強した。TACさんも同じ第5章に入って「It seems that 〜」の重要構文も勉強した。東北大の過去問でWe sometimes forget that literature for children differs from literature for adults in degree, but not in kind.・・が難しいのは but の働きだ。In kind がin degree との対比で butでつながっている、とわかれば「子供向けの文学は大人向けのものと程度が異なるのであって文学の種類が異なるのではない、ということを私たちは時々忘れている。」and やbut の扱いに徐々に慣れていこう。
 3年MA君も1ヶ月ぶりの出席だ。8月は沼津のS予備校で英・数などの夏期講習に参加した。成果が充分あったようでよかった。今日は第12課の「比較」をやった。文法力はまだ70%くらいかな。little, less, leastの語形変化なんかで手こずってはいけない。英作・並べ替えでもっと着実に書けるように練習していこう。
 TAMさんは「課題テストの勉強をさせてください・・」と。範囲は「不定詞・分詞・動名詞と助動詞」だから大変だ。それぞれの慣用語法の辺をしっかり覚えるといいと思うよ。TAYさんから「今週学校でスピーチコンテストがあるので指導してください。」という要望あり。手書きの原稿にいくつか修正のアドバイスをして読みの練習をした。単調にならないように各文ごとで中心になる1語に抑揚をつけよう。新情報や固有名詞ははっきりゆっくり発音するといいね。日本人はsの発音があいまいでfやthとの区別がはっきりしない。チンパンジーのように上下の歯をかみ合わせて「ス」「ズ」としっかり摩擦音を作ることだ。やってみて。 尾上 

(追記)英語学習で電子辞書が完全普及した今日、ペイパーの辞書をひく生徒は見かけなくなったなあ。教師の私も愛用者のひとりで紙のものと併用している。一長一短あるけれどその便利さにはかなわない。短時間ですぐに語義がわかるから苦労知らず。忙しい現代生活にはピッタリだ。ところが紙の辞書をひくには薄い紙を行きつ戻りつ、イライラしながら何度もめくり目的の単語に達するのに1分も2分もかかる。その手間を解消してくれる電子辞書はスグレモノ。
 しかし、10年・20年前には「教室に持ち込むと取り上げるぞ!」と目くじらを立てる同僚もいたなあ。(今もどこかにいるかも・・・)。「英英辞典」をひけ、「大辞典がよい」などと「これこそ英語学習の本道」と唱える先生も大勢いた。いずれも英語学習に苦労する一般生徒への無理解が原因だ。
 この半世紀、世界にも類を見ないほど多種多様で使いやすい学習用の「英和辞典」「和英辞典」は、日本の出版文化が生み出した宝物だ。受験の世界では長らく定評のあった「辞書の研究社」の「新英和中辞典」に対抗して、そのライバル「言語の大修館」から87年に「ジーニアス英和辞典」が出版された。最新の言語学を応用した画期的な企画で販売戦でも成功し、IT時代を先取りした大手メーカーの電卓に採用されたから、これが今の高校英語学習の主流になったというわけ。振り返るとこれが「バブル絶頂期」の遺産で、それ以後20年不景気も災いして出版業界は先細りの一方だ。当然、民間に頼りきりの「辞書の改訂や発展」もストップしている。
 ちなみに、市販の電子辞書をいろいろ調べてみると、今年発売されたカシオの「Ex-word文系大学生モデル」がよさそう。ジーニアスと新英和の両方が入って、それぞれの和英も収録されている。価格はAMAZONなら2.8万円。高校生にも十分だし私の好きなリーダーズも入っていて将来ずっと使える。もうすこし欲張って「英語コンテンツ充実モデル」(2.7万円)もいいね。「高校生モデル」はジーニアスだけだが音声機能などがついていて2.4万円。しかしシャープなら同程度がもっと安く手に入る。旧モデルになればさらに半値以下だし、紙の辞書を自宅で併用するなら、ジーニアスか新英和の辞書が入っていさえすれば十分だ。
2014/09/01 (Mon) 23:56


訳語をひねりだす
訳語をひねりだす
2014年8月29日(金)裾野市民文化センターにて 「タマゴタケ」
 新学期を目前にしてもう秋だというのに、この夏は6月4日の入梅以来ずうっと梅雨明けしてないのでは?ほんとに雨空ばかりだね。広島では未曾有の大災害も起きたし東京でも道路が冠水したとのこと。しかし湿度の高い気候のおかげでいいこともある。昨日は傘もちで裏山に登って茶店「しるこや」を目指したら、林間に「タマゴタケ」を発見。ずらっと並んで11本も!生まれたばかりの「たまごちゃん」には感激した。かわいい!「おいしいんだよ!」とその店主に2本ほどおみやげにしたのに、「食べませんよ、こわいから・・」と返された。

 YU君は「明後日学校で全統の記述模試があります。むずかしいですか?」という。「今までの駿台模試よりは,河合の方が少々むずかしいし、合格判定も厳しい結果が出てくるね。C判定のところがDとか・・・。難しい方が君にはかえっていいよ。力を発揮できて偏差値が高く出るのでは?」今日の文法作文は「比較」。英文和訳の「時間構文」(〜するや否や・・・)とともにほぼ正解が出せたね。
 EC君は実家に行っていたのでひさびさの出席。29課「助動詞+完了形」は「話者」が過去の内容について非難や残念の気持ちを表す表現。should have told the truth「真実を述べるべきだったのに(と私は思う。)」30課は「いろいろな助動詞に近い表現」でbe supposed to 〜とか、have to〜、have only to〜などを整理した。これらも「話者」の気持ち(ムード)を表しているね。3つ目は「〜するだけでいいと思うよ。」の意味。
 KI君も助動詞の同じ項目を学習した。代名詞のtheyは直前にある「複数形の名詞」をさがせばよい。・・a means to this endでthisは前文の内容をさすから「こういう目的(目標)への手段」と訳す。1語がたくさんの意味を持つことを多義という。電卓辞書に出た「ひとつおぼえ」ではよい和訳ができない。前後の文脈から柔軟に訳語を「ひねりだす」ことが大切だ。 尾上

(追記)日本語はどこから来たのかな。そのルーツはモンゴル語だとわたしは思う。赤ちゃんのお尻には「蒙古斑」という青いアザがでるし、横綱・白鵬や日馬富士の顔もわれわれとそっくりだから人種的にも近い親戚じゃないかな。
言語学者の故・大野晋氏による著書「日本語の起源」(1957)によると、「日本語のルーツはインド南端のタミル・ナードゥ州とスリランカで話されるタミル語らしい」という。現地調査をしてみると、単語や語順だけでなく社会の風習にも類似点がたくさんあったから。このタミル人がインド洋と南シナ海を越えて日本までたどり着いたという。がしかし、それなら途中の国々や島々にも同系の言語や風習が残っていなければおかしい。
 日本語はどこから来たのか。私の推測ではもっと北の方に似た言語があるではないか。「ウラルアルタイ語族」と呼ばれている朝鮮語・モンゴル語・シベリアの少数民族の言語などは、「動詞」が文の最後にきて日本語と語順がそっくりだ。古代モンゴル語が先祖の言語(祖語)であって、東方に向かったものが日本語になって残り、南方に向かってヒマラヤ山脈を越えたものがインド南部のタミル語になったのではないか、と想像している。一番古い言語が陸地の先端や島に残る、という「言語周圏説」が通説だから。さらに西方に向かったものはトルコ語、ハンガリー語、フィンランド語などになったのではないか。コムリー博士の「言語類型論」の研究が証明してくれる。おもしろいよ。最近「遺伝子」の研究が進歩して人種の同定も可能になったからさらに正確な議論ができるかもしれない。ウィキペディアで調べてみて。
 欧米人が自分たちのことをWhite(白人)とはいわず、コーケイジャンCaucasianと呼ぶことを知ってた?それはコーカサス人・コーカソイドのこと。英語・ドイツ語・フランス語・ロシア語など、インド・ヨーロッパ語族を話す白人たちのふるさとはコーカサス地方。黒海とカスピ海に挟まるカフカス山脈のふもと、今のグルジア共和国のあたりといわれている。世界がこんなに狭いんだから、われわれ黄色人種はモンゴリアンMongolianかもしれないね。
2014/08/29 (Fri) 23:31


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