ピンクのプリントで12月・1月の予定表を配布した。年末・年始は三島も裾野も閉館なので各1回お休みにします。UG会が休みにするのは年に1回この日だけです。
裾野のEC君が初めてこちらに参加した。人数が多いから個人指導の時間が比較的少なめになるけどね。前回やりきれなかった英訳の難問をやってみた。A, B, C or Dを読み取ることが大切。「orの後を見る」とDがCと並列であることが分かる。しかしその前にさらにカンマがいくつもあってB もAもすべてor でつながっていることに気付いて欲しい。
TACさんは接続詞asの特別用法。As far as〜「〜である限り」と様態のas「〜のように」を勉強した。as if〜「まるで〜のように」,as they are「〜ありのままに」など大切なイデイオムだ。Any book will do as long as it is interesting and helpful.「面白くてためになるならどんな本でもいいよ。」as long asは接続詞ifと同じ働きだ。will doはdo good「役に立つ」と似た意味。「ためにならない、害になる」はdo harmというね。
TAYさんは関係代名詞whatとasの特別用法。whatはsomething whichに置き換えられる「先行詞」を含む関係代名詞。「〜もの」「〜こと」と訳すがwhat Japan isは「日本の今日のすがた」と訳すと良い。Leaves are to the plant what lungs are to the animal.「肺が動物に大切であるように葉は植物にとって大切なものだ。」のように、whatが「大切なもの」という意味を持たせている。参考書などの通説になっている、「葉の植物に対する関係は、肺の動物に対する関係と同じである。」という和訳はわかりにくくてイヤだね。「だから何だって言うの?」と聞き返したくなるよ。
3年MA君は前回の和訳を見直した。We go on a journey chiefly to be free of all impediments and of all inconveniences; to leave ourselves behind, much more to get rid of others.「私たちが旅に出るのは主にあらゆる障害から逃れるためだしあらゆる不都合なことから逃れるためだ。つまり自分を捨てていくためで、ましてや他人からのがれるためであることはなおさらだ。」セミコロンの後の不定詞to leaveとto getはともに前述の不定詞to be freeの説明をしているから「〜のため」と訳を補っておきたいね。
TA君はシリーズ最後の第20課「動詞の語法」を勉強した。「〜すること」で動名詞 -ing だけを取る動詞のまとめ。全部で55題もあったがまだまだ覚えることがたくさんあるね。
1年TAMさんは「まとめ問題」をやった。使役動詞のhaveをつかって「人に〜してもらう」はhave+人+原形/have+物+–edと覚えよう。「助動詞+完了形」はほぼ理解できていたね。
SUさんはTOEFL問題のシリーズ4に入った。「記憶力を高める方法は?」という面白い話題だけど難しかったね。22行の本文はほぼ読めているようだけど、12の設問がどれも紛らわしい。4つの選択肢も表現法を変えているから、仕方なく消去法でダメなものを潰していくしかない。この同じ問題を昨日、米国人大学院生のマシュー君にやってもらった。結果は12問中11問正解だった。アメリカ人なら当然かあ! 尾上
(追記)米国人学生・マシュー君が訪ねてきたので御殿場駅に出迎えて駅前の蒸気機関車D52を見物した。御殿場線の坂道を幾度ものぼったり下ったりした齢70歳の強者だ。
マシュー君は私の次男が20年前に留学したオハイオ州立大学院の優秀な後輩で、今はカリフォルニア州立大学アーバイン校の院生。「日本の古典文学・文化」が研究テーマで、最近日本人に帰化したドナルド・キーン博士(元NYコロンビア大学教授)と似た分野だ。昨年フルブライト奨学金を取って法政大学の「能楽研究所」に留学し論文を執筆中だ。32歳でまだ博士論文が取れないのが悔しいが来年中にはなんとかなりそう。先日の「笹子・雁ケ腹摺山」ハイクに参加できなかったし、1年半の留学期間が今月末に切れるので帰国の前に旧交を温めにおとづれた。
その後、市の「馬術競技大会」に行ってみた。この大会は近在の大学馬術部や県内外の愛好家が参加する。美しい姿のサラブレッドThoroughbred(純血種で育てた、の意味)を上手に操って障害を飛び越える。オリンピックの競技にもなっているよね。ところが観客のなんと少ないこと。終了間際に着いたせいもあるけど、1組しか応援していなかった。「競馬」と違ってマイナーの競技なんだね。
この「馬術センター」から滝ヶ原の「米軍キャンプ」Camp FUJIには近い。兵役に行ったことのないマシュー君にはどうも恐怖の存在らしいが、敷地内の赤い鳥居を珍しがってカメラに収めていた。最近は新型のヘリコプター「オスプレイ」が飛来しているそうで、頭上を飛んでいるとなると私もコワイな。
さらに富士山の中腹を南に進んで大好きな「オンセン」に連れて行った。「御胎内温泉」で露天風呂に入り将来のことなど語り合った。「九州大学」から講師の依頼があったけど断ったこと。九大の外国人学生に日本の古典文化を英語で教える講座の担当だったらしい。米国の恩師に相談したらドクターを取るまで就職を待て、と言われたらしい。とりあえずカリフォルニアに戻るが、近いうちにきっとまた来日しそうな口ぶりだった。
