3連休も文化の日になってやっと青空になった。さわやかな秋の夕暮れ、三島に着くと大ホールで上演した「韮山代官・江川太郎左衛門」のオペラがちょうど終わって、ぞろぞろと大勢の観客が玄関を降りてくる所だった。韮山には「時代劇場」という歌舞伎の花道のあるユニークな文化センターがある。伊豆の国市民で女優の藤田弓子さんが中心になって演劇やオペラの活動が盛んな町だ。昔、「源頼朝」の創作オペラを見に行ったなあ。その伝統が今も脈々と続いているらしい。
NU君は日体大希望。センター試験と2月の本試験めざして頑張る。今日は第3課「助動詞」を勉強した。助動詞は「動詞を助ける」オマケ(?)ではなくて、文全体に「話者(その文を読んだり書いたりしている人)の判断」を加える大切な働き。たとえばmustは「(100%)・・しなきゃだめだよ」とか「(100%)・・・に違いないよ」と(文には登場しないけど)「話者」(I)が言っている。must notは「・・・してはダメだよ」と、100%の禁止なのだ。
MA君は和訳で「一橋大」や「上智大」をやってみた。比較表現のall the more〜because・・(・・なのでそれだけいっそう〜だ)とか,反対にnone the less・・ because(・・だからといってそれだけ〜でない、ということではない⇒・・だけど、それでも〜だ)。比較級の形容詞にthe がつくのは「その分だけ」の意味を持たせているのだ。バートランド・ラッセル卿の「幸福の獲得」も難しかったね。「カンマが多すぎてどこから手をつけたらよいやら・・・」と君はいうけど、根気よくまずはSVを特定することだ。前置詞+〜はすべて修飾語(M)だからカッコにくくっておけば文の骨組みが見えてくるよ。
YAさんも同じ単元で「中央大」の長文問題を解いた。科学者は「仮説」をたててそれを「証明」するために実験する。ここでは「先生の期待がどのように小学生の成績向上に反映されるか」の実験。その実験プロセスがくわしく説明されている。低学年ほど効果が大きいと、はっきりと数字になって証明されるところが面白い。
TAYさんは重要構文33課と34課で「形式主語It」の用法を勉強した。Itが長めのto〜不定詞句や〜ing動名詞句の代わりに主語として使われること。that節の代わりや、疑問詞節の代わりにも使用できる。英語学ではこういう形式主語itのことを「虚辞」と呼んでいる。長めの主語が文の後ろに移動したので、その「空き地」を埋めるためだけの働きなのだ。
1年のTAMさんは前回、文法問題で「助動詞」をやった。説明時間が少なかったので今日返却しながら解説した。未知の助動詞がいくつかあったからマルが少なかったね。文法書で復習してみてください。今日は「動詞の時制」をやったらかなり正解が多かった。得意な単元だったね。明治学院大の過去問にも挑戦。「幼いうちに読書の習慣をつけることが大切。それも最も優れた作品を読ませたい。」という内容。難しいけど中身のある英文に挑戦するのは意欲を駆り立ててくれるね。 尾上
(追記)新しい自転車が宅急便で届いた。「レイチェル」という名のライトブルーの車体で20インチの車輪だから可愛い感じ。目的はリハビリ中の家内の訓練と楽しみ用。だからまずは折りたたんで「山中湖」や「芦ノ湖」まで車で移動できるもの。御殿場はどこも坂だらけだから座ったままで上り坂も楽に走れるよう電動アシストのついたもの。ヤマハのPASにも折りたたみはないのでネットで探したら、大阪のオオトモという会社から製造直売で販売されていた。
さっそく説明書を見たけど組立がとても難しそうなので市内の自転車屋に依頼することにした。馴染みの専門店は高齢化のため廃業しているし、「うちで買ってもらわないと組立だけでは受けません」という店もある中で、やっと旧御殿場の伴野輪店がOK。看板も目立たない小さな店だけれど店主は人の良さそうなおじいさんで奥さんの呉服屋と店内で併存している。「夕方までに出来ると思います。」
3時間後には電話があって家内と一緒に受け取りに行った。「餅は餅屋」で特に大ベテランのおじいさんだから仕上げはバッチリ。なまじっか手を出さずに、梱包のままお願いして正解だった。仕様書を見て自分で組み立てる方式だけど、とりわけ不器用を自認する私ならきっとあちこちで行き詰っていたと思う。
広い場所で試運転してみようと、近所の御殿場南高のグラウンドに行った。家内は色も形も大きさも気に入って何度も練習してみた。電動アシストをONにしたら急にペダルが軽くなってスイスイとじつに楽に走る。これにしてよかったね。
実はこういう自転車で山に登ったことがある。4年前の夏、「利尻・礼文・サロベツ」のツアーに参加したとき、深夜ひとり念願の日本百名山「利尻山」1719mに向かった。「ホテル利尻」のレンタサイクルでアシスト付きを借りて、真っ暗な自動車道をグングン登って行った。1時間かけて予備バッテリー2本も使い切る頃、夜が白々と明けてやっと5合目の登山口(470m)のある「見返り台園地」についた。ちょうど沼津の海岸と御殿場の我が家の標高差を登りきったのだ。電動アシストの威力だね。今は黄色の「利尻ヒナゲシ」が咲いているという山頂はガスで見えなかったけれど、眼下に「沓形」の半島と対岸の「礼文島」が見えたから念願達成。ホテルでの朝食に間に合うように戻らなきゃ、帰りはたった15分でスイスイと風を切って滑り下りていったよ。
