裏山の「しるこや」が昨日をもって閉店。京都の小林さん夫妻が5年間で育てたいい店だったのに。山登りの楽しみ半減で残念だ。このブログの壁紙も過去の物になるのか。
2年TAYさんは第52課で譲歩構文を勉強した。Whatever he does will be successful.(彼がやることはなんでもうまくいくだろう)とWhatever he does, he will succeed.(彼はなにをやっても成功するだろう)の違いは?カンマがあるかないかに注目。前文はAnything which he does・・と同じで複合関係代名詞をつかった名詞節だけど、後の文はNo matter what he does, ・・とおなじ副詞節で主文を修飾している。
TACさんは61・62課で接続詞asの特別用法、as〜as possibleやas〜as ever、as〜as anyを勉強した。いずれも前のasは「同じくらい」の副詞で後のasは「〜とくらべて」の接続詞だと思えばよい。中央大の問題で Give everyone a chance to read and speak English, however bad and slow the pupil’s reading and speaking may be. (英語を読み話すチャンスをみんなにあげなさい。その生徒の読み方や話し方がどんなに下手でのろくても。)後半はやはり譲歩文で No matter how bad and slow・・におきかえられるのだ。
KOさんは新潟大の英文でThe criticism is often made that watching TV is passive. 「批判が作られる」(?)ではおかしいね。Make a promiseが動詞のpromiseを熟語で表現したものであるように、make a criticismは一語ならcriticizeという動詞に相当する。さらに that以下がcriticismの内容を示す同格関係の節なのだ。だから「テレビを見ることは受身的だという批判がよくなされている。」となる。
3年TA君は英作文で「あの方はどこの国の方だと思いますか。」でミスをした。後の節はいつも「疑問詞」+S+Vだから What country he is from となる。さらにDo you think の時は疑問詞what countryが文頭に出なくてはいけない。どこかで勉強したのを思い出した?
MA君は都立大(首都大東京)の問題で ・・, a man goes swiftly mad if he is isolated in a silent, darkened room, cut off completely from the external world. が難しかった。このcut off(切り離される)の前のカンマがisolated以下とどういう関係にあるか?いつもの「すなわち」のカンマだよね。aがroomにかかるなら silent, darkenedもroomにかかる。「もし静かな暗くした部屋に一人きりにされたら、つまり外界から完全に切り離されたら人はすぐに気が狂ってしまう。」
NU君は「関係詞」の文法問題をやった。As is often the case with him,・・・(彼にはよくあるように)でこのAsはwhichの代わりの関係代名詞。後の文を受ける関係代名詞なのだ。こんどの日曜日、2月1日がいよいよ第一希望大学の入試日。いい結果を期待しています。
1年のTAMさんは「比較構文」を勉強した。「鯨の公式」no more〜 thanやThe 比較級S V, the 比較級S V(すればするほどますます・・)など、難しい構文を総まとめした。都合によりTAMさんは今日で退会となった。残念。添削した答案は郵送するね。 尾上
(追記)レンタルビデオで「少年H」を見た。原作は、後に舞台芸術家として名を成した妹尾河童の自叙伝的小説だ。1941年、ハワイの真珠湾攻撃に始まるアメリカ・イギリス(連合国側)との戦争時代、国際都市・神戸の市民がリアルに描かれている。17年のロシア革命を逃れて白系ロシア人もいたし、その後ナチス政権を逃れてユダヤ系ポーランド人がひそかに港を通過していた。
ドイツ語は友邦(日・独・伊三国同盟)の言葉で許すけど、英語は敵性外国語として使用が禁止され、ピッチャー・キャッチャー・セーフ・アウトなどの野球用語も「投手」「捕手」「ヨシ」「ダメ」とすべて訳語で放送された。私の90才になる叔母たちはこの時代の女学生で英語を学校で教わっていない。国は代わりに独語・伊語を教える考えもなかったようだ。人材がいないしね。敵のことばを勉強させて、戦争勝利後に生かすという発想も余裕もサラサラなかったということだね。
共産主義思想やキリスト教までが弾圧された時代、空襲の焼夷弾で大火事になった街中を逃げまどった一家。この映画では焼け野が原の中から自分のミシンを見つけ出し再び立ち上がる仕立屋の父。その敬虔なクリスチャンの家族と共に生き抜いた少年ハジメの、10歳から15歳までの成長の様(原作小説の上巻)が生き生きと描かれていた。戦争を賛美する大人たちに疑問を抱き、ひたすら前向きで純粋に生きようとする少年の姿が描き出されていた。昭和という時代、戦争とは何かを知ることのできるいい映画だ。
