21日(土)の朝刊に「企業ニュース社」に加えてもらって、折り込み広告でUG会の新会員を募集した。小さなスペースだけど4月1日からの「春期講習」の案内も載せた。4人〜6人くらい加入してくれると理想的だな。
3年YU君は前回、東大の「死の恐怖」の英文要約50語〜60語がとてもうまく書けていたよ。settle「定住する」とは、移動の生活をしている個人、団体(冒険家、旅芸人、フーテンのトラさん、ホームレス、遊牧民など)が一カ所に腰を据えて暮らすこと。大学でsettlement活動をみつけたら、そういうホームレスに定住の援助をする活動のこと。次回は最後のようだから「英作文」を中心に勉強しよう。
YAさんは今日もTOEFLのITP版を3題やってみた。70〜80%の正解だから合格だ。なにも満点でなくていい。わざと間違えそうな選択肢を加えて平均点を下げようとしているだけだから。TOEFLは年間なんども受験できるけれど、受験料が高く1回200ドル以上もカード払いせねばならない。国内の普通の検定料の10倍以上だ。さらに4技能(Reading, Writing, Speaking, Listening)すべての試験があるから、日本人でもかなりの語学力が要求されるが、米国の州立大や名門私立大に入学するには高得点を取らねばならない。
そこで上智大学が中心に開発されたのがITP版で、聖心女子大ほか東京・関西の多くの大学が団体で採用して、英語圏の国々への留学生用に利用している。日本人は「発信」が苦手なので、得意な2技能(Reading, Listening)つまり「受信」だけに絞ってペーパーと音声でテストする。SUさんもこの目標があるから大学生だけどUG会に通ってくれる。
2年KOさんは英文の仕組みがかなり理解出来ているけど、語彙力をもっとふやしたい。前回「中央大」の和訳では苦労したね。firmは@しっかりした A会社。companyは@会社 A仲間、greedyは@貪欲な A食いしん坊の、・・など。電子辞書は便利だから私も使うけど、家庭学習などで余裕があったら是非ペーパーの辞書を引いてみるとよい。特に頻出の基本単語は例文をみながら語源や例文も一緒に勉強すると記憶に残るよ。
TACさんは「特殊構文」の第1弾「名詞構文」を勉強した。動詞や形容詞の名詞形を見つけたら「〜の〜の〜」と理解しにくい日本語にせず、前後に主語や目的語に相当する名詞にも注意して「〜が〜を(動詞)〜すること」とか「〜が(形容詞)〜であること」というふうに一つの「文」になるように和訳するとよい、という大切な単元だ。例えば・・because of the immediate spread of news.は「ニュースの瞬時の拡張のため」と訳すよりは、SVの文に置き換えて、because news spreads immediately「ニュースがすぐに広がるので」と訳せるように意識しよう。
終了後YAさんのお母様がご挨拶に見えた。私が中学時代住んでいた宝塚市のご出身で、お父様も西宮市の甲陽学院高校で私の後輩という奇遇だった。YAさん、上智大では「国際法」を志すそうで実に楽しみだ。お礼状と素敵なマグカップをいただいた。”No.1 Teacher”の文字とトロフィーの絵。そうなれるようまだまだ努力します。ありがとう。 尾上
(追記)春の訪れの遅い御殿場の拙宅でも美しい純白の「モクレン」が咲き出した。毛筆のような形の大きなつぼみをたわわにつけて寒い冬を乗り越えた。嗅いでみると高貴ないい香りなので一枝折って花瓶に挿した。真っ白な六弁の中央に赤色のめしべと黄色のおしべが見える。純白の花弁に真っ赤な芯の「オオヤマレンゲ」にも似ている。これは我が家の庭でも咲いてくれるが、奈良の大峰山に自生している国の天然記念物だ。
朝日百科「植物の世界」で調べたら白のモクレン(木蓮)は「ハクモクレン」で、街路樹でもよく見かける紫の「シモクレン」と区別するそうだ。「オオヤマレンゲ」や「コブシ」も皆「モクレン科」の仲間だったとは知らなかった!「コブシ」は山に行くと「タムシバ」という名で、昨年春には箱根の全山をまるで雪のように真っ白に染めたなあ。さらに巨木の「ホウノキ」もこの「モクレン科」だとわかった。これも芳香が好まれて大きな葉は「朴葉味噌」の皿になる。
米国ではモクレンを「マグノリア」と呼んで、濃い紫やピンク・白の花が一杯に咲く。私は昔NYに滞在中は4月下旬の「桜まつり」に合わせてよく「ブルックリン植物園」に行った。正門からイベント会場の「日本庭園」に至るまでの遊歩道はずうっと、見上げるような大木のマグノリアの花に溢れていた。同じ時期に咲いて桜よりもずっと大振りの花がアメリカ人好みかなのもしれない。
日曜日、沼津に買い物に出たついでに久しぶりに沼津東高に立ち寄った。懐かしい「香陵記念館」(図書館)とその裏の「逍遙の杜」にはよく池の掃除や生徒の監督に行ったなあ。6月には真っ赤なヤマモモの実がいっぱい落ちていた。まだ桜開花には早くて冬景色だったが今月末には咲き出してこの「杜」が離任する先生たちの花道会場になるはず。
10年前と変わったのは一番奥にある、旧図書館で学生食堂だった「香陵会館」くらい。改装したらしく真っ白に化粧していた。入口には早咲きの「寒緋桜」が今もそのままで、真っ赤な花びらが絨毯のように散っていた。50歳で東高に転勤してまもなく、ここには「ニュートンのリンゴの木」が記念植樹された。東大名誉教授の長倉三郎氏が母校の東高に寄贈したもので、東大附属の「小石川植物園」から分植したもので、元はイギリスの原木からとった孫の苗木だった。
このリンゴの木はニュートンが「万有引力の法則」The Law of Gravitation を発見するきっかけになったという。そうだ!思い出した。中学でご褒美に「カツ丼」をごちそうしてくれた社会科の先生が、私の卒業記念ノートに「ニュートンもクソの落ちるに気がつかず」という川柳を書いてくれたなあ。博学で面白い先生だった。
ここは私が11年間車を駐車した場所でとても懐かしい。いつも玄関を通らず朝夕この通用口から出入りしていた。寒緋桜と並んでコブシの大木が真っ白な花を一杯につけていた。このコブシの花は秋になると名の如く「ゲンコツ」のような形をした実をたくさんつけ鮮やかな赤いタネが飛び出してきた。「ホウ」(朴)も大きな実を結ぶ。箱根に行くとホウの木の下でトゲトゲの出た実を拾うことがある。
