高校英語UG会 三島・裾野・御殿場

total : 104632
today : 5
yesterday : 23

英語の論理展開のしかた
英語の論理展開のしかた
2015年4月27日(月)三島ゆうゆうホールにて 「クマガイソウ」
 御殿場でも朝から20℃を越える5月中旬の陽気になった今日、玄関前のクマガイソウが2輪咲いた。家内を乗せて久しぶりに箱根の「強羅公園」に行ってみたらカフェの前にも鉢植えのクマガイソウが2輪。帰りに仙石原の「長安寺」に立ち寄ったら黄色の西洋カタクリのそばに大きなクマガイソウが1輪。自然界はどこかでちゃんと繋がっているんだね。
 名前の由来は、大きな楕円形の白い花弁(唇弁)が源氏の武士・熊谷直実が背中に背負った母衣(ほろ)のようにみえるからだという。ちなみに直実が「一ノ谷の戦」で一騎打ちをやった相手の平敦盛にちなんでつけた「アツモリソウ」も大きな母衣の形だ。こちらは平家の色・赤色なんだ。昨夏「三つ峠」の山頂で見つけたなあ。
 TACさんは前回、構文101の和訳でほぼ正解が出せた。欲を言えば、英語では文の前になにも接続詞がないときは、前の文の「説明or」か「理由for」が省略されていることが多いと覚えよう。日本語で考えてごらん。文の前に接続詞がなければ「そしてand」や「だからso」が省略されているのが普通でしょ。この論理展開の違いは英文和訳でとても大切だ。結論が先で説明が後、は英語。説明が先で結論が後、は日本語だから。今日は「省略」と「挿入」を勉強した。「カンマカンマはカッコ」と私がいつも言っているのは、この「挿入」を見分けようということなんだ。
 TAYさんは77・78課「無生物主語構文」をやった。About ten minutes's walk brought us to the river.「約10分の徒歩が私たちをその川に連れてきた。」では日本語として奇異なので、「目的語の人usを主語に置き換えて、つまり受け身の文に書き換えるようにすれば自然な訳文ができる」という項目だ。「約10分の徒歩で私たちはその川にきた。」愛知大の問題ではand this confidence explained to him his reputation as a wise man. が和訳しにくかったね。「こういう確信があったので、彼(ソクラテス)は賢人だという自分の評判に納得できた。」
 OH君は、今日部活があって遅くなったが夕食も抜きで出席した。「這いつくばってでも英語の塾に行くぞ!」の意気込みや素晴らしい。今日は「同格」を勉強した。耳慣れない単元のようだけど、the fact that S V (・・という事実)とかthe habit of smoking(喫煙という習慣)とか、もっと簡単な例では we, Japanese (我々日本人は=日本人の我々は)のように名詞と名詞(名詞句、名詞節)が「同格関係」になって「同じものを言い換えたり、説明したりする」働きのこと。Words are the tools for the job of saying what you want to say. 「ことばは、あなたが言いたいことを言う、という仕事のための道具である。」と訳せる。job の内容がsaying以下で説明されているから「同格」の関係になっている。
 2年生NIさんは「不定詞構文」だった。関西学院大の英文が難しかったね。1年で勉強した「不定詞の意味上の主語」や「so 〜 thatの結果構文」(とても〜なので)や「easy to 〜」(〜しやすい)の構文など盛りだくさん。極めつけは「鯨の公式」 A whale is no more a fish than a horse is.(鯨は馬と同じように魚じゃないんだよ。)まで登場したね。Gorillas are hairy giants of the forest, weighing half a ton, and chimps, though smaller, are no less hairy. 後半の部分はno less hairy than gorillasだから「チンパンジーはもっと小さいが、ゴリラと同様に毛むくじゃらだ。」の意味だね。no moreが否定ならno lessは肯定になるんだ。やりがいあるねえ。ガンバレ! 尾上

(追記)25日は母校管弦楽団の定期演奏会だった。チャイコフスキーの難曲「交響曲第5番」をやる、という通知が届いたので東京「杉並公会堂」まで応援に駆けつけてやろうと思っていたが当日になって諸々の事情で無理だった。かわりにYouTubeで名匠ゲルギエフ指揮のマリインスキー劇場管弦楽団の名演奏を聴いた。なんと素晴らしい!特に第2楽章冒頭のホルン・ソロは哀愁をおびて聞き手にロシアの荒涼たる原野を彷彿とさせてぞくぞくする名曲だ。こんなの後輩たちは演奏できたの?
 これが89回目の定演だというから、ずいぶん長く続いているなあ。じつは第1回目を開催したのは50年以上も昔のことで、私が大学2年の昭和39年「東京オリンピック」の年だった。まだ団員が20人くらいで演奏会ができるギリギリの規模なのにモーツァルトの交響曲第35番「ハフナー」を演奏した。予算も少なくて会場は大学の講堂だったしチケットもプログラムも手刷りだった。
 指揮者はV・セアルというアメリカ人。先輩のSAさんが山手線の電車の中で偶然知り合って引っ張ってきた間柄。足りないパートだらけで、木管楽器群は東京芸大から、弦楽器はお茶の水女子大からエキストラをお願いした。トランペットから転向したわたしはホルンを担当して、芸大のFUさんの指導を受けた。芸大でバイオリンを専攻する私の従姉妹MAさんにもお手伝いをお願いしたなあ。
 一昨年の春、85回目の定演を聴きにいった。「同窓会」を兼ね会場で50年ぶりに何人かの旧団員とも再会を果たした。後輩たちは今では年に2回、春と秋に開催している。団員も約80人と大規模になっていた。さらに卒業生だけで独立したオーケストラを設立して定演を開催しているほどの発展ぶりを知ってじつに驚いた。私たちの頃の同級生の男女比が4:1だったのに、今は丁度1:3と逆転しているからかな。所在地も東京・北区から府中市に移転したので、時折学園祭に訪ねて行くと全く別の大学、女子大に来たような錯覚に陥る。
 この秋にはちょうど90回目になるので、また昔の団員たちに呼びかけて定演会場で「同窓会」を開こうと思う。ドイツ人と結婚してフランクフルトに住むNA先輩もこの機会に里帰りしないかな。なにしろ第1回定演の時の団長で実行の牽引力だったから。
2015/04/28 (Tue) 0:07


that はくせ者だ
that はくせ者だ
2015年4月24日(金)裾野市民文化センターにて 「コイワザクラ」
 明日はライオンズクラブの記念行事がこのホールを貸し切って開催されるそうで、その準備でいつもの会議室が使えず、今日は2Fの特殊な「工芸室」だった。以前にも借りたことがあるが、机が高めで椅子がスツール、つまり背もたれがない。少々落ち着かないのでパイプ椅子を借りて代わりに使った。
 KAさんは前回、同志社女子大の和訳が難しかったね。The artist is one who retains his wonder at the world as well as a childlike need to communicate his feelings. The artistは「その芸術家」ではおかしい。ここでは総称のtheで「芸術家というものは」と訳す。one whoは「〜の人」。A as well as Bは「BだけでなくAまでも」でAを強調する。「〜は、気持ちを伝えたいという子供がもつ欲求だけでなくて、世界を不思議に思う気持ちも維持している人のことだ。」となる。しかし今日の鹿児島大のas well as は別物だ。Neither cats nor dogs see as well as human beings. では比較のas として「人間とくらべると」の意味。「ネコも犬もそれほどよく目が見えない。」
 KI君も86課「同格」を勉強した。「同格のカンマ」「同格のof 」「同格のthat」に注意しよう。龍谷大の和訳では , but his most important tool, the one that distinguishes him from all other animals, is his speech. にも「同格のカンマ」がある。Theのつく one はtool のことだね。「人間のもっとも大切な道具は、人間をほかのすべての動物と区別するもの(道具)で、発話の力だ。」 「カンマ・カンマはカッコのこと」(追加説明)と記憶してもいい。
 EC君は先週やれなかった英訳と和訳をやった。英作文は日本語に引きずられないことが大切だ。「〜の面積はせいぜい〜の大きさだ」。「せいぜい」ときたらnot more thanと覚えているのはいいが、moreは数や量の場合で、ここでは面積だからlargerとなる。基本文The area is large.に戻ってスタートすることが大切。和訳ではYoung Japanese women tend to standardize very quickly in the sense that a certain fashion style is copied so widely that it eventually looks like a universal uniform. に苦労したね。1つめのthatは「同格」で「〜という意味で」となるのは見抜けていたけど。2つめのthatは何だろう?直前のso widely に気づけば、「あるファッションスタイルがあまりに広くコピーされるので・・・」となる。結果のthatだったね。 尾上

(追記)やっと青空が戻った日の午後、箱根の「駒ヶ岳」に中腹まで登った。車をおいて登山口の「防ケ沢」に入ると足下には白や紫のタチツボスミレ、貴重なピンク色のエイザンスミレ(比叡山のスミレ)、真っ白なミヤマカタバミが斜面に溢れている。雨上がりで水量も多く沢の音が響き渡る。木の間からひょうたん形の「芦ノ湖」が眼下に広がって湖面の波形が美しい。
 白い杭が「防18」から始まって順に小さくなっていく。一時間ほどして「防10」までのぼるとキクザキイチゲ(菊咲一華)が現れる。白と薄紫の2色があって菊の花のように花弁をまっすぐ広げた一輪草(イチゲ)だ。清楚な姿がとてもかわいい。頂上ちかくの「防5」までくると大きな岩が左手に迫って聳える。岩の割れ目にお目当ての花を発見。「あった!コイワザクラが4輪も。つぼみもたくさん!」素朴なピンクのサクラソウの仲間で、高山植物の貴重な生き残り。2年前にここで偶然発見してからは毎年ここに会いに来る。
 この「防ケ沢」のコースは「知る人ぞ知る」で、湖岸からずっと歩いて登るから人が少ない。普通は「箱根園」からロープウェーであっという間に「駒ヶ岳」1356mに上ってからハイキングが始まる。一度下ってから箱根最高峰の「神山」1437mに登り返し、さらに縦走して「大湧谷」に下るのが一般的なコース。山好きの欧米人にもよく出会う。
 私のような「花好き」には、発掘した「通」のコースがたまらない。コイワザクラ(小岩桜)は「金時山」の山頂ちかくの秘密の大岩にも一杯咲くので、一週間後には会いに行くつもり。そのあと5月になって箱根の山を彩るのはピンクの三葉ツツジとヒメイワカガミ(姫岩鏡)、そして五葉ツツジのシロヤシオ(白八潮)。6月のオノエラン(尾上蘭)へと花の連鎖が続くのだ。

2015/04/24 (Fri) 23:53


略号no.やi.e.やetc.などは英語式に読もう
略号no.やi.e.やetc.などは英語式に読もう
2015年4月20日(月)三島商工会議所にて 「アケビの花」
 今日は春の嵐。午後から大雨になり、窓の外には強風が吠えている。サクラの季節も終わって御殿場もやっと百花繚乱の季節になった。庭には黄色の山吹、菜の花、水仙、チューリップ、色とりどりのアネモネなど一杯だ。きのうアケビの花が咲きだした。5枚葉でピンク色の大きめの花がボンボリ状に開いてとても可愛い。山で見かける3枚葉の野生のものはガクがなくて濃い赤の小さな花をつける。このツルが「アケビ篭」の材料になる。農作仲間の会長YAさんから頂いた手作りのアケビ篭は美しく家内のお気に入りだ。
 TAYさんが春休み中に自宅でやったプリントを、前回提出したので添削してみた。難しい英文ばかりだけどずいぶん頑張って正解を出したね。聖心女子大の「イギリス人と紅茶」の一節は、語句の接ながり方が難しかった。In nothing is the English genius for domesticity more notably declared than in the institution of this festival ―almost one may call it so―of afternoon tea. 否定語のin nothingが文頭に出たので、 The English genius for domesticity is more notably declared in nothing than〜 というべき文が倒置されて構文がつかみにくかったね。「イギリス人の家庭生活の才能が〜の場合ほどはっきりと主張される場はほかにない。」つまり最上級で言い換えたのと同じだ。「このような午後の紅茶という祭の慣習の場合ほど」。さらにこの「祭」の注釈が割り込んでいるからヤヤこしい。「ほとんどの人はそれ(慣習)をそのように(祭と)呼んでいるのだが、」と。
OH君とTACさんはお休みした。
 2年のNIさんは前回、和歌山大の英文が理解しにくかったね。Vを中心に文を特定して、主文と従節の関係を大きくつかめるように頑張ろう。アメリカ英語が本家のイギリスに大きな影響を及ぼしているという話をどこかで聞いたことがあれば易しかったのに。These islands (i.e. England)とは、大ブリテン島と隣のアイルランド島の一部、周辺の小島からなる国、つまり英国のこと。i.e.はラテン語で「イト・エスト」の略で、「即ち」の意味の学術用語。普通は文中で, that is, とか ,that is to say, と言い換える。, or だけで表すこともある。「アイ・イー」と読むよりthat isと英語で読んでしまう。「〜などなど」のetc.も「エト・セトラ」ではなく、英語読みに, and so onと読むのだ。番号につけるNo.は numberと読むでしょ。もとはラテン語で numero(数字)の語頭と語尾からできた。 尾上

(追記)大学同窓のKA君をやっと捜し出した。それも私と同じ静岡県内に25年以上も住んでいたとは。卒業者名簿には「行方不明」となっているが、焼津を拠点に今も活躍しているらしい。東京外語大から東大大学院に進学して博士課程で「社会学」を専攻し、最近は福祉社会論やアイヌなどの民族問題を研究している。焼津市にある「静岡福祉大学」で学長を6年前までつとめて退官したそうだ。
 先週いつもの山の仲間の「熱海・玄岳」登山に、ずっと「行方不明」だった愛知県のSA君が飛び入り参加した。この年齢になると少しずつ親しい友人に先立たれ、やたらと若い頃の友人に会いたくなるものだ。SA君がSU君にふと連絡したことで再会が実現した。SA君も春日井市に帰宅後、お嬢さんにニコニコ顔で山旅の報告をしたそうだ。では、もう一人気になっていたKA君はどうだろう。ネットの時代のありがたさ。同姓同名が多かったが、キーワードを打ち込めばなんとか見つかるものだよ。
 外語大ロシア科に入学した私と同期の40人の内で尊敬するKA君ほどの努力家はいない。北海道出身のスリムな山男で山岳部に所属したらしく、大学にザックで通学していた。在学中は一日2食だった。昼食時にはランチを食べている私とお茶だけ飲んで楽しく語り合った。4年間ずっと東大大学院を目指してひそかに頑張っていたのだろう。
 思い出すのはKA君のガイドで「浅間山」に登ったこと。理論家のKO女史と、長年サハリン石油や経団連で活躍したSU君との4人のパーティだった。大学1年生の夏、スキーのメッカ「菅平」の山荘にクラス仲間が「親睦合宿」を計画し、10数名が集まってロシア民謡を歌って過ごした。翌日、皆とわかれて4人は歩いて群馬県と長野県の県境になる尾根伝いでトレッキングに出発した。「翌朝、浅間山頂で日の出を見よう」と。
 KA君の登山計画が計算違いなのか、「鹿沢温泉」をすぎて深夜になり「篭ノ登山」の山中で道に迷った。疲れ切ってシュラフ(寝袋)もなしに山の斜面で4時間ほど眠り込んだ。リーダーによるとその間、山犬らしき動物が近寄ってきたそうだ。危なかった。早朝やっと「車坂峠」におり、昼前にめざす「浅間山」登頂を果たした。(現在は噴火の危険があって頂上までは行けない。)
 私が静岡県の教員に採用されて「吉原高校」に赴任したときKA君は真っ先に「岳南富士岡」の下宿を訪れてくれた。近所に建設中の「東名高速」の造成地の中を一緒に歩いたなあ。伊豆の「稲取高校」に転任した時も会いに来てくれた。吉原高校の教え子が丁度遊びに来ていて、初のマイカー、赤色のトヨタ「パブリカ」に乗せて一緒に下田の「弓が浜」で遊んだ。三島まで送りがてら「修善寺」にも寄った。その時の写真が残っている。
 焼津市に住むKA君の専門が社会問題といえば、そう・・「ビキニ事件」だ。1954年、焼津のマグロ漁船「第五福竜丸」が太平洋の「ビキニ環礁」でアメリカの水爆実験に遭遇し、無線長の久保山愛吉さんが被爆し亡くなった事件だ。「ヒロシマ・ナガサキ・ビキニ」をつなぐ焼津市民の平和運動で代表幹事になって今も活躍している。「アイヌ」の民族問題にも著書があり、福祉大学の前学長として「福祉」の問題にも忙しい毎日のようだが、私の家内と同じ埼玉県の実家に帰るときには御殿場の拙宅にも立ち寄ってもらいたいな。一緒に「金時山」にのぼろうよ。
2015/04/20 (Mon) 22:57


IELTS(アイエルツ)という英語検定もあるよ
IELTS(アイエルツ)という英語検定もあるよ
2015年4月17日(金)裾野市民文化センターにて 「エゾハナシノブ」
 ミズバショウもそろそろ終わりかな、と箱根「湿生花園」に行った。山歩きの友人KA君に電話したがちっとも出ないので一人暮らしに何か異変があったかと自宅のマンションを訪問したら、運動不足のためかかなり肥満体になっているが元気に現れた。そこから湿生花園までは歩いて数分のところで誘い出して二人で出かけた。箱根町民は無料で私も一緒に入場出来た。早春の高山の花がもういくつも開花しているよ。真っ白なエンレイソウ、上品な青色のエゾハナシノブや薄紫のシラネアオイなど。もうじきブルーポピー(ヒマラヤの青いケシ)も咲き始めるな。いつ来てもたのしい植物園だ。
 KI君は構文101の和訳についてはほぼ正解だけど、同志社女子大の和訳で苦労したね。The artist is one who retains his wonder at the world as well as a childlike need to communicate his feelings. retainsは「保持する・維持する」だから「何を」保持するのかを考える。「不思議を維持する」では意味をなさない。「芸術家というものは、気持ちを相手に伝えたいという子供のような欲求だけでなく、世の中に対して不思議に思う気持ちも持ち続けている人のことだ。」と、わかりやすい和訳になるように一層の努力を重ねよう。
 EC君は前回、英作文をやって提出した。冠詞のa, theの用法に注意が向けられるといいね。今回も英作文をやってみた。日頃から進んで英語で書く努力が必要だ。週1回では足りないね。学校の授業でも前向きに自分で「書く」ように心がけたい。
 SUさんが「困りました・・」と助言を求めてきた。英米の留学を夢に描いて、TOEFL(トーフル)のITP版、つまり自分の大学で団体受験できるテストに挑戦しようと勉強してきたのに、彼女の大学では今年度からそれを変更し、IELTS(アイエルツ)という英国系の英語能力テストを実施するというもの。これでは4技能をはかるTOEFLの本試験と同じこと。インターネットではなくてペーパーで読解と作文に解答できる点がTOEFLより日本人に適している。しかし、受験料は2万5千円もかかるし、3時間以上の試験が2日にわけて実施される。
 アマゾンの在庫から1冊、日本語の解説書と過去問の載ったガイドブックを注文したら今日配達された。早速 Reading と writing の問題をコピーしてSUさんに挑戦してもらった。4択のマーク式ではなくて筆記試験だ。解答を見つけるのはそれほど難しくない。TOEFLのような難易度の高い単語ばかりの文と違って、読み取りやすい文章だ。Writingにも挑戦してみた。長めの自由作文だ。 尾上

(追記)小学校の同窓会があって雨の東京に出た。御殿場ICに小田急のバス停があって、専用の無料駐車場はいつも満杯だ。篭坂峠や乙女峠を越えてきて利用する他県の乗客も増え続けている。30分ごとにバスが出ているし、今では新宿を夜中の11時30分発の便もあって都内居住者よりもずっと便利になった。往復3000円でおつりが来るし、たった1時間半で新宿の小田急ハルク前に横付けだからとても便利。
 「梅組」の同窓会場はJR中野駅北口商店街の「割烹・大将」。今も牛乳屋をやっているSU君、愛称「タコ」がとても世話好きでずいぶん回数を重ねてきた。私は2006年以来9年ぶりの参加。50年以上も前、駿台予備校で2人の同窓生に偶然再会したが、MI君は名門「開成中学・高校」から早稲田に進んだ。旅行社の仕事で「モンゴル」にたびたび旅行してはパオ(テント家屋)に泊まったりするそうだ。今もとても精力的な男だ。
 もう一人は私の一番の親友だったUE君で、彼も名門「武蔵中学・高校」から早稲田に進んで石油会社で活躍したが2年前に早世した。とても寂しいな。クラスで一番成績優秀だったTO君も今日姿が見えない。名門「麻布中学・高校」から東大に合格した。「キリンビール」で活躍したそうだがやはり2年前に亡くなった。
 以上3人は東京の「御三家」と呼ばれる6年一貫校の麻布・開成・武蔵に進んだ。家庭教師や塾などを紹介して進学指導にとても熱心な小学校だった。「お受験」とか「受験勉強」というのは私たちのような60年前からどころか、明治・大正時代から始まっていたのだろうね。桃園第三小学校に越境して通う生徒が多かったのはこういう理由だったのだ。私はなにも知らされずに。杉並区からはるばる通わせられた理由をずっとあとになって知った。「教育ママ」ならぬ祖父が小4の時死んでからは受験なんて考えたこともなく、全くのんびり屋だったからそのまま公立の中学に行くことになった。
 今日はMAさんがオーストリアから里帰りするというので急遽お膳立てしたものだが18人に連絡したら13人も集まったよ、とSU君。上智大を出て結婚しウィーン在住40年のMAさんも近況報告に立ち上がった。通訳として現地のルフトハンザ航空やJALの仕事を引き受け、1968年の「プラハの春」や1989年の「ベルリンの壁崩壊」の時にも現地で立ち会うような仕事に携わったそうだ。歴史の証人だね。 
 「じゃあ空港でHOさんに出会ったことがあるでしょ?」と私の質問に「ええ、会いましたよ。JALのパーサーをやっていらしたわ。」HOさんは同じ梅組で4年生まで一緒だったけど、その後武蔵野市に転校したのでこの同窓会の会員にはなっていない。が、私が東京外語大のロシア語科に入学したら、わずか40人のクラスにHOさんを発見。管弦楽団でも一緒で、私はホルンで彼女はフルートを担当した。その知性と美貌で日本航空のスチュワーデスに採用された人だ。今はFlight Attendantフライト・アテンダントという。語尾に-essをつけるのは女性差別用語になるといって米国で変えたらしい。長たらしいねえ。和製英語ではCA(キャビン・アテンダント)なんて言っているが。
 我が家が澁谷から杉並区に引っ越した時、祖父は私と弟の住所を中野区に変えて、つまり越境して中野区立桃園第三小学校に入れた。4年生から「合唱部」に選抜されて「ボーイソプラノ」を歌った。田中先生の指導が熱心で、コンクール関東大会でいつも2位に入省した。
 卒業写真を見ると「音楽室」のピアノの前に茨城から転校してきた愛称「ガマ」ことMOさん。チビで可愛いがられた元幼稚園園長のIWさんが並んでいる。それぞれ声だけは昔のままだね。同じ杉並区で欠席すると互いに給食の「コッペパン」を届けてあげた越境組の美人KAさん、小学校のすぐ裏のお屋敷に住んでいた才媛NOさんも昔は可愛いい少女たちだ。いまは皆「古希」をすぎたおばあさん。宴たけなわの頃、「二次会」に移動した。
2015/04/17 (Fri) 23:39


英語の構造は「動詞」が中心
英語の構造は「動詞」が中心
2015年4月13日(月)三島ゆうゆうホールにて 「生キクラゲ」
 熱海の「自然郷別荘地」から「玄岳」800mに登った。いつもの大学仲間5人が東京や名古屋から集まり、マメザクラ(別名フジザクラ)や大島桜が満開の山道を上りつめると、そこは360度の大パノラマ。春霞の大空に富士山が聳え、箱根山系から熱海のビル街へ、相模灘から伊豆の山並み、駿河湾を囲む大瀬崎から三島・沼津の市街、そして何度も登った愛鷹山・位牌岳・越前岳も指呼の間だ。「なたねつゆ」のこの季節に貴重な晴れの一日だった。登山道で偶々見上げた一本の木に「キクラゲ」をたくさん発見。よじ登って頂いてきた。子供の耳たぶのようにプリプリしている。乾物はよく売っているがナマモノは珍しいでしょ。家に帰ってチャーハンや焼き肉に合わせて150グラムを一人でぺろっと食べた。コリコリして歯ごたえがとてもいいよ。
 TACさんは今日、第81課「倒置構文」を勉強した。テキストの解説のしかたが悪くてわかりにくかったね。第1文型SVMと第2文型SVCは「動詞」を軸に前後を入れ替えMVSやCVSのように倒置できる。Sが長すぎる場合とか、MやCを強調したい時によくやる。第3文型SVOの時は強調したいOを文頭に出すだけ。もう一つの倒置は「否定語句」を強調して文頭に出したいとき、「疑問文」と同じSVの語順になるという場合。
 TAYさんは前回、ひさびさに英作文に挑戦した。都留文科大の「私の夢はあなたの半分でも上手に英語を話すことである。」では比較の部分をカットして、My dream is to speak English very well.をまず下書きすること。比較構文はas〜asでも-er〜thanでも後は「接続詞」だから必ずSVを従えることを忘れてはいけない。「あなたの半分でも」は、「あなたが話すのと比べて半分でも上手に」と丁寧に言い換えること。・・to speak English as well as you do.ができたらその倍数などを「副詞」のasの前に加えてeven half as wellとやる。「省略」の仕方が英語と日本語ではまるで違うことを念頭において。
 今月入会したOH君は前回の「挿入(2)」の関連で84課の(1)もやってみた。文中にカンマ・カンマで区切って語句を埋め込む。普通は文頭に置くべき語句を途中、とくに主語と動詞の間に付け足す。日本語でも「・・・は、だけど、・・なんだ。」のように言うでしょ。カッコ・カッコで括っておいて、文の最初に移動しておくと読みやすくなるね。その前の83課「主語+be動詞の省略」も勉強した。同志社の What is stressful for one person, after all, is not necessarily stressful for everyone.にも挿入があるが、後のisの主語がwhat からperson までとわかれば、「結局、一人の人にストレスになることが必ず全ての人にもストレスになるというわけではない。」not necessarilyは中学でもやったnot alwaysと同じ意味。部分否定と呼んでいる。
 裾野のEC君もこちらに参加して86課「同格」を勉強した。名詞と名詞(句・節)の間にイコール(すなわち)の関係を見つけること。〜of・・では、「・・という〜」訳すのが一般的だ。the fact that・・なら「・・という事実」となる。入試の英文和訳の時間がとれなかったが今日も福島大の英作文に取り組んだ。
 2年のNIさんは不定詞の用法でseem to〜(〜らしい)を勉強した。mayと置き換えもできるから助動詞に似ているね。「話者」の自信のなさを表すから、まさに「法」ムードだ。助動詞が文の「命題」に対して話者の気持ちや判断を付け加える働きと同じなんだと説明した。文頭に出してIt seems that・・と言うこともできる。関西大の和訳での問題点は、疑問詞で始まる「節」が「間接疑問文」なのか「間接感嘆文」なのか。Foreigners living in Japan are truly amazed to discover just how big the boom in Japanese comics has become. ではdiscover(発見する)の目的語になっているから、「〜のブームがどれくらい大きくなったか」ではなくて、「なんと大きくなったのか」とするべきだ。第4課では副詞的用法で代表的なものを5つ整理した。 尾上

(追記)前回も書いたように、高校の同窓会の案内がメールで届いたので東海道線で「横浜」にでかけた。春期講習を12時に終え、古木の桜満開の北高に駐車させてもらい「鈍行」に乗る。週末で花見客とかさなり車内は満員。山間のひなびた函南駅前。丹那トンネルを抜けると来宮駅の向こうに海が迫ってきて熱海で乗換え。窓越しにキラキラ輝く湘南の大海原を楽しみながらグリーンとオレンジの「湘南電車」は進む。
 この沿線にも楽しい山がたくさんあっていつもの大学仲間と登ったなあ。熱海の「姫ノ沢公園」から「岩戸山」へ、湯河原では「城山」と「幕山」、根府川から早川駅までは「石垣山・一夜城」、一宮の「吾妻山」は菜の花畑が真っ盛りで、大磯駅から登った「高麗山」からは三浦半島が望めた。どこも緩やかな丘陵でみかん畑と大海原に囲まれて、早春には陽射しもポカポカとハイキングに最適だった。
 私が小学校のころ三島大社の「夏祭り」が近づくと一人、東京駅からこの「湘南電車」に乗った。私の生家である長泉村本宿の母の実家に夏休み一杯長逗留をした。「東京・新橋・品川・横浜・・」と三島まで駅名をぜんぶ暗記していた。
 みかんの実と葉を表すこの斬新な(!)ツートーンカラーの列車が登場して、東京から沼津まで100km以上の長距離を乗換なしで走れた。床下にあるモーターの改良と共に「湘南型」電車が開発されて、電気機関車の時代が終わったのだ。(今でも貨物列車の牽引には使っているが)。生家の窓から見える御殿場線にはまだ「蒸気機関車」が煙をはいて走っていてまだ電化していなかった、そういう終戦後まもなくのお話。
2015/04/13 (Mon) 23:59


英語は「移動」の言語
英語は「移動」の言語
2015年4月10日(金)裾野市民文化センターにて 「観音堂しだれ桜」
 ロシアの文豪チェーホフの戯曲「桜の園」で当たり役を長年やった「東山千栄子」っておばあさんを知ってる?もうとっくに亡くなっているけど、太平洋戦争中から、東京の空襲を避けてこの御殿場に疎開していた。仲間も東京から集めてよく舞台練習をやったという「東山・観音堂」に満開のしだれ桜を見に行った。晩年は、御殿場の東山地区に住んで養子・養女と暮らした。自宅の庭にも桜の木をたくさん植えて実際自分の「桜の園」を持っていた。
 EC君は前回、「省略」と「挿入」を勉強した。読解力は着実に向上しているが、早稲田の和訳で、Language is not the only means by which we communicate. が誤訳だったね。meansは名詞で「手段」。動詞「意味する」ではないし、「意味」はmeaningという。後半は独立させるとWe communicate by the means. のこと。「言語はコミュニケーションで用いる唯一の手段ということはない。」
 今日から3年の教材に入ったが「101構文」はまだ続く。今日は「挿入」の2回目。実は「挿入」ではなくて、間接疑問文の「疑問詞」が文頭に移動する場合と、関係代名詞が「先行詞」の直後に移動する場合のこと。ここは文法テキストの説明がヘタクソの課。本当は英語の特徴である「移動」を、項目にしなきゃいけないのに。(高校の英文法ではどこでもこんなウソの便法をやっている。)「UG会」では本当のことを説明する。皆の理解力を信じて。
 KAさんも「挿入」の(2)。東洋大の Properly cooked vegetables add interest and enjoyment as well as nutrition to a meal.「栄養だけでなく関心や楽しみも・・」の前置詞as well asと対照的に、関西学院大では In an unfriendly atmosphere people don’t work as well as in a happy one. 「非友好的な雰囲気では、楽しい雰囲気の場合ほどうまく人々は仕事をしない。」はas〜asで比較構文になってるね。
 KI君は前回、「仮定法」の入試和訳をやった。白百合女子大では「即ち」のカンマに注意したかったね。 The happiest men I know are those who approach their work as if it were their hobby, something to be done for the sheer fun of it, not for the money involved. 「私が知っている中で一番幸せな人は、仕事にはまるでそれが自分の趣味であるかのようにたち向かう人たちだ。つまり完全な楽しみのためで、それにまつわるお金のためではなくて。」二つ目のカンマはnot A but B(AではなくてB)と同意のB, not Aとなってるね。追加説明だ。
 大学生SUさんが久々に出席した。新学年が始まってなにかと忙しい。この夏休み、大学の紹介で英国に短期留学を希望している。様々な国の人々と身近になれるチャンスだ。費用も高いのでしっかりした目標と計画をたてて行きたいね。大学2年になって授業が俄然面白くなり出したそうだ。「英語学」の講座ではノーム・チョムスキーの「生成文法」の紹介があり、「UG会」での勉強が生きてくる、と目を輝かす。次回からはTOEFLの本試験にチャレンジしてみよう。 尾上

(追記)高校の同窓会で「横浜」に行った。甲陽学院の友人たちは夏の「蓼科高原・ゴルフコンペ」など、とても盛んに活動していて感心するが、都内でも隔月で1回「スピーチと飲み会」をやっている。マメに幹事役を買って出てくれるMA君が、自宅の周辺によい散策コースをみつけて我々を「花見」に誘ってくれたのだ。
 横浜地下鉄ブルーラインの「仲町台」駅に集合して、「都田江川」沿いの手入れの良い桜並木を歩いた。両岸に植えたソメイヨシノが丁度満開で、水辺に植えたチューリップの赤・白・黄色が遙か向こうまで帯になって続き、土手では家族やカップルたちが花見の宴を開いていた。橋際の露店で缶ビールと焼き鳥をみつけた。のどが乾いたなあ。
 兵庫県西宮市の甲陽学院の同窓は首都圏にもおおぜい住んでいて、「UG会」から今年上智大・法学部に進んだYAさんは、お父様も甲陽の出身でわたしの18年後輩になる。中学も同じ宝塚市で高校から編入したというのも私と同じ。三島は新幹線駅ができる以前から、まだ電気機関車のころから東京への通勤圏に入っていた。駅を中心に「東レ」「東芝」「キャノン」「リコー」「トヨタ」「富士通」「矢崎」など大きな企業体をかかえる地域だから全国からエリートたちがどんどん集まるのだな。
 仲町台郊外の散策の後は駅前で自然に「一杯、いこう!」となった。阪神タイガースの応援団(自称)会長のFU君は、阪神が優勝したとき世田谷のご近所に「紅白まんじゅう」を配って歩いたというツワモノだ。高校時代、夙川の我が家から一番近くの親友だった。京大工学部と大学院をへて「日本板ガラス」に入社。千葉工場長から社長・会長に上り詰めた男。「今朝、名古屋から戻ったよ・・」という現役の企業戦士。英国の名門ガラス会社の吸収合併に成功した。TVのバラエティ番組によく出演するタレント「千秋」の父親なんだよ。千秋の一重のクリクリ目は父親譲りだな。
 本日の幹事MA君も阪大出身で現役の会社社長。足取りが軽い。たしか体操部で「吊り輪」が得意だったな。体育のダットこと信川先生が砂場で全員に「空中回転」をやらして怖かったなあ。運動音痴のわたしもなんとかできたよ。「高鉄棒」の上を「綱渡り」もさせた。「一生の思い出と自慢になるぞ!」と。確かに、そうだった。
 一緒にアンサンブル部(吹奏楽)だったYO君は神戸大からトヨタへ。トランペットで私がアルト・サックスだった。20人くらいで運動会や野球応援用にマーチばかりやっていたなあ。顧問も顔を出さないから生徒だけの手さぐり状態。吹奏楽コンクールなんて知らなかった。すぐ隣の駅の「今津中学」が全国一だという情報も入ってこなかった。
 昭和の初め頃、旧制甲陽中学・野球部は夏の大会で全国優勝した。今では県予選の一回戦ボーイだが、最近全国大会の開会式の行事に主将が一人優勝旗をもって参加したらしい。卒業生としてはとても嬉しい。戦後の方針転換で今では週刊誌紙上に「灘・甲陽」という兵庫県の受験名門校にあげられるのも誇らしい。この地区では沼津市立、日大三島、御殿場西のほか、沼津東や韮山の野球部も全国大会に出場経験をもつ古豪だけど今は大学受験一辺倒になっている。
2015/04/10 (Fri) 23:14


英検やTOEFLにもチャレンジ
英検やTOEFLにもチャレンジ
2015年4月6日(月)三島ゆうゆうホールにて 「東山しだれ桜」
 御殿場ではやっと花見の季節になって、東山の「秩父宮公園」に行ってみた。青空が広がった今日、テレビ中継があったり団体の姿も見えて大賑わいだった。岡の上にある旧宮邸の屋根に覆い被さるような2本のしだれ桜の大木が見事。公園前の市道は東名から138号線まで1キロ以上がずうっと桜のトンネルで、夜桜のライトアップも始まった。
 三島教室の1回目。新2年生NIさんが入会してくれた。春期講習に参加してみて気に入ったようだ。6:30にはぴったり出席して3時間、3枚のプリントをかなりのスピードで処理できる。今年も定評ある山口書店の「構文101」に取り組む。易しめの入試問題が厳選されていて私のお気に入りだ。まず第1課「疑問詞+不定詞」と第2課「be + to」の働きをやった。
 専修大の和訳で3行にわたる長い文には参ったね。大きくみればただのSVC(第2文型)なのに、2つのandやbutが何と何を接続するのかを見極めないと意味が伝わらない。公式「A and A'」に従って直後の単語と同じ仲間を前方に見つけることだ。andだけでなくorやbutでも気をつけよう。こういう「等位接続詞」は三角マークで囲うといいね。that、when、if、asなど普通の接続詞は四角で囲うことにして。
 新3年生でもOH君が入会した。サッカー部員で忙しい毎日だが月曜だけはお休み。そこで英語の勉強に集中しようと決めた。今日は3年第1回だけど、2年次にやり残した「構文101」の85課「挿入(2)」を勉強した。間接疑問文の疑問詞が主文の文頭に出てくる場合と、関係詞の後ろにI thinkなどを挿入する場合。長崎大の和訳をやってみてOH君、和訳をきちんと書くことが意外に難しいことを実感している。「書く」というのは実にいい訓練になるよ。
 TACさんは明日、課題テストがあるので直前勉強に専念した。KOさんからも同様の欠席連絡が入った。頑張ってね。 尾上

(追記)先週は米国の大学に留学したい学生に課せられるテストTOEFLについて触れた。実は10年前からペーパーテストがなくなり、すべてインターネットでの試験 (iBT)に切り替わった。4技能(読み、書き、聴き、話す)にわたって4時間もかかるし、パソコン画面上で解答するからメモをとることもできない。前のページに戻って確認することも出来ず、まさに時間に追われて日本人にはますます難しいテストになってしまった。今までは実施時間に世界で時間差ができるから、事前に問題や解答が漏れてしまうことがあったんだろうな。
  それで上智大学を中心に団体受験用に開発されたのがITP版のペーパーテストだと前回のブログでお話ししたね。リーディングと文法、リスニングだけを2時間で解答するもので、採用する大学がどんどん増えているようだ。満点は677点。550点がとれるといいね。
 今日はさらに、ビジネスマン向けに日本が30年ほど前に開発したTOEICについてお話しします。元はやはり米国プリンストンに本部のあるETSという教育団体がTOEFLの経験と実績に依存して協力したもので、今ではずいぶん普及して日本の企業向けだけでなく大学でも入試や単位認定に利用するようだ。内容はセンター試験と似た形式で、リスニングのほかに文法・語法の4択問題と長文の読解力テストが中心で、満点は990点。まずは7割強の730点以上を目標にすればよい。
 これは10年前までのペーパーTOEFLでは550点くらい、今のインターネット形式だと80点の英語力だそう。米国の大学院にいきたければこれが最低点になる。大学入試センター試験でいうと250点の8割、200点くらいだろうか。数ヶ月前のセンター入試でこれだけ取れた人は4年間、維持しなきゃいけない。7割ぐらいだった人は浪人したつもりで英語力をもっとアップさせなくちゃいけない。
2015/04/06 (Mon) 23:54


27年度の授業が始まりました
27年度の授業が始まりました
2015年4月3日(金)裾野市民文化センターにて  「庭のアネモネ」
 1日に春期講習が始まった。参加者はめずらしく新2年生の女子が一人だけなのでのんびりじっくり。1年の文法が終わっているので、その総復習をしながら英作文を含めて易しめの入試問題に取り組んでいる。解答が早く理解力の高い生徒で70%くらい正解がだせるので適切なレベルだったようだ。
 朝のうちの授業は気分も新鮮だ。天気もよくて「ゆうゆうホール」2Fの小さな会議室の窓からは「楽寿園」の森の新緑が広がって眩しいくらいだ。ソメイヨシノも満開になって木々の下を散策する人たちが見える。三島駅前の「鈴木学園」の入学式があって、歯科技士や調理師志望の女学生たちが黒のスーツに身を包んでこのホールの正面階段を上っていった。
 3月21日に新会員募集の広告を、新聞折り込みで三島・裾野地区に5万部も配布してもらったけれど、はたしてどれくらいの割合で目を通してくれたのかな。電話で「春期講習」希望が2人、見学会に2人だけだった。7、8年前「UG会」を始めた頃は、手作りのプリントを5千部折り込みにして5人くらいの新加入があったけど、昨今の経済状況や少子化による進学状況の変化のせいだろうね。みなさんの「口コミ」が一番確実です。よろしくお願いします。
 今日は新学年の「裾野教室」最初の授業だった。新3年生が2人参加した。KI君は今日「倒置構文」と「省略」をやった。しっかり理解できていた。和訳がとても上達して、読みやすい日本語できちんと表現できるようになった。セミコロンやピリオドの後にくる次の文の扱いにも注意が払えると更に深く理解したことになる。接続詞として「つまり」orとか「なぜなら」forを追加した方がよい場合が多い。さもないと日本語では「さらに」andとか「だから」soと解釈してしまうよね。
 KAさんは早めに出席して3時間びっしりプリントに取り組んだ。今日は「省略」と「挿入」を勉強した。学習院大のWhen left at home, he sits on the front doorstep, ・・・ は left を過去分詞形とみれば、he isの省略語句を補ってWhen he is left at home, のことだと気づく。「家において行かれると・・」のこと。野口英世のストーリーでは、一文の中にandが3つもあって混乱したね。「andの後を見よ!」。これを公式A and A’ とおぼえよう。overcomingは前出の動名詞meetingと、technical skill は前出の同じ名詞insightと、in another branch・・は前出の同じ前置詞句at another periodと「並列」しているのだ、と気づけば正解だ。同じカテゴリー(種類)のものを並列させるのが原則だから。 尾上

(追記)今朝の朝日に「パイロット足りない」という記事が載った。格安航空会社が急増して、現在の5700人では足りないので15年後には8000人に増やす計画だそうだ。そこで10年前から東海大、法政大、桜美林大などに「航空操縦学」の専攻コースを設置している。日本国内ではパイロットの資格取得の環境がそろわないのでずべて1年半のアメリカ留学が必要だそうだ。
 先月末の三島「見学会」に参加してくださった新3年生男子は、東海大のこのコースを希望しているそうだ。「そうか、そういう進路もあるんだ。調べてみますよ。」とお話した矢先の記事だった。このコースはすべて私立大学に依存しているようだ。国も宮崎に「航空大学校」を設置しているが、希望者は大学卒の資格が必要だから在学2年間は遅れることになる。入試も激戦で6〜7倍の競争率だそうだから、大学からすぐに専攻が始められるこのコースはパイロット希望の高校生の人気の志望先になりそうだ。
2015/04/03 (Fri) 23:21


春期講習は1日〜5日
春期講習は1日〜5日
2015年3月30日(月)三島ゆうゆうホールにて  「ミズバショウ」
 箱根・仙石原の「湿生花園」が今春もオープンしたので行ってみた。お目当ては「ミズバショウ」。白樺の林の中を小川が蛇行して、その水際にびっしりと緑の葉に囲まれた真っ白な仏炎苞(ホウ)が、まるで大海原のヨットの大群のように一面の白い帆、帆、帆。なんと美しい!「白馬岳」中腹の「栂池自然園」や「尾瀬ケ原」「尾瀬沼」では6月開花だから、標高600mのここが一番早く見れるところだ。この背景画面に見えるように、新芽が地面から噴き出すイメージがまさに「スプリング」だね。
 2年生も次回から新3年生になる。「構文101」シリーズは生徒の進度が各人違っていて、早い人でも84課までだからこのまま継続しよう。5月末の中間テストあたりに完了できるかもしれない。
 TACさんは77・78課で「無生物主語構文」を勉強した。日本語なら「人」が主語となって「〜させる」と言うべき時に、「物・こと」が主語になるような文をいう。コツは「受け身」に直した和訳にすればよい、とわかったらTACさん、どの問題もうまく和訳できた。上智大も愛知大もうまく訳せたね。入試の英文和訳にも取り組んだが時間不足だったね。春休み中に自宅でやってみて。
 KOさんは和訳でとても頑張っているね。細かな間違いや意味不明の箇所にはアカで添削しておいたよ。「お茶の水」の和訳で in the other directionは「ほかの方面に」ではおかしい。anotherではなくてthe otherだから「(弟とは)反対の方向に」。the other〜は「(二つの内)残った方の」。another〜はan other〜と同じで「(いくつもある中で)もうひとつほかの〜」と言う意味。今日は81課「倒置構文」82課「省略」を勉強した。入試の和訳「仮定法」を2題にとどめて、英作文に時間をさいた。東大の「日本文の要旨を英語でまとめる」問題、東京外語の「日本文を参考に、あるテーマでエッセイを100語で書く」問題をやってみた。なかなか難しいね。
 3年生MA君は今日、高校の「離任式」に出席し恩師の引退をお祝いに行ってきた。新調のスーツを着て。来週はいよいよ大学生だね。前回TOEICをやってみて安心できたので、今日はTOEFLのITP版を3題やってみた。語彙のレベルが高くて、10問中1〜3個まちがえてしまった。大学へは自宅から京王線の明治大まで通うそうだから、余裕があったらUG会を続けてみて。
 今日は三島教室の「新入会・見学会」だった。新3年のご父兄が2組参加された。サッカー部やテニス部の現役だそうでとても忙しく通ってくるのが大変そうだ。最後の1時間でも毎回出席できると効果が期待できるけど。来週6日の第1回から一緒に始めましょう。春期講習には2人希望してくれている。 尾上

(追記)私が卒業した50年前の東京外語大は2期校で(今の後期試験と似ているが受験チャンスは各校1回だけ)、「東大」や「一橋」という1期校の受験に失敗したコンプレックスをもった学生が多かった。再度チャレンジしようとクラスを去っていく仲間もいた。着々と準備を始めて卒業後、語学・文学系なら「東大」の院へ、経済・法律なら「一橋」の院へ進学する人も多かった。友人の弟はそのコースで成功し、後に東大のドイツ語教授になった。
 海外の大学院に進学する道もある。私の次男は東京の「武蔵大学・経済」を卒業した後、しばらくCITY銀行で働いたがTOEFLでがんばってアメリカに留学し、オハイオ州立大学・カランバス校の大学院に進んだ。「外国人の日本語学習」で論文を書き「教育学」の修士号Masterを得た。米国では大学院の研究は学部時代の専門とは異なっても問題ないらしい。
 息子のガンバリに父親の私も影響されて、長年続けた「英語学」で修士号をとろうと思い「東京学芸大学」の院に55歳で入学した。ここでは「学芸大附属高校」などの現職の高校教員をうけいれるカリキュラムがうまくできていて午後から夜間にかけていくつも講座を設けてくれる。大学の授業は年間せいぜい20週なので、教員に在職のままでも年休20日間を使えばなんとか単位が修得できた。
 毎週金曜日、3時間目が終わると職員室に戻る時間も、チョークの粉を洗い落とす時間も、靴を履き替える時間も惜しんでサンダルのまま通用口から車に乗りこみ出発。「東名高速」を川崎ICまで走り、2時間後には武蔵小金井の学芸大の門をくぐり、13時からの英語学のゼミ開始に滑り込んだ。
 現職の私のために、翌日土曜日にも教授たちはゼミを開設してくれたので、今度はゆったりと小田急や東名バスで往復した。修士課程の必須科目がたくさんあって修了が夜8時過ぎになり1年目が一番キツかったけど、2年目から楽になり後半はほぼ「修士論文」作成に費やすことができた。決意が固ければなんとかなる。ことわざに、Where there is a will, there is a way.(意あれば道通ず)というよね。
2015/03/30 (Mon) 23:21


英語はつづくよ、どこまでも
英語はつづくよ、どこまでも
2015年3月27日(金)裾野市民文化センターにて「湿生花園のカタクリ」
 21日の新聞折り込み広告に載せたように、今日がUG会裾野の「見学会」なのだけど参加者はゼロだった。ションボリ・・。しかし、YU君のお母様が最後のごあいさつに来てくださった。神戸のチョコと上智大4年生の魅力溢れるご長女も一緒に。YU君が浜松医大でご次男もこのたび東大理2に合格して、優秀な子供さんに囲まれてなんとスゴイご家族なんだろう!お会いできてうれしかった。3年生が合格後も3月末までずっと出席してくれたなんて、こんな塾はめったにないだろうなあ。「UG会を楽しみにしてましたよ。」とは、教師冥利に尽きます。「私も本当に楽しかった!」
 YU君、3年のテキストはすべて完了した。この1年間で和訳の力が格段に伸びた。単なる逐語訳ではなくて、難しい内容でも正確に理解し適切な日本語で表現出来るようになったね。雑だった文字もずいぶんていねいに書いて読みやすくなった。今日は最後に「自由英作文」をいくつかやってみたが、難しいのは文法や英文の構成よりも中身だね。何が言いたいのかを明瞭にしないといけない。エッセイではまず「結論」を簡潔に書いてから、その理由をていねいに述べていくという手順に注意しよう。日本語の一般的な帰納的論法とはちょうど逆だね。大学生になってもNATUREやSCIENCEなどを通していつも英語に触れる生活をしてください。英作文や英会話にも時間が割けるといいね。将来きっと役に立つ。
 MA君は前回、かなり難しい英文和訳も正確にできた。英作文がもっと確実に書けるようになるといいね。金沢大の下線部英訳は、日本文「幼児教育を強調する人・・」が難解で、直訳では英文にならないから「もっと幼いうちに教育をすべきだと主張する人」というふうにかみ砕いてから英訳しないといけない。今日はご希望のTOEICの練習問題をいくつかやってみた。ほぼ全部正解が出せたね。易しいけど短時間で処理する能力も問われているのでしょう。元来はビジネスマン向けだけど大学のクラス分けや単位認定にも利用されているようだ。東高でも一部で利用したようだね。MA君、国立にも受かったけれど結局「明治大・法」に行くことに決めた。「すべての道はローマに通ず」だ。絶対に間違った道などないよ。自信を持ってたくましく生きよ!
 2年のEC君は前回、和訳がずいぶん上達したね。「省略」の項目では、英語と日本語では異なるので、いい和訳にするには出来るだけ省略語を補って繰り返すことが大事だ。英作文では東大と東京外語の問題にチャレンジしたがまだまだ不慣れだね。問題の趣旨を取り違えると得点に結びつかない。もっと練習を重ねよう。今日は「省略」と「挿入」を勉強した。学習院大では一文にカンマが6つもついて、どうつながるのか判別が難しかったね。「カンマカンマはカッコ」とか、他動詞のすぐ後には目的語とか、応用力を生かして欲しい。
 新会員のKAさんはしっかりメモをとって一言も聞き逃すまいと意欲的だ。和訳の右端に単語・熟語などのメモ欄を添えるのもいいアイデアだね。前回、fortuneの意味を「幸運」としてはおかしかった。もう一つ「財産」という意味にもなるんだ。たとえばspringは「飛び出す」の原義から「バネ」にもなるし、「水が飛び出す所」→「泉」、「芽が飛び出す季節」→「春」のように意味が「拡張」する。1つの単語が複数の意味を持つのは英語も日本語も同じだよ。
 今日は「倒置」と「省略」を勉強した。Neverや Littleなど否定語を文頭にだして強調すると、SVが疑問文のような語順になる場合:「倒置」@・・・第1文型(SVM)と第2文型(SVC)は、MVS、CVSのように「動詞」を軸にして前後を入れ替えできる。第3文型(SVO)はOSVのようにO(目的語)が主語の前に飛び出す場合:「倒置」A 尾上

(追記)YU君、YAさん、MA君、TA君、NU君の5人が今年のUG会卒業生だ。5日後にはそれぞれ浜松医大、上智大、明治大、日本大、日体大という新しい環境での勉強が始まる。18歳になったところで人生はまだまだ手探りだろうけれど、共通に「夢」があるのがすばらしい。心より「幸多かれ!」と祈ります。
 あらたなスタート地点に立って、試行錯誤もあるだろうけど間口を狭めてしまうことのないように気をつけてね。とりあえず4年後・6年後の人生設計をおおまかにでも立てたい。いつでも柔軟に切り替えてもいいけれど。同年代の仲間の意見だけでなく、先輩や先人の経験豊かな話にもぜひ謙虚に耳を傾けよう。人生はとても長いからやってみて無駄なことなんてないと信じていいよ。すべてが将来の自分の肥やしになっている。近道とか要領のよさばかりに一喜一憂していてはつまらない。
 大学時代の私は要領が悪くてアンテナが低くなかなか方向が定まらなかった。「外務省」とか「商社」とか「NHK」の研究員も考えた。2年生の時には東海道線の夜行列車に乗ってはるばる西宮市の母校甲陽学院まで恩師にアドバイスを求めに行ったなあ。「セルビア・クロアチア語」のエキスパートになることを夢見てユーゴスラビア大使館に留学の可否を尋ねに行ったこともある。このような紆余曲折を経て卒業間際に英語の高校教師になろうと決めた。教授が推薦してくださる「商社マン」の就職口だけははっきりお断わりした。父と母の苦労を知っていたから。
 さらに高学歴が必要な人や学問が好きな人のために「大学院進学」のことを少し書いておこう。お別れの「はなむけ」として。
 ネットに「東大の大学院に行こう」という広告が載っていた。「中央ゼミナール」という予備校の案内だ。4年生大学を卒業してそのまま同じ大学の院に進学する人や、たとえばイギリスやアメリカに留学したりする人は別にして、東大のような国内の別の大学の大学院に進学して、さらに2年間の修士課程やその後の博士課程に進みたい人のための予備校だ。意外に間口が広くて合格者の30%から50%は外部からの受検者らしい。学部入試に落ちても大学院で再起を図り最終学歴が東大になる、という話。
 入試科目は英語の得点と面接だけという学科もあるけど、普通はそれぞれの専攻科目や小論文のほかに外国語が2つ必要になる。たいていは英語に加えて独・仏・中国語のどれかだ。前回のブログに書いたけど、東大の院でもTOEFLのITP版を最近採用し始めた。これで英語力が試験できる。TOEICと同じように企業でも採用する時代がくるかもしれない。英語から逃げられないねえ。
2015/03/27 (Fri) 23:59


total : 104632
today : 5
yesterday : 23