2015年8月2日(日)森の腰中央公民館にて 「ギンリョウソウ」
高校東部支部理事長のKO先生から「吹奏楽連盟の参与を引き受けてください。」とのお話。かつて私も理事長を数年務めたのでその名誉職かな。ありがたくお受けした。今日はコンクール東部大会というので、富士市のロゼシアターまで出かけた。御殿場でも32℃あったからさらに4、5℃高くなると覚悟して。
30人以下の小編成が26校、大編成が12校も参加して朝10時から夜7時過ぎまで熱戦の演奏が続いた。私と同年代のIS先生は昨年後進に指揮棒を譲ったようだが、YO先生は今でもまだ現役で流麗な指揮ぶりを見せてくれた。
退職後はほとんど関与していなかったから10年ぶりになるかなあ。このコンクール会場は私にも思い出深い。東高時代、ここでの県大会で私には最初で最後の「金賞」を獲得し名古屋の「東海大会」にまで駒を進めることが出来たから。午後、楽屋ウラの「大会本部」に顔をだして懐かしい先生たちと旧交を温めた。
沼津東高時代の教え子たちもそれぞれ立派な指導者になり指揮者をやっている。専門が音楽でも数学でもどの先生もとても熱心。毎日12時間勤務。土日も学校で部活だ。子供好きで音楽好き、吹奏楽オタクだ!・・・
YAさんは文法・作文で「不定詞A」をやった。He has no friends to talk with.(話し相手の友人がいない。)は「関係詞」を用いてHe has no friends with whom to talk. と言いかえられる、と再確認しよう。英訳でHis speeches are always brief and to the point, which is something difficult to do. 公式A and A'を思い出すとandは to the pointとbriefを並列していることがわかる。カンマの後のwhichは非制限用法の関係代名詞だから注意が必要。先行詞はpointではなくて前の文全体、つまり「彼の話がいつも手短で要領を得ていること」だ。「実は、そういうことはやりにくいことなのだ。」と訳そう。
MOさんも同じ「不定詞A」でbe toが助動詞の働きをすることを勉強した。「われわれは4月に5パーセント昇給することになっている。」の英文を組み立てるのには「〜をもらう予定だ」と考え、助動詞のwill の代わりとしてbe toを使えばWe are to get〜といえるね。One simple answer is nowhere to be found.(簡単な答ひとつどこにも見つけることはできない。)も、is toがcan の意味だと想像できる。
KAさんは前回のプリントの添削・解説に時間がかかって、今日の「動名詞」を解説してあげる時間がなかった。次回にくわしく説明するね。山梨大のThis is a fashion first designed for male wear, and not disagreeable when worn by a young man, provided he is not fat, but very unbecoming when worn by the wrong females.で接続詞のandが次のnot disagreeable以下と何を並列しているか?a fashion 以下としか考えられないね。さらに、butの後を良く見るとvery unbecoming以下がnot disagreeable以下と「逆接」で並列していることがわかる。「こういうのは(ジーンズをはくこと)は始め男性用ウエアに考案されたファッションで、若い男性が着るともしふとっていなければ悪くはないが、不釣り合いの女性が着るとすごく似会わない。」このように、and、but、orなど「等位接続詞」が何と何を並列させているかは英文解釈で一番難しく、誤訳を犯しやすい難所だ。公式A and A'はさらに、A or A'とか A but A'も含めて、同じカテゴリー(種類)の語句を見いだす力を問われるのだ。
1年生SEさんは「発音問題」が全滅だったから「発音記号」を初めて教えた。日本語の母音アイウエオに対して、英語ではその倍10個も区別しなきゃいけないのだ。中学では「ラン、リャン、ラン」とカタカナで説明するし、高校ではもう知っているものとして先生が発音記号を教えない。困ったものだ。たぶん「音声学」を大学で勉強しなかったんだね。日本語のアより大きな「ア」half、オより大きな「オ」call、アとエの中間can、アとオの中間country、あいまい母音girl、の5つが加わるのだ。いつか時間をみつけてもう少し勉強しよう。今日は「構文@」で入試の並べ替え問題、「文の種類」で文法・作文問題に挑戦した。いつも意欲的なSEさんにはどんどん先をすすめてもらおう。 尾上
(追記)今年も「キヨスミウツボ」をさがして、先日箱根旧街道の脇道を歩いた。箱根駅伝のコースになっている国道1号線芦の湯の「精進池」から石畳の小径にそれて、畑宿の「お玉が池」に下る急斜面には石段が続く。「芦ノ湖」湖畔にある箱根の関所まではあとわずか。樹林の下に玉アジサイが左右をいつまでも覆う細くて暗い道だ。こういう湿度が特に高い暗い地域にキヨスミウツボは咲くらしい。しかし、今年は異常気象のせいか一株も発見できなかった。どうもすでに半月前に終わっていたらしい。残念!
梅雨の時期にコアジサイや玉アジサイの根元に寄生する花ですぐに黄色に変色するから咲いたばかりの白いのを見れたらラッキーだ。千葉県鴨川市の清澄山377mで見つかったウツボ(弓矢入れの篭)に似た花の意味らしい。葉緑素を持たない「寄生植物」で絶滅危惧種の一つだ。
寄生植物といえば、山歩きをするとよく見かけるのが白い幽霊のような「ギンリョウソウ(銀竜草)」。花の口が青紫色をしていて恐ろしい。雨が降った後に数本の群れで、まるで潜水艦の「潜望鏡」のように落ち葉の中からニョキッと顔を出す。昨日のブログに書いた「ナンバンギセル」もススキの寄生植物だっけ。こちらはピンクの可愛い色だけど。
この日は「湯坂道」も少し歩いてみた。箱根湯本から芦ノ湖まで「箱根越え」の道は3本あって、「畑宿」を通る江戸時代の旧街道と、今の国道1号線(駅伝コース)の間に残る山道のこと。本当は「箱根湯本」からずっと歩いて「浅間山」に登ってこなくてはいけないが、逆に「芦の湯」側からなら「鷹ノ巣山」まではほとんど登らずに30分で到達できる。白いオカトラノオとピンクのシモツケソウの大群落が目を楽しませてくれた。期待した「ノギラン」は5株見つかったがどれも花が終わっていた。美しいロゼット型の葉の上に一本スクッと立ち上がる姿が美しい。山頂には「ハギ」の小さな赤い花が咲きだしていた。暦の「立秋」までまだ1週間あるけど山にはもう秋が忍び寄っているよ。









