昨日は真夏の暑さだったね。小田原市の「フラワーガーデン」に行ってみた。畑作の友人のオススメもあって期待通り「バラ園」がすばらしかった。酔うようなその甘い香りと、特に感激したのは手入れのよさ。よく見かける「枯れ花」が何もないのだ。昔行った島田市の「ばらの丘」よりずっと管理がいいよ。こんなに立派な施設を小田原市は作ったんだね。しかも入場無料なんだ。
温室も小さいながら意欲的で、パゴダには「ヒスイカズラ(翡翠葛)」が屋根を一面覆って20も30も、神秘的な色合いの花房をたくさんつり下げていた。フィリピン諸島原産のこのマメ科の花はとても珍しく、東京の「神代植物園」で昔一度だけ見ただけだから久しぶり。蜜を求めてコウモリが飛び回る様も再現していたよ。
OH君は神奈川大の問題でnot only but (also)の訳がイマイチだったね。King became the leader not only of the black people but of all the poor.「キング牧師は黒人だけでなく全ての貧しい人々の指導者になった。」2つの前置詞句of〜が共にthe leaderを修飾しているね。
TACさんは88課でdeprive人 of物(人から物を奪う)、owe物to人(物は人のおかげだ)、provide人with物(人に物を与える)などの動詞句をたくさん学んだ。熊本大の「私は悲しみを味わいたい」を和訳してみた。Then they would be able to enjoy sadness, as I do.では仮定法のwouldにも留意できて、「そうすれば彼らは悲しみを楽しめるようになるだろうに。私と同じように。」とうまく訳せたね。
TAYさんは前回「接続詞」の難しい用法のものを和訳で勉強した。関西学院大の In an unfriendly atmosphere people don't work as well as in a happy one. 「親しみのない雰囲気だと人は楽しい雰囲気の場合ほど仕事がうまくできない。」は比較構文でwellは「上手に」の副詞だけど、次の同志社女子大の The artist is one who retains his wonder at the world as well as a childlike need to communicate his feelings. 「芸術家とは気持ちを伝えたいという子供のような欲求だけでなく、世界を見て不思議に思う気持ちまでも保持している人のことだ。」は、A as well as B が「BだけでなくAまでも」と前を強調する前置詞のような働きbesides〜に似ている。逆に後を強調したければNot only B but also Aとも言い換えられるよ。
2年NIさんは「第5文型SVOC」でCが-ingの場合と、-edの場合を勉強した。I heard someone calling my name.「だれかが私の名前を呼んでいるのが聞こえた。」では、Cが「進行形」の意味。I heard my name called.「私の名前が呼ばれるのが聞こえた。」ではCが「受け身」の意味。明治学院大の問題でHe then chose a large section of land and had it planted with potatoes.「次に王様は広い土地を選んで、そこにポテトを植えさせた。」have+物+-edは忘れやすいけど重要な表現で、「物を〜してもらう(お願い)、〜させる(命令)、〜される(いやなこと、被害)」などと文脈によって訳し分けるのだ。ここは王様が主語だから命令でいいね。
大学生SUさんが東京の大学から新幹線で戻って、遅くなって参加した。久々にIELTS英検を1問解いてみた。「地球環境理論の矛盾」はよく読めて全て正解だった。SUさん2ヶ月後には英国のサセックス大学に留学の予定で、最近実際のIELTSも受けてみた。「案ずるより産むが易し」と言うけれど、かなり手応えがあったようだ。
3年のTU君が入会した。3月末の入会説明会に出席してくれて予約してあった。昨日、長いサッカー部の活動に区切りがついて、いよいよ大学受験に邁進することになった。将来は航空パイロットをめざす。今日は重要構文の91課「way構文」と「身体の部位を表すon the〜,in the〜, by the〜」を勉強した。長崎大の問題で Americans admire the self-made person――the one who, with neither money nor family influence, fights his or her way to the top.途中の――(ダッシュ)は、前半で書いたことの説明だから「つまり」と加えておこう。「アメリカ人は立身出世の人を尊敬する。つまり、金や家柄の力もなしに頂点まで闘い上りつめたような人を。」with以下も「カンマ・カンマはカッコのこと」と覚えておけばwho fightsがSVであるとわかる。
英語の句読点にはカンマ、ピリオドの他にコロン(:)セミコロン(;)とダッシュ(−)があって、それぞれが前文の説明や理由を追加する。だから無視しないで、「つまり」とか「なぜなら」と訳しておくとよい。後に例が続けば「たとえば」と訳す場合もあるよ。 尾上
(追記)NHKのBSプレミアムで「ブラタモリ:青函トンネル」を見た。来年には「北海道新幹線」が開業するという青森駅から函館駅までの在来線に、タモリと関根真理が体験乗車して「津軽海峡」の海底をくぐり抜けた。水深140mのさらに100m下を堀って開通した54kmにもなる世界一の長さの海底トンネルだ。この列車が走るようになって、旧来の「青函連絡船」が廃止になってもう30年たつ。
私がこの船に初めて乗ったのは昭和39年の夏、50年前のこと。2ヶ月後には東京でオリンピックが開催された大学2年の時、「北海道」一人旅をふと思い立ち上野から夜行列車に乗った。翌朝、青森駅終点でこの青函連絡船に乗り換えた。昔、貨物列車はそのまま船に積み込まれた。台風により1000人を越える大きな被害をおこした60年前の「洞爺丸事件」以来、この船には列車を乗せなくなった。
TVの番組では、青森駅の岸壁に浮かぶかつての「青函連絡船」をタモリが見学する。操舵室のあとは階段で船底に降りていく。そこには、鉄道用のレールが4・5列もビッシリと敷き詰められている。異様な風景だ。かつては貨物列車をここに引き込んでそのまま海峡を渡ったのだ。たしかにいちいち荷物の載せ替えでは大変だ。自動車用のフェリーには「伊良湖岬」から「鳥羽港」までの「伊勢湾フェリー」で何度も乗ったことがあるが、これは珍しい。
その情景で思い出したのは40年前ヨーロッパ30日間一人旅で、ドーバー海峡のナイトフェリーに乗ったときのこと。真夜中だったが階段をいくつも下って船底に行ってみた。貨物だけでなく客車ものせてあった。あこがれの「オリエント急行」の一等車両もここに詰め込まれているはずであった。ロンドンからパリまで乗換なしで行けたのだ。20年前にこの海峡にも海底トンネルが開通して、ユーロスターという急行列車や車の運搬と貨物列車に利用されている。
