高校英語UG会 三島・裾野・御殿場

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英語の句読点のいろいろ
英語の句読点のいろいろ
2015年6月1日(月)三島ゆうゆうホールにて「ヒスイカズラ」
 昨日は真夏の暑さだったね。小田原市の「フラワーガーデン」に行ってみた。畑作の友人のオススメもあって期待通り「バラ園」がすばらしかった。酔うようなその甘い香りと、特に感激したのは手入れのよさ。よく見かける「枯れ花」が何もないのだ。昔行った島田市の「ばらの丘」よりずっと管理がいいよ。こんなに立派な施設を小田原市は作ったんだね。しかも入場無料なんだ。
 温室も小さいながら意欲的で、パゴダには「ヒスイカズラ(翡翠葛)」が屋根を一面覆って20も30も、神秘的な色合いの花房をたくさんつり下げていた。フィリピン諸島原産のこのマメ科の花はとても珍しく、東京の「神代植物園」で昔一度だけ見ただけだから久しぶり。蜜を求めてコウモリが飛び回る様も再現していたよ。
 OH君は神奈川大の問題でnot only but (also)の訳がイマイチだったね。King became the leader not only of the black people but of all the poor.「キング牧師は黒人だけでなく全ての貧しい人々の指導者になった。」2つの前置詞句of〜が共にthe leaderを修飾しているね。
 TACさんは88課でdeprive人 of物(人から物を奪う)、owe物to人(物は人のおかげだ)、provide人with物(人に物を与える)などの動詞句をたくさん学んだ。熊本大の「私は悲しみを味わいたい」を和訳してみた。Then they would be able to enjoy sadness, as I do.では仮定法のwouldにも留意できて、「そうすれば彼らは悲しみを楽しめるようになるだろうに。私と同じように。」とうまく訳せたね。
 TAYさんは前回「接続詞」の難しい用法のものを和訳で勉強した。関西学院大の In an unfriendly atmosphere people don't work as well as in a happy one. 「親しみのない雰囲気だと人は楽しい雰囲気の場合ほど仕事がうまくできない。」は比較構文でwellは「上手に」の副詞だけど、次の同志社女子大の The artist is one who retains his wonder at the world as well as a childlike need to communicate his feelings. 「芸術家とは気持ちを伝えたいという子供のような欲求だけでなく、世界を見て不思議に思う気持ちまでも保持している人のことだ。」は、A as well as B が「BだけでなくAまでも」と前を強調する前置詞のような働きbesides〜に似ている。逆に後を強調したければNot only B but also Aとも言い換えられるよ。
 2年NIさんは「第5文型SVOC」でCが-ingの場合と、-edの場合を勉強した。I heard someone calling my name.「だれかが私の名前を呼んでいるのが聞こえた。」では、Cが「進行形」の意味。I heard my name called.「私の名前が呼ばれるのが聞こえた。」ではCが「受け身」の意味。明治学院大の問題でHe then chose a large section of land and had it planted with potatoes.「次に王様は広い土地を選んで、そこにポテトを植えさせた。」have+物+-edは忘れやすいけど重要な表現で、「物を〜してもらう(お願い)、〜させる(命令)、〜される(いやなこと、被害)」などと文脈によって訳し分けるのだ。ここは王様が主語だから命令でいいね。
 大学生SUさんが東京の大学から新幹線で戻って、遅くなって参加した。久々にIELTS英検を1問解いてみた。「地球環境理論の矛盾」はよく読めて全て正解だった。SUさん2ヶ月後には英国のサセックス大学に留学の予定で、最近実際のIELTSも受けてみた。「案ずるより産むが易し」と言うけれど、かなり手応えがあったようだ。
 3年のTU君が入会した。3月末の入会説明会に出席してくれて予約してあった。昨日、長いサッカー部の活動に区切りがついて、いよいよ大学受験に邁進することになった。将来は航空パイロットをめざす。今日は重要構文の91課「way構文」と「身体の部位を表すon the〜,in the〜, by the〜」を勉強した。長崎大の問題で Americans admire the self-made person――the one who, with neither money nor family influence, fights his or her way to the top.途中の――(ダッシュ)は、前半で書いたことの説明だから「つまり」と加えておこう。「アメリカ人は立身出世の人を尊敬する。つまり、金や家柄の力もなしに頂点まで闘い上りつめたような人を。」with以下も「カンマ・カンマはカッコのこと」と覚えておけばwho fightsがSVであるとわかる。
 英語の句読点にはカンマ、ピリオドの他にコロン(:)セミコロン(;)とダッシュ(−)があって、それぞれが前文の説明や理由を追加する。だから無視しないで、「つまり」とか「なぜなら」と訳しておくとよい。後に例が続けば「たとえば」と訳す場合もあるよ。 尾上

(追記)NHKのBSプレミアムで「ブラタモリ:青函トンネル」を見た。来年には「北海道新幹線」が開業するという青森駅から函館駅までの在来線に、タモリと関根真理が体験乗車して「津軽海峡」の海底をくぐり抜けた。水深140mのさらに100m下を堀って開通した54kmにもなる世界一の長さの海底トンネルだ。この列車が走るようになって、旧来の「青函連絡船」が廃止になってもう30年たつ。
 私がこの船に初めて乗ったのは昭和39年の夏、50年前のこと。2ヶ月後には東京でオリンピックが開催された大学2年の時、「北海道」一人旅をふと思い立ち上野から夜行列車に乗った。翌朝、青森駅終点でこの青函連絡船に乗り換えた。昔、貨物列車はそのまま船に積み込まれた。台風により1000人を越える大きな被害をおこした60年前の「洞爺丸事件」以来、この船には列車を乗せなくなった。
 TVの番組では、青森駅の岸壁に浮かぶかつての「青函連絡船」をタモリが見学する。操舵室のあとは階段で船底に降りていく。そこには、鉄道用のレールが4・5列もビッシリと敷き詰められている。異様な風景だ。かつては貨物列車をここに引き込んでそのまま海峡を渡ったのだ。たしかにいちいち荷物の載せ替えでは大変だ。自動車用のフェリーには「伊良湖岬」から「鳥羽港」までの「伊勢湾フェリー」で何度も乗ったことがあるが、これは珍しい。
 その情景で思い出したのは40年前ヨーロッパ30日間一人旅で、ドーバー海峡のナイトフェリーに乗ったときのこと。真夜中だったが階段をいくつも下って船底に行ってみた。貨物だけでなく客車ものせてあった。あこがれの「オリエント急行」の一等車両もここに詰め込まれているはずであった。ロンドンからパリまで乗換なしで行けたのだ。20年前にこの海峡にも海底トンネルが開通して、ユーロスターという急行列車や車の運搬と貨物列車に利用されている。
2015/06/01 (Mon) 23:53


名詞構文からSV〜を読み取る
名詞構文からSV〜を読み取る
2015年5月29日(金)裾野市民文化センターにて 「ハクチョウの親子」
 「山中湖」を一周した。自慢の折りたたみ式自転車で14km。とてもよく整備されたサイクリングロードが完成間近だ。たくさんの水鳥に出会った。オシドリ、アオサギ、ウなど。低空飛行で私をめがけて飛んでくるハクチョウ!もう一羽とケンカして追いかけられたらしい。「長池親水公園」のあたりに泳ぐハクチョウの親子5羽づれ。ワカサギを囲い込みの網で採る準備中の老夫婦に尋ねると、「ここのハクチョウはシベリアに渡っていかないよ。山中湖村の職員が毎日きちんと餌をくれるから。あの雛たちは10日くらい前に生まれたばかりだよ。上からトンビにねらわれてるけどね。」と面白い話をしてくれた。
 KAさんは76課「名詞構文」と77課「無生物主語の文」に戻ってやってみた。3月入会なのでやっていなかった大切な項目を補うために。「名詞構文」とは文型でいえばSVCとかSVOとなる「文」をCの名詞形、Vの名詞形をつかって簡潔に言い換えたもの。だからher great poverty はShe is very poor.のことだし、his success in businessとはHe succeeded in business. のつもりで和訳するととてもよい。すぐにコツがつかめて、今日の日大の問題でも the flexibility of its trunk. とは「象の鼻が曲げやすいこと」という解釈ができたね。次の「無生物主語の文」は「物事が人に〜させる」という文が、どうも日本語になじみにくいので、逆転の発想で「物事のために、人が〜となる。」という風に、「人」を主語に立てて和訳しよう、という項目だ。東京女子大の what causes bubbles to float? も「何が泡を浮かばせる?」ではなくて、「何で泡は浮かぶの?」とうまく訳せたね。
 EC君は前回、東洋大の和訳がうまくなかった。文中のIがどういう人なのか想定できないと奇妙な文になる。patientには「我慢強い」(形)と「患者」(名)の意味がある。treat(治療する)やheal(治す)やconsult a doctor(医者に診てもらう)などの関連語彙が的確に理解できれば「医者」が主人公だとわかる。男か女か?年齢は?英米人か日本人か、などの背景が想像できればもっといい訳になる。しっかり読むと、この文は60才くらいの欧米の医者の意見であることがわかるね。主語のIだって「わたし」「わたくし」「僕」「おれ」、youも「あなた」「あなたがた」「きみ」「きみたち」「おまえ」など、日本語にはいつも「敬語」がからんで対人関係を暗示するようになっている。今日は「読書は会話だ」という面白い文を読んだね。ほぼ正しく読み取れたけど、一カ所難しかった。それは「付帯状況のwith」を思い出せなかったから。 The conversation, however, should be an orderly one, with first one talking and then the other. 「しかし、会話というものは順番にやるものになるべきだ。最初の人がしゃべったら次は相手の人がしゃべる、とう風に」 後半をパラフレーズすればwhen first one is talking and then the other one is talking. ここでthe other とは2人の内の「相手の人」のこと。尾上

(追記)花の名山「三つ峠」に行った。河口湖の大橋を渡り「御坂峠」に向かって谷をぬうように車で登っていくと、沿道はちょうど真っ白なマメ科の「ニセアカシア」が花盛りで、窓を開けるとむせるような甘い香りが漂ってくる。ハチミツの原料の中では一番ポピュラーなもの。この谷は数キロにわたってずうっとニセアカシアの森だ。帰りにひと枝いただいていこう。
 交通量の多い国道の御坂トンネルの手前で右折して旧道に入っていく。樹林のなかの細い「御坂道」を上り詰めると隧道(トンネル)の手前に「天下茶屋」という古風な茶店がある。昔は宿もやっていて作家の「太宰治」がここに逗留して、「富士には月見草がよく似会う」と書いた。ここから峠に登ってブナ林の美しい「黒岳」まで行ったこともある。
 今日はすこし手前で右折して「三つ峠」登山道に入る。駐車場が平日というのに満杯だ。やはり人気の高い山だね。歩き出すとまだお昼前というのにもう下山してくる人たちが。今日は「コンチワ」に加えて「なにかいい花が見つかりましたか?」と聞くことにしよう。年頃の娘二人との家族連れ、若いカップル、長い三脚を抱えた男性、などに聞くとだれも「黄色い花だけ」とか「ピンクだけ」とか「花は特に何もないね」いう答えだった。せいぜい「ヘビイチゴ」と「ツツジ」だけしか目に入っていないのだ。
 花に限らず写真のように全てが網膜に映っても人間はなにも見ていないらしい。どこかの大学入試問題にあったように、「見たいものを見る」だけだ。花の名前も山の名前も私の苦手な鳥の名前も、覚えていればそれだけで愛着が増してくる。山歩きが3倍楽しめるのになあ。私も10年前に大学同窓とこの山に初めて登った時には「富士山」が見えたかどうかしか記憶がない。きっとたくさん花が咲いていただろうに。
 外人が一人下ってきたのでやはり「いい花を見た?」と聞いたら、スペインから来た旅行者で、「うん、赤い花を沢山見たよ」とスマホを開いてツツジ(英語でアザレア)の写真を見せてくれた。立ち話のすぐちかくに白い「マイヅルソウ」が一杯咲いているのに。ルーペで見ないと見えないほどの小さな花だからね。「黄花のコマノツメ」やオレンジ色の「クサボケ」も群落をなして無数に咲いていたのに。頂上ちかくの山小屋「四季楽園」の前庭には「エンレイソウ」や「チゴユリ」も見つかったし、白地にかわいいピンクの水玉模様がついた「カモメラン」も1本が咲きはじめていた。昨年6月、大学仲間とここでたくさん発見して興奮した花だ。
2015/05/29 (Fri) 23:14


If のない仮定法の文
If のない仮定法の文
2015年5月25日(月)三島ゆうゆうホールにて「山シャクヤク」
 TAYさんは前回、京都女子大の問題でwe watch any particular piece of machinery at work・・でat workを補語とみればSVOCの文型で「機械が働いているところを見る」となる。A piece of machineryは「ひとつの機械」でa piece of furnitureと同じ働き。any particularは「どんな特定の〜」で「どれでもいいけど」という意味。「他とは違って特殊な・特別の」はspecialだよね。
 早稲田の和訳も難しかった。単語が多義であることにいつも注意しよう。extend courtesyは「親切を示す」で「礼儀を広げる」ではおかしい。courtesyもここでは「思いやり・親切」の意味。courtesy busは「無料バス」のことで御殿場駅からアウトレットまでタダでいけるバスのこと。会社の好意ということだね。ホテルでタダのコーヒーなんかもこのcourtesyを使う。freeと露骨に言わない。日本語でも「これタダです」というより「これはサービスです。」と言う方が上品でしょ。
 今日もその続きで、To have said it right away would have seemed like too severe a correction.には「仮定法」の動詞would have seemedが含まれているね。だから「〜だとすれば」という仮定がどこかに潜んでいると考える。この文では主語が仮の話だよ。said itとは「teachの過去形はteachedじゃなくて taughtだよ、ということ」right awayは「すぐに」at once。「その正解をすぐに言ったとしたら、子供には厳しすぎて(耐えられない)誤り指摘のように思えただろうね。」
 OH君は部活を終えて汗をかきかき駆けつけた。ガンバルね。「重要構文」の89課で目的語の後に前置詞onをとる動詞8つとforをとる動詞9つをまとめた。文の骨組はSVのペアをいくつも見つけることが大切。動詞を制覇するのが英語力の証明になる。
 TACさんは明日からの中間テストの対策に専念した。仮定法の動詞を選択する問題や語句並べ替えの問題に取り組んだ。2年のNIさんは自宅で明日からの試験対策をやるそうだ。 尾上

(追記)土曜日、山中湖と富士霊園の境に連なる「三国連山」に登った。ブナの新緑が美しい尾根道あるきのコースで、「篭坂峠」から「明神峠」へのハイカーに人気だ。バイケイソウの見事な群落をかき分けるように進むと、真っ白な「山シャクヤク」を10本も発見してご満悦。4日前に愛鷹山系の「黒岳」に登ったらすでに散った後で、がっかりしたからこちらに来てみたわけ。
 一人歩きの米人男性とすれ違って立ち話。スマホを取り出し山岳地図を2本の指でうまく操作している。「大洞山からまっすぐに私の家に下れる道もあるよ。」と。山中湖の別荘地に移り住んで24年。日本の永住権も取得し、服飾のビジネスをてがけ時々東京に出張する生活らしい。自宅の裏山だから地図にないコースにも詳しい。
 私が10年ほど前にNYのブルックリンの長男のアパートに居候していたことがあると話すと、「僕もNYのロングアイランドの出身だからほぼ近くだね。」と言うし、「次男はプリンストンに住んでいたよ。」と言うと、「僕はコーネル大の出身。プリンストン大のライバルだね。」と、母国を懐かしむ顔つきでなめらかな日本語で話していた。「私の御殿場に遊びに来たら。」とは言ったが、お互いに名前も電話も交換せずにあっさり分かれた。See you again.
 その2つの大学がどういうレベルでライバルなのかな?と、ネットで「世界の大学ランキング」を調べてみた。英国の新聞「タイムズ」などいろいろな評価があって一定しないが、「上海大学」が毎年発表する「上海ランキング」によると、以前にも我らが「東京大学」は20位で「京都大学」が25位、など悔しい評価を見ていた。総合大学と単科大学の違いで評価の仕方が異なるから名門でも「一橋大学」や「東京工大」や「東京医科歯科」などは登場しない。同じ総合大学でも慶応のように医学部のある大学と早稲田のようにない大学を同列には論じられないし、日本には米国のイェール大学のように芸術系(音楽・美術)の学部も含むような大学はゼロだ。
 英国の「ケンブリッジ大」5位と「「オクスフォード大」10位を除けば上位はすべて米国の大学で、「コーネル大」が12位、「プリンストン大」が7位と、なるほど「ライバル校」だった。勿論、米国東部の私立の名門「アイビーリーグ」8大学に列挙されている。ちなみに他の6大学は、最北の「ダートマス大」ボストンの「ハーバード大」から「ブラウン大」「イェール大」と南下してNY市の「コロンビア大」、フィラデルフィアの「ペンシルベニア大(愛称ペン)」だ。
 さすがITの時代で新しい大学ながら工科大学でマサチューセッツ州の「MIT」3位やカリフォルニア州の「Caltech」6位が上位にランク入りしている。
このような名門私立大学は、州立大学とくらべると授業料も桁が違うしきわめて狭き門だ。日本から留学するにはTOEFLで90%以上をとらないと合格しない。州立大学なら70%とれていればOKだけど。
2015/05/25 (Mon) 23:43


中間テストが始まる
中間テストが始まる
2015年5月22日(金)裾野市民文化センターにて 「シロヤシオ」
 御殿場の滝ヶ原米軍キャンプのちかくに「お胎内清宏園」という樹木園がある。御殿場南高校時代にはここの宿泊所をお借りして、「吹奏楽部」の合宿練習を毎年夏のコンクール前にやったものだ。木陰をステージ代わりにしてとても涼しい環境で集中練習ができた。ここにひさびさに立ち寄ってみた。
 ここは富士山の噴火でできた溶岩隧道が有名で入口にお社も建っている。知人に教えられて行ってみたら、なるほど「キンラン」の花園だった。あそこに5本、こちらに5本、さらに・・・100本近いキンランがすべて自然に生えてきたものだそうだ。これも絶滅危惧種で7・8年前に始めて箱根で1本見つけてからこれまで探し求めて野山を駆け回ったけど、こんな身近な場所にこんなに大群落があったとは!赤い口紅をちょこんとつけた鮮やかな黄色の玉子形の花がなんとも可愛い。しかし3・4日のはかない命なのだ。
 KI君は難しい英文を和訳する力がずいぶん伸びたね。今日は中央大の英訳に苦労したけど。 Japanese workers think in terms of the organization ― that is, the company. But British workers think primarily in terms of how much they can get for their labor and skill. 「日本の会社員は組織の観点、すなわち会社の観点でものを考える。ところが英国の会社員は自分の働きぶりや技術にたいしていくら給料がもらえるかという観点で第一に考える。」that isは前に述べた語句や文に対して、説明を加えるものでカンマだけでも済ませるが、that is to say とか that is(すなわち)と書き加えることがある。来週から中間テストだね。地味な努力が成績に反映されるよう祈ってます。
 KAさんは今日中間テストが終わって、これから文化祭と体育祭があるそうだ。今日は大阪学院大の和訳がうまくできたね。入試和訳「読書は一種の会話である。」もなかなか難しいけど果敢に挑戦したね。 And then it is the reader's turn. とは「こんどは読み手の番だ。」会話でも“It’s your turn.”(君の番だよ)と言うよ。Itは漠然としていて指すものがない。It's ten 'clock. (時刻)とかIt's rainy.(天気)などど同じ。 But even if the reader is not convinced, the author’s efforts should be respected. 「しかし、たとえ読者が納得しなくても、著者の努力は尊重されるべきだ。」接続詞の even if とeven thoughは「たとえ〜でも」と「譲歩」の意味になる。
 6月12日の裾野教室はこの文化センターが借用可能になったので、ピンクの「計画表」の変更を更に訂正して「文化センター」に直しておいてください。

(追記)先日三島でホタルを発見したのはオドロキだった。ふつう6月の梅雨時の風物詩なのにね。今年は4月から猛暑日が続いたりして草花にも異変が生じているよ。庭のトンネルでモミから育てていた稲が1.2センチ芽を出して楽しみにしていたら、40℃の高温でいきなり「焼け」てしまったし。昨年はあんなに見事に咲いた庭のキリの大木が今年は1個もつぼみをつけなかったし、なぜか自然界に異変が・・。
 須山の愛鷹神社に車をおいて「黒岳」1086mに登ったら、昨年見頃だったのと同じ日なのに何十もの「山シャクヤク」がすべて花びらを散らしていたよ。どの花も昨年より1週間から10日早いなあ、とがっかりしていたら、その山シャクヤクの群落のなかにクマガイソウを一輪発見!薄ピンクの母衣がしぼんで終わりかけだが、この花が自然の中に咲いているのを始めて見たよ。
 「金時山」1212mの110回目は午前中に登ってきた。息切れしながら山頂に近づくと足下に真っ白な花びらが一面に散り敷いている。見上げると純白の五葉ツツジ「シロヤシオ(白八潮)」が満開。これは昨年より数日早いくらいで普通だ。今年は当たり年なのか、5本も6本もまるで「ハンカチの木」のようだ。うつむき加減で清楚な気品に溢れて、愛子様の「おしるし」として人気が高い花だよ。
 「今年は大湧谷の噴煙で入山禁止だから、いつものイワカガミの名所に近づけないねえ。今が丁度いい時期だからこの山にも咲いてないかな?」と「金時娘」の長男の秀ちゃんに聞いたら、「イワカガミ」の秘密の場所を地図を書いて教えてくれた。「無神経な人には教えないんだけどね。スコップで根こそぎ持って行ってしまうんだよ。」足柄峠側の中腹までカイダンを降りていって見つけた。いつもの「オノエラン」の咲く秘密の斜面に近い大岩に群れをなしていた。しかしほとんど花が落ちてガクのみだよ。やっぱり1週間は早いね。
2015/05/23 (Sat) 0:00


英語でエッセイを書いてみよう
英語でエッセイを書いてみよう
2015年5月18日(月)三島商工会議所にて 「サンショウバラ」
 21:30、授業を終わって商工会議所裏の「白滝公園」の小川を渡るとなにか光るものが。あ!ホタルだ。一匹、2匹・・・10匹もゆらゆらと。蒸し暑くて小雨まじりのこういう晩こそチャンス!「源兵衛川」はどうかな?行ってみたらやっぱり10匹ほどいるいる。暗がりの浅瀬のなかにちりばめた踏み石をつたって一時の「蛍狩り」を楽しんだ。薄暮の時間から2時間くらいがホタルのラブコールというから、実際はもっとたくさん飛んでいたんだろうね。こんな街中で。
 TAYさんは前回、東京外語大の英作文問題に挑戦した。「幼少時の外国暮らしが、成長によい影響を与える」という内容を100語〜120語のエッセイで書け、という。1文が15〜20語くらいだとすれば、5〜6文でまとめる。「エッセイ」の基本は、まず主張すべき「結論」を書くこと。そしてその説明・事例や理由を書いてから最後に「結論」を繰り返す。学校の授業ではここまでなかなか教えてくれない。TAYさん、初めての体験で大分苦労したね。今日は「主語とbe動詞の省略」を勉強した。「進行形」や「受身形」のときなどは省略可能だ。
 TACさんが「体育祭」の日焼けの顔で頑張って出席した。睡魔に負けないように、皆に自販機の缶コーヒーを配って頑張ってもらった。今日は「前置詞のas、from、intoをとる動詞」を15個ほど勉強した。和訳では接続詞whileの用法に@「〜の間に」(期間)とA「〜である一方で」(逆接)の2つがあることを確認した。
 OH君は「前置詞of、into、withをとる動詞」をたくさん勉強した。和訳ではまだ不自然な日本語になっていることに気づくといいね。Vの前にはS(主語)、後にはO(目的語)が来るし、前置詞+〜はすべてM(修飾語)として「おまけ」と思えばいい。英語では「接続詞」+SVOが一つの単位になっている。理解する力は十分あるので、家での勉強時間を毎日1時間でもふやせればきっと英語の成績はぐんぐん上がるよ。
 2年NIさんは体育祭だったので帰宅が遅れ、疲れもあって今日はお休みする旨の電話があった。UG会の6月〜7月予定表を配付した。裾野教室は6月12日(金)「生涯学習センター」に変更。時間も30分早く18時〜21時なので書き加えておいた。 尾上

(追記)農作仲間に手伝ってもらって「田植え」をやった。銘柄は小粒ながら甘い「ゴテンバ・コシヒカリ」だ。昨年は水路に沿って17mx1mの短冊形だったのを今年は欲張ってその10倍の巾にしたから50坪くらいの宅地一戸分はある。昨秋みんなで中古の耕耘機を買ったし、IKEさんが旧式の脱穀機をどこかで仕入れてきたから、5年目にして農法がかなり機械化した。しかし「田植え」と「稲刈り」の手作業の楽しみだけは奪われたくない。
 御殿場農協の「農業大学校」で学んだ仲間4人が横一列に並んで中腰で植え付け開始。こんな風景今では滅多に見られないよ。昭和前期の生き残りだね。縦横20センチの巾で稲を3本ずつ植えていくには互いの息があわなくては。YAさん手作りの巨大定規にあわせつつ、泥水と闘いながら一歩ずつさがっていく。最後に私が発砲スチロールで育てた2箱分の苗も植え終わって「田んぼ」完成。2時間もかかったがみな満足感に溢れた笑顔だ。ヤッタネ!
 将来は自動操縦の田植機もできるそうだが、しかし今の農家では夫婦2人でやっている。苗作りで世話になったTAさんの田んぼでは、ご主人が苗のトレーを載せて乗用式の「田植機」を運転し奥さんがその補助をする。機械の前後で「しろかき」をしたり細かい手仕事をしたり。それでたいてい午前半日で完成するのだが、年一回だけのこの日のために高価な大型の「田植機」を購入せねばならない。
 機械だから洗浄とか油差しとかのメンテナンスも大変だろうな。秋にはさらに刈り取り・脱穀用に「コンバイン」も使う。これは外車一台分の値段がする。よっぽど大農家でないと採算が取れないだろう。TAさんの屋敷のガレージを見ると農作業用の機械が4台も収まっているよ。
 私の「小たんぼ」では、「アゼシート」というプラスチックの長い波板で50坪分を仕切って、水漏れをふせいでいる。苗の育成には草取りも追肥も大切だし、なによりも天候にかかわらず水が均等に溜まっていないといけない。毎日、朝夕の2回田んぼの見回りをしなくては。
 しかし、自宅から7キロも離れていてそうそう毎日は行けないよね。そこは仲間のよしみで今年もYAさんが交替で水の世話をしてくれることになった。除草剤も殺虫剤も使わないでやってみようと思うけどね。昨年は17u(5坪)でモミが8kgだったから、この秋には10倍で80kgが収穫できるよう頑張るぞ。精米すると半分になってしまうけど、「捕らぬ狸の皮算用」だね。
2015/05/18 (Mon) 23:58


単語は複数の意味をもつ
単語は複数の意味をもつ
2015年5月15日(金)裾野市民文化センターにて 「ナニワイバラ」
 春の文化祭・体育祭の季節になった。授業をはなれて生徒たちが主体の自主自立を学ぶ期間だ。文化部の3年生はこの部活動の発表で引退するから力が入るね。新入生が先輩たちのナマの姿を観察する時期でもある。運動部の3年生もインターハイ予選が終わってそろそろ引退という生徒もでてくる。直後の中間テストからいよいよ大学受験に向かって猛特訓がはじまるね。
 KI君とEC君は明日からの文化祭・体育祭に向けて準備に忙しく、共にお休みした。大学2年のSUさんも東大の「五月祭」に参加するといっていたな。
 今日の出席はKAさんひとりだがとても熱心に3時間机に向かった。前回、関西学院大の和訳にマルが少なかった。 It is not regulated by law, but young people are encouraged to postpone marriage until their late twenties.「それ(中国の産児制限)は法律で規制されているということではなくて、若い人たちが20代後半になるまで結婚を延期するよう(社会的に)奨励されているのだ。」ここでは「not A but B」構文に気がつくといいね。主語をすべて「は」と訳してはいけない。日本語の助詞「が」は「格助詞」といって「主語」を示すことが多いが、「は」は「とりたて助詞」で「話題」を示すから、主語でも目的語でも、時でも場所でも何にでもつけることができるのだ。つまり「テーマ」だから、「ふつうは1文で1回しか使わない」と覚えておこう。さらに文頭のItが何を指すのかを明瞭にしないといけない。もし訳さないと後ろの「若者たち」が規制の対象になってしまうよね。
 今日は武蔵大の問題でThe end of study is not to possess knowledge as a man possesses the coins in his purse, but to make knowledge a part of ourselves, that is, to turn knowledge into thought, as the food we eat is turned into the life-giving and nerve-nourishing blood. ここにも「not A but B」の構文が登場。これにはさすがに気がついたね。「勉強の目的は人がコインを財布に所有するように知識を所有することではなくて、知識を自分の一部にすることだ。すなわち知識を思考にかえることだ。丁度食べたものが生命を与え神経に栄養を送る血液に変えられるように。」ここで「勉強の終わり」では意味不明になるね。endは「終わり」の原義から1「末」2「先端」2「目的」という風に拡張していく。「単語は多義がふつうだから、記憶している一つの意味に固執しない」ことが大切だ。電卓辞書はとても便利で、電車の中とか授業中には助かるけど、週に1回でもペーパーの辞書をひいてみるといいよ。時間はかかるけど語義ごとに用例が載っているし、辞書によっては上記の「意味の拡張」にふれる丁寧な辞書もある。 尾上

(追記)ばらの季節が始まったね。我が家の庭には「サンショウバラ」が大木になって一斉にピンクの花をリボンのように一杯に咲かせ、真っ白な「ナニワイバラ」がまるで滝のように花壇一面に咲き誇っている。気候の合わない御殿場では園芸用の新種バラはどれを植えてもみな失敗してしまったけど、こういう原種の一重のバラだけは強い。バラには詳しい家内につきあって車で「国際バラとガーデニングショウ」の初日に行ってみた。
 もう17回目だそうだが、埼玉県所沢の「西武ドーム」に私は始めて行った。野球場のフィールド保護のため全体にパネルをビッシリと敷き詰めた会場は色彩と香りの競演だ。7坪・4坪・2坪のガーデンが40以上も出展されてそのデザインを競うほかに、バラの鉢植え・切り花・ハンギングバスケットの部門でバラ栽培家たちやアーチストのコンテスト入選作が展示されていた。赤いバラばかりを集めた特別展示のひとつ「イングリッド・バーグマン」が気に入った。ビロードのような深紅のバラがこの絶世の美女に捧げられたとは!
 NHKのTV「猫のしっぽカエルの手」でよく見る京都の英国人ベニシアさんがゲストでステージに登場。自然と調和した庭造りを熱く語っていた。ハーブを周りにいっぱい育てている大原のお家と庭の一部も再現されて興味深かった。きれいな声で古いイングランド民謡も歌ってくれた。サイモン&ガーファンクルが歌って有名になったScarborough Fairという歌で、Are you going to Scarborough Fair? Parseley,sage,rosemary and thyme. Remember me to one who lives there. For she once was a true love of mine.(スカボロフェアの市場に行くの?パセリ、セージ、ローズマリー、タイム。そこに住んでいる人によろしく伝えてね。彼女は昔僕の恋人だったから。)ベニシアさん「この歌を歌えば繰り返し登場する4つのハーブの名前がきっと覚えられよ。」「今はやりの鬱病を直すには自分の畑にハーブをたくさん植えなさい!って講演のたびに言ってるのよ・・」だって。すばらしいナチュラリスト!
 午後の部では北海道・旭川の上野砂由紀さんが、TVドラマ「風のガーデン」の舞台を再現したコテージと花壇の前でトーク。脚本家「倉本聰」との出会いと、その撮影用ガーデン制作のエピソード。この一週間のガーデニングショウのために1千種もの花をいかに苦労して集めたかを語った。著書の即売もやってサイン会に担ぎ出されるなどなかなかの売れっ子ぶり。取り巻きの業者もなかなかダネ。
 上野さんは、私のUG会の卒業生で青山学院・英文科に進学したSAさんと偶然ながら従姉妹どうしになる。英国に留学して造園を勉強して若いながら自分の花の農場をつくって「時の人」になった。一昨年家内と北海道旅行で旭川に行った際、訪れた彼女の「上野ファーム」も楽しかったし、富良野の「風のガーデン」は彼女の制作で実に魅力に溢れていた。倉本聰の依頼でプリンスホテルのゴルフ場内に「グリーンハウス」を中心にした素敵なガーデンを完成しTV撮影をした後も保存・管理されて富良野の人気観光地の一つになっている。そこを舞台に撮影されたドラマ「風のガーデン」は、中井貴一と黒木メイサ主演で「ガンの終末医療」をテーマにしていてとても感動したなあ。
2015/05/15 (Fri) 23:16


読み書きをじっくりと
読み書きをじっくりと
2015年5月11日(月)三島ゆうゆうホールにて 「コデマリとロビJr」
 TAYさんは前回「仮定法」の入試問題を和訳した。仮定法未来はIf 文の動詞にshouldまたはwere toを添えて、前者は「ほぼありえないが、万が一あるとしたら」、後者は「全くありえないが仮にそうだとしたら」の意味として使い分ける、と覚えておこう。今日は81課「倒置」と82課「省略」を勉強した。獨協大のYou can learn to speak English very quickly when you really need to.「本当に必要になった時に英語はすぐにしゃべれるようになるよ。」で、need toの後にspeak Englishが省略されているね。「この文、本当ですか?」と聞くから、「そうだよ、私の次男は大学1年でニューヨークに語学留学して3ケ月の滞在でペラペラになって帰ってきたよ。」語学学校に通ったけど、むしろ大学生や若者が中心のYMCAに下宿していたおかげかな。24時間英語漬けになるのがいい。だから中学や高校ではもっと読み書きをみっちりやる方がいい。週1回の英会話の時間ではほとんどお遊びだから。
 TACさんは重要構文の「同格」を勉強した。龍谷大の問題で読みにくかったのは ・・―almost everything, indeed, that makes you what you are.「言いたいことは・・・・など、つまり、自分を自分たらしめているほぼすべてのことがらなのだ。」ここで「カンマカンマはカッコ」だから除外すると、thatが関係代名詞whichと同じでeverythingを先行詞とする。すると「挿入」のindeed(実に)は直前の「ほとんど全て」を修飾しているとわかる。what you areは「自分のこと→姿、人柄」と訳せばよい。後半の時間は明日のテスト対策に切り替えた。
 OH君は「特定の前置詞をとる動詞」を勉強した。例えばprotect our eyes from the sun(太陽から目を守る)はprevent A from Bとかkeep A from Bも同じ仲間だ。「分離」の意味ではseparate A from Bやdistinguish A from Bも「分離」から「区別」の意味に発展した。同じような意味の動詞は同じ前置詞を取る、という原則に気づくね。誰でも知っているregard him as their hero(彼を英雄とみなす)もsee A as B とか、look on A as B、think of A as Bと同じだね。イディオムとしてたくさん覚えておこう。
 2年NIさんはまだtheyときたら「かれら」と訳す「ワルイクセ」が抜けないね。heとsheとitの複数形だから注意。第12課「動詞+分詞」の構文では「進行形」と「受身形」がそれぞれbe動詞を別の動詞に置き換えられることを勉強した。たとえば Most of us feel relaxed when we see the green of grass or trees.「われわれはほとんど草や木の緑をみるとホッと安らぎを感じる」で be relaxedという受け身文にfeelという動詞の意味を追加しているんだ。NIさん、「最近、学校の課題の難しい英文がしっかり読めるようになってきました」という。「UG会」効果が出てきたね。
 金曜日に来られなかったSUさんが三島に出席。前回は英語検定IELTSのライティングを同じ問題でもう一度書いてみた。前よりずっと上達した。名詞の処理で冠詞の付け方や前置詞の間違いがいくつかあるけど、かなり読みやすくなった。パラグラフの切り替えで一文字分引っ込める「インデント」も上手になった。しかし、中身BODYの部分が弱いね。「大学の学生数増加に反対」というなら、自分の中学での体験では引用例として弱い。自分の大学受験でえた知識や入学後の大学生活から事例を引っ張ってくるべきだね。今日もIELTSのリーディング問題で「米国人と英国人の平均寿命の差」をグラフ入りで読んだ。設問にたいする解答は、本文を丁寧に見ていけばかなり見つけやすいね。今日は2問しか間違えなかった。要領がつかめてきたね。後半はライティングで「アジアの3国のPC売り上げ比較」の折れ線グラフを150語以上で説明するという問題。楽しみに読ませて貰うよ。 尾上

(追記)静岡の駅前繁華街を歩いたのは何十年ぶりだろう。昨日は日曜日だからとくに買い物客に溢れていたのだけれど、その変貌ぶりには驚いた。まるで新宿か澁谷のようだ!昔たしか西武デパートがあったと思われる駅前の一等地に複合ビルの「葵タワー」ができて5年だそうだ。市内一の25階建て高層ビルで、オフィスが中心だが「ブケ東海」の結婚式場と書店などの小売店も入っている。特筆すべきは「市立美術館」だ。
 じつはこの日、このビル3Fの美術館にあるカフェテラスで50年ぶりに旧友KA君と待ち合わせしたのだ。静岡福祉大学の学長を6年もやったからいかめしい雰囲気を予想していたけど、昔とちっとも変わらず気さくで若々しく今日も静岡でひとつ仕事を終えたところだった。開館5周年記念に倉敷の「大原美術館展」を開催中で興味もあったが絵の方は同行した家内だけが鑑賞した。
 KA君は東京外語大ロシア科の同窓だが、大変に優秀な男でさらに東大の大学院に進学した。修士課程と博士課程を終えて「国会図書館」に就職したことまでは知っていた。私が静岡県の英語教員に採用され最初の吉原高校に赴任したときにすぐ下宿を訪ねてきてくれたし、半年後東伊豆の稲取高校に転任したときも遊びに来てくれた。私も熊谷市の彼の新婚家庭にお邪魔したこともある親しい仲だった。
 しかし互いの結婚を契機に音信不通となって半世紀も経ってしまっていた。まさか同じ静岡県内で同じ教育に携わっていたとは!彼も私を捜したらしい。新しい大学の学長として県内の高校を訪ね歩き、優秀な生徒獲得の先頭に立っていたという。「沼津東高にも行ったよ。校長先生にお会いしたと思う・・」きっと同じ校舎ですれ違っていたんだね。
 この日KA君から著書を2冊贈呈された。「ヒロシマ・ナガサキ・ビキニをつなぐ(焼津流平和の作り方)」と「やいづ平和学入門」だ。静岡福祉大学に赴任して焼津に来てから25年。国際関係論や民族問題が専門だったのに関心が市民運動に広がって、1954年焼津のマグロ漁船「第五福竜丸」がビキニ環礁でアメリカの原爆実験のために被爆した事件から、反核や世界平和を求める運動の地域の先頭に立っていた。そしてこの著書でも触れているように3・11の福島原発の事故やその対応にも政治的関連性を指摘し警鐘を打ち鳴らす。
 最近では、安倍首相が国連でやった「勇み足」演説が問題になっているよね。ノーベル賞作家の大江健三郎が「アベ!」と呼び捨てにして糾弾している。KA君もそういう「闘う学者」の一人であるようだ。私と同じ高校教員だった奥方の父上は地元埼玉県の大物で自民党の県議だったそうだがKA君は孤高の精神を貫いているよ。「長いものには巻かれない!」東大というより外語の血筋だね。また近いうちに会いましょう。今度は焼津か御殿場で。
2015/05/11 (Mon) 23:54


そのthatは接続詞か関係詞か
そのthatは接続詞か関係詞か
2015年5月8日(金)裾野市民文化センターにて 「イワカガミ」
 KI君は前回「同格」の接続詞 thatを扱う入試問題を和訳してみた。 The rumor that 〜(〜といううわさ)や a strong feeling that〜(〜という強い感情)などは理解しやすいが、 an awareness has developed that〜(〜という意識が広まった)のように、同格関係の名詞と名詞節が動詞で分断されるケースもあるから要注意だね。文化祭前の準備で少々疲れが見えたね。
 KAさんも同じ東京経済大の問題でsenseの意味を取り違えてしまったね。in the sense that〜だと、「〜という意味で」となる。イディオムで in a senseは「ある意味では」となるし It's nonsense. は「無意味だ」。しかし、今日は岩手大の和訳がうまくいったね。 One of the greatest rewards of being a teacher is the opportunity one has to devote one's mind and energy to important matters.でhas to devote が「捧げねばいけない」ではなくて、has the opportunity to devote〜が基本になっていると見抜けたのはたいしたものです。「先生をやる一番大きな報酬のひとつは、重要なことに全身全霊を捧げる機会にめぐまれることだ。」
 EC君は文化祭の準備で疲れて頭の回転がうまくいかなくて悔しがった。 A man should never be ashamed to own he has been in the wrong, which is but saying, in other words, that he is wiser today than he was yesterday.でownは「所有する」でなくて「(自分のものと)認める」の意味。「人は自分が今まで間違っていたことを認めるのが恥ずかしいと思ってはいけない。」で一旦切って、関係詞のwhichが前文の内容を指すから「なぜなら、そう認めることは・・」となる。「カンマカンマはカッコ」を思い浮かべるとis but saying that 〜「〜と言うことにすぎない」と訳す。このbutは副詞のjust やonlyと同じ意味だから、「自分は昨日より今日のほうが賢くなった、と言うことにすぎないのだから。(恥ずかしがらなくていいのだ)」 尾上

(追記)私の好きな箱根の大湧谷が大変なことになった。ゴールデンウィークの終盤に火山性地震が頻発して噴火警戒レベルが1から2に引き上げられ、登山道はどこも立ち入り禁止になってしまった。半月前に登った「駒ヶ岳」の「防ケ沢」コースもダメになった。直前に「コイワザクラ」と「キクザキイチゲ」を見ることができてラッキーだったが。来週には大湧谷の上の方にピンクの小さな花「イワカガミ」がいっぱい咲くので見に行こうと予定に入れていたのに。今年は諦めるしかないね。
 昨日、スカイライン入口の「長尾峠」に車で上がって真正面の神山と大湧谷を偵察してきた。いつもより高く噴煙がたちのぼるだけで、眼下の仙石原湿原は全く静まりかえっていつも通りだった。少々過剰反応のようにも思うなあ。以前にも噴き出す亜硫酸ガスが異常に増えたときには、登山道が一部閉鎖されたこともあったから。
 「桃源台」から「早雲山」までのロープウエーも大湧谷の真上を通過するので運休だ。山頂の売店や一番人気の「黒玉子」売り場も閉鎖となるとは初めてのことだ。観光収入に依存する箱根町は大打撃だろうな。昨年9月の「御嶽山」の突然の噴火のように、噴石の飛び具合では大惨事にもなりかねないから。
 私のおきまりコースは、ロープウエー中間駅の「姥子」に車を置いて、ゴンドラを頭上に見ながら樹林の遊歩道を1時間ほど登り大湧谷の広場に着く。ここから右に小径を行くと「黒玉子」を篭でゆでる池があって売店の前には玉子の殻を剥いては塩をつけて楽しそうに食べている人たち。中国人やアジア人、欧米人などなど、群衆の半分以上は外国人旅行者だろうな。
 この「黒玉子」ハイウエイ(!)と出発点で枝分かれして「神山」への登山道が始まる。TVのニュースで見たかもしれないけど、正面に聳える「冠ケ岳」はその名の如く鋭角にとがった三角山で、いまの時期は全山をピンク色に染め上げるのは「東国ミツバツツジ」で一杯の山だから。黒玉子売り場と噴煙を右手に見ながら30分ほど登ると分岐点がある。左は「早雲山」から「強羅」へ下り、右へ行けば「冠ケ岳」経由で「神山」そして更に登り返せば「駒ヶ岳」への楽しいハイキングコースとなる。
 その分岐点にだけどういう訳か「赤花姫イワカガミ」が一面に、まるでタペストリーのように岩場の斜面一帯をピンクに覆い尽くすのだ。鏡のようにピカピカ光る大きな緑の葉を岩をおおうようにビッシリとひろげて、そこからフリルのついたスカート型の花が細い茎の上にちょこんと首をもたげる。それがイワカガミ(岩鏡)の名前の由来らしい。花の群落は5月中旬から下旬にかけて少しずつ斜面を駆け上っていく。頭上も足下もピンク一色なんだよ。
 私が一番好きなコースだから、数年前この花の時期にいつもの大学時代の山仲間をここに案内して「ミツバツツジ」と「イワカガミ」を堪能してもらったなあ。突然このハイキングコースの全てが閉鎖されてしまった。地震と噴煙が早く無事に終息してくれることを祈っている。
2015/05/08 (Fri) 23:21


They は「かれら」とは限らない
They は「かれら」とは限らない
2015年5月4日(月)三島ゆうゆうホールにて「網代のハマナス」
 ゴールデンウイークのさなか、熱海の「網代温泉」に行って貸し切り風呂を堪能した。太平洋が眼前にドーンと広がりゆったりした気分に浸ることができた。帰りに網代の漁港に寄ったら「魚まつり」が終わったところ。片付け中のオヤジに「アワビが1枚ほしいな」と言ったら「5枚残ってる。3000円でいいよ。全部持って行け・・」だって。すごく得した気分。
 TAYさんは前回もかなりの英語力が発揮できたね。仮定法の和訳も「本当は違うんだけど・・」の気分がしっかり表現できていて素晴らしい。早稲田の入試問題の後半が少々手強かった。 Leaving them out of count, I should say that people take the amount of sleep they instinctively need. That is if they can get: which they often can’t. 「そういう人(なまけもの)を計算からはずせば、人は本能的に必要とする量の睡眠を摂っているといってもよいのだが。しかしそれは彼らが摂ることができてればの話だ。実は摂れてないことが多々あるのだ。」I should say〜やI should think〜は「べき」ではなく「仮定法」の働きで「もし問われれば〜と言う(思う)のだが」の婉曲表現。
 TACさんは前回「挿入」を勉強した。,it seems,(〜のようだ)のように文頭に出すべきものを文中にカンマカンマで挟み込んだり、to be sure(確かに)のように直前の語句に追加説明をしたり、as it were(いわば)のように直後の語句を言うまえの前置きを置いたりする。同志社の問題でWhat is stressful for one person, after all, is not necessarily stressful for everyone. 文中にafter allが動詞の前に「挿入」されているのは文頭に置くべきもので「だって(結局は)・・・だからね」という風に「理由」として訳す。一般的な「結局〜になった」の意味ではない。
 OH君は今日お休みした。欠席連絡はホールじゃなくて私のケイタイに掛けてね。
 2年NIさんは作業がとても早い。それに正確さが加われば最高だね。語彙のうっかり読み違いがなくなり、書いてみた和訳をもう一度推敲する注意力があればすぐにトップに立てるのに。前回の帝京大の問題では It requires that a man who has strong political convictions should argue for them and do what he can to make them the convictions of the majority,but that if the majority proves adverse,he should submit with a good grace.「それ(民主主義)が求めるのは、強い政治意識をもつ人がその意識のために議論し、その意識が大多数の人の意識になるようにできるだけのことをすることだがしかしもしそういう大多数の人たちが反対だとわかったら潔くひきさがるということだ。」ここでの助動詞shouldは「要求」requireの内容だから「べき」と訳してはいけない。「〜するように要求する(提案する)」としよう。また、代名詞の itや theyが何をさすのか、できるだけ名詞に置き換えて訳すほうがいい。日本語は「代名詞がニガテ」だからね。Theyときたら「かれら」と訳すのは一番失敗の元。theyはhe、she、itの複数形だよ。そこからさかのぼって複数形の名詞を探せばすぐみつかる。
 NIさん、発音問題がニガテだというので、今日は簡単にアイウエオ以外の5つの英語独特の母音を説明した。中学でも高校でも教えないんだよね。日頃自宅勉強で声をだして英文を読むことが大切。単語を覚えたり和訳の日本語も声を出して読んでみると、間違いに気づきやすいよ。文字もなにもない原始時代、ことばは「声」だった。 尾上

(追記)東京外語大管弦楽団の後輩たちは、先月の定演で「火の鳥」にも挑戦した。チャイコフスキーの第5番は言うまでもないがこれも難曲。若さゆえの怖いもの知らずダネ。たくさんの練習時間をかけただろうな。
 「火の鳥」といえば手塚治虫のあの全12巻の大作を思い浮かべるけど、ストラビンスキーのバレエ組曲「火の鳥」のほうは音楽の通でないと知らないだろうな。ましてや本物のバレエはめったに上演されない。わたしもナマでもビデオでもつい最近まで見たことがなかった。それが今ではYouTubeで容易に楽しめる、そういう時代になった。
 世界のどこかにこの秘蔵映像を投稿してくれたご仁がいるのだ。これは「ロシア」の古い民話を題材にしたバレエで、王子と王女の愛を助ける不死鳥「火の鳥」のお話。手塚治虫のコミックのストーリーとは全く別ものです。英国のロイヤルバレエ団やロシアのキーロフ劇場バレエ団の50分ほどの美しい舞台がスマホでも楽しめるよ。
 この曲は私の指揮者生活の出発点で思い出深い作品だ。中学や高校時代にはトランペットやサックスを吹いていたが、本格的に吹奏楽の指揮をしたのは島田商業高校に赴任して3年後の1973年だった。静岡県中部地区のコンクールに吹奏楽部の顧問・指揮者として出演した。15分の組曲を吹奏楽用に編曲したもので、時間制限のために1曲目「カスチェイ魔王」をカットして「子守歌」と「終曲」だけを演奏した。会場は昔の「駿府会館」で駿府公園の奥にあった大きなホール。ろくに指揮の勉強もしたことがなかったのに、いきなり1位をいただいてビックリした。バスーンとホルンのソロにとても上手な生徒がいたおかげだと思う。
 それを契機に東京からプロの指揮者MU氏に島田まで出張してもらって「指揮の勉強会」を始めた。同じ地区の中学のSU先生を中心に4、5人の先生が集まった。斉藤秀雄の「指揮法教程」という教科書で、お料理の菜箸を指揮棒代わりにピアノの演奏者に向かって指揮をする、というレッスン法だった。かの小澤征爾も桐朋音大時代にじかに斉藤先生から指導を受けたそうだ。その教えをいまも受け継いでいるのが「サイトウ・キネン・オーケストラ」で、世界中の教え子が集まり斉藤氏のふるさと松本市で年一回限りコンサ−トが開催される。私の指揮は小澤征爾と同じ流派だ!と自負している。 
2015/05/04 (Mon) 22:56


英文でエッセイを書こう
英文でエッセイを書こう
2015年5月1日(金)裾野市民文化センターにて 「鯉のぼり」
 久しぶりに鯉のぼりをあげてみたらいい風が吹いてよく泳ぐこと。息子たちが巣立ってからもう20年以上も箱にしまったままだった。老人夫婦だけの家の庭にもこういう日本の「美しい風習」は生かしていきたいと思う。窓辺の鉢植えをかたづけて緑の毛氈を敷いて「段かざり」の兜や弓刀や篝火も飾った。2Fの屋根裏部屋にはまだ魔除けの「鍾馗(しょうき)さん」や「白馬」などの五月人形が眠っているけど、とても出し切れないな。
 SUさんは前回、IELTS検定のライティングをやった。第1問は「ゴミの再利用行程」をイラストに従って20分、150語以上で書く。第2問は「少子化で大学に入りやすくなったが、大学は学生をさらに増やすべきだ。」について賛成意見または反対意見を250語以上で書くもの。こちらには40分があてられる。
 日本語で小論文を書くには「起承転結」が基本だと教わるが、英語のエッセイでは@「導入」A「本論」B「結論」といわれている。日本語のように「昔々あるところに・・・」という導入の仕方ではなくて、いきなり「自分が述べようとするテーマ」を書くことが大事。「本論」は複数のパラグラフに区切りながら、自分の意見・疑問やその根拠となる知識・経験を述べる。最後の「結論」ではもう一度自分の意見をまとめるだけ。SUさんにはこのパラグラフ構成をまず覚えて欲しい。何度もチャレンジしてみよう。
 KI君は前回、入試の和訳でかなり正解が出せたね。しかし関西大の問題は3行の長い一文で、SVのペアが6組もあったね。 The immigrants who came to America felt that they were coming to a promised land where they would neither be persecuted for their religion nor oppressed because they were born into a low social class, 「アメリカに来る移民たちは「約束の地」に来ているのだと感じた。そこに行けば宗教のために迫害されることもないだろうし、下層階級に生まれついたがために抑圧されることもないだろうと。」ここで「約束の地」とはエホバの神がイスラエルの民(ユダヤ人)に与えると約束した土地のこと。今でも中東紛争が続いている地帯だが、この文ではアメリカ(自由の国)をそれにたとえている。関係副詞のwhereの前で区切りをつけて「実はもしその土地ならば・・・」という風にand thereに言い換えるとわかりやすい日本文になるでしょ。
 EC君は88課「動詞の慣用表現」で前置詞のofとtoとwithをとるものを覚えた。同じ意味の動詞は同じ前置詞をとるということだ。熊本大の和訳で People should learn to appreciate this emotion in a positive way. Then they would be able to enjoy sadness, as I do.「ひとはこういう(悲しみの)感情を前向きに評価するようになるべきだ。そうすれば、私のように悲しみが楽しみになるだろうに。」wouldが仮定法の助動詞であることに気づくと「・・だろうに」と訳せる。Thenも「その時」でなくて「そうすれば」とするともっといい。
 KAさんはasやfrom、intoをとる動詞の慣用表現を勉強した。 Some people describe American society as a salad bowl while others see it as a melting pot. この英文は「主文」と「従節」からできているから前半が本題で後半は追加と考える。昔から移民の国アメリカを「人種のるつぼ=種々の人種が溶け合っている社会」とみていたが、今は「サラダボウル=各自の姿のままで隣り合っているだけの社会」と説明している。面白い英文だね。Some 〜, and others 〜は「〜という人もいるし〜という人もいる。」と訳すといいけれど、ここではwhileでつながるから後ろから訳すといい。 尾上

(追記)音楽の趣味ばかりで運動オンチだった私が、東京外語大に入学してはじめは「ボート部」に所属したんだ。やせっぽちだけど脚の長さを買われ、「カツ丼を食べさせるよ」の勧誘についついのせられて「戸田」の部室まで見学に連れて行かれた。「新庚申塚」から都電に乗り、板橋・志村の先「戸田橋」で終点。荒川を越え埼玉県に入った所にたくさんの大学の艇庫兼部室があった。翌年のオリンピック用に2kmの正式ボートコースが造成中で、そこに面した小さな建物に週末は寝泊まりして練習した。先輩の手作りのカツ丼がとてもうまくて、つい入部を誓ってしまった。失敗だった。
 このボートコースを一周4キロのランニングのあと、バーベルと脚けり練習台を終わってからやっと、一組4人の新入生でボートとオールを担いで艇庫を出発。荒川の川岸に着いてボートに乗り込みやっと漕ぎ方の練習が始まった。しばらくやってみたが、ランニングはいつもビリで体力のなさをつくづく感じて、半年で退部させてもらいオーケストラに戻った。
 しかし懐かしい思い出がひとつある。「浅草」から「戸田橋」までずっと仲間と4人で「舵手つきフォア」を漕いだこと。隅田川で開催される「レガッタ早慶戦」に貸し出しした自校のボートを引き取りに行き、隅田川から荒川に入り約20kmもの長距離を漕いだのがささやかな自慢だ。コックス(舵手)の「ロウ、ロウ」のかけ声のほかには、夕陽に向かって舳先が水を切る音だけで静かに進む水辺の風景が懐かしい。
 ボート競技は本来英国のスポーツ。テムズ川で開催されるケンブリッジ大学とオックスフォード大学の対抗レガッタが有名だ。明治時代イギリスから入ったこのボート競技は東大、一橋、東京外語の国立大3校と慶応・早稲田の2校がパイオニアで、早慶戦はいまも続いているらしい。外語も東工大や海洋大などと「五大学レガッタ」を先月開催し、エイト(8人のり)で優勝した。最近の競漕大会では一橋、東北、京都の国立大学が私大の強豪校に劣らず優勝候補だそうだ。オールのブレードの塗装がスクールカラーを表して、わが母校は薄紫、東大は水色、慶応は青と赤のストライプで塗り分けてあった。
 静岡県東部の高校では沼津東高ボート部が狩野川下流で、伊豆中央高校が上流の長岡でいつも練習している。静岡県は浜松北高や湖南高校など西部地区が強い。浜名湖やいつも大会会場になる天竜川に近いこともあるね。UG会を4年前に卒業して奈良女子大に進学したMUさんも東高ボート部で活躍しよくインターハイの選手に選ばれていた。沼津市内の「御成橋」や「あゆみ橋」を渡ると練習風景がよく見えるよ。
2015/05/02 (Sat) 0:01


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