高校英語UG会 三島・裾野・御殿場

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もうじき2学期
もうじき2学期
2015年8月28日(金)裾野市民文化センターにて 「ツリガネニンジン」
 我が家のすぐ近くのパン屋さん「KUKKA」に買いに寄ったら、今年「三島教室」を卒業したYAさんのお母さんとお姉さんにバッタリお会いしてオドロイタ。三島のお宅からはるばるこんな田舎まで。お店の評判がどんどん広まっているらしい。ご姉妹共に上智大学の1年生と4年生。UG会でご縁が出来て、こうして卒業後も親しくしていただけるのはとても嬉しい。
 お姉さんは米国留学から戻ったばかり。YAさんは国際交流の活動で「ミャンマー」に滞在中とか。おまけにお父さんは東京勤務からNYに転勤になり単身赴任中。なんと国際色豊かなご一家だなあ。ちなみにご両親は宝塚のご出身で、お父さんは私の母校「甲陽学院」の後輩なのだ・・・。
 EC君は「否定」をやった。難しい構文がたくさんある項目で、さらに自宅でも復習しておいてね。慶応の空所問題でOn no account should you leave the door unlocked while driving. (運転中は決してドアのロックをあけておいてはいけない。)は否定語句のOn no account(=never)が強調されて文頭に出たのでSVに「倒置」が起こるのだ。つまり「疑問文」の語順になっているね。
 3年生は「101構文」がやっと終わったので、英文読解のセンター対策として旺文社の「Bruch-Up Test 60」を始めた。1パラグラフの短い英文を提示して、発音、語彙、文法、和訳などオールラウンドの設問が用意されて、とてもいい問題揃いだ、
 今日の21課には例の「鯨の公式」が登場。EC君はA grammarian has no more right to say how people ought to talk than a chemist has to say how molecules ought to act upon each other. がなかなか難しかった。「文法家には人々がどう話すべきか、と述べる権利がないのは、化学者に分子同志がお互いにどう作用すべきか、など述べる権利がないのと同じことだ。」 thanの後のhas の後には前文のrightが省略されているね。「同じものは省略する」という原則だ。
 KI君は「関係詞」を勉強した。基本例文に I’ll give you what help I can. とあるけどその意味は? whatever help と考えて「私にできるどんな援助でもしてあげるよ。」 立命館の問題でも「労働条件の改善に微力ながらも力を尽くした。」は I did what little I could to Improve working conditions. となる。littleを「わずかなこと」という代名詞とみなせば「どんなわずかなことでも」の意味になるね。
 和訳では The role of the historian is less to discover and catalog documents than to interpret and explain them. が難しかった。接続詞のthanの後は前の繰り返しを避けて、対比の部分だけを述べるから、ここではto discover以下とto interpret以下を対比させて、前者が後者よりもless「少ない」としている。つまり後者の方が「多い」となるから、「歴史家の役割は、歴史的事実を発見して分類する事というより、むしろそれを解釈して説明することの方が大きい。」と和訳できるようにガンバロウ。
 KI君は次回から月曜日「三島教室」に移動する。金曜日に数学・理科の塾に行く関係で希望した。金曜日はEC君一人になるよ。新人に入ってほしいなあ。紹介してくださーい。 尾上

(追記)散歩がわりによく「裏山」に登ってくる。通称「城山」といって天気のいい日には富士山の裾野全景と愛鷹山連峰、駿河湾の牛臥山や達磨山連山まで見渡せるほど眺めが良い。「森山道」という名のハイキングコースが整備されて、毎年夏休みになると地区の子供会が竹藪を切り開いてくれる。そのまま登れば箱根外輪山の「丸岳」へ我が家からの最短ルートになる。
 今日も久しぶりに歩いたら、茶店「しるこや」がある「駿河台」までの道がしっかり草刈りされたばかりでとても歩きやすかった。小さなうす紫色のベルをたくさんつけた「ツリガネニンジン」は残してくれて、右手にも左手にも一杯咲いて私の進む先々までついてくる。
 いつも立ち寄っていた「しるこや」が閉店して半年になる。庭は生い茂るつる性の「センニンソウ」の白い花に占領されてシャッターの閉まった姿がもの寂しい。店主のKOさんとはすごく仲良くなって夫婦ぐるみでおつきあいし、滋賀県大津市の琵琶湖畔のご実家にもお邪魔したことがある。このブログ日記もKOさんが先にお店の紹介に始めたのをきいて教えてもらったのだ。
 宝塚・西宮出身の私には、帰り際に「オオキニ」といって京ナマリで言ってくれるのが嬉しかったが、京都に「服飾デザイン」の仕事をもつ奥様と二重の生活に無理がきて5年間の御殿場仮住まいにピリオドを打った。東名を使って車の往復も大変だった。そのKOさんから最近「ホテル経営を始めました。尾上さんもどうぞ。」とパンフレットつきのお便り。なんと今度は「金沢」、あの「兼六園」の近くだよ。築80年の瀟洒な古民家を借り受け、素泊まりだけの民宿を始めた。
 最近、欧米からの旅行者に「民宿」が人気だそうだ。リーズナブルな価格で日本文化が身近に味わえるのがいいらしい。畳の部屋にフトンを敷いて寝るのが最高の体験とか。今朝も「しるこや」の前から金沢に電話したら、「今ドイツ人の女学生たちがチェックアウトをしたところです。『しるこや』は草ぼうぼうですか・・」と。
 京都の大学を出て計理士事務所で働いていたのに、ある時タクシーの運転手に転職。京都の観光案内には特に自信を持っていて修学旅行の中高生の案内には人気があったそうだ。郷里の茅ヶ崎になんどか里帰りする内に、縁あって「富士山」の見える箱根山西麓の茶店、つまり我が家の裏山にある「しるこや」を引き受け4代目の経営者になった、という波瀾万丈の人生。
 私の山歴のほうが古く、2代目の女主人、3代目の川崎市の青年も知っていたが、KO氏のアイディアによる「京しるこ」や「ぜんざい」と、ご夫婦の経験豊富なお話が楽しみで何度も出入りさせて貰ったのに。今は寂しい廃屋の風情だった。しかしまた新たな人生を、お気に入りの金沢で始めるのもいいね。そこにはKO氏が数年前に支店として作ってから知人に経営をゆだねたもう一軒の「しるこや」があり、「兼六園」の観光客に人気がある。
2015/08/28 (Fri) 23:54


関係詞代名詞の as とは
関係詞代名詞の as とは
2015年8月24日(月)ゆうゆうホールにて 「マツムシソウ」
 OKさんが信州・松本の「タネや」からソバのタネをネットで取り寄せてくれたので、「善は急げ」とYAさんにも声を掛けて今朝臨時に印野の畑に3人が集まった。1kgでも小袋にわずか1杯だ。4mX20mの畑を準備してあったので4列に蒔いた。ソバは肥料を全く必要としないすぐれもの。どんな荒れ地でも育つらしい。しかし蒔く時期は8月中旬まで。昨年は半月遅れて実の入りが悪かった。秋に収穫できたら正月祝いに「蕎麦打ち大会」をまたやろう・・・。
 TACさんは「受動態」を勉強した。青山学院の並べ替えで「明日、台風が九州をおそう見込みです。」はA typhoon is expected to hit Kyushu tomorrow. となって、It is expected that a typhoon will hit Kyushu tomorrow. と同じ意味。expectされているのは「台風」じゃなくて「台風が九州をおそうこと」だね。重要構文もいよいよ第100課で「that of〜/ those who〜」の働き。あと1課残すのみ。
 TU君は前回、「関係詞」を復習した。玉川大の「ジャックにはよくあることだが、・・」はAs is often the case with Jack, he is・・となる。これは前後をひっくり返してHe is ・・・, as is often the case with Jack. とした方が理解しやすい。前文を受ける関係詞が普通はwhichだけれど、ここでは慣用的にasとなって、「〜にはよくあるように、・・」という意味に近い。,as is usual with 〜ともいうよ。今日は「否定」を勉強した。Though not rich, he lives well this side of poverty.「裕福ではないけれど彼は貧乏にならずになんとかやっている。」は「貧乏になる寸前で」の意味。だから後半を言い換えると, he is far from being poor.(貧乏では決してない。) となるよ。far from が否定辞として機能しているんだ。
 2年生NIさんは前回「否定」をやった。「倒置」を含む難しい項目で「空所埋め」はとても良く理解できていたが作文となるとマルが取れなかったね。大切な項目なのでしっかり勉強し直そう。今日は日本大の和訳で As soon as American children ― male or female, working or going on to college ― get out of high school, they want ・・が難しかったね。「アメリカ人の若者は、男でも女でも、社会に出る人も大学に進学する人も、高校を出るやいなや、・・」となる。「ダッシュ」と「ダッシュ」で囲まれた部分は「コンマ」の場合と同じようにSとVの間に「説明」を追加するだけだから、children get outとつながっていると見よう。
 1年生YO君は入会してから初めての出席。バスケット部の合宿などで忙しかった。最初に出席した時のプリントを採点して解説した。「時制」の問題で動詞の語形を問うものが多かったが、完了時制が苦手のようだ。現在完了はほぼ理解できていたが、過去完了と未来完了の用法についてここで勉強し直しておこう。「英作文」でも語句の並べ替えならOKだけど「和文英訳」となるとまだこれからだね。終了後今日の感想を聞いたら「3時間がおそろしく長いと心配だったけど、予想外に短く感じられました。」とのこと。1年の今からこれほどみっちりやれば将来が楽しみだね、 尾上

(追記)週末「金時山」に登った。今月からは午前中に行って昼食までには帰宅している。家内のリハビリに通う時間に合わせて3時間以内に戻ってくるのだ。地元民だけが知る最短コースは「金時林道」の「矢倉沢」から1時間で登れる。トンネル脇に駐車してさあ出発しよう、と思ったらもう帰ってきた元気なおばあさん。YOさんだよ。
 私を「高校の英語の先生」で覚えていてくれるYOさんは御殿場「報徳肉店」の経営者。山頂の「金時娘」の妙子さんと同じ82才でお茶のみ友達だ。ほぼ毎日のように登って2000回を越えている。元気だねえ!私の116回なんか物の数に入らない。この正月に100回を達成してからは月2回をノルマにしているが。
 この4,5日は曇りや雨の日が多かったが今日は久々の青空で、このページの「壁紙」のように富士山も正面に裾野を広げてくっきりと聳えていた。さっと掃いたような白雲が浮かんで、ああ、秋だなあ!ピンクの「シモツケソウ」や黄色の「オミナエシ」がすくっと立ち上がり、薄紫色の「マツムシソウ」も咲き始めたよ。
 箱根「大湧谷」の入山禁止が10キロも離れた外輪山の「金時山」にも影響を与えて「登山者がぐっと減ったよ。」と嘆く妙子さん。「大湧谷ロープウエー」が休業して、売店などの従業員は自宅待機どころか全員解雇だそうだ。皆生活がかかっていて大変だね。自然の力には勝てないけど。今日は山頂からみるといつもの噴気のガスが全く上がっていないよ。そういえば細かな地震も最近感じない。このまま噴火の危険が終息してくれるといいなあ。
2015/08/24 (Mon) 23:43


have+物+―ed 「車を直してしてもらう」
have+物+―ed 「車を直してしてもらう」
2015年8月23日(日)森の腰中央公民館にて 「芦ノ湖の鳥居」
 今朝ラジオのニュ−スで「英国南部サセックス州のブライトン市で航空機ショーの一機が墜落。少なくとも7人死亡・・」と。前回のブログに書いたばかりでSUさんが留学している町だからオドロイタ。すぐに英国BBC放送のデジタル版を開いてみたら、事故現場や戦闘機の写真が報道されていた。まさかSUさんが巻き込まれていないことを祈る。
 60年も前の旧式の戦闘機が宙返りなどをやっていて失速。付近の幹線道路に墜落して通行中の車を巻き込んだらしい。念のため留守宅のお母様に電話したら、本人も地元の事故のことを知らず今日も元気に「ハリーポッター・ミュージアム」見学の予定だとか。BBC放送見てないのかなあ。あと1週間で帰国するとのこと。安心した。
 御殿場・滝ヶ原「自衛隊」でも今「富士総合火力演習」が一般公開されて、戦車やヘリコプターの体験試乗などが行われている。早朝から大砲の着弾するすさまじい轟音が連続して、我が家のガラス窓をビリビリと揺さぶる。一昨日私たちの作業している畑の上空に、轟音を轟かして飛来したヘリコプターを2機発見。「オスプレイだ!」・・・
 YAさんは前回、「分詞」の入試問題をやったら80%もできた。間違いが多かったのはhave+物+―ed(過去分詞)で、「〜を〜してもらう(望むこと)」と「〜される(望まないこと)」の意味をもつ。自分でやるのではない。英作文はなかなかいいけど、ケアレスミスがもっと少なくなるといいね。」今日は「名詞・代名詞・冠詞」をやった。助言(advice)と情報(information)知識(knowledge)は「量」と考えて、muchやlittleで修飾する。数えたければa piece of(一切れの)をつける。breadやcheeseと同じだね。
 MOさんは前回、,they haven't memorized as many basic rules and facts as students in other countries have.の和訳が難しかったね。良く知っているHe is as tall as she is.(〜と同じくらい〜)の構文を見落としてしまったね。asとasの間が1語だけだと思ってはいけない。後のasは「〜と比べて」の接続詞。だからその後にSVがくる。前のasは副詞で「同じくらい」の意味。つぎの形容詞を修飾する。「他の国々の生徒が覚えているのと比べると、それほどたくさんの基本的な規則や事実を覚えてはいない。」最後のhaveは、前と同じ動詞が来るはずだからhave memorizedの略だね。
 KAさんは「受動態」をやった。得意な項目らしく文法や並べ替えは80%正解だった。Who showed the way to the college? の動詞は受け身でwas shownになるから「大学への道」が主語になってBy whom was the way to the college shown? とやればよい。choose, chose, chosenとかshow, showed, shown/ cast, cast, castなど動詞の活用形にも要注意。
 1年生SEさんは前回、「時制U」の語句並べ替えが10問とも正解だった。英文の構造がよくわかっている。現在完了や過去完了の用法もほぼOKだ。ただし、forやsinceのある時は「継続」の意味だから動作動詞のplayやworkは進行形にしなくてはいけない。入試レベルで「不定詞」の英文完成をやってみたが、正解50%ほどでまだ難しいね。今日は「分詞」を勉強した。「分詞構文」は学校でまだ触れてないようだけどそんなに難しくない。「従節」で 接続詞+S+V となっている部分だけに注目して「ケス、ケス、ing」と覚えればいい。As she was happy, ならBeing happy,と直せばいい。 尾上

(追記)箱根「芦ノ湖」に行ってボートを漕いだ。ハクチョウの形のペダルボ−トが一般的な中で、まだ「手こぎボート」は健在だった。赤シャツのおやじに700円払って30分だけ借りた。一人で乗るのも無粋なんだけど、家内が怖がるのでしかたない。「箱根神社」の第1の鳥居が湖水の中に立っているのでそこを目指した。漕いでいる内に「昔取った杵柄」が蘇ってきた。上半身のためのいい運動じゃないか!
 前屈みになって左右の腕を前方一杯に突き出すとオールは並行に真後ろに並ぶ。ブレードを少し伏せ気味にそっと水中に差し込む。水面から隠れるくらいの深さでグイーッと水をかく。体がまっすぐにそるほどに前方にオールをさしだし、静かにブレードを上向きに抜いてから一旦静止。これがロー(RAW)の1サイクル。ブレードを入れるときも抜くときも水を撥ねあげてはいけない。
 外語大の1年の時、半年だけボート部に加入した。土日は巣鴨の「庚申塚」から都電に乗って埼玉県戸田の「荒川」まで行って、新人同士で5人乗りの「舵付きフォア」で練習したのがなつかしい。一人だけ漕がない「舵取り」(コックス)は声がでかくて小柄がいい。ボートを軽くするためだ。外語大のブレードはスクールカラーの「ぼたん色」(あざやかなピンク)だった。
 本当の競技用ボートは、シートに滑車がついていて前後に動くから脚力が腕力に倍加される。一本のオールを両手で掴むから左側か右側のどちらかを漕ぐ。ボートマンは腕や脚の長い長身がもてる。当然体重も重い。私は身長178cmが見込まれて勧誘されたらしいけど、その頃体重は60キロ足らずのひょろひょろで筋力が足りなかった。それが半年でボート部を脱落した原因だ。
 「赤い鳥居」まで漕いでくると、湖岸に降りてきた外人の観光客がおうぜい写真を撮り合いしている。私のボートも背景になっているかな。ここから真っすぐにのぼる階段が箱根神社の本殿に通じる参道になっていてきっと参拝を終えてきた人たちだろう。隣接する神社の舟の「艇庫」もやはり朱塗りだった。「湖水祭」のときに宮司さんを乗せるらしい。ゆらゆら揺れて湖面の側から見るのも面白いね。
 ボートの乗り場に戻ると「漕ぎかたが上手いねえ・・」と赤シャツのおやじがほめる。「若かりし頃ボート部員だったからね。右腕の方が強いからどうも左の方に流れてしまうよ。」おやじと一緒に記念写真を撮った。いつか、シングルスカルを漕ぎたいなあ。アメンボウのような一人乗りボートで『エイボン川』を下りたい!」英国オックスフォードの北西、シェイクスピアの生まれた町Stratford-upon-Avonに流れていた静かな川に舟を浮かべて・・・。今やかなわぬ夢。
2015/08/23 (Sun) 23:17


関係代名詞は「代名詞」なのだ
関係代名詞は「代名詞」なのだ
2015年8月21日(金)裾野市民文化センターにて 「耕耘機」
 今日金曜は畑の仲間が集まる日。聖護院ダイコンのタネを蒔く予定を立てていたので、格納ハウスから持ち出して私が耕耘機を始動させた。クワで溝をつけるYAさん、雑草を取りのぞくKAさん、一輪車で運んだ堆肥を撒くIKさん、化成肥料を撒くOKさん。皆が自発的でだれも命令や指示をだすひとはいない。できあがった苗床に皆でタネを一粒ずつ蒔いた。
 共同作業がとても手際よい。この会も結成して5年になりお互いに気心が知れているので集まりがとても楽しい。ダイコンの隣にはソバの畑も用意した。タネ蒔きがギリギリ期限だ。2,3日中に購入して急いで蒔かなくては。昨年は2週間遅れたためにソバの成長が足りず収穫がとても少なかったから。・・・
 今日のKI君は「受動態」を復習した。得意な項目らしいけど、注意して欲しいのは「能動態」との対比で考えることだ。It was robbedでは変だよね。能動態でrob it と言えるかな、と自分に問うこと。steal とは違って「人」を目的語にして rob 人 of 金(人から金を盗む)と覚える。deprive(人から意欲を奪う), strip(人から衣服をはぎ取る), clear(テーブルから食器を片付ける)などにも同じ用法があったね。
 EC君は「関係詞」。中学では「人」の後にはwho、「物」の後にはwhichでつなぐと教わった。しかし、それでは大学入試は無理だ。「関係代名詞」とは直前の名詞(先行詞)につなぐことが出来る「代名詞」のことだから、代名詞he、his、him/she、her、her/ they、their、them が入るべき所に代わりにwho、whose、whom を用いるだけなのだ。その仕組みが理解されないで、関係詞は単なる「接続詞」と同じものと誤解している生徒がとても多い。文法書も問題集も(そして教師も)もっと教わる立場で指導法を検討しないといけないよね。 尾上

(追記)裾野教室のSUさんは東京の大学2年生。この夏休みはイギリスに短期留学している。ロンドンから南東に1時間たらずの「サセックス大学」で英語の勉強中だ。Sussex州の中心ブライトンBrighton市は地図を見るとドーバー海峡に面した温暖な土地で、私は行ったことがないけど、きっと東京のリゾート地湘南の鎌倉や逗子海岸のような存在だろう。
 若い内に海外留学すると1ヶ月でもずいぶん会話が身につくはずだ。私の次男も大学1年でNYに3ヶ月滞在して「英会話学校」に通ってほとんど不自由しなくなって帰国した。現地の友人もたくさん作った。イギリス英語はKing's Englishといって、アメリカ人の発音になれた人にはかなり気取った発音に感じる。BBC放送のアナウンサーの発音が正式な英語とされている。
 私も40年前の夏イギリス一人旅をした。フランスの旅を終えて、ドーバー海峡をナイトフェリーの船で渡って、鈍行列車でロンドンの中心ビクトリア駅に到着したとき、駅の職員の下町英語は日本から着いたばかりの旅行者にはろくに聞きとれなかった。すごくなまっているらしい。正式な英語を聞くにはアカデミックな大学町オックスフォードに行った方がいい。
 サセックス大学は歴史の浅い大学だが、日本からおうぜい留学していて受け入れ態勢も万全でそこの大学院まで進み学位を取る人も多い。留学中は授業でも生活でも日本人との接触が多いから、気をつけていないと英会話どころか日本語会話で過ごしてしまう。
 SUさんには出発前に「授業での英会話はきっと日本人同志とか、アジア・アフリカの学生と一緒のグループだよ。積極的に先生にも話しかけること。買い物や観光でも現地の市民としゃべる時間をたくさん持つことだ。短期間だから朝起きたらテレビ、寝る前もテレビで日常を英語漬けにしないと。イギリス滞在が2倍3倍に効果をあげることを考えて・・。」と言っておいた。もうじき土産話が楽しみだな。
2015/08/21 (Fri) 23:41


語彙力増強は待ったなし
語彙力増強は待ったなし
2015年8月17日(月)三島商工会議所にて 「お化け屋敷」
 今日は三島大社の夏祭り3日目。残念ながら雨になった。昨日までの日照り続きと酷暑がウソのように涼しい。豪雨の中を車を走らせ三島に下った。まったく静かだけど予定の「農兵節」や「サンバパレード」はどうなったのだろう。
 昨日は、正午に夏期講習最終日が終わって「大社」に行ってみた。恒例の「頼朝公旗揚げ行列」が夕方予定されていた。舞台では「合気道」が奉納されて浴衣姿の娘たちがおおぜい集まっていた。「りんごあめ」や「やきとり」などの露天商、「金魚すくい」がずらっと並ぶ境内のはずれに、あった!なつかしい「お化け屋敷」。何と60年ぶりだあ。まだ続いていたんだねえ。
 小学校の頃は毎夏この旧盆の時期になると、ひとりで東京杉並の家から都電や列車を乗り継いで長泉村の生家にきて数週間すごした。「いなか」が大好きだった。昔から家にじっとしていない性格かな?作家小田実のように「何でも見てやろう」の精神だね。
 年長のいとこに大社の祭に連れて行ってもらってこの「お化け屋敷」に入った。台にのせた「生首」が目をきょろきょろさせるので、「しかけ」を暴いてやろうと二人で途中退場して出口で「舞台裏」をしっかり見破ったよ。いとこはその後「韮山高校」に進学した。・・・
 TAYさんは「不定詞A」をやった。ほぼどれも正解が出せたね。難しかったのは London is worth visitig. の動名詞を不定詞で言い換えたらどうなるの?答えは It is worth while to visit London. (ロンドンに行くのは価値がある。)何の価値か、というと「時間(while)をかける価値がある」というわけ。形容詞のworthは「〜の価値がある」で必ず〜(名詞か動名詞)が必要だ。like〜(と似ている)と同じ使い方。単独で使えるworthyとかsimilar とは異なるんだ。
 TACさんは「名詞・代名詞・冠詞」をやった。こんな細かいところにも気を配っておこう。「多くの聴衆」はa large audienceでfamilyやteamと同じように「集団の規模」を意味するからlargeやsmallを使う。「荷物」のbaggageやluggageは荷物全体を意味するから、大量と考えてmuch baggageという。個々の荷物のことではない。furniture(家具)やmachinery(機械装置)もそういう扱いだね。語句並べ替えはかなり正解が出せて楽しみ。英作文も良く練られた文型で書けていたよ。語彙力不足が心配だけど、様々な工夫で単語暗記を克服してね。
 TU君には昨日の講習のプリントを採点して返却した。「仮定法」でHe wouldn't have been late for themeeting had it not been for the car accident.(その自動車事故がなかったならば・・・)の並べ替え完成が難しかったね。後半は例の「if の省略形」だ。カンマで区切らないから余計に難しい。今日の文法・作文は第10課「関係詞」をやった。明治大のThere are cases ( ) honesty does not pay.「正直では割りの合わない(ペイしない)場合がある」。後半の部分を独立させるとHonesty does not pay in the cases.となるよね。だからin whichかwhereを入れればいいのだ。
 2年生NIさんには昨日の講習プリントを採点して解説した。「関係詞の非制限用法」という項目で、関西大の英文がむずかしかった。 , and now we have the space shuttle, which has a speed 30 times that of a jet and can circle the earth in an hour and a half.(そして今ではスペースシャトルを持っている。それはジェット旅客機の30倍のスピードがあり、地球を1時間半で回ることができるのだ。)大切なのはカンマwhichの前で文を切ること。直前の名詞を代入して後半の文を独立させることだ。「〜の30倍」は30 times as fast as〜のこと。「3倍の本」ならthree times as many books as〜もいいが、three times the number of the booksという表現も大切だよ。複合関係詞whateverやwhereverの構文も勉強した。 尾上

(追記)私のブログ日記を読んでくれている親友ON君からメールが届いた。外語大ロシア科の同窓、「研究社」の元編集長、わたしの10年来の山登りの仲間だ。先日の「釈迦ヶ岳トレッキング」の写真も添えて、早速次のように返事を書いた。
 「・・・センタ−試験の第1問が「発音・アクセント」で必修なのに、知る限りでは過去の同僚たちはだれも教えていなかったよ。生徒はまったく手探りで「音声学」を学んでいたことになるね。私も「夏期講習」を設定したからこそ教えるチャンスが持てるんだ。教師のヘタな発音で耳だけで理解させるのは無理だ。予習復習も必要だから、カタカナではなくて正式な発音記号を教えざるを得ないよね。無声音、有声音を対比させた「子音表」と「ジョーンズ式母音表」を手作りして毎年この時期には配っているよ。テストでねらわれるポイントを添えて。
 学生時代、「音声学」は「岩波全書」を中古で持っていた。こんな名著を用便中に外語のトイレで落っことしたのが記憶に瑞々しい。良く洗ったけど本物のハクがついた(笑)。4年生の時、澁谷の「ラボセンター講座」で著者の服部四郎先生から一対一の直伝で1年間、指導を受けるチャンスがあったよ。先生がエンピツを私の口に突っ込んで舌の位置を直すんだ。とてもなつかしい・・・」
2015/08/18 (Tue) 0:03


夏期講習終わる
夏期講習終わる
2015年8月16日(日)森の腰中央公民館にて 「ナツズイセン」
 今日は三島での夏期講習から戻って東山の「秩父宮公園」に散歩に行った。ここにもナツズイセン(夏水仙)が美しいピンクの清楚な姿を見せてくれたし、真っ白なレンゲショウマもたくさん咲いていた。登山家だった宮様はお庭にこのような「山の花」もたくさん育てておられたようだ。
 宮様ご夫妻は戦争中をこの御殿場の御用邸でお過ごしになった。終戦の半月前には御殿場駅の近辺でも米軍機の襲来を受けて、おふたりは用意された「防空壕」に身を隠されたそうだ。その防空壕がお庭から発掘されその一部が今月はじめて公開されている。お屋敷の立つ丘の崖に掘った横穴で、入口には鉄扉がついて中にはいくつも部屋があり秘密の脱出口もあったそうだ。
 昨日15日は70回目の「終戦記念日」で、東京の戦没者追悼式が中継され、その後NHKTVで映画「日本の一番長い日」を見た。8月9日長崎にも原爆が落とされて、天皇の聖断により「ポツダム宣言」を受諾してから15日正午の「玉音放送」までに起こった、日本軍部の「クーデター」寸前の狂気や政府の狼狽ぶりが如実に描写されていて衝撃だった。
 私はその時2才と少々だから何の記憶もないが、3月の「東京大空襲」で千駄ヶ谷の自宅を焼かれて、疎開先の長泉村の母の実家できっと両親や伯父たちと一緒にラジオの「玉音放送」を聞いたのだろう。この戦争で大人の男子なら4人に一人は死んだというが、幸い私の父も祖父も応召されることなく生き延びた。
 映画の中の軍人が軍服に「刀」か「サーベル」のようなものをぶら下げていることに気づいた。三船敏郎扮する阿南陸軍大臣が割腹自殺をする様子も再現した。つい70年前の昭和の時代までサムライの風習が生きていたのだ。これで強大な米英連合軍の新型爆弾に立ち向かったとは!戦争回避の解決法もあっただろうに、日本も世界もまだ未成熟だったのか・・・
 YAさんは今日午前中は三島に出かけて「夏期講習」を受け、今夜は2度目の塾参加。一日中英語漬けだね。文法・作文は「分詞」を勉強した。文法と語句並べ替えはどれもよく理解出来ていてほとんど正解だった。こんな立派な学力が「センター試験」となると得点につながらない。なぜだろう?センター過去問や模試問題をできるだけたくさんこなしてみてはどうだろう。「習うより慣れろ」というね。短時間でポイントを見つけて正解を出すようなコツがつかめるように。
 MOさんも同じ「分詞」を勉強した。「付帯状況のwith」の働きはとても大切。 with+名詞+―ing やwith+名詞+―edの形が文(SV)と同じ意味を持っていて、「〜という状況で」と主文を修飾する。
 KAさんは「名詞・代名詞・冠詞」をやった。 She looked me in the face. (私の顔を見た)は She looked at my face. のことだけど、「見る」場所を修飾語で付け加える表現で、She caught me by the arm. (私の腕をつかんだ)とか She hit me on the back.(私の背中をたたいた)も似た表現だね。「体の一部を表すthe」 と呼ぶ。それぞれ行為の違いが前置詞に表れるので注意。
 1年生SEさんは「不定詞」の問題をやったらかなり正解が出せた。ここはよく勉強しているね。前回の「構文(1)(2)」は未習の項目で全く手が出なかったね。今日の「仮定法」の問題もまだ未習だから出来なくても気にしない。意欲的に文法書で先取りしてもいいね。おもしろい項目だよ。 尾上

(追記)夏期講習4日間が終わった。2年生NIさんは形式主語や形式目的語の It を含む構文と関係詞を含む構文を連続で勉強した。1年生で駆け足で学習した文法事項を、こうやって英文和訳とか語句の並べ替え作文で応用力を高める勉強がとても大切だし、実際に易しめの入試問題にも触れている。この力が2学期以降の勉強にきっと反映されると思うよ。
 3年生4人は「センター対策」に集中した。2013年の「センター本試験」と、2010年の「河合塾・全統プレテスト」をそれぞれ2回にわけてやってみた。それぞれが合計80分で解答することになっていて、合計200点になる。4人の得点はここに公表できるほどいいものではなかった。弱点がたくさん出た。
 どこの学校でもまだセンター対策に取り組んでないようだね。いつやるんだろう。外部の模擬試験をなんども受けさせておきながら、その結果も業者に任せきりだ。「解答・解説を読んでおけ・・」といって。肝心の担当教科の先生たちが分析したり指導したりすべきなのに。平常授業でできなければ放課後や土曜日の特別講習で「センター対策講座」というのを開設するといいね。 
 第1問の「発音・アクセント」はみな苦手だったね。学校ではちっとも教えていないらしい。今回、図や表を使って「発音記号」や「子音・母音」を教えることで理解がおおいに深まったと思う。意欲のある高校生にはしっかり本物の「音声学」を教えるべきだね。
 第2問の英作文はいつも3題で、日本語なしで「語句の並べ替え」という形式で出題されるが、そのうち必ず1題はレベルが高い。平均点を60%におさえるための問題だ。「倒置構文」のような特殊な文の組み立てを求めてくる。
 第3問から第6間までは長文問題ばかり。「スキム読み」とか「斜め読み」「パラグラフ・リーディング」のワザを身につけないととても10分とか15分では解答しきれないものばかり。特にグラフや図表などの入った問題はその読み取りだけでも結構な時間がかかる。今回は、本文を読まずにいきなり「設問」に答えていく方法を教えた。日頃から入試問題にたくさん触れてスピードアップし、即戦力を鍛えていかなくては。
2015/08/17 (Mon) 0:11


夏休みもあと2週間
夏休みもあと2週間
2015年8月14日(金)裾野市民文化センターにて 「キツネノカミソリ」
 「二の岡神社」の近くの森の中にオレンジ色の「キツネノカミソリ」が一面に咲いていた。面白いネーミングだね。狐のような色の花が咲く頃には枯れているけど、その葉がカミソリのように細長くとがっているからということらしい。我が家の庭に初めて出現した4株のピンク色の「ナツズイセン」も、7月に沼津港湾の海辺に咲いていた真っ白な「ハマユウ」も、来月中旬のお彼岸になると田んぼの畦道に飛び出す真っ赤な色の「ヒガンバナ」(別名、マンジュシャゲ曼珠沙華)もユリの花に似ているけれど皆ヒガンバナ科に属するそうだ。ヒガンバナは白もあって去年韮山の「北条寺」に咲いていた。どれも美しいね。・・・
 夏期講習は昨日2日目が終わった。手作りプリントの第2弾として2,3年共通の「発音記号について」を配った。「音声学」を勉強してないと教えられないから中学でも高校でも授業で教わったことのない生徒ばかり。それでもセンター試験にはかならず出題されるから、自分で何とかするしかない。
 横向きの「顔」を断面図で想像してほしい。「舌と唇・歯・歯ぐき・口蓋・ノドチンコ、さらに鼻」などを上手に組み合わせてp-b/s-z/t-d/f-v/k-gなどの「子音」を無声・有声の対比で発音し分けているのは世界共通でオドロキだね。でも違いもたくさんある。日本語の「ル」も英語ではr(流音)とl(側音)があって、river(川)とliver(肝臓)の違いがむずかしい。ドイツ語やロシア語では「巻き舌」でベランメエ調に発音する。エネルギーの「ル」やハラショーの「ラ」がそれだ。フランス語では、のどの奥に女の子でもぶら下がっているアレを震わせるんだよ。「パリ」とか「ボンジュール」って言ってごらん。
 もうひとつ、「アイウエオ」は母音というね。日本語やスペイン語・ロシア語などはこの5つしかないけれど、英語はさらに5つの母音があるので、これも入試の必修項目。プリントに載せた台形の「ジョーンズ式発音図表」を見ながら、日本人の苦手な「中間母音」や「あいまい母音」の話をしたよ。
 今日のKI君は文法・作文で「名詞・代名詞・冠詞」をやった。4択も語句整序もとても良くできていた。しかしもっとスピードアップしたいねえ。几帳面な性格なんだね。センターの長文問題も短時間で片付ける要領を身につけないと。明日の夏期講習でもっと研究してみよう。
 EC君は「受動態」。能動態と受動態の書き換えに少々苦労した。動詞の rob は steal と違う。steal は「steal 物from 人(人から物を盗む)」。ところがrob は 「rob 人 of 物」となる。つまり「人に泥棒をしかけて物から引き離す」の意味。clear the table of dishes(テーブルから皿を片付ける)の例文とも似ているね。deprive(人から〜を奪う)や strip(人から〜をはぎ取る)も同じ表現だね。だから受け身だと 「物 was stolen」というところを、「人 was robbed of 物」となる。
 今日KI君を車で送ってきてくれたのはなんとお兄さん。同じくこのUG会で頑張って国立大学に合格しもう3年生だ。久しぶりに会えて大学生活の話が楽しかった。「醸造学」が専門ですごく面白いらしいし、課外ではオーケストラに入ってクラリネットが上達しこの秋には定期演奏会で「ベト7」(ベートーヴェンの交響曲7番のこと。)の1番(2人の内で上手な人)を吹くそうだ。いいなあ。 尾上

(追記)夏期講習2日目は、1日目のプリントで添削したものを返却しながら各人に解説した。過去のセンターに出題の「発音」問題と「語句並べ替え」問題。どちらも難しくてなかなかマルがつかなかった。これを励みとして欲しい。
 3年生4人は前日の残りで、2013年センター試験の後半を45分でやってみた。第4問から第6問まで長文の読み取りばかりだから疲れるね。「第3,4問は後回しにして残りの時間で処理するんだよ!」と言っておいた。それでもみんな点が取れなかったねえ。やっぱり何問かやり残してしまった。もったいないね。適当に全部に3,3,3,3,などとマークしておけばいいのに。機械処理だからだれも怒らないよ。
 第4問にはいつもグラフや広告文、ウェブサイトなどが添付されて、この読み取り自体に時間と緊張をしいられる。今回も(A)では「世界保健機構(WHO)の報告一覧表(9カ国のデータ)」が、(B)では「ある写真スタジオの広告」が添付されている。日頃から新聞、社会科の資料、パソコンのHP上などで目にしていればいいのだけど、さらに英文で書いたものなど滅多に見ないし、きっと忙しい君たちには無理だね。というわけで、ここは時間ばかりくって正解が出しにくいから、他の第5問、第6問が終わってから取り組んだ方がいい。仮にやり残しても被害が少ない。時間がなければ最後にエンピツを転がして4,4,4,4とマークしてもいい。ゼロ点にはならない。
 ためしに第5問の解き方を考えてみよう。「次の英文を読んで設問に答えよ。」と書いてあるけどこれは無視すべし。イラストをみるだけでもヒントになりそうだけど、こんな700語〜1000語の長い英文を全部読んで理解してから、4題〜6題の設問に答えるのにはどれくらいの時間がかかると思う?15分じゃあとても無理だあ。本文を読まずに解答する方法を教えよう。
 やりかた、その(1)。本文で「見だし文」と「大文字」、つまり固有名詞だけチェックしたらすぐ「設問」に移って4択をしっかり読むことが大切。枝問1から枝問4に向かっては「本文」の流れに沿ってパラグラフごとに聞いてくる。逆流はしないから心配ご無用。人名・地名・年号などのキーワードを本文からさがせば設問の「該当箇所」が見つけやすいから、その前後2文くらいをしっかり読み取る。
 その(2)。4択は「消去法」で。変なヤツを消していけば良さそうなのがたいてい2つ残る。ここからが正念場。時間のある限り本文と照らし合わせるべし。時にはパラグラフごとの質問ではなくて、最後に全体の内容要約の設問が1つあるかもしれないが、時間不足のため無理!と割り切ろう。労多くして配点少なし。5問中1問ぐらい落としても80%の正解だから希望の国立大に入れるさ。
2015/08/15 (Sat) 0:03


夏期講習が始まった
夏期講習が始まった
2015年8月12日(水)三島商工会議所にて 「富士見茶屋」
 夏期講習の第1日目は私のコカコーラの爆発で始まった。(笑)外気温33℃よりはさらに10℃も高くて、小さな会議室Eでもエアコンが効くまで時間がかかる。9:30参加者5人全員がそろって、「さあ始めるよ」と言う前に一杯、とキャップをとったらいきなり泡を立てて大噴射!壁から床までコーラだらけ。拭き取るのに苦労したよ。・・・
 最初に2,3年生共通として「接頭辞・接尾辞」の手作りプリント4頁分を配って解説した。この夏は特に語彙力アップが誰にとっても「悲願!」だよね。中心になる「語幹」を知っていれば、単語の数を一気に2倍、3倍に増やす方法だ。このプリントをじっくり研究して覚えてください。
 2年生NIさんは春期講習にも参加してくれきわめて意欲的だ。毎週やってきたのと同じ教材を、4日間集中的に毎日積み重ねることにした。これで1ヶ月分先に行くことが出来る。今日は一昨日10日(月)にやったプリントの和訳について添削解説からはじめた。さらに次の「代名詞 It 中心の構文」をやって和訳で苦労した。Vを指摘してそのSを探すのが英文理解の基本で「王道」なんだけど、どうしてもカンが先走ってしまい「奇妙な誤訳」に陥りやすい。4日連続ならなんとか脱却できるかもしれないね。
 3年生は「センター対策」をメインテーマにした。余裕があれば二次対策にも触れていこう。まずは2013年1月実施のセンター本試験の筆記問題をやってみた。全国平均が200点中118点(59%)だったから理想的な出題だったもの。全6問の内今日は1〜3問、101点分を35分でやった。残りの4〜6問は99点分、45分で明日やってみる予定だ。(合計で200点、80分)
 自己採点してもらったら50〜70%の正解率だった。個人的に苦手な問題があることもこれでわかった。夢を叶えるために、各人が得点率をそれぞれ20%アップさせるように邁進しよう。4人の間違いの箇所を一つずつ解説することで同じ間違いを繰り返さない注意力を養えると期待している。3年生の4人は三島・裾野・御殿場の3教室から参加してくれて高校も異なるが、きっとお互いにいい環境で勉強できると思うよ。おおいに私を活用してください。 尾上

(追記)昨日、我が家の裏山「丸岳」1156mに登った。「乙女トンネル」の近くに駐車して、そこからゴロゴロ石の多い山道を登ると30分で「乙女峠」に着く。廃屋となった「山小屋」と展望台がある。ここから見える箱根の全景、芦ノ湖や仙石原の景色は実にすばらしい。
 今日は「大湧谷」の噴気もおとなしくなって見える。ここから「金時山」への道を分けて、「丸岳」へのゆるやかな方の尾根道を上る。夏の花が終わってしばらくは楽しみが少ない。珍しい花ノギランが咲く道なのだがそれも散ってしまってロゼット形の葉だけが残っていた。
 NTTの大きな中継塔は東名高速で御殿場ICのあたりを通ると箱根連山にはっきり見えるよ。頂上からは箱根の全景と富士山の広大な裾野の全体像が360度のパノラマで味わえるいい山だ。
 下ってきて乙女トンネル手前の「ふじみ茶屋」でトウモロコシを買った。「忍野八海」の近くの農家から「朝摘み」で直接仕入れたものだった、すごく甘くて瑞々しいのでよくここで買う。今日は「ぶどう」も3種類売っていて、「フジミノリ」や、緑の「シャインマスカット」は知っていたが「大峰」というのは初めてだ。粒が「巨峰」よりも大きくて見事。店主は「今が旬!これが一番大きくて甘い!土壌を選ぶので限られた畑でしか生産できないよ。」と自慢した。「よし、食べてみよう!」
2015/08/13 (Thu) 0:33


was の主語はなんだ?
was の主語はなんだ?
2015年8月10日(月)三島商工会議所にて 「コメの花」
 月曜日と金曜日はたいてい畑仕事に行く。田んぼの水の量は毎朝・毎夕たしかめに行くのが義務だけれど7kmも離れていて大変。幸い地主のお母さんがついでに見てくれているのでありがたい。今日は私のコシヒカリにも花が咲いたよ。1,2ミリの蚊のようなチラチラ揺れる白い花が見えるかな。君の近所でも観察してごらん。おいしく育つように「穂肥(ほごえ)」という化成肥料を加えて水量を増やしてやった。・・・
 TACさんは第7課「分詞」で文法・作文の入試問題をやった。ほぼ正解だったがThe day's work ( ), I turned out the light and started my long trip home.(1日の仕事が終わった後、明かりを消してはるばると帰宅の途についた。)という分詞構文では、主語が後と異なるときは分詞の前に主語の名詞を残しておくから、After the day's work had been done, の意味で(  )の中にはhaving been done の代わりにdoneだけをいれればいい。和訳で三重大のLiving on the flat steppes as it does, it is able to see danger・・「カモシカは平坦な平原に住んでいるので、・・危険を察知して逃げることが出来る。」ではas it doesが不要のように見えるが、As it lives on the flat speppes, と節でいうべき語句を分詞構文の後に簡略形で付け加えたもの、と考えよう。無視して和訳してよい。
 TU君は入試の和訳でsuch 〜that SVを勉強した。so〜 that SVと同じように、@「とても〜なので・・」と後半の「結果」に重点をおいて訳す場合と、A「・・・するほど〜だ」というように前半の〜の程度を強調する場合とを区別しないといけない。どちらでもOKの場合もあるけど、文脈から判断してほしい。立命館大のPumpkins grew in such abundance that a hundread were often observed to spring from one seed, they say. は後者の例で、「カボチャは、1つのタネからよく100個も生まれるのが観察されるほど大量に育った。」のほうがいいね。
 今日は「新潟大」の英作文で「このままエネルギーの消費を増大させていくと、・・」はそのまま直訳しないで、出来るだけ動詞中心の表現に変えられるといいね。「ますます多くのエネルギーが消費されるままにしておくと、・・」とすれば動詞のconsumeとleaveを使ってIf we leave more and more energy consumed, ・・とSVOCの文型で書ける。 Leave the door closed.(ドアを締めておいて。)の基本文をまねしよう。
 2年生NIさんは前回と前々回やった不定詞(1)(2)を採点したので返却して解説した。易しめの入試問題だがとても良く理解していて4択問題も整序問題も共に80%以上の正解だった。しかし英作文になるとなかなか点が取れないね。「(生まれて)初めて」はfor the first time、「始めは、始めのうちは」はat firstだけど共にfirstだけでもOK。「何歳ですか」はHow old are you?だけど「何歳で〜した?」はAt what age?と使い分ける。  
 茨城大の和訳がすごく難しかったようで、今日は最後の1文だけもう一度やり直した。It has been said that one of the reasons why the English colonized so much of the world was that, whatever the weather conditions they met abroad, they had already experienced something like them at home! これだけ長い文だと戦意喪失してしまいそうだね。ここは是非奮い立って「訳してみせる!」とチャレンジして欲しい。要は「動詞」を軸にコツコツ積み上げればいいのです。wasの主語がoneだとは気づかなかったようだね。「イギリス人が世界のあれほど多くの部分を植民地化できた理由の一つは、・・ということだ」が全文の骨。「カンマカンマをカッコにいれ」て無視すればいいし、カッコ内も「イギリス人が外国でどんな天候状態に出会っても」と訳せる。「すでに本国でそのようないろんな天候状態は経験したことがあるから、ということだ、といわれてきた。」
 1年のYO君は部活の関係で今日も来週も欠席だ。入会したばかりだけどまだ何も教えていない。代わりにお母様に来て頂いて先週の課題プリントを受け取り、今日新たに次のプリントをお渡しした。通信添削のような形だけど、やらないよりずっといい。 尾上

(追記)昨日、吹奏楽コンクールの県大会・大編成の部があって、酷暑の中をまた富士市のロゼシアターに行った。吹奏楽連盟の「参与」の称号で招待状が届いたので、よろこんで出かけたのだがどうも「浦島太郎」の気分だった。むかしの顔なじみの先生がなかなか見つからない。年をとると興味が薄れて出歩かないものなのかなあ。
 出演する生徒の父兄は当然応援に来てるだろうし、卒業生たちもおうぜい後輩の応援に来ているようだ。引退した先生たちももっと気楽に「お祭り」会場に来られるといいのに。夏の盛りには「高校野球」や「花火見物」もいいけど、涼しい会場で「吹奏楽」の真剣な演奏を聴くのもいいものだよ。一回限りのナマモノだし、熱く燃えた若者たちに囲まれているだけでもエネルギーがもらえる。
 英国小説の「ドリトル先生」は、退職後も学校の近くに住んで生徒たちの姿を楽しみに見つめている先生。私もそれに似てるかなあ。東部、中部や西部地区の代表になった23校の生徒たちの表情は昔と同様自信に溢れて明るいし、係の先生たちが汗を拭き拭き会場内を飛び回って世話を焼いている姿もなつかしい。
 私も27才から60才の定年まで吹奏楽部顧問として、指揮者として、連盟役員としてずいぶん県内を駆け巡ったなあ。おかげで自分の学校以外の中学・高校の先生たちや、楽器屋さん・楽譜屋さんとも交流してたくさんの友人が出来た。作曲家やプロの演奏家や指揮者とも親しくして頂いた。
 吹奏楽の「甲子園」ともいわれた「東京・普門館」のステージに招待されて「御殿場南高校」の演奏も指揮出来たし、草薙競技場での「平3総体」の開会式で全県合同演奏のプロデュースを担当したのもいい思い出。海外遠征も実現してオーストラリアや米国の高校の先生、作曲家や楽譜出版社とも友人になれたなあ。
 この日、「ロゼ」ではお昼過ぎの2時間だけ演奏を聴いた。浜松の楽器店主のTUさんが昔指揮していた名門「浜松商業高校」と、私が最後の11年勤務して指揮者をやった「沼津東高校」と、新婚の頃9年間指導した「島田商業高校」、西部シード校の「浜松湖東高校」などが連続して出演するというのでこの時間帯をねらって聴くことにしたのだが、審査結果は「浜商」だけが「金賞」4校の1つに選ばれて東海大会に出場することになったと後でHP上で知った。なかなか予測がつかないのがコンクールの醍醐味だし演奏者にとっては恐ろしい世界だ。
2015/08/11 (Tue) 0:24


人民の人民による・・は誤訳だよ(名詞構文)
人民の人民による・・は誤訳だよ(名詞構文)
2015年8月9日(日)森の腰中央公民館にて 「レンゲショウマ」
 今日は70年前、アメリカ軍の爆撃機が「長崎」に原子爆弾を投下して7万人もの市民が亡くなった日。その日もきっと30℃以上の酷暑だったのでしょう。長崎は私をかわいがってくれた祖父が生まれた町で、まだその墓地やお寺も残っているからすごく身近に感じられる。35年ほど前の春休み、墓参を兼ねて家族旅行で訪れたことがある。JR長崎駅の地名はなんと「尾上町」という。「出島資料館」に行ったら「長崎県人物伝」を見せてくれて、尾上栄文の功績が大きく記載されて残っていた。それは私の曾祖父のことで「長崎奉行所」の幕末の武士だった。江戸時代は意外に近い。・・・
 YAさんは前回、普通は修飾語(M)になる「前置詞」を含むイデイオムが、時にはbe動詞のすぐ後ろに続いて「補語」になる場合を勉強した。be under constructionはbe being constructed(建設中だ)のこと。be of great valueはbe very valuable(とても価値がある)の意味。和訳ではHis speeches are always brief and to the point, which is something difficult to do.が難しかったね。いつも問題になるA and A'の働きは見抜けたかな。ここでは形容詞brief(短い)と形容詞句 to the point(要点をついている)を見抜くのが少々難しかった。さらに次の関係詞whichの先行詞は何か?例の「前の文」を受けるらしいから、「そういうこと、即ちスピーチが短くて要点をついていることは、なかなか実行しにくいこと」と訳せると大成功。
 MOさんは作文力をかなり持っていて楽しみだ。中央大の問題で「この家は私のような老人が一人で住むには大きすぎるので・・」は、基本のThis house is too big to live in. がきちんと言えること。inを落としてはいけない。to live in the house(家に住む)が基本で、それを「住むための家」に変形するのだ。これに「意味上の主語」for an old person like meをどこにいれるか考えればできあがり。こまかな文法をコツコツ復習し直すのが緊急の課題だね。単語・熟語も1年次は先生が楽をさせてくれた学年だったそうだからツケが回ってきた。この夏が勝負だね。ガンバレ!
 KAさんは文法力がかなりあって楽しみだ。前回、There is no knowing・・(知ることはできない)もIt is impossible to knowやWe can't knowの意味だと気づいたはずなのに。信州大の英作文で「自然に対する日本人の愛情が、過去50年の間に変わってしまったことを我々は否定できない。」が難しかったね。動詞「(今ではもう)変わってしまった」は現在完了でhas changed、前置詞も「〜の間(継続)」のforではなくて「〜の間に(完了)」のinを使う。主語は「日本人が自然を愛する気持ち」 という節を「名詞構文」に変えたものだからJapanese love Nature(SVO)をJapanese love of Natureに言い換えればOK。againstだと「〜に反して、反対して」の意味。「名詞構文」といえば、「人民の人民による人民のための政治」という「リンカーン大統領」の名言は誤訳(!)だよ。「人民が人民を人民のために統治すること」と言わねばいけない。of〜が「目的語」の「〜を」に相当するんだ。
 1年生SEさんは前回、「文の種類」についてはほぼ完璧だった。語句の並べ替えも心配ないけど、「入試レベル」の問題となると全滅だったね。とくに「構文(1)」に関してはまだ未習の範囲だったから。It is〜 that・・(・・なのは〜だ) の「強調構文」がたくさん出題されて残念だったね。この項目もこれから勉強していこう。 尾上

(追記)昨日は大学時代の仲間と御坂峠の先の「釈迦ヶ岳」1641mに登った。山梨百名山のうちの一つで展望がすばらしいトンガリ山だ。「河口湖駅」に集まった4人は千葉や東京・横浜に住む外語大ロシア科の同窓たち。50年来のおつきあいだ。私のクラウンで出発。
 標高1500mの「どんべえ峠」までは林道ですいすい行けたから、ここからいよいよトレッキングのスタート。標高差もわずかで初心者でも楽なコースだ。御坂と芦川の集落の境をなす尾根道の林間をアップダウンしながら行く道。左右の崖から吹き上げる風がひんやりするからみんな大悦びだ。
 汗をふきつつ大岩の急斜面をロープ頼りによじ登ったり下ったりして、ちょうど昼食時に「釈迦ヶ岳」山頂に到着。あいにく霞が込めていて甲府の町も勝沼方面もぼんやりとしか見えないがいい気分。リニアモーターの線路が工事でかなり伸びているのがわかるよ。
 この日もコース沿いにタマゴタケを8本ほど発見。白いタマゴに包まれた赤ちゃんから、しっかり赤い笠を広げてヒョウ柄の足で立つ大人まで観察出来た。一番大きなヤツを1本私のおみやげにした。仲間の3人にも薦めたがこの赤色鮮やかなキノコを「食べてみよう」という勇者は一人もいなかった。
 赤いママコナ、白のウスユキソウ、黄色のマルバダケブキ、ピンクのミヤマホツツジなどの花々とかキノコの写真を撮ったりして昔話に花を咲かせながら歩いているから、私たちの山歩きはいつも標準タイムよりも大幅に遅れる。1,5倍くらいはかかるので、出発点に戻ったのが14時すぎ。反対側に登り返してもう1座の山梨百名山「黒岳」1792mも踏破する計画だったが懸念したとおり時間不足。温泉で汗を流す時間にまわそう。
 この例会ではいつも「3点セット」と称して、「山歩き」のあとは「温泉」と「一杯」の時間をしっかり確保する。日帰りだからとても忙しい。19時頃の列車に乗らねばその日の内に帰宅できないから。
 実はこの日の一番のお目当ては「レンゲショウマ」。そろそろ咲き始める頃だ。あの紫色と白の高貴な丸い花を長い軸の先端にボンボリのようにいくつもつけた姿に魅了されない人はいない。下山途中に「新道峠」に立ち寄り、あまり知られていない「私の花園」に行ってみた。あったよ!まだ5割くらいはつぼみだがそれが又いい風情だ。特別の保護もせず自然のままの姿でこんなにたくさんのレンゲショウマが群生している山は他にないだろうね。
2015/08/09 (Sun) 22:55


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