高校英語UG会 三島・裾野・御殿場

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語彙力増強は待ったなし
語彙力増強は待ったなし
2015年8月17日(月)三島商工会議所にて 「お化け屋敷」
 今日は三島大社の夏祭り3日目。残念ながら雨になった。昨日までの日照り続きと酷暑がウソのように涼しい。豪雨の中を車を走らせ三島に下った。まったく静かだけど予定の「農兵節」や「サンバパレード」はどうなったのだろう。
 昨日は、正午に夏期講習最終日が終わって「大社」に行ってみた。恒例の「頼朝公旗揚げ行列」が夕方予定されていた。舞台では「合気道」が奉納されて浴衣姿の娘たちがおおぜい集まっていた。「りんごあめ」や「やきとり」などの露天商、「金魚すくい」がずらっと並ぶ境内のはずれに、あった!なつかしい「お化け屋敷」。何と60年ぶりだあ。まだ続いていたんだねえ。
 小学校の頃は毎夏この旧盆の時期になると、ひとりで東京杉並の家から都電や列車を乗り継いで長泉村の生家にきて数週間すごした。「いなか」が大好きだった。昔から家にじっとしていない性格かな?作家小田実のように「何でも見てやろう」の精神だね。
 年長のいとこに大社の祭に連れて行ってもらってこの「お化け屋敷」に入った。台にのせた「生首」が目をきょろきょろさせるので、「しかけ」を暴いてやろうと二人で途中退場して出口で「舞台裏」をしっかり見破ったよ。いとこはその後「韮山高校」に進学した。・・・
 TAYさんは「不定詞A」をやった。ほぼどれも正解が出せたね。難しかったのは London is worth visitig. の動名詞を不定詞で言い換えたらどうなるの?答えは It is worth while to visit London. (ロンドンに行くのは価値がある。)何の価値か、というと「時間(while)をかける価値がある」というわけ。形容詞のworthは「〜の価値がある」で必ず〜(名詞か動名詞)が必要だ。like〜(と似ている)と同じ使い方。単独で使えるworthyとかsimilar とは異なるんだ。
 TACさんは「名詞・代名詞・冠詞」をやった。こんな細かいところにも気を配っておこう。「多くの聴衆」はa large audienceでfamilyやteamと同じように「集団の規模」を意味するからlargeやsmallを使う。「荷物」のbaggageやluggageは荷物全体を意味するから、大量と考えてmuch baggageという。個々の荷物のことではない。furniture(家具)やmachinery(機械装置)もそういう扱いだね。語句並べ替えはかなり正解が出せて楽しみ。英作文も良く練られた文型で書けていたよ。語彙力不足が心配だけど、様々な工夫で単語暗記を克服してね。
 TU君には昨日の講習のプリントを採点して返却した。「仮定法」でHe wouldn't have been late for themeeting had it not been for the car accident.(その自動車事故がなかったならば・・・)の並べ替え完成が難しかったね。後半は例の「if の省略形」だ。カンマで区切らないから余計に難しい。今日の文法・作文は第10課「関係詞」をやった。明治大のThere are cases ( ) honesty does not pay.「正直では割りの合わない(ペイしない)場合がある」。後半の部分を独立させるとHonesty does not pay in the cases.となるよね。だからin whichかwhereを入れればいいのだ。
 2年生NIさんには昨日の講習プリントを採点して解説した。「関係詞の非制限用法」という項目で、関西大の英文がむずかしかった。 , and now we have the space shuttle, which has a speed 30 times that of a jet and can circle the earth in an hour and a half.(そして今ではスペースシャトルを持っている。それはジェット旅客機の30倍のスピードがあり、地球を1時間半で回ることができるのだ。)大切なのはカンマwhichの前で文を切ること。直前の名詞を代入して後半の文を独立させることだ。「〜の30倍」は30 times as fast as〜のこと。「3倍の本」ならthree times as many books as〜もいいが、three times the number of the booksという表現も大切だよ。複合関係詞whateverやwhereverの構文も勉強した。 尾上

(追記)私のブログ日記を読んでくれている親友ON君からメールが届いた。外語大ロシア科の同窓、「研究社」の元編集長、わたしの10年来の山登りの仲間だ。先日の「釈迦ヶ岳トレッキング」の写真も添えて、早速次のように返事を書いた。
 「・・・センタ−試験の第1問が「発音・アクセント」で必修なのに、知る限りでは過去の同僚たちはだれも教えていなかったよ。生徒はまったく手探りで「音声学」を学んでいたことになるね。私も「夏期講習」を設定したからこそ教えるチャンスが持てるんだ。教師のヘタな発音で耳だけで理解させるのは無理だ。予習復習も必要だから、カタカナではなくて正式な発音記号を教えざるを得ないよね。無声音、有声音を対比させた「子音表」と「ジョーンズ式母音表」を手作りして毎年この時期には配っているよ。テストでねらわれるポイントを添えて。
 学生時代、「音声学」は「岩波全書」を中古で持っていた。こんな名著を用便中に外語のトイレで落っことしたのが記憶に瑞々しい。良く洗ったけど本物のハクがついた(笑)。4年生の時、澁谷の「ラボセンター講座」で著者の服部四郎先生から一対一の直伝で1年間、指導を受けるチャンスがあったよ。先生がエンピツを私の口に突っ込んで舌の位置を直すんだ。とてもなつかしい・・・」
2015/08/18 (Tue) 0:03


夏期講習終わる
夏期講習終わる
2015年8月16日(日)森の腰中央公民館にて 「ナツズイセン」
 今日は三島での夏期講習から戻って東山の「秩父宮公園」に散歩に行った。ここにもナツズイセン(夏水仙)が美しいピンクの清楚な姿を見せてくれたし、真っ白なレンゲショウマもたくさん咲いていた。登山家だった宮様はお庭にこのような「山の花」もたくさん育てておられたようだ。
 宮様ご夫妻は戦争中をこの御殿場の御用邸でお過ごしになった。終戦の半月前には御殿場駅の近辺でも米軍機の襲来を受けて、おふたりは用意された「防空壕」に身を隠されたそうだ。その防空壕がお庭から発掘されその一部が今月はじめて公開されている。お屋敷の立つ丘の崖に掘った横穴で、入口には鉄扉がついて中にはいくつも部屋があり秘密の脱出口もあったそうだ。
 昨日15日は70回目の「終戦記念日」で、東京の戦没者追悼式が中継され、その後NHKTVで映画「日本の一番長い日」を見た。8月9日長崎にも原爆が落とされて、天皇の聖断により「ポツダム宣言」を受諾してから15日正午の「玉音放送」までに起こった、日本軍部の「クーデター」寸前の狂気や政府の狼狽ぶりが如実に描写されていて衝撃だった。
 私はその時2才と少々だから何の記憶もないが、3月の「東京大空襲」で千駄ヶ谷の自宅を焼かれて、疎開先の長泉村の母の実家できっと両親や伯父たちと一緒にラジオの「玉音放送」を聞いたのだろう。この戦争で大人の男子なら4人に一人は死んだというが、幸い私の父も祖父も応召されることなく生き延びた。
 映画の中の軍人が軍服に「刀」か「サーベル」のようなものをぶら下げていることに気づいた。三船敏郎扮する阿南陸軍大臣が割腹自殺をする様子も再現した。つい70年前の昭和の時代までサムライの風習が生きていたのだ。これで強大な米英連合軍の新型爆弾に立ち向かったとは!戦争回避の解決法もあっただろうに、日本も世界もまだ未成熟だったのか・・・
 YAさんは今日午前中は三島に出かけて「夏期講習」を受け、今夜は2度目の塾参加。一日中英語漬けだね。文法・作文は「分詞」を勉強した。文法と語句並べ替えはどれもよく理解出来ていてほとんど正解だった。こんな立派な学力が「センター試験」となると得点につながらない。なぜだろう?センター過去問や模試問題をできるだけたくさんこなしてみてはどうだろう。「習うより慣れろ」というね。短時間でポイントを見つけて正解を出すようなコツがつかめるように。
 MOさんも同じ「分詞」を勉強した。「付帯状況のwith」の働きはとても大切。 with+名詞+―ing やwith+名詞+―edの形が文(SV)と同じ意味を持っていて、「〜という状況で」と主文を修飾する。
 KAさんは「名詞・代名詞・冠詞」をやった。 She looked me in the face. (私の顔を見た)は She looked at my face. のことだけど、「見る」場所を修飾語で付け加える表現で、She caught me by the arm. (私の腕をつかんだ)とか She hit me on the back.(私の背中をたたいた)も似た表現だね。「体の一部を表すthe」 と呼ぶ。それぞれ行為の違いが前置詞に表れるので注意。
 1年生SEさんは「不定詞」の問題をやったらかなり正解が出せた。ここはよく勉強しているね。前回の「構文(1)(2)」は未習の項目で全く手が出なかったね。今日の「仮定法」の問題もまだ未習だから出来なくても気にしない。意欲的に文法書で先取りしてもいいね。おもしろい項目だよ。 尾上

(追記)夏期講習4日間が終わった。2年生NIさんは形式主語や形式目的語の It を含む構文と関係詞を含む構文を連続で勉強した。1年生で駆け足で学習した文法事項を、こうやって英文和訳とか語句の並べ替え作文で応用力を高める勉強がとても大切だし、実際に易しめの入試問題にも触れている。この力が2学期以降の勉強にきっと反映されると思うよ。
 3年生4人は「センター対策」に集中した。2013年の「センター本試験」と、2010年の「河合塾・全統プレテスト」をそれぞれ2回にわけてやってみた。それぞれが合計80分で解答することになっていて、合計200点になる。4人の得点はここに公表できるほどいいものではなかった。弱点がたくさん出た。
 どこの学校でもまだセンター対策に取り組んでないようだね。いつやるんだろう。外部の模擬試験をなんども受けさせておきながら、その結果も業者に任せきりだ。「解答・解説を読んでおけ・・」といって。肝心の担当教科の先生たちが分析したり指導したりすべきなのに。平常授業でできなければ放課後や土曜日の特別講習で「センター対策講座」というのを開設するといいね。 
 第1問の「発音・アクセント」はみな苦手だったね。学校ではちっとも教えていないらしい。今回、図や表を使って「発音記号」や「子音・母音」を教えることで理解がおおいに深まったと思う。意欲のある高校生にはしっかり本物の「音声学」を教えるべきだね。
 第2問の英作文はいつも3題で、日本語なしで「語句の並べ替え」という形式で出題されるが、そのうち必ず1題はレベルが高い。平均点を60%におさえるための問題だ。「倒置構文」のような特殊な文の組み立てを求めてくる。
 第3問から第6間までは長文問題ばかり。「スキム読み」とか「斜め読み」「パラグラフ・リーディング」のワザを身につけないととても10分とか15分では解答しきれないものばかり。特にグラフや図表などの入った問題はその読み取りだけでも結構な時間がかかる。今回は、本文を読まずにいきなり「設問」に答えていく方法を教えた。日頃から入試問題にたくさん触れてスピードアップし、即戦力を鍛えていかなくては。
2015/08/17 (Mon) 0:11


夏休みもあと2週間
夏休みもあと2週間
2015年8月14日(金)裾野市民文化センターにて 「キツネノカミソリ」
 「二の岡神社」の近くの森の中にオレンジ色の「キツネノカミソリ」が一面に咲いていた。面白いネーミングだね。狐のような色の花が咲く頃には枯れているけど、その葉がカミソリのように細長くとがっているからということらしい。我が家の庭に初めて出現した4株のピンク色の「ナツズイセン」も、7月に沼津港湾の海辺に咲いていた真っ白な「ハマユウ」も、来月中旬のお彼岸になると田んぼの畦道に飛び出す真っ赤な色の「ヒガンバナ」(別名、マンジュシャゲ曼珠沙華)もユリの花に似ているけれど皆ヒガンバナ科に属するそうだ。ヒガンバナは白もあって去年韮山の「北条寺」に咲いていた。どれも美しいね。・・・
 夏期講習は昨日2日目が終わった。手作りプリントの第2弾として2,3年共通の「発音記号について」を配った。「音声学」を勉強してないと教えられないから中学でも高校でも授業で教わったことのない生徒ばかり。それでもセンター試験にはかならず出題されるから、自分で何とかするしかない。
 横向きの「顔」を断面図で想像してほしい。「舌と唇・歯・歯ぐき・口蓋・ノドチンコ、さらに鼻」などを上手に組み合わせてp-b/s-z/t-d/f-v/k-gなどの「子音」を無声・有声の対比で発音し分けているのは世界共通でオドロキだね。でも違いもたくさんある。日本語の「ル」も英語ではr(流音)とl(側音)があって、river(川)とliver(肝臓)の違いがむずかしい。ドイツ語やロシア語では「巻き舌」でベランメエ調に発音する。エネルギーの「ル」やハラショーの「ラ」がそれだ。フランス語では、のどの奥に女の子でもぶら下がっているアレを震わせるんだよ。「パリ」とか「ボンジュール」って言ってごらん。
 もうひとつ、「アイウエオ」は母音というね。日本語やスペイン語・ロシア語などはこの5つしかないけれど、英語はさらに5つの母音があるので、これも入試の必修項目。プリントに載せた台形の「ジョーンズ式発音図表」を見ながら、日本人の苦手な「中間母音」や「あいまい母音」の話をしたよ。
 今日のKI君は文法・作文で「名詞・代名詞・冠詞」をやった。4択も語句整序もとても良くできていた。しかしもっとスピードアップしたいねえ。几帳面な性格なんだね。センターの長文問題も短時間で片付ける要領を身につけないと。明日の夏期講習でもっと研究してみよう。
 EC君は「受動態」。能動態と受動態の書き換えに少々苦労した。動詞の rob は steal と違う。steal は「steal 物from 人(人から物を盗む)」。ところがrob は 「rob 人 of 物」となる。つまり「人に泥棒をしかけて物から引き離す」の意味。clear the table of dishes(テーブルから皿を片付ける)の例文とも似ているね。deprive(人から〜を奪う)や strip(人から〜をはぎ取る)も同じ表現だね。だから受け身だと 「物 was stolen」というところを、「人 was robbed of 物」となる。
 今日KI君を車で送ってきてくれたのはなんとお兄さん。同じくこのUG会で頑張って国立大学に合格しもう3年生だ。久しぶりに会えて大学生活の話が楽しかった。「醸造学」が専門ですごく面白いらしいし、課外ではオーケストラに入ってクラリネットが上達しこの秋には定期演奏会で「ベト7」(ベートーヴェンの交響曲7番のこと。)の1番(2人の内で上手な人)を吹くそうだ。いいなあ。 尾上

(追記)夏期講習2日目は、1日目のプリントで添削したものを返却しながら各人に解説した。過去のセンターに出題の「発音」問題と「語句並べ替え」問題。どちらも難しくてなかなかマルがつかなかった。これを励みとして欲しい。
 3年生4人は前日の残りで、2013年センター試験の後半を45分でやってみた。第4問から第6問まで長文の読み取りばかりだから疲れるね。「第3,4問は後回しにして残りの時間で処理するんだよ!」と言っておいた。それでもみんな点が取れなかったねえ。やっぱり何問かやり残してしまった。もったいないね。適当に全部に3,3,3,3,などとマークしておけばいいのに。機械処理だからだれも怒らないよ。
 第4問にはいつもグラフや広告文、ウェブサイトなどが添付されて、この読み取り自体に時間と緊張をしいられる。今回も(A)では「世界保健機構(WHO)の報告一覧表(9カ国のデータ)」が、(B)では「ある写真スタジオの広告」が添付されている。日頃から新聞、社会科の資料、パソコンのHP上などで目にしていればいいのだけど、さらに英文で書いたものなど滅多に見ないし、きっと忙しい君たちには無理だね。というわけで、ここは時間ばかりくって正解が出しにくいから、他の第5問、第6問が終わってから取り組んだ方がいい。仮にやり残しても被害が少ない。時間がなければ最後にエンピツを転がして4,4,4,4とマークしてもいい。ゼロ点にはならない。
 ためしに第5問の解き方を考えてみよう。「次の英文を読んで設問に答えよ。」と書いてあるけどこれは無視すべし。イラストをみるだけでもヒントになりそうだけど、こんな700語〜1000語の長い英文を全部読んで理解してから、4題〜6題の設問に答えるのにはどれくらいの時間がかかると思う?15分じゃあとても無理だあ。本文を読まずに解答する方法を教えよう。
 やりかた、その(1)。本文で「見だし文」と「大文字」、つまり固有名詞だけチェックしたらすぐ「設問」に移って4択をしっかり読むことが大切。枝問1から枝問4に向かっては「本文」の流れに沿ってパラグラフごとに聞いてくる。逆流はしないから心配ご無用。人名・地名・年号などのキーワードを本文からさがせば設問の「該当箇所」が見つけやすいから、その前後2文くらいをしっかり読み取る。
 その(2)。4択は「消去法」で。変なヤツを消していけば良さそうなのがたいてい2つ残る。ここからが正念場。時間のある限り本文と照らし合わせるべし。時にはパラグラフごとの質問ではなくて、最後に全体の内容要約の設問が1つあるかもしれないが、時間不足のため無理!と割り切ろう。労多くして配点少なし。5問中1問ぐらい落としても80%の正解だから希望の国立大に入れるさ。
2015/08/15 (Sat) 0:03


夏期講習が始まった
夏期講習が始まった
2015年8月12日(水)三島商工会議所にて 「富士見茶屋」
 夏期講習の第1日目は私のコカコーラの爆発で始まった。(笑)外気温33℃よりはさらに10℃も高くて、小さな会議室Eでもエアコンが効くまで時間がかかる。9:30参加者5人全員がそろって、「さあ始めるよ」と言う前に一杯、とキャップをとったらいきなり泡を立てて大噴射!壁から床までコーラだらけ。拭き取るのに苦労したよ。・・・
 最初に2,3年生共通として「接頭辞・接尾辞」の手作りプリント4頁分を配って解説した。この夏は特に語彙力アップが誰にとっても「悲願!」だよね。中心になる「語幹」を知っていれば、単語の数を一気に2倍、3倍に増やす方法だ。このプリントをじっくり研究して覚えてください。
 2年生NIさんは春期講習にも参加してくれきわめて意欲的だ。毎週やってきたのと同じ教材を、4日間集中的に毎日積み重ねることにした。これで1ヶ月分先に行くことが出来る。今日は一昨日10日(月)にやったプリントの和訳について添削解説からはじめた。さらに次の「代名詞 It 中心の構文」をやって和訳で苦労した。Vを指摘してそのSを探すのが英文理解の基本で「王道」なんだけど、どうしてもカンが先走ってしまい「奇妙な誤訳」に陥りやすい。4日連続ならなんとか脱却できるかもしれないね。
 3年生は「センター対策」をメインテーマにした。余裕があれば二次対策にも触れていこう。まずは2013年1月実施のセンター本試験の筆記問題をやってみた。全国平均が200点中118点(59%)だったから理想的な出題だったもの。全6問の内今日は1〜3問、101点分を35分でやった。残りの4〜6問は99点分、45分で明日やってみる予定だ。(合計で200点、80分)
 自己採点してもらったら50〜70%の正解率だった。個人的に苦手な問題があることもこれでわかった。夢を叶えるために、各人が得点率をそれぞれ20%アップさせるように邁進しよう。4人の間違いの箇所を一つずつ解説することで同じ間違いを繰り返さない注意力を養えると期待している。3年生の4人は三島・裾野・御殿場の3教室から参加してくれて高校も異なるが、きっとお互いにいい環境で勉強できると思うよ。おおいに私を活用してください。 尾上

(追記)昨日、我が家の裏山「丸岳」1156mに登った。「乙女トンネル」の近くに駐車して、そこからゴロゴロ石の多い山道を登ると30分で「乙女峠」に着く。廃屋となった「山小屋」と展望台がある。ここから見える箱根の全景、芦ノ湖や仙石原の景色は実にすばらしい。
 今日は「大湧谷」の噴気もおとなしくなって見える。ここから「金時山」への道を分けて、「丸岳」へのゆるやかな方の尾根道を上る。夏の花が終わってしばらくは楽しみが少ない。珍しい花ノギランが咲く道なのだがそれも散ってしまってロゼット形の葉だけが残っていた。
 NTTの大きな中継塔は東名高速で御殿場ICのあたりを通ると箱根連山にはっきり見えるよ。頂上からは箱根の全景と富士山の広大な裾野の全体像が360度のパノラマで味わえるいい山だ。
 下ってきて乙女トンネル手前の「ふじみ茶屋」でトウモロコシを買った。「忍野八海」の近くの農家から「朝摘み」で直接仕入れたものだった、すごく甘くて瑞々しいのでよくここで買う。今日は「ぶどう」も3種類売っていて、「フジミノリ」や、緑の「シャインマスカット」は知っていたが「大峰」というのは初めてだ。粒が「巨峰」よりも大きくて見事。店主は「今が旬!これが一番大きくて甘い!土壌を選ぶので限られた畑でしか生産できないよ。」と自慢した。「よし、食べてみよう!」
2015/08/13 (Thu) 0:33


was の主語はなんだ?
was の主語はなんだ?
2015年8月10日(月)三島商工会議所にて 「コメの花」
 月曜日と金曜日はたいてい畑仕事に行く。田んぼの水の量は毎朝・毎夕たしかめに行くのが義務だけれど7kmも離れていて大変。幸い地主のお母さんがついでに見てくれているのでありがたい。今日は私のコシヒカリにも花が咲いたよ。1,2ミリの蚊のようなチラチラ揺れる白い花が見えるかな。君の近所でも観察してごらん。おいしく育つように「穂肥(ほごえ)」という化成肥料を加えて水量を増やしてやった。・・・
 TACさんは第7課「分詞」で文法・作文の入試問題をやった。ほぼ正解だったがThe day's work ( ), I turned out the light and started my long trip home.(1日の仕事が終わった後、明かりを消してはるばると帰宅の途についた。)という分詞構文では、主語が後と異なるときは分詞の前に主語の名詞を残しておくから、After the day's work had been done, の意味で(  )の中にはhaving been done の代わりにdoneだけをいれればいい。和訳で三重大のLiving on the flat steppes as it does, it is able to see danger・・「カモシカは平坦な平原に住んでいるので、・・危険を察知して逃げることが出来る。」ではas it doesが不要のように見えるが、As it lives on the flat speppes, と節でいうべき語句を分詞構文の後に簡略形で付け加えたもの、と考えよう。無視して和訳してよい。
 TU君は入試の和訳でsuch 〜that SVを勉強した。so〜 that SVと同じように、@「とても〜なので・・」と後半の「結果」に重点をおいて訳す場合と、A「・・・するほど〜だ」というように前半の〜の程度を強調する場合とを区別しないといけない。どちらでもOKの場合もあるけど、文脈から判断してほしい。立命館大のPumpkins grew in such abundance that a hundread were often observed to spring from one seed, they say. は後者の例で、「カボチャは、1つのタネからよく100個も生まれるのが観察されるほど大量に育った。」のほうがいいね。
 今日は「新潟大」の英作文で「このままエネルギーの消費を増大させていくと、・・」はそのまま直訳しないで、出来るだけ動詞中心の表現に変えられるといいね。「ますます多くのエネルギーが消費されるままにしておくと、・・」とすれば動詞のconsumeとleaveを使ってIf we leave more and more energy consumed, ・・とSVOCの文型で書ける。 Leave the door closed.(ドアを締めておいて。)の基本文をまねしよう。
 2年生NIさんは前回と前々回やった不定詞(1)(2)を採点したので返却して解説した。易しめの入試問題だがとても良く理解していて4択問題も整序問題も共に80%以上の正解だった。しかし英作文になるとなかなか点が取れないね。「(生まれて)初めて」はfor the first time、「始めは、始めのうちは」はat firstだけど共にfirstだけでもOK。「何歳ですか」はHow old are you?だけど「何歳で〜した?」はAt what age?と使い分ける。  
 茨城大の和訳がすごく難しかったようで、今日は最後の1文だけもう一度やり直した。It has been said that one of the reasons why the English colonized so much of the world was that, whatever the weather conditions they met abroad, they had already experienced something like them at home! これだけ長い文だと戦意喪失してしまいそうだね。ここは是非奮い立って「訳してみせる!」とチャレンジして欲しい。要は「動詞」を軸にコツコツ積み上げればいいのです。wasの主語がoneだとは気づかなかったようだね。「イギリス人が世界のあれほど多くの部分を植民地化できた理由の一つは、・・ということだ」が全文の骨。「カンマカンマをカッコにいれ」て無視すればいいし、カッコ内も「イギリス人が外国でどんな天候状態に出会っても」と訳せる。「すでに本国でそのようないろんな天候状態は経験したことがあるから、ということだ、といわれてきた。」
 1年のYO君は部活の関係で今日も来週も欠席だ。入会したばかりだけどまだ何も教えていない。代わりにお母様に来て頂いて先週の課題プリントを受け取り、今日新たに次のプリントをお渡しした。通信添削のような形だけど、やらないよりずっといい。 尾上

(追記)昨日、吹奏楽コンクールの県大会・大編成の部があって、酷暑の中をまた富士市のロゼシアターに行った。吹奏楽連盟の「参与」の称号で招待状が届いたので、よろこんで出かけたのだがどうも「浦島太郎」の気分だった。むかしの顔なじみの先生がなかなか見つからない。年をとると興味が薄れて出歩かないものなのかなあ。
 出演する生徒の父兄は当然応援に来てるだろうし、卒業生たちもおうぜい後輩の応援に来ているようだ。引退した先生たちももっと気楽に「お祭り」会場に来られるといいのに。夏の盛りには「高校野球」や「花火見物」もいいけど、涼しい会場で「吹奏楽」の真剣な演奏を聴くのもいいものだよ。一回限りのナマモノだし、熱く燃えた若者たちに囲まれているだけでもエネルギーがもらえる。
 英国小説の「ドリトル先生」は、退職後も学校の近くに住んで生徒たちの姿を楽しみに見つめている先生。私もそれに似てるかなあ。東部、中部や西部地区の代表になった23校の生徒たちの表情は昔と同様自信に溢れて明るいし、係の先生たちが汗を拭き拭き会場内を飛び回って世話を焼いている姿もなつかしい。
 私も27才から60才の定年まで吹奏楽部顧問として、指揮者として、連盟役員としてずいぶん県内を駆け巡ったなあ。おかげで自分の学校以外の中学・高校の先生たちや、楽器屋さん・楽譜屋さんとも交流してたくさんの友人が出来た。作曲家やプロの演奏家や指揮者とも親しくして頂いた。
 吹奏楽の「甲子園」ともいわれた「東京・普門館」のステージに招待されて「御殿場南高校」の演奏も指揮出来たし、草薙競技場での「平3総体」の開会式で全県合同演奏のプロデュースを担当したのもいい思い出。海外遠征も実現してオーストラリアや米国の高校の先生、作曲家や楽譜出版社とも友人になれたなあ。
 この日、「ロゼ」ではお昼過ぎの2時間だけ演奏を聴いた。浜松の楽器店主のTUさんが昔指揮していた名門「浜松商業高校」と、私が最後の11年勤務して指揮者をやった「沼津東高校」と、新婚の頃9年間指導した「島田商業高校」、西部シード校の「浜松湖東高校」などが連続して出演するというのでこの時間帯をねらって聴くことにしたのだが、審査結果は「浜商」だけが「金賞」4校の1つに選ばれて東海大会に出場することになったと後でHP上で知った。なかなか予測がつかないのがコンクールの醍醐味だし演奏者にとっては恐ろしい世界だ。
2015/08/11 (Tue) 0:24


人民の人民による・・は誤訳だよ(名詞構文)
人民の人民による・・は誤訳だよ(名詞構文)
2015年8月9日(日)森の腰中央公民館にて 「レンゲショウマ」
 今日は70年前、アメリカ軍の爆撃機が「長崎」に原子爆弾を投下して7万人もの市民が亡くなった日。その日もきっと30℃以上の酷暑だったのでしょう。長崎は私をかわいがってくれた祖父が生まれた町で、まだその墓地やお寺も残っているからすごく身近に感じられる。35年ほど前の春休み、墓参を兼ねて家族旅行で訪れたことがある。JR長崎駅の地名はなんと「尾上町」という。「出島資料館」に行ったら「長崎県人物伝」を見せてくれて、尾上栄文の功績が大きく記載されて残っていた。それは私の曾祖父のことで「長崎奉行所」の幕末の武士だった。江戸時代は意外に近い。・・・
 YAさんは前回、普通は修飾語(M)になる「前置詞」を含むイデイオムが、時にはbe動詞のすぐ後ろに続いて「補語」になる場合を勉強した。be under constructionはbe being constructed(建設中だ)のこと。be of great valueはbe very valuable(とても価値がある)の意味。和訳ではHis speeches are always brief and to the point, which is something difficult to do.が難しかったね。いつも問題になるA and A'の働きは見抜けたかな。ここでは形容詞brief(短い)と形容詞句 to the point(要点をついている)を見抜くのが少々難しかった。さらに次の関係詞whichの先行詞は何か?例の「前の文」を受けるらしいから、「そういうこと、即ちスピーチが短くて要点をついていることは、なかなか実行しにくいこと」と訳せると大成功。
 MOさんは作文力をかなり持っていて楽しみだ。中央大の問題で「この家は私のような老人が一人で住むには大きすぎるので・・」は、基本のThis house is too big to live in. がきちんと言えること。inを落としてはいけない。to live in the house(家に住む)が基本で、それを「住むための家」に変形するのだ。これに「意味上の主語」for an old person like meをどこにいれるか考えればできあがり。こまかな文法をコツコツ復習し直すのが緊急の課題だね。単語・熟語も1年次は先生が楽をさせてくれた学年だったそうだからツケが回ってきた。この夏が勝負だね。ガンバレ!
 KAさんは文法力がかなりあって楽しみだ。前回、There is no knowing・・(知ることはできない)もIt is impossible to knowやWe can't knowの意味だと気づいたはずなのに。信州大の英作文で「自然に対する日本人の愛情が、過去50年の間に変わってしまったことを我々は否定できない。」が難しかったね。動詞「(今ではもう)変わってしまった」は現在完了でhas changed、前置詞も「〜の間(継続)」のforではなくて「〜の間に(完了)」のinを使う。主語は「日本人が自然を愛する気持ち」 という節を「名詞構文」に変えたものだからJapanese love Nature(SVO)をJapanese love of Natureに言い換えればOK。againstだと「〜に反して、反対して」の意味。「名詞構文」といえば、「人民の人民による人民のための政治」という「リンカーン大統領」の名言は誤訳(!)だよ。「人民が人民を人民のために統治すること」と言わねばいけない。of〜が「目的語」の「〜を」に相当するんだ。
 1年生SEさんは前回、「文の種類」についてはほぼ完璧だった。語句の並べ替えも心配ないけど、「入試レベル」の問題となると全滅だったね。とくに「構文(1)」に関してはまだ未習の範囲だったから。It is〜 that・・(・・なのは〜だ) の「強調構文」がたくさん出題されて残念だったね。この項目もこれから勉強していこう。 尾上

(追記)昨日は大学時代の仲間と御坂峠の先の「釈迦ヶ岳」1641mに登った。山梨百名山のうちの一つで展望がすばらしいトンガリ山だ。「河口湖駅」に集まった4人は千葉や東京・横浜に住む外語大ロシア科の同窓たち。50年来のおつきあいだ。私のクラウンで出発。
 標高1500mの「どんべえ峠」までは林道ですいすい行けたから、ここからいよいよトレッキングのスタート。標高差もわずかで初心者でも楽なコースだ。御坂と芦川の集落の境をなす尾根道の林間をアップダウンしながら行く道。左右の崖から吹き上げる風がひんやりするからみんな大悦びだ。
 汗をふきつつ大岩の急斜面をロープ頼りによじ登ったり下ったりして、ちょうど昼食時に「釈迦ヶ岳」山頂に到着。あいにく霞が込めていて甲府の町も勝沼方面もぼんやりとしか見えないがいい気分。リニアモーターの線路が工事でかなり伸びているのがわかるよ。
 この日もコース沿いにタマゴタケを8本ほど発見。白いタマゴに包まれた赤ちゃんから、しっかり赤い笠を広げてヒョウ柄の足で立つ大人まで観察出来た。一番大きなヤツを1本私のおみやげにした。仲間の3人にも薦めたがこの赤色鮮やかなキノコを「食べてみよう」という勇者は一人もいなかった。
 赤いママコナ、白のウスユキソウ、黄色のマルバダケブキ、ピンクのミヤマホツツジなどの花々とかキノコの写真を撮ったりして昔話に花を咲かせながら歩いているから、私たちの山歩きはいつも標準タイムよりも大幅に遅れる。1,5倍くらいはかかるので、出発点に戻ったのが14時すぎ。反対側に登り返してもう1座の山梨百名山「黒岳」1792mも踏破する計画だったが懸念したとおり時間不足。温泉で汗を流す時間にまわそう。
 この例会ではいつも「3点セット」と称して、「山歩き」のあとは「温泉」と「一杯」の時間をしっかり確保する。日帰りだからとても忙しい。19時頃の列車に乗らねばその日の内に帰宅できないから。
 実はこの日の一番のお目当ては「レンゲショウマ」。そろそろ咲き始める頃だ。あの紫色と白の高貴な丸い花を長い軸の先端にボンボリのようにいくつもつけた姿に魅了されない人はいない。下山途中に「新道峠」に立ち寄り、あまり知られていない「私の花園」に行ってみた。あったよ!まだ5割くらいはつぼみだがそれが又いい風情だ。特別の保護もせず自然のままの姿でこんなにたくさんのレンゲショウマが群生している山は他にないだろうね。
2015/08/09 (Sun) 22:55


英作文にかける時間がほしい
英作文にかける時間がほしい
2015年8月7日(金)裾野市民文化センターにて 「山中湖」
 来週12日から「夏期講習」が始まります。ことしも3年生4名、2年生1名が参加希望してくれたので、「時間とお金を無駄に」しないような4日間をめざします。初日だけは「ゆうゆうホール」の向かいにある「商工会議所」でやります。午後は隣の「三島市立図書館」が自習に使えるといいですね。緊張感が保てますよ。・・・
 EC君は「名詞・代名詞・冠詞」をやった。名詞の種類(普通名詞、物質名詞、集合名詞)や代名詞の種類(人称代名詞、指示代名詞、不定代名詞)をきちんと言えることがまず使い分けの基本です。記憶があやふやのようだからこの際「文法書」で再チェックしておいてね。センターでは必ず問題になるよ。語句の整序問題は得意のようだね。
 文の骨組みはよく理解できているということだから、英作文でもっと確実に点を稼ぐにはまず「減点されないこと」だ。冒険せずに自信のあるやさしい表現で書くこと。そしてまず第一に「動詞の時制」に注意すること。それは現在か、過去か、未来か、そして「完了形」や「進行形」にしなくてよいかどうか。
1問10点のうち最低6点がとれるように練習をかさねてほしい。
 KI君は第7課「分詞」をやった。文法問題、整序問題では80%正解だった。しかし英作文がまだまだ得点できないね。学習院大の「どの辞書を買ったらいいか、その学生はなかなか決められませんでした。」は動詞「買う」「決める」を中心に文を組み立てる。The student couldn’t decide・・、とwhich dictionary he should buyを連結させるだけのこと。後者は「疑問詞+不定詞」の形でもいえるね。which dictionary to buy。
 KI君は「なかなか・・ない」が難しかった。英語学では「否定極辞」といって「どうも・・ない」とか「まったく・・ない」などと普通は否定語の前に修飾語として使う。ここでは「簡単には・・ない」の意味だと気がつけばnot・・easilyが思い浮かぶし、「・・するのに苦労する」といいかえればhave difficulty −ingのイディオムが使えるよ。日本語の表現が豊かだと得するね。 尾上

(追記)暑くてたまらん!10〜20年前は御殿場でも30℃を越すのはひと夏に確か4,5日だけだった。「扇風機」も買わないでタダで貰った「ウチワ」でひと夏を過ごしたのになあ。最近はエアコンなしでは夜寝付けないよ。これも「エルニーニョ現象」かな。忍耐力がなくなったかなあ。
 涼しいところで昼寝をしようと「山中湖」に行った。小山町の「スピードウエイ」の先から登って「三国峠」を通る道は知る人ぞ知る渋滞よけの道。峠を越えると富士山麓の大展望が目の前に飛び出す。「パノラマ台」で楽しみながらススキの斜面を「山中湖」の湖畔までぐんぐん下っていく。
 テニス民宿で有名な「平野」の集落に入ると、右も左もテニスコートだらけ。ここは標高が1000mあって下界より5、6℃も低いとはいえ陽射しは厳しい。真っ赤に日焼けした若者たちがぞろぞろと移動している。学生たちが全国から集まって合宿しながら体力とワザを磨いている。溌剌とした若者たちの姿からこちらもエネルギーがもらえそう。
 家内と行きつけの大樹の下のレストランに立ち寄ると、隣に女子大生らしきグループが10人くらいで静かに(!)昼食をとっていた。着ているシャツには「イワテ・メデイカル・ユニバーシテイ・テニス・クラブ」と英語で書いてある。岩手医科大の学生が盛岡からはるばるここまで来たんだね。那須高原にもスポーツに適した避暑地があるだろうに。やっぱり世界遺産の「富士山」の魅力かなあ。
 この日も折りたたみの愛車「レイチェル」を乗せてきた。「山中湖情報創造館」という名の木造校舎のような山中湖村立の瀟洒な「図書館」に家内を置いて、一人湖岸一周に出発。14kmの立派なサイクルロードが完成していて1,5時間くらいで回れる。スポーツ公園の「きらら」にはもう「ナデシコ」「マツムシソウ」が咲いたし、ツキミソウやススキの群落の向こうには富士山。もう秋が来たんだね。「長池親水公園」を過ぎると、夏の間も北国に帰らなかったハクチョウたちが10羽もノンビリ羽繕いしている。ここは鳥たちの餌つけ場になっていてもうじき村役場の観光協会のおじさんがエサを運んできてくれる。
2015/08/07 (Fri) 23:03


easy to〜、 hard to〜は特殊
easy to〜、 hard to〜は特殊
2015年8月3日(月)三島ゆうゆうホールにて 「タマゴタケ」
 先週の「越前岳」では今年最初の「タマゴタケ」をみつけて興奮した。その日の内に食べてしまわないと保存が利かない。だから「道の駅」でも売っていない。ほのかないい香りがするから、塩こしょうを振ってバターでサッと炒めるのがいい。
 この日は珍しいことだが、タマゴタケの成長過程を4段階で観察できた。(1)大きさも色合いもゴルフボールにそっくり。(2)玉子が割れて真っ赤なボールが突き出す。(3)ヒョウ柄のような茎がのびて笠を広げる。(4)笠が反り返り溶けていく。
 キノコは地下に菌糸が網の目状にひろがっていくからまた来年は近くに実をつける。山の所有者のものだけど、このタマゴタケは栽培できるわけでもないので、コースから外れた所で発見すると私一人分だけありがたくいただいてくるよ。マツタケはそうはいかないが。・・・
 TAYさんは、先月受験したTEAP検定に合格しました、と嬉しい知らせ。TOEFLと同程度の難しい試験だけど。よかったね!AO入試の要件を一つクリア出来たんだね。今日は「不定詞@」をやった。英作文で「私は、意味のわからない言葉に出会ったら、辞書を引くことにしている。」単に「知らない言葉」ならan unknown wordでいいが、「知ってはいるけど意味がわからない単語」ならば、a word whose meanig I don't knowがいいね。
 TACさんは第6課「動名詞」を勉強した。入試の語句並べ替え完成問題はどれも難問だけど、ほとんど正解が出せた。作文では京都大の「早起きは苦手という人が多いようだ。」はMany people can't get up early in the morning. と簡単に書いてもいいし、be not good at ―ing(〜が得意でない)も使えるね。「〜するのに苦労する」ならhave difficulty ―ing が使える。「ようだ」は文頭にIt seems thatと書けば無難でしょ。hard to get up〜はダメ。自動詞では「起きにくい」とはならない。他動詞で「起こしにくい」ならOK。He is hard to wake up.(彼は起こしにくい人だ。)基本文でThe book is easy to read. という。It is easy to read the book. から派生した文で特殊なものと考えよう。
 OH君も「動名詞」をやった。「重要表現」の10コの例文はとても大切。動名詞―ingの前に名詞・代名詞があったらそれは主語の働きだ。「〜が・・すること」と訳す。I 'm proud of my son having passed his university entrance exams.「息子が大学入試に通ったことを私は誇りに思う。」であって、「通った息子を誇りに思う。」ではダメ。
 TU君は第8課「名詞・代名詞・冠詞」のおさらいをした。名詞の前には「特定」ならthe、「不特定」a、anという「冠詞」をつけるが、さまざまな例外的事項も知らなくてはいけない。並べ替え問題や英作文に正解がかなりふえてしっかりした実力がついてきたようだよ。
 2年生NIさんは「should+完了形」で「〜すべきだったのに」と非難や残念な気持ちを表す言い回しを復習した。ought toやneed not(しなくてもよかったのに)も使える。「岩手大」の和訳でIt used to be thought that a school had only to make children learn to read・・がわからなかったね。It was thought that・・・(・・と思われた)と同じでwasをused to beに置き換えただけ。「(今はそんなことないけど)昔は、学校というものは子供たちに・・を学ばせればそれだけでよい、と思われた。」
 新しく1年生がお母様と見学に訪れて入会することになった。昨年卒業したYOさんの弟さんだ。バスケット部に所属していて忙しそうだが今月後半からは出席できるとのこと。運動部は月曜日がお休みの場合が多いけどね。一緒に頑張りましょう。 尾上

(追記)30日のNEWSWEEKデジタル版を読んでいたら「通信販売大手アマゾンが宅配用にドローン使用を計画申請中。ヨーロッパが先き駆けになるか。」との記事を見つけた。最近首相官邸の屋上に落下したというニュースで初めて知ったが、ドローンとは何?産業用ヘリの小型のモノかな。先日の「御嶽山」の捜索にも活用され、箱根の「大湧谷」の噴気もしっかりカメラでとらえている。
 DRONEは元は英語で「ブーンという蜂の音」の擬音語。日本では2,3年前から研究開発されてすでに10〜20万円程度の安価で販売されている。宇宙航空研究開発機構(JAXA)でも研究が進んでいるらしい。上空から写真を撮るのに利用されるが、このドローンに2リットル程度の農薬を載せれば農業用のヘリの役割をする。ガソリンもいらず充電バッテリーで短時間に散布できる。小さな田んぼとか、周囲に住宅や樹木のある限られた範囲での使用には最適だ。
 私たちが借りている印野の田んぼでも近々農薬を撒くらしい。それには無人の産業用ヘリをつかうという。1ヘクタール(100mx100m)ほどの広大な田んぼの中のたった50坪(1.6アール、10x16m)の「小田んぼ」だから一緒に撒かれてしまっても仕方がない。「無農薬で育てたいのに・・」なんて言っては失礼だ。産業用ヘリコプターは「ヤマハ発動機」や「クボタ」「ヤンマー」などの農機具メーカーが30年も前から研究、製造し販売価格が1機1000万円もする。ガソリンで飛行して広い面積に大量の農薬散布が出来る。
 ナビなどのGPS機能が発達したおかげで、リモコンで簡単に無人飛行の操作ができるが厳しい運転免許が必要だ。さらに空域を使用するには厳しい決まりがある。上空200フィート(61m)までは自由で「たこ揚げ」や「花火」「ラジコン飛行機」の遊びでよく使うけど、500fから上空は航空域になって届け出制だ。
 先の「ドローン」利用のニュースは、この200〜400fの間をアマゾンが宅配に利用することでヨーロッパ諸国が許可するらしい。近いうちロンドンやパリの上空は荷物運びのドローンで一杯になるだろう、と記事は予想している。ウルサイしきっと目障りだろうね。衝突を避ける機能も交通ルールも必要だ。高層ビルの大都市の多いアメリカではまだここを解放しようとはしないからアマゾンの本拠地では無理かもしれない。日本でもきっと検討されているんだろうなあ。「楽天」やその他、通信販売の各社が競合してとても収拾がつかなくなりそう。「クロネコ」「佐川急便」もほしがるだろうね。「日本郵便」や「新聞配達」なんかは毎日の仕事だからきっと一番欲しがるよ。
2015/08/04 (Tue) 0:01


and の後を見よ
and の後を見よ
2015年8月2日(日)森の腰中央公民館にて 「ギンリョウソウ」
 高校東部支部理事長のKO先生から「吹奏楽連盟の参与を引き受けてください。」とのお話。かつて私も理事長を数年務めたのでその名誉職かな。ありがたくお受けした。今日はコンクール東部大会というので、富士市のロゼシアターまで出かけた。御殿場でも32℃あったからさらに4、5℃高くなると覚悟して。
 30人以下の小編成が26校、大編成が12校も参加して朝10時から夜7時過ぎまで熱戦の演奏が続いた。私と同年代のIS先生は昨年後進に指揮棒を譲ったようだが、YO先生は今でもまだ現役で流麗な指揮ぶりを見せてくれた。
 退職後はほとんど関与していなかったから10年ぶりになるかなあ。このコンクール会場は私にも思い出深い。東高時代、ここでの県大会で私には最初で最後の「金賞」を獲得し名古屋の「東海大会」にまで駒を進めることが出来たから。午後、楽屋ウラの「大会本部」に顔をだして懐かしい先生たちと旧交を温めた。
沼津東高時代の教え子たちもそれぞれ立派な指導者になり指揮者をやっている。専門が音楽でも数学でもどの先生もとても熱心。毎日12時間勤務。土日も学校で部活だ。子供好きで音楽好き、吹奏楽オタクだ!・・・
 YAさんは文法・作文で「不定詞A」をやった。He has no friends to talk with.(話し相手の友人がいない。)は「関係詞」を用いてHe has no friends with whom to talk. と言いかえられる、と再確認しよう。英訳でHis speeches are always brief and to the point, which is something difficult to do. 公式A and A'を思い出すとandは to the pointとbriefを並列していることがわかる。カンマの後のwhichは非制限用法の関係代名詞だから注意が必要。先行詞はpointではなくて前の文全体、つまり「彼の話がいつも手短で要領を得ていること」だ。「実は、そういうことはやりにくいことなのだ。」と訳そう。
 MOさんも同じ「不定詞A」でbe toが助動詞の働きをすることを勉強した。「われわれは4月に5パーセント昇給することになっている。」の英文を組み立てるのには「〜をもらう予定だ」と考え、助動詞のwill の代わりとしてbe toを使えばWe are to get〜といえるね。One simple answer is nowhere to be found.(簡単な答ひとつどこにも見つけることはできない。)も、is toがcan の意味だと想像できる。
 KAさんは前回のプリントの添削・解説に時間がかかって、今日の「動名詞」を解説してあげる時間がなかった。次回にくわしく説明するね。山梨大のThis is a fashion first designed for male wear, and not disagreeable when worn by a young man, provided he is not fat, but very unbecoming when worn by the wrong females.で接続詞のandが次のnot disagreeable以下と何を並列しているか?a fashion 以下としか考えられないね。さらに、butの後を良く見るとvery unbecoming以下がnot disagreeable以下と「逆接」で並列していることがわかる。「こういうのは(ジーンズをはくこと)は始め男性用ウエアに考案されたファッションで、若い男性が着るともしふとっていなければ悪くはないが、不釣り合いの女性が着るとすごく似会わない。」このように、and、but、orなど「等位接続詞」が何と何を並列させているかは英文解釈で一番難しく、誤訳を犯しやすい難所だ。公式A and A'はさらに、A or A'とか A but A'も含めて、同じカテゴリー(種類)の語句を見いだす力を問われるのだ。
 1年生SEさんは「発音問題」が全滅だったから「発音記号」を初めて教えた。日本語の母音アイウエオに対して、英語ではその倍10個も区別しなきゃいけないのだ。中学では「ラン、リャン、ラン」とカタカナで説明するし、高校ではもう知っているものとして先生が発音記号を教えない。困ったものだ。たぶん「音声学」を大学で勉強しなかったんだね。日本語のアより大きな「ア」half、オより大きな「オ」call、アとエの中間can、アとオの中間country、あいまい母音girl、の5つが加わるのだ。いつか時間をみつけてもう少し勉強しよう。今日は「構文@」で入試の並べ替え問題、「文の種類」で文法・作文問題に挑戦した。いつも意欲的なSEさんにはどんどん先をすすめてもらおう。 尾上

(追記)今年も「キヨスミウツボ」をさがして、先日箱根旧街道の脇道を歩いた。箱根駅伝のコースになっている国道1号線芦の湯の「精進池」から石畳の小径にそれて、畑宿の「お玉が池」に下る急斜面には石段が続く。「芦ノ湖」湖畔にある箱根の関所まではあとわずか。樹林の下に玉アジサイが左右をいつまでも覆う細くて暗い道だ。こういう湿度が特に高い暗い地域にキヨスミウツボは咲くらしい。しかし、今年は異常気象のせいか一株も発見できなかった。どうもすでに半月前に終わっていたらしい。残念!
 梅雨の時期にコアジサイや玉アジサイの根元に寄生する花ですぐに黄色に変色するから咲いたばかりの白いのを見れたらラッキーだ。千葉県鴨川市の清澄山377mで見つかったウツボ(弓矢入れの篭)に似た花の意味らしい。葉緑素を持たない「寄生植物」で絶滅危惧種の一つだ。
 寄生植物といえば、山歩きをするとよく見かけるのが白い幽霊のような「ギンリョウソウ(銀竜草)」。花の口が青紫色をしていて恐ろしい。雨が降った後に数本の群れで、まるで潜水艦の「潜望鏡」のように落ち葉の中からニョキッと顔を出す。昨日のブログに書いた「ナンバンギセル」もススキの寄生植物だっけ。こちらはピンクの可愛い色だけど。
 この日は「湯坂道」も少し歩いてみた。箱根湯本から芦ノ湖まで「箱根越え」の道は3本あって、「畑宿」を通る江戸時代の旧街道と、今の国道1号線(駅伝コース)の間に残る山道のこと。本当は「箱根湯本」からずっと歩いて「浅間山」に登ってこなくてはいけないが、逆に「芦の湯」側からなら「鷹ノ巣山」まではほとんど登らずに30分で到達できる。白いオカトラノオとピンクのシモツケソウの大群落が目を楽しませてくれた。期待した「ノギラン」は5株見つかったがどれも花が終わっていた。美しいロゼット型の葉の上に一本スクッと立ち上がる姿が美しい。山頂には「ハギ」の小さな赤い花が咲きだしていた。暦の「立秋」までまだ1週間あるけど山にはもう秋が忍び寄っているよ。
2015/08/03 (Mon) 0:20


英作文は実践、添削でこそ上達
英作文は実践、添削でこそ上達
2015年8月1日(土)裾野市民文化センターにて 「ナンバンギセル」
 毎日暑いね。今日は十里木高原に行って「越前岳」を「馬の背」の先まで登ってみた。ここは目の前の「富士山」とまるで対峙するような高さで東京方面の登山者に人気が高い。呼べば応えてくれそうだが今日は山頂にガスがかかって展望がない。夏休みなので親子連れや若いペアが下ってきて「コンニチワ!」と声をかけてくれるのがうれしい。
 「馬の背・展望台」の先に進むとイチヤクソウに似た初見の花を発見。調べたらシロテンマ、別名オニノヤガラというラン科の絶滅危惧種だった。箱根では終わっていたノギランもここで発見してラッキー。真っ赤なキノコ「タマゴタケ」も4本発見。バターソテーにしてお夜食で食べたよ。
 登山口に戻ってくるとススキの大草原がひろがっている。ピンク色の鮮やかな唇のようにラッパ型になった10センチほどの花がススキの藪の中にちらほら。知らずに通り過ぎる人も多い。「ナンバンギセル(南蛮煙管)」といってススキの根元に咲く寄生植物だ。先端にタバコの葉を詰めて吸ったキセルに似ている。「思い草」ともいって、「万葉集」に秋の季語として登場するそうだ。もう秋か・・・
 EC君は文法・作文で「分詞」をやった。使役の「〜してもらう」はhave+物+過去分詞(〜を〜してもらう)と、have+人+原形(人に〜してもらう)をしっかり区別できるように。川崎医大の「その自転車を修理してもらうのに1万円かかった。」は、It cost me ten thousand yen to have the bicycle repaired.と書く。To repair the bicycleだと自分で修理することになる。和訳では The educational system prepares them for a society that values creative ideas.が難しかったね。values が動詞だと見抜けなかったね。「価値」から「〜の価値を認める」つまり「大切にする」という意味だ。「その教育制度は彼ら(子供たち)に、創造的な考え方を大切にする社会にでる準備をさせてくれる。」動詞のprepareの後に「人」があるから「人に〜への準備をさせる」という意味があることも初めてだったね。
 KI君は第6課「動名詞」をやった。大切なイディオムがたくさんあるがほぼ正解だったね。作文では信州大の「自然に対する日本人の愛情が、過去50年の間に変わってしまったことを、我々は否定できない。」We cannot be against that SV〜ではまずい。that節の前につけることの出来る前置詞はin that〜(〜と言う点で)とexcept that 〜(〜であることを除けば)のみだ。だからagainst the opinion that〜と書けばOK。(〜という意見には反対)となる。KI君も夏期講習に参加希望を出してくれた。解答処理のスピードアップも必要だ。ガンバロウ! 尾上

(追記)揚げパンの「ピロシキ」に限らず、「ロシア」の不人気といえばさらに思い当たる。親友ON君の勤務する「東洋書店」が先月突然倒産してしまった。彼が編集を担当した「現代ロシア語文法」や「ロシア語ハンドブック」などは類書を見ない大規模な貴重なもので、ユニークな出版社であったが時流には勝てなかったようだ。デジタル出版の時代で、ペーパーは売れなくなっている。
 ロシアで宇宙飛行士「ガガーリン」が人類最初の宇宙飛行に成功したのは1961年。私が高校生の頃だから、君たちのおじいさん、おばあさんに聞いてごらん。宇宙船「ヴォストーク1号」で有人飛行に成功し「地球は青かった!」の名セリフを残した。続いて63年、初の女性宇宙飛行士「テレシコワ」が同じ宇宙船の「6号」に乗った時の「私はカモメ!」も後世に残っている。理工系の世界だけでなくロシア語がブームになって当然の時代だったのだ。一方、同じ63年にアメリカは広く敬愛されていたケネディ大統領を公衆の面前で暗殺するような恐ろしい国のイメージだった。ケネディが宣言した「アポロ計画」の「11号」で69年、やっと月面着陸に成功するまでのこの10年は、米国とソ連の宇宙開発競争の時代だった。
 大学時代から半世紀以上にわたる親友ON君は、同級生のなかでもずば抜けてロシア語に長けた2人の一人。もう一人のTA君は更に研究の道に進み「防衛大学校」のロシア語教授になった。ロシア語ブームのこの時代、ON君は恩師に乞われて68年大学卒業と同時に辞書で有名な「研究社」に入社し、計画中の「露和辞典」の編集を担当することになった。それまでは「露和辞典」といえば主に「三省堂」と「岩波書店」の中辞典2種しかないので新しく「大辞典」を作る、というものだった。
 「研究社露和辞典」初版が出版されたのは1988年。ON君が編集を担当してから20年たっていた。それくらい辞書編集の仕事には大きな予算と労力と歳月がかかる。こんな大きな文化教育の事業なのに国や企業の援助は全くなくて、辞書の売り上げだけが頼りなのだというから出版業は火の車だ。最近の「舟を編む」という映画を見た?あの主人公の生活ぶりを見れば編集者ON君の姿も想像できるよ。それだけではない。辞書は出版されるとすぐに「改訂版」の準備に入る。10年、20年後を見据えてね。「ことば」はナマモノで、常に生まれては死んでいくから。
 昔、高校の英語教科書「New Age」も出版していた「研究社」には、「高校英語研究」という大学受験生向けの月刊雑誌があった。ON君の依頼でそのコラムのひとつ「英作文添削指導」を廃刊まで担当していた。88年には「英作文で80%をモノにする方法」という5ページの特集記事を書いて載せてもらえた。研究社の看板とも言える「英和中辞典」や「英英辞典」にもON君の功績ははかり知れないし、さらに2000年には姉妹編の「研究社和露辞典」も10年がかりで出版させて、一人で「露和」も「和露」もという希有の功績を残して「研究社」を定年退職した。
 再就職先に招かれた「東洋書店」でも冒頭に述べたような大きな足跡を残して先月、ON君は還暦以来10年ぶりに再び自由の身となった。じつはON君も私が山登りに誘い込んだ仲間の一人で、6月は「八ヶ岳山麓」を一緒に歩いた。来週末も「河口湖」の「釈迦ヶ岳」と「黒岳」に登ることになっている。6月は奥様をロシア旅行に案内したし、ポーランド語にも手を広げてスピーチコンテストに挑戦したり、自分もパソコンで「ブログ日記」を書こうと御殿場の私に教わりに行きたいと言っているよ。お互いに「終生現役!」だね。
2015/08/02 (Sun) 0:06


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