2日前に仲間と登ったばかりの富士山が8合目まで真っ白な雪をかぶった。「体育の日」の頃にはたいてい初冠雪になるね。3連休の最終日は穏やかな秋晴れの行楽日和。イネカリのおわった北郷地区を車で通ると、脱穀したモミを積み上げた「トンガリ山」が富士山と相似形をして面白かった。日本の原風景だね・・・。
TACさんは「程度・目的・結果」を勉強した。 They kept watch all night lest robbers should come. (泥棒が入らないように一晩中見張りを続けた。lestは古い語で見慣れない接続詞だね。助動詞に should を用いるから注意しよう。「目的」を意味するから現代では〜so that robbers might not come. のほうが普通だ。〜for fear that robbers might come. (泥棒が入るのを恐れて、の意味)ともいう。その節を句で表したのが青山学院の問題 She studied hard for fear of dropping out. (落第しないようにがんばって勉強した。)で、〜for fear that she might drop out. ともいえる。
TAYさんは総合問題でいわゆる「鯨の公式」を勉強した。 A whale is no more a fish than a horse. (鯨は馬と同様魚ではない。)は「鯨が魚である可能性は馬が魚である可能性とくらべてもまったくない。」と直訳出来ることから、理解できるよ。後半は〜than a horse is a fish. の一部を省略したものと考える。 I have nothing to eat. は I don’t have anything to eat. と同じだよね。つまり no=not〜any と置き換えられるから「鯨の公式」は A whale is not a fish any more than a horse. ということもあるよ。
TU君は前回、「程度・目的・結果」の構文を勉強した。文法と語句並べ替えは80%正解だった。英作文は基本例文にもっと結びつけないといけない。2枚目の総合問題では「比較構文」の書き換えが要求されたけど、すっかり忘れていたね。今日は「無生物主語」の文を勉強した。この構文で使う動詞の代表は make だ、「S(物)がO(人)に〜させる」となるけど、日本語では「SのためにOは〜となる」と訳す方が良い。他の動詞でも causeやleadも「人に〜させる」の意味だし、「〜できるようにさせる」なら enableやallowも使いたいね。逆に「〜できないようにさせる」なら prevent 人 from –ing の構文がとても大切だ。
OH君は「比較」の項目で10の重要例文をきちんと復習してから文法問題に取り組んだ。「多い」ことを強調するには as much as 30 kilograms(30キロも)と原級で表せるけど、比較級でも no less than〜は「少ないなんてことは全くない」から、「なんとたくさんに」の意味に使う。それが「12室もの寝室」となれば「量」ではなく「数」だから no fewer than a dozen bedroooms となる。後の時間は中間テスト対策に集中した。
2年生NIさんは前回はテストでお休みしたけど、前々回は長崎大の和訳が難しかった。This taught me a lesson.(このことで、つまり犬はほめる方がしつけられる、ということで、私はひとつの教訓を得た。)「無生物主語の構文」と呼ばれる文で、目的語のme が主語になるように和訳しよう。主語の This は原因や理由・手段を表すから。今日は1時間早めに帰宅するので、かなりすっ飛ばして問題を片付けた。「疑問」に関する様々な問題に取り組んだが、予想外に苦戦したね。
1年生YO君は長文問題を2枚仕上げてから「It 中心の構文」を勉強した。「関係詞」のプリントは時間不足でやりきれなかった。学校ではまだやっていない項目だけど、先回りして勉強しておくといいよ、問題点は来週説明しよう。尾上
(追記)大学のように前期・後期の二期制はどうも具合が悪いらしく、10年くらいやってみたけれど結局三学期制にもどした高校が多い。始業式、終業式や成績評価を3回から2回に減らしたところで、たいして授業時間が確保できるわけではないことがわかったんだね。定期テストが5回から4回に減ってしまうから、試験範囲も広くなって指導上難しい。土曜日を登校日にしている私立高校も多いし、公立校でも半日特別授業にしている。
日本の気候や慣習にあわせて、夏休みまでに一区切り、年末年始で一区切りの3学期制がいちばんいい。今も二期制を続けている高校は前期の期末テストが終わったところだから、この時期は定期テストが各校それぞれ時期がずれて「UG会」の出席率も悪くなる。プリントも進度が違ってくるから、私も毎回人数分の別々の内容を添削して解説することになる。
個別対応の英語塾としては人数の限界かもしれないね。以前にお手伝いに行った沼津駅前「ヒトスギ塾」の塾長は「8人までできますよ、」と言っていたが、大学進学の指導となるとどうも6人が限界に感じる。3時間の講座を人数で割れば、解説指導が一人当たり最長でも30分となるから。
2・3人の少人数ではまた困る。生徒がプリントに取り組む時間と私の解説指導の時間のバランスがちょうど具合が良いのが5・6人かもしれない。ご父兄の皆さんの「口コミ」のおかげで新加入も増えて、三島教室は1・2・3年生で6人、裾野は2・3年生で4人、御殿場は1・3年生で4人。大学2年生のSUさんもいれると15名もの生徒が集まってくれて私も教師冥利に尽きます。
大手予備校の「短時間つめこみ」とはひと味違った「ゆっくり考える塾」を目指しています。断片の記憶だけではその場しのぎで消えてしまう。「急がば回れ」のように自己に根付いた思考力や判断力こそ大切で、大学受験でも将来の入社試験、大学院入試にも役立つはずです。
