高校英語UG会 三島・裾野・御殿場

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「オー」か「オウ」か、それが問題だ
「オー」か「オウ」か、それが問題だ
2015年9月10日(木)裾野市民文化センターにて 「シラヒゲソウ」
 台風18号が東海地方から日本海に抜けたあとも天気が不安定で、関東地方に大雨を降らせて、とうとう「鬼怒川」の大氾濫を引き起こしている。広大な田畑が水の底になって、もうじき刈り取りなのに常総市の米作はきっと大被害だろうなあ。
 自分の田んぼも気になったので山登りに行く途中に寄ってみた。他の田はそろそろ稲刈り前の水を止める時期で、1週間遅れで田植えをした私の田んぼにも水が来ていなかった。それでもなにも被害がなくてほっとした。タネを蒔いたばかりの聖護院カブも芽を出したので、殺虫剤をまきネットをかぶせて害虫対策をしておいた。これでよし。
 また「シラヒゲソウ」を求めて今日は愛鷹山の「割石峠」に向かう山道を歩いた。昨年のこの日にはレースのような真っ白な花が25本もあったのに、今日咲いていたのはやっと4本だけ。雨上がりの大水が砕け散るような大岩にしがみついていたよ。異常気象の年だけに予想が狂うね・・・。
 EC君は英作文がよく書けていたね。ミスが少なくなって力がついてきた。動詞の seemは「思うthink」ではなく「思われるbe thought」のこと。だから It seems that〜 は It is thought that〜と同じだ。主語をweにしてはいけない。センター対策では「比較構文」 Happiness lies not so much in riches as in contentment. (幸福は富にあるというよりむしろ満足にある。)に気づかなかったね。接続詞の asに注意して直訳すれば「満足に比べれば富にはそれほどたくさん幸福はない。」ということだね。今日は「仮定法」の総復習をやった。記憶が少々怪しい箇所もあったね。「今」の仮定と「昔」の仮定の2つ、とおぼえておけばよい。特殊なものとして「仮定法未来」に使う助動詞のshouldとwere to、「要求・提案」の動詞の後の節に用いる「原形」の動詞も「仮定法」動詞の一つだ。
 KI君は今回から始めたセンター対策で第1回は「鯨の公式」A whale is no more a fish than a horse is. がテーマだった。同じことをA whale is not a fish any more than〜という風にずばり否定文でも言えるし、no moreは否定で「多いことはない」だけど、逆にno lessなら「〜が少ないなんてことはない。」つまり「まさるとも劣らず〜、」と肯定の意味になるんだね。 She is no less beautiful than her sister. 今日の「比較構文」はよかったねえ。全問正解だったよ。英作文にミスがへったら完璧だ!
 今日は手作りの「発音プリント」を2人に配って子音と母音の話をした。特に小さな「オウ」と大きな「オー」の違いは日本人には苦手だけど入試問題には頻出だ。スペリングの違いでだいたい区別できるよ。大きな長母音「アー」とあいまい母音の「ウー」の違いにも要注意。こちらは-ar-に対して他は全て-ir、-ur、-er-、-or-、-ear-とつづるからすぐわかる。 尾上

(追記)三島北高では11月末に期末テストを終えて2年生がパリに修学旅行に行くそうだ。そろそろ準備にかかる頃かな。月曜から4日間だけだから実質は2日半くらいの短い滞在だと思う。その間に何を見て、何を感じるかが大事だね。街で出会ったパリ市民のこと、アフリカ系やアラブ系、中国系などおおぜいの移民のこと、フランスという国のこと、ヨーロッパ共同体とは?日仏の国際関係は?という風に、視点を広げて物事を考えるきっかけになれば、大金を遣って遠くまで飛行機に乗って行った価値が2倍、3倍になる。長い人生の投資だね。
 私がパリに旅行したのはもう40年も前。息子たちが幼稚園の頃で島田商業高校で英語を教えていた。大学先輩のNAさんが結婚してドイツ・フランクフルトに住み、後輩の銀行員SA君一家が海外勤務でロンドンに駐在していたので、そこを起点にヨーロッパ7カ国の4週間旅行を計画したのだ。
 けちけちの一人旅だから一番安いフライトを使った。羽田空港でタラップを上り、グリーンの機体の「パキスタン航空」に乗り込み出発。マニラ空港に寄り、バンコックにも降り、やっと終点のカラチに到着。ここでヨーロッパ路線の「ロンドン」行きに乗り換えてイスタンブール上空、ザグレブ上空、の機内アナウンスを聞きながらドイツの「フランクフルト」に寄港し、もう一度飛び上がってやっとパリの「オルリー空港」にたどり着いた。30時間もかかったよ。
 新幹線を使わないで、東海道線や山陽本線の各駅停車で東京から鹿児島に旅するようなものかなあ。今のように格安ツアー旅行が一般的でなく海外旅行も普及していない時代だから「東京―パリ直行便」なんてなかった。きっと10時間もノンストップで飛べるほど大量の燃料を載せられなかったと思う。昭和37年、私が大学受験で東京に出てきたときには大阪から特急「つばめ」を使って7時間くらいかかった。それでもその当時一番速かった。「東京オリンピック」の2年前のことで新幹線も東名高速もまだできていなかった。
 今も一冊のポケット版の手帳を私は大切にしている。赤い表紙に「敏起・ヨーロッパ・4週間・ひとり旅・1976」と書いてある。旅行中はいつも行動や出会いや感想を記録していた。われながらマメな性格だと思うよ。最初の訪問地パリでは、「近代美術館」や「ルーブル美術館」とその別館の「印象派美術館」を訪れて美術鑑賞がメインだった。英語ガイドつきの観光バスで一通り街中を観光することも出来た。失敗したのは、宿泊したホテルの水道水をうっかり飲んでしまって、一日中下痢に悩まされパリの最終目はさんざんだった。ブーローニュの森に行って池の畔のベンチで半日ぐったりとしていたよ。その深夜、パリの北「ノルド駅」から夜行列車で港町ダンケルクに向かい、フェリーに乗り換えて「ドーバー海峡」を渡り、次の訪問地ロンドンに行く計画だった。
2015/09/10 (Thu) 23:07


日本語はアイウエオ(5つ)、英語は10コの母音
日本語はアイウエオ(5つ)、英語は10コの母音
2015年9月7日(月)ゆうゆうホールにて 「ジャカランダ」
 毎日雨ばかりで今年はどうなっているんだろう。右の写真は先週土曜日、珍しく青空に恵まれた日に熱海の「お宮の松公園」にまだ咲いていた鮮やかな青紫色のジャカランダ。世界の3高木の一つで、ポルトガルや南米に咲く花だから丈夫だね。6月に咲き出してもう3ヶ月になる。大好きな花だ・・・。
 TAYさんは前回「動名詞」をやって英作文がかなりよかった。和訳では関西学院大の「中国の産児制限」が難しかったね。 They are expected to take whatever precautions they favor to see to it that they have no more than one child. 「若者たちは子供を一人しか生まないように気をつけるため、自分の好きな予防対策ならどんなものでもやるように期待されている。」see to it that〜(〜するように気をつける)は大切なイディオムだ。SVOをしっかりチェックすれば正解に近づけるよ。
 TACさんは前回「関係詞」を勉強した。英作文ではSVの扱いに心配があったね。今日は「否定」のいろいろな表現を勉強した。It never rains but it pours. (雨がふればかならず土砂降りにふる。悪いことはたてつづけに起こる、の意味。)が難しかった。but は「〜を除いて」の意味の接続詞で「大雨になることを除けば・・」となる。仮定法の重要例文にも But for water, we couldn’t live in the desert. (水がなければ砂漠では生きていけないだろう。)で「水の存在を除けば」の意味の前置詞で使う。 There is no rule but has exceptions. (例外のない規則はない。どんな規則にも必ず例外がある、の意味)butが「関係代名詞」の whichのような働きをしているね。nothing but〜(〜にすぎない)とかanything but〜(決して〜ではない)も同じbutの働きだ。
 TU君は前回から、センター対策に「総合問題Brush-Up Test 60」が始まった。発音、語彙、文法、和訳などを総合的に勉強する。Naturallyの意味には@「当然(ながら)」A「自然に」B「生まれつき」の3つを覚えよう。@は例の「全文修飾」に使うし、Bはby natureというイディオムに相当する。Aだけの記憶では不足する。文脈から判断することが大切。発音問題でbroadの発音は大きな「オー」で、小さな「オウ」ではない。-oa-の綴りはroad, throat, coal, approachのように原則「オウ」だけど例外が2つある。それがbroadとabroadで、law、doll、wall、taught, courtなどと同じ「オー」なのだ。夏期講習で配ったプリントに詳しく説明してあるよ。
 OH君は「名詞・代名詞・冠詞」の項目を勉強した。Key Expressionsに10個の大切な例文があるので復習としてまず訳してみた。「荷物」「家具」や「情報」「忠告」「仕事」などは量的な見方をするので、単数のaや複数の-sがつけられない。一つ、二つと数えたい時は、a piece of〜、two pieces of〜という風に表現する。代名詞のsomeと othersの対比も大切だ。one対another、one 対the otherなどももう一度復習しておいてね。
 2年生NIさんは接続詞「〜である限り」の as far as、as long asの違いと「〜であるように」のasを勉強した。As you treated me, so I will treat you. (君が私を扱ったように、そのように私も君を扱うよ。)のように 副詞のso(そのように)が加わると文頭のasが「様態」の意味であることがわかる。asは用法がたくさんあるから判別が難しいのだ。
 1年生YO君は前回「動名詞」INGをやったが、まだ未習の項目で難しすぎた。それで今日はその特訓をやった。節の「接続詞+S+V」を意味を変えずに、句の「前置詞+所有格+ING」に書き換える練習だった。発音問題が苦手なのは、他の3年生たちも同じで学校では一度も教わったことがないという。それで昨日に続いて、三島教室でも6人集まったところで例の「発音プリント」を配って講義した。英語にはアイウエオ以外に5つの中間母音があること。センター試験でもその点を問う問題が多いのだ。みんなの辞書にも載っている「発音記号」が読めるとすごくスッキリするのに、なぜ高校の先生は発音記号を教えないんだろう。授業中だけ「私のまねをしなさい」では心許ないね。家庭でも予習復習ができるように工夫するべきだ。
 大学生のSUさんは久しぶりにIELTS英検の対策をやった。アメリカならTOEFL英検の得点が大切だが、新しく始まったIELTSは英国に正式留学するために必要な英語力をみるものだ。3ページにわたる長い英文を読んで設問に答える。同じ分量でさらに2問出題されていて、解答時間が60分、つまりこんな長い1問を20分以内に解答しなければいけない。今日のタイトルはThe Cinema(映画)で「空間と時間を含む4次元の世界の表現手段」として分析している。語彙のむずかしさ、内容のレベルが高いことも読みづらくしているね。しかし設問はパラグラフの順になっていてわりと平易。キーワードに注意して本文の中を探せば解答が見つかる。70%くらい正解が出せたね。 尾上

(追記)母校東京外語大で2年上のNAさんの話をしよう。私が1年生の秋、ボート部から転部したオーケストラの部長で、第1回定期演奏会を実現する推進力になった人。チェロのトップで皆の信望を一身に集めていた。東京芸大の木管5重奏のグループをインストラクターに招いたのも、お茶の水女子大のバイオリンやビオラの学生にエキストラを頼んだのもNAさんの尽力だ。顧問の串田孫一先生のお気に入りで、小金井のご近所に住んでいたからしばしばその書斎でバロックフレーテの伴奏を務めたらしい。
 モンゴル語を専攻していたから当然友邦国のロシア語も必修で、英会話にも堪能だった。ロンドン交響楽団(LSO)が来日したときには通訳をやって、私たち後輩を「上野文化会館」のステージ裏に招いてくれた。これにあやかって私たちのオケラも(団員は貧乏学生ばかりだからそう呼んでいたが)、GSOという呼称に決めた。
 NAさんはまさにマルチタレントの典型で、水彩画が上手で私もずいぶん影響を受けた。信州安曇野に旅行中、「荻原緑山美術館」に展示されているブロンズ像をスケッチしたものをある時見せてくれた。私自身も水彩画をやってみたり、油絵の道具一式をそろえて何枚か描いたこともある。しかし、武蔵野美大を出た年上の従姉妹から「お風呂屋の風景画みたいだねえ」とこき下ろされて、ただちに筆を折った。
 NAさんは外語大を卒業するとスイスに留学した。ジュネーブの国連職員になるのが夢で、その「養成学校」に入学するためだった。横浜港からロシア船でナホトカに行き、そこからシベリア鉄道に乗り換えて7日間、ハバロフスクやイルクーツクを経由してやっとモスクワにたどり着いた。「赤の広場」の絵はがきを送ってくれたなあ。当時の外務省ロシア駐在大使に紹介状を持っていたのはきっと串田先生のご尽力だったのだろう。
 しかし、ジュネーブでの留学はかならずしも成功せず、学友のドイツ人クリスと結婚して通訳の仕事が生業になった。日本の「東海銀行」のドイツ支店に現地採用になったり、沼津の「臼井産業」との技術提携で来日したこともある。1男1女をもうけて以来40年もドイツ・フランクフルトに住んで、時折小説を書いたりしている。
 1976年の夏、私はヨーロッパ6カ国一周旅行に出かけて、NAさん一家のアパートにお世話になった。夕食が終わると小学校の娘をベッドにねかせ私を街のレストランに連れて行ってくれた。大きなフランクフルトソーセージにサワーキャベツをたっぶり添えて、その一皿と蓋付きの大ジョッキのビール一杯で2、3時間をすごす。おしゃべりしたり笑ったり合唱をしたり。
 その滞在中にNAさんの紹介で中古で購入したのが私のチェロ。フランクフルト空港からパキスタン経由で羽田空港までずっと隣の空席に置かしてもらえた。その当時はハイジャックが起こる前で、飛行機も割とノンビリしていた。NAさんは最近のメールでは現地の市民オーケストラでチェロを弾き、ドイツ人の教え子もいるらしい。来月の「同窓会」にひょっこり顔を見せてくれると嬉しいな。
2015/09/08 (Tue) 0:21


発音記号が読めるといいね
発音記号が読めるといいね
2015年9月6日(日)御殿場市民会館にて 「熱海サンビーチ」
 今日は原里地区の役員選挙があって会場がつかえず、御殿場市民会館地下の研修室をお借りした。調理台やシンクもあったりで料理教室にも使えそう。このホールも懐かしいなあ。私が島田商業高校から御殿場南高校に転任した年、昭和54年の前年に完成したばかりだったからもう築37年か。内部の改装をしたらしく照明もとても明るいしトイレも最新式で気持ちがいい。
 記憶では、開館記念に吹奏楽コンクールの県大会が一度だけ県東部のはずれのここで開催された。南高吹奏楽部の定期演奏会「雪どけコンサート」もこのホールの完成後すぐに始まった。御殿場・小山は島雅文、百山和吉、鈴木慎一先生など中学のすごく熱心な指導者に恵まれた地区で、私も指揮者の一人として仲間入りして大いに勉強になった。自衛隊の音楽隊もある土地柄で生徒たちも吹奏楽大好き。コンクールでは大編成で演奏しほぼ毎年金賞をとって県大会に出場できた・・・。
 YAさんは前回の和訳で、To survive, the polar bear・・「生き残るために、ホッキョクグマは・・」で、文頭の不定詞はしばしばこのように「目的」を表す。今日は「関係詞」を勉強した。語句の並べ替えには自信があってどれも正解だったが、関係代名詞が人称代名詞he,his, himなどの代わりに使われる、という基本的なところが理解できていなかったね。関係副詞when,whereなら、副詞のthen,thereのかわりに使われて、前文の名詞を修飾したり説明を加えたりしているんだね。
 MOさんは、前回はSVの構造に気をつけるようになって和訳にマルがぐんと増えてきたね。今日は日曜日であることを忘れていたらしく1時間以上遅れて到着。いそいで同じ「関係詞」にとりかかった。ほとんどの高校生と同じように、「人」の後ろには whoで「もの」の後には whichだ、という中学以来の「短絡的な!」解答しか出来ていないからマルが少ない。関係代名詞の本質は「代名詞」なのに、これでは「接続詞」だと思っているよ。困ったねえ。
 これは生徒じゃなくて中学教師の責任なんだ。そういう教え方で高校受験直前の大切な時期に関係代名詞を教えたからだ。高校の教師にも責任がある。1年生の教科書に「関係代名詞」が出てきても「中学でやっただろ?」としてきちんと教えないし、どこが問題点かもわかっていない。クイズ形式のテスト問題ばかりやらせていると結局未消化のままで時間が過ぎていくのだ。
 KAさんも前回「関係詞」の入試問題をやった。語句の並べ替えはどれも難しい問題でもうちょっとのところでミスをやってしまった。The time will come when you wil be sorry for it.(それを後悔する時がくるよ。)は先行詞と関係詞が離れてもよい特別の例。will comeがすごく短いし、わかりきっているから先に言ってしまう。
 今日は「否定」をやった。4択の文法問題は70%正解だったが、語句並べ替えが難しかったね。 Only when he moved did I notice him.(彼が動いたと時やっと彼に気がついた。)はSVが「倒置」されているね。Only when he moved(彼が動いた時しか・・ない) という「否定の語句」が強調されて文頭に出たために起こる「倒置」なのだ。Not until I visited him did I realize how ill he was.(彼を訪問して初めてどんなに体調が悪いのかわかった。)も同じ倒置構文になっているね。
 1年生SEさんは前回、学校で未習の「動名詞」をやってみた。動名詞 –ing と不定詞 to〜 には共に「〜すること」と訳せる名詞的用法があるね。この2つには大きな違いがあって、前者は「今やってること、昔やったこと」で後者は「これからやろうとすること」を表す。
 「感嘆文」の作り方にも慣れていなかったね。He plays the guitar very well.「とても上手に」を強調して「なんと上手に」と言い換えるだけだから、very well をhow wellに直せばよい。ただし疑問詞がついた部分は文頭に出すはずだから、How well he plays the guitar! でいいのだ。和訳の What difficult English books you are reading! が難しかったが、What をvery に戻してみればYou are reading very difficult English books. という平叙文に戻せるでしょ。
 MOさんの到着で4人全員がそろったところで手作りのプリントを配って「発音のはなし」を始めた。3年生も1年生も困っている発音問題だ。日本語のアイウエオ(5つの母音)に対して英語では、さらに5つの母音を区別しなきゃいけない。即ち@アとエの中間(cat,ran,calendar,understand)、Aアより大きな「アー」、Bオより大きな「オー」、Cアとオの中間(run, son, country,blood)、Dアでもなくオでもない「あいまいな母音」(girl, turn, work, earth)だ。子音の記号も特殊なものに注意しておくといいね。 尾上

(追記)久々に暑い夏を思い出すような青空になった昨日、熱海の「MOA美術館」に行った。家内が「万華鏡」の特別展を見たいというので、入口まで送り届けてから私は急坂を下ってサンビーチの駐車場で自転車を組み立てた。木製のデッキが浜辺に長く伸びていて、水着姿の家族づれと同じくらい若い女性グループや男女のペアが目立つ。熱海市観光課の努力が実って客足が戻ってきたのかなあ。黒人のファミリーも水着姿で楽しそうだった。うーん、国際都市だね。
 「お宮の松」の立つ親水公園を通り抜けると、6月4日に満開だった鮮やかな青紫色のジャカランダが、わずかな枝だけどまだ美しい花をつけていた。さわやかな葉が元気よく茂ってまるでネムノキのようだ。花はよく見ると形も大きさも我が家の桐にそっくりだよ。「キリモドキ」の別名もあるし、共にノウゼンカズラ科に属するから親戚なんだね。
 「レインボーデッキ」まで来るとハワイアンの陽気なメロディとリズムが。おおぜいの人だかりは「フラダンス」の全国大会だった。色鮮やかなコスチュームとハイビスカスの髪飾りと満面の笑顔が楽しい雰囲気を醸し出している。少々厚めのお化粧の女性たちの晴れの舞台。かなり高齢でも楽しめそうなダンスだね。
 熱海港に近づくとたくさんのボートやヨットが整然と係留されて美しい。ヨットハーバー越しに見える熱海市街地は、白い家々が海面から山の稜線にまでずっと這い上がって、まるで地中海のモナコか二―スか。和田浜の先端まですいすい走ってきたら「大島」や「初島」に行く観光船の乗り場だった。「後楽園ホテル」の前の突堤ではおおぜいの「太公望」が小さな「メジナ」を釣り上げていたよ。熱海港越しに熱海の全景を展望しながら一日のんびり釣り糸を垂れるのもいいね。私は気短で欲張りなので全く興味ないけど。
2015/09/06 (Sun) 23:41


鯨の公式って?
鯨の公式って?
2015年9月3日(木)裾野市民文化センターにて 「シラヒゲソウ」
 裾野教室は今月から木曜日に変更した。今日はその初日で7時過ぎには二人とも出席できた。昨日は大雨の影響で列車が遅れ、課題テストができず今日になったらしい。今月はいよいよ志望校を決めてセンター試験の願書を書いて提出するんだね。あと4ヶ月を無駄なく生かして勉強しよう。
 朝の内に「金時山」に登った。天候不順の日がずっと続いてやっと青空が覗いた。足柄峠のゲート前に駐車して、サンダルから登山シューズに履き替える。神奈川との県境の尾根道を30分登るといよいよ「猪鼻砦」の登り口。そこで「金時娘」の長男・秀峰さんにばったり。ロープウエーで荷揚げをしたところ。私の好きな「かき氷」用の氷も山頂で母親が受け取っているでしょう。「登山客がだいぶ減った?半分くらい?」と聞いたら、「箱根は危険、の風評被害でいつもの1割だよ。外輪山はなにも問題ないのに。」「団体ツアーが全くなくなったのが痛いよ。」
 ここからは余りにも急傾斜の岩場なので昔はクサリやロープをたよりによじ登ったものだ。今はアルミの階段が12本かけられて楽になった。「ね」「うし」「とら」から「いぬ」「い」まで干支の名前がついている。岩場には「草ボタン」「雄山ボクチ」「丹沢ヒゴタイ」「蔓ニンジン」「シオガマ菊」「オトギリソウ」など色とりどりの珍しい草花が少量ずつ咲いていて登りの苦しさを忘れる。群落にはならないけれど花の種類が本当に多くて楽しい山だ。
 8月24日の日記には南斜面の「矢倉沢」から登ったことを書いた。その時に咲いていた美しいマツムシソウはこの北面ルートには1本もない。植生がずいぶん違うんだよ。さて、山頂の岩陰にひっそりと2本だけ咲いていたよ、「シラヒゲソウ」!頭上で弁当を食べている人たちはきっと誰もこの秘密の花園を知らない。あと5,6個つぼみもあるからきっと今日咲いたばかりかもしれない。すっと伸びた軸に丸い小さな葉が何層にも巻き付いて、その先端に5角形のレースのような花がまるで「雪の結晶」のように一輪咲いてなんとも美しい・・・。
 EC君は「比較」を勉強した。「鯨の公式」 A whale is no more a fish than a horse. の和訳「鯨が魚でないのは馬が魚でないのと同じことだ。」について「なぜhorseの後にnotがないのに、否定で訳すの?」という質問。実は私も自分の高校時代「変だなあ・・」と思っていたけど、先生が理由を教えてくれなかった。
 その答えは「馬が魚である可能性(つまりゼロ)と比べると、鯨が魚である可能性はわずかだ。」と直訳出来るから、肯定文で〜than a horse is a fish. が省略されていると考えればいいのだ。no moreは「多いどころかわずかだ」の意味。基本例文でHe is no genius.「彼は天才どころじゃない。すごいバカだ。」のnoの働きを思い出してほしい。noは次の名詞・代名詞を「反対の意味」にする形容詞だ。それに対してhe is not a genius.のnotは副詞で文全体を否定するから、「彼が天才である、ということはない。」→「彼は天才ではない。(凡人だ)」となる。notは単にa genius を否定しているのではなくて、notが文のなかで「一番エライ」ことを、チョムスキー博士の「UG理論」を白板に図示してKI君にも説明した。わかってもらえたかなあ?
 ちなみに、「鯨の公式」や「こうもりの公式」の文はどういう時に誰が発するのか考えてごらん。鯨がほ乳類であることを知らない幼児に「ぼうや、クジラさんはね、お魚じゃないのよ。あの大きなお馬さんと同じなのよ。」と母親が教える時の発話なのだ。こうもりも「鳥じゃないのよ・・」となる。接続詞のthan (〜とくらべると)以下はわかりやすい「たとえ」なのです。
 KI君は「否定」をやった。語句の並べ替えや英作文ならかなり正解が出せて合格圏内だ。英文の構成には自信を持って良いが、しかし単語・熟語を覚えていないねえ。センター式の4択問題にミスが多すぎる。今日やったものだけでもneverと同じ意味の far from、anything but、by no meansや never fail to (必ず〜する)、not in the least(少しも〜でない)、not a little(少なからず)、not so much as (〜ほどのことさえ〜ない)yet to be seen(まだわからない)など、それぞれ理屈を理解して覚えよう。単語・熟語暗記は待ったなしの段階。急げ! 尾上

(追記)昨日朝はNHK・FMで「ハフナー」を聞いた。すっごく懐かしかったよ。東京外語大のオーケストラに入って最初に演奏した名曲。モーツァルトが作った41の交響曲のうち、最後の「6大交響曲」の一つといわれる第35番だ。1年生のわたしは2番トランペット。YA先輩が吹く1番のオクタ−ブ下だから地味な存在であまりおもしろくない。ドミソドという倍音をつくって4階建てのピラミッドの基礎になる。つまり縁の下の力持ち。本当は低音こそ面白い、と後でわかって「チェロ」に転向することになるのだが。
 中学1年でアコーディオン(!)、2年でトランペット、3年から高校卒業まではアルト・サキソフォーンを担当して、1番のメロディラインばかり吹いていたから、低音楽器の役割が地味でつまらないものと思い込んでいた。それで大学2年ではホルンに転向した。カタツムリのような形が気に入って街中を自慢げに持ち歩いたなあ。夏休みの「北海道一人旅」にも持って行ったっけ。「北大」の「ポプラ並木」で吹いてみたい!との一念でホルンケースに洗面具を詰め込んで。
 そのオーケストラの顧問は串田孫一先生だった。「山のパンセ」で有名な随筆家で外語大の「哲学・文学」の先生。私も受講して「オネーギンとの出会い」の題で駄文を書き「優」を恵んで頂いたのが懐かしい。先生は登山家でもあり、クラシック音楽が好きでご自分でもバロックフレーテやハープをこなし、よく大学のオケの部員たちを小金井のご自宅に招いて合奏を楽しんでおられた。
 8月3日の朝日新聞に「没後10年、生誕100年」にあわせて特集記事が掲載された。どこかの大岩の前で、ザイルを腰に巻きベレー帽姿で山頂を見上げているカッコイイ写真が添えられていた。串田先生が主宰した文芸誌「アルプ」には「日本百名山」で有名な深田久弥も参加している。遅ればせながら私も岳人となった今、「山のパンセ」を読み直してみたい。
 私と同じロシア科でフルートを担当していた同窓のHOさんから、「私の外語大入学の動機は串田先生に教わりたい、の一心だったのよ・・」と最近メールで明かされた。彼女とは東京・中野の桃園第3小学校でも同級生だった。JALのスチュワーデスになってロシア語を生かしモスクワ路線を何度も飛んだそうだ。
 来月末にはまた後輩たちの定期演奏会が「杉並公会堂」で予定されている。私たちが「ハフナー」で第1回目を立ち上げてから半世紀の内に大きく成長して、今度が90回目になるそうだ。この機会にまた昔の仲間に呼びかけて「同窓会」を開こうと思う。2年前の「85回」に呼びかけたときには30人くらいの仲間の約半数が参加してくれて、「公会堂」のカフェで定演開演前の楽しい2時間を過ごしたなあ。
2015/09/04 (Fri) 0:01


免許皆伝
免許皆伝
2015年8月31日(月)ゆうゆうホールにて 「ネリネ」
 森の腰の「はしもとフラワー」で葉も枝もない「ネリネ」というさわやかな白と薄いピンクの花を自宅用に買ってきた。図鑑で調べたら「ダイヤモンド・リリー」という素敵な別名をもち、ヒガンバナ科だと知ってなるほどそうか!と思った。「ネリネ」とはギリシャ神話の「水の精」の名前らしい。スイセンの「ナルシス」も「ヒヤシンス」もギリシャ神話に登場する「美少年」や「美青年」の名前だよね。
 最近我が家にも近所にも咲いていたピンクのナツズイセンやオレンジ色のキツネノカミソリも同じ科に属する。お彼岸の頃にはいよいよ真っ赤なヒガンバナが咲き出すね。なんと春咲くスイセンやスノードロップも同じ仲間とはオドロイタよ。自然界は奥が深いねえ・・・。
 TAYさんは前回、明治大の和訳で「無生物主語構文」をしっかり読みとっていい和訳が出来たね。和訳の「注意事項」がすべて実践できるようになって、UG会の「免許皆伝」のレベルに達したよ! We had scarcely taken off when heavy storms blew in from the Atlantic, making it impossible for us to reach Lisbon that day or to keep any kind of schedule.「私たちが離陸するとすぐに大西洋から激しい風が吹き込んできて、その日の内にリスボンに着くこともどんな予定を続けることも不可能になった。」ここでのorは「あるいは」ではなくて、前文に否定語のimpossibleがあるのでneither A nor B (AでもないしBでもない)のように、norとして和訳したいね。和文英訳ももう一歩がんばろう。今日は「第1希望の大学の推薦入試を受ける資格がもらえました。」とニコニコ顔で嬉しい報告をしてくれた。校内選考パス、おめでとう!試験で小論文がうまく書けるようにたっぷり練習してください。
 TACさんは「関係詞」をやった。法政大の文法問題で Mr. Bell is the person ( ) I obtained the information. (ベル氏は私がその情報をもらった人です。)2組のSVが含まれているから、それぞれを独立させると、後半は I obtained the information from him.(その人からその情報をもらった)と考えるといいね。その代名詞himを関係代名詞のwhomに置きかえて、from whom として文頭の(  )に移動するのだ。 
 OH君が久しぶりに出席して「分詞」をやった。空所補充の問題はかなり正解が出せたね。語句の並べ替えでは「〜を〜してもらう」(have +物+-ed)の表現が苦手だった。「レコーダーを修理してもらう」は「レコーダーが修理されるようにさせる」と考えるといい。have the recorder repaired と、第5文型にするといいね。「その仕事をやってしまう」も get the work done のようにいう。
 TU君はあす学校の課題テストがあるので、その対策に時間をつかった。今日のプリントは家でやってきてください。
 2年生NIさんは和訳がとても上達したね。文意の通じない解答がずいぶん減ったよ。大進歩だ!青山学院の和訳ではIt is better to work to limit pollution today than to wait until increasing damage to the atmosphere results in poblems we cannot now predict. が難しかったね。SVをチェックして、動詞resultsのSがincreasing damage(〜に対す被害を増加させること)だとわかればよかった。接続詞のthanがto work以下とto wait以下を比較していることにも気づいて欲しい。「大気に対する被害を増加させ続けることが結局、今だと予想も出来ないような諸問題を引きおこすまでただ待っているよりは、大気汚染を制限するために今日活動するほうがいいよ。」
 1年生YO君は前回「受動態」の書き換えをやってみた。得意な分野かな、と思ったけれど、学校では初歩的なSVOOやSVOCの文型の問題をやっただけらしく、動詞が「現在完了」のときやさまざまなイディオム動詞の扱いのレベルができなかった。今のうちにしっかり勉強しておけば実力テストや外部模試に対応できるよ。発音問題はさっぱり出来なかったね。学校で教えないんだから仕方ないけど、UG会では私の手作りプリントを使ってかならず教えます。ガンバロウ!
 イギリス留学に行っていた大学生のSUさんが久しぶりに出席した。昨日30日に帰国したばかりで、ビスケットと紅茶セットのおみやげをいただいた。ロンドン南方の「サセックス大学」で4週間夏期講習に参加してきた。イギリス英語の先生のプライドの高さを痛感させられた、という話は面白い。子音のrをアメリカ人はなぜあんなにはっきり発音するの?田舎者だわ、とか。liftのことをアメリカ人がelevatorなんて言うのはばかげてるわ、とか。次回にもっとたくさん聞いてみよう。
 裾野教室のKI君が他の科目の塾に通う関係で金曜日が不可になった。しかし月曜日の三島教室ではアクセスが不便だし、人数の少ない裾野教室のほうが私も指導時間が十分もてるので、考えた末にもう一人のEC君とも相談して、木曜日に変更することにした。次回の裾野教室は9月3日(木)になります。
 今日は出発しようとしたらなんと車のバッテリー上がり。トヨタのディーラーも月曜休みのため修理に来てもらえない。仕方なく御殿場線で三島に向かった。7時前にやっと教室にたどり着いて、30分も皆さんに待ってもらった。ごめんなさい! 尾上

(追記)おいしいトウモロコシを求めて「忍野」まで行った。「忍野八海」の2番目という「釜池」に車を停めて近くのトマト畑で作業中の女の人に声を掛けた。「隣のトウモロコシ畑は私のだったら分けてあげられるけど。よかったらこのトマト好きなだけ食べてください・・」と気前がよく話好きらしい。帽子をとったらとても上品な美しい人で、日焼けした農家のオバサンの雰囲気ではない。話しぶりでは都会から転入してきたらしい。
 「忍野村のトウモロコシがおいしいのはきっと肥料のおかげ。栽培の上手い人もいればそうでない人もいますよ。この村にはなにもないからタネは御殿場のクロサキまで買いに行くんですよ。」「忍野には随一の大企業ファナックがあって、その社員が民家を借りて住んでいるけど、大きなマンションもないし地元の人が中心で、山中湖村とは違ってこのあたりには都会からの転入者があまりいませんねえ・・・」と。
 忍野八海から山中湖に向かう「ファナック通り」沿いに無人の野菜販売所がいくつか点在していたが、朝摘みのトウモロコシはどこも売り切れ。夜間温度がさがると保身のために糖分を蓄えるので、早朝に摘んだものが一番美味しいそうだ。
 広大な唐松林の中にまっ黄色の四角い建物が何棟も「通り」の左右に広がって、まっ黄色の車が何台も走っている。ここがFANUCの工場で本社だ。「富士通」から分岐し産業ロボットをつくる新しい企業で、この50年くらい急成長して欧米や中国にも事業展開しているそうだ。
2015/09/01 (Tue) 0:50


「喫煙を許す」はallow、forgive、permit のどれ?
「喫煙を許す」はallow、forgive、permit のどれ?
2015年8月30日(日)森の腰中央公民館にて 「山ホトトギス」
 ある高校の校長先生から私に英語の講師を依頼する電話がきた。昔の同僚で親しかったので断りにくい。「若い先生がダウンして9月から休職。週12時間の授業を半年間担当してほしい」と。私が「近所で英語塾をやっていて、先生の高校の生徒さんも教えていますが。とても頑張り屋のいい生徒さんです。」と言うと、「それでは県教委の許可がおりません。残念ですが。」ということでお話が終わった。内心ホットした。
 1日2,3時間の授業だけの講師でも、時間割の都合で朝1、2時間目から出勤して午後までかかることもある。定年後10年間も自由な生活をしてきた自分にはきっと無理だろうね。朝食にたっぷり時間をかけ、週に1,2回の山登りも、仲間との畑仕事も、オペラを聞く時間も大事にしたい。それに一番大切な「UG会」の準備に支障をきたしては一大事だ。このブログ日記も書けなくなってしまうよ・・・。
 YAさんは福岡教育大の和訳がとても良くできていたよ。ただ、語句の並べ替え問題が苦手だね。代名詞のsomethingやsomeoneに形容詞をつけたければ後に置くんだ。 Give me something cold to drink. (なにか冷たい飲み物をください。)を思い出すといいね。「彼の腕をつかまえた」はcatch himと言ってからby the arm(その腕のところで)と付け加える。 catch the train(電車に間に合う)、catch a ball(ボールをとる)と言うけど catch his arm とは言わない。seize his arm(腕をつかむ)ならOKだ。
 MOさんは前回、入試の和訳で苦労したね。62課「接続詞」ではsuch〜 that・・の構文を勉強した。これは中学でもやったso〜 thatとおなじで、@「とても〜なので・・だ」(結果を強調)とA「・・であるほど〜だ」(程度を強調)の2つの働きがある。声で読んで貰えばその抑揚の強さでわかるけど、文字では目印になるものはないので、前後の文脈から判断するしかない。ただしHe is not such a clever boy that he can solve the problem. (彼はその問題が解けるほど賢い少年ではない。)のようにclever boyを強調するAの用法としか解釈できない文もある。notが「全文」を否定しているからだ。「昨日は学校で模試があって、英語の実力が伸びてきたのを実感しています・・」、とMOさん。それは嬉しいね。こうして3時間じっくり英語漬けになれば、その効果はきっと出てくるはず。継続は力なりだね。
 KAさんは前回、語句並べ替えがとても良く出来ていた。ただ和文英訳となると、まだ練習が足りないようだ。中央大の「飛行機の中で喫煙が許されていた」は動詞 allowを使ったね。これは allow 人
to〜(人が〜するのを許す)となるから、受け身だと We were allowed to smoke on the plane(喫煙をさせてもらえた)となるね。permit ならよかったね。 Smoking was permittedと言えたのに。帰り際に「センターの発音問題はどうしたらいいですか?」と聞いたので、「夏期講習で扱ったんだけど・・・よし、来週やってみようか」と答えた。
 1年生SEさんは前回、文法・作文で「助動詞@」をやった。Wouldがまだ難しいね。willの過去形だから@推量「〜だろう」だけど、特殊な語法にA過去の習慣「よく〜したものだ」would often 〜 B拒絶「どうしても〜しようとしなかった」would not 〜や C仮定法「〜するだろうが」などしっかり整理しておきたい。中学でやったI would like to 〜「〜したいと思うのだけど(だめかなあ)」とか Would you 〜「〜してくれませんか(だめかなあ)?」は実は「仮定法」、つまり「その逆の意味」を意識して述べる方法だ。だから「ていねい」な表現になる。今日は「動名詞」が新しい項目だったけど時間不足で説明してあげられなかった。次回にくわしくやってみよう。
 来週の日曜日はこの公民館が「地区の選挙会場」になるので使えず、「御殿場市民会館」の会議室をお借りしてあります。少々遠いですが送迎をよろしくお願いします。 尾上

(追記)箱根仙石原の「長安寺」に行ってみた。いつ訪れても楽しみな花の寺で、今日も「キレンゲショウマ」が見頃だった。今月初旬、いつもの仲間と「釈迦が岳」登山の折りに見た薄紫の「レンゲショウマ」の黄花ではない。スッと伸びた軸の先端に花をつける点だけは同じだが、アジサイと同じユキノシタ科だ。裏山の石垣にはタバコのような大きな葉の「イワタバコ」がビッシリと埋め尽くしているが、その中にキキョウの仲間「イワシャジン」が1株だけ狂い咲きしていた。ここにも秋が忍び寄っているよ。
 桃源台の「箱根ビジターセンター」に着くと今にも降り出しそうな空模様だけど、折りたたみ自転車を車から降ろし傘持参で芦ノ湖岸のサイクリングに出発した。「湖尻」の船着き場からは歩行者・自転車専用の遊歩道が湖岸に沿って、アップダウンしながら「箱根園」と「プリンスホテル」まで続いている。斜面に「ヤマホトトギス」が何株も咲き出していた。平地で見るような紫色で列状に咲く「ホトトギス」と違って、純白の大きく開いた花びらにピンクの斑点がわずかに入ってまばらに咲く。頭に祭の冠を乗せたような花の姿が個性的だ。
 この遊歩道の途中にある「九頭竜神社」の入口も今日はひと気がない。天気がいい日には「良縁祈願」の女性たちがぞろぞろ歩いていたのに。この本宮は湖につきだしているので、新宮のある箱根神社の桟橋から船で直接参拝している人もいるのかもしれない。
 「箱根園」に着いたらロープウエーが営業中だったが、全く雲の中でこんな天気で「駒ヶ岳」山頂に行く人はいない。入山禁止の箱根内輪山ではこの山頂だけがロープウエーで行ける。しかし帰り道に「防ケ沢」の登山口に立ち寄ると、危険レベル2の「大湧谷」にも通じるコースなので、鎖とロープでしっかり閉鎖されて歩いて登ることはまだできない。花が一杯のハイキングコースは白いオカトラノオの群落が出迎えていたのに。こんなに静かな箱根も珍しいね。
2015/08/30 (Sun) 23:00


もうじき2学期
もうじき2学期
2015年8月28日(金)裾野市民文化センターにて 「ツリガネニンジン」
 我が家のすぐ近くのパン屋さん「KUKKA」に買いに寄ったら、今年「三島教室」を卒業したYAさんのお母さんとお姉さんにバッタリお会いしてオドロイタ。三島のお宅からはるばるこんな田舎まで。お店の評判がどんどん広まっているらしい。ご姉妹共に上智大学の1年生と4年生。UG会でご縁が出来て、こうして卒業後も親しくしていただけるのはとても嬉しい。
 お姉さんは米国留学から戻ったばかり。YAさんは国際交流の活動で「ミャンマー」に滞在中とか。おまけにお父さんは東京勤務からNYに転勤になり単身赴任中。なんと国際色豊かなご一家だなあ。ちなみにご両親は宝塚のご出身で、お父さんは私の母校「甲陽学院」の後輩なのだ・・・。
 EC君は「否定」をやった。難しい構文がたくさんある項目で、さらに自宅でも復習しておいてね。慶応の空所問題でOn no account should you leave the door unlocked while driving. (運転中は決してドアのロックをあけておいてはいけない。)は否定語句のOn no account(=never)が強調されて文頭に出たのでSVに「倒置」が起こるのだ。つまり「疑問文」の語順になっているね。
 3年生は「101構文」がやっと終わったので、英文読解のセンター対策として旺文社の「Bruch-Up Test 60」を始めた。1パラグラフの短い英文を提示して、発音、語彙、文法、和訳などオールラウンドの設問が用意されて、とてもいい問題揃いだ、
 今日の21課には例の「鯨の公式」が登場。EC君はA grammarian has no more right to say how people ought to talk than a chemist has to say how molecules ought to act upon each other. がなかなか難しかった。「文法家には人々がどう話すべきか、と述べる権利がないのは、化学者に分子同志がお互いにどう作用すべきか、など述べる権利がないのと同じことだ。」 thanの後のhas の後には前文のrightが省略されているね。「同じものは省略する」という原則だ。
 KI君は「関係詞」を勉強した。基本例文に I’ll give you what help I can. とあるけどその意味は? whatever help と考えて「私にできるどんな援助でもしてあげるよ。」 立命館の問題でも「労働条件の改善に微力ながらも力を尽くした。」は I did what little I could to Improve working conditions. となる。littleを「わずかなこと」という代名詞とみなせば「どんなわずかなことでも」の意味になるね。
 和訳では The role of the historian is less to discover and catalog documents than to interpret and explain them. が難しかった。接続詞のthanの後は前の繰り返しを避けて、対比の部分だけを述べるから、ここではto discover以下とto interpret以下を対比させて、前者が後者よりもless「少ない」としている。つまり後者の方が「多い」となるから、「歴史家の役割は、歴史的事実を発見して分類する事というより、むしろそれを解釈して説明することの方が大きい。」と和訳できるようにガンバロウ。
 KI君は次回から月曜日「三島教室」に移動する。金曜日に数学・理科の塾に行く関係で希望した。金曜日はEC君一人になるよ。新人に入ってほしいなあ。紹介してくださーい。 尾上

(追記)散歩がわりによく「裏山」に登ってくる。通称「城山」といって天気のいい日には富士山の裾野全景と愛鷹山連峰、駿河湾の牛臥山や達磨山連山まで見渡せるほど眺めが良い。「森山道」という名のハイキングコースが整備されて、毎年夏休みになると地区の子供会が竹藪を切り開いてくれる。そのまま登れば箱根外輪山の「丸岳」へ我が家からの最短ルートになる。
 今日も久しぶりに歩いたら、茶店「しるこや」がある「駿河台」までの道がしっかり草刈りされたばかりでとても歩きやすかった。小さなうす紫色のベルをたくさんつけた「ツリガネニンジン」は残してくれて、右手にも左手にも一杯咲いて私の進む先々までついてくる。
 いつも立ち寄っていた「しるこや」が閉店して半年になる。庭は生い茂るつる性の「センニンソウ」の白い花に占領されてシャッターの閉まった姿がもの寂しい。店主のKOさんとはすごく仲良くなって夫婦ぐるみでおつきあいし、滋賀県大津市の琵琶湖畔のご実家にもお邪魔したことがある。このブログ日記もKOさんが先にお店の紹介に始めたのをきいて教えてもらったのだ。
 宝塚・西宮出身の私には、帰り際に「オオキニ」といって京ナマリで言ってくれるのが嬉しかったが、京都に「服飾デザイン」の仕事をもつ奥様と二重の生活に無理がきて5年間の御殿場仮住まいにピリオドを打った。東名を使って車の往復も大変だった。そのKOさんから最近「ホテル経営を始めました。尾上さんもどうぞ。」とパンフレットつきのお便り。なんと今度は「金沢」、あの「兼六園」の近くだよ。築80年の瀟洒な古民家を借り受け、素泊まりだけの民宿を始めた。
 最近、欧米からの旅行者に「民宿」が人気だそうだ。リーズナブルな価格で日本文化が身近に味わえるのがいいらしい。畳の部屋にフトンを敷いて寝るのが最高の体験とか。今朝も「しるこや」の前から金沢に電話したら、「今ドイツ人の女学生たちがチェックアウトをしたところです。『しるこや』は草ぼうぼうですか・・」と。
 京都の大学を出て計理士事務所で働いていたのに、ある時タクシーの運転手に転職。京都の観光案内には特に自信を持っていて修学旅行の中高生の案内には人気があったそうだ。郷里の茅ヶ崎になんどか里帰りする内に、縁あって「富士山」の見える箱根山西麓の茶店、つまり我が家の裏山にある「しるこや」を引き受け4代目の経営者になった、という波瀾万丈の人生。
 私の山歴のほうが古く、2代目の女主人、3代目の川崎市の青年も知っていたが、KO氏のアイディアによる「京しるこ」や「ぜんざい」と、ご夫婦の経験豊富なお話が楽しみで何度も出入りさせて貰ったのに。今は寂しい廃屋の風情だった。しかしまた新たな人生を、お気に入りの金沢で始めるのもいいね。そこにはKO氏が数年前に支店として作ってから知人に経営をゆだねたもう一軒の「しるこや」があり、「兼六園」の観光客に人気がある。
2015/08/28 (Fri) 23:54


関係詞代名詞の as とは
関係詞代名詞の as とは
2015年8月24日(月)ゆうゆうホールにて 「マツムシソウ」
 OKさんが信州・松本の「タネや」からソバのタネをネットで取り寄せてくれたので、「善は急げ」とYAさんにも声を掛けて今朝臨時に印野の畑に3人が集まった。1kgでも小袋にわずか1杯だ。4mX20mの畑を準備してあったので4列に蒔いた。ソバは肥料を全く必要としないすぐれもの。どんな荒れ地でも育つらしい。しかし蒔く時期は8月中旬まで。昨年は半月遅れて実の入りが悪かった。秋に収穫できたら正月祝いに「蕎麦打ち大会」をまたやろう・・・。
 TACさんは「受動態」を勉強した。青山学院の並べ替えで「明日、台風が九州をおそう見込みです。」はA typhoon is expected to hit Kyushu tomorrow. となって、It is expected that a typhoon will hit Kyushu tomorrow. と同じ意味。expectされているのは「台風」じゃなくて「台風が九州をおそうこと」だね。重要構文もいよいよ第100課で「that of〜/ those who〜」の働き。あと1課残すのみ。
 TU君は前回、「関係詞」を復習した。玉川大の「ジャックにはよくあることだが、・・」はAs is often the case with Jack, he is・・となる。これは前後をひっくり返してHe is ・・・, as is often the case with Jack. とした方が理解しやすい。前文を受ける関係詞が普通はwhichだけれど、ここでは慣用的にasとなって、「〜にはよくあるように、・・」という意味に近い。,as is usual with 〜ともいうよ。今日は「否定」を勉強した。Though not rich, he lives well this side of poverty.「裕福ではないけれど彼は貧乏にならずになんとかやっている。」は「貧乏になる寸前で」の意味。だから後半を言い換えると, he is far from being poor.(貧乏では決してない。) となるよ。far from が否定辞として機能しているんだ。
 2年生NIさんは前回「否定」をやった。「倒置」を含む難しい項目で「空所埋め」はとても良く理解できていたが作文となるとマルが取れなかったね。大切な項目なのでしっかり勉強し直そう。今日は日本大の和訳で As soon as American children ― male or female, working or going on to college ― get out of high school, they want ・・が難しかったね。「アメリカ人の若者は、男でも女でも、社会に出る人も大学に進学する人も、高校を出るやいなや、・・」となる。「ダッシュ」と「ダッシュ」で囲まれた部分は「コンマ」の場合と同じようにSとVの間に「説明」を追加するだけだから、children get outとつながっていると見よう。
 1年生YO君は入会してから初めての出席。バスケット部の合宿などで忙しかった。最初に出席した時のプリントを採点して解説した。「時制」の問題で動詞の語形を問うものが多かったが、完了時制が苦手のようだ。現在完了はほぼ理解できていたが、過去完了と未来完了の用法についてここで勉強し直しておこう。「英作文」でも語句の並べ替えならOKだけど「和文英訳」となるとまだこれからだね。終了後今日の感想を聞いたら「3時間がおそろしく長いと心配だったけど、予想外に短く感じられました。」とのこと。1年の今からこれほどみっちりやれば将来が楽しみだね、 尾上

(追記)週末「金時山」に登った。今月からは午前中に行って昼食までには帰宅している。家内のリハビリに通う時間に合わせて3時間以内に戻ってくるのだ。地元民だけが知る最短コースは「金時林道」の「矢倉沢」から1時間で登れる。トンネル脇に駐車してさあ出発しよう、と思ったらもう帰ってきた元気なおばあさん。YOさんだよ。
 私を「高校の英語の先生」で覚えていてくれるYOさんは御殿場「報徳肉店」の経営者。山頂の「金時娘」の妙子さんと同じ82才でお茶のみ友達だ。ほぼ毎日のように登って2000回を越えている。元気だねえ!私の116回なんか物の数に入らない。この正月に100回を達成してからは月2回をノルマにしているが。
 この4,5日は曇りや雨の日が多かったが今日は久々の青空で、このページの「壁紙」のように富士山も正面に裾野を広げてくっきりと聳えていた。さっと掃いたような白雲が浮かんで、ああ、秋だなあ!ピンクの「シモツケソウ」や黄色の「オミナエシ」がすくっと立ち上がり、薄紫色の「マツムシソウ」も咲き始めたよ。
 箱根「大湧谷」の入山禁止が10キロも離れた外輪山の「金時山」にも影響を与えて「登山者がぐっと減ったよ。」と嘆く妙子さん。「大湧谷ロープウエー」が休業して、売店などの従業員は自宅待機どころか全員解雇だそうだ。皆生活がかかっていて大変だね。自然の力には勝てないけど。今日は山頂からみるといつもの噴気のガスが全く上がっていないよ。そういえば細かな地震も最近感じない。このまま噴火の危険が終息してくれるといいなあ。
2015/08/24 (Mon) 23:43


have+物+―ed 「車を直してしてもらう」
have+物+―ed 「車を直してしてもらう」
2015年8月23日(日)森の腰中央公民館にて 「芦ノ湖の鳥居」
 今朝ラジオのニュ−スで「英国南部サセックス州のブライトン市で航空機ショーの一機が墜落。少なくとも7人死亡・・」と。前回のブログに書いたばかりでSUさんが留学している町だからオドロイタ。すぐに英国BBC放送のデジタル版を開いてみたら、事故現場や戦闘機の写真が報道されていた。まさかSUさんが巻き込まれていないことを祈る。
 60年も前の旧式の戦闘機が宙返りなどをやっていて失速。付近の幹線道路に墜落して通行中の車を巻き込んだらしい。念のため留守宅のお母様に電話したら、本人も地元の事故のことを知らず今日も元気に「ハリーポッター・ミュージアム」見学の予定だとか。BBC放送見てないのかなあ。あと1週間で帰国するとのこと。安心した。
 御殿場・滝ヶ原「自衛隊」でも今「富士総合火力演習」が一般公開されて、戦車やヘリコプターの体験試乗などが行われている。早朝から大砲の着弾するすさまじい轟音が連続して、我が家のガラス窓をビリビリと揺さぶる。一昨日私たちの作業している畑の上空に、轟音を轟かして飛来したヘリコプターを2機発見。「オスプレイだ!」・・・
 YAさんは前回、「分詞」の入試問題をやったら80%もできた。間違いが多かったのはhave+物+―ed(過去分詞)で、「〜を〜してもらう(望むこと)」と「〜される(望まないこと)」の意味をもつ。自分でやるのではない。英作文はなかなかいいけど、ケアレスミスがもっと少なくなるといいね。」今日は「名詞・代名詞・冠詞」をやった。助言(advice)と情報(information)知識(knowledge)は「量」と考えて、muchやlittleで修飾する。数えたければa piece of(一切れの)をつける。breadやcheeseと同じだね。
 MOさんは前回、,they haven't memorized as many basic rules and facts as students in other countries have.の和訳が難しかったね。良く知っているHe is as tall as she is.(〜と同じくらい〜)の構文を見落としてしまったね。asとasの間が1語だけだと思ってはいけない。後のasは「〜と比べて」の接続詞。だからその後にSVがくる。前のasは副詞で「同じくらい」の意味。つぎの形容詞を修飾する。「他の国々の生徒が覚えているのと比べると、それほどたくさんの基本的な規則や事実を覚えてはいない。」最後のhaveは、前と同じ動詞が来るはずだからhave memorizedの略だね。
 KAさんは「受動態」をやった。得意な項目らしく文法や並べ替えは80%正解だった。Who showed the way to the college? の動詞は受け身でwas shownになるから「大学への道」が主語になってBy whom was the way to the college shown? とやればよい。choose, chose, chosenとかshow, showed, shown/ cast, cast, castなど動詞の活用形にも要注意。
 1年生SEさんは前回、「時制U」の語句並べ替えが10問とも正解だった。英文の構造がよくわかっている。現在完了や過去完了の用法もほぼOKだ。ただし、forやsinceのある時は「継続」の意味だから動作動詞のplayやworkは進行形にしなくてはいけない。入試レベルで「不定詞」の英文完成をやってみたが、正解50%ほどでまだ難しいね。今日は「分詞」を勉強した。「分詞構文」は学校でまだ触れてないようだけどそんなに難しくない。「従節」で 接続詞+S+V となっている部分だけに注目して「ケス、ケス、ing」と覚えればいい。As she was happy, ならBeing happy,と直せばいい。 尾上

(追記)箱根「芦ノ湖」に行ってボートを漕いだ。ハクチョウの形のペダルボ−トが一般的な中で、まだ「手こぎボート」は健在だった。赤シャツのおやじに700円払って30分だけ借りた。一人で乗るのも無粋なんだけど、家内が怖がるのでしかたない。「箱根神社」の第1の鳥居が湖水の中に立っているのでそこを目指した。漕いでいる内に「昔取った杵柄」が蘇ってきた。上半身のためのいい運動じゃないか!
 前屈みになって左右の腕を前方一杯に突き出すとオールは並行に真後ろに並ぶ。ブレードを少し伏せ気味にそっと水中に差し込む。水面から隠れるくらいの深さでグイーッと水をかく。体がまっすぐにそるほどに前方にオールをさしだし、静かにブレードを上向きに抜いてから一旦静止。これがロー(RAW)の1サイクル。ブレードを入れるときも抜くときも水を撥ねあげてはいけない。
 外語大の1年の時、半年だけボート部に加入した。土日は巣鴨の「庚申塚」から都電に乗って埼玉県戸田の「荒川」まで行って、新人同士で5人乗りの「舵付きフォア」で練習したのがなつかしい。一人だけ漕がない「舵取り」(コックス)は声がでかくて小柄がいい。ボートを軽くするためだ。外語大のブレードはスクールカラーの「ぼたん色」(あざやかなピンク)だった。
 本当の競技用ボートは、シートに滑車がついていて前後に動くから脚力が腕力に倍加される。一本のオールを両手で掴むから左側か右側のどちらかを漕ぐ。ボートマンは腕や脚の長い長身がもてる。当然体重も重い。私は身長178cmが見込まれて勧誘されたらしいけど、その頃体重は60キロ足らずのひょろひょろで筋力が足りなかった。それが半年でボート部を脱落した原因だ。
 「赤い鳥居」まで漕いでくると、湖岸に降りてきた外人の観光客がおうぜい写真を撮り合いしている。私のボートも背景になっているかな。ここから真っすぐにのぼる階段が箱根神社の本殿に通じる参道になっていてきっと参拝を終えてきた人たちだろう。隣接する神社の舟の「艇庫」もやはり朱塗りだった。「湖水祭」のときに宮司さんを乗せるらしい。ゆらゆら揺れて湖面の側から見るのも面白いね。
 ボートの乗り場に戻ると「漕ぎかたが上手いねえ・・」と赤シャツのおやじがほめる。「若かりし頃ボート部員だったからね。右腕の方が強いからどうも左の方に流れてしまうよ。」おやじと一緒に記念写真を撮った。いつか、シングルスカルを漕ぎたいなあ。アメンボウのような一人乗りボートで『エイボン川』を下りたい!」英国オックスフォードの北西、シェイクスピアの生まれた町Stratford-upon-Avonに流れていた静かな川に舟を浮かべて・・・。今やかなわぬ夢。
2015/08/23 (Sun) 23:17


関係代名詞は「代名詞」なのだ
関係代名詞は「代名詞」なのだ
2015年8月21日(金)裾野市民文化センターにて 「耕耘機」
 今日金曜は畑の仲間が集まる日。聖護院ダイコンのタネを蒔く予定を立てていたので、格納ハウスから持ち出して私が耕耘機を始動させた。クワで溝をつけるYAさん、雑草を取りのぞくKAさん、一輪車で運んだ堆肥を撒くIKさん、化成肥料を撒くOKさん。皆が自発的でだれも命令や指示をだすひとはいない。できあがった苗床に皆でタネを一粒ずつ蒔いた。
 共同作業がとても手際よい。この会も結成して5年になりお互いに気心が知れているので集まりがとても楽しい。ダイコンの隣にはソバの畑も用意した。タネ蒔きがギリギリ期限だ。2,3日中に購入して急いで蒔かなくては。昨年は2週間遅れたためにソバの成長が足りず収穫がとても少なかったから。・・・
 今日のKI君は「受動態」を復習した。得意な項目らしいけど、注意して欲しいのは「能動態」との対比で考えることだ。It was robbedでは変だよね。能動態でrob it と言えるかな、と自分に問うこと。steal とは違って「人」を目的語にして rob 人 of 金(人から金を盗む)と覚える。deprive(人から意欲を奪う), strip(人から衣服をはぎ取る), clear(テーブルから食器を片付ける)などにも同じ用法があったね。
 EC君は「関係詞」。中学では「人」の後にはwho、「物」の後にはwhichでつなぐと教わった。しかし、それでは大学入試は無理だ。「関係代名詞」とは直前の名詞(先行詞)につなぐことが出来る「代名詞」のことだから、代名詞he、his、him/she、her、her/ they、their、them が入るべき所に代わりにwho、whose、whom を用いるだけなのだ。その仕組みが理解されないで、関係詞は単なる「接続詞」と同じものと誤解している生徒がとても多い。文法書も問題集も(そして教師も)もっと教わる立場で指導法を検討しないといけないよね。 尾上

(追記)裾野教室のSUさんは東京の大学2年生。この夏休みはイギリスに短期留学している。ロンドンから南東に1時間たらずの「サセックス大学」で英語の勉強中だ。Sussex州の中心ブライトンBrighton市は地図を見るとドーバー海峡に面した温暖な土地で、私は行ったことがないけど、きっと東京のリゾート地湘南の鎌倉や逗子海岸のような存在だろう。
 若い内に海外留学すると1ヶ月でもずいぶん会話が身につくはずだ。私の次男も大学1年でNYに3ヶ月滞在して「英会話学校」に通ってほとんど不自由しなくなって帰国した。現地の友人もたくさん作った。イギリス英語はKing's Englishといって、アメリカ人の発音になれた人にはかなり気取った発音に感じる。BBC放送のアナウンサーの発音が正式な英語とされている。
 私も40年前の夏イギリス一人旅をした。フランスの旅を終えて、ドーバー海峡をナイトフェリーの船で渡って、鈍行列車でロンドンの中心ビクトリア駅に到着したとき、駅の職員の下町英語は日本から着いたばかりの旅行者にはろくに聞きとれなかった。すごくなまっているらしい。正式な英語を聞くにはアカデミックな大学町オックスフォードに行った方がいい。
 サセックス大学は歴史の浅い大学だが、日本からおうぜい留学していて受け入れ態勢も万全でそこの大学院まで進み学位を取る人も多い。留学中は授業でも生活でも日本人との接触が多いから、気をつけていないと英会話どころか日本語会話で過ごしてしまう。
 SUさんには出発前に「授業での英会話はきっと日本人同志とか、アジア・アフリカの学生と一緒のグループだよ。積極的に先生にも話しかけること。買い物や観光でも現地の市民としゃべる時間をたくさん持つことだ。短期間だから朝起きたらテレビ、寝る前もテレビで日常を英語漬けにしないと。イギリス滞在が2倍3倍に効果をあげることを考えて・・。」と言っておいた。もうじき土産話が楽しみだな。
2015/08/21 (Fri) 23:41


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