東山湖までレイチェルで一走りが最近の日課になった。我が家から「ゼロックス研修所」「二の岡フーズ」「SBS展示場」を通り、「二の岡交番」でR138を渡ると「秩父宮公園」に着く。桜並木がすっかり色づいて秋も深まったと感じる。垣根に沿ってバラの香りを嗅ぎながら「キルト・ミュージアム」まで来ると「東山湖」が目の前に開ける。湖面に映る「逆さ富士」を見ながらこの湖岸をひとまわり。今日も都会からやってきたたくさんの太公望たちが釣り糸を垂れている。若いカップルの姿が増えたなあ・・・。
KI君は前回「疑問」の単元で、「太郎がなぜあんなことをしたか見当がつきますか。」を Do you think why ・・とやり、「この機械を発明したのは誰だと思いますか。」も Do you think who ・・とやってしまった。共に間違いだよ。前はDo you know why・・? だし、後は疑問詞を文頭に移動してWho do you think ・・?と書く。なぜなら、前の文はYes-No Questionだし、後の文はWh- questionなのです。動詞が「つけたし的」なthink, believe, supposeやsay の時は、聞きたい「疑問詞」だけを文頭に出すのです。今日は「英文法・英作文演習」のフィナーレ、「動詞の語法」をやった。55題に挑戦して正解は60%だった。80%まで高めて欲しいな。
EC君も同じ第20課「動詞の語法」をやった。自動詞か他動詞か。自動詞なら後に補語(名詞、形容詞)がくるかこないか(SV;SVC)、他動詞なら目的語が人か物か(SVO)、両方とるか(SVOO)、目的語の後にさらに補語がくるか(SVOC)。これが1年でやった5文型の基本で、それぞれの動詞が複数の文型に属するから話がヤヤコシイ。55題に挑戦して正解は60%(つまりセンター試験の全国平均点)だった。80%まで高めて欲しいな。たとえば、doubtはトランプの「ダウト!」と同じで「ウソだろ!」の意味。「マチガイだと疑う」こと。ところがsuspectは逆に「疑いながらも正しいと思う」の意味。つまりthinkと同じ。名詞でsuspectといえば「事件の容疑者」のこと。
MIさんは前回「比較表現」のnot so much A as B (AというよりむしろBだ)の使われる入試問題を和訳してもらった。同志社大や学習院大はほぼ正解だったが、名古屋大の和訳で With the best will in the world he could not have known that the three figures who were making history at the time were Van Gogh, Cezanne and Gauguin; ・・が難しかったね。good will は「好意」の意味だけど、最上級をつかうこの慣用句は「譲歩」の意味をもたせて「どんなにがんばっても・・ない」の意味になる。動詞が仮定法になっていることに気づいて「〜ということを知らなかったであろう。」と訳せたから今一歩だったのに。今日は最初に「自由英作文」にチャレンジ。長崎大の「日本に住む外国人が増える傾向があるがその長所と短所は?」というテーマで100語で書く。文法の間違いが少なくしっかり書けていた。しかし65点の点をつけたのは随所に「日本語的表現」のままであること。「もっと」とか「ますます」とか「「程度」の形容詞や副詞がないと趣旨がつたわらない。筆者の気持ちや判断を表すためにcanやmay、must、shouldなど、助動詞も適宜つかわないとすべてが「断定」になってしまうね。
2年生のTA君は前回から「比較構文」に入った。まず as〜 as構文をやったらほぼ完璧にできたね。ただし、前のasと後のasが別物であるとわかっているかな。「君は彼女と同じくらい上手にうたえますか。」は Can you sing as good as her? ではマチガイ。 後のasは接続詞で「(彼女ができるの)とくらべて」の意味。だからSVで、as she canとなるはず。前のasは、「同じくらい(上手に)」という意味の副詞だから as well と書かなくてはいけない。ということで Can you sing as well as she (can)? 今日はさらにas〜 as構文の特殊なものをいくつか勉強した。
次回12日(木)の裾野教室は、隣接の「生涯学習センター」に変更になります。 尾上
(追記)NHKFMで「今日は一日ブラバン三昧」を聞いた。3日(文化の日)、昼から10時間もマラソン放送だったから、ちょっとは聞いた人もいるでしょう。司会はトランペットを中高6年間吹いていたという三倉茉奈(マナ・カナ姉妹の一人)と作曲家の宮川彬良。ゲストの一人は丸谷明夫、通称マルちゃん。「吹奏楽コンクール」のフィナーレを飾る「全国大会・高校の部」が11月1日に名古屋国際会議場であったが、大阪府立淀川工科高校を40年間率いてきて、今回も含め金賞を連続40回も獲得させた人。
丸谷先生は音楽じゃないよ。理科の先生だよ。定年もとっくに過ぎて70歳になるのに今でも顧問を引き受け、全国大会で指揮をしてまたまた「金賞」に輝いたのだ。トルコの「軍楽隊」から始まったともいわれるブラスバンドの歴史や古今の名曲にもふれたあとは、過去の「全国コンクール」の名演奏の話に花が咲いた。秋田県「花輪高校」の「シェヘラザード」、神奈川県「野庭高校」の「シバの女王ベルキス」など全国コンクールの歴史的名演奏もひさびさに聞くことが出来た。最後に浜松の「ヤマハ吹奏楽団」が初演した「メトセラU」の名演もとてもなつかしかった。どの団体もプロの楽団では出せないような「緊張感」と若者たちの「情熱」があふれていて感動したよ。
オペラ「運命の力」序曲も私も指揮したことがあるからなつかしい。丸谷先生が若い頃吹奏楽の師と仰いだ故・得津武先生が、西宮市立「今津中学」を指揮して金賞に輝き、全国に名を轟かせたのはもう50〜60年前。その頃私も宝塚中学でトランペット、甲陽学院高校ではアルト・サックスを吹いていた。共に少人数の同好会のような部活動だったから、コンクール出場なんて考えもしなかった。高校のあった阪神電車「甲子園」の一駅だけ隣の「今津」にそんなビッグな中学があったとは知らなかったなあ。
40年前島田商業高校時代、全県の吹奏楽顧問・指揮者の研修会が「西熱海ホテル」で開催され、西宮市から得津先生が特別講師に招かれて私も一泊で参加した。この日は「英語科」の私が単なる引率顧問でなく指揮者として生徒たちの先頭に立つことを決意した思い出の夜だった。得津先生はまだ12歳の中学生が初めて楽器にふれて、1〜2年後にはプロ演奏家に近い音が出せるようになるまでの指導法をたんたんと語ってくれた。この熱血先生は子供たちへの愛情が溢れて、音楽つくりを通じて「学ぶ喜び」を教えていたのだと思う。それこそ教育の原点だね。
ところで、UG会3年のTAYさんはS高の吹奏楽部でオーボエを吹いてきた。高音部のリード楽器でとても吹きにくいし、一人だけのパートだから責任重大。この「文化の日」に学校で開催した「秋のつどい」での演奏が彼女の高校最後のステージとなった。素晴らしい思い出になったことでしょう。
