高校英語UG会 三島・裾野・御殿場

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日本語の「は」は主語ではない
日本語の「は」は主語ではない
2015年11月29日(日)森の腰中央公民館にて 「収穫祭」
 東京・銀座のレストランを借りて「同窓会」をやるというので出席しようかどうか迷っていたが結局やめた。それでUG会はいつも通り6:30開始にした。
 母校・外語大のオーケストラの後輩たちが4年に1回「大同窓会」をやっている。創立以来50年の歴史をもつが、私はその第1回コンサートを30人くらいの少人数で実行したメンバーの一人だった。この時の仲間10人くらいで先月実施した「小同窓会」の幹事をやった行きがかりで、この「大同窓会」にも出席を期待されていたが、同期のメンバーが2人出席すると連絡があったので任せることにした。200人も集まったそうだからきっと盛会だっただろうね・・・。

 YAさんは「完了形」で整序問題をやった。かなり正解が出せたが「疑問詞」で始まる節がときどき「疑問文」のようになって助動詞が主語の前に出てしまうので注意しよう。英作文では「こんな暑い夏は初めてです。」とか「今年は異例に暑い夏でした。」で、助詞の「は」が主語と思ってはマズイ。「こんな暑い夏を初めて経験した。」の意味だから目的語の「を」だ。「私が経験した中で一番暑い夏だ。」と書けば手本どおりの英文ができる。2つ目も「今年、私たちは異例に暑い夏を経験した。」と言い換えれば、「は」が単に文の「テーマ」をしめす働きだとわかる。「私はカレー!」と同じで、日本語は「AはB」で文が成り立つ言語だ。だから英文のSVCやSVOに組み替えなければいけない。文法では「鯨の公式」は知っていたのだけど、バリエーションもあるんだ。・・no more V・・than〜(・・でないのは〜と同様だ)だけでなくて not V・・any more than〜ともいうよ。not〜any は noとおなじだからね。
 1年SEさんは明日の英語のテストのためになるような問題を選んで勉強した。まず「英作文」をやってみた。過去の受験問題だから難しいけど、1年生なりに書けるレベルまで書いてみることが大切だ。「存在文」といわれる「・・だれもいなかった」、「・・ものはほとんどない」とか「という言葉はない」などを英訳してみた。特定のもの以外はThere is 〜と表現できる。長文は「日本のエビの乱獲」を呼んだ。かなり正確に読めていた。文法は新しいテキストで1年の前半を復習し始めた。今日は「5文型」と「文の種類」をやってみた。易しそうだけどなかなかマルがつかなかったね。明日出そうな問題ばかりだった。明日のテスト準備で1時間早く帰った。
 EN君はテスト対策のため欠席して自宅で勉強した。 尾上

(追記)農作の仲間6人で「収穫祭」を祝った。20年前まで自衛隊員の長老YAさんが会長。幼稚園の先生だったTAさんが副会長と会計。セイコーの元技術者OKさんが事務局長。介護士をしているIKさんと、液晶修理の技術者KAさんと、監査役の私。それぞれ7,8年前にJA主催の「御殿場・農業大学校」の受講生だった。卒業を機会に意気投合して「卒業生の会」を立ち上げた。
 TAさんが「もう満8年になるわ。私が幼稚園をやめた年からだからよく覚えているの。」「いまではかけがえのない趣味の仲間よね。」YAさんも「足腰立たなくなるまで続けたいね。」「この会のおかげで病気一つしないし、毎日忙しく走り回っているよ。」
 会場は地主さんのご好意でトマトの花が一杯のハウスの中。手を伸ばせばデザートのトマトが食べ放題だ。打ち合わせたとおり、畑のたまねぎ・かぼちゃで「バーベキュー」、畑のニンジン・里芋・白菜・ゴボウ・聖護院カブを加えた「豚汁」が今日のメイン・メニュー。野菜はほとんど自前だ。ノンアルコール・ビールで乾杯したよ。会員の奥様たち手作りの漬け物やデザートもふんだんに。
 わたしは、自前の新米コシヒカリを圧力釜で「始めチョロチョロ、中パッパ・・」とガスコンロでご飯炊き。「・・フタとるな。」というから、見当をつけながらとろ火で少々長めに炊いていたら、見事なオコゲになってしまった。しかし、とても香ばしくて皆さんに大好評。ことしは初めて4月の「モミ」蒔きから初めて、「田植え」「水管理」「刈り取り」「脱穀」まですべてをやったから感慨ひとしおだ。
 仲間も「稲作」に参加するようになって「田植え」も皆の協力でできた。昨年の16uから10倍の160uに拡大した。収穫が10kgに満たなかったのは残念。専門家のものとくらべて稲穂1本につく籾の数が半分以下だった。7月頃「稲穂」が伸び始めたころに夜間「シカ」が出没して一部を食われ出した。思案の末に、シカ対策として「田んぼ」の脇に「ラジオ」をかけっぱなしにした。深夜放送で、DJがずっとしゃべったり音楽をかけてくれる。シカが嫌ったらしく被害が止まった。
2015/11/29 (Sun) 22:58


and の後を見よ
and の後を見よ
2015年11月26日(木)裾野市民文化センターにて 「早川渓谷」
 箱根宮ノ下の「富士屋ホテル」の前を歩いた。明治11年創業の「嶋写真店」の前を通ったら、ショーウィンドウにいろんな写真が飾ってあった。ジョン・レノンとオノ・ヨーコと息子ショーンの写真はきっと、このホテルに宿泊したときのものだろうね。明治時代のこのあたりの光景を撮った写真も興味深い。このホテルには外人の避暑客がおうぜい訪れたようでこの写真館もおおいに繁盛したのだろう。
 その脇の路地の奥に神社が見える。ホテルの赤い欄干とイチョウの黄色い葉のコントラストが美しい。階段を上ってみると「熊野神社」となって「富士屋ホテル」の裏庭に接していた。ここには「チェンバレンの王堂文庫跡」と書いた案内板が写真入りで立っている。英国から招かれた日本古典学者で明治時代初期に「英語古事記」を書いた。日本の言語学研究の先駆けとなった人らしい。ホテル内に自分の蔵書を収める「文庫」を開設したそうだ。明治は面白い・・・。

 KI君は前回「完了形」の文法・整序をやった。どれもかなり立派な解答ぶりだったが、「英作文」がまだまだだね。名古屋市立大の「これは私が今までに釣ったうちで一番大きな魚です。」は、文法参考書の付録についている「基本例文集」に必ず載っているThis is the most interesting book I have ever read. とまるで同じじゃないか?名城大の「こんな暑い夏は初めてです。」だって、上の文とおなじ文型に持ち込めば This is the hottest sumer I have ever had. と書けるはず。今からでも遅くはない。学校の行き帰りにでも自前の「暗誦例文集」を片っ端から覚えよう。今日は「受動態」で文法・整序はほぼ完璧だったが「英作文」ではまた「比較構文」を求めてきた。関西学院大の「英語ほど世界で広く使われている言語はありません。」は、No language is used more widely in the world than English.と書ければいいね。
 EC君は前回、「科学にとって事実はただの素材にすぎない」を読んだ。下線部訳が難しかったね。 A collection of facts is not science any more than a dictionary is poetry. が「鯨の公式」A whale is no more a fish than a horse. と同じであることに気がつかなかったね。not any はnoに相当するから。「事実の寄せ集めでは科学にならないのは辞書が詩にはならないのと同じだ。」接続詞than(〜とくらべて)の後が明瞭な「たとえ」になることを忘れないで。今日は「受動態」をやって整序問題は満点だった。
 三島教室のOH君が参加した。今日は「時・条件」の構文を勉強した。No sooner 〜than ・・(〜するとすぐに、・・した)は Hardly 〜when・・と言い換えてもOKだ。The first time SV (初めて〜したときに)とか、The moment SV (〜するとすぐに)のような、特殊な接続詞にも要注意。OH君、先週受験した関西外語大にひとつ合格したと報告あり。とりあえずよかったね。しかしまだまだ気を抜かずに英語の勉強を続けよう。大学の専門が英語ならなおさらだ。
 MIさんは鹿児島大の自由作文で「大学で何をしたいと考えていますか?」をやってみた。70語程度だから英文が3つ、4つくらいでまとめるとい。面接のような要領で、「私は・・が得意なので、貴大学に合格したら・・を勉強したい。卒業後は・・の仕事につきたい。」と書けばいい。和訳では聖心女子大の「読書はかけがえのない宝物」がほぼ完璧だった。熊本大の It(=The study habit ) requires a natural desire to learn. (勉強の習慣には生来の学習意欲が必要だ。)で、natural の意味がわかりにくかったね。Few (people) actually do accomplish them. は「こういう態度を実際に身につけている人はほとんどいない。」もしno people とかnoneが主語だったら「・・する人はだれもいない」と訳すように、日本語では「数量詞」を最後に表現するほうがいい。There are few people who ・・のように言い換えるとわかりやすい。
 2年生のTA君は前回、第5文型SVOCに関係の英文和訳をやった。新潟大の問題が特に難しかったね。preferA to be〜 はlikeやwantと同じように。「Aが〜であってほしい」の意味。to不定詞は名詞的用法でI want you to be happier. と同じ働きだ。whereや whatが疑問詞の「どこ・なに」なのか、関係詞の「場所・物」なのかは慎重に判断してほしい。前にある動詞がaskだったら疑問詞だよね。今日は「比較級の構文」を勉強した。下線部訳でFresh water is the most precious and finite resource of our planet. で変な訳になってしまったね。A and A’ や「andの後を見よ」を思い出すと、ここでは形容詞のfiniteが直前のpreciousと並列していることがわかる。「新鮮な水は地球のもっとも貴重なもっとも有限の資源である。」 尾上

(追記)家内を乗せて週2回、箱根リハビリ病院に通っている。リハビリを受けている間の1時間少々の合間に付近の山道を歩いている。ポーラ美術館のある「小塚山」のあたりは箱根の山でも「ひめしゃら」の広大な林に囲まれて十分楽しい散歩道だ。古くからある別荘地で明治大学や京都外語大の山荘の前の道ももみじの銘木に囲まれてとても美しかった。
 紅葉の季節は短くてすぐに枯葉が風に舞い上がる時期になった。紅葉を追いかけて「早川」の渓谷に沿って国道を少しずつ下っていくことにした。病院前の「小塚橋」から「紅葉谷」まで下って振り返ると「小塚山」の全景を仰ぎ見ることができる。「春山下」から「板里」のバス停までの道も赤や黄色に色づいた木々の合間から早川の渓流が見下ろせる。車を運転している人にはわからない楽しみだ。帰りのバスは5分も待たないうちにやってきた。
 次の日には「板里」のバス停から国道をはずれ、渓流まで下りていって「宮城野」まで川沿いに歩いた。このあたりは古い桜並木とルアー釣りで人気がある観光地だ。立ち寄りの「勘太郎の湯」にはむかし何度も入ったなあ。ここから「明星ケ岳」が間近に望める。土地の青年団がお盆の頃、山頂近くまでかついであげた竹の束を燃やして「大文字」を灯すので有名だ。
 そして今回は「宮城野」に車を停めて出発した。「宮城野橋」を渡ると今度は早川が左手に変わってさらに深い渓谷をなしていく。渓流の随所に堰がもうけてあって、ちょっとした滝のようにざーざーと聞こえるのは楽しい。右手の急峻な斜面に時折滝が現れる。細く長い「白鷺の滝」は優雅で美しい。このあたりを「木賀」と呼んで景勝地だ。かなりの急斜面を切り開いたので国道は「桟(かけはし)」で通過する。
 「湯滝温泉・源泉地」まできた。黒いタンクが3本並んでいる。案内板が立っていて「ベルツの別荘跡」とある。ベルツ・・?建物は跡形もないが解説に添えられた写真はあの「温泉治療」で有名なドイツ人医師ベルツ博士だ。今でも女性には肌荒れ用の「ベルツ水」で知られる。明治の文明開化の頃、東大の医学部教授に招かれて、日本人女性と結婚しこの箱根や草津温泉が気に入って何度も足を伸ばして別荘も持っていたらしい。「全山中でもっともいい場所」と、温泉が湧いていたこの場所に別荘を建てたのだろう。眼前の渓谷は錦織の大パノラマ。
 いくつか昔の別荘のあとを眺めながらさらに歩いて行くと「底倉」に着いた。「太閤の石風呂」で有名だ。秀吉の「小田原攻め」の時、一行はここに野営して疲れや傷をいやした。支流「蛇骨川」にかかる「八千代橋」からその石風呂が望める。ここにも新しい立ち寄り湯「てのゆ」があった。まだ入ったことはない。あと2〜300mで「宮ノ下」の三叉路で国道1号線と交差するが、病院に戻る時間が来た。ここを今日の終点としよう。バスの便がとてもよく、1時間に5本もあるから待つ間もなく帰りのバスに乗れたよ。
2015/11/27 (Fri) 0:33


 お待たせしました。コーヒーになります。(??)
 お待たせしました。コーヒーになります。(??)
2015年11月23日(月)ゆうゆうホールにて 「エベレスト」
 今夜UG会の帰りは雨になって今もしきりに降っている。今日は昼食後一人で「金時山」に登った。足柄峠の登山口はもう紅葉の季節も終わり寒々とした冬枯れの山道になっていた。山頂の山小屋に着いて122回目の登山記録を書いた。神奈川側のもう1軒の山小屋は閉店して人影もまばら。「この3連休中は久々の大賑わいで疲れたわ。」と金時娘・妙子さん。「イタリア人のグループが来て、イタリア民謡の大合唱を聞かせてくれたよ。」12月13日(日)には恒例の「もちつき大会」があるそうだ。標高1213mにちなんで・・・。

 TAYさんが難関・上智大に合格した。TEAPという新しい英語検定の成績や学校の推薦が評価されたとのこと。おめでとうございます。昨年も同じ高校のYAさんが合格している。UG会2年連続の快挙だ。やはり「英文和訳」と「和文英訳」を根気よく地道に学んだ人の勝利だね。今日も沼津から電車で来てしっかり勉強していったよ。
 TAYさんに前回の添削の残りを解説した。比較級のイディオムでas good as〜(〜も同然)、no less〜than・・(・・とおなじくらい〜)が難しかったね。後者はno more〜than・・という否定表現の逆だ。no lessが二重に否定だから「肯定」の意味になる。和訳でも「比較」がテーマで、「京都教育大」のOne can no more write good English than one can compose good music merely by keeping the rules.もあの「鯨の公式」を知っていればカンタンだね。「規則を守るだけではよい英文が書けないことはよい曲をつくれないのと同じことだ。」と美味く訳せたね。しかしその前文でrules of harmony とあるから「調和のルール」じゃなくて「和音の規則」と訳せるとよかったね。吹奏楽部員だったから知っているはず。ドミソとかファラドの和音のことで作曲の基本だ。
 TACさんは先週カゼでお休みした。前回の総合問題では仮定法の選択問題が不完全だったね。「今」の仮定と「昔」の仮定を表す動詞の形をもう一度復習して欲しい。Ifがあっても動詞が仮定法の形でなければ、それはただの「条件文」で「事実の裏返し」の意味を持たない。関係代名詞の用法もThe man who I thought was my friend deceived me.(友達だと思っていた人が私をだました。)はThe man deceived me. とI thought he was my friend.が一文になった。代名詞heが関係代名詞who(whomではない)に入れ替わってI thoughtの前に移動するわけ。今日は「基本時制」の文法・作文をやった。関西学院大の「私たちは光は音よりもずっと速く空間を進むことを知った。」はWe learned light travels much faster through space than sound. と書くといいね。knowは「知っている」という状態動詞だからダメ。「学習する」という動作動詞learnを用いる。light、sound、spaceは無冠詞にする。「(光が)〜の中を進む」はtravel through〜という。
 TU君は「受動態」に関する整序問題はとてもよくできた。英訳問題は骨格はできているのだけど、少しずつミスがあったね。関西学院大の「英語ほど世界で広く使われている言語はありません。」はきっと君も持っている「暗誦例文集」にありそうな例文だね。「健康ほど大切なものはない」なら、Nothing is more important than health. だから、そのマネをして No language is used more widely in the world than English. と書けるでしょ。自信がないときは、最上級でかいても差し支えないよ。English is used most widely in the world. 確実を期して上手に逃げるのも方法だ。
 2年生NIさんは前回、「助動詞」の単元で英作文をやった。並べ替えはほぼ完璧だったけど、和文英訳となるとなかなか難しい。「徳島文理大」の「このデパートの8階は食堂街になってます。」こういう日本語の「〜になります」はbecomeではない。「〜にあなたは気づきますよ。」の意味だ。だから動詞findを使ってYou'll find a lot of restaurants on the eighth floor of this department store. 今日は「比較級」の重要構文で、最上級の文を比較級で書き換える練習をやった。「千葉商科大」の「人間と動物」の話では Animals, left to themselves, do not disturb the balance of nature.が訳しにくかったね。「カンマ・カンマはカッコ」に入れる、のだけどそれはあの「受身の分詞構文」だと気づけばよかった。「動物たちは、一人に放っておけば自然のバランスを壊すようなことはしない。」の意味。 尾上

(追記)ツタヤで借りたDVDで「ビヨンド・ザ・エッジ」を見た。「山稜の刃先を越えて」の意味か、2013年にニュージーランドが製作した「山岳映画」だ。「なぜエベレストに登るの?」の問にマロリーの「そこにその山があるからさ・・」は有名なやりとり。エリザベス女王の即位式を目前に、30年もの長い宿願を果たそうとイギリスが国の名誉をかけて派遣したのだが、その大登山隊でなぜ友邦国のニュージーランド人・ヒラリーとチベット人シェルパ・テンジンが初登頂の栄誉を手にしたのか実に興味は尽きない。
 ちょうど60年前の1953年、ヒマラヤの最高峰「エベレスト」はすでに13人もの犠牲者を出していた。下山中に滑落死したマロリーも有名だね。ヒラリーよりも先に初登頂したのかどうかも謎のままだ。ヒラリーとテンジンは最高部のルート発掘にも功績があり、巨大な氷壁を登り、氷河の割れ目「クレバス」をハシゴで渡ったりして登頂を果たした。その記録を再現し映画化したのがこれだ。スタントマンも使ったがほとんどが実写だから見応え十分だ。撮影隊も重いカメラなどを持ってよく登ったねえ。
 現在までに登頂に成功した人は5000人にも上る。しかし200人以上が酸素不足や低体温、そして滑落のために犠牲になっている。その遺体の大半が回収の困難さからそのまま放置されているという。いわば「墓場」の遺骸を乗り越えて登って行かなくてはならない。なかでも緑の登山靴を履いた遺体「グリーン・ブーツ」が有名らしく、ルートのランドマークになっているらしい。恐ろしい。
 その後のネパール政府の観光政策と酸素ボンベなど装備の開発、より正確な天気予報の進歩と共に、エベレスト登頂はかなり身近なものとなり、「北極点」「南極点」征服の次の極地として「世界の屋根」8848mが冒険家たちの「垂涎の的」になってきた。ヘリコプターなどを使って6000mくらいまでは楽に到達でき、ロープやハシゴを随所に設置したからますますツアーによる「商業登山」も増えて、場所によっては渋滞もおきるらしい。
 70年に登山家・植村直己も登頂に成功した。しかし84年には冬のアラスカ・マッキンリー山で遭難した。その前年、御殿場南高校の秋の「講演会」の講師に来校しお会いしたのになあ。女性では75年にTVの登山番組にもよく登場する田部井順子が世界初。河口湖町の渡辺玉枝は2012年に73歳の高齢で成功。翌年スキーヤーの三浦雄一郎が最高齢80歳で登ったのは記憶に新しい。ヘリコプターで下山したとか費用に1億円以上かけたとかいわれているが。
2015/11/23 (Mon) 23:56


英作文は1年生のうちから
英作文は1年生のうちから
2015年11月22日(日)森の腰中央公民館にて 「JAのマツコ」
 畑作仲間でコムギのタネを1kg播いた。御殿場ではコムギの栽培は珍しい。「時の栖」で醸造する「高原ビール」のために栽培しているという話を聞いた。私は5年前から米作りもやっているけど、その後冬場の農作にはコムギが最適なんだ。春先におおぜいの仲間でやる「麦踏み」も楽しみ。踏みつけていじめると根を張って強い苗に育つらしい。
 「祝いの大地」という銘柄で薄力粉だから、うどん粉にするかソバのつなぎにする。本当はパンが焼けるような強力粉が欲しいけど、北海道のような気候でないと無理なようだ。コムギは湿気を嫌うから米より難しく、来年の6月に刈り取りするまで長い生育期間が必要だ。
 前もって耕耘機で畑を2面耕しておいた。80uと50uにばらまきして、土を薄くかけておいた。昨年はせっかく育ちかけた苗を、ある晩シカに食われて大被害に遭った。シカ対策をさっそく考えないと・・。 
  
 1年生のEN君は入試の英作文をやってみた。1年生には少々難かしいが、今の力で書ける範囲で書いてみることが大事だ。日本文の中から動詞に相当するものをえらびだし、適切な主語を設定すればSV〜の英文がつくれる、という自信がもてるようになるといいね。文法は「関係代名詞」に入っていくつか問題をやってみた。EN君の高校は文法を丁寧に教えているから進度がよそよりも遅い。来週から始まる期末テストでも「不定詞」「動名詞」などだから「関係詞代名詞」は1月になってからになりそう。
 YAさんは前回、The girl will be drowned if no one tries to help her. も仮定法の文だと思ったらしい。Ifがあったら「仮定法」、ではないし逆にifがなくても「仮定法」になる。「仮定法(ムード)」とは?「仮(ウソ、裏返し)の気分」を動詞の形に込めるもので、英語では「仮定法形動詞」を使わないで、たまたま「過去形(今)」や「過去完了形(昔)」で代用しているのです。
 上の文ではwoulldや triedが使ってないのだから「仮定法」ではなくて,単に「だれも助けようとしない場合は、その少女はおぼれてしまうよ。」と、表面通りの素直な解釈になるのです。これを「直説法(ムード)」と呼んで平叙文でも疑問文でもほとんどの英文がこれです。命令文だけは「命令の気分」を「原形の動詞」に込めるので、Be quiet!(しずかにして)という。こういう動詞を「命令法」の形と呼ぶ。You の省略、ではないので注意。
 1年SEさんは前回、「比較表現2」をやった。上級編だから学校では割愛したかもしれないが、原級の as〜asと比較級の more〜thanでミスがめだったね。特にnot so much A as B (AというよりむしろBだ)が始めてだったね。後のasが「Bとくらべて」の意味の接続詞で、「それほどAは多くない(20〜30%?)」と書いてある。だから「Aというより、むしろBのほうだ」と訳すといいのです。 Hiroshi is not so much a singer as a composer. 今日は期末テスト対策で「関係代名詞」の勉強に集中した後、自習のために早めに帰宅した。
 来週29日(日)の御殿場教室は、私用のため開始時間が1時間遅れの7:30になります。早めに来てテーブルを出してくれれば自習ができます。 尾上

(追記)三連休の初日、ひさびさの青空のもと「御殿場農協祭」に行ってみた。正面に富士山の全景が聳える板妻の農業試験場に行くと、エントランスで出迎えたのは無数の案山子たち。「カカシ・コンクール」の特賞はJAのバッグをもつ「マツコ・デラックス」だった。シカの撃退にも十分威力がありそう。
 新しい農器具の展示もおもしろい。150万円もする「タマネギ植付け機」なんて誰が買うんだろう。係の若者が「北海道や愛知県では広大な面積に利用価値があるんですよ。」と丁寧に説明してくれた。70万円の「葉物苗の植付け機」のほうが役に立ちそう。ステージのショウやB級グルメの屋台、手芸・工芸の展示のほか、私もかつて3年間在籍した「JA農業大学校」の後輩たちの「実習温室」も覗いてみた。ブロッコリ、キャベツ、オ−タムポエムなども大きくしっかり育っていた。
 今日のお目当ては「野菜・果物」の即売。農協主催のコンテストに参加した作物を市価の半値とか3分の1で分けてくれるので黒山の人だかりだ。1等賞、2等賞などの札が付いた作物には開始1〜2時間も前から他人に触れさせないように立ちはだかっているよ。特に金色の「優等賞」札のついたケース売りのトマトの前には「私の物よ!」と言わんばかりに持参の椅子に座り込んで入札開始を待つ着物姿の奥さん。2時スタート直前に私も参加。漬け物用に「トウガラシ」の優等賞の色鮮やかな素晴らしいヤツをゲットしたよ。20センチもある長いヤツが20数本も入って100円とは!
2015/11/22 (Sun) 23:01


 助動詞の would には要注意
 助動詞の would には要注意
2015年11月19日(木)裾野市民文化センターにて 「ウメバチソウ」
 昨日は朝、雨の中を車で東京に出た。午前は小金井で私の古巣、「東京学芸大・大学院」の「英文法」ゼミに出席させて頂いた。 He washed the soap out of his eyes. (目から石けんを洗い流した)が「結果構文」に入るかどうか、の論文研究。恩師SU先生と院生の1対1の授業に飛び入り参加して、ひさびさに本物のアカデミックな雰囲気に浸ったなあ。手作りの「新米コシヒカリ2合」を手土産においてきた。
 昼は若い大学生たちと一緒に「学食」でラーメンを食べた後、15分くらい先の府中にある母校「東京外語大」にも立ち寄った。翌日からの「外語祭」の準備で学生たちは大わらわ。キャンパスにはサークル状にそれぞれの語科の模擬店が完成しつつあった。
 中央高速に入って「北の丸公園」に駐車して「国立近代美術館」を訪問。「レオナール・フジタ」つまり「藤田嗣治」の所蔵品展を見た。先日封切りの映画「FOUJITA」を見たばかり。こんなにたくさんの本物に触れられて感激!藤田は戦時中日本に戻っていて、陸軍の依頼で「アッツ島玉砕」などの戦争画をたくさん描いたものがそのままこの国立美術館の所蔵品になっていたのだ
 さらに夕方は日比谷の「帝国劇場」ビルで母校「甲陽学院」の東京組の同窓会に出席。実はこれが今日の東京行きの本命。日本板ガラスの会長を今もやっている一番の親友FU君や各界でまだ現役の同窓生が6人集まって、今日のテーマ「日本語のおかしな使い方」を酒の肴にして遅くまで語り合った。わたしは残念ながら「ノンアルコールビール」でひとりだけシラフ。首都高と東名を走ってわずか90分で日比谷から帰宅できたよ・・・。

 KI君は前回、入試の語句整序問題はほぼうまく解答できた。和訳ではTo be proud of having two thousand books would be absurd. が不十分な訳だったね。助動詞のwouldにはいくつも用法があるからおおいに注意が必要。もし「仮定法」かなと思ったら、省略された条件節のif〜を想定してみよう。つまり、主語の部分に仮定を意味させると、「仮に2000冊の本をもっていると自慢したとすれば、それは馬鹿げたことでしょう・」と訳すといい。
 EC君もは前回、「親子の関係は教えることが基本であって、愛情だけとか躾けだけではない。」を読んだ。代名詞のsome 〜others〜「〜の人もいるし、〜の人もいる」の用法が混乱していたね。今日は文法・作文で「完了形」を勉強した。特に「時間構文」という名称の「〜するやいなや〜した。」は覚えにくいね。「私が着くか着かないうちに演奏会が始まった。」はhardly 〜 when・・を思い出して、左の動詞が過去完了、右が過去形を覚えていれば、Hardly had I arrived there when the concert began. と書ける。つまり「コンサートが始まったときにはまだほぼ着いていなかった。」ということ。
 MIさんは前回、英文和訳では名古屋大と弘前大の問題でいくつかのイディオムが初めてだったね。I could not think of any right awayは「今すぐには何も思いつかない。」の意味。at once(今すぐに)と同じだ。as regards the kinds of problems that ・・(・・のようなそのような種類の問題に関しては)でas regardsは前置詞aboutのこと。regardingともいうし、with regard to、in regard toともいう。ちなみにas to〜も同じく「〜に関して」の前置詞。the kinds ofは次の関係代名詞節をうけて「・・のようなそのような〜」となるから、such 〜 as・・と似た用法だね。今日は「受動態」に関する文法・作文をやってみた。かなり良く出来ていたが「単数・複数」や「冠詞」の扱いにも注意が向けられるといいね。
 2年生のTA君は前回岩手大の和訳で、Sometimes he would hold a sppon at the spoutで、過去の話の中にwouldがあったら「よく・・したものだ」と過去の習慣を意味することが多い。Often やsometimesを伴うことが多い。全部で5つのwouldの用法をいつでも区別できるといいね。今日はno more 〜 than・・、いわゆる「鯨の公式」を勉強した。ところが連続したno more than 〜は直後の「数字」を強調する副詞の働きだ。noはno money と同様に「形容詞」で次のmoreとか lessを修飾して、「多くない→わずかだ、〜しかない」と「少なくはない→多い、〜も(たくさんに)」の意味になる。文や句をまとめて否定するnotは副詞の働きだ。
 OH君が、前回「三島」教室に来れなかったのでこちらに出席した。文法・作文で「無生物主語の文」を勉強した。主語が「人」で目的語が「物」なら普通だが、「物」が「人」に〜させる、という日本語にはまれな表現をいくつも勉強した。enable 人 to 〜(〜のせいで、人は〜できる)と prevent 人 from –ing(〜のせいで、人は〜できない)の対比を覚えた。
 今日は12月〜1月のUG会予定表を配付しました。裾野教室・来週26日(木)は予定通りに戻りました。25日(水)に変更、は取り消してください。
 尾上

(追記)TA君と裏山の「城山」に登った。我が家から1軒おいて隣の家のご長男で、お父様と一緒に夜間、岩波・矢崎工場の食堂で働いているそうだ。まだ40歳前(独身!)なのに庭仕事が好きなようで、昼間は木の枝を切ったり草花を育てたりしている様子をなんどか目撃していたので山歩きに誘ってみた。
 「野鳥の観察」が趣味という、明るく受け答えしてくれる優しい性格の若者だった。何カ所かの「野鳥の会」にも参加しているらしく、前回「金時山」に誘った時には首から双眼鏡を提げていったので、今日はまだ登ったことがないという裏山に野鳥を見に行こうか、ということでいつもの「森山道」の急坂を登っていった。
 箱根外輪山の山頂に大きなアンテナの目立つ「丸岳」まで通じる隠れた山道で、我が家から2時間半で行ける私の大好きなルートだ。中間点の「駿河台」まで行く間には、「お花畑」が2カ所ある。紅葉が見頃になっているので、もう終わったかな、と思っていたのに「釣鐘ニンジン」も「リンドウ」も「タイアザミ」や「秋ノキリンソウ」もまだちらほら残っていたよ。とりわけ「ウメバチソウ」が白い小さな花をまだいくつかつけていたのには感激!TA君も感動しきり。野草の名前では私の方が上手のようだ。
 「駿河台」は御殿場の夜景12景のひとつ。石原慎太郎や岸信介の筆になる石碑と石の鳥居がたっていて、それをガクブチにして正面に聳える「富士山」を拝むように仕組んである。ここの茶店「しるこや」はこの春以来閉店のままだ。店主のKOさんとは馴染みになったのに、奥様の病気治療のために琵琶湖のほとりの自宅に戻ってしまった。わたしの山登りの楽しみがひとつ減ってしまった。ここで「白玉ぜんざい」や「京しるこ」を食べて会話を楽しんだのになあ。
 もうすこし登ってみようか。「ほら鳴いてますよ!チッ、チッとなくのはカワラヒワです。」自分の「野鳥図鑑」を持ってきてよかった。カラー写真でその姿を確かめる。でももう一度聞いてもわからないだろうなあ・・。「あのジッ、ジッと鳴くのはアオジ。」これならちょっと覚えやすそう。我が家の庭にもよく来る「ホオジロ」「シジュウカラ」の声も教えてもらい、「あれはメジロだな。世間ではこれをウグイスと間違えているのです。もっとジミな色なのに・・」と。全部で5種類の声を教わったけど、もうすっかり忘れてしまいそう。時間不足で「丸岳」山頂は次回の楽しみに残して下山となった。
 「しるこや」に来ると、写真をとるアジア人らしき4人。英語で話しかけるとガイドらしき一人がかなり上手な日本語で返してきた。「韓国のソウル市からです。」「石碑の漢字が読めますか?」と聞いたら、「今では小学校で漢字を2000字教わりますから皆読めますよ。」とのこと。日本の若者よりたくさん知っているかもしれない。日本語が「漢字仮名まじり」であるように、韓国でも「漢字ハングルまじり」にならないのかな。
2015/11/19 (Thu) 23:57


日本語と英語の「省略」の違い
日本語と英語の「省略」の違い
2015年11月16日(月)三島商工会議所にて 「タマネギ植えつけ」
 タネを播いておいたタマネギがしっかりしたいい苗に育ったので、畑の仲間でマルチ(保温と雑草対策のビニールシートのこと)を敷いて植え付けした。おおぜいでおしゃべりしながらやる畑作業は楽しい。合計600本もあったから仲間6人で分け前はひとり100個と「捕らぬ狸の皮算用」。食べきれないなあ。その隣にはコムギ用に畑を2面耕しておいた。合計130u(1.3アール)にタネ1kgを来週播く計画だ。タマネギもコムギも冬を越して来年6月の収穫予定だ。半年以上先のことだね・・・。

 TACさんは風邪・発熱で大事を取ってお休みした。OH君も週末、志望大学のAO入試のため関西に出かけて今日はお休み。英語でしっかり点が取れていることを祈ってます。
 TAYさんは前回「比較表現」で文の後に追加するイディオム・・, much more〜(ましてや〜はいっそうだ) や・・, still less〜(ましてや〜なんてありえない)を勉強した。和訳しにくいから、カンマで一度区切って和訳を完結させたほうがよい。例えば徳島大の「子供が授業を理解したかどうかはどうやってわかるの?」というおもしろい論文の最後で、I came to know by painful experience that not a child in a hundred knows whether or not he understands something, much less, if he does not, why he does not.とある。
 「私がつらい経験からわかるようになったこと」とは、「100人の子供のうちたった一人の子も自分がなにかを理解しているのかどうかがわかっていないということ。」と書いてある。その後は省略が多くて理解しにくかったね。If節でもwhy 節でもdoes notの後にはunderstand somethingが省略されているのだ。日本語ではそれをしっかり明示して「もし理解できなければ、なぜ理解できないのか理由がわかっている子供はさらに少ない、と私はわかった。」と訳せるといいね。「もし、しなければなぜしないか」では意味不明になってしまう。
 TU君は前回に続けて「完了形」の項目で並べ替えと和文英訳をやった。過去より前のことを「過去完了形」で表すことを時々忘れる。青山学院大の語句並べ替え「事故が起こり、公共交通機関が不通になった。」は、前置詞のbyがあるからたぶん「受動態」かな、と見当をつけて、「事故によって、〜が不通にされた」とやればいい。「現在完了」の受身形だね。Public transportation has been brought to a standstill by an accident.
 2年生NIさんは前回、「比較」の重要表現のひとつ、The more S V, the more S V (〜すればするほど、ますます・・)を勉強した。大妻女子短大の「感性を磨け」はいい英文だったね.The more experiences you have, the better you can tell someone else what you are seeing, hearing, tasting, touchimg, or smelling. 比較級が見つかったらいつもその原級を思い浮かべること。ここではhaveの目的語many experiencesが比較級になって文頭に出たし、tell 人+「疑問詞節」(何を・・か人に教える)を修飾するwell(うまく)を比較級にして文頭に出したもの。だから、「たくさん経験をつめばつむほど、自分が何を見て、聞いて、味わって、さわって、何の臭いを嗅いでいるかをだれか他の人に、ますます上手におしえることができる。」
 1年生YO君は「英作文」問題のまとめで特殊表現をいくつか勉強した。「付帯状況のwith」や「部分否定」「代名詞」などに関して、語句並べ替えを10題、和文英訳を15題やってみた。どれもかなり正解が書けたね。しかし基本事項、動詞「3単現」にはSをつける、を何度も忘れたね。日頃からどんどん書く練習をする必要がある。こうやって3時間近くプリントに集中する気力、体力を養えば学力は自然についてくるよ。部活と両立させてガンバレ! 尾上

(追記)「雑感1」・・入試問題に使われる英文は「英語力を試すための難しくて意地悪いもの」ともし決めつけたらそれは大間違いだよ。そんな英文を製作している人は誰もいないし不可能だ。問題作成の担当者が、含蓄の深いもの、論理展開の整然としたもの、美しい文体などいいもの、そして語彙力や文法力で理解力の差がでそうなものをどこからか探して選んでくるのだ。
 大学の先生用の授業教材リストというものもあるし、ご自分の専門分野に関するものや読書歴で気に入ったものとか新聞・雑誌などからかもしれない。いずれにせよ筆者の知性とセンスが光る英文がたくさんあるね。前述の徳島大も大妻女子短大も、文法的に少々難しいが論旨が明快なエッセイだよ。よくこうやっていいものを探し出すなあ、と英語指導者として私はいつも感心しているよ。

 「雑感2」・・TAYさんに説明したように、日本語では主語は省略してもあまり問題ならないがほかの部分では省略がとても苦手な言語だ。英語は名詞や動詞の繰り返しを省略したり、「代名詞」it、theyや「代動詞」do、didで繰り返しを避けようとするから油断がならない。和訳の時には、同じ単語を何度くりかえしても構わないしその方が明快な訳になる。英文理解力のステップ・アップはここだろうね。
 文法でも勉強した「省略」の項目は奥が深いねえ。「代名詞」の項目があるのだから「代動詞」の項目も作るべきだね。中学でDid you get up early this morning? の答えは Yes, I did. と教えて終わりとは! 「はい、しました」とは訳さないよね。さらに、I got up early this morning. にたいして、Did you?と「相づち」をうったら「ほんと?」と訳せばいい。これが「代動詞」だとは先生も気づいていないね。
2015/11/16 (Mon) 23:57


英作文は1年生から始めなくちゃ
英作文は1年生から始めなくちゃ
2015年11月15日(日)森の腰中央公民館にて 「映画フジタ」
 雨の新宿で家内と映画「FOUJITA」を見た。当日封切り(リリース)の「画家・藤田嗣治」のパリ時代と日本での生活を描いた映画だ。しかし、私の期待はずれだった。藤田の「白色」が同時代のピカソもマネできない「独特の白い色彩」であったことをしっかり追求して欲しかったし、日本人の奥様の描き方も実に淡泊で印象に残る場面がほとんどなかった。途中何度もウトウトしてしまったよ。
 面白いのは、絵が売れるようになって仲間と仮装してどんちゃん騒ぎしている場面くらい。映画の後半はずっと戦時中の日本。やむなく帰国して戦意高揚のため「アッツ島玉砕」を画かされて皮肉にも絵画の影響力の大きさを悟ったこと。沖縄の「バンザイ岬」で女性が崖から投身自殺する場面がフジタとどう関係があるのか、見たくない映像だったよ。映画は世間の評価が定まってから見るべし、だね・・・。

 1年生のEN君がお母様と一緒に出席してUG会に入ってくれた。先週「授業体験」をして気に入ったようだ。早速4枚のプリント教材に取り組んだ。最初に長文「ある港の風景」を読み取る練習をした。英文をきちんと全部訳してみることの大切さを知ってもらうために。1パラグラフだけやってみると複文の扱いにてこずっている。接続詞でつながる長めの文に慣れていないね。代名詞も多用されるとitとかtheyが何を指すのか混乱してしまうね。このUG会で根気よく勉強すれば、きっとぐんぐん力が付いてくるよ。継続こそ力なり。ガンバレ!
 YAさんは前回、「比較表現」でas〜asが副詞のように次の単語を修飾する例をいくつか勉強した。as much as 1,000 dollars、as many as twenty booksが次の数字を強調して「千ドルもの(多額の)お金」「20冊も(たくさん)の本」だけでなく、as early as the year 999「早くも999年には」やas late as the 20th century「つい最近だけど20世紀には」のように。早稲田大も含めてかなり正確な和訳が出来たね。今日は最後の項目「動詞の語法」55題をやった。「動名詞ingをとる動詞」が整理出来ていなかったけど、SVCやSVOOの文型を読み取る力は優れていた。
 1年SEさんも「ある海の風景」を読んだらかなりよく理解できていたね。今日から新しい「英作文」のテキストを始めた。易しめの入試問題が中心だけど、1年生の文法や語彙力でも英文が書けるように頑張っていこう。広島大の「自分の心は自分の思い通りになる、そう信じている人が意外に多い。」は動詞にcontrol mind(心を支配できる)が思いつくといいね。「意外に」はmore people than we expect(予想以上に)とか、簡単にsurprisingly(驚くほど)を使っても書ける。There are surprisingly lots of people who believe that they can control their mind freely.と書ければ合格だ。 尾上

(追記)ひさびさに家内と東京に出た。外語大ロシア科同窓の4人で続けてきた「山登り」ももうじき90回になる。ことしは第1回目の「金時山」からちょうど10年になったので記念のパーティをやろう、ということになった。それぞれ奥様同伴で8人が新宿の高層ビルに集まった。「山登り道楽の亭主」を毎回温かく送り出してくれた奥様たちに感謝の気持ちを込めて。
 西新宿「住友ビル」の47Fにある「住友スラブ」はAO君やTA君のように、住友商事など住友グループで長年勤務した新旧社員や家族だけが利用できて、高級料亭のお料理をてごろな金額で味わえる。その個室の窓からは小雨のふる新宿のビル群が見渡せた。「逸品御膳」と銘打った懐石料理が次々と運ばれて、美しい皿に盛った季節の野菜やアン肝がおいしかったよ。
 今日の幹事役、AO君はモスクワ駐在がながくて奥様が何回か日本から陣中見舞いに訪れたらしい。その間にレニングラード(今のサンクト・ペテルグルグ)にも足を伸ばして観光旅行している。なんとも羨ましいけど子供さんの教育のこともあってご苦労も多かっただろうな。定年後は悠々自適の毎日で、フィットネス・クラブに通いご夫婦で健康増進に励んでいる。
 ロシア語を専攻しておきながら私は首都モスクワには行ったことがない。アルバイトと新婚旅行でシベリアに行っただけ。10年ほど前トルコに観光旅行した際に、トランジットで立ち寄ったモスクワの「シェレメチエボ空港」と郊外のホテルに宿泊したが、中心部の「クレムリン」も「赤の広場」も「ボリショイ劇場」も未踏の地だ。若い内に一度はちゃんと訪れておきたかったなあ。
 TA君は石油採掘の使命を帯びてアゼルバイジャン共和国の首都バクーに長く駐在した。日本の商社が現地の油田に着目した草創期のこと。こちらはご家族そろって赴任したとのこと。いまではロシアからも独立してオイルマネーで潤いかなり裕福な国になっているそうだ。TA君はアゼルバイジャンの繁栄の先駆者に称えられてもいいね。
 もう一人の山仲間ON君は、以前にもこのブログで紹介したことのある「研究社」辞書部の元編集長だ。日本で最新・最大の「露和辞典」とさらに「和露辞典」も長い年月をかけて出版させた推進力。定年後もさらに「東洋書店」でロシア語を生かして編集に腕前を発揮したくさんの名著を企画し出版した。
 とびきりの勉強家で近年はロシアの隣国ポーランドにも関心が深くなる一方だ。ポーランド語の「スピーチコンテスト」には70歳で出場して優勝し(!)賞品の「ポーランド旅行」を獲得した。つい最近、奥様同伴で「モスクワ」と「サンクト・ペテルグルグ」だけでなく「ポーランド」にも旅行している。ON君の紹介で私も「研究社」の英語雑誌の原稿をなんどか書かせて頂いたなあ。
 ほろ酔い気分で奥様どうしの「亭主こき下ろし話」もまだまだ尽きないうちに時間切れとなり、再会を約束して小雨の新宿に散っていった。3家族には「御殿場コシヒカリ」の新米2合ずつをおみやげに持ち帰って頂いた。先月の「富士山・双子山トレック」の時に、私の畑に立ち寄って3人には「イネカリ」と「旧式の脱穀機」をちょっぴり体験してもらったが、その時の収穫を精米して持参したのでこの日のパーティでご披露した。御殿場高原の「コシヒカリ」は米粒が小さいけれど甘みがあって県内では高い評価を得ているよ。
2015/11/15 (Sun) 23:38


might as well は助動詞「〜した方がましだ」
might as well は助動詞「〜した方がましだ」
2015年11月12日(木)裾野市生涯学習センターにて 「箱根・仙石原の紅葉」
 今日は文化センターが「市民文化祭」の展示場のために借用できず、となりの「生涯学習センター」をお借りした。といっても会費をとる団体には貸し出ししない原則なので、再びKI君のお母様に代表者となっていただいてなんとか借用できた。MIさんとTA君はここが初めてで、受付で「UG会」の名前が通じないので困っていたね。先週しっかり説明するのを忘れていました。ごめんなさい。さらにこの会場は18:00から21:00までであることもうっかりしてました・・・。

 KI君は前回「仮定法」の文法問題はすべて正解だった。「比較表現」では同志社大の和訳が少々難しかったね。・・responsibilities, which were previously those of the parents alone, is not so much 〜では「カンマ・カンマはカッコ」だから、追加説明として扱ったのはよかった。those of 〜の働きは「〜のそれ」つまりresponsibilitiesのことだし、aloneは直前のthe parentsを修飾するから「昔は親たちだけの責任だったのだが」と訳したい。今日から新教材「自修英作文演習」に入って第1課「基本時制」をやった。語句の並べ替えと和文英訳がなかなか骨のある難問揃いだったね。
 EC君も同じ「基本時制」に取り組んだ。和訳では「比較表現」のうち、might as well V1 〜as V2を勉強した。基本的なas〜as〜構文と同じだから「V2するのと比べれば、V1するのは同じことかもしれないね」という直訳 から発展して、「V2するくらいならV1するほうがましだね。」となる。mightを使うのは「仮定法」で、現実的には実行しないから。I might as well talk to a brick wall. は後にas talk to you.が省略されていると見る。「君と話すくらいなら、レンガの壁に語りかけた方がましだ。」
 MIさんは最初にイラストを見て説明をする自由英作文をやった。「8:00に家を出てバスに乗って8:50に学校に着く」というストーリーを組み立てる甲南大の問題でおもしろい。どこまで内容をふくらませるか表現力も問われるね。高校生ならこれでは寝坊して大遅刻かもしれないし。今日の和訳問題は「動詞の態」。So laws and regulations are being passed to prevent further destruction of land,・・には受け身が「進行形」になっているね。「これ以上の土壌破壊をふせぐために、いろんな法律や規制を(議会で)いま通過させている最中だ」のように「能動態」に言い換えて和訳した方が明快になることもある。
 2年生のTA君は前回「使役動詞」の用法で和訳をやった。かなり正確に理解できるようになったね。中央大の But you must somehow be exposed to reading early enough in life to have it become a part of your daily routine, が難しかったけど、使役動詞have(〜させる)の後のitがreadingだとわかれば「読書が日常の決まった仕事の一つになるようにする」と訳せるね。・・enough to 〜の働きに気づけば、「・・そうできるほど人生の早い内に読書に曝されるように何とかしないといけない」今日は「比較構文」のなかで特殊なものを勉強した。not so much A as Bは直訳すれば「BとくらべるとAはそんなに多くない」から逆に、「AというよりもむしろBのほうだ」の意味。rather thanをつかって書き換えが出来るね。 尾上

(追記)「センター試験」の外国語は本当は英語じゃなくてもいいんだよね。「フランス語」「ドイツ語」や、最近は「中国語」「韓国語」で受験してもいい。英語のように「ヒアリングテスト」もないから昔の形式だ。例年、韓国語の平均が200点満点で170点くらい、他の言語も160点くらいだから、英語の全国平均120〜130点とくらべればずっと高いね。しかし、理科・社会の選択のようにきちんと得点修正もやっていないらしい。受験者が圧倒的に少なくて、フランス語なんか全国でも約120人ほどしか受験者がいないから特別問題にならないらしい。こちらの方が有利かな?
 昔、島田商業高校に勤務している頃、御前崎にロシアの貨物船が入港していて家族連れで見に行ったことがある。船の上にいるロシア人の船員に話しかけたら、よろこんで乗せてくれて操舵室でレーダーなど計器の説明もしてくれた。シベリアの木材を輸送している船だった。
 静岡県ではロシア語の選択は勿論ないが新潟県の高校では選択出来るという話を聞いたよ。日本海を通じてロシア貿易が盛んだし、「シベリア」のウラジオストックやハバロフスク、イルクーツク行きの飛行機も「新潟空港」から発着しているからね。
 5年前、北海道の利尻島・礼文島に旅行したとき「稚内」に一泊した。ここの商店街を歩いたら、店の看板がすべてロシア文字、つまりキリル文字で書いてあってオドロイタ。すぐ対岸がロシアのサハリン、つまり「樺太」で、その中心都市「真岡」と「稚内」の間には20年前から定期便も出ているくらいでロシア人たちが日本に買い物に来るそうだ。日本人も墓参団に加わって5−6時間の船旅で行ける意外に近い外国なんだ。
 静岡の県立高校にはドイツ語選択もない。フランス語は昔、浜松の高校で「秘書科」が出来たときに選択科目になったことがあるくらい。他県の高校ではどれほど英語以外の外国語を選択できるのかな。東京や神奈川の名門公立高校や私立高校では第2外国語にドイツ語、フランス語、中国語を選択できるところがたくさんあるそうだ。慶応や早稲田などの附属高校では受験勉強が必要ないから、3年生になると第2外国語を始める。ミッション系の高校では第1外国語で独・仏語というところもある。
2015/11/13 (Fri) 0:07


動詞の語法55題、完全に消化しよう
動詞の語法55題、完全に消化しよう
2015年11月9日(月)三島商工会議所にて 「洋館と人力車」
 天気の良くない日は外出をあきらめてパソコンの前でオペラを見よう。契約しているNYの「メトオペラ」でマスカーニの「カバレリア・ルスチカーナ」を見て感動したよ。今年の1月に上演したばかりだからまだまだ新鮮な感激がある。日本語で言えば「田舎の騎士道」というタイトルの「男女の愛憎劇」だけどその「間奏曲」がとても素敵だ。いよいよ悲劇が始まる前にオーケストラだけで演奏するのだけど、教会音楽のように美しいからオルガンで弾いてもいい。思い出すのは昔、信州穂高の「荻原碌山美術館」を訪れた時、小学校の古いオルガンが片隅においてあって足踏式でこの「マスカーニの間奏曲」を弾いたなあ・・・。

 TACさんは前回、「疑問文」の文法・作文を勉強した。むずかしい入試問題ばかりでミスが多かったね。大切な反省点は「疑問詞」+SVの語順だ。青山学院大の「貧困がどのようなものか・・」は・・what would like to be poor でなくて、・・what it is like to be poor だし、理科大の「彼が何時に来るとおっしゃいましたか。」もWhat time did you say was he comming here? ではなく、「節」・・what time he was coming hereの「疑問詞」がdid you sayの前に移動しただけ、と考える。T年で「間接疑問」の形として教わったよ。
 TAYさんは前回、文法で「仮定法」をやったら全部正解だったね。「比較構文」もほぼ完璧だ。・・all the more because・・の和訳では注意すべき項目がしっかり身についていたよ。立命館大の Indulged in to excess, reading becomes a vice ― a vice all the more dangerous for not being generally recognized as such. 「読書は、過度にのめりこむと悪徳になる。それは、一般的にはそういうものとして認められていないために、それだけ一層危険な悪徳なのだ。」ここでは理由の for がありthe+比較級 に注目して「その理由がある分だけ一層に」の意味になる。和訳がもう一歩正確になるといいね。
 TU君は前回、第20課「動詞の語法」をやった。この55題はセンターでも頻出だから是非80%の正解をめざして頑張って欲しい。特に第4文型の特殊な動詞には注意。 〜cost him his life(彼には命がかかる)、〜save you time(あなたに時間を節約してくれる)、〜do me a favor(私に親切にしてくれる)など。自動詞lie,lay lainと他動詞lay,laid,laidの変化形も基礎の基礎だ。 今日は新教材で「自修・英作文演習」を始めた。まずは「基本時制」に関する語句並べ替え問題と英作文。
 OH君は今日は「程度・目的・結果」の構文を勉強した。・・small enough to〜やso small as to 〜は「〜するほど小さい」(程度)、so as to get 〜やso that S V は{〜するために}(目的)、,only to find you absent「しかし、その結果・・だった」や・・,never to return「そして、けっして戻ってこなかった」は「結果」を表す不定詞だ。今週末は志望大学の推薦入試があるそうだ。長い英文を2問、読み取る問題がでるそうだ。落ち着いて力が発揮できるように祈ります。
 2年生NIさんは前回、新しいテキストに進んで「高校上級用・英作文」の1回目「基本時制」をやった。学習院大の「この手紙がロンドンに着くまでにどのくらいの時間がかかりますか。」は答え方が二つある。動詞「かかる」takeを使うなら How long does it take this letter to reach London? だし、接続詞「まで(に)」beforeを使うなら How long is it before this letter reaches London? とやるかどちらかだ。両方使ってしまってヘンテコな英文になってしまった。今日は特殊な「比較構文」not so much A as B を勉強した。後のasが「〜と比べると」の意味の接続詞だから直訳すれば「Bと比べれば、Aはそんなにたくさん・・ない」となるから、「Aというよりは、むしろBのほうだ」と和訳する。AとBが逆にならないように注意しよう。
 1年生YO君は前回「マザーテレサ」を読んで「不定詞」の基本用法を復習した。内容理解もよく出来ていた。今日は部活疲れがでてどうも1,2枚目の長文を読む気力が出なかったね。「比較構文」や「部分否定」に関する英作文もたくさん書いてみた。 尾上

(追記)週末、まだ9月のように暖かな「鎌倉」に行った。紅葉まっさかりの「箱根山」を越え湘南のハイウェイを快適に飛ばして。「江ノ島」から先は渋滞するので水族館の近くに駐車すると具合が良い。「ここからは鎌倉まで江ノ電を利用してください。」との趣旨の「パーク&ライド」を知った。5時間の駐車料と2人分フリー乗車券がセットで1500円だ。
 「江ノ島」に渡る橋から江ノ電の駅までの10分の商店街ぶらぶら歩きも楽しい。歩行者天国のように狭い道にはカップルや家族連れが道一杯に広がってすれ違い「江ノ島」や「水族館」に進んで行く。明治時代の老舗羊羹「玉屋」はまだまだ健在。羊羹だけの製造販売店なんて今時珍しいでしょ。
 むかし子供たちも一緒に「JR大船駅」から懸垂型の「モノレール」に乗ってここまで来たなあ。ロープウエーのようなもので、自動車道路の上にレールが敷設してあるから、高級住宅街の屋根を見下ろし、すぐ真下に往来する車を摺るような近さで快適に走る。「乗り物好き」の子供たちも私も大興奮だったよ。
 ひさしぶりに来てみたら裕福な老人向けらしき高層マンションがいくつも建って景観をずいぶん損ねているね。しかし古い旅館や魚屋も残っていて新旧入り混ざった小道には、サーフボードやモビールなどのアクセサリーの店もたくさん。ぶらぶら見て歩くうちに「江ノ電」の踏切と駅に着いた。木造の小さな駅舎とこぶりな緑色の電車。すぐに昭和の昔にタイムスリップできるよ。
 この日のお目当てはちょっと贅沢に「フランス料理」。鎌倉駅西口の「源氏山」麓の扇ケ谷にオープンしたレストランでランチを味わいに。そこは鎌倉の3大洋館といわれる「古我邸」が最近一般公開されたもので、もとは明治時代の三菱財閥のお屋敷だった。戦後は米軍GHQに一時接収され、後に有名なカーレーサーの古我さんのお屋敷となっている。
 展望のよい窓辺のテーブルに座ると、外に広いテラスがあってデッキチェアでお茶も飲める。三崎のサバ・鴨肉のフルコースと美味しいコーヒーを楽しんで庭に出たら、一匹のリスが目の前ですばやく大木の枝から枝へ。咲き残りの白いジンジャーの甘い香りが漂う。遠くに七里ヶ浜、背後を「源氏山」の岩窟に囲まれた自然豊かな邸宅だった。
 坂下の門の前に邸宅をスケッチする人。すると「人力車」が現れた。ここは駅前で客引きする車夫たちがかならず立ち寄っていく観光名所らしい。鶴岡八幡宮に「七五三」のお参りに来ました、という紋付き袴の男の子と母親が邸宅を背景に記念撮影していたよ。その昔、古我さんはここからレーシングカーに乗ってさっそうと出発したそうだ。湘南ボーイのハシリかな。
2015/11/09 (Mon) 23:45


英語ともうひとつ外国語
英語ともうひとつ外国語
2015年11月8日(日)御殿場市民会館にて 「紅葉の金時山」
 また「金時山」に登ったら途中で外人がふたり下ってきた。いつものクセで話しかけると「オーストラリアのメルボルンから来ました。」と言う。「私は2度行ったことがあるよ・・」と言ったら握手を求めてきた。20年前に静岡県内の高校生100名を組織して吹奏楽のオーストラリア遠征を実施しシドニー、メルボルンを旅行した。裾野市の姉妹都市「フランクストン市」では高校合同演奏と50の家庭で生徒100名のホームステイも体験させてもらった。メルボルンの郊外でちょうど湘南海岸のような海辺のリゾート地で人情も暖かだったなあ・・・。

 いつもの公民館が地域の「文化祭」のために借用できず、この市民会館の4Fをお借りした。今日の昼間はこの会場で「科学の祭典」が開催され、たくさんの親子連れが押しかけて「化学」や「物理」「生物」の実験を楽しんでいた。静大や沼津高専だけでなく県東部の高校生たちもブースを出して、日頃の研究成果をチビっ子たちに教えていた。わたしも1時間ほど見て回って、「リコー(株)」が紹介した「コピー機」の原理がとくに興味深かった。とても意義のある企画だった。
 YAさんは前回「自己中心主義を克服するには」を読んだ。比較構文の書き換えは、受験生が英語力を試されるところ。しっかり復習しておきたい。Nothing 〜 more 〜ときたらthanは?と探せるように。Nothing〜 so〜ときたらasはどこにある?もしなければ省略されているんだ。今日は「疑問」を勉強した。並べ替え問題が予想外に難しかったね。 how soonや how difficult、how far などの疑問詞はセットで文頭に移動させなくてはいけない。
 一年SEさんは前回「動名詞」の用法を勉強した。ほぼマルがもらえたね。和訳では Trying to understand a difficult English sentence only by looking up each word in the dictionary and changing it into Japanese is not the best way. が長めでつかみにくかった。動名詞や不定詞が使ってあってどこがSVなのか困ったね。and の後にchangingとあるから、前方のlooking とで A and A'の関係になって並列していることがわかる。それでis の主語はTryingだとわかる。「それぞれの単語を辞書で調べて日本語に変えることだけで、難しい英文を理解しようとすることは最善の方法ではない。」今日は難しめの長文問題を2題解いてから「比較構文」と「接続詞」の問題をいくつかやってみた。
 T年生の男子が体験に参加したのでSEさんと同じプリントをやってもらった。英語が好きで得意なようなのでUG会に入っておおいに磨きをかけてください。 尾上

(追記)母校外語大の「ロシア会」会報が届いて、鈴木教授の「府中だより」を読んだ。外語大は私たちの頃の北区西ヶ原から京王線の府中市に移転しているからタイトルも「府中だより」。私も時折「ロシア会・総会」に参加する時には、新宿から中央線で「武蔵境」まで行き、西武・多摩川線の「是政」行きに乗換えて「多磨駅」で降りると目の前にある。昔の「調布飛行場」の跡地でICUやアメリカンスクールとも隣り合わせになる。
 私たちの頃は男子7、女子3の比率で「バンカラ」な気風の学校だったが、今ではちょうど逆転してまるで「女子大」のようにおしゃれなキャンパスだ。
たまに「外語祭」をのぞいてみるたびにビックリする。フラメンコ、ベリーダンス、バリ舞踊、バレエなど女子中心のカラフルなサークルが一杯。ドキッとするような衣装のままで校舎内を走り回っているよ!
 昔は「横浜国大」と共に「二期校」だったから、東大や一橋大などの「一期校」の試験に失敗して「第2希望」で合格した人の集まりだった。勿論ここが「第T希望」と意気揚々の人も一部いたが。入学した以上は「専門語学」を、社会に出るときの「武器」にするよう求められていた。しかし、ほとんどの学生たちの思いは、「会話技術」「翻訳技術」ではなくて「科学」をやりたかった。それで3年生からは「語学文学」コースと「国際関係」コースの2つから選択した。
 つまり「人文科学」か「社会科学」を大学は用意してくれた。私は「言語学」のコースを選択し、結果チョムスキーの「UG理論」に出会うことが出来た。
私のように高校教員になる人もちらほらいたがたいていはビジネスの世界かジャーナリズムの仕事についた。さらに学びたい人は「東大」や「一橋大」の大学院に進学してアカデミックな道を究めた。
 最近の改組で、「外国語学部」ひとつの単科大学から「言語文化学部」と「国際社会学部」という「2学部制」になっている。が、きっと国家予算はむかし
のように「鳥取大」の次のビリ2で、カリキュラムも昔とそうは変わっていないでしょう。
 「府中だより」によると、昨年外語大は文科省の「スーパーグローバル大学」の指定をうけ、「社会のグローバル化を牽引する大学」の24大学のひとつに指定されたのだ。さらに本年度から都立進学指導高校との連携を打ち出したそうだ。名門戸山高校、青山高校、西高校などのほかに私立のICU高校とも連携するらしい。他県の高校は不利になるのかねえ。心配だよ。
 河合塾の公表した入試難易度では「フランス語科」が「東大・文V」の難易度を超えたそうだ。7割をしめる女子学生の関心がやはりファッションとグルメの国フランスにあるのだろうか。インターネットや輸送システムの発達と共に、ますます世界が身近な存在になって、英語だけでなく複数の外国語に熟達した青年を求めているんだね。
 外語大でロシア語を専門に学んでおいてよかったなあ。2020年の東京オリンピックを機会に、中国人だけでなく隣国ロシアからもロシア人がどんどん訪問する時代になると思うよ。私のロシア語はシベリア木材買い取りやロシア合唱団の通訳のアルバイトと新婚旅行くらいしか生かせなかったけど、これから後輩たちの活躍にはおおいに期待できそうだ。
2015/11/08 (Sun) 23:39


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