愛車レイチェルで昨日は富士山に向かって「滝ヶ原自衛隊駐屯地」まで、今日は箱根に向かって「乙女キャンプ場」まで登っていった。たっぷり汗をかいて良い気分。ローギヤーにしても無理な急勾配なところは押して歩けばいい。帰りの爽快な気分を思い浮かべると苦労でも何ともない。
このキャンプ場の中を通って「金時山」までいける。元日は未明にここから登った。今日は「七草粥」の日になって正月気分も終わり。広い駐車場は人影まばらだったけど、まっ黄色の車が2台並んで若者が2人話に夢中。いつものクセで寄って行って話しかける。共にスズキの新車スポーツカーで、一台にはボディ一杯に女の子のアニメキャラクターが窓にはみ出すくらいに両側に大胆に描かれている。「ラブ・ライブ」とかいうアニメで業者に描いてもらったそうだ。「道交法に触れないの?」富士山ナンバーで地元御殿場の若者だったよ・・・。
MIさんは前回、日本女子大の和訳「青い色の効果」がほぼうまく訳せていた。しかし、何度も説明したようにカンマ・セミコロン・ダッシュなどの句読点は「ただのポ−ズ」だが、その次にくるのは、今述べたことに対する「言い換え」「説明」「理由」か「対比」になるはず。「追加」したり、「結果」を述べたければ必ずandやin addition とかso など言わねばいけない。文頭に何も「接続詞」が書いてなければ、和訳の時に「すなわち」、「なぜなら」とか「ところが一方」と書き加えなければいけない。レベルの高い話だけどね。
KI君は前回、関係詞をつかって2文を1文につなげる問題に苦労した。 He solved the problem with ease. (彼はその問題を簡単に解決した。)と I was surprised at the ease.(その簡単さにわたしは驚いた。) の2文で、KI君は「私が驚いた簡単さでその問題を解決した。」としたがwith ease は副詞のeasily のことだから、もう一つの候補「彼がその問題を解決したときの簡単さに驚いた。」が正解。 2文目のThe ease を先行詞に考えるといい。 I was surprised at the ease with which he solved the problem. 今日は、ある予備校の冬期講習で「物理」を受けたのでだいぶ遅くなってから参加した。「動名詞」の整序問題をやって少しのミスをのぞけばほぼ完璧だった。
2年生のTA君は前回、福島大の和訳に苦労したね。特に・・but never without seeing some evidence 〜は「二重否定」の構文になっているね。「・・した時は必ず〜の証拠をみつけた。」と訳す。今日は「無生物主語構文」を勉強した。 This medicine wil make you feel better. は「この薬はあなたを元気にさせる」と直訳でもいいけど、使役の「させる」は普通「人」の行為だから「無生物」が主語では違和感があるね。こういう文では目的語の「人」が主語になるように和訳した方が良い。「この薬を飲めばあなたは元気になるよ。」と。この「無生物主語」は原因の働きで「〜のせいで」とか「〜のおかげで」と訳すいといい。それが「元気になるよ」という結果を導くのだ。だから正式に英語学では「結果構文」と呼ぶよ。
KI君のお兄さんが今日も参加して、「冬期講習」でやったTOEFLの問題に取り組んだ。大学院の入試英語にこれを利用するところが年々増えているそうだ。ただしITP(日本の団体向けテスト)といってペーパーテスト形式だから日本人にはありがたい。普通のTOEFLテストはiBT、つまりインターネット・ベースなので、書き込みや下線がひけず、前ページに戻って読み直すこともできないから、日常的に英語に触れていないとかなり難しい。KI君兄が8月の院入試までに高得点を取っておくには今すぐ取り組まねば。語彙レベルをぐんと上げること、文法は大学受験レベルを復活させることが求められる。最後に「関係詞」の文法問題を少しやってみた。忘れていることが多いのに気づいたね。 尾上
(追記)冬期講習の4日目には、英文のなかで「助動詞」がいちばん重要なんだ、という話をした。「疑問文」は基本事項のようで意外と盲点になっている単元だ。普通の「疑問文」はwillやcan、do、does、didとかhave、has、is、wasなどを「主語」の前に出すよね。間接疑問文、つまり「節」なら「疑問詞」+S+「助動詞」+Vの語順でいい。
「助動詞」って何?「動詞を助けるもの」?とんでもない。疑問文なら主語の前に移動してしまってどうして助けられるの?実は「補助的動詞」の略で「動詞」の一種なんだ。その働きは「私」つまり「話し手」(話者)の判断や気持ちを表すものだ。だから一番大切なものだから英語では最初に出る。それが疑問文の場合で、平叙文の場合は主語(S)がそのまえに「しゃしゃり出る」。主語は「話題の中心」になるから「出たがり屋」なのだ。
たとえば She may meet him at the station tomorrow. は主語「彼女」を抜かして後から和訳すると、「明日、駅、で、彼、に、会う、かもしれない。」でピッタリだ。日本語は文の最後に一番大事なことをいう。この「かもしれない」は、話者の気持ちや判断を表しているよね。英語では may が同じ働きをして文の始めに置く。ちょうど逆の流れだから、英語と日本語の語順は「鏡像関係」にある、と説明する。
英語でわかりやすく言い換えれば I think it possible that she will meet him・・と言えるよ。こういうのを文法では「法」(モダリティ)と呼んでいる。「仮定法」や「命令法」の「法」は方法とか言い方じゃなくて、「話者の気分」を動詞や助動詞の形に反映させているのです。「仮の話にしたい気分」や「命令したい気分」を込めているのです。
今日は余録なのにチョムスキー理論を語ってしまった。「生成文法」ともいってUG、つまり「普遍文法」Universal Grammarが人類のだれにもインプットされているという仮説です。私の大学時代以来のライフワークになったけど、君たちの中で大学へ行ってからこの分野の学問に遭遇する人がいるといいなあ。わたしの「UG会」は10年前にここから命名したもの。ちなみに三島駅前に「UCセミナー」という英語塾がある。少々まぎらわしかったね。ここは早稲田出身の内田さんの塾だから自分のイニシャルをとってつけたらしい。









