高校英語UG会 三島・裾野・御殿場

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 助動詞の would には要注意
 助動詞の would には要注意
2015年11月19日(木)裾野市民文化センターにて 「ウメバチソウ」
 昨日は朝、雨の中を車で東京に出た。午前は小金井で私の古巣、「東京学芸大・大学院」の「英文法」ゼミに出席させて頂いた。 He washed the soap out of his eyes. (目から石けんを洗い流した)が「結果構文」に入るかどうか、の論文研究。恩師SU先生と院生の1対1の授業に飛び入り参加して、ひさびさに本物のアカデミックな雰囲気に浸ったなあ。手作りの「新米コシヒカリ2合」を手土産においてきた。
 昼は若い大学生たちと一緒に「学食」でラーメンを食べた後、15分くらい先の府中にある母校「東京外語大」にも立ち寄った。翌日からの「外語祭」の準備で学生たちは大わらわ。キャンパスにはサークル状にそれぞれの語科の模擬店が完成しつつあった。
 中央高速に入って「北の丸公園」に駐車して「国立近代美術館」を訪問。「レオナール・フジタ」つまり「藤田嗣治」の所蔵品展を見た。先日封切りの映画「FOUJITA」を見たばかり。こんなにたくさんの本物に触れられて感激!藤田は戦時中日本に戻っていて、陸軍の依頼で「アッツ島玉砕」などの戦争画をたくさん描いたものがそのままこの国立美術館の所蔵品になっていたのだ
 さらに夕方は日比谷の「帝国劇場」ビルで母校「甲陽学院」の東京組の同窓会に出席。実はこれが今日の東京行きの本命。日本板ガラスの会長を今もやっている一番の親友FU君や各界でまだ現役の同窓生が6人集まって、今日のテーマ「日本語のおかしな使い方」を酒の肴にして遅くまで語り合った。わたしは残念ながら「ノンアルコールビール」でひとりだけシラフ。首都高と東名を走ってわずか90分で日比谷から帰宅できたよ・・・。

 KI君は前回、入試の語句整序問題はほぼうまく解答できた。和訳ではTo be proud of having two thousand books would be absurd. が不十分な訳だったね。助動詞のwouldにはいくつも用法があるからおおいに注意が必要。もし「仮定法」かなと思ったら、省略された条件節のif〜を想定してみよう。つまり、主語の部分に仮定を意味させると、「仮に2000冊の本をもっていると自慢したとすれば、それは馬鹿げたことでしょう・」と訳すといい。
 EC君もは前回、「親子の関係は教えることが基本であって、愛情だけとか躾けだけではない。」を読んだ。代名詞のsome 〜others〜「〜の人もいるし、〜の人もいる」の用法が混乱していたね。今日は文法・作文で「完了形」を勉強した。特に「時間構文」という名称の「〜するやいなや〜した。」は覚えにくいね。「私が着くか着かないうちに演奏会が始まった。」はhardly 〜 when・・を思い出して、左の動詞が過去完了、右が過去形を覚えていれば、Hardly had I arrived there when the concert began. と書ける。つまり「コンサートが始まったときにはまだほぼ着いていなかった。」ということ。
 MIさんは前回、英文和訳では名古屋大と弘前大の問題でいくつかのイディオムが初めてだったね。I could not think of any right awayは「今すぐには何も思いつかない。」の意味。at once(今すぐに)と同じだ。as regards the kinds of problems that ・・(・・のようなそのような種類の問題に関しては)でas regardsは前置詞aboutのこと。regardingともいうし、with regard to、in regard toともいう。ちなみにas to〜も同じく「〜に関して」の前置詞。the kinds ofは次の関係代名詞節をうけて「・・のようなそのような〜」となるから、such 〜 as・・と似た用法だね。今日は「受動態」に関する文法・作文をやってみた。かなり良く出来ていたが「単数・複数」や「冠詞」の扱いにも注意が向けられるといいね。
 2年生のTA君は前回岩手大の和訳で、Sometimes he would hold a sppon at the spoutで、過去の話の中にwouldがあったら「よく・・したものだ」と過去の習慣を意味することが多い。Often やsometimesを伴うことが多い。全部で5つのwouldの用法をいつでも区別できるといいね。今日はno more 〜 than・・、いわゆる「鯨の公式」を勉強した。ところが連続したno more than 〜は直後の「数字」を強調する副詞の働きだ。noはno money と同様に「形容詞」で次のmoreとか lessを修飾して、「多くない→わずかだ、〜しかない」と「少なくはない→多い、〜も(たくさんに)」の意味になる。文や句をまとめて否定するnotは副詞の働きだ。
 OH君が、前回「三島」教室に来れなかったのでこちらに出席した。文法・作文で「無生物主語の文」を勉強した。主語が「人」で目的語が「物」なら普通だが、「物」が「人」に〜させる、という日本語にはまれな表現をいくつも勉強した。enable 人 to 〜(〜のせいで、人は〜できる)と prevent 人 from –ing(〜のせいで、人は〜できない)の対比を覚えた。
 今日は12月〜1月のUG会予定表を配付しました。裾野教室・来週26日(木)は予定通りに戻りました。25日(水)に変更、は取り消してください。
 尾上

(追記)TA君と裏山の「城山」に登った。我が家から1軒おいて隣の家のご長男で、お父様と一緒に夜間、岩波・矢崎工場の食堂で働いているそうだ。まだ40歳前(独身!)なのに庭仕事が好きなようで、昼間は木の枝を切ったり草花を育てたりしている様子をなんどか目撃していたので山歩きに誘ってみた。
 「野鳥の観察」が趣味という、明るく受け答えしてくれる優しい性格の若者だった。何カ所かの「野鳥の会」にも参加しているらしく、前回「金時山」に誘った時には首から双眼鏡を提げていったので、今日はまだ登ったことがないという裏山に野鳥を見に行こうか、ということでいつもの「森山道」の急坂を登っていった。
 箱根外輪山の山頂に大きなアンテナの目立つ「丸岳」まで通じる隠れた山道で、我が家から2時間半で行ける私の大好きなルートだ。中間点の「駿河台」まで行く間には、「お花畑」が2カ所ある。紅葉が見頃になっているので、もう終わったかな、と思っていたのに「釣鐘ニンジン」も「リンドウ」も「タイアザミ」や「秋ノキリンソウ」もまだちらほら残っていたよ。とりわけ「ウメバチソウ」が白い小さな花をまだいくつかつけていたのには感激!TA君も感動しきり。野草の名前では私の方が上手のようだ。
 「駿河台」は御殿場の夜景12景のひとつ。石原慎太郎や岸信介の筆になる石碑と石の鳥居がたっていて、それをガクブチにして正面に聳える「富士山」を拝むように仕組んである。ここの茶店「しるこや」はこの春以来閉店のままだ。店主のKOさんとは馴染みになったのに、奥様の病気治療のために琵琶湖のほとりの自宅に戻ってしまった。わたしの山登りの楽しみがひとつ減ってしまった。ここで「白玉ぜんざい」や「京しるこ」を食べて会話を楽しんだのになあ。
 もうすこし登ってみようか。「ほら鳴いてますよ!チッ、チッとなくのはカワラヒワです。」自分の「野鳥図鑑」を持ってきてよかった。カラー写真でその姿を確かめる。でももう一度聞いてもわからないだろうなあ・・。「あのジッ、ジッと鳴くのはアオジ。」これならちょっと覚えやすそう。我が家の庭にもよく来る「ホオジロ」「シジュウカラ」の声も教えてもらい、「あれはメジロだな。世間ではこれをウグイスと間違えているのです。もっとジミな色なのに・・」と。全部で5種類の声を教わったけど、もうすっかり忘れてしまいそう。時間不足で「丸岳」山頂は次回の楽しみに残して下山となった。
 「しるこや」に来ると、写真をとるアジア人らしき4人。英語で話しかけるとガイドらしき一人がかなり上手な日本語で返してきた。「韓国のソウル市からです。」「石碑の漢字が読めますか?」と聞いたら、「今では小学校で漢字を2000字教わりますから皆読めますよ。」とのこと。日本の若者よりたくさん知っているかもしれない。日本語が「漢字仮名まじり」であるように、韓国でも「漢字ハングルまじり」にならないのかな。
2015/11/19 (Thu) 23:57


日本語と英語の「省略」の違い
日本語と英語の「省略」の違い
2015年11月16日(月)三島商工会議所にて 「タマネギ植えつけ」
 タネを播いておいたタマネギがしっかりしたいい苗に育ったので、畑の仲間でマルチ(保温と雑草対策のビニールシートのこと)を敷いて植え付けした。おおぜいでおしゃべりしながらやる畑作業は楽しい。合計600本もあったから仲間6人で分け前はひとり100個と「捕らぬ狸の皮算用」。食べきれないなあ。その隣にはコムギ用に畑を2面耕しておいた。合計130u(1.3アール)にタネ1kgを来週播く計画だ。タマネギもコムギも冬を越して来年6月の収穫予定だ。半年以上先のことだね・・・。

 TACさんは風邪・発熱で大事を取ってお休みした。OH君も週末、志望大学のAO入試のため関西に出かけて今日はお休み。英語でしっかり点が取れていることを祈ってます。
 TAYさんは前回「比較表現」で文の後に追加するイディオム・・, much more〜(ましてや〜はいっそうだ) や・・, still less〜(ましてや〜なんてありえない)を勉強した。和訳しにくいから、カンマで一度区切って和訳を完結させたほうがよい。例えば徳島大の「子供が授業を理解したかどうかはどうやってわかるの?」というおもしろい論文の最後で、I came to know by painful experience that not a child in a hundred knows whether or not he understands something, much less, if he does not, why he does not.とある。
 「私がつらい経験からわかるようになったこと」とは、「100人の子供のうちたった一人の子も自分がなにかを理解しているのかどうかがわかっていないということ。」と書いてある。その後は省略が多くて理解しにくかったね。If節でもwhy 節でもdoes notの後にはunderstand somethingが省略されているのだ。日本語ではそれをしっかり明示して「もし理解できなければ、なぜ理解できないのか理由がわかっている子供はさらに少ない、と私はわかった。」と訳せるといいね。「もし、しなければなぜしないか」では意味不明になってしまう。
 TU君は前回に続けて「完了形」の項目で並べ替えと和文英訳をやった。過去より前のことを「過去完了形」で表すことを時々忘れる。青山学院大の語句並べ替え「事故が起こり、公共交通機関が不通になった。」は、前置詞のbyがあるからたぶん「受動態」かな、と見当をつけて、「事故によって、〜が不通にされた」とやればいい。「現在完了」の受身形だね。Public transportation has been brought to a standstill by an accident.
 2年生NIさんは前回、「比較」の重要表現のひとつ、The more S V, the more S V (〜すればするほど、ますます・・)を勉強した。大妻女子短大の「感性を磨け」はいい英文だったね.The more experiences you have, the better you can tell someone else what you are seeing, hearing, tasting, touchimg, or smelling. 比較級が見つかったらいつもその原級を思い浮かべること。ここではhaveの目的語many experiencesが比較級になって文頭に出たし、tell 人+「疑問詞節」(何を・・か人に教える)を修飾するwell(うまく)を比較級にして文頭に出したもの。だから、「たくさん経験をつめばつむほど、自分が何を見て、聞いて、味わって、さわって、何の臭いを嗅いでいるかをだれか他の人に、ますます上手におしえることができる。」
 1年生YO君は「英作文」問題のまとめで特殊表現をいくつか勉強した。「付帯状況のwith」や「部分否定」「代名詞」などに関して、語句並べ替えを10題、和文英訳を15題やってみた。どれもかなり正解が書けたね。しかし基本事項、動詞「3単現」にはSをつける、を何度も忘れたね。日頃からどんどん書く練習をする必要がある。こうやって3時間近くプリントに集中する気力、体力を養えば学力は自然についてくるよ。部活と両立させてガンバレ! 尾上

(追記)「雑感1」・・入試問題に使われる英文は「英語力を試すための難しくて意地悪いもの」ともし決めつけたらそれは大間違いだよ。そんな英文を製作している人は誰もいないし不可能だ。問題作成の担当者が、含蓄の深いもの、論理展開の整然としたもの、美しい文体などいいもの、そして語彙力や文法力で理解力の差がでそうなものをどこからか探して選んでくるのだ。
 大学の先生用の授業教材リストというものもあるし、ご自分の専門分野に関するものや読書歴で気に入ったものとか新聞・雑誌などからかもしれない。いずれにせよ筆者の知性とセンスが光る英文がたくさんあるね。前述の徳島大も大妻女子短大も、文法的に少々難しいが論旨が明快なエッセイだよ。よくこうやっていいものを探し出すなあ、と英語指導者として私はいつも感心しているよ。

 「雑感2」・・TAYさんに説明したように、日本語では主語は省略してもあまり問題ならないがほかの部分では省略がとても苦手な言語だ。英語は名詞や動詞の繰り返しを省略したり、「代名詞」it、theyや「代動詞」do、didで繰り返しを避けようとするから油断がならない。和訳の時には、同じ単語を何度くりかえしても構わないしその方が明快な訳になる。英文理解力のステップ・アップはここだろうね。
 文法でも勉強した「省略」の項目は奥が深いねえ。「代名詞」の項目があるのだから「代動詞」の項目も作るべきだね。中学でDid you get up early this morning? の答えは Yes, I did. と教えて終わりとは! 「はい、しました」とは訳さないよね。さらに、I got up early this morning. にたいして、Did you?と「相づち」をうったら「ほんと?」と訳せばいい。これが「代動詞」だとは先生も気づいていないね。
2015/11/16 (Mon) 23:57


英作文は1年生から始めなくちゃ
英作文は1年生から始めなくちゃ
2015年11月15日(日)森の腰中央公民館にて 「映画フジタ」
 雨の新宿で家内と映画「FOUJITA」を見た。当日封切り(リリース)の「画家・藤田嗣治」のパリ時代と日本での生活を描いた映画だ。しかし、私の期待はずれだった。藤田の「白色」が同時代のピカソもマネできない「独特の白い色彩」であったことをしっかり追求して欲しかったし、日本人の奥様の描き方も実に淡泊で印象に残る場面がほとんどなかった。途中何度もウトウトしてしまったよ。
 面白いのは、絵が売れるようになって仲間と仮装してどんちゃん騒ぎしている場面くらい。映画の後半はずっと戦時中の日本。やむなく帰国して戦意高揚のため「アッツ島玉砕」を画かされて皮肉にも絵画の影響力の大きさを悟ったこと。沖縄の「バンザイ岬」で女性が崖から投身自殺する場面がフジタとどう関係があるのか、見たくない映像だったよ。映画は世間の評価が定まってから見るべし、だね・・・。

 1年生のEN君がお母様と一緒に出席してUG会に入ってくれた。先週「授業体験」をして気に入ったようだ。早速4枚のプリント教材に取り組んだ。最初に長文「ある港の風景」を読み取る練習をした。英文をきちんと全部訳してみることの大切さを知ってもらうために。1パラグラフだけやってみると複文の扱いにてこずっている。接続詞でつながる長めの文に慣れていないね。代名詞も多用されるとitとかtheyが何を指すのか混乱してしまうね。このUG会で根気よく勉強すれば、きっとぐんぐん力が付いてくるよ。継続こそ力なり。ガンバレ!
 YAさんは前回、「比較表現」でas〜asが副詞のように次の単語を修飾する例をいくつか勉強した。as much as 1,000 dollars、as many as twenty booksが次の数字を強調して「千ドルもの(多額の)お金」「20冊も(たくさん)の本」だけでなく、as early as the year 999「早くも999年には」やas late as the 20th century「つい最近だけど20世紀には」のように。早稲田大も含めてかなり正確な和訳が出来たね。今日は最後の項目「動詞の語法」55題をやった。「動名詞ingをとる動詞」が整理出来ていなかったけど、SVCやSVOOの文型を読み取る力は優れていた。
 1年SEさんも「ある海の風景」を読んだらかなりよく理解できていたね。今日から新しい「英作文」のテキストを始めた。易しめの入試問題が中心だけど、1年生の文法や語彙力でも英文が書けるように頑張っていこう。広島大の「自分の心は自分の思い通りになる、そう信じている人が意外に多い。」は動詞にcontrol mind(心を支配できる)が思いつくといいね。「意外に」はmore people than we expect(予想以上に)とか、簡単にsurprisingly(驚くほど)を使っても書ける。There are surprisingly lots of people who believe that they can control their mind freely.と書ければ合格だ。 尾上

(追記)ひさびさに家内と東京に出た。外語大ロシア科同窓の4人で続けてきた「山登り」ももうじき90回になる。ことしは第1回目の「金時山」からちょうど10年になったので記念のパーティをやろう、ということになった。それぞれ奥様同伴で8人が新宿の高層ビルに集まった。「山登り道楽の亭主」を毎回温かく送り出してくれた奥様たちに感謝の気持ちを込めて。
 西新宿「住友ビル」の47Fにある「住友スラブ」はAO君やTA君のように、住友商事など住友グループで長年勤務した新旧社員や家族だけが利用できて、高級料亭のお料理をてごろな金額で味わえる。その個室の窓からは小雨のふる新宿のビル群が見渡せた。「逸品御膳」と銘打った懐石料理が次々と運ばれて、美しい皿に盛った季節の野菜やアン肝がおいしかったよ。
 今日の幹事役、AO君はモスクワ駐在がながくて奥様が何回か日本から陣中見舞いに訪れたらしい。その間にレニングラード(今のサンクト・ペテルグルグ)にも足を伸ばして観光旅行している。なんとも羨ましいけど子供さんの教育のこともあってご苦労も多かっただろうな。定年後は悠々自適の毎日で、フィットネス・クラブに通いご夫婦で健康増進に励んでいる。
 ロシア語を専攻しておきながら私は首都モスクワには行ったことがない。アルバイトと新婚旅行でシベリアに行っただけ。10年ほど前トルコに観光旅行した際に、トランジットで立ち寄ったモスクワの「シェレメチエボ空港」と郊外のホテルに宿泊したが、中心部の「クレムリン」も「赤の広場」も「ボリショイ劇場」も未踏の地だ。若い内に一度はちゃんと訪れておきたかったなあ。
 TA君は石油採掘の使命を帯びてアゼルバイジャン共和国の首都バクーに長く駐在した。日本の商社が現地の油田に着目した草創期のこと。こちらはご家族そろって赴任したとのこと。いまではロシアからも独立してオイルマネーで潤いかなり裕福な国になっているそうだ。TA君はアゼルバイジャンの繁栄の先駆者に称えられてもいいね。
 もう一人の山仲間ON君は、以前にもこのブログで紹介したことのある「研究社」辞書部の元編集長だ。日本で最新・最大の「露和辞典」とさらに「和露辞典」も長い年月をかけて出版させた推進力。定年後もさらに「東洋書店」でロシア語を生かして編集に腕前を発揮したくさんの名著を企画し出版した。
 とびきりの勉強家で近年はロシアの隣国ポーランドにも関心が深くなる一方だ。ポーランド語の「スピーチコンテスト」には70歳で出場して優勝し(!)賞品の「ポーランド旅行」を獲得した。つい最近、奥様同伴で「モスクワ」と「サンクト・ペテルグルグ」だけでなく「ポーランド」にも旅行している。ON君の紹介で私も「研究社」の英語雑誌の原稿をなんどか書かせて頂いたなあ。
 ほろ酔い気分で奥様どうしの「亭主こき下ろし話」もまだまだ尽きないうちに時間切れとなり、再会を約束して小雨の新宿に散っていった。3家族には「御殿場コシヒカリ」の新米2合ずつをおみやげに持ち帰って頂いた。先月の「富士山・双子山トレック」の時に、私の畑に立ち寄って3人には「イネカリ」と「旧式の脱穀機」をちょっぴり体験してもらったが、その時の収穫を精米して持参したのでこの日のパーティでご披露した。御殿場高原の「コシヒカリ」は米粒が小さいけれど甘みがあって県内では高い評価を得ているよ。
2015/11/15 (Sun) 23:38


might as well は助動詞「〜した方がましだ」
might as well は助動詞「〜した方がましだ」
2015年11月12日(木)裾野市生涯学習センターにて 「箱根・仙石原の紅葉」
 今日は文化センターが「市民文化祭」の展示場のために借用できず、となりの「生涯学習センター」をお借りした。といっても会費をとる団体には貸し出ししない原則なので、再びKI君のお母様に代表者となっていただいてなんとか借用できた。MIさんとTA君はここが初めてで、受付で「UG会」の名前が通じないので困っていたね。先週しっかり説明するのを忘れていました。ごめんなさい。さらにこの会場は18:00から21:00までであることもうっかりしてました・・・。

 KI君は前回「仮定法」の文法問題はすべて正解だった。「比較表現」では同志社大の和訳が少々難しかったね。・・responsibilities, which were previously those of the parents alone, is not so much 〜では「カンマ・カンマはカッコ」だから、追加説明として扱ったのはよかった。those of 〜の働きは「〜のそれ」つまりresponsibilitiesのことだし、aloneは直前のthe parentsを修飾するから「昔は親たちだけの責任だったのだが」と訳したい。今日から新教材「自修英作文演習」に入って第1課「基本時制」をやった。語句の並べ替えと和文英訳がなかなか骨のある難問揃いだったね。
 EC君も同じ「基本時制」に取り組んだ。和訳では「比較表現」のうち、might as well V1 〜as V2を勉強した。基本的なas〜as〜構文と同じだから「V2するのと比べれば、V1するのは同じことかもしれないね」という直訳 から発展して、「V2するくらいならV1するほうがましだね。」となる。mightを使うのは「仮定法」で、現実的には実行しないから。I might as well talk to a brick wall. は後にas talk to you.が省略されていると見る。「君と話すくらいなら、レンガの壁に語りかけた方がましだ。」
 MIさんは最初にイラストを見て説明をする自由英作文をやった。「8:00に家を出てバスに乗って8:50に学校に着く」というストーリーを組み立てる甲南大の問題でおもしろい。どこまで内容をふくらませるか表現力も問われるね。高校生ならこれでは寝坊して大遅刻かもしれないし。今日の和訳問題は「動詞の態」。So laws and regulations are being passed to prevent further destruction of land,・・には受け身が「進行形」になっているね。「これ以上の土壌破壊をふせぐために、いろんな法律や規制を(議会で)いま通過させている最中だ」のように「能動態」に言い換えて和訳した方が明快になることもある。
 2年生のTA君は前回「使役動詞」の用法で和訳をやった。かなり正確に理解できるようになったね。中央大の But you must somehow be exposed to reading early enough in life to have it become a part of your daily routine, が難しかったけど、使役動詞have(〜させる)の後のitがreadingだとわかれば「読書が日常の決まった仕事の一つになるようにする」と訳せるね。・・enough to 〜の働きに気づけば、「・・そうできるほど人生の早い内に読書に曝されるように何とかしないといけない」今日は「比較構文」のなかで特殊なものを勉強した。not so much A as Bは直訳すれば「BとくらべるとAはそんなに多くない」から逆に、「AというよりもむしろBのほうだ」の意味。rather thanをつかって書き換えが出来るね。 尾上

(追記)「センター試験」の外国語は本当は英語じゃなくてもいいんだよね。「フランス語」「ドイツ語」や、最近は「中国語」「韓国語」で受験してもいい。英語のように「ヒアリングテスト」もないから昔の形式だ。例年、韓国語の平均が200点満点で170点くらい、他の言語も160点くらいだから、英語の全国平均120〜130点とくらべればずっと高いね。しかし、理科・社会の選択のようにきちんと得点修正もやっていないらしい。受験者が圧倒的に少なくて、フランス語なんか全国でも約120人ほどしか受験者がいないから特別問題にならないらしい。こちらの方が有利かな?
 昔、島田商業高校に勤務している頃、御前崎にロシアの貨物船が入港していて家族連れで見に行ったことがある。船の上にいるロシア人の船員に話しかけたら、よろこんで乗せてくれて操舵室でレーダーなど計器の説明もしてくれた。シベリアの木材を輸送している船だった。
 静岡県ではロシア語の選択は勿論ないが新潟県の高校では選択出来るという話を聞いたよ。日本海を通じてロシア貿易が盛んだし、「シベリア」のウラジオストックやハバロフスク、イルクーツク行きの飛行機も「新潟空港」から発着しているからね。
 5年前、北海道の利尻島・礼文島に旅行したとき「稚内」に一泊した。ここの商店街を歩いたら、店の看板がすべてロシア文字、つまりキリル文字で書いてあってオドロイタ。すぐ対岸がロシアのサハリン、つまり「樺太」で、その中心都市「真岡」と「稚内」の間には20年前から定期便も出ているくらいでロシア人たちが日本に買い物に来るそうだ。日本人も墓参団に加わって5−6時間の船旅で行ける意外に近い外国なんだ。
 静岡の県立高校にはドイツ語選択もない。フランス語は昔、浜松の高校で「秘書科」が出来たときに選択科目になったことがあるくらい。他県の高校ではどれほど英語以外の外国語を選択できるのかな。東京や神奈川の名門公立高校や私立高校では第2外国語にドイツ語、フランス語、中国語を選択できるところがたくさんあるそうだ。慶応や早稲田などの附属高校では受験勉強が必要ないから、3年生になると第2外国語を始める。ミッション系の高校では第1外国語で独・仏語というところもある。
2015/11/13 (Fri) 0:07


動詞の語法55題、完全に消化しよう
動詞の語法55題、完全に消化しよう
2015年11月9日(月)三島商工会議所にて 「洋館と人力車」
 天気の良くない日は外出をあきらめてパソコンの前でオペラを見よう。契約しているNYの「メトオペラ」でマスカーニの「カバレリア・ルスチカーナ」を見て感動したよ。今年の1月に上演したばかりだからまだまだ新鮮な感激がある。日本語で言えば「田舎の騎士道」というタイトルの「男女の愛憎劇」だけどその「間奏曲」がとても素敵だ。いよいよ悲劇が始まる前にオーケストラだけで演奏するのだけど、教会音楽のように美しいからオルガンで弾いてもいい。思い出すのは昔、信州穂高の「荻原碌山美術館」を訪れた時、小学校の古いオルガンが片隅においてあって足踏式でこの「マスカーニの間奏曲」を弾いたなあ・・・。

 TACさんは前回、「疑問文」の文法・作文を勉強した。むずかしい入試問題ばかりでミスが多かったね。大切な反省点は「疑問詞」+SVの語順だ。青山学院大の「貧困がどのようなものか・・」は・・what would like to be poor でなくて、・・what it is like to be poor だし、理科大の「彼が何時に来るとおっしゃいましたか。」もWhat time did you say was he comming here? ではなく、「節」・・what time he was coming hereの「疑問詞」がdid you sayの前に移動しただけ、と考える。T年で「間接疑問」の形として教わったよ。
 TAYさんは前回、文法で「仮定法」をやったら全部正解だったね。「比較構文」もほぼ完璧だ。・・all the more because・・の和訳では注意すべき項目がしっかり身についていたよ。立命館大の Indulged in to excess, reading becomes a vice ― a vice all the more dangerous for not being generally recognized as such. 「読書は、過度にのめりこむと悪徳になる。それは、一般的にはそういうものとして認められていないために、それだけ一層危険な悪徳なのだ。」ここでは理由の for がありthe+比較級 に注目して「その理由がある分だけ一層に」の意味になる。和訳がもう一歩正確になるといいね。
 TU君は前回、第20課「動詞の語法」をやった。この55題はセンターでも頻出だから是非80%の正解をめざして頑張って欲しい。特に第4文型の特殊な動詞には注意。 〜cost him his life(彼には命がかかる)、〜save you time(あなたに時間を節約してくれる)、〜do me a favor(私に親切にしてくれる)など。自動詞lie,lay lainと他動詞lay,laid,laidの変化形も基礎の基礎だ。 今日は新教材で「自修・英作文演習」を始めた。まずは「基本時制」に関する語句並べ替え問題と英作文。
 OH君は今日は「程度・目的・結果」の構文を勉強した。・・small enough to〜やso small as to 〜は「〜するほど小さい」(程度)、so as to get 〜やso that S V は{〜するために}(目的)、,only to find you absent「しかし、その結果・・だった」や・・,never to return「そして、けっして戻ってこなかった」は「結果」を表す不定詞だ。今週末は志望大学の推薦入試があるそうだ。長い英文を2問、読み取る問題がでるそうだ。落ち着いて力が発揮できるように祈ります。
 2年生NIさんは前回、新しいテキストに進んで「高校上級用・英作文」の1回目「基本時制」をやった。学習院大の「この手紙がロンドンに着くまでにどのくらいの時間がかかりますか。」は答え方が二つある。動詞「かかる」takeを使うなら How long does it take this letter to reach London? だし、接続詞「まで(に)」beforeを使うなら How long is it before this letter reaches London? とやるかどちらかだ。両方使ってしまってヘンテコな英文になってしまった。今日は特殊な「比較構文」not so much A as B を勉強した。後のasが「〜と比べると」の意味の接続詞だから直訳すれば「Bと比べれば、Aはそんなにたくさん・・ない」となるから、「Aというよりは、むしろBのほうだ」と和訳する。AとBが逆にならないように注意しよう。
 1年生YO君は前回「マザーテレサ」を読んで「不定詞」の基本用法を復習した。内容理解もよく出来ていた。今日は部活疲れがでてどうも1,2枚目の長文を読む気力が出なかったね。「比較構文」や「部分否定」に関する英作文もたくさん書いてみた。 尾上

(追記)週末、まだ9月のように暖かな「鎌倉」に行った。紅葉まっさかりの「箱根山」を越え湘南のハイウェイを快適に飛ばして。「江ノ島」から先は渋滞するので水族館の近くに駐車すると具合が良い。「ここからは鎌倉まで江ノ電を利用してください。」との趣旨の「パーク&ライド」を知った。5時間の駐車料と2人分フリー乗車券がセットで1500円だ。
 「江ノ島」に渡る橋から江ノ電の駅までの10分の商店街ぶらぶら歩きも楽しい。歩行者天国のように狭い道にはカップルや家族連れが道一杯に広がってすれ違い「江ノ島」や「水族館」に進んで行く。明治時代の老舗羊羹「玉屋」はまだまだ健在。羊羹だけの製造販売店なんて今時珍しいでしょ。
 むかし子供たちも一緒に「JR大船駅」から懸垂型の「モノレール」に乗ってここまで来たなあ。ロープウエーのようなもので、自動車道路の上にレールが敷設してあるから、高級住宅街の屋根を見下ろし、すぐ真下に往来する車を摺るような近さで快適に走る。「乗り物好き」の子供たちも私も大興奮だったよ。
 ひさしぶりに来てみたら裕福な老人向けらしき高層マンションがいくつも建って景観をずいぶん損ねているね。しかし古い旅館や魚屋も残っていて新旧入り混ざった小道には、サーフボードやモビールなどのアクセサリーの店もたくさん。ぶらぶら見て歩くうちに「江ノ電」の踏切と駅に着いた。木造の小さな駅舎とこぶりな緑色の電車。すぐに昭和の昔にタイムスリップできるよ。
 この日のお目当てはちょっと贅沢に「フランス料理」。鎌倉駅西口の「源氏山」麓の扇ケ谷にオープンしたレストランでランチを味わいに。そこは鎌倉の3大洋館といわれる「古我邸」が最近一般公開されたもので、もとは明治時代の三菱財閥のお屋敷だった。戦後は米軍GHQに一時接収され、後に有名なカーレーサーの古我さんのお屋敷となっている。
 展望のよい窓辺のテーブルに座ると、外に広いテラスがあってデッキチェアでお茶も飲める。三崎のサバ・鴨肉のフルコースと美味しいコーヒーを楽しんで庭に出たら、一匹のリスが目の前ですばやく大木の枝から枝へ。咲き残りの白いジンジャーの甘い香りが漂う。遠くに七里ヶ浜、背後を「源氏山」の岩窟に囲まれた自然豊かな邸宅だった。
 坂下の門の前に邸宅をスケッチする人。すると「人力車」が現れた。ここは駅前で客引きする車夫たちがかならず立ち寄っていく観光名所らしい。鶴岡八幡宮に「七五三」のお参りに来ました、という紋付き袴の男の子と母親が邸宅を背景に記念撮影していたよ。その昔、古我さんはここからレーシングカーに乗ってさっそうと出発したそうだ。湘南ボーイのハシリかな。
2015/11/09 (Mon) 23:45


英語ともうひとつ外国語
英語ともうひとつ外国語
2015年11月8日(日)御殿場市民会館にて 「紅葉の金時山」
 また「金時山」に登ったら途中で外人がふたり下ってきた。いつものクセで話しかけると「オーストラリアのメルボルンから来ました。」と言う。「私は2度行ったことがあるよ・・」と言ったら握手を求めてきた。20年前に静岡県内の高校生100名を組織して吹奏楽のオーストラリア遠征を実施しシドニー、メルボルンを旅行した。裾野市の姉妹都市「フランクストン市」では高校合同演奏と50の家庭で生徒100名のホームステイも体験させてもらった。メルボルンの郊外でちょうど湘南海岸のような海辺のリゾート地で人情も暖かだったなあ・・・。

 いつもの公民館が地域の「文化祭」のために借用できず、この市民会館の4Fをお借りした。今日の昼間はこの会場で「科学の祭典」が開催され、たくさんの親子連れが押しかけて「化学」や「物理」「生物」の実験を楽しんでいた。静大や沼津高専だけでなく県東部の高校生たちもブースを出して、日頃の研究成果をチビっ子たちに教えていた。わたしも1時間ほど見て回って、「リコー(株)」が紹介した「コピー機」の原理がとくに興味深かった。とても意義のある企画だった。
 YAさんは前回「自己中心主義を克服するには」を読んだ。比較構文の書き換えは、受験生が英語力を試されるところ。しっかり復習しておきたい。Nothing 〜 more 〜ときたらthanは?と探せるように。Nothing〜 so〜ときたらasはどこにある?もしなければ省略されているんだ。今日は「疑問」を勉強した。並べ替え問題が予想外に難しかったね。 how soonや how difficult、how far などの疑問詞はセットで文頭に移動させなくてはいけない。
 一年SEさんは前回「動名詞」の用法を勉強した。ほぼマルがもらえたね。和訳では Trying to understand a difficult English sentence only by looking up each word in the dictionary and changing it into Japanese is not the best way. が長めでつかみにくかった。動名詞や不定詞が使ってあってどこがSVなのか困ったね。and の後にchangingとあるから、前方のlooking とで A and A'の関係になって並列していることがわかる。それでis の主語はTryingだとわかる。「それぞれの単語を辞書で調べて日本語に変えることだけで、難しい英文を理解しようとすることは最善の方法ではない。」今日は難しめの長文問題を2題解いてから「比較構文」と「接続詞」の問題をいくつかやってみた。
 T年生の男子が体験に参加したのでSEさんと同じプリントをやってもらった。英語が好きで得意なようなのでUG会に入っておおいに磨きをかけてください。 尾上

(追記)母校外語大の「ロシア会」会報が届いて、鈴木教授の「府中だより」を読んだ。外語大は私たちの頃の北区西ヶ原から京王線の府中市に移転しているからタイトルも「府中だより」。私も時折「ロシア会・総会」に参加する時には、新宿から中央線で「武蔵境」まで行き、西武・多摩川線の「是政」行きに乗換えて「多磨駅」で降りると目の前にある。昔の「調布飛行場」の跡地でICUやアメリカンスクールとも隣り合わせになる。
 私たちの頃は男子7、女子3の比率で「バンカラ」な気風の学校だったが、今ではちょうど逆転してまるで「女子大」のようにおしゃれなキャンパスだ。
たまに「外語祭」をのぞいてみるたびにビックリする。フラメンコ、ベリーダンス、バリ舞踊、バレエなど女子中心のカラフルなサークルが一杯。ドキッとするような衣装のままで校舎内を走り回っているよ!
 昔は「横浜国大」と共に「二期校」だったから、東大や一橋大などの「一期校」の試験に失敗して「第2希望」で合格した人の集まりだった。勿論ここが「第T希望」と意気揚々の人も一部いたが。入学した以上は「専門語学」を、社会に出るときの「武器」にするよう求められていた。しかし、ほとんどの学生たちの思いは、「会話技術」「翻訳技術」ではなくて「科学」をやりたかった。それで3年生からは「語学文学」コースと「国際関係」コースの2つから選択した。
 つまり「人文科学」か「社会科学」を大学は用意してくれた。私は「言語学」のコースを選択し、結果チョムスキーの「UG理論」に出会うことが出来た。
私のように高校教員になる人もちらほらいたがたいていはビジネスの世界かジャーナリズムの仕事についた。さらに学びたい人は「東大」や「一橋大」の大学院に進学してアカデミックな道を究めた。
 最近の改組で、「外国語学部」ひとつの単科大学から「言語文化学部」と「国際社会学部」という「2学部制」になっている。が、きっと国家予算はむかし
のように「鳥取大」の次のビリ2で、カリキュラムも昔とそうは変わっていないでしょう。
 「府中だより」によると、昨年外語大は文科省の「スーパーグローバル大学」の指定をうけ、「社会のグローバル化を牽引する大学」の24大学のひとつに指定されたのだ。さらに本年度から都立進学指導高校との連携を打ち出したそうだ。名門戸山高校、青山高校、西高校などのほかに私立のICU高校とも連携するらしい。他県の高校は不利になるのかねえ。心配だよ。
 河合塾の公表した入試難易度では「フランス語科」が「東大・文V」の難易度を超えたそうだ。7割をしめる女子学生の関心がやはりファッションとグルメの国フランスにあるのだろうか。インターネットや輸送システムの発達と共に、ますます世界が身近な存在になって、英語だけでなく複数の外国語に熟達した青年を求めているんだね。
 外語大でロシア語を専門に学んでおいてよかったなあ。2020年の東京オリンピックを機会に、中国人だけでなく隣国ロシアからもロシア人がどんどん訪問する時代になると思うよ。私のロシア語はシベリア木材買い取りやロシア合唱団の通訳のアルバイトと新婚旅行くらいしか生かせなかったけど、これから後輩たちの活躍にはおおいに期待できそうだ。
2015/11/08 (Sun) 23:39


やはり大事な5文型、動詞の後はナニ?
やはり大事な5文型、動詞の後はナニ?
2015年11月5日(木)裾野市民文化センターにて 「東山湖」
 東山湖までレイチェルで一走りが最近の日課になった。我が家から「ゼロックス研修所」「二の岡フーズ」「SBS展示場」を通り、「二の岡交番」でR138を渡ると「秩父宮公園」に着く。桜並木がすっかり色づいて秋も深まったと感じる。垣根に沿ってバラの香りを嗅ぎながら「キルト・ミュージアム」まで来ると「東山湖」が目の前に開ける。湖面に映る「逆さ富士」を見ながらこの湖岸をひとまわり。今日も都会からやってきたたくさんの太公望たちが釣り糸を垂れている。若いカップルの姿が増えたなあ・・・。

 KI君は前回「疑問」の単元で、「太郎がなぜあんなことをしたか見当がつきますか。」を Do you think why ・・とやり、「この機械を発明したのは誰だと思いますか。」も Do you think who ・・とやってしまった。共に間違いだよ。前はDo you know why・・? だし、後は疑問詞を文頭に移動してWho do you think ・・?と書く。なぜなら、前の文はYes-No Questionだし、後の文はWh- questionなのです。動詞が「つけたし的」なthink, believe, supposeやsay の時は、聞きたい「疑問詞」だけを文頭に出すのです。今日は「英文法・英作文演習」のフィナーレ、「動詞の語法」をやった。55題に挑戦して正解は60%だった。80%まで高めて欲しいな。
 EC君も同じ第20課「動詞の語法」をやった。自動詞か他動詞か。自動詞なら後に補語(名詞、形容詞)がくるかこないか(SV;SVC)、他動詞なら目的語が人か物か(SVO)、両方とるか(SVOO)、目的語の後にさらに補語がくるか(SVOC)。これが1年でやった5文型の基本で、それぞれの動詞が複数の文型に属するから話がヤヤコシイ。55題に挑戦して正解は60%(つまりセンター試験の全国平均点)だった。80%まで高めて欲しいな。たとえば、doubtはトランプの「ダウト!」と同じで「ウソだろ!」の意味。「マチガイだと疑う」こと。ところがsuspectは逆に「疑いながらも正しいと思う」の意味。つまりthinkと同じ。名詞でsuspectといえば「事件の容疑者」のこと。
 MIさんは前回「比較表現」のnot so much A as B (AというよりむしろBだ)の使われる入試問題を和訳してもらった。同志社大や学習院大はほぼ正解だったが、名古屋大の和訳で With the best will in the world he could not have known that the three figures who were making history at the time were Van Gogh, Cezanne and Gauguin; ・・が難しかったね。good will は「好意」の意味だけど、最上級をつかうこの慣用句は「譲歩」の意味をもたせて「どんなにがんばっても・・ない」の意味になる。動詞が仮定法になっていることに気づいて「〜ということを知らなかったであろう。」と訳せたから今一歩だったのに。今日は最初に「自由英作文」にチャレンジ。長崎大の「日本に住む外国人が増える傾向があるがその長所と短所は?」というテーマで100語で書く。文法の間違いが少なくしっかり書けていた。しかし65点の点をつけたのは随所に「日本語的表現」のままであること。「もっと」とか「ますます」とか「「程度」の形容詞や副詞がないと趣旨がつたわらない。筆者の気持ちや判断を表すためにcanやmay、must、shouldなど、助動詞も適宜つかわないとすべてが「断定」になってしまうね。
 2年生のTA君は前回から「比較構文」に入った。まず as〜 as構文をやったらほぼ完璧にできたね。ただし、前のasと後のasが別物であるとわかっているかな。「君は彼女と同じくらい上手にうたえますか。」は Can you sing as good as her? ではマチガイ。 後のasは接続詞で「(彼女ができるの)とくらべて」の意味。だからSVで、as she canとなるはず。前のasは、「同じくらい(上手に)」という意味の副詞だから as well と書かなくてはいけない。ということで Can you sing as well as she (can)? 今日はさらにas〜 as構文の特殊なものをいくつか勉強した。
 次回12日(木)の裾野教室は、隣接の「生涯学習センター」に変更になります。 尾上

(追記)NHKFMで「今日は一日ブラバン三昧」を聞いた。3日(文化の日)、昼から10時間もマラソン放送だったから、ちょっとは聞いた人もいるでしょう。司会はトランペットを中高6年間吹いていたという三倉茉奈(マナ・カナ姉妹の一人)と作曲家の宮川彬良。ゲストの一人は丸谷明夫、通称マルちゃん。「吹奏楽コンクール」のフィナーレを飾る「全国大会・高校の部」が11月1日に名古屋国際会議場であったが、大阪府立淀川工科高校を40年間率いてきて、今回も含め金賞を連続40回も獲得させた人。
 丸谷先生は音楽じゃないよ。理科の先生だよ。定年もとっくに過ぎて70歳になるのに今でも顧問を引き受け、全国大会で指揮をしてまたまた「金賞」に輝いたのだ。トルコの「軍楽隊」から始まったともいわれるブラスバンドの歴史や古今の名曲にもふれたあとは、過去の「全国コンクール」の名演奏の話に花が咲いた。秋田県「花輪高校」の「シェヘラザード」、神奈川県「野庭高校」の「シバの女王ベルキス」など全国コンクールの歴史的名演奏もひさびさに聞くことが出来た。最後に浜松の「ヤマハ吹奏楽団」が初演した「メトセラU」の名演もとてもなつかしかった。どの団体もプロの楽団では出せないような「緊張感」と若者たちの「情熱」があふれていて感動したよ。
 オペラ「運命の力」序曲も私も指揮したことがあるからなつかしい。丸谷先生が若い頃吹奏楽の師と仰いだ故・得津武先生が、西宮市立「今津中学」を指揮して金賞に輝き、全国に名を轟かせたのはもう50〜60年前。その頃私も宝塚中学でトランペット、甲陽学院高校ではアルト・サックスを吹いていた。共に少人数の同好会のような部活動だったから、コンクール出場なんて考えもしなかった。高校のあった阪神電車「甲子園」の一駅だけ隣の「今津」にそんなビッグな中学があったとは知らなかったなあ。
 40年前島田商業高校時代、全県の吹奏楽顧問・指揮者の研修会が「西熱海ホテル」で開催され、西宮市から得津先生が特別講師に招かれて私も一泊で参加した。この日は「英語科」の私が単なる引率顧問でなく指揮者として生徒たちの先頭に立つことを決意した思い出の夜だった。得津先生はまだ12歳の中学生が初めて楽器にふれて、1〜2年後にはプロ演奏家に近い音が出せるようになるまでの指導法をたんたんと語ってくれた。この熱血先生は子供たちへの愛情が溢れて、音楽つくりを通じて「学ぶ喜び」を教えていたのだと思う。それこそ教育の原点だね。
 ところで、UG会3年のTAYさんはS高の吹奏楽部でオーボエを吹いてきた。高音部のリード楽器でとても吹きにくいし、一人だけのパートだから責任重大。この「文化の日」に学校で開催した「秋のつどい」での演奏が彼女の高校最後のステージとなった。素晴らしい思い出になったことでしょう。
2015/11/05 (Thu) 23:24


The more SV, the more SV (〜すればするほどますます)の変形
The more SV, the more SV (〜すればするほどますます)の変形
2015年11月2日(月)ゆうゆうホールにて 「ブーゲンビリア」
 もうじき立冬というのに、南熱海ではホテルの庭先に大きな「獅子ユズ」と真っ赤な「ブーゲンビリア」が!行きつけの立ち寄り湯に入ると、露天風呂から伊豆多賀の海水浴場がみえて、松並木ごしに網代湾の青い海がちらちらと光る。名古屋からきたというおじいさんと、横浜に住む孫たちが一緒になった。熱海は新幹線も止まるしちょうど良いドッキング場所だね。知らぬ人にもきちんと挨拶のできる子供たちだったよ・・・。

 TAYさんは明日が高校の「文化祭」で準備のためお休みした。吹奏楽部でオーボエという難しい楽器を吹いている。これでいよいよ引退だそうだ。すばらしい演奏になりますように。
 TACさんは前回 No habit, no matter how strong, ever abolishes our freedom to change it. の和訳が難しかった。たしかに否定語の主語は和訳しにくいね。「ゼロの習慣は」ではおかしい。例えばNo one was happy. なら「だれも幸せではなかった。」any one was not happy.(非文:any〜not〜はダメな文。)とか「幸せな人はだれもいなかった。」 There was no one who was happy. と訳すね。だから「どんな習慣でも、いかに強い習慣でも、変えようとする自由を奪うようなものは決してない。」と訳すといいね。not・・everはneverのこと。
 TU君は前回「アインシュタインの偉大さ」を読んだ。「比較表現」が難しかったね。All these things seemed to me the less important the longer I worked with him and the better I know him. はとても長い一文だけど、キルならimportant の後だ。The more SV, the more SV(〜すればするほどますます)の特殊構文の前後を入れ替えたバリエーションのようだ。「彼と一緒に長く働いて彼のことをよく知れば知るほど、これらのことが私にはますます重要に思われなくなってきた。」
 OH君は「原因・理由」の表現をたくさん勉強した。because, since, as(〜なので)やnow that(今はもう〜なので)は接続詞だから後にSVがくる。ところがbecause of, thanks to, on account of(〜のために)は前置詞なので後には名詞しかこない。その違いを問う問題が多かったね。Most accidents are due to carelessness on the part of the drivers. 「ほとんどの事故は運転する人の側の不注意によるものだ。」のように、元来形容詞なのにdue toが前置詞のbecause of と同じ働きをしている。
 2年生NIさんは前回、日栄社の「文法・作文演習」が最後の単元「会話表現」だった。15問中正解が8問だったから入試問題になるとそう簡単ではないね。センター試験でもよく問題になるからここもバカにはできない。次回から同じく日栄社の「自修・英作文演習」を始めます。これもいい問題集です。
 1年生YO君は「不定詞」の基本問題をやってみたら全問正解だった。学校での文法の時間がまだ「比較」に入ったくらいなので、先回りして3学期以降に扱う「名詞」「代名詞」「形容詞」・・などの「品詞」に関わる問題を今勉強しています。学校ではきちんとまとめて教わっていないが正解率が高かった。今日の代名詞では日本語の「それ」に対応するものが3つある。 it(前後に何も修飾語がつかない)、one(直前に形容詞がつけられる。例:a big oneとか)、that(後に修飾語がつけられる。例 that of Osaka のように)。もちろん、それぞれの複数形 they、ones、thoseにも注意しよう。 尾上

(追記)私は今もガラケー専門で持たない主義だけど、スマホの普及と共にインターネット利用者が世界的に増加している。昨日の朝日新聞デジタル版によると、東京の民放5社が協同で開発し、見逃したテレビ番組が1週間くらい無料で見られるようになった、とのこと。そこでさっそく「ティーバー」(Tver)にアクセスしてみた。
 全ての番組ではなく「特集」的なものが各局10タイトルほどが登録してあって、お目当てが見つからないこともありそうだしCMがうるさいけど、無料だからこれはこれで主流になりそうだ。いそがしい現代人にはピッタリだね。「光ファイバー」のブロードバンド回線を通ってくるから、地デジの番組がまるでBS放送のように美しい。
 民放はCMのおかげでタダでみられるけど、NHKは7年前から「オン・デマンド」に契約すれば過去の番組が有料で見られるようになった。ラジオ放送では第Tも第2もFMも「らじるらじる」で同時配信しているから通勤通学中でも聞けるね。テレビもいつかはそういう時代になりそうだ。著作権の問題がからんで前途は楽観できないが、隣の韓国や英・仏・独の公共放送ではテレビとの同時配信がもう始まっているそうだよ。ポータブルTVなら24時間でも見られるけど、アンテナの受信に問題があるしワンセグで画像がすごく荒いらしい。それよりも「ティーバー」のほうがきっと日本でも普及するだろうね。
2015/11/02 (Mon) 23:32


センター試験は3,4番をとばして後回しにすべし
センター試験は3,4番をとばして後回しにすべし
2015年11月1日(日)森の腰中央公民館にて 「生ビール」
 もう11月だ。ずいぶん寒くなったね。温かな熱海へ行こう!とネットで調べたら「熱海さかなフェスティバル」を開催中だ。箱根の山を越えて熱海港の突堤に行ったら、おおぜいのグループが懐かしの「七輪」の炭火で魚を焼き生ビールでゴキゲン!私もアワビと金目の干物を焼いてもらった。熱海の海岸は南仏のコートダジュールに比肩できるほど美しいと言われるが、対岸の斜面に林立する白いビルの群れをみながら鼻でも舌でも海を味わったよ。ビールなしだけど・・・。

 YAさんは前回「人生は次への準備も大切。」を読んだ。A as well as B(BだけでなくAも)は前の方のAを強調するが、書き換えるとnot only B but also A と逆になることに注意しよう。A balance between what is due to the present and what is due to the future is seldom easy・・は3つ目のisの前までがずいぶん長い主語だね。「現在に関わることと将来に関わることとのバランスをとるのが簡単だなんてことはめったにないよ。」否定のseldomがeasyという単語ではなく「文否定」であることに注意しよう。
 一年SEさんは前回、「日本人は本当に礼儀正しいか?・・電車の優先席やゴミ問題を見ると否定的だ。」という内容が少々難しかったね。英作文は学校でも時間が設定されていないからなかなか難しい。特に「動詞の時制」の扱いにもっと注意が払えるといいね。今日も「英作文によく出題される表現T」で和文英訳をやってみた。「彼は日本へ来て初めて刺身を食べた。」は He didn't eat sashimi until he came to Japan.(来るまでは食べなかった)でもいいが、後半を強調した構文にして、It was not until he came to Japan that he ate sashimi. と書けてとてもよかったね。
 MOさんは明日試験があるのでお休み。お母様にプリントを受け取りに来て頂いた。試験が終わったら解答して来週見せてね。 尾上

(追記)箱根・仙石原の「小塚山」859mに登った。「箱根リハビリテーション病院」に駐車して「小塚山別荘地」の急坂を30分くらい登っただけだけどね。「芦ノ湖」を発した「早川」が「ルネ・ラリック美術館」の前の橋をくぐり、このあたりで深い渓谷を削って流れを速めていく。「箱根の山は天下の険・・万丈の山、千尋の谷・・」と歌われるのはここから湯本に至る「旧鎌倉街道」のあたりかもしれない。いまは国道138号線だ。
 「早川橋」の上から見下ろすともう川岸の木々が色づいて、ふりかえると「金時山」から「明神岳」へとなだらかに連なる箱根外輪山の稜線もすっかり紅葉して美しい。「小塚山」と「台ケ岳」の峠を抜けて「強羅」に至る道も私の大好きな道だ。10数年前「ポーラ美術館」が建ったあたりは昔から「ヒメシャラ」(姫沙羅)の原生林で、その太くツルツルと光沢のある赤い幹と早くも紅葉した葉がとても美しい。「ナツツバキ」の仲間の高木だから夏には真っ白な花を一杯につけて幹の色によく映える木だ。
 「早川橋」のたもとに別荘地の案内図が立っていて、「明治大学」「美白の館」「日動画廊」などが標示されている。急坂の途中に「京都外語大」のセミナーハウスがあり、そこを左折してぐんぐん登っていく。ダイモンジソウや長い軸の先に白い穂をつけたサラシナショウマがこんなところにも。ずいぶん古くからある別荘地のようだ。苔むした石垣にはイワタバコの葉がビッシリと。初夏にはきっと白や紫の花が咲いて美しいだろうな。
 別荘地の舗装道路が途絶えたところで登山道がきえかけている。もう頂上に近いと思われる。コンクリートの小屋を見ると「温泉の加熱施設」で、ここの別荘地の各戸に配給するものらしい。竹やぶがうっそうと生い茂ってとても先には進めないので今日はここまで。頂上近くの別荘の敷地には巨大なヒメシャラが天にむかって聳え、ブナの巨木も大枝を四方に広げて実に見事な原生林だ。
 週末の紅葉の季節というのに,ここでは別荘住民の人影も車も全く見えない。しかしこの急坂をひっきりなしに登ってくるミキサー車がうるさい。工事現場まで来ると、立て札に「発注、静岡市鈴木郷史(個人住宅)」と書いてある。去年から2年がかりで鉄筋で2棟も同時に建設中。「別荘ばなれ」のこのご時世にこんな大きな建物を個人で新たに建設するなんて、よほどの金持ちなのかなあ・・・。
 帰宅してから人名で検索してみたら、なんとポ−ラ化粧品の社長だったよ。ピカソ、ゴッホ、ルノアールなどの名画を所蔵する「ポーラ美術館」の創始者一族なのだった。別荘の窓から自分の美術館を見下ろそうという趣向なんだね。
2015/11/01 (Sun) 22:35


疑問詞は文頭にだす。英語は移動の言語だ。
疑問詞は文頭にだす。英語は移動の言語だ。
2015年10月29日(木)裾野市民文化センターにて 「イルミネーション」
 塾への行き帰りに「時の栖」の横を通って、しばらくやっていた「サーカス」の大テントを片付けているな、とながめていたら、数日の内に今度は恒例の「イルミネーション」が完成したようだ。年末年始にかけては、これが冬の風物詩になっておおぜいの観光客を呼び込むはずだ。今日帰り際に車をとめて少し歩いてみると、真っ暗闇の中にこのサクラ並木だけが発電機の光で強烈に明るい。それはいつもと変わらないけど今年のテーマが何かはっきりしないね。まだ未完成なのかな・・・。
 KI君は前回「受動態」でいくつか失敗したね。たとえばLet us do away with all ceremony.(儀式をすべて廃止しましょう)を受動態に書き換えるには「目的語」が存在しないといけない。ここではall ceremony に着目してdo away withをひとまとまりの動詞とみなすことだ。Let で始まる命令文は維持しなくちゃいけないから、 Let all ceremony be done away with (by us). となる。今日は「疑問」を復習したが、語句並べ替えで予想外にてこずったね。「あとどれくらい経てば」はHow soon・・・?「〜がどんなものであるか」は ・・・what 〜 is like。
 EC君も今日「疑問」の文法・作文問題に取り組んだ。How come her French is so bad?(なぜ彼女のフランス語はあんなにひどいの?)冒頭のHow comeは How does it come that・・・(どうしてそうなるの?)の省略形だと考えれば理解しやすいでしょ。Why とちがってSVの語順であることに注意。
 MIさんは前回、「疑問」の構文を勉強した。ほぼ完璧だったけど、間接疑問文で What time did you say he was coming here? の並べ替えに苦労したようだ。動詞がthink, believe, imagineの時に従節の疑問詞が文頭に移動する理由は何だろう?それは Yes, No-Question ではないからだ。その意味で動詞sayも同じ扱いをするよ。日本語で言い換えれば「彼がここに来るのは何時だって言ったっけ?」ということで、knowやrememberなら「何時にここに来ると言ったか覚えてる?」との違いで区別できそうだね。入試の和訳もとてもよく理解できていた。ただし、カンマやダッシュなどの句読点は、「間」を開けることで前述の説明をする働きだから、飛び越えて前方を「修飾させない」ことが肝心。「カンマはキル!」だ。
 2年生のTA君は前回、「不定詞構文」の和訳でかなり難問にぶつかったね。東洋大では主語がとても長くて述語動詞が見つからないほどだった。tends to〜、make possible〜の前までが全部主語だったのだ。今日は「仮定法現在」というむずかしい構文を勉強した。「要求・提案・主張」などの動詞があるとその内容文には動詞の「原形」を用いて、まだ実行されてないけど・・、の意味を込める。だから「仮定法」という「仮の気持ち」を動詞で表すのだ。
 1年生SEさんは前回、「仮定法」の文法・作文をやってみたが初めての項目で難しかったね。「今〜ならば〜だろうに、」と「昔〜だったなら、〜だっただろうに、」の2つの典型を区別して、動詞の語形をしっかり判別できるよう頑張ってね。今日は「不定詞」を勉強して、接続詞+SVの節を不定詞句に書き換える問題をやって苦労したね。 尾上

(追記)「同窓会」の幹事として、進行というのは事前の準備と工夫が必要だ。4日前に東京・荻窪で開催した母校オーケストラの第2回同窓会では、直前のメール連絡で「50年前の思い出を中心に5分以内でスピーチをお願いします・・」と、書いて送った。当日の司会は私がやらずに、共同発起人のHI先輩にお願いしたのも正解だった。
 2年前の第1回目には「自由に近況報告をして・・」といったら、先輩の某氏が自分の長い音楽生活を資料片手に得意になってとうとうとしゃべり始めてなかなか止まらない。3,4年も後輩で彼とは面識のなかった人には何も面白くなかった。その苦い経験をふまえて今回は「近況報告」を思い切ってやめた。結果は2年前よりずっとうまくいった、と私は思う。すくなくとも気分良く散会できた。、次は3年後に会いましょう、と。
 東京外語大を卒業後、それぞれが専門の外国語を生かして商社、銀行、出版界、NHK,大学教授など世界を股にかけたような人がほとんどだから、定年までの数10年間には手柄話、失敗談、自慢ばなしには事欠かないはず。しかしそれを10分で語るには短かすぎる。「あの頃〜君とは〜をして遊んだ。」とか、「〜の曲が難しくて〜さんに教えてもらったなあ・・」という話が共通の話題になったほうが楽しいね。「50年前にタイムスリップして思い出を確かめ合う会」になったよ。
 開催の通知は20〜30人くらいが対象だったがそのうち12人も参加してくれたから大盛況だ。50年ぶりに出現した人は「紅顔の美少年・美少女」からずいぶん風貌も変わっていて、それぞれの「おじいさん、おばあさん」の顔になっているから、なかかなかイメージをダブらせるのが難しい。現役学生たちの「定期演奏会」が始まる前の2時間だけにしぼって、各自かってにお茶と軽食をとりよせて、実になごやかなパーティが開催できた。うまくいったよ。
2015/10/30 (Fri) 0:29


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