「シュスラン」
今年は富士山麓のあちこちで「ラン科」の「シュスラン属」で「ベニシュスラン」、「ツリシュスラン」を発見し、昨日は初めての「シュスラン」を見ることができた。一人の花友の情報をたよりに富士市の「丸火自然公園」に行った。富士山麓の森の中の広大なキャンプ場で「少年自然の家」がある。御殿場からは国道469を走ればわずか30分だ。あったよ!初対面だ!淡いピンク色をした小鳥のクチバシのような花が一本にたくさんついて可愛いなあ。葉の中央に白い葉脈が1本走り光沢があるのでシュスランの名がついたらしい。繻子(しゅす)織は光沢のあるビロードのような布のことだ。
そして今日7日は「シュスラン属」で4種類目の「アケボノシュスラン」が見たくて、箱根芦ノ湖から「鞍掛山」に登り最短距離の「椿ライン」を下って湯河原に行った。「日金山」ハイキングコースを登山口から歩き始め30分ほどで目的の渓流に着いた。ここにアケボノシュスランが咲くことも数年前に別の花友の情報からだ。涼しいそよ風の吹く渓流の中の丸い岩の表面にびっしりと40~50本も!こちらの葉はほの白い葉脈が3本はしり、同じく小鳥のクチバシのような白い花を1本に1~2個咲かせていた。ほんのり赤みをさしているのでアケボノ(曙)の名が冠せられたのかな・・・
今日は木曜日。「裾野教室」があれば授業の内容が書けるのですが、今年4月以来しばらく休止しているので、「UG会」の名称の由縁であるアメリカの言語学者「ノーム・チョムスキー」についてのお話をしようと思う。題して「UGとは?」
UGはUniversal Grammarの頭文字で「普遍文法」の意味です。2007年3月、高校教員退職後1年務めた予備校「三島進学ゼミナール」が高校部を廃止するというので、三島の「ゆうゆうホール」で初めて自分の英数塾を立ち上げた。オープンするのに名称を考えたら「UG会」が浮かんだのは西宮の高校時代にやっていた通信添削「Z会」(実力増進会)のもじりでもある。(自分の故郷長泉町に本社があったとはオドロキ!)大学時代から教員時代を通じて40年忘れずに研究を続けてきたのは「チョムスキーのUG理論」だったからね。しかし、しばらくすると「三島駅」のまん前に黄色い「UC塾」の看板が立っていることに気が付いて悩んだ。そこを尋ねてみると経営者は「内田」さんでUchidaのイニシャルということだった。
私は大学3年でハンガリー語の徳永康元教授から「言語学」のてほどきをうけ4年の時、夜間に渋谷駅前のビルで始まった「理論言語学講座」に入学した。東大の服部四郎・早稲田の川本茂雄・慶応の鈴木孝夫という言語学会のそうそうたる大先生の講座を受講することができた。おまけに授業料免除で!特に東大の藤村靖先生の「変形文法」の講座は大きな衝撃だった。「能動態」を「受動態」に書き変えるルールを打ち立て、言語を数式で表現しようという発想はその後の「生成文法理論、UG理論」に発展していった。米国MITに留学し「ベル研究所」でも活躍した藤村先生はチョムスキーの紹介者として、新刊の「言語の構造」Linguistic Structuresを教材に新しい言語理論を伝えてくださった。 尾上
