「新道峠ツインテラス」
「河口湖」の北側に壁のようにいくつもの山々が連なって「西湖」に向かっている。それは「御坂山塊」と呼ばれて、「御坂山」と最高峰の「黒岳」から西の「十二ケ岳」や「王岳」までずっと富士山を見ながら尾根歩きが楽しい人気のハイキングコースなんだ。車で甲府に行くには国道137号で東側の「河口湖」から「新御坂トンネル」か、西側の「精進湖」からR358で「右左口峠」(うばぐちとうげ)のトンネルを抜けていくのだが、13年前もう一つ真ん中の「大石峠」の下を掘削して「若彦トンネル」が開通し「河口湖」から「芦川」にぬける甲府盆地への近道になった。この芦川村に下ってから「黒岳」に向かう林道を登っていくと「すずらん群生地」に至る。
先週はその群生地に駐車してから登山をスタートした。「御坂山塊」の急な傾斜を登りきると尾根道に出てそこが「すずらん峠」だった。目の前に巨大な富士山が迫り足元に真っ青な「河口湖」を見下ろしているよ。一旦「破風山」1674mに登ってから下って行くと目的地の「新道峠」に到着した。うわさに聞いていたように、そこには真新しい木製の「テラス」が二つ作られて富士山の最高の展望台になっていて驚いた。素晴らしい!この峠には8月になると長い茎の先に白い花を咲かせるレンゲショウマの大群落があって何度か見に来たことがある。昔は自分の車でその間近まで来られたのに、ゲートができて有料のシャトルバスに乗らないと近づけなくなった・・・
3年生のMUさんが珍しく和訳で手こずった。In the process of burning gasoline, cars also produce carbon monoxide, a poisonous gas; nitrogen oxides, the main source of urban smog; and burned hydrocarbons, the main source of urban ozone. ではカンマが3つ、セミコロンが2つもあって難しい。まずはいつもの注意に従ってA and A’のルールに気づいてほしかった。burned hydrocarbonsと並ぶのはnitrogen oxidesだけじゃなくて更にcarbon monoxideもproduceの目的語だね。「カンマ」が前の語句の説明「すなわち」になるから、それぞれに説明が加えてあって、そのために3つの並列が2つの「セミコロン」でつなぐことになったのだね。記号で表せばA, a; B, b; and C, cのようになる。「車は更に、ガソリンを燃やす過程で、有毒ガスの一酸化炭素と都会スモッグの主原因の窒素酸化物と、都会オゾンの主原因である燃やした炭化水素も発生してしまうのだ。」
OK君は「部分否定」を勉強した。中学で勉強したnot always〜は「いつも〜であるとは限らない」とか「〜であるわけではない」と訳すと教わったね。なぜか?「いつも〜しない」の訳では「完全否定」つまり可能性が0%になるからだ。「いつも〜する、ということではない」と肯定文にしてから否定すればいいのだ。つまりnotは「全文否定」だから、alwaysやnecessarily, quiteなど100%の意味を持つ語句がくる時には注意が必要なんだ。形容詞も100%のevery、both、allがそれだ。OK君、今日の和訳でもルール「A and A’」に注意が必要だったね。To put it more precisely, loneliness results from a discrepancy between one’s desired and achieved levels of social relations. でachievedが直前のdesiredと並んで共にlevels(複数形に注意)を修飾するね。「もっと正確に言えば寂しさとは、人間関係で人の『願望のレベルと達成したレベル』の間の格差から生れるということだ。」 尾上
