高校英語UG会 三島・裾野・御殿場

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カンマとセミコロンの使いわけ
カンマとセミコロンの使いわけ
2023年12月10日(日)御殿場市民会館にて
「新道峠ツインテラス」
 「河口湖」の北側に壁のようにいくつもの山々が連なって「西湖」に向かっている。それは「御坂山塊」と呼ばれて、「御坂山」と最高峰の「黒岳」から西の「十二ケ岳」や「王岳」までずっと富士山を見ながら尾根歩きが楽しい人気のハイキングコースなんだ。車で甲府に行くには国道137号で東側の「河口湖」から「新御坂トンネル」か、西側の「精進湖」からR358で「右左口峠」(うばぐちとうげ)のトンネルを抜けていくのだが、13年前もう一つ真ん中の「大石峠」の下を掘削して「若彦トンネル」が開通し「河口湖」から「芦川」にぬける甲府盆地への近道になった。この芦川村に下ってから「黒岳」に向かう林道を登っていくと「すずらん群生地」に至る。
 先週はその群生地に駐車してから登山をスタートした。「御坂山塊」の急な傾斜を登りきると尾根道に出てそこが「すずらん峠」だった。目の前に巨大な富士山が迫り足元に真っ青な「河口湖」を見下ろしているよ。一旦「破風山」1674mに登ってから下って行くと目的地の「新道峠」に到着した。うわさに聞いていたように、そこには真新しい木製の「テラス」が二つ作られて富士山の最高の展望台になっていて驚いた。素晴らしい!この峠には8月になると長い茎の先に白い花を咲かせるレンゲショウマの大群落があって何度か見に来たことがある。昔は自分の車でその間近まで来られたのに、ゲートができて有料のシャトルバスに乗らないと近づけなくなった・・・

3年生のMUさんが珍しく和訳で手こずった。In the process of burning gasoline, cars also produce carbon monoxide, a poisonous gas; nitrogen oxides, the main source of urban smog; and burned hydrocarbons, the main source of urban ozone. ではカンマが3つ、セミコロンが2つもあって難しい。まずはいつもの注意に従ってA and A’のルールに気づいてほしかった。burned hydrocarbonsと並ぶのはnitrogen oxidesだけじゃなくて更にcarbon monoxideもproduceの目的語だね。「カンマ」が前の語句の説明「すなわち」になるから、それぞれに説明が加えてあって、そのために3つの並列が2つの「セミコロン」でつなぐことになったのだね。記号で表せばA, a; B, b; and C, cのようになる。「車は更に、ガソリンを燃やす過程で、有毒ガスの一酸化炭素と都会スモッグの主原因の窒素酸化物と、都会オゾンの主原因である燃やした炭化水素も発生してしまうのだ。」
 OK君は「部分否定」を勉強した。中学で勉強したnot always〜は「いつも〜であるとは限らない」とか「〜であるわけではない」と訳すと教わったね。なぜか?「いつも〜しない」の訳では「完全否定」つまり可能性が0%になるからだ。「いつも〜する、ということではない」と肯定文にしてから否定すればいいのだ。つまりnotは「全文否定」だから、alwaysやnecessarily, quiteなど100%の意味を持つ語句がくる時には注意が必要なんだ。形容詞も100%のevery、both、allがそれだ。OK君、今日の和訳でもルール「A and A’」に注意が必要だったね。To put it more precisely, loneliness results from a discrepancy between one’s desired and achieved levels of social relations. でachievedが直前のdesiredと並んで共にlevels(複数形に注意)を修飾するね。「もっと正確に言えば寂しさとは、人間関係で人の『願望のレベルと達成したレベル』の間の格差から生れるということだ。」 尾上
2023/12/10 (Sun) 23:30


指揮者デビュー
指揮者デビュー
2023年12日7日(木) 
「明星ケ岳に登る」
 箱根の強羅温泉に旅行したことがあれば、きっと真正面にそびえる「明星ケ岳」を覚えているでしょう。頂上近くの草地に切り取られた大きな「大」の字が読めるね。そう、そこで毎年8月16日、お盆の最後に「ご先祖様の送り火」として灯されるのが「大文字焼き」で、始まってから100年になったそうだ。今年も雨模様の中実施されたのを見に行ったよ。京都東山で同じ日に開催される「大文字焼き」は400年以上の歴史があって「五山の送り火」の名で有名だけど、一本線のかがり火だから街中から見上げると少々貧弱に見えたよ。しかしこちらは2本線で隈取りした「大」の字なので、宮城野の渓谷をはさんで向かい合う強羅の街からははっきりよく見えるんだ。
 4日の朝、箱根宮城野の「明神ケ岳」登山口から出発。紅葉の枯葉を踏みながら急斜面を90分登り、いよいよ山頂かと思う時パッと展望が開けた。樹木や草が刈り払われた広い急な斜面に出た。大きすぎて「大」の字のどの部分か判別できないが一番上らしい。真正面にそびえるのは「早雲山」と噴煙の立つ「小涌谷」だ。その山麓で直線的に区画された大きな市街地は強羅温泉のようだ。目を凝らしてみると「強羅駅」から一直線に登って行くのは「ケーブルカー」。その左に「強羅公園」と「明星中学」のグラウンド、「彫刻の森美術館」も見えた。ここは明治の偉人「渋沢栄一」が開発したリゾート地なんだ・・・

 今日は木曜日。「裾野教室」の日ですが今年4月以来しばらく休止しているので、「吹奏楽と私」についてお話しします。今日はその6回目。
 私の正式な「指揮者」デビューは1979年「御殿場南高校」に転勤してからだ。千葉に住む高齢の父親が私たちと同居したいが東京でもまだ勤務があるからと、島田からの中間点になる「御殿場」で合流したのであった。父親は「東名高速バス」で毎朝2時間、新橋まで座ったままの昔の電車よりずっと楽な通勤が始まった。南高では音楽が非常勤講師のため私が吹奏楽部の正顧問に迎えられた。その前年に「御殿場市民会館」がオープンし南高が3月、そこの大ホールで「第1回雪どけコンサート」を生徒の指揮で実施したばかりだった。指揮のできる先生が始めて着任したから大歓迎だったよ。3年生の部員が引退し、新入生も大勢入部してさっそく新メンバー50人で活動が始まった。  
 8月の吹奏楽コンクールに向けて「課題曲」は青木進の「フェリスタス」、「自由曲」は「エリクソン」の「ジュビローソ」に決め猛烈な練習が始まった。小山町須走の自衛隊「富士学校」に吹奏楽団があって御殿場市民にも馴染みもあり、中学や小学校でも吹奏楽や鼓笛隊の活動が盛んな地区で楽器指導の得意な先生も多く集まっていた。その頃コンクールは中学と高校が2日間共同開催していたので、私は中学の指導者たちとの親密な交友が始まった。当時のプログラムを家の天井裏から引っ張り出してみると、第20回「静岡県吹奏楽コンクール東部大会」は8月13・14日「富士文化センター」で開催され、南高は大編成で5位に入賞し始めて県大会への出場権を得たのだ。 尾上
2023/12/07 (Thu) 22:57


in spite of 〜、with all〜の違い
in spite of 〜、with all〜の違い
2023年12月3日(日)
御殿場市民会館にて
「高層ビルで同窓会」
 忘年会のシーズンだね。コロナが収まって3年ぶりのリアルパーティが盛んになっているらしい。先週は30年前の沼津東高校時代の同僚2人との食事会をやった。山口、北条、尾上の頭文字をとって「YAHOOの会」と私が名付けた仲良しグループなんだ。ヤフーじゃなくてヤッホーと読むんだよ。夫人を交えて6人でそれぞれの「還暦」(60才)「古希」(70)「喜寿」(77)「傘寿」(80)を祝う会をかねた忘年会を何度もやってきた。しかし、この夏山口夫人が病気で亡くなって今回は「百か日法要」にあたるので、彼女の眠る小山町の「富士霊園」へお墓参りをしてから「アウトレット」のレストランに行って5人で「献杯」をやった。少々寂しい忘年会だった。
 1日は高校の同窓会が東京六本木で開催されるので家内同伴で出席した。主宰の藤本君が住友系列の社長だった関係で、「泉ガーデンビル」の最上階で東京タワーやお台場が間近かに見える展望のよい「住友会館」を借り切ってそこに30人が集まった。今回の忘年会は「阪神タイガース」の日本一達成祝勝会になったから各人のスピーチは「野球」の話題にしないと聞いてもらえないような盛り上がり方だった。母校が兵庫県西宮市で「甲子園球場」に隣接していたから東京近辺に住んでいてもほとんどが「阪神タイガース」のファン。私もにわかファンにさせられた。藤本は「タイガース」の私設応援団長を自負しているから優勝記念に「とらや」の羊羹を全員に配っていたよ・・・

 3年生のMUさんは文法で「句と節」を勉強した。In spite of my frequent advice, he would not study hard.(たびたび私が忠告したのに、彼はどうしてもしっかり勉強しようとはしなかった)の前半は「前置詞+名詞」だから「前置詞句」という。これを「節」つまり接続詞+SV〜の形に書き変えるにはThough I advised frequently, が正しい。一方Though she has faults, I like her. (彼女には欠点があるけど好きだ)の前半は「接続詞+SV〜」だから「節」という。これはWith all her faults, 又はFor all her faults,のような「前置詞句」に言い換えできる。よく似ているけど@In spite of〜は「〜であるにもかかわらず」で直訳すれば「〜であることに悪意をもって、無視して」から来ているから、SVの内容が来るのに対して、AWith all〜やFor all〜は「〜があるにもかかわらず」で〜には名詞だけが入り動詞haveの意味を持つ、と覚えよう。 尾上
2023/12/03 (Sun) 23:39


「合歓の郷」Band Clinic
「合歓の郷」Band Clinic
2023年11日30日(木) 
「鎌倉古道 湯坂道」
 明日から12月師走だね。標高460mの我が家の近所も紅葉が見ごろになった。箱根もかなり麓まで紅葉が下ったかもしれないと予想して、箱根湯本から始まるハイキングコースの「湯坂道」を歩いてみようと計画した。小田原からの箱根越えは、江戸時代の「畑宿」を通って芦ノ湖に至る「東海道・石畳の道」や、国道1号線の「宮ノ下」を通る「箱根駅伝コース」のほかに、その昔の「鎌倉古道」で「湯坂道」と呼ばれている尾根道を行く道が今も昔の姿で残っている。湯本の「湯坂城跡」から「浅間山」まで2時間が紅葉のトンネルなんだ、さらに石畳の残る「鷹巣山」を越えて行くと1号線に合流し「芦の湯」の古い温泉に至り、「芦ノ湖」まではあとわずかだ。
 月曜日はその道の後半だけを歩いてみようと「登山電車」の「小涌谷駅」に駐車して急な坂を登り始めた。真っ赤な色の登山電車から降りてくる観光客は外人が多いなあ。いよいよ「浅間山」の登山口「千条(ちすじ)の滝」に出た。ここは「蛇骨(だこつ)川」の上流で小さな湧水の滝だ。高さは3mほどで左右に20mも広がって水が千本の白い糸のように流れ落ちて美しい。木の橋を渡り細いつづら折れの山道をジグザグに登っていく。真っ赤なイロハモミジ、黄色のエンコウカエデなどに見とれながら、サクサクとブナの落ち葉を踏みしめ登っていくと、展望がサッと開けて「浅間山」の山頂に出た。広い草地には寝転がって日向ぼっこの若者たち。「二子山」を展望してランチにしよう・・・

 今日は木曜日。「裾野教室」の日ですが今年4月以来しばらく休止しているので、「吹奏楽と私」についてお話しします。今日はその5回目。
 島商では指揮法の勉強を一緒にやった島田二中の首藤先生と島田市役所の新間君との交友が忘れがたいが、後に校長になった江間先生との思い出も懐かしい。武蔵野音大でクラリネットを専攻して、高校の音楽教師になって島商に赴任してきたので正顧問をお願いした。1975年頃、12月の定期演奏会で「ガーシュイン」のRhapsody in Blue吹奏楽版をやることになった。曲の冒頭がクラリネットのソロで始まる、それも2オクターブのグリッサンドの難曲だったが江間先生は完ぺきに吹き上げたのだ。ピアノソロはジャズの演奏のできる東京の女性に依頼しこれも素晴らしい演奏だった。その曲の指揮を私がやったのだから信じがたいね。
 ある年の5月、江間先生と私は「吹奏楽指導者講習会」に参加のため、三重県浜島にできた「合歓の郷」に出張させてもらった。1976年、ヤマハが始めた音楽キャンプで、合宿しながら音楽を学ぶリゾート地だ。全国の高校や中学の音楽教師が1000人も参加して2泊3日で吹奏楽の「部活動指導方法」や「楽器演奏法」などを学ぶ企画だった。アメリカから著名な作曲家アルフレッド・リードやプロ楽団の指揮者フレデリック・フェネルもゲストで参加する大規模な講習会(バンドクリニック)だった。50〜100人の吹奏楽部員を抱える顧問の先生たちの苦労話がここでは共有されて、新たなエネルギーを燃やして各自の学校に戻って行くのであった。 尾上
2023/11/30 (Thu) 22:24


anything but〜、nothing but〜
anything but〜、nothing but〜
2023年11月26日(日)
御殿場市民会館にて
「戦争と外大生」
 「勤労感謝の日」は東京府中市まで母校の「外語祭」を見に行った。ロシア語劇は「レールモントフ」の「仮面舞踏会」をやるというのでそれが第1の目的だったのに開演直前に着いたら「もう満席でーす!」と。しかしもう一つ、外語大創立150年を記念した「戦争と外大生」という特別企画にはネットで予約しておいたので入場できた。つい最近の映画「ラーゲリより愛をこめて」を上映し、在学生がパネルデスカッションをするというもの。映画の主人公は外語大ロシア語科の「山本幡男」で、満州の日本軍特務機関で情報収集をやっていたために戦後ソ連に捕虜として抑留され、帰国がずっと許されず仲間を励まし続けたのに自らはシベリアの地で病死した市井の英雄だ。
 記念テーマの展示室にも行ってみた。太平洋戦争末期の「学徒動員」で200名近くの外大生が戦死したという。山本を含め3人が紹介されて、フランス語科の芥川多加志(芥川龍之介の次男!)はビルマ(今のミャンマー)で戦死したという。もう一人英語科の片山日出雄も詳しく紹介されていた。上官の命令でオーストラリア人捕虜を殺した件で戦後の極東裁判で有罪、処刑されたという悲劇だ。こういう事実が恒久平和のためにいつまでも語り続けられるように期待したいものだ。最後に中庭に展示のテント住居を見に行った。フィンランド留学から戻った矢田安曇さんが仲間と組み立てた中央アジアの国「カザフスタン」の「ユルタ」だ。美味しいワインを頂きながら民族楽器の調べを楽しんだ・・・

 3年生のMUさんは「二重否定の文」never・・without〜はそのまま直訳しないで「・・すれば必ず〜する」のように肯定で意訳した方が良い場合が多い、と勉強した。The reader is not being given something without contributing something: his or her own responsiveness to language, to tone, to argument, to the author’s efforts to communicate the author’s message. では前半が「二重否定の文」なので、「読者は(本から)何かを受け取っているなら必ず(著者に)何らかのお返しをするものだ」。次のコロン(:)以下は直前の「なんらかのお返し」の説明だから、「つまり著者のことば、その語調、その意見や著者が自分の気持ちを伝えたいという努力に対しての読者自身の反応の良さを」と訳せるね。
 OK君は「否定表現」のいろいろを勉強した。His English composition is quite free from mistakes. (彼の英作文には全く間違いがない)でis free from〜は「〜を持っていない」からdon’t haveと同じ。barrier-freeやtax-freeから類推できる。一方、Your offer is far from acceptable.(あなたの提案は受け入れがたい)はfromの後にbeingの省略と見ればいい。「〜からかけ離れている」だからfar from でneverの働きをしている。It is anything but cheap.(それは決して安くない)はbutが「〜を除いて」の意味だと分かれば覚えやすい。「安い、以外のすべて」だから「安い」だけを除外しているね。これもneverと同じ意味になるイディオムだ。逆にnothing but〜は「〜以外に何もない」から、「〜だけ、〜にすぎない」でonlyの意味になるね。 尾上
2023/11/26 (Sun) 23:07


吹奏楽の指揮者に
吹奏楽の指揮者に
2023年11日23日(木) 
「越前岳から大パノラマ」
 金時山に登り始めてもう20年近くなる。山頂1212mは麓にある「公時神社」の奥宮で小さな社が建っている。「金時茶屋」では「登山者名簿」をテーブルにおいて氏名や回数を記入できる。「お百度を踏む」という証として、8年前は100回を越えたので「金時娘」が太い筆で色紙に「登頂証」を書いてくれた。4年前には200回になりまた小屋で書いてもらえたが、昨年6月の300回記念は金時娘が小屋に姿を見せず、足柄の自宅で書いたものを息子の秀峰さんが届けてくれた。大腿部骨折を左右二度もやって山に来られなくなったのだ。山小屋に入るとその天井にびっしりと氏名の木札が数十列も並んでさがっている。強者は大奥に5000回の列、私の名前は前から3列目でまだ新米だ。
 脚力や心肺の健康維持に登山はとてもいい。時にはもっと厳しい山にも登るよ。月曜日には「十里木」の登山口から「愛鷹山系」の北端にそびえる「越前岳」に登った。標高1504mで往復4時間かかるがとても人気の高い山だ。山頂に着くと北側に雄大な白雪の富士山、振り返ると「駿河湾」の大海原が太陽を反射してまぶしく輝いている。左に西伊豆の入り組んだ海岸線と右に清水・静岡の海岸線にはさまれた大きな湖のようだ。眼下の曲線に小さな入江が見えた。あれはそうだ!「田子の浦」だな。2年前の今頃、あの海岸で足を波にぬらしてからスタートした。吉原の旧東海道から「村山神社」へ。復活した「村山古道」を登って7日に分けて山頂3776mを極めたなあ・・・

  今日は木曜日。「裾野教室」の日ですが今年4月以来しばらく休止しているので、「吹奏楽と私」についてお話しします。今日はその4回目。
 静岡県の高校で教員になってから、初任校の吉原高校も次の稲取高校でも吹奏楽部がなくて、3校目の島田商業の2年目にやっと好きな音楽の部活を担当させてもらえた。そこで指揮を長年担当してきた外部の音楽家に出会った。高倉正己という静岡大学の音楽講師で東京芸大で金管のユーフォニアムを専攻した人だった。高校野球でも古豪といわれ部活動が盛んな島商で、高倉さんの経験豊かな指導の下吹奏楽部は、静岡県のコンクールでは常にトップクラスで県代表になって東海大会にしばしば出場していた。9年の在職中の後半は、音楽の教師にクラリネット専攻の江間秀明先生が赴任してきたので、指揮者が交代することになった。
 島商は県の強豪校の一つなので私も県の吹奏楽連盟の役員になって夏のコンクールや演奏会のアレンジを担当した。校内では楽器や楽譜の購入、大会の引率などマネージメントを担当していた間に、もっと生徒と直接関われるように私も指揮がやりたくなった。そこで3月の春休みに「新人戦」のような1・2年生だけのコンテストに参加し、初めて私が指揮棒を振ることになった。選んだ曲は「ストラビンスキー」の大曲「火の鳥」だった。生徒たちの好演のおかげでいきなり1位がとれてしまった。それがきっかけで、「指揮法」の勉強が必要になり、島田2中の首藤先生、島田市役所の新間君と3人で勉強会を始めたというわけです。 尾上
2023/11/23 (Thu) 22:33


such〜as・・、the same 〜as・・
such〜as・・、the same 〜as・・
2023年11月21日(火)
御殿場市民会館にて
「河口湖もみじ回廊」
 先週末、「河口湖」を周回するサイクリングを計画したよ。途中「山中湖」を通ると標高が1000mもあるから早くも「もみじ祭り」は終わっていたが、坂をぐんぐん下って行って「河口湖」まで来るとちょうど紅葉が真っ盛りだった。「河口湖大橋」のたもとにある「大池公園」で自転車を組み立て出発した。イチョウの大木が色づいて落ち葉が黄色のカーペットだ。行楽シーズンで大渋滞の車の列を尻目に大橋を渡り北岸へ。「音楽と森の美術館」の向かいの「ファミマ」で弁当の買い物。店の前にイートインのテーブルがあってオルガンの音色を聞きながら食事ができるお気に入りの店だ。中国人のグループや欧米からの旅行者たちも隣に座って国際交流のランチタイムだ。
 路傍に駐輪して観光客の大集団の仲間になってそぞろ歩きを始めた。湖にそそぐ枯れ川の橋から両岸が大人気の「河口湖もみじ回廊」で、真っ赤に色づいたイロハモミジのトンネルが山の方に向かってずうっとつながっている。先端で折り返し対岸を下ってくると、紅葉が燃えるように美しい広大な庭園に吸い込まれてしまった。そこは「久保田一竹美術館」だった。染織の美しい工芸品が展示されているようで館内のカフェも人気のようだ。緑の森に赤い紅葉が混じる日本庭園と小さな滝と洋画の額縁のような石の表門は観光客の絶好の撮影ポイントのようだ・・・
  
19日(日)は学校の模試があったので、UG会を今日に変更した。
 3年生のMUさんはnot A but Bの否定構文をやった。Joe didn’t come here to help us, but to bother us. 「ジョーがここに来たのは私たちの手伝いをするためじゃなくて、困らせるためだった。」で、「ジョーは来なかった」と訳すと動詞の否定になってしまう。notは「文否定」の副詞で「〜来た、ということではない」。He came here not to help us. のnotが動詞の前後に移動することに注意。I think he is not happy. のことをI don't think he is happy.と言うでしょ。He was not happy because his mother got better.も「〜嬉しくなかった」じゃ変な訳文だよね。「お母さんが元気になったから嬉しかった、というわけではない」が正解。文全体を「肯定文」として訳してから、それを否定すればいいんだ。
 KO君は「関係代名詞」としてwhoやwhichの代わりに使うasを勉強した。As many people as listened to his English speech were amazed at his fluency.で、「先行詞」にas many(同じ数の)がついているのでpeople who〜と言わずにasを使うんだ。「彼の英語を聞いた人は皆、その流暢さに驚いた」。Would you find them of such a high quality as you might have in the past? themはテレビ番組のことだから前半は「そんなに質の高いものだと思うだろうか」。関係代名詞のas以下の省略を補うと、as you might have(found them) in the past のこと。仮定法の助動詞に注意して「昔ならそう思ったかもしれないのと比べて」と付け加えればいい。 尾上
2023/11/21 (Tue) 22:57


北大ポプラ並木でホルン
北大ポプラ並木でホルン
2023年11月16日(木) 
「金時山は花の山」
 金時山に登ったことがありますか?1212mの低い山だけど「日本三百名山」に数えられて海外からの山好きな男女の姿も多く見られる。箱根仙石原の「公時神社」の赤い鳥居の上にそびえているとんがり山だ。本殿に参拝し安全祈願してから登山開始し、急傾斜の岩山だけど標高差500mを90分で登ることができる。「金太郎と姥」の伝説が今も残る大岩「金時宿り石」の背後に登り、森林を抜けるとパッと視界が開け、箱根の最高峰「神山」と「芦ノ湖」が眼下に広がり息をのむ絶景だ。そこに咲くウメバチソウや薄紫のマツムシソウを見ればにっこり笑顔になるよ。
 14日の朝は久々の澄み切った青空で、私はいつものようにショートコースで公時神社の裏を回って林道をぐんぐん登り、「矢倉沢峠」のトンネルを抜けたところにある「金時見晴パーキング」に駐車してから登山開始した。ここは最近整備されて東側の「南足柄市」から登ってくる車も増えてきた。立冬もすぎて山の花もいよいよ終盤だがそれでもシロヤマギクや紫色のリンドウが群落になり朝日を浴びて花弁を一杯に広げてじつに美しい。花や紅葉の写真を撮りながらゆっくり70分ほどで山頂に着くと、なんと大勢の登山客がお弁当を広げているよ。皆さんの視線の先は白銀に光る富士山の崇高な姿・・・

 今日は木曜日。「裾野教室」の日ですが今年4月以来しばらく休止しているので、「吹奏楽と私」についてお話しします。今日はその3回目。
 大学2年の夏休み、ある朝「そうだ、北海道に行こう!」と思い立ち、その日のうちに上野駅に向かった。「北大のポプラ並木でホルンが吹けたら最高だ!」なんて夢を描いて、ホルンケースに洗面具を詰めて荷物一つで青森行の夜行列車に乗った。同じコンパートメントで札幌に帰省する一人の大学生と知り合いになり語り合った。翌朝青森駅で「青函連絡船」に乗り換え、ビールで酔っぱらっているうちに函館に着いた。その学生に「百万ドルの夜景を見に行きませんか」と誘われて計画外の「函館山」へ。さらに「私の友人の家に泊まっていきましょう」と誘われ、翌日も函館市内の「五稜郭」などを一緒に見物してから、午後列車でやっと札幌に向かった。
 初めての札幌では、10年前東京杉並の我が家に学生時代に下宿していた坂爪さんのお宅にお世話になった。NYのような条里制の街並みの札幌は地理がわかりやすい。北9条西2丁目の家具屋さんのお宅は「北大キャンパス」のすぐ近くなのでそこに居候して札幌見物をしたなあ。翌朝はいよいよ憧れの北大へ。2ブロック先から始まる南端の農学部に近づくとあの有名な「クラーク博士」の胸像に出会い感激。さらに西へ歩くと「ポプラ並木」が遠くに見えてくる。芝生に座りケースから取り出したホルンを構えた。「さあ吹くぞ!」、、、いろいろ無茶なことをした若き日の思い出、1964年のこと。10月には「オリンピック東京大会」が開催されたよ。 尾上
2023/11/16 (Thu) 22:20


notは文を否定、動詞の否定じゃないよ。
notは文を否定、動詞の否定じゃないよ。
2023年11月12日(日)
御殿場市民会館にて
「爪木崎のソナレセンブリ」
 伊豆半島の海岸の断崖に咲くという幻の美しい花、ソナレセンブリ(磯慣れ千振)を見に行った。御殿場からまっすぐ南下し、伊豆縦貫道を終点の修善寺、そこからさらに「天城峠」を越えて湯ケ野から下田港に至る道を走行距離100キロ!県内なのに東京より遠いよ。インスタにその貴重な花が「爪木崎海岸」の背景と共に写っていたし、その写真をポストした御殿場の花友「ハコさん」にLINEで詳しく聞き出していたから、ほとんど迷うことなくその自生地にたどり着いた。しかし、ない!しかたなく、腰を下ろしてランチにしようしたらなんと目の前にひとむらのセンブリが50センチの狭い草地に!陽ざしが陰って7割は花を閉じていたから見つけにくかったのかな?
 「爪木崎」の灯台のあたりの丘陵地は1月になると真っ先に咲きだすスイセンの大群落で有名だね。ここは少し北側で伊豆半島の先端だから赤い岸壁の入江に打ち寄せ砕け散る波の音がすさまじい。ここからはるか彼方の海岸線に眼をやると波間に白い建物がいくつか見える。あれは東伊豆町稲取かな、私が2番目に赴任した「稲取高校」のある町だ。その先端に「黒根岬」の灯台とレストランがあって、54年前わが妻とウエディングパーティをやったあたりだ。同僚で大学先輩の渡辺先生の司会で、学生時代の友人たちも東京から駆けつけて楽しい結婚披露パーティになったなあ・・・

 3年生のMUさんは「部分否定」の文を和訳した。The moon rises every night, but we cannot see it every night. 「月は毎晩昇る、が毎晩見えるわけではない」で、否定文のnotは基本的には「文否定」だから、肯定文として和訳してから「〜ということではない」とか「〜とは限らない」と否定すればいい。助詞の「は」を使って「毎晩は見られない」でもOKだ。not allやnot every〜のように直後の単語を否定する場合もあるが。否定文に100%の形容詞every、both、allや副詞always、necessarily(必ず);completely、quite、altogether(完全に)が使ってあったら「部分否定」に気を付けよう。 

 昨日11日は御殿場駅前の市民サロン「けやきかん」で第2回目の「英字新聞を読もう!」教室を開いた。40代から70代の女性が4人参加した。トップページのウクライナ戦争、イスラエルの爆撃、日米の政治や経済よりも後半のスポーツや娯楽・趣味などの方が読んでいて楽しいよね。今回選んだテーマは「生活」コラムからWhy single mothers in Japan have been left behind 「日本の離婚した母親はなぜ見捨てられているのか」。英字新聞ではThe Japan Timesがこの教室には最適だと思う。御殿場駅の売店で300円でいつでも買える。(親会社のThe New York Timesとセットで)。 
 これは120年以上の歴史があり、明治時代に創刊されて外人向けに日本を紹介する趣旨の独自の新聞だから、日本人にとっても新しい観点から日本文化の事実や知見を見直すことができる面白さがあるんだ。さらにスマホやPCで検索すればデジタル版がタダで読めることもわかった。特にこの日の教材は、新聞記者がある映画監督にインタビューした時のスクリプト(script原稿)で、デジタル版から私がコピペ(copy and paste)してプリントを用意したものを皆さんに交代で音読し和訳してもらった。生の音声もOHPから流すことができて英会話の勉強にもなったよ。 尾上
2023/11/12 (Sun) 23:36


嗚呼、ホルンの山西龍郎君!
嗚呼、ホルンの山西龍郎君!
2023年11月9日(木) 
「芦ノ湖サイクリング」
 芦ノ湖の北岸近くの「桃源台」は湖上観光の「海賊船」の寄港地で、大湧谷に登るロープウエーの乗り場がある。そこには環境省のビジターセンターがあって、大きなジオラマと展示物やビデオ上映で箱根の大自然を学び満喫できる素晴らしい施設なんだ。その周辺には観察路が整備され「ミニ観察会」が毎週開催されて、昔は私も参加しては草花や樹木の名前を教えてもらったものだ。
 今日は乗せてきた自転車をそこで組み立ててサイクリングに出発した。「湖尻」の港からは「セラビーロード」が整備されて4キロ先の「箱根園」までが実に楽しい。車の侵入が禁止され自転車が走りやすいし湖岸を見下ろしながらのウオーキングにも絶好だ。「九頭竜神社」のある「樹木園」には、縁結びの神様に祈願しようと歩いてくる若い女性たちが多い。「箱根園」で借りたレンタサイクルで走ってくる女性たちとすれ違った。白人のペアや中国人の家族も歩いてくる。箱根は皆さん好きだなあ・・・

 今日は木曜日。「裾野教室」の日ですが今年4月以来しばらく休止しているので、「吹奏楽と私」についてお話しします。今日はその2回目。
 母校東京外語大には吹奏楽団がなかったので管弦楽団(オーケストラ)に入団した。自分の得意とするサックスは現代曲以外は使わないので、中学で経験したトランペットを担当して自分の楽器を購入し先輩と一緒に吹いた。数か月後に楽器をいくつか寄贈してくださる方がおられて、初のホルン吹きとなった。イタリアのランポーネという楽器で重たく音の響きも良くないので、すぐにドイツのアレキサンダーを借りた。それは外語のオケの指揮をお願いしたアメリカ文化センターの楽団指揮者V・セアル氏の所有する楽器で素晴らしい響きだった。モーツァルトの「ホルン協奏曲」4曲が大好きになり自分でもよく吹いたよ。
 翌年にはドイツ語科の山西龍郎君が入団し一緒にホルンを吹くことになって第1回の定期演奏会を大学の講堂で開催した。徳島県出身の彼は後に一橋の大学院に進み「武蔵工大」のドイツ語教授になったが、それからもホルンを愛して7台ものホルンを所有し「ホルン協会」を組織し「ホルン・角笛」をテーマに音楽の歴史で著書を残した。大学時代の楽団仲間と熱烈な恋愛結婚をし平塚市の湘南海岸に住んだから、御殿場から近くで訪ねていくことが多かった。7年前脳腫瘍を発症し入院生活が始まった時は何度かお見舞いに行き、一度は近くの海鮮料理店につれだしてお寿司を御馳走したのが最後の交友になった、、、合掌。 尾上
2023/11/10 (Fri) 0:10


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