高校英語UG会 三島・裾野・御殿場

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初夢は?米国留学も夢じゃない
初夢は?米国留学も夢じゃない
2016年1月3日(日)三島ゆうゆうホールにて 「金時山頂から赤富士」
 みなさん、新年明けましておめでとう。この元日は雲一つ無い青空の暖かな朝でよかったね。私は「金時山」山頂で真っ赤に燃えるご来光を拝んで一年の無事を感謝したよ。振り返ると山頂から染まり始めたオレンジ色の富士山。昨年夏、富士登山以来の「赤富士」は美しかった!
 近所の青年TA君を誘って夜明け前の3時、ヘッドランプをつけて家を出発。まず「二の岡神社」にお参りしてから国道を歩いて「乙女峠」に登り、さらに尾根伝いに4時間かけて歩き通した。到着したら山頂は大変な賑わいで、観光協会が配っている「サル」の絵馬と「金太郎」の2016バッヂをゲット!どこかのテレビ局の求めに応じて私も一緒になって富士山に向かって「バンザイ、バンザイ」と叫んだよ。「金時小屋」に入って登山者名簿に124回目と記録した。お餅の入った熱いお汁粉が空腹にしみ渡ったなあ・・・!

 4日間の「冬期講習」が終わった。開始時間の9:30にはもう全員が着席してプリントに取り組んでいる。すっごく真剣だったねえ。特別講習にはいつも2Fの小さな第3会議室を借りる。ここは大きな窓から見ると「楽寿園」の深い森の中にいるような雰囲気で大好きだ。定員は18名だけど3人用の長机に一人ずつ座るから多くても6名が理想。3年生はTACさんとTU君、裾野教室からKI君とEC君の合計4名。そこに2年生もNIさんと裾野のTA君が意欲的に参加してくれたので、しめて6名のにぎやかな講習になった。
 ところがKI君の大学3年生のお兄さんから、大学院進学の準備に取りかかるためアドバイスを求めて参加希望があった。1日目と4日目だけ、というので私用の長机を半分貸すことにした。さらに先月入会したばかりの中学2年生NI君が是非とも、と参加を希望しているので空いている2日目と3日目に出席できるように考えた。
 今日は最終日で、KI君のお兄さんも参加してTOEFLに取り組んだ。3年生と同じプリントもやってもらった。3年前の受験直前の英語力がまだ維持できているかどうか。院をめざすなら、同等以上の力を発揮して欲しい。新年ということで参加者の全員に少しお話をした。3月の「春期講習」の案内を兼ねて、卒業する3年生は「この子なら」と思う後輩をぜひこのUG会に推薦して紹介してほしい、と案内のチラシを配付した。
 もし大学入学後に語学留学を希望するなら、おおいにチャレンジするといいよ、と私の次男の例を出して語った。大学から推薦を受けなくても自費で行く覚悟なら、NYでもロンドンでも行って大いに学んでくるといい。気力、体力に自信のある人はね。さらに大学院で「博士号」を取りたければ英米の大学に留学するほうが容易だし賢明だよ。中国や韓国の大学生たちはほとんどそうしている。 尾上

(追記)成田からNYへ飛ぶ最短コースは「ハワイ」経由じゃなくて「アラスカ」経由だ。地球儀にヒモをあてて引っぱるとわかる。だからNY行きは太平洋を北東に向かって飛んでいく。昔はアラスカのアンカレッジで降りて一度給油してから飛び立った。エンジンの性能がよくなって、今では13時間飛びっぱなしでもOK。主翼の中に一杯燃料を積み込める。一面に雪原の続くアラスカの1万メートル上空を飛ぶと、私はよく小窓から「マッキンリー山」を見下ろして冒険家「植村直己」を探したものだ。1984年、43歳の誕生日に世界初の「五大陸最高峰登頂者」はその山に消えたままだ。
 1992年12月20日、私は大学3年生の長男と成田空港を15:30に飛び立った。地球が一周4万キロを24時間のスピードで東に自転しているから、飛行機も同じようなスピードで東に飛ぶと、ずっと追いかけているから太陽に対しては同じ所に止まっているようなものだ。アリューシャン列島の真ん中の日付変更線で1日戻るので、NYケネデイ空港到着は同じ日の13:30だった。これは日本時間の夜中の3:30だからびったり12時間で1万キロを飛んできたことになる。「今回は機体が追い風に乗ったので予定よりも早い到着です、」と機長がアナウンスしていた。
 NYを7日間じっくり歩き回った後は、アムトラックの長距離列車で古都フィラデルフィアと首都ワシントンDCへ。「ホワイトハウス」や「リンカーン記念堂」を見学した後はさらに南部のニューオーリンズに飛んで本場のジャズを味わおう。カリフォルニアの空気も吸いたいのでロス・アンジェルスにも寄って映画の都ハリウッドやユニヴァーサル・スタジオにも行こう、・・という欲張りな計画だった。
 4年前の家内との訪問以来NYは2度目なので、おきまりコースを避けて私なりの計画で観光に出かけた。ホテルは安価で交通の便の良いYMCAにした。9年後には崩壊してしまう「ワートレ、世界貿易センター」にも行ってみたし、「セントラル・パーク」、「エンパイア・ステート・ビルディング」、「コロンビア大学」などを見学した。「メトロポリタン美術館」は休館だったが、同じ五番街に面して建つ「グッゲンハイム美術館」はカタツムリの形をしたユニークな建築で、スロープ式の回廊に展示した名画を見ながらぐるぐると回転して1Fまで降りてくる仕組み。「ロシア・アヴァンギャルド展」で面白かった。
 23日は忙しい一日だった。通称「MoMA」(NY近代美術館)で朝から雨の中をチケットを求めて、各国の旅行者と一緒に長い列に並んだなあ。午後3時の整理券を手に入れたのでYMCAに戻って仮眠をとった。コロンビア・サークルに宿泊しているので歩いて行ける距離で便利。歴史的にも大規模な「マチス回顧展」が開催中で、大好きな「ダンス」を始め閉館までに見切れないほどたくさんのマチスの名画が展示されていた。その時の日記を見ると「・・色彩の魔術師とでも言おうか、特に赤や黄・青の原色の用い方が見ごと!」と書きとめてある。アメリカ人はこういうはっきりした色彩が大好きだね。
2016/01/03 (Sun) 22:36


than もas も「〜と比べて」の接続詞
than もas も「〜と比べて」の接続詞
2015年12月31日(木)三島ゆうゆうホールにて 「ホール前の大階段」
 昨日から「冬期講習」が始まった。朝日がさしこむホールの大階段を上って振り返ると、正面の「赤い時計台」の向こうに「商工会議所」が見える。
 2Fの小さな会議室にも眩しい日光がさしこんで、ブラインドを閉めても十分明るい。3年生が4人、2年生が2人の参加者に加えて、中学生のNI君も2日間だけ自発的に参加することになった。昨日はKI君のお兄さんも参加してTOEFLの受験対策を話し合った。大学院進学を目指している。
 もうすぐ新しい年になるね。「二の岡神社」に初詣をしてからそのまま3時間歩いて頂上まで「初登り」。「金時山」でご来光が拝めますように。
I wish you a happy New Year !

 3年生は昨日「関係詞」をやった。関係代名詞who, which, that, whatは代名詞のhe, she, it, theyが入るべき場所に使うもので、単に「人」ならwho、「もの」ならwhichという中学での短絡的な教え方ではまずいんだなあ。高校生がいちばん苦手な単元の一つなので、まず第1日のテーマにした。文法、整序、書き換え、作文、和訳、の順に各人の弱点をあぶり出そうという趣旨だ。案の定、あちこちでミスが目立った。
 今日は「比較」をやった。4回シリーズの2回目としてこれも難しい単元だ。かえって仮定法の方が良くわかっている。比較級+than〜、as 原級 as〜、が実は高校できちんと正しく教えられていない。まるでイディオムの暗記が強い人の勝ち、となっている。than とas は接続詞なのでその後にはSV〜が来るはず。その省略部分を再現できれば、この「比較構文」の仕組みがよくわかり、
きちんと和訳できるようになるのだが。
 「東海大」の文法4択問題で I thought he was ( clever ) than honest. の括弧内の正しい形を選ぶ問題で、3年生は4人ともcleverer を選んでしまった。考えても見よう。それが正解なら出題しないよ。ここはmore cleverとしなきゃいけない。than の後にはSVで he was honestとなるはず。つまり比較の焦点は他の人ではなくて「形容詞」だから。「正直というよりむしろ頭がいいのだと思った。」ということ。
 思い出すのは私が宝塚中学を卒業する時、社会科の先生が「祝卒業」の色紙に私に書いてくれたのは英語で Be more wise than clever !  この例文でも「形容詞」が比較の対照になっていてwiserとは書いてない。ちなみにwiseは大人の賢い人(賢明な人)だけど、cleverは犬や子供が「利口」のこと。だから先生は「頭が良いだけではダメだよ。人間として賢明になりなさい。」という言葉を贈ってくれたのだ。しかしその頃はまだ何の意味かわからなかった。
 2年生の2人は「センター対策」をやることにした。昨日は1ページ目の「発音問題」でちっとも正解が出せなかった。そこで「ジョーンズ式」の発音図表を白板に書いて「母音」の勉強をした。日本語のアイウエオ・5個に対して英語は10個もあること。その区別をするためには、どこの高校でも教えないが、「発音記号」を知らなければいけない。今日は「アクセント」問題をやってみたがこれも危惧したとうり壊滅状態。次回3回目の時に特訓しよう。
 中学生のNI君にも今日のテキストには「比較構文」を含む英文「ニュージーランド」のプリントを渡して全文を日本語に訳すよう求めた。「ニュープリンス」2年の教科書の第4課だから、9月頃には勉強したはず。やはりNI君の中学校でも「as high as〜とかhigher than〜と覚えましょう」というだけで、〜が何かは問わないようだ。本当は2番目のasの前、thanの前で文が切れるんだよ、と話すとびっくりする。日本全国の高校で「比較構文」が苦手、つまり大学入試に頻出するわけは、中学からちっとも理解できていないからだ。教え方が悪いんだけど何とかできないものかなあ。 尾上

(追記)ニューヨークでクリスマスを経験したのは1992年のこと。大学3年の長男と二人で冬休みにアメリカ一周旅行に出かけ、NYが最初の訪問地だった。大学2年生の次男がその前年、4ヶ月休学して単身NYのYMCAに下宿し、ミッドタウンの語学学校に通って会話力をしっかり身につけて帰国した。ならばPCプログラマーを目指している長男にも英会話力をつけさせたいと思いアメリカ旅行に誘ってみた。
 私は海外旅行に行くと必ずメモ(備忘録)をつけるクセがある。今回も年末年始の2週間アメリカ旅行のメモが手元に残っているので、クリスマス・イブの24日、NYのダウンタウンを中心に歩きまわった時のお話をご披露します。
 朝10:20、地下鉄「1」と「9」でマンハッタン最南端の「バッテリー・パーク」へ。大西洋の大海原から吹きつける強烈な海風で、すっ飛ばされそう。連絡ボートも欠航なので波止場から「自由の女神像」を海越しに見るだけにした。なにしろ寒い!
 11:00、次男が昨年留学して4ヶ月通った「語学学校」(CESという)を訪問。しかし、Xmas休暇に入る準備で入館できず。
 12:00、NY市役所の前にある「マクドナルド」は家族連れで大賑わい。
 13:30、チャイナタウンまで歩いて中華でランチ。「焼きそば」とエビのフライにデザートがついた。揚げたバナナとクルミ。
 15:00、ブロードウエーに沿って「グッゲンハイム美術館」のソーホー分館を見つけ、ちょうど「シャガール展」をやっていたので入って見た。
 16:00、「ニューヨーク大学」の隣の「ワシントン・スクエア(広場)」までくると「石門」の前で数人のグループが「クリスマスの聖歌」を歌っている。トロンボーン、トランペットの演奏もある。
 17:00、もう日が暮れた。グリニッジ・ビレッジまで歩いて有名なジャズレストラン「ブルー・ノート」の前を通った。有名なジャズ奏者が今日も出演しているかな。東京・青山の支店よりずっと小さい。
 18:00、ウエスト・ビレッジの賑やかな酒場に入って「ワイン」と「ジン・ライム」を飲んだらかなり酔っぱらってしまった。近くの病院の中にチャペルがあると知り、賛美歌を聴きたくて寄ってみたのに眠ってしまった。
 20:00、夕食後オフ・ブロードウエーの「サリバン劇場」に行きミュージカルを見た。The Fantasticksという、高校の教科書にも載っていた古典的な舞台で、ぜひ本物を見てみたかった。個人の住宅の中のようなアットホームな雰囲気で、カーテン一枚とピアノ、ハープというシンプルな舞台だった。話は若者マットとスーザンの恋物語だ。そこに二人の父親がコミカルに絡む。懐かしいような楽しいメロデイーばかりだった。
 23:00、ホテルに戻るのにタクシー(いわゆるイエロー・キャブ。ほとんどの運転手が外国からの出稼ぎ。)を拾ったら、ドライバーが若いイラン人で、雑談するうちに「アメリカは嫌いだ。あなたは好きなの?」と聞かれてしまった。「出稼ぎでやむなくNYで働いているけど、できれば早く国に帰りたい・・」と。この時には気づかなかったけど、2001年の「9・11同時多発テロ」の引き金はこんなところにも潜んでいたのかもしれないね。
2015/12/31 (Thu) 22:51


I had my watch repaired. (時計を修理してもらった)
I had my watch repaired.  (時計を修理してもらった)
2015年12月28日(月)ゆうゆうホールにて 「東山湖と富士山」
 愛車レイチェルで「東山湖」を一回り。週末なのでおうぜい押しかけてニジマス釣りで賑わっている。彼女や奥さんを連れた釣り人が増えた気がする。途中で白梅が満開だった。我が家でも黄色のロウバイが2輪開花して、鼻を近づけるといい香り!年末のうちに「春が来た!」ような陽気が続くね。雪が積もらないから明日も「乙女峠」を越えて箱根のリハビリ病院まで家内を送って行こう・・・。

 TU君は前回、「不定詞」の整序問題で苦戦したわりには英作文がまあまあよく書けていたよ。aや-sをつけ忘れたり、過去形にしなかったりで減点された。今日は「分詞」をやった。たいていの3年生がやるミスをやはりやってしまったね。「〜を・・してもらう」は特殊な受身形で I had my watch repaired.のように第5文型で書く。「時計が修理されるようにさせた」という意味だ。付帯状況のwith her eyes fixed on a point.(彼女は目をある一点に固定して)などは良く理解できていたよ。
 OH君は、以前のシリーズでやった「文法・作文」の最後の1課を今日やった。55の文法・語法の問題がどれも骨があって難しい。しかし、入試に向かってこれは全部理解し記憶しないといけない。動名詞と不定詞の違い、SVCやSVOOとSVOCになる動詞の用法もしっかり勉強して欲しい。
 2年生NIさんは前回「否定」の慣用用法を勉強した。far from と free from の違いは重要だ。anything but〜 は「〜以外のなんでも」から「決して〜ではない」の意味に使われる。今日は「名詞構文」を勉強した。少々遅刻してきたのでプリントをやりきれなかった。続きは次回にやりましょう。名詞や動詞に戻せる「名詞」を見つけたらSVOやSVCの語順の英文に言いかえて訳してみよう。きっとわかりやすいいい日本語になるよ。
 1年生YO君は前回、長文で「気球による冒険」を読んだ。ほぼ正確に内容理解できたていたね。文法・作文は「否定構文」をやった。「部分否定」というのは、1every、2both、3allが否定文の中にあると、「すべて〜しない」(つまりゼロ)ではなく「すべて〜というわけじゃない」(100%ではないよ、つまり「部分否定」。)の意味になる。中学でやったalwaysやnecessarily(必然的に)やcompletely, quite(完全に)も100%の副詞だから、「部分否定」に使われるのだ。
 中学2年生のNI君は「助動詞」をやった。Will you 〜?と Shall I 〜?の使い分け、can、may、mustの用法もしっかり勉強したいね。「中学2年英語」のとてもいい参考書を貸したので、年末年始に勉強しておいてね。練習問題がとても役に立つよ。今日は英文を1ページ読んでもらって「発音の話」をした。日本語のアイウエオ5つに対して英語の「母音」は10コあるんだよ、と母音表を書いて発音記号を教えた。 尾上

(追記)今日の「ニューヨークタイムズ」紙の娯楽案内をネットで調べると、「ブロードウエー」で上演中のミュージカルや演劇が36カ所も紹介されているよ。そのなかにはロングランがいくつもあって、私が2度見た「オペラ座の怪人」はもう30年も毎晩上演している。もう1万回になるんじゃないかな。「レ・ミゼラブル」や「ライオンキング」もまだやっている。「シカゴ」はリバイバルだけど、シャーロット・ケイト・フォックスが主役に抜擢されて評判になったよね。朝ドラ「マッサン」の奥さん・エリーの役でブレイクした米国人だ。
 全米から、カナダからヨーロッパから、そして日本やアジアの国々から観光旅行に来て、NYで夜を楽しむのはまず32丁目のこのブロードウエーでしょう。(ヤンキー・スタジアムでメジャー観戦がいい人もいるけど)。この世界最大の劇場街で上演できるのは無数の劇団の中でほんの一握りでしかない。いわば2軍、つまりJ2のようなマイナー劇団はオフ・ブロードウエー(離れたところ)で、ダウンタウンの小さな劇場で上演する。さらにオフ・オフ・ブロードウエーまである。まことに熾烈な競争の世界なのだ。
 同じ新聞の娯楽案内の「オフ・ブロードウエー」22カ所の一つに「ザ・ファンタステイックス」を見つけた。なつかしいー。高校の英語の教科書に載っていた若い男女の美しい物語で、劇中の歌Try to Remember が古典的な名曲になって今も口ずさむことができる。1960年が初演だそうだが毎晩上演しているNYで最古のミュージカルだ。1992年に、長男と2人で全米旅行をしたときにダウンタウンの小さな劇場で見たなあ。丸いステージを6列くらいの観客席が取り囲んで見下ろす。ピアノの伴奏しかないようなシンプルな劇団だけど、人気は衰えていない。
 ミュージカルの上演はたいてい夜8時から、休憩を入れて3時間くらい。終演は11時を過ぎるけどNYの地下鉄は24時間走っているから、ホテルに戻るのに心配はいらない。真夜中でもあの黄色のタクシー「イエロ−・キャブ」が大通りをビュンビュン走っている。腹が空いたらまだレストランはやっている。カフェに入って家族や友人と感想を言い合うのも楽しい。なかなか眠らない街なのだ。
 この20年、NYの治安がとてもよくなったのはジュリアーニ前々市長のおかげという。次のブルームバーグ市長も力を入れた。おかげでますます訪問者が増え、市の「観光収入」がますます潤ったという。
 1988年に家内と初めてケネデイ空港に降り立ったときには、だまされて「黄色いタクシー」に乗れず高い「ハイヤー」に乗せられた。店から出ると暗がりですっと近づいてきて手をだして「チェンジ(おつり)をちょうだい」と言われるとぎょっとしたものだ。
 12月の寒さの中で路上に寝ているホームレスが多かったこと。日本の治安の良さは街中にたつ「交番」のおかげだ、と知ったJ市長は、代わりにたくさんのパトカーを交差点ごとに配置した。大好きなNYに前回行ってから6年になるが、地下鉄の中でいねむりしている人をよく見かけるほど、市民が安心して住める街に変身したようだ。
2015/12/29 (Tue) 1:14


and の後を見よ
and の後を見よ
2015年12月27日(日)森の腰中央公民館にて 「早川渓谷」
 箱根の「芦ノ湖」にたまった水は静岡県のもの。北西部の深良水門から流して、江戸時代に掘ったトンネル「深良用水」を下って裾野市深良地区の田畑を今でも潤している。じつは最北端の「湖尻」にもう一つ「水門」があって、ここが「早川」の水源なのだがめったに開くことはない。
 仙石原を囲む外輪山や神山の水をあつめてやっと川らしくなり、「小塚山」の裾を抜けると深い渓谷を作って昔の「鎌倉街道」、今は国道138号沿いに瀬音を立てて流れていく。先月は数回に分けてこの車道を少しずつあるいて、宮城野・宮ノ下・大平台・塔ノ沢・湯本の順に歩いたら史跡巡りの楽しい歴史ハイクにもなった。みごとな「紅葉」が次第に湯本に向かって下っていくのに従って歩くのはなんとも楽しい小ハイクになった。
 先週は、宮城野から対岸の「久野林道」側を歩いて、急峻な崖を下るコースで渓谷の底にまで下りてみた。ここには「東京電力」の小さな発電所があって、ゆらゆらと吊り橋が架かっていた。登り返すと、宮ノ下の「底倉温泉」のバス停に出た。「太閤秀吉」が「小田原攻め」の時、家来たちを慰労した「石風呂」が残っている。大阪から呼び寄せられた「側室の淀殿、茶々」が入ったという温泉の宿も残っている。いつか入ってみよう・・・。

 1年生SEさんは、入試の英作文を何とか頑張った。機械のように直訳できる問題はやさしいが、内容をつかんで別の英語表現に直すとなると難しいね。「東京外語大」の「元気を出せよ。そのうち何とかなるさ。」は主語がないけど、「もうすぐ事態が好転する」と考えてCheer up! Things will be better soon.と書くといい。英文和訳では「and のむずかしさ」を再認識したね。「andの後を見よ」だ。A and A'となることに注意して、前方に仲間を探して欲しい。
 EN君も北九州大の英作文で、「秋、冬はその反対で、日照時間はごくわずかになる。」が難しかったね。The day-time gets shorter in fall and winter. 「その反対に」はon the contrary というイディオムを使いたいね。知らなければ簡単にButでもOKだ。
 1年生は2人とも2枚目の問題が新しい「リンクアップ」シリーズに変わった。文法と整序問題と15〜20行の英文を読解する。今日第1回は米人から日本人への「手紙」整序問題で Thank you for everything you did for me・・ができていなかったね。関係代名詞thatが隠れているのに気づかなかったらしい。
 3年生YAさんは今日「分詞」をやった。ほとんど正解だったけど例の「〜してもらう」の構文で何度も失敗してしまった。I had my bicycle repaired.のように have + O + -edは「(人に)〜してもらう、〜させる」とか、被害の意味で「(人から)〜される」の意味にもなる。
 来週はこの公民館が年末年始の休館日になるため、御殿場教室はお休みします。次回は新年10日(日)です。 尾上

(追記)ミュージカルを見るならニューヨークに限る、と私がいうとキザに聞こえるけど、アメリカ音楽の歴史の流れで生まれたジャンルだからしかたがない。ヨーロッパ起源のオペラやオペレッタとも違う。南部ニューオーリンズの黒人ジャズに始まり、ブルース、スウィング、カントリーなどの時代を経て、戦後はロック全盛時代に突入。エルビス・プレスリーのロックンロールやロカビリーの後には、英国発のザ・ビートルズが世界を席巻してからは、さらにグループ・サウンズ人気と共にロックの時代が今も続く。40年前の「ジーザス・・」もロックミュージックだし、ブロードウエーで今もロングラン中の「オペラ座の怪人」もちっとも古くない。
 ニューヨーク市の中心・マンハッタン区は2本の川に囲まれた岩盤の細長い島で、南北が20km、東西はたった4kmしかない。ブロードウエー(広い路)というのは、島の南端から北端に向かって斜めに突っ切る大通りだ。「ウィキペディア」によると、1625年にオランダ人が「ニュー・アムステルダム」と名付けて都市開発を始めたというから、まるで家康が戦国時代を乗り越えて、そのころ「江戸」の都市化に取り組んだのと時期もそっくりだね。
 その40年後、英国ヨークシャーのヨーク公がオランダとの戦争で奪い取って「ニュー・ヨーク」と改名した。明治政府が「東の京都」だから「東京都」と名付けたのも似たような発想だね。1776年にやっと英国から独立して初代大統領ワシントンはこのNYに首都をもうけた。ちなみに前述のニューオーリンズはフランス人が最初にフランス人が入植したから「新・オルレアン」の意味の英語読みなんだ。
 さてNYは広い道路が「碁盤目」状に並んで、南北に走る「5番街」とか東西の「42nd ストリート」が映画のタイトルにもなって有名だね。いわゆる劇場街の「ブロードウエー」はだいたい32丁目で7番街あたりにあり、さらにブロードウエーが突っ切るという複雑な交差点に発展した。「メーシーズ」という大型デパートを中心に、無数の劇場・映画館やレストラン、土産物屋が居並ぶネオンサインが煌々と光る不夜城だ。
 私が初めてNYを訪問したのは1988年の夏、吹奏楽の世界大会が「シカゴ」で開催され、ツアーで国内の吹奏楽指揮者たちと一緒に参加した時にオプションで家内と寄り道した。このときはおきまりの観光コースで「自由の女神」、「エンパイア・ステートビル」、「メトロポリタン美術館」などを回って、夜はやはり「ブロードウエー」に繰り出したなあ。(NYの話は明日も続けるね。)
2015/12/27 (Sun) 23:07


強調構文はit is 〜that・・だけじゃないよ
強調構文はit is 〜that・・だけじゃないよ
2015年12月24日(木)裾野市民文化センターにて 「雲海と富士山」
 今夜はクリスマス・イヴだね。今朝は車のナビまで「メリークリスマス!」なんて言ってた。箱根のリハビリに家内を送ろうと「乙女峠」に登ったら、なんと真っ白な「雲海」で眼下の御殿場市街がスッポリ。珍しい現象だ。雨上がりの青空に冠雪の富士山が光っている。例年よりずっと暖かい年の瀬でオドロキだ!
 今頃、学校では終業式が終わると生徒を早めに帰宅させて、恒例の「教職員・忘年会」に出かけたなあ。長岡や修善寺の温泉に一泊しても、翌朝は3年生の「冬期講習」のためにホテルの朝食がとれずに出勤する先生もいた。たいてい御殿場は初雪が積もってタイヤのスリップを心配したものだ。みなさん、今年もよく頑張ったね。お母様方も送迎大変でした。良い年が迎えられますように。
I wish you a merry Christmas and a happy New Year !

 KI君は前回、パラグラフ問題で「強調構文」の変化形に気づかなかったね。選択肢の It is education which rebuilds the country after the war in a true sense.(本当の意味で戦後のその国を再建するのは教育なのだ。)It is 〜 that だけでなく強調する部分〜が「人」ならwho 「もの」なら which も使うことがある。接続詞のはずなのにまるで関係詞と同じだね。かつてセンター試験にも It is 時 when ・・(・・なのは〜だ)いう整序問題が出た。高校の英文法で教えないから正解率が全国的に低かったなあ。先週休んだので今日は「分詞」をやった。名城大の整序問題で「彼らは、彼の母が用意してくれたスナックを食べながら。おしゃべりをして一夜過ごした。」は over snacks(〜を食ながら)がわかれば、spend 時間 –ing の慣用句を用いて They spent the night chattering over snacks prepared by his mother. と書ける。
 EC君は「動名詞」を勉強した。動名詞の慣用語法でもっとガンバロウね。pay attention to+-ing(〜に注意を払う)とか、look forward to+-ingとか、名詞が入る部分に動名詞が用いられるのだ。不定詞とまちがえてはいけない。マンガはcomicだけでもいいけど、comic strips(新聞の4コマ漫画) とかcomic books(マンガ本)ともいう。つまり元はcomedy(喜劇)の形容詞なのだ。その反対はtragedy(悲劇)だから形容詞もtragicという。来週は「ゆうゆうホール」の冬期講習でぐんぐん力をつけてください。
 MIさんは前回「動名詞」の整序問題と作文をやった。「その湖がきれいだったので、私は詩を書いてみたい気になった。」後半はI felt like writing a poem. と書くのが正解で、簡単にI wanted to 〜でもよかったのに、be willing to を使ったね。これは「〜する意志がある、〜してもいいよ」の意味で、前に「・・・だけど」があるときなどに、消極的な気持ちで希望するのだ。今日は英文和訳で「お茶の水女子大」や「津田塾大」など難しい問題だったけどかなり的確な和訳ができていた。
 It is tempting, upon reading early philosophical writings about humor, to conclude that ・・は「カンマカンマ」を挿入語句として処理すれば、「ユーモアについての昔の哲学的書き物を読むとすぐに」と、前置きしておいて、「・・という結論を出したい気になってしまう。」と訳す。temptingは「魅惑的な」だけど主語が「あなたたち」なら You are tempted to conclude というのと同じだね。自宅でやってきた河合塾の英作文を3題添削してあげた。「日本語の比喩「メタファー」に相当する言い回しは、その原義をみぬいて英訳しないといけない。「文化の違い」は直訳出来ないから。
 2年生のTA君も「動名詞」をつかった慣用表現を勉強した。大阪府立大の和訳で I believe that there are a number of questions that it is no use our asking, ・・がうまく訳せなかったね。後半のthatは何だろう?文を独立させれば It is no use our asking the questions. (私たちがそういう質問をしても無駄だ)となるから関係代名詞だよね。このItは形式主語だしourは動名詞の意味上の主語だ。「私たちがやっても無駄な質問がたくさんあると思う。」と訳す。
 今日は大切な「名詞構文」をやった。和歌山大の和訳でhowがうまく処理できなかった。 She is impressed by how many ・・なら、「なんとたくさんの・・に感動した」(感嘆文が隠れている)だし、She was wondering how this is・・なら、「どういう風にこれが・・なのか疑問に思っていた」(疑問文が隠れている)となるね。今日もA and A' やA or A' で三角マークをしたのはいいがその後の処理ができていない。そのため誤訳が目だった。思考プロセスをたどり誤りに気づくと「ああ、そうかあ!」と悔しそうにため息つくのがとてもいい。上達の必須条件だ。ガンバレ!
 今日は裾野教室でも20分ほど映画鑑賞をやった。先週仕入れたプロジェクターの使い方がまだ未熟のためやっと予定の半分だけ、「イエスの誕生」の話とビング・クロスビーの歌う名曲「ホワイト・クリスマス」を聞いてもらった。May your days be merry and bright !「クリスマスの毎日が楽しく明るい日々でありますように!」(これは助動詞mayを文頭に出す「祈願文」なのだ。)・・・今日はイヴ、Xmasプレゼントだよ。 尾上

(追記)前回のブログに書いた「ジーザス・クライスト・スーパースター」をユーチューブでさがしたら、1973年版の映画も2000年のリメイク版もアップしている人がいて、私は嬉しかったけどこれでは著作権の侵害になってしまうね。DVDを買う人がいなくなってしまう。昔から音楽の世界では著作権が50年間保護されてきたのに、このネットの時代はもう世界的に無法地帯だね。
 ミュージカルは音声だけのCD販売はあるけど、舞台をそのまま撮影してDVDで販売することはめったにないから、ユーチューブに投稿する人はきっと客席で「隠し撮り」をしたのだろう。「ジーザス・・」にも、手ぶれしたり音声や画像がぼやけた録画の投稿がいくつもあった。本物にはとてもかなわないけどね。
 私はかってミュージカルに夢中になった時期がある。ひょっとしたら60年前、中学時代に見た「宝塚歌劇」が初体験かもしれないが、高校卒業直後、ロードショウになった「ウエストサイド物語」にも興奮したなあ。バーンスタインの音楽が未知の「アメリカ」という国を覗かせてくれた。NYマンハッタンの人種問題も考えさせるけど、現代版「ロミオとジュリエット」の美しい世界だった。
 火をつけたのはやはり「キャッツ」(1983初演)だ。30年前「劇団四季」が上演した。日本では既成の演劇集団がミュージカル翻訳上演に乗り出した。俳優たちが歌とダンスを勉強しだした時代だ。新宿駅前の広場に黒いテント小屋が出現して、珍しがりの私は家族4人で見に行ったよ。衝撃的だったね。長男はまだ小学校だったのに、公演を追いかけて大阪までもう一度見に行った。一人で夜行列車に乗って往復したくらいだ。
 アンドルー・ロイド・ウェバーというイギリスの若い作曲家が、その後発表したStar Light Express (1984)は出演者が全員ローラー・スケートを履いて各国の「急行列車」の役を演じ、舞台をところ狭しと飛び回って歌いまくる奇想天外のステージだった。代々木の体育館を全面使って上演し、「新幹線」の役で日本人の歌手も参加していたなあ。
 ウエバーの不朽の名作「オペラ座の怪人」(1986)はロンドンの劇場で初演し、NYブロードウェーでは30年後の今もロングラン中だ。私はNYで2度見た。1990年には長男と2人旅中、2001年には「アメリカ演奏旅行」中に東高吹奏楽部の生徒32名を引率して。何度見ても魅力一杯の作品だよ。
 ウェバーは「アスペクツ・オブ・ラブ」(1989)を最後にミュージカル作曲をやめている。今までで最高だ、と自信があったのに今ひとつヒットしなかったから。その後、エルトン・ジョンの「ライオン・キング」やフランス物の「レ・ミゼラブル」、さらに「蝶々夫人」の現代版「ミス・サイゴン」が大ヒットし、私もすべて家族とニューヨークで見た。ミュージカル「アイーダ」もオペラとは違った美しい舞台だった。
 日本では日比谷の「日生劇場」で「オペラ座の怪人」を一度だけ見た。しかし、歌手が「2拍3連」のリズムが歌えていないのにがっかり。以降は日本人の上演には無理がある、と思い込んで見ていない。それでも劇団四季は独自に「四季劇場」をつくって次々とミュージカルを翻訳上演して大人気になっているけどね。「ジーザス・・」(1971)は「エビータ」(1978)と共にウェバーの初期の傑作だと思う。機会があったらユーチューブで見てみて。
2015/12/24 (Thu) 23:49


「〜する限り」はso long as〜? so far as〜?
「〜する限り」はso long as〜? so far as〜?
2015年12月21日(月)三島商工会議所にて 「アロエの花」
 先週「天地創造」の映画をちょっぴり見せて、バイブルの「人間の誕生」の話を知ったので、今日はイエスキリストの誕生の話を紙芝居で見た。天使ガブリエルが処女マリアに懐妊をしらせイエスを出産する話。「東方の三博士」が星に導かれ幼子イエスに贈り物を届けに来る話。2015年前の今頃、イエスが生まれキリスト(救世主)としてあがめられた。
 「三博士の贈り物」はO・ヘンリーの短編小説「賢者の贈り物」の原形だし、今日の映画は毎日頑張る君たちに贈るXmasプレゼントだ。「ホワイト・クリスマス」の歌詞で文法も勉強できたね。ミュージカル映画で「ジーザス・クライスト・スーパースター」というのがある。イエスが最後の7日間、ロックのリズムに乗って歌いまくるのが面白い。あの「キャッツ」や「オペラ座の怪人」を作ったウェッバーの作曲なんだ。レンタルで見てごらん。英語の勉強にもなるしオススメだよ・・。
 今日ツタヤへ行ったら在庫が無かったけど、1973年版の映画がネットですぐに見られることがわかったよ。時代が変わったね。次をクリックしてごらん。www.youtube.com/watch?v=Vz_6zSjNxMI 30年後にリメイクもしてDVDになっているそうだ。日本では「劇団四季」が日本語上演して大ヒットしたようだよ。

 TAYさんは前回入試の和訳がとてもうまく訳せていた。今日やった「比較表現」as 〜 as any・・(どんな・・にも負けないくらい〜だ。)は結局「最上級」と同じ意味になる。奈良学芸大(今の教育大)の短い英文には少々てこずったね。 He was, so far as I could judge, as free from ambition in the ordinary sense of the word as any man who ever lived. カンマカンマはカッコに入れて「私が判断できる限りでは」の意味。So long as I live, も「私が生きている限り」と訳すが「時間」上の場合で、ここは「判断できる限界まで」の意味で空間的「広さ」の意味。The word(その単語)とは何? と聞いたら、すぐ前にあるambition(野心)という単語を指していると気づいたね。free fromは「〜を持っていない」という意味だし、ずいぶん離れているけどas 〜as anyを見破れば「その単語の普通の意味での「野心」というものを、今までのいかなる人にも劣らず彼は持ってはいなかった。」
 TACさんは「科学の発見は人間の福祉のため」を読んだ。語彙や文法はほぼ全問正解が出せたけど、下線部訳が難しかったね。 It is the use to which it is put which makes it beneficial or dangerous; ・・前のwhichの先行詞はuse(名詞)で、it is put to use(それが利用される)が元の文。後のwhichが難しいね。先行詞は同じuseとすると文頭のitが何を指すのかな?実はこれは「強調構文」なのだ。It is とthatの間に強調したい語句を引きずり出すと「・・なのは〜だ」と訳せるね。〜が人の時はwho、「もの」の時はwhichを使ってもいいので、関係代名詞の用法と混同してしまいそうだね。「科学の発見を有益なものにするのも、危険なものにするのもその利用のしかた次第だ。」
 OH君は「完了形」の整序問題と英作文をやった。名古屋市立大の「これは私が今までに釣ったうちで一番大きな魚です。」は、動詞「釣った」と「魚です」を中心に文を組み立てる。I have ever caught a fish と This is the biggest fish の2文を関係詞を使って1文にすればいい。日本語の動詞を見つけてVを設定し、SVOの文型を組み立てれば簡単だ。「彼女は彼から借りた本を読み終えているでしょう。」2つの動詞に着目してShe will have finished reading the book. とShe borrowed it from him. という2文に分ける。その共通項the book を先行詞にすれば後半は・・which she borrowed from himと書けるよ。
 2年生NIさんは前回「否定構文」をやった。 It was not long before John was used to taking his shoes off before entering a home. 前半が「〜になるまで余り時間がかからなかった」ということは、「すぐに〜になった」ということ。1語でsoonに置きかえできるね。しかし「早く」ではなくて「短時間したら」の意味だ。後半が「家に入る前に靴を脱ぐことに慣れていた」で、「状態」を表すから「慣れた」(変化)ではないよ。「しばらくして(気づいたら)慣れていた。」と言う意味なのだ。
 1年生YO君は前回、「比較」で「日本の海産物の乱獲」を読んだ。ほぼ完璧に内容理解し正解だった。短い文の和訳でひとつ失敗したね。Few people realize how great ordinary happiness is.は後半の節がordinary happiness is very great. を感嘆文のhowに置きかえたものだとわかれば、「普通の幸せがどんなに大事なものであるかわかっている人はほとんどいない。」の意味。
 今日入会した中学2年生のNI君は英文の読み方がなめらかでなかなか上手だ。今日は「比較」を勉強した。as 原級as〜(〜と同じくらい・・)、-er than(〜よりも・・)はしっかり理解できていた。8行の英文を和訳してもらった。「小さい車のほうが大きな車よりも経済的だ。」These days, small cars are getting more popular. が難しかったね。「これらの日々」とは「最近」のこと。この動詞getは「とる」ではなくて後が形容詞なのでbecomeと同じ「なる」の意味。get old(年を取る)get warm(暖くなる)のように。「小さな車が最近ますます人気ものになりつつある。」と訳す。きちんとした日本語に言い換えられることが目標だ。バイリンガルをめざしてガンバロウ! 尾上

(追記)稲取高校教師時代の同僚で大学の先輩でもあるWA先生のお見舞いに伊東市立病院へ行った。特別の症状が出たのではないが82歳の高齢だし検査のための短期入院ということだった。結婚式の司会もやって頂いた先生で、お歳暮を届けようと電話したら娘さんがでて状況を知って驚いた。
 4年前の秋、WA先生は台風で飛んできた小屋の屋根が頭を強打し脳内出血を起こした。難しい手術だったが成功して術後のリハビリも順調で車の運転もできるようになっていた。しかしリハビリ入院中ずっと中伊豆の病院通いをして、その後も家で介護をしてくれた奥様をこの3月突然亡くされた。以来心細い一人暮らしを続けておられる。
 沼津東高から東京外語大「中国語科」に進学し、ボート部でならした剛毅な体躯の持ち主で、高校では英語ではなく社会科が専門だった。韮山高校や三島北高校の教壇にも立ち、さらにはたくさんの仲間の信任を得て「高校教職員組合」の委員長もやった。教育長と対等に話し合う立場の人だ。職員の福利厚生事業でも頼りがいのある委員長だった。私も車の保険ではお世話になった。
 退院したら「御殿場高原ビール」で祝杯を上げてください、と励ました。起き上るのも不自由のようなのでお見舞いを手短に切り上げて帰途についた。伊豆はやはり温かいんだね。海沿いの道路の分離帯に植えた大きなアロエに赤い花がいっぱい咲いていた。紫のブーゲンベリアも華やかだ。
 夕焼け空の美しい宇佐美の浜辺で車を停めて久しぶりに家内と海辺を歩いた。弓なりの長い砂浜に打ち寄せる波の音が心地よい。寒風の中でも釣り糸をたれている人。対岸の伊東の町並みに光の列ができた。大きなガラス球を光らせてこれから夜間のイカ漁に出て行く船。突堤の灯台に赤い火が入った。夕食にどこかで伊勢エビを食べていこうかな。海もいいなあ。
2015/12/22 (Tue) 0:17


missionaryのミッション(使命)とは?
missionaryのミッション(使命)とは?
2015年12月20日(日)森の腰中央公民館にて 「天下の秀峰」
 今年の登り納めで「金時山」に行った。仙石原の友人KAさんとは半年ぶりになる。「在宅ワーク」で執筆の仕事を始めたので軌道に乗るまで時間がかかり、しばらくはこちらの誘いに応じてくれなかった。
 最後だからきちんと登山口の「公時神社」に詣でてから登山開始。「今年1年無事で楽しい登山だったことに感謝。」拝殿の真上にくっきりと「金時山」頂上が聳えている。今日は平日というのに若い女性のグループがめだって多い。「こんにちは」というと必ず笑顔で「こんにちは」が返ってくる。「みごとな紅葉も終わったけどここはとりわけ花の山なんですよ。また春になったら来てください。」とガイド気取りの私。
 富士山が夕陽に染まり始め美しいけど、風が強くて山頂にはだれも人気なし。金時むすめも雨戸を閉めて帰った後だった。新年の元日にはここでご来光を拝もうかな。名物おしるこが楽しみ・・・。

 1年生SEさんは前回、「助動詞」をやった。can、may、mustは一番基本的な助動詞でとても大切だ。wouldやshouldにもたくさんの用法がある。2語以上のhad better(したほうがよい)、may well(するのももっともだ)、only have to(するだけでよい)はこれからしっかり覚えて欲しいもの。need(する必要がある)や dare(あえて〜する)も助動詞としての働きがあるよ。今日は「動詞の態」をやった。能動態と受動態の書き換えが中心だ。by以外の前置詞をつかう慣用句をしっかり覚えよう。be married to(〜と結婚している)、be filled with(で一杯だ)、be caught in a shower(夕立に会う)など。
 EN君は前回、英文和訳をやった。SVが3組の長い文も美味く訳せた。接続詞+S+V(節という)を一つの単位として区切る習慣ができるとどんどん上達するよ。今日の和訳ではbecauseの節が3回続く長い文に少々手こずったね。カンマがないときは直前で切って「なぜならば・・」とやってはいけない。「・・なので」とか「・・という理由で」と訳して主文に繋いでいくのだ。等位接続詞のforなら「なぜなら」でいいのだが。
 3年生YAさんは前回パラグラフの読み取りをやった。下線部訳で「私には一番大切なものに思われた」のは「宗教」で、それは「・・・を決めるために」と書いてある。それ以外は正解だったね。今日は日曜日というのに特別講習があって学校帰りで初めての制服姿を見せてくれた。冬休みがはじまり受験生はいよいよ最後の追い込みだね。明日も講習があってその準備のために早めに帰宅した。短時間だけど「不定詞」の整序問題やった。むずかしい問題が多くて60%の正解だった。 尾上

(追記)たとえば「不二聖心女学院」はミッションスクールというよね。ミッションって何?君たち若い人は「指令のことかな・・・。」とすぐ答えるね。先週の裾野教室でTA君の英文に・・by explores, missionaries, and traders〜が登場して、「世界の未開地を旅した後、探検家や宣教師や貿易商によって・・」と訳せなかったね。「じや、ミッションって誰が誰に指令したの?」と質問したら、「校長かな、文科省かな・・」とTA君の面白いレスポンスに笑ってしまった。本来の意味が薄まってしまっているね。
 キリスト教の最高位にいる人、つまり「ローマ法王」がバチカン国を構成する枢機卿たちに命じて世界中に「布教活動」をしたから「指令、つまりミッション」(伝道と訳すが)なんだね。日本でも500年前、信長の時代にポルトガルから宣教師「バテレン」が大阪・堺の町にきて教会や学校をつくった。信者になった大名や大名夫人もいた。バテレンってポルトガル語のPadre(パードレ・神父)が訛ったもの。英語ではfather「父親」のことで語源は同じだ。修道士はbrother (兄弟)、修道女は sister(姉妹)ともいう。
 御殿場線の中でよく出会うグレーのスカーフをかぶった女性はシスターと呼ばれている。不二聖心の先生かもしれないが、「時の栖」の隣にある皮膚科「神山・復生病院」の医師もシスターのようだ。すぐ近くの神山「国立駿河療養所」はずっと昔から難病といわれた「ハンセン氏病」に苦しむ人たちの病院だが、きっとなにか関係があるのではないかな。
 ネットで調べてみるとキリスト教会は、旧約聖書をよりどころとする「旧教」の信者を中心にするとカトリック系と、新約聖書の「新教」(福音主義)を中心にするプロテスタント系にわけられる。卒業生SUさんの通う「聖心女子大」はカトリック教会派に属し、「上智大」や「白百合女子大」、名古屋の名門「南山大」と同系列で学校数が一番多い。横浜在住の姪が通う「聖セシリア女学院」も同じ。箱根・強羅にある「白百合中高」には、近所に住むタレント「キャシー中島・勝野洋」のお嬢さんたちが毎日バスで通っていたなあ。難関ICUと明治学院は「改革派」だそうだ。 
 私の父と祖父が卒業した「青山学院」は「メソジスト派」のミッションスクールで県内には「静岡英和」が同系だ。江戸時代末期に「長崎奉行所」の役人だった曾祖父が息子をどうしてキリスト教系の青山専門学校(今の青山学院大学)に入れたのかな?「典獄」といって、今の刑務所長を勤め、「長崎県人物伝」に記述されるほどの功績があったらしく、徳川幕府の命令でずいぶんクリスチャンを苦しめる立場だっただろうけど。
 ミッションスクールといえばそれぞれがキャンパス内に「チャペル・礼拝堂」をもっているが、いまでは「ローマ教会」から離れ、独自経営の私立学校となり信者ではない学生が一般的になり、カリキュラムから「宗教」や「礼拝」の時間が消えた大学も多いと聞く。ミッション・スクールではなくなったのかな。
2015/12/20 (Sun) 23:19


「人に〜をやってもらう」は have+物+過去分詞
「人に〜をやってもらう」は have+物+過去分詞
2015年12月17日(木)裾野市民文化センターにて 「五百羅漢」
 私のお気に入り、花の名刹「長安寺」をゆっくり歩いて回った。あの見事な紅葉もすっかり散って全くさびしい冬景色。しかし、斜面にずらっと居並ぶ五百羅漢の石像たちをみると思わず顔がほころぶ。お花をもってお参りにきた女性に聞いてみると「このお寺の檀家さんたちが寄進したんですよ・・」
 早春はフクジュソウや猩々バカマに始まる。愛子さまのお印・白ヤシオや初夏のカタクリ、クマガイソウ、黄レンゲショウマ、岩タバコ、セッコクなどなど。秋にはイワシャジンともみじの見事なこと。1年中珍しい野の花が絶えることがない「花の寺」だ。
 三重県の伊賀上野市にある尾上家の墓地をこんな所に移せたらいいな、と思い社務所の和尚さんをお尋ねした。「仙石原の住民のための菩提寺ですが、御殿場の新橋の方ならすぐ近くだからいいですよ。ここから御殿場に移住した檀家さんも大勢いますから・・」とのご返事。山梨の弟や叔父たちに相談してみよう・・・。

 EC君は、「分詞」の整序問題をやった。いくつか間違えてしまったのはすべて同じ項目。つまり have+物+―ed が「@〜してもらう(依頼)、A〜させる(命令)、B〜される(被害)」の意味になることだ。have the money stolen (金を盗まれる)、have this film developed (このフィルムを現像してもらう)、have the bad tooth pulled out (その虫歯を抜いてもらう)などなど。
 MIさんは前回、「信州大」の和訳をやった。ほぼ適切な表現になっているから、欲を言えば文と文のつながり方に注意できるともっと内容理解が進んだことになるね。カンマとセミコロンは、音声で聞いている限りはただのポーズ(間)で抑揚も関係するけどそれが長いか短いかだ。しかしそのポーズに「すなわち、つまりそれはね・・」とか「なぜならばね・・」のような「説明」や「理由」を感じ取って、それをはっきり日本語で表現できるととても良い和訳になるのだ。今日は「動名詞」をやって整序問題は完璧だったけど、和訳でミスが目立ったね。「〜に気をつける」は be careful of (about)〜が普通。 care for は「世話する」もあるけど、否定文、疑問文で「〜を好む」の意味。
 三島教室のOH君がこちらに参加した。新たなシリーズで第1回「基本時制」の整序問題をやった。「青山学院大」が少々難しかったね。「彼の髪は良く洗う必要がある。」は His hair was much in need of a good wash. もしneed が動詞なら His hair needs washing well. とも言えるけど、ここでは名詞と考えるしかない。washも名詞だね。副詞much(大いに)が次のin need of という「副詞句」を修飾しているんだ。
 2年生のTA君は前回、「分詞構文」の慣用語法をつかう英文を和訳した。 Anthropology, broadly speaking, is the comparative study of the beliefs and practices of all human societies, past and present. ではbroadly speaking がSとVの間に割り込んでいるけど、文頭に移動すれば「おおざっぱに言えば、・・」の意味の「独立分詞構文」だ。カンマカンマはカッコに入れる、だね。後のandは直前の語句を修飾して「過去のでも現在のでも」と訳す。前のandはせっかく「三角マーク」で囲ったけどbeliefs と practices を繋ぐことに気づかなかったね。「人類学とはあらゆる人間社会相互の信条と慣習の比較研究なのだ。」 尾上

(追記)今日も家内を乗せて箱根のリハビリ病院に出かけた。お昼を箱根で食べたいなと思いつき、小涌谷の「千条の滝」近くに住むKA老人に電話して、「先週のケーキのお礼にラーメンをご馳走するので、箱根湯本のTVで評判の「日清亭」にいきましょう。」と誘った。一人暮らしの老人はもう門の前にちょこんと腰掛けて待っていた。さっそく老人を乗せて、宮ノ下・大平台・出山の鉄橋・塔ケ沢と山を下っていった。
 12月6日のブログに「大学仲間とのハイキング例会」で出会った老人のことを書いたのを覚えてる?「千条の滝」のちかくで通りがかりのおじいさんに挨拶したら、気に入られたらしく話し込んでしまってなかなか離してもらえず、「あらためてお邪魔しますから」と約束してほうほうのていで逃げ出したのだった。元銀行員で北アルプスのあの魔の山「剣岳」にも登ったという老人が自慢する庭先の「浅間山」を見ながら、お茶を頂くのもいいなと思い、3日後に「川根茶」を手土産に家内も誘ってお宅を訪問した。
 4年前に奥様をガンで亡くしてずっと一人暮らし。洗濯機の操作もお湯を沸かすのも不自由をしておられた。まだお互いに正体も知れない私たちなのに、意外に始めから旧知のような雰囲気だった。小涌園ホテルのショートケーキを用意していてくれてなかなか風流なおじいさん。隣室からBOSEが低音を響かせて「大河ドラマ」のテーマ曲を聴きながら山の話、絵画や音楽の話に夢中になった。84歳というから「ひつじ」年の私と同じ。ろれつがまわらない所もあってせっかくの熱弁が半分意味不明だったけど、なんとか相づちを打っておいたよ。
 今日のKA老人は、先週訪問した時と同じくジーパンとカウボーイ・ハットというウェスタンスタイル。「おしゃれしてるね」と褒めたら、ジャンパーのなかをちらっと見せて、「これ、ライオンの毛皮よ。動物保護団体からクレームがつくから秘密だけど、大騒ぎする以前にアフリカで買った物だからね・・」と得意げ。さわってみると滑らかな手触りの金色の毛皮だった。「尾上さんもハンチングが良くにあうよ・・」だって。
 湯本に着いてみるとあいにく本日休業だった。「では小田原に出よう・・」と。6日のブログで「頭取」と書いたのは聞き間違いだったが、老人がかつて勤めていた「スルガ銀行」小田原支店のすぐ隣にパーキングを見つけた。小田原城の城下町は駅前を中心に活気に溢れていた。むかし何回か訪れた大きな魚屋「魚国」のある繁華街で、満席状態の「中華・日高屋」を発見。らーめん・ギョウザのセットが600円で食べられるから、大人気の店のようだ。
 KA老人の「リクルート」時代、「スルガ銀行」時代を通じて長い人生に出あった人々。西武デパートの堤社長、作詞家の北原白秋、三井銀行頭取、スルガ銀行の創始者・岡野さん、などなどの話。兄弟と登った北アルプスの「剣岳」や「槍ケ岳」。第2位の「北岳」には一日で往復したよ、山小屋一泊はしなかったと、けろっとして言う自慢話。興味を持った音楽、絵画、染色など自分と同じ趣味の老人に出会って家内も感動することしきり。
 お年寄りの「昔話」はおもしろいよ。きみにもおじいさん、おばあさんがいたら是非是非、得意話や苦労話を聞き出してみるといいよ。
2015/12/17 (Thu) 23:44


because は「なぜならば」ではないよ!
because は「なぜならば」ではないよ!
2015年12月14日(月)ゆうゆうホールにて 「KUKKA」
 私の町内にあるパン屋「クッカ」へ自転車で買い物に行った。フィンランド人の奥様と日本人のご主人と美しいお嬢さんとで経営している。KUKKAはフィンランド語で「花」の意味だ。今月はオープン3周年記念だそうで小さなマグネットをプレゼントしてくれた。
 昔から馴染みの「こむぎ」もいいし、「時の栖」の前の「メリー・ルウ」もいいけど、「アウトレット」内にある「フォーション」のパンよりもずっと焼きたての香ばしさで美味しいと我が家では気に入っているよ・・・。

 TAYさんは「無生物主語の文」の単元で「英作文」をやったらほぼ正解が書けた。「人生のそれぞれの段階は、次の段階への準備でもある」というパラグラフの下線部訳が少々難しかったね。 A balance between what is due to the present and what is due to the future is seldom easy and always of main importance. は「現在に属することと過去に属することとの間のバランスをとることは滅多に容易なんてことはないし、いつもとても需要なことだ。」と訳す。A and A’ のルールを思い出すと、1番目はwhat 〜とwhat 〜が並列しているし、2番目のand はseldom easy という形容詞と always of main importance.という形容詞が共にis の補語の働きをしている。
 TACさんはパラグラフ問題で、難しい和訳問題があったね。 For nothing is so beautiful but it betrays some defect on close inspection.「なぜなら、近づいて見ても欠点をさらしてしまわないほどの美しい物なんてないから。」つまり、どんな美しい物も近づいてみればアラだらけ。」という意味。難しいのは接続詞のbutがas〜notという否定の意味をもつこと。nothing・・so〜as・・(・・ほど〜なものはない)の変形だ。今日は「助動詞」をやった。
 TU君は「不定詞」の整序問題がよくなかったね。いつもと様子が違うね。他の教科に時間を奪われて、きっと英語の自習時間が少なくなっているのではないかな。「不定詞」の意味上の主語 for〜 はto不定詞の前に挟み込むのを忘れてるよ。educateは「人を教育する」の意味でteachの「人に勉強を教える」とは異なる。文型もeducate+Oで第3文型。teach +O+Oは第4文型、giveの仲間だ。TU君もTACさんも「冬期講習」に参加希望を出してくれた。ガンバロウね。
 2年生NIさんは前回「部分否定」を勉強した。センター試験の英文で A book is not always a good book just because it is written by a famous writer. でbecauseが「なぜならば」と訳すワルイクセがまだ直らないね。文と文をつなぐ「なぜならば」はfor だ。becauseは主文を修飾して「〜なので、〜という理由で」の意味。「有名な作家が書いているという理由だけで、ある本がいつも良い本だということではない。」と訳す。notは文全体を否定して「〜ということではない」と訳すのが基本だよ。NIさんも夏に続いて冬期講習に参加する。
 1年生YO君は前回、長文問題で「アガサ・クリステイ」を読んだ。「The mousetrap(ねずみ取り)」というロンドンで終戦後40年以上のロングランを記録した演劇だ。話が少々込み入っていて読み切れなかったね。What records are left to break? は「記録を破るって、一体どんな記録が残っているというの?」つまり、「反語」で「すべて記録は破ったわ。」の意味。英語では「修辞疑問文」というのだけどね。
 NIさんには中学2年生の弟がいて、今日お母様と一緒に体験授業に来てくれた。学校の成績をもっと伸ばしたいらしい。「UG会」は大学受験の学力増強がメインだけど、大学生でも社会人でも意欲ある人なら一緒に勉強したいと思う。知識欲の旺盛な中学生は「たたけば響く」という感じでとても面白い。高校生に囲まれるのもいい環境なので頑張ってみるのも良いね。来週から来てください。 尾上

(追記)三島教室でも今夜、映画「天地創造The Creation of the Earth」を見てもらった。宇宙を支配する「エホバ」の神が土からアダムを作り、アダムの肋骨からイブが生まれ、その二人が3人の息子を生んだ。そして・・は、キリスト教の「聖書The Holy Bible」が教える「人間の誕生」だ。
 人間の先祖はサル。ほ乳類をもっとさかのぼれば海の魚。とほとんどの人が信じている「進化論」とは真っ向から反対するね。ダーウィンは自分の探検旅行からヒントを得て「種の起源」 The Origin of Speciesを書いた。「人間は神が自分の姿に似せて創ったもの」と信じる教会や信者からは非難囂々だったらしい。
 古今の名画にも「アダムとイブ」は描かれている。神から禁じられた木の実「禁断のリンゴ」を食べるという「罪sin」を犯し、善悪の判断を覚えたために「エデンの園」から追放され苦難の生活が始まる。渡辺淳一の「失楽園」という映画もあったよね。二人の間に生まれた3人の息子のうち、長男カインが弟アベルを殴り殺す、というすさまじいお話には驚いてしまう。それも文豪・有島武郎の「カインの末裔」の小説の題材になっている。
 音楽、美術、文学などどんな分野にも「聖書」に描かれたエピソードが登場するから、キリスト教文化圏の欧米の言語を勉強する私たちは、常識として欧米人並みに理解できていないといけないのだね。
2015/12/15 (Tue) 0:39


和文英訳のコツ
和文英訳のコツ
2015年12月13日(日)森の腰中央公民館にて 「光のツリー」
 「金時山」の標高は1213mだ(った)。それで今日12月13日は山頂の金時小屋では年末の「もちつき大会」。だれかが持ち上げた「臼と杵」で何升もの餅をつく。今日も「金時むすめ」のファンたちが大勢集まり、登山者に餅入りのきのこ汁をふるまってくれたはず。隣家の長男TA君を誘って今年も登る予定であったのにこの雨模様であきらめた。
 全国の山の標高を再調査したら北アルプスの「奥穂高」は3190mに格下げ。ファンたちが山頂に大きなケルンを積み上げてなんとか2位の「北岳」に追いつこうとしたけれど、逆に3mも水をあけられてしまった。「金時山」も1m下げられて1212mになった。
 ちなみに私の登頂歴では1位の「富士山」に5回、2位の「北岳」に2回、3位の「奥穂高」には稲取高校に在任中教師仲間で1回登った。4位の「間ノ岳」には5年前単独で「白根三山」を縦走したとき、早朝そこで「ブロッケン現象」を見た。そして見果てぬ夢が5位の「槍岳」トンガリ山だ。家内の病気がなければ踏破していたのに・・・。

 1年SEさんは大学入試の英作文問題に果敢に挑戦した。難しいなあ、とあきめずなんとか書き上げる意欲がとてもいい。何が難しいか、というとそれは出題された日本語だ。SVOが明瞭に示された日本語なら機械でも簡単に翻訳できる。だから人間にできないわけはない。「前編集Pre-Edit」で機械にかけやすく日本語を直しておけば、後は機械が打ち出した英文を「後編集Post-Edit」するだけでよい。名詞の単数・複数、冠詞のa,theの使用、動詞の「時制」(現在・過去・未来)や「相」(完了形・進行形)に注意を払えば、ほぼ完成といってよい。
 昔私たちの高校時代は「英作文」を1年生から始めていたのに、今では日本国中、ALTとのお遊びのような英会話で耳と口の練習に奪われて、英文を書くことも和訳をノートに書くこともしなくなった。「4技能」のうちの「書く」が軽視されているね。英語力が落ちる一方だ。
 EN君は前回、3−4行の短い英文を和訳した。SVが2組くらいの文は訳せていたね。しかし3組以上になると混乱してしまう。 In 1616 Galileo went to Rome with one of his telescopes to show the Pope and other high church officials what he had discovered. では、後半の不定詞showが難しかったね。「〜(人)に〜(もの)を見せる」というgiveと同じ第4文型SVOOの動詞だから「ローマ法王やほかの高僧たちに自分の発見したものを見せるため・・・」と訳す。
 YAさんは「助動詞」を勉強した。整序問題はほぼ正解が出せたね。しかし、「青山学院大」の 「ある細菌に触れることで健康状態がより良く保たれる可能性がある。」では、動詞がmay keepしかないから、「・・触れることが人々をより健康な状態に保つかもしれない」と「前編集」して、may keep people healthier とSVOCで書ける。主語Sが exposure to certain germs と書ければ正解だった。 尾上

(追記)通販のアマゾン・コムに「DVDプロジェクター」を注文した。というのも、先週木曜日の裾野教室で「視聴覚室」に変更し、「天地創造」のビデオの映写に借用したらとてもうまくいったのだけど結構使用料が高かった。御殿場や三島教室でもやってみようとしているがやはり使用料が問題だ。それで自前でやってみよう、という気になったわけ。クリスマス以降になるかなと思っていたら、早くも今朝注文品が届いたよ。ビックリポンや!
 「一体型」になると4〜5万円もするが、DVDプレイヤーは軽いハンディなものを持っているので、5,6人で見るだけならそれを持ち込んで教室の壁に写せば良いのではと考え、接続できるプロジェクターを探したら手頃な価格で買えることがわかった。購入した人の「口コミ」が載っているのでとても参考になるね。スマホやPCからも信号を送って、大きな画面で見ることができるらしい。科学技術の進歩は素晴らしいね。
 画面を鮮明にするには専用のスクリーンが必要だけど、何万円もするものを買わなくても、「サンゲツ」という内装・壁紙のメーカーが販売する数百円の「スクリーン用紙」を買って丸めて持ち運びすればいい、と知ったのですぐ注文した。「プロジェクター」は寝室の天井に映し出すこともでき、これから寒い冬は寝床に入ってテレビ鑑賞という手もあるね。きっとつけっぱなしですぐに眠ってしまうだろうけど。
 さっそく梱包を開いて試運転開始。附属のマニュアルが変な翻訳の日本語で説明不足。1時間も試行錯誤を繰り返してやっとビデオの画面になった。しかし音声がプロジェクターから出るから、何か違和感がある。手持ちのCDプレーヤーに接続すればステレオになるのでそれを画面の近くに置くことにした。今日の御殿場教室でさっそく使ってみたらまあまあだったよ。裾野教室と同じように「天地創造」を30分ほど解説付きで見せた。3人とも「キリスト教のバイブル」の話は聞いたことがなかったらしい。今日は期末試験が終わった後のちょっとした息抜きにもなったかな。私からのクリスマスプレゼントだよ。
2015/12/13 (Sun) 23:42


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