高校英語UG会 三島・裾野・御殿場

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SVCの倒置に注意
SVCの倒置に注意
2016年2月7日(日)森の腰中央公民館にて 「御殿場発祥の地」
 自作のコシヒカリをまた分けてくれるというので、知人のTAさんの家までレイチェルを走らせた。なんと昨秋の農協で「特選米」のお墨付きを取ったのに市価よりずっと安くしてくれる。途中「御殿場高校」正門前を通りかかった時、「御殿場発祥の地」の案内板に気がつき初めてなのでちょっと寄ってみた。「徳川家康公の御殿跡」の石碑がある。
 今からちょうど400年前、家康は将軍になってから駿府と江戸の間を往来するときの宿泊所として、古来「御厨」(みくりや)と呼ばれていたこの地域に「御殿」をもうけた。それが「御殿場村」の呼び名の由来になっているそうだ。木造の御殿はいかなるものだったか、家康の没後60年くらいで取り払われたらしく記録がない。今は「吾妻神社」の社殿が建っている。その昔、源頼朝が「巻狩り」でここに訪れた折に「兜」を脱いで置いたという大きな「兜石」が鎮座している・・・。

 今日は所用で新宿に行って帰ってきた時、「小田急バス」の駐車場に止めた車にエンジンがかからない。ディーラーに修理を依頼したが、授業開始の6:30まであと15分しかないから少々あわてて、「公民館」の管理人・勝又さんに電話で教室の準備をお願いした。30分ほど待ってもらってようやく間に合ってホットした。
 SEさんは前回、「仮定法」の英作文をやった。「学生時代にもっとたくさんの本を読んでいたらなあ。」は、「あまり読まなかった」という「昔」の事実に反する仮定だから、動詞を「過去完了形」で書く。I wish I had read more books in my school days.もし「今」のことだったら「過去形」で書くよ。今日は東北大の英作文問題をやってみた。「人間は火を使うことによって、周りの野獣から身を守ることができるようになった。」はHumans leerned to protect themselves from animals around them by using fire. と書く。「〜できるようになる」は「学習」だから learn to〜に気づくといいね。「火」を主語にすれば Fire taught humans to learn ・・・のように書くのはまだ難しいが。「無視物主語」の文型に言い換えできるといいね。
 EN君は「時制」と「不定詞」の文法と整序の問題をやってほぼ正解だった。
最後に「話法」の書き換え問題をやってみた。学校はゆっくりの進度なので前回の「仮定法」と同様に未習項目だけど、自分でもなんとか理解できそうだ。すぐに持参の文法書を開く態度がすばらしい。新しい事を学ぶのは楽しいね。
 YAさんは「文法」マーク問題がとても良かった。 His father is a doctor, and so is he. 後半の倒置構文は「彼もそうです。」の意味で正解だったけど、 “It’s raining.”― “ So it is. の対話では「倒置」にならない。「その通りだね」の意味で使うから Yes, it is. のことだ。「倒置」といえば「パラグラフ問題」の冒頭に Strange is our situation here upon earth. は is を軸にSとCが入れ替わった第2文型だね。「この地上における私たち人間の立場は不思議なものだ。」 Such was her anxiety that she couldn’t eat anything at all. も前半がSVCの倒置になっているね。「彼女の心配はそれほど大きかったので食事ものどを通らなかった。」同様にSVM(第1文型)もMVSに倒置するが、SVO(第3文型)の倒置はOだけが文頭に動いてOSVとなる。 尾上

(追記)高校時代の親友FU君に電話した。3年間ずっと同じクラスで家もお互いに西宮市「夙川」に住んでいて一番近かった。「3年の夏休みに、それまでの理系からなぜ文転したか記憶がないんだ。物理も数Vも得意だったのに。君に相談したのかな。」と聞いてみた。「尾上君から相談受けたことは覚えてないな。俺は入学時から京大工学部と決めていたから変わらなかったよ。」
 私たちが高校時代を過ごした昭和34年〜37年は今から50年以上も前で、日本が終戦から10数年でやっと復興し始めた頃。39年の「東京オリンピック」を目指して日本の戦後の姿を世界に見せようと産業界が必死だった時代だ。クラスの大半は理系で工学部希望だった。
 FU君はとても優秀で順調に京都大学工学部に合格。大学院修士課程に進み、ガラスメーカーでは日本で第2位という「日本板硝子」に入社。千葉工場に配属となり東京に移住してきた。その後はその才能を高く評価され、工場長から社長へと順調に昇進した。今は「会長」となり「時の人」として新聞紙上に取り上げられることもある。
 西宮市の出身だから郷土愛に溢れて、今も熱心な「阪神タイガース」のファンだ。私たち二人の母校「甲陽学院」は「甲子園球場」のすぐ隣にあったから。もちろん高校球児のあこがれだし、「阪神タイガース」のホームグランドでもあるからね。FU君は世田谷の「野毛」に住んでいるが、ある年タイガースがリーグ優勝した時にはうれしさの余り、「紅白まんじゅう」を大量に買い込んで奥様と一緒に隣近所に配って歩いたそうだ。お祭り騒ぎが大好きで「人」を分け隔てせず、「大阪のおっチャン式」にとても大事にする人。母校の校訓の一つ「無邪気」を今も実践している。酒にも強いし確かに社長の器だね。
 昨日の電話でブログ日記の話をしたら、「尾上君の英語塾に出張して、企業人としての苦労話をしてもいいよ。」と言ってくれた。実現できると面白いね。最近、東京で一度お会いしたことのある奥様は、もと英語教師でとても明るくユニークな方。TVの娯楽番組でときどき見かける長女もなかなかの個性あふれる女性のようだ。その名を「千秋」という。そう、「歯に衣を着せない」あのバツイチのタレントだ。子供服のデザイナーとして名をなしている。
2016/02/07 (Sun) 23:21


no と not はどう違う?
no と not はどう違う?
2016年2月4日(木)裾野市民文化センターにて 「ソリで初滑り」
 今日は立春というので、春の証拠を見つけに「時の栖」まで自転車を走らせた。我が家のある二の岡の急な坂を下ると雪の影もなく、ブルーベリーの畑が広がる「野中」の「窯元」の前を通過。今年の「みずかけ菜」は1ヶ月早く刈り取りが終わって、「二子」の広い畑から見上げる富士山は久しぶりに真っ白だ。春霞がかかっている様子に春を見た。
 6キロ走ると「時の栖」に到着。その手前にベイカリー「メリールー」がある。豊かな香りの「紅茶パン」がまだ焼き上がらないので美味しいメロンパンを買ってさあ帰ろう。こんどはずっと登りだ。杉山鶏卵店で自家生産の「さくらたまご」と「フルーツトマト」。さらに地場生産物の店「農の駅」で「ゆず」と「山北ミカン」を買ってまた登りだ。急坂は自転車を押して歩いたから少々汗をかいて・・・。

 KI君も、EC君も今日は私大受験のためお休みだった。
MIさんは「仮定法」で、整序問題も文法もほぼ満点。英訳もすべて合格点だった。和訳でも「仮定法」の文を見分ける力をつける問題をやってみた。文の流れのなかで動詞がいきなり「過去形」や「過去完了形」に変わると、そこに「仮の話のムード」が込められるのだ。「ほんとうは違うんだけど」という話者の「仮の」気持ちが、助動詞の would(〜だろうに) could(〜できるだろうに) might(〜かもしれないけど)にも込められる。
 2年生のTA君は「挿入」を勉強した。同志社大の There is no single solution to the problem of stress. What is stressful for one person, after all, is not necessarily stressful for everyone. で、後半は文頭に置くべきafter all,(結局)をSとVの間に挿入したから、元に戻して考えよう。「結局、ひとりの人にストレスになることが、必ずしも全ての人にもストレスになるというわけではないから。」と、ここは前文の解説をしているね。no が次の single solutionを修飾するから、「ストレスの問題に対しては、一つだけの解決法ということはない」。 not と no の違いは何? He is not a beggar. はnotが「文」全体を否定しているから「彼が一文無しだ、ということはない。」ところがHe is no beggar. ならno がすぐ次の beggar を否定して「お金持ち」の意味になる。 尾上

(追記)ガイジン、というとはっきり見分けがつくから白人や黒人の意味が普通だけど、一目では見分けのつかない隣国の韓国人、台湾人、中国人の姿も街中で見かけない日はないね。御殿場アウトレットではもちろん、近所のスーパーやDIYの買い物でもすぐ隣にいて大声でしゃべっている。先日は「富士山」で、それも入山禁止中の登山道にどうどうレンタカーで登ってくる中国人にはオドロイタ!
 1週間ぶりに青空がのぞいたので「富士山・須走口」に向かって走った。県道「ふじあざみライン」には昨日までの雪がまだ残って、ノーマル・タイヤでは無理なので「道の駅」に駐車した。中国人らしき家族づれや白人のグループが大きな「雪だるま」の前ではしゃぎながら富士山をバックに記念のスナップ。私はさっそく持参の赤いプラスチック「ソリ」を取り出しゆるやかなスロープを登っていった。今日はスパイク打ち込みのブーツを履いて歩きやすい。
 道路はすぐに真っ白な雪道に変わって「全面通行止」の看板で半分ふさがれている。左右は自衛隊演習場の広大な敷地で「射撃中」の赤いランプが点滅している。すぐ右手から機関銃らしき射撃音が響いてきて、今にもこちらに流れ弾が来そうな緊迫感がある。演習場に出入りする自衛隊の雪上車が時折通過して、車輪の跡がちょうどソリ滑りの巾に合いそうだ。
 4キロ歩くとカラフルな野鳥たちの可愛い絵がいくつも描いてある「カーブ壁」までいける。そこからは車はジグザグにヘアピン式に登っていくのだけど、江戸時代に「富士講」の信者たちが通った「旧登山道」は富士山頂に向かってひたすらまっすぐに伸びていく。長靴を履いて一人下ってくる男性とすれ違った。ニコニコと「カーブまで歩いてきました。」。わたしと趣味の同じ人だね。
 自衛隊の演習場も最高地点の入口になってその先には「わだち」の跡がない。新雪ではソリがもぐってしまって滑りづらいので「さあ、戻ろうか」と振り返ると、黒いワゴン車がつるつる滑りながら登ってくる。なんと中国人らしき男女が4人も乗っているよ。運転の女性がスマホの地図を見せて「この道で富士山のよく見えるところまで行けますか?」と下手くそな英語で聞いてくる。
 チェーンも巻かずスタッドレスだけで5合目の登山口まで登る気でいるらしい。「無理だよ。しばらく先にバリケードがあって進入できないよ。」というと、「どこか富士山が見えるところありますか?」と聞くから、「そこの自衛隊演習場出入口でターンして、この坂を下って道の駅に行けばいいよ。」と教えてやった。「この曇り空ではそこからも頂上は見えないけどね・・・」。助手席の女性がスマホにMICHINOEKIと書き込んでいた。
 いい汗をかきながら1時間登ってきた一直線の「ふじあざみライン」もソリに乗って下ればたったの10分!右足と左足のかかとをブレーキにしてバランスをとりながらスイスイと滑っていく。風もなくて今日は特にすばらしいスレー・ゲレンデだったよ。想定外の出会いがあったけどね。
2016/02/04 (Thu) 23:47


as があったらずっと後にも as
as があったらずっと後にも as
2016年2月1(月)三島ゆうゆうホールにて 「根府川駅とアロエ」
 いよいよ2月だね。私立大学の入試が次々とあって、最後に早稲田と慶応の入試が終わるといよいよ25日から国公立の前期試験が始まる。最高のコンディションに持って行けるといいね。君たちの「頭脳」をコンピューターに喩えることができる。それが順調に働くには十分なデータを蓄えた「記憶装置」と、それを利用して解答を導き出す「演算装置」がともにスイッチオンの状態でなくてはいけない。「記憶装置」はあと少しでもデータを増やしておきたいが、「演算装置」もしっかり油をさして毎日使っていないと止まってしまうよ。特に英語と数学はね・・・。

 TAYさんは「比較表現」 not so much A as B を使う英文の和訳をやった。間違えやすいのは「AではなくてB」と訳してしまうこと。それは not A but B の時で、Aの可能性が0%でBが100%の場合。ここは直訳すれば「Bと比べるとAの方はそんなに多くない。」だからAの可能性が30(45)%くらいでBが70(55)%ということなのだ。「Aでもあるけど、」と肯定しておいて、「Bのほうがもっと多いのだ。」という意味。
 「学習院大」の「本当の旅行好きなんてごく少数だ。」は面白いね。 If they go to the trouble and expense of travelling, it is not so much from curiosity, for fun, or because they like to see things beautiful and strange, as out of a kind of snobbery. 「わざわざ苦労して金をかけて旅行に行くとすれば、それは・・」と、from やfor、 because 、out of などを使い分けて「理由」を説明しているね。「好奇心や楽しみや美しい物・珍しい物を見たいから、ということもあるけどそれよりむしろ一種の俗物根性からのほうが多いのだ。」と訳すと良いね。今日は助動詞でmight as well の英文和訳をやった。
 2年生NIさんは「仮定法・命令法」に関する英文和訳をやった。どれも大変難しい入試問題だったね。「白百合女子大」の「一番しあわせな人」はわずか2行だけど丸がもらえなかった。 The happiest men I know are those who approach their work as if it were their hobby, something to be done for the sheer fun of it, not for the money involved. いつも言うように「カンマ」で一度切っておこう。その単なる「息継ぎ」のカンマがどんな働きかを見抜くこと。「まったく仕事の楽しみのためであって、関与するお金のためにやることではではないのだが。」と訳せるから直前の「趣味」の説明だとわかる。このカンマは「それはつまり」と訳を添えておくとベストだ。後のカンマは not A but B (AではなくてB)を言い換えたとき B, not A とやるよね。
 高校1年生YO君は前回「比較」を勉強した。基本は学校で教わっているから50%くらいは正解だった。「as 原級 as 〜」と 「比較級than 〜」をただイディオムとして覚えていては上達しない。例えば I don't do as many things I don't like to do as I had to when I was young. はasと asの間がずいぶん離れているね。前のasは副詞で「同じくらい〜」の意味。後のasはSVを従えて接続詞なのだ。「〜と比べて」の意味になる。「私の若い頃にやりたくないことをやらねばいけなかったのと比べると、今では嫌なことをそれほど多くはやってない。」と和訳するとよい。 asを見たらもう一つ接続詞のasが来ると予想することが大切だ。同様にmoreとか-er の比較級があったら、どこか後の方に接続詞のthan(これも「〜とくらべれば」の意味。「〜より」じゃないよ!) が来ると予想しよう。
 中学2年生のNI君は前回O・ヘンリーの短編小説“After 20 Years”を和訳していろいろなことを勉強したね。Twenty years is a long time, but it can never change a man’s face that much. 「20年は長い。しかし、人の顔をそんなに変えてしまうことはできない。」change は「変わる」(自動詞)、「〜を変える」(他動詞)の2つの意味を持つ。stopが「とまる」(自動詞)と「〜をやめる」(他動詞)の2つあるのと同じ。最後のthat much が難しかったね。so much(それほどたくさん)の意味になる。今日は高校入学前の「中学英語総まとめ」の問題集をやってみた。「文の種類」は4つ。「平叙文」「疑問文」「命令文」「感嘆文」。「文型」は5つ。第1文型はSV、第2はSVC,第3はSVO、第4はSVOO,そして第5文型はSVOCだ。 尾上

(追記) 東海道線の「根府川」という駅で降りたことある?箱根外輪山が海に向かって絶壁のように駆け下りた急斜面にある無人駅だ。海に面した暖かい土地なんだね。駅前にはスイセンが咲いて、アロエも真っ赤な花をつけていた。改札から見下ろした位置にプラットホームがある。ちょうど緑とオレンジの2色の電車が入ってきた。昔は「湘南電車」と呼んでいた。
 先月よく晴れて真っ青な空の下、小田原の「早川漁港」から「真鶴漁港」へと海岸線をドライブした。国道135号の上側にJR在来線。その上に昔からの県道が並行し、さらに上の方の地下をトンネルで新幹線が走っている。この県道を根府川駅から隣の真鶴駅に向かって、できれば「真鶴半島」の先端「三ツ石」まで歩こう、という企画を「望露会トレック部」の仲間に提案した。その下見のためのドライブだった。冬のこの時期は「山登り」よりも海辺を歩く方がいいよね。
 昨年の2月にもこの「根府川駅」を出発点にした。東京・千葉・横浜から駆けつけた大学時代の同窓生3人とここで合流。大海原を見ながら逆に東の「早川駅」に向かって歩いた。源頼朝の古戦場で有名な「石橋山」を通り、秀吉が一夜で築城し「北条氏」を滅ぼした、といわれる「石垣山」にも登った。「早川漁港」の酒場で一杯、という楽しいコースだった。

2016/02/01 (Mon) 23:49


仮定法は動詞の形で「仮に〜なら」の意味
仮定法は動詞の形で「仮に〜なら」の意味
2016年1月31日(日)御殿場市民会館にて 「金目鯛の煮付け」
 料理が面白くなって何年にもなる。自分で好きな材料を買ってきては調理している。「アオキ」で見つけた活きの良さそうな「金目鯛」を丸ごと煮付けにした。いちばん小振りのものを買ったのに中華鍋でもはみ出すくらいデカかった。以前にも買ってみたけど味付けが難しかったので、今回は既製の「煮魚用タレ」を見つけて使ったらとろっとした美味しい煮付けができて大成功!
 祖父が長崎の出身で我が家は昔から食道楽(ゲテモノ食い?)だった。長崎というと「チャンポン」や「皿うどん」が有名だけど、祖父や父が勤め帰りに見つけてくる中国風の食材が変わっていた。戦後まもない子供の頃はニワトリも「トサカ」から「足の先(もみじ)」まで食膳に上がった。「エスポット」に買い物に行くと、「ラム」「豚骨」「軟骨」「トリガラ」「もみじ」「ホルモン」など珍しい食材を一杯発見しては興奮し幸せな気分。すこしずつ挑戦して・・・。

 SEさんは「受動態」をやった。「この食べ物は何というのですか?」は What is this food called in English? は第5文型でWhat do you call this food in English? の受動態。主語の前に出すのは助動詞、be動詞の1語のみ。is called を出してはいけない。今日は「仮定法」をやってみた。学校では一応授業で説明されているがなかなか難しいね。「動詞」の形に「仮のムード」を込めるのが基本で、おもに2種類で区別する。「今〜なら、今・・なのに」は〜が「過去形」で、・・が「助動詞+原形」。「昔〜だったなら、昔・・だったのに」は〜が「過去完了形」で、・・が「助動詞+完了形」。まずはここから始めるといいよ。
 EN君も「仮定法」をやってみた。高校ではまだ未習なので「文法参考書」をとりだして勉強を始めたね。まず基本だけでも知っておけば50%の問題は解ける。If があったら「仮定法」と思うのは大間違い。上記の「今」と「昔」の動詞の形を区別できればよい。1学年も残りあと1ヶ月しかなくて、君の学校ではまだ「比較」をやっている。2年生に持ち越しになりそうだね。ていねいに教えてくれて喜んで良いのだ。「会話表現」の問題はとても良く出来ていた。
 YAさんは今日私立を一つ受験してから教室に参加した。今度は落ち着いてしっかり解答できたそうだから良い結果が望めそう。国公立前期試験までまだ3週間以上ある。学校の授業もあまり期待できないから、いかに計画的に自分学習が進められるかが勝負どころだね。今日は「否定」を勉強した。「時間構文」がなかなか覚えずらいね。「演奏が始まったとたん照明が消えた。」は、「照明が消えたときにすでに演奏が始まっていた、ということはほぼなかった。」と解釈し直せば The performance had hardly begun when the lights went out. と書けるし、「消えるより始まるほうが早いということはなかった。」と考えれば The performance had no sooner begun than the lights went out.ともいえる。共に否定語の hardlyや no sooner を文頭に出して強調すれば、SVに倒置が起こって「否定語+ had +S+V〜」となることにも注意しよう。 尾上

(追記)「9・11同時多発テロ」は2001年のことだからもう15年も前になる。君たちが生まれて間もない頃だね。日本では9月11日の夜10時頃だった。「NHKテレビ」のニュースや「ニュース・ステーション」で伝わってきたのは、まさにゾッとするような現場の映像。あの「ツイン・タワー」が北棟に続いて南棟もみるみる崩れていく様子がTV中継されてる!ニューヨークと東京がいかに近いかを実感させた。
 航空機が激突して火災と黒煙とガレキと。こんな大災害をいままで見たことがあるだろうか。思いだすだけでも恐ろしい。フランス人の取材記者が偶然撮影していたビデオには、時折何とも形容しがたい異様な衝撃のオトが記録されている。逃げ遅れた40F、50Fの何人もの人がタワーの窓を破って1Fの広場に落ちてきたのだ。
 前年からNY「日本総研」勤務になった長男はブルックリンの45丁目あたりの高台のアパートに住んでいて、ハドソン川を越えた対岸のニュージャージー(NJ)州側にあるオフィスに通っていた。隣の州だけど目の前に見えるような近さで、地下鉄でイーストリバーをくぐってマンハッタンに入るとすぐに「世界貿易センター(略称:ワートレ)駅」に着く。その地下駅でNJ側に向かう別の路線に乗り換え川をくぐると1駅で「ジャージー・シティ」に着く。高層のオフィスビルが林立している地区だ。
 航空機の突撃が始まったのはNYでは朝の8時半頃だから、いつのもように出勤していればちょうど「ワートレ駅」で乗り換えている頃。「大変なことになった!」しかし本人に電話しても全くつながらない。会社も誰も出ない。現地ではきっと大混乱で電話もパニック状態らしい。やきもき、ハラハラして待つこと2時間。やっとのことで長男に電話がつながった。
 のんきな声で「何の用?今日はたまたま遅い出勤でいいので、さっき駅に行ったらシャッターが閉まっているから家に戻ってきたところだよ。地下鉄が不通らしい・・」と。自宅にTVをまだ買ってない長男は目の前の緊急事態を全く知らない。「ワートレが大変なことになっているよ。窓からマンハッタンの方を見てごらん!」と教えた。「すごい煙が立ちのぼってる!」と驚いている。
 「よかった!」その日が遅番じゃなかったら、と考えると身震いする。「ワートレ」には日本企業もたくさんオフィスを構えていて、とくに「富士銀行」(今は、みずほ銀行)のNY支店では12名もの犠牲者をだした。9・11といい「NY大停電」といい、世界一の大都会NYは凡人の神経ではとても生きていけない世界だね。それでも若者たちは「荒野」をめざす、のかなあ。世界中からの移民を受け入れ、それが良くも悪くもアメリカやNYの成長・発展の力になってきたのだ。
2016/01/31 (Sun) 23:30


前期試験までフル回転
前期試験までフル回転
2016年1月28日(木)裾野市民文化センターにて 「雪の東山湖」
 御殿場市内はいつまでも路傍の雪が消えないが、除雪車のはたらきで車も人も通行には支障がない。愛車レイチェルで「東山湖」を一回りしてみた。湖岸を真っ白に雪が埋め尽くして、富士山といいコントラストを作っている。今日もおおぜいの人が釣り糸を垂れていた。外気温は0℃に近いけれど、風がないから陽射しに当たれば暖かい・・・。

 KI君は前回、「興味深い人間になるには」で始まる英文を読んだ。わずか1パラグラフで6行しかないから掴みにくいけど、最後の長い文も冒頭と同じ趣旨であることがわかればいい。You have to read and discuss and write a good deal before you can fulfill the wonderful opportunity you have to pass from ignorance to knowledge and interestingness. 後半のyou have to passに注意。 you must pass ではないよ。you have の前に関係詞which が省略されているけど、それはhave の目的語だ。passは「自動詞」だから目的語は不要。「無知のレベルから博識とか興味深い人間のレベルまで進むのに、手に入る素晴らしい機会を十分に生かせるようになるまでには、大いに読書をやり人と語り合いそして文をたくさん書かなくてはいけない。」
 EC君は、「早稲田大」の和訳「1960年代になって工業国の人間は次第に環境破壊を心配しだした」のほうはよく理解出来ていたよ。しかし「駒沢大」の和訳が今一歩だったね。From the skins of animals men made the parchment used for the pages, ・・make 〜 from 〜は「原料」を表すから「動物の毛皮で羊皮紙を作った。」ということ。後半は「ページ用に使われる〜」とparchment を修飾している。「学力が落ちかけているよ・・」と、今日は少々辛口で警告した。12月頃に持っていた英語力なら楽に解けた問題でつまづいているじゃん。英語・数学は特に、この時期学校の授業やテストの束縛がなくなると同時に「解釈力・計算力」が落ちていく。「前期」そして「後期」に向かってよっぽど自分を律して時間配分していないといけない。とことんやってみよう。
 MIさんは今日「比較」の文法と整序問題、英訳をやった。どれもほぼ完璧だった。和訳では「神戸外語大」が少々むずかしかったね。「逐語訳」ができていても日本語としてすんなり頭に入らない和訳になってしまった。The decline of ties with the relatives deprived the wife of much external help which had previously been available to her in the difficult tasks of adjusting to life with a husband. はとても長くて日本語にしては理解しずらいので、一度whichの前で切ったらどうだろう。そこにカンマがあるとしても支障はなさそうだ。前半は「無生物主語の文」を見抜いて、「親類たちとの絆が細くなったので、妻は他からの援助をあまり受けられなくなった。」後半は、「そういう援助は、夫との生活に順応するという困難な仕事で以前は妻の役に立ったのだが。」となる。これは「バツイチ」の風刺?最近の「離婚ばやり」や「家庭崩壊」は、「核家族」nuclear familyの弊害だと筆者はいいたいらしいね。3つの of に注意。1「〜が」2,deprive 人of 物 3,「〜という」
 2年生のTA君はIt is 〜 that・・の「強調構文」を勉強した。Paper was not made in southern Europe until about the year 1100. も強調構文に書き換えるとIt was not until about the year 1100 that Paper was made in southern Europe. だから、「ヨーロッパ南部で紙が生産されるようになったのは1100年頃になってからだった。」と訳せるね。前の文も「〜作られなかった・・」という意味ではない。notが直後の「動詞」を否定すると考えてはいけない。「文」を否定して「・・・ということはない。」の意味なんだ。だから否定の「焦点」がuntil〜に当たるわけだ。今日は「倒置構文」を勉強した。 尾上

(追記)今週初め、大都会ニューヨークも首都ワシントンDCも大雪で大変。マンハッタンではバスや地下鉄の交通網がストップし、ブロードウエーにも除雪車が出動し、スタッフの出勤が無理なので劇場街もレストラン街も閉鎖だというニュースを見た。「ニューヨークタイムズ」紙の電子版では28日、日中40°F、夜間31°Fの予想で曇り空。36°Fが氷点0℃だから、摂氏で言えば最高+2℃、最低―2℃だろう。「チョー寒くねー?」
 御殿場の我が家の周辺と同じようにきっとカチカチの氷になって、黄色のスクールバスも来ないから生徒たちの登校もできずしばらく学校も閉鎖でしょう。世界一の大都会も自然の猛威にはなすすべなし、らしい。20数名の死者を出したそうだ。
 ニューヨークの大災害で思い出すのは2003年8月14日の「大停電」だ。私たち夫婦はブルックリンの長男の家に滞在中で、たまたま隣のニュージャージー州プリンストンに出かけていて、さあマンハッタンに帰ろうとしたら列車が不通との知らせ。しかたなくホテルで一泊し翌朝タクシーで帰った。
 普通の「停電」ならPower-cut とか Power-failure というけどこれは Blackout「大停電」と呼ぶほどの規模の大きい災害で、米国北東部・中西部の全域だけでなく、カナダの広い地域にまで及んでいた。その原因というのは、後で判明したのだが発電所の「コンピューター制御ミス」だったそうだからあきれる。ボタン一つで間違ってミサイルが発射され戦争が勃発するという恐ろしい時代だから。
 もし長時間にわたって電気が使えなかったら日常生活でどんなに不便を感ずるかは、日本でも5年前に3.11「東日本大震災」の時に経験したよね。静岡県東部は「東京電力」のエリアで、御殿場でも「計画停電」が幾晩もあって暗く寒い夜を経験した。ローソクや懐中電灯がありがたかったね。
 10年前に「大停電の夜に」という映画が製作されてビデオで見たことがある。吉川晃司や寺島しのぶが主演していた。毎日時間に追われて忙しい東京の市民がこういう時にどういう風に対応するのか興味深い映画だった。この映画製作のきっかけになったのがその2年前のNYの「大停電」だったそうだ。
 その真夏の一日、長男はマンハッタン14丁目の「ユニオン・スクエア」にある総合病院に通院していて、ちょうど帰宅しようと病院を出たところで「大停電」に遭遇した。地下鉄も全く不通だし、「ブルックリン橋」を越えるタクシーもつかまらず弱っていたが、たまたま10丁目に住んでいる私たちの友人夫妻を思い出し、そこまで歩いて行くことができ一泊させていただいて事なきを得た。以前のブログで「日本酒のラベルが評判」でも紹介した方で、デザイナーの悦美さんとビルさんにはとても感謝しきれるものではない。後日のTVや新聞で、「ブルックリン橋」を大群衆が道幅一杯に広がって歩いて帰宅する光景を見たよ。
2016/01/28 (Thu) 23:40


英文で短編小説を読む
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2016年1月25日(月)三島商工会議所にて 「雪とロウバイ」
 今朝は温水器が凍ったらしく洗面所も台所もお湯がでないよー。昨夜は「公民館」からの帰り道、凍てつくような月夜でなんとマイナス4℃だった。先週の大雪がカチカチに固まって、裏庭の花壇は一面まだまだ銀世界だ。暖冬だと勘違いしていつもの5倍もたくさん花をつけたロウバイが雪景色の中で光っているよ・・。

 TAYさんは「仮定法」の難しい動詞形をまだしっかり理解していた。忘れないように勉強を続けたいね。Be quiet, please! It is time you stopped talking.(今はもうおしゃべりをやめて!)は過去形のstoppedが「今まだ止めていないけど」の裏返しで「仮定法」の用法なのだ。和訳で I had not so much as heard of this town, に注意しよう。「過去分詞形」の動詞の前に接続詞の as があるから、「この町について耳にするほどの量のこともやったことがなかった」と直訳すれば「耳にすることさえも」と和訳できる。
 TACさんは前回「駒澤大」と「早稲田大」の英文和訳をやってほぼ正確に訳せていたね。SVの分析がもっとしっかりやれるといいね。 From the skins of animals men made the parchment used for the pages, はmade とusedが動詞だからSを探す。usedが過去分詞形で前の語を修飾することがわかれば、「ページをまとめるために使われる羊皮紙を、人間は動物の皮で作った。」今日は「関係詞」の文法・作文をやった。
 TU君は前回「代名詞」の単元を総復習した。ほぼ正解ばかりだったけど、整序問題では「東洋大」の I found it impossible to to do what was contrary to his wishes.ができなかった。形式目的語の it の用法が身についていなかったらしい。what to do(どうしたらよいか)では疑問詞+不定詞だから誤りだ。関係詞のwhat と混乱したね。センター試験では英語が80%近く取れてわたしもとても嬉しいよ。「パイロット」になる大きな夢に一歩も2歩も近づいたね。おめでとう。今日は「英語の面接」の対策を話し合った。予想問題を想定して日本語でも英語でもしかり書いて暗記しておくのが得策だね。良い返事を待ってます。
 OH君ももうじき私大の入試だ。過去問をたくさんこなしておくのが大切。出てきた単語・熟語は全部覚えてしまう意気込みでガンバレ!これでUG会は卒業だけど、英語のほかにも外国語をいくつかものにして将来の職業や人生に生かせると良いね。お母様からお礼状をいただいた。
 2年生NIさんは前回「否定」をやって、整序問題は合格だったけど英訳で減点が多かった。日本女子大の「近年、私の住んでいる地域では、ほとんど雪が降らなくなった。」動詞に注意すると「住んでいる」と「降らなくなった」のふたつ。 I live in the area. It seldom snows.の2文を軸に考えればいい。「ほとんど・・・ない」は「準否定」だから、「程度」なら hardly/scarcely、「回数」なら seldom/rarely に分けて考えること。「雪の量」なら主語を「人」にしてWe have little snow. もいいね。in my neighborhoodを使えればもっと簡単。 We have had little snow in my neighborhood recently.
 高校1年生YO君は「助動詞」の基本が全てできていた。「感嘆文」が不慣れなようで千葉工大の整序問題が難しかった。「こんな大切な約束を忘れるとは、君はずいぶん不注意な男だね。」まずは基本文で言えばYou are a very careless man. この very を「疑問詞」のwhat に置きかえるのが「感嘆文」の作り方。 What a careless man you are ! となるから、その後にto forget such an important appointment. と加えればよい。「〜とは」(判断の根拠)の不定詞・副詞用法が使える。
 中学2年生のNI君は「受動態」を勉強した。学校ではまだ未習だったけど1回で理解したね。受動態の書き換えは疑問文の時が難しいね。 Do many people like Snoopy? はlikeを受身形のis liked に変えて Is Snoopy liked by many people? となる。英会話の時間に Put it into English. といわれるよね。「英語に言い換えなさい。」だから、Many books were put into Japanese. は「多くの本が日本語に翻訳された。」
 今日は2年生の教科書の最後の課で長めの読み物を和訳した。「進行形」や「受身形」がたくさん出てとても勉強になる「20年後」という米国作家O・ヘンリーの短編小説を読んだ。普通のアメリカ市民のほろ苦い生活を描いていて、ストーリーの最後に読者の予想しなかった「どんでんがえし」があるので面白いのだけど、時間不足で読み切れなかったね。 尾上

(追記)お正月に中古のスマホが手に入って、いろいろ便利なことがわかってきた。「先生、おっくれてるね・・」って言われそうだね。わたしの愛車クラウンも10年前の中古だからナビが古い。先日の関西旅行では、「新東名高速」も「新名神高速」も登録されてないから「道のない所」をずっと走っていてとても気になる。そこで「マップ」におおいに助けられた。新しいホテルもこれで見つけられるし、「携帯パソコン」を持ち歩けることがこんなに便利だとは・・・。
 山歩きの時や自転車で畑作業に登っていく時にNYからのFM放送を聞いている。夜間放送のオペラやオーケストラが、ニューヨーカーと同時に地球の裏側のアウトドアの最中に楽しめるなんて夢のようだ。あちこちに中継アンテナが立っているおかげだね。
 NYのマンハッタンから御殿場の我が家まで、電波はどこを通って来るか調べた。衛星中継じゃないから天候に左右されないんだ。米国東岸NYから西岸のサンフランシスコまで4000km。そこから太平洋にくぐって敷設された「海底ケーブル」で、ハワイ・グアム・小笠原の「父島」を経て8000km離れた東京(鎌倉?)にたどり着いているのだそうだ。
 今は「光ファイバー」通信だから、スピードも容量の大きさも格段の進歩をしたが、国際間に「海底ケーブル」を敷設して「通信網」をつくる動きは「電話」が実用化した100年以上前からある。ヨーロッパでは「ドーバー海峡」、日本では「長崎―上海」の海底に初めて敷設された。日米の通信網はアメリカが長年太平洋の海底に「軍用施設」として敷設してきたものを途中グアムから分岐させ民間利用したもの、ということだった。
 家庭のテレビで世界中のスポーツ大会やオリンピック競技がライブで見られるのも、この海底ケーブルのおかげなんだね。NYからのFMラジオだけでなくTV番組がネットに乗って、PCやスマホでもライブで見られる日も遠くなさそうだ。
2016/01/25 (Mon) 23:38


no は次の語だけを否定、not は後続の文全部を否定
no は次の語だけを否定、not は後続の文全部を否定
2016年1月24日(日)森の腰中央公民館にて 「ピアノとアインシュタイン」
 念願の「奈良ホテル」に宿泊できた。今も皇室の御用達だから自分もハイソ(high society)のような気分が味わえる。
 明治の「文明開化」の頃外国人向けに開業した西洋式のホテルを「クラシック・ホテルズ」でひとくくりにする。京都の「都ホテル」、日光の「金谷ホテル」、軽井沢の「万平ホテル」などにも泊まったなあ。箱根・宮ノ下の「富士屋ホテル」も明治創業の一つ。食事とお茶のみだけど落ち着いた雰囲気が味わえた。
 このホテルのサロンにあったピアノは100年の歴史を刻む。こっそり鍵盤を一つたたいてみたらきちんと調律してあるような音だった。幾多の著名人の滞在の中で、かの「相対性理論」でノーベル賞を受けた物理学者「アインシュタイン博士」も1922年に来日。オーバーを着たままこのピアノを弾いている写真が飾ってあったよ。寒がりだったのかな・・・。

 SEさんは前回「比較」のまとめ問題をやったら基本的なことはすべて正解だったね。no more than〜(〜しかない) と not more than〜(多くても〜)の違いが難しかった。no と not はどう違うの?それはHe has no money. と He is not happy. の違いだ。形容詞の no は much の反意語で、すぐ後の名詞を修飾するから「ゼロのお金」だ。だから no more は「多くない」=「わずか〜」ということ。一方、 not は句や節や文を否定する「副詞」だから「幸せだということはない」の意味。ここでも「〜より多いということはない」=「せいぜい〜だ」となる。今日も「英作文」の難しい入試問題にチャレンジした。難しい日本語をいかに平易にかみ砕いて「やさしい英語」で表現するか、を練習していこう。
 EN君は今日文法で「態」を勉強した。This food is called 〜 in English.を疑問文に変えて What is this food called in English? でつまづいた。「疑問詞」を文頭に、be 動詞や助動詞を主語の前に出す、というのは基本通りだ。「関係詞」の問題ではまだ正解が半分くらいだ。What の働き、No matter wh-(どんなに〜しても)の構文をもっと勉強しておこう。読解は15行ほどの「笑い話」だったが正確に読めていた。
 YAさんはパラグラフ読解の問題で「国ごとに相違があるのはいいことだ。互いに自分の欠点が見えるから。」を読んだ。「否定」のイデイオム by no means (どんな手段を用いても〜ない→決して〜ない)に気づかなかった。同じく far from〜とfree from〜も似てるけど区別ができなくては。 前者は〜に名詞や形容詞を入れて never のように文を否定する。「〜からかけ離れている」から考えつく。後者はbarrier-free(バリアフリー)tax-free(免税の)care-free(心配ない)などと言うよね。「〜を持っていない」の意味だ。センター試験では上がってしまって時間配分に失敗したらしい。自分を落ち着かせる方法をいろいろ試して、次の二次試験ではきっと実力通りの結果が出るようにしたいね。 尾上

(追記)先週何年ぶりかで「奈良」を訪れてとても懐かしいのはなぜだろう?
 私の高校時代「日本史」の先生は高井悌三郎というお名前で、優しい人柄と教養の高さで生徒から尊敬を集めていた。「京都大学」出身ということも理由の一つかな。英・数・国が午前中で、理科と社会はいつも午後だった。つまり食後だからしばしばウトウトする時間だった。夏には「甲子園」の浜風が教室に吹き込んで最高に気持ちよかった。
 この先生の呼びかけで、日曜日には数人の希望者グループで「奈良」に旅行した。夙川から阪急電車で「大阪・梅田」に出て「奈良駅」までは1時間くらいの近さ。「飛鳥地方」に行くことが多く、「唐招提寺」や「薬師寺」のほかに今でも記憶に残る名所旧跡は「法隆寺」の奥にある小さな尼寺「中宮寺」だ。
 「中宮寺」の狭い畳敷きのお茶室のような本殿に靴を脱いで上がると、しゃがんだまま対面の位置で拝むことになる「菩薩半伽像」の、黒光りする優雅なお姿。すぐ横の壁に架かる「天寿国曼荼羅繍帳」(てんじゅこく・まんだら・しゅうちょう)の奥深さにも圧倒された。そのアットホームな雰囲気がたまらなく懐かしい。私には今も「奈良」イコール「中宮寺」なのだ。
 京都に行くこともあり、「広隆寺」でも木目の「弥勒菩薩半伽像」を見た。片脚を左膝の上に乗せた半伽姿が奈良の菩薩様とそっくり。高校2年の時に「小指」が誰かに「折られる」事件があってその後だった。すぐに修復されて、優雅な美しさは同じように印象的だったが、奈良「中宮寺」の方が私は好きだ。モナリザとスフィンクスと共に「世界の3大微笑像」のひとつだといわれるそうだ。
 京都よりも奈良のほうを好んだのは高井先生の影響かもしれないが、国語の吉井良峯先生お薦めの「亀井勝一郎:大和古寺風物誌」(1953)にもおおいに影響された。奈良の仏閣を訪れた時の美しいエッセイ集だった。吉井先生は3年間私のクラス担任で野球部監督で、本業が「西宮・戎神社」の神主さんだった。
 私は甲陽学院高校に編入で入学するとすぐに「文系」か「理系」か選択させられた。英・数・国は共通だったが理系なら負担が大きいから「世界史」をさけ、文系なら「物理」をさけるとよい、と言われた。昭和34年の入学だから、終戦後10数年たってやっと経済が安定してきていた「戦後の成長期」のことで、もちろん「理系」を選んだ。
 「神武景気」とやらで「三種の神器」つまり、テレビ、洗濯機、冷蔵庫が各家庭に備わり始めた頃のこと。これからは技術者が社会を牽引していく、という世論に押され級友たちの傾向に合わせて「理系」になった。つまり「日本史」と「人文地理」、「物理」と「化学」をそれぞれ3年間、大学入試に向けて勉強した。
 ところが3年の夏休みに「文転」した。つまり理系から文系に変わった。理由が今でも思い出せない。「物理」や「数V」は得意で好きだったのに。軽金属の輸入業務に長くたづさわってきて、その頃独立して小さな貿易会社を起業した父の影響かもしれない。「世界史」をやらなかったことが悔やまれて、大学入学後に心がけて独学した。
2016/01/24 (Sun) 23:02


 センター試験の出来具合は?
 センター試験の出来具合は?
2016年1月21日(木)裾野市民文化センターにて 「奈良公園のシカ」
 2泊3日で「伊賀上野」と「奈良」、「宇治」までドライブした。宿泊先の「奈良ホテル」を今朝出発して、「宇治の平等院」に立ち寄り夕方裾野教室に間に合った。6時間走りづめでも平気だから我ながらまだまだ体力あるなあ。
 我が家の菩提寺は三重県伊賀市の「愛染院」というお寺。祖母の出身地で俳人「松尾芭蕉」の生家もそこにあるし、同じ墓地の中に「芭蕉の故郷塚」が祀られている。御殿場から350kmも離れているから「墓参り」もめったにできないが、今回は和尚さんの代替わりで諸々の要件が重なり、念願の「奈良旅行」を兼ねて行ってきた。
 奈良では「若草山」と「奈良公園」を見て「平城宮跡」もぐるっと回ってみた。古代の平城宮の広大な敷地が復元工事の最中で、朱塗りの巨大な「大極殿」と「朱雀門」を見ていにしえに思いを馳せた・・・。

 KI君は先週のセンター試験本番で得意の理数科目はよかったけど、英語・国語で失敗したらしい。苦手の文法や整序問題が大分不正解だった。きっと細かく分析すれば、「なんだ、わかっていたのに・・・」という問題ばかりでしょう。おおぜいの受験生の中で制限時間内で解答するのは、たしかにプレッシャーになるし、実力が発揮しにくい状況だよね。気持ちを切り替えてさっそく「二次対策」に向かっていこう。今日は「関係詞」をやった。
 EC君はセンター試験の問3に時間を食われて、問5の「ネーブルとオレンジ」の話に時間がたりず、正解が少なかったらしい。配点がすべて1問6点だから大きな差になるね。やはり問3と問4は後回しにして残りの時間で解答するようにすべきだと思うよ。今日は「関係詞」の勉強をした。 What はsomething which のことだから「こと」とか「もの」と訳す。「私が知っていること」はwhat I know だし、「私が読んでいるもの」ならwhat I readとなる。じゃあ、what I am ならどうする?「私はそういう人間だ」から考えて「私の今の姿」と訳そう。
 MIさんは筆記が198点も取れた。99%正解だ。スゴイね!リスニングでケアレスミスをやって満点でないのを悔しがっていたよ。希望の大学に合格するといいね。前回は「明治大」の「ガラスの広い用途」を和訳した。 A house made of glass bricks will lose heat to frosty outside air only half as fast as a similar house made of ordinary bricks. 「ガラスの建材でできた家は,普通のレンガでできた同様の家と比べると、凍るような外気に熱が逃げるスピードがわずか半分なのだ。」とか「わずか半分のスピードでしか逃げない」訳せると良いね。Only を「否定語」の仲間として「〜しかない」と和訳する場合が良くあるよ。ほら、覚えているかな。Only when I read the book did I learn the name of its author. のように、否定の意味のonlyのついた副詞句が文頭に移動したので、SVに倒置が起こったのだ。2年生のTA君は明日の試験の準備でお休みした。 尾上

(追記)YA先生の次女裕子さん一家はNY時代、マンハッタンの「セントラルパーク」の西側に住んでいた。高層マンションからは目の下に「自然史博物館」、その南に「リンカーン・センター」が見えたそうだ。このセンターは「クラシック音楽の中心地」で私の大好きな「メトロポリタン・オペラ」が真正面にある。 
 左手に「バレー・シアター」右手に「エイブリー・フィッシャー・ホ―ル」が鎮座して噴水広場を囲っている。ここは名門ニューヨーク・フィルの本拠地だ。音大生が皆憧れる「ジュリアード音楽院」もここにある。「コロンバス・サークル」と呼ばれる大きな交差点に近く、1992年に長男とNY滞在中の宿泊もこの付近のYMCAだったし、次男が91年にNY留学中もここに3ヶ月下宿した。
 12年ほど前、裕子さん一家が裕福な実業家のご主人とウエストサイドの高級住宅街に住んでいたのとは対称的に、私の長男は「日本総研」NY支店に勤務して一人ブルックリン地区に住んでいた。イースト・リバーにかかる「ブルックリン・ブリッジ」を越えて歩いて行くこともできたが、ふだんは地下鉄で川底をくぐっていった。住環境としても経済的にも摩天楼のマンハッタンにはとても住めない中間層が住むベッドタウンの存在だ。
 「橋」を越えたあたりは老舗デパート「メイシーズ」支店があるし、高級住宅街「ブルックリン・ハイツ」もある。昔ロシア革命を逃れて多くの白系ロシア人が財産をもって亡命してこの地区に移り住んだ。今も町のブロックごとに民族のコミュニティができあがっていて、「ユダヤ人地区」「ポーランド人地区」「中国人地区」など、密接に寄り集まって暮らしている。他国の出身者とは深く交わらないから、NYが「人種のるつぼ」ならぬ「人種のサラダボウル」と呼ばれる所以だ。 
 地下鉄でブルックリン地区に入り30分も来ると地上に出て高架鉄道に代わり、駅のプラットホームから長い階段をおりて市街地に出る。「フォート・ハミルトン」という名の駅のあたりには1ドルショップがあったり、ちいさなコンビニのような店や大型コインランドリーがあったり、日常生活は日本人の私たちとほとんど変わらない。長男は中国人の集まるマンションの一戸分を半分仕切って借りていた。大きな買い物カートを引っぱって、美味しい食材をもとめて「中国人」の地区に行ったり、ハム・ソーセージは「ポーランド人」の地区に買いに行った。
 日本人はNY近在に30万人もいるといわれるが、とくに会社関係の駐在員はマンハッタン島北側の「ブロンクス地区」やその北の「ヨンカース地区」に住んで、緑に囲まれた裕福な白人の住宅街に溶け込んでいるから「日本人地区」なんていうのはない。だいたい日本人は海外でお互い「知らんぷり」をしている人が多い。本当に気のあった人同士がグループを作って情報交換している。卒業生のYAさんのお父様も昨年NY勤務になって単身がんばっておられるようだ。宝塚市出身で私の高校の後輩に当たる。
2016/01/22 (Fri) 0:00


 鯨の公式のバリエーション
 鯨の公式のバリエーション
2016年1月18日(月)三島商工会議所にて 「大雪の朝」
 御殿場の初雪が「大雪」になった。TVのニュースで「御殿場地方は15センチ」というと、「二の岡」のこのあたりは箱根山の陰になって5割増しに積もる。ノーマルタイヤでは脱出できないから無理せず一日家にこもっていたら午後雪は止んでどんどん溶け出した。夕方早めにおそるおそる家を出て三島に向かった。案の定雪が積もっているのは「岩波」まで。三島は生ぬるい風まで吹いているよ。帰りは三日月の明るい空に変わっているから、明日から2泊3日の関西旅行がなんとか実施できそうだ・・・。
 
 聖心女子大のSUさんが久しぶりに顔を見せてくれた。京都の「三十三間堂」で新年の弓道大会があって、袴姿のりりしい射手姿をスマホで見せてくれおみやげを頂いた。来月からTOEICの受験対策を指導して欲しいとのこと。
 TAYさんは文法・作文シリーズ最終章の「動詞の語法」55題をやった。「不定詞」と「動名詞」の使い分けもなかなか難しいね。5文型のSVC,SVOやSVOO,SVOCになる特殊な動詞を総ざらいした。「疑う」のdoubtと suspectの使い分けも大切。前者は「そうではない(否定)、と思う」で後者は「そうだろう(肯定)、と思う」の違いだよ。
 TACさんはセンター試験が成功したね。筑波大に行っているお姉さんと同じく「オペラ大好き女子」だから、センター第6問の長文をみて「やった!」と嬉しくなってしまったそうだ。文法と整序問題で予想通り苦戦したけど、長文問題はすべて正解が出せたらしく80%に近い得点だった。おめでとう!
 今日はパラグラフ問題の下線部訳をやった。You cannot be interesting on an empty mind any more than you ( ) be healthy on a diet of potato chips and no exercise. 「空っぽのアタマでは面白い人間になれないが、それはポテトチップばかりで運動ゼロの食事のしかたでは健康になれないのと同じことだ。」このカッコにcannotを入れてしまったね。日本語で考えると正解に思えるけど、これはあの「鯨の公式」のバリエーションだ。否定の no more 〜thanをいいかえるとこうなる。A whale is not a fish any more than a horse is.「鯨が魚でないのは馬が魚でないのと同じだ。」を思いついたら、カッコは肯定で can といえばいいことがわかる。 than以下はありえない事柄をたとえで示しているから日本語では「否定」で訳すのだけどね。ちなみに、ここでの前置詞 on は be based on〜と同じで、「〜に基づいて」の意味になっている。
 2年生NIさんは前回「強調」を勉強した。名詞の強調 the very、疑問詞の強調on earth、比較の強調much やby farなど。過去のused を did useと言えば「本当に使ったんだよ。」と強調する。didを強く発音する。もう一つ「強調構文」といえば 「強調したい語句」をIt is 〜 that・・・の文型に言い換える。つまり文の冒頭に移動する。一方日本語では「・・なのは〜だ」という風に、文尾に移動する。文の一部を「切り裂いて」移動させるので言語学では「分裂文」といっている。「比較」の語句整序問題をやったら正解がわずかだったね。どれもひと癖ある入試問題ばかりで仕方ないけど、Vを中心に英文を組み立てる練習をもっともっとやらなくては。
 中学2年生のNI君は前回「不定詞」と「動名詞」を対比的に勉強した。(1)He stopped to read the notice.は「掲示を見るために立ち止まった。」(2)He stopped reading the notice. は「掲示をみるのをやめた。」となる。「やめる」stop「終える」finish「避ける」avoidは「今やっていること」をやめることだから「動名詞」-ingの形をとる。しかしstopには「立ち止まる」の意味もあるので(2)のような使い方もできる。このとき「不定詞」to readは「読むために」と「目的」の意味を表す。普通「不定詞」は「未来、これからやろうとすること」に用いるよ。一方「動名詞」は「今やっていること、昔やったこと」を表すのが基本なんだ。ちょっと難しかったね。
 高校1年生YO君は前回「準動詞」の総まとめ問題が難しくって、特に「分詞構文」の書き換え問題がお手上げだった。もう一度基礎を勉強し直そう。英文読解の力は十分持っているよ。今日は「助動詞」の文法と語句整序問題をやった。ほぼ正解が出せたね。 尾上

(追記)週末、御殿場高原ビール「時の栖」で「ヤッホー会」のパーティをやった。私の家内とHO先生の奥様が「古希」(70歳)を迎えたお祝いだ。この仲良し6人組は沼津東高校の元同僚で社会科のYA先生、英語科のHO先生とONOEの3夫婦。つなげるとYAHOOとなる。「ヤフー」じゃなくて「ヤッホー」と読む。夏休みが近づくと「志賀高原」の山々を生徒たちとさんざん駆けめぐった経験からピッタリだと私が発案し命名した。
 2人とも早稲田大の出身で同窓会「稲門会」に属する。実は私も入試には合格しているから「隠れ早稲田」と自称している。最近たびたび家庭マージャンの卓を囲んでいるという4人と久しぶりの会食だ。「茶目」という湯殿に併設した「食事処」の奥の個室に通されて、炭火の「いろり」を囲んで地ビールの乾杯から始まった。太い梁をめぐらした旧家を移築した古い建物で、山海の珍味をいただくのは楽しい。
 東高時代、HO先生はよく同じ学年になって一緒に志賀高原のコースを引率した。「焼額山」も「東館山」「岩菅山」「横手山」も「本白根山」にも登ったなあ。実は韮山高校で「空手部」を全国大会に導いたほどの実力者。高体連でも国体でも大活躍したという。一方YA先生はかつて「山岳部」の顧問もやって「甲斐駒ヶ岳」には「黒戸尾根」のロングコースから登ったよ、と自慢だ。いまでもテニスとゴルフを続けていてグループの牽引力になっている。かつては私も負けるような山男だった。
 YA先生は「地理」が専門で国際交流にはとても積極的だった。沼津西高校がかって修学旅行先に「シンガポール」を選んだときの推進力になった。次女の裕子さんは私の次男と同じ学年で子供の頃からの馴染みだ。中学の「卓球大会」で出会うことがあったらしい。「犬の調教士になりたい」と言っていたのに、「沼津西高」から「京都外語大」に進みフランス語科を優秀な成績で卒業。スイスに留学して知り合った「アメリカ人」と結婚。しばらくニューヨークに住んで2女をもうけた。いまはご主人の勤務先がフランスに移り、パリで幸せに暮らしている。(次回に続く)
2016/01/19 (Tue) 0:03


闘いすんで日が暮れて
闘いすんで日が暮れて
2016年1月17日(日)森の腰中央公民館にて 「丸岳山頂」
 今年のセンター試験が終わったね。高校入試以来2度目の「人生の関門」を通過したんだ。厳しいハードルをまたひとつ越えたね。
 YAさんが2日目の試験を終えて帰ってきてここに出席した。とてもがんばり屋だね。明日学校で自己採点をやってみて、各科目で何点取れたかわかる。心配だけど楽しみだね。そしていよいよ出願先を決めなきゃいけない。
 朝日新聞に載ったコピーで、読めないほど「小さな字」を拡大鏡で拾いながら問題を解いてみた。今年の英語の平均は昨年並みで116点くらいだろうと「代ゼミ」が言っている。第6問・長文読解には「オペラの問題点」が出題されて私はニッコリ。この筆者も「オペラ狂い」かな?「オペラは、人間の声を最高に賞讃する芸術形式だ・・」と述べて、「しかし、金銭的にも身体的にも難題がたくさんある。」と具体的に「オペラ通」らしき書き方だから「そうだ、そうだ」と、嬉しくなってしまうよ・・・。

 SEさんは前回「分詞」をやった。語句の並べ替えが難しかったね。「海岸で見つかる/ すべてのゴミの3分の2はプラスチック製です。」日本語の分析が大切だよ。Vがいくつある?「見つかる」found、「〜製です」is made of〜の2つだね。日本語では後半が「主文」だからまず Two thirds of all the trash is made of plastic. を組み立てて、そこに前半の (It is)found on beaches をどこに入れるか考えればよい。SVのペアを2組、3組と組み立てる練習をすればすぐに上達するよ。いつも下書きを作って考えることだ。
 EN君も同じようにSVOの組み立てがまだ難しいね。並べ替え問題(語句整序)で出題者が試そうとするのは単語や熟語の知識もあるけど、このSVCやSVOCという文型を組み立てる力だ。大阪学院大の「メアリーは目を閉じてラジオに耳を傾けていた。」は前半が難しいね。She closed her eyes.ならすぐ書ける。選択肢にある withは何だろう?主語のShe なしで表現するには?「受け身かな?」Her eyes were closed. が思い浮かべば「付帯状況」の表現に直して with her eyes closed と書き加えることができる。
 YAさんは前回「ジェームズ・ワットの蒸気機関」を読んだ。 ・・,during the next century civilization ( ) more progress than in all ages since the dawn of history. カッコに入るのは「動詞」のイディオムでmake progress が浮かぶね。訳すと「次の一世紀の間に文明は、歴史のあけぼの以来どの時代よりも大きな進歩をなしとげた。」となる。答えは made 。
 日本語の「〜する」は、研究社の「ルミナス英和」で調べてみると do(do homework宿題する)や have(have a walk散歩する)もあるけど、圧倒的に多いのはmake a 〜だよ。きっと「これからやろうとすること」だからかな。今ないものを「作り出して」いくんだね。make a promise(約束する)make a contract(契約する)make a right turn(右折する)make a mistake(間違いをする)make an effort(努力する)make a speech(演説する)などは「動詞」1語でも言えるのに「ちょっと改まったいい方」だ。これらは「一回〜」の意味で a がついているけど複数にもできるよ。
 ところがわずかな例でmake progress(進歩する)やmake contact(接触する)のように「回数」では測れず、「量」で表現するものには a がつかない。上の例文でも make much progress なんだね。make peace(和解する)や make war(戦争する)のような「抽象名詞」でも同じだよ。 尾上

(追記)「丸岳」1155mに登った。山頂の大きな中継アンテナがどこからも見える。二の岡の我が家の真裏にある箱根外輪山のひとつで、3時間ほどで歩いていけるのだけど、今日は箱根スカイライン入口の「長尾トンネル」手前に車を置いてNTTの作業道路を登っていった。広くてゆるやかな歩きやすい道だ。ここには「富士見茶屋」があるけど今は休業中だ。
 時折コムギ粉をまぶしたような雪道に出くわす。しばらく登るとハイキングコースと交差して、そこに御殿場市が改築した「展望台」がある。登ってみると東に「箱根」、西に「富士山」と「愛鷹山」の全景がパノラマで楽しめる。ここからはハイキングコースに入って急な登りが始まる。
 大きな中継アンテナが時折視界に入ってきて「さあ着いたぞ!」と思うとだまされる。山頂が逃げていくのだ。正面の「金時山」や仙石原の広大なススキが原を見渡しながら今度は本当の頂上だ。ベンチには一人先客があって「神山」にカメラを向けている。今日も中腹の「大湧谷」から噴煙(本当は噴気)が昇っていて、「まだまだ登山禁止が続いてますよ。」と言うと、「鹿児島では桜島の噴煙をいつも見て慣れっこですがね。・・」
 先日、中古のスマホを買ったおかげで、ネットでラジオを聞きながら楽しい山行きだった。山陰に入ると時々、受信が切れてしまいがっかりだが。お気に入りはNYのFM放送でクラシック音楽が次々と流れて、24時間中継されているから臨場感が違う。地球の裏側のNYは14時間遅れだからまだ夜中で、「今日のマンハッタン、セントラルパークは曇り空で華氏40度の寒さです、・・・」なんて言っている。華氏32度が氷点だからきっと5℃くらいで御殿場の気候だね。
2016/01/17 (Sun) 23:59


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