自作のコシヒカリをまた分けてくれるというので、知人のTAさんの家までレイチェルを走らせた。なんと昨秋の農協で「特選米」のお墨付きを取ったのに市価よりずっと安くしてくれる。途中「御殿場高校」正門前を通りかかった時、「御殿場発祥の地」の案内板に気がつき初めてなのでちょっと寄ってみた。「徳川家康公の御殿跡」の石碑がある。
今からちょうど400年前、家康は将軍になってから駿府と江戸の間を往来するときの宿泊所として、古来「御厨」(みくりや)と呼ばれていたこの地域に「御殿」をもうけた。それが「御殿場村」の呼び名の由来になっているそうだ。木造の御殿はいかなるものだったか、家康の没後60年くらいで取り払われたらしく記録がない。今は「吾妻神社」の社殿が建っている。その昔、源頼朝が「巻狩り」でここに訪れた折に「兜」を脱いで置いたという大きな「兜石」が鎮座している・・・。
今日は所用で新宿に行って帰ってきた時、「小田急バス」の駐車場に止めた車にエンジンがかからない。ディーラーに修理を依頼したが、授業開始の6:30まであと15分しかないから少々あわてて、「公民館」の管理人・勝又さんに電話で教室の準備をお願いした。30分ほど待ってもらってようやく間に合ってホットした。
SEさんは前回、「仮定法」の英作文をやった。「学生時代にもっとたくさんの本を読んでいたらなあ。」は、「あまり読まなかった」という「昔」の事実に反する仮定だから、動詞を「過去完了形」で書く。I wish I had read more books in my school days.もし「今」のことだったら「過去形」で書くよ。今日は東北大の英作文問題をやってみた。「人間は火を使うことによって、周りの野獣から身を守ることができるようになった。」はHumans leerned to protect themselves from animals around them by using fire. と書く。「〜できるようになる」は「学習」だから learn to〜に気づくといいね。「火」を主語にすれば Fire taught humans to learn ・・・のように書くのはまだ難しいが。「無視物主語」の文型に言い換えできるといいね。
EN君は「時制」と「不定詞」の文法と整序の問題をやってほぼ正解だった。
最後に「話法」の書き換え問題をやってみた。学校はゆっくりの進度なので前回の「仮定法」と同様に未習項目だけど、自分でもなんとか理解できそうだ。すぐに持参の文法書を開く態度がすばらしい。新しい事を学ぶのは楽しいね。
YAさんは「文法」マーク問題がとても良かった。 His father is a doctor, and so is he. 後半の倒置構文は「彼もそうです。」の意味で正解だったけど、 “It’s raining.”― “ So it is. の対話では「倒置」にならない。「その通りだね」の意味で使うから Yes, it is. のことだ。「倒置」といえば「パラグラフ問題」の冒頭に Strange is our situation here upon earth. は is を軸にSとCが入れ替わった第2文型だね。「この地上における私たち人間の立場は不思議なものだ。」 Such was her anxiety that she couldn’t eat anything at all. も前半がSVCの倒置になっているね。「彼女の心配はそれほど大きかったので食事ものどを通らなかった。」同様にSVM(第1文型)もMVSに倒置するが、SVO(第3文型)の倒置はOだけが文頭に動いてOSVとなる。 尾上
(追記)高校時代の親友FU君に電話した。3年間ずっと同じクラスで家もお互いに西宮市「夙川」に住んでいて一番近かった。「3年の夏休みに、それまでの理系からなぜ文転したか記憶がないんだ。物理も数Vも得意だったのに。君に相談したのかな。」と聞いてみた。「尾上君から相談受けたことは覚えてないな。俺は入学時から京大工学部と決めていたから変わらなかったよ。」
私たちが高校時代を過ごした昭和34年〜37年は今から50年以上も前で、日本が終戦から10数年でやっと復興し始めた頃。39年の「東京オリンピック」を目指して日本の戦後の姿を世界に見せようと産業界が必死だった時代だ。クラスの大半は理系で工学部希望だった。
FU君はとても優秀で順調に京都大学工学部に合格。大学院修士課程に進み、ガラスメーカーでは日本で第2位という「日本板硝子」に入社。千葉工場に配属となり東京に移住してきた。その後はその才能を高く評価され、工場長から社長へと順調に昇進した。今は「会長」となり「時の人」として新聞紙上に取り上げられることもある。
西宮市の出身だから郷土愛に溢れて、今も熱心な「阪神タイガース」のファンだ。私たち二人の母校「甲陽学院」は「甲子園球場」のすぐ隣にあったから。もちろん高校球児のあこがれだし、「阪神タイガース」のホームグランドでもあるからね。FU君は世田谷の「野毛」に住んでいるが、ある年タイガースがリーグ優勝した時にはうれしさの余り、「紅白まんじゅう」を大量に買い込んで奥様と一緒に隣近所に配って歩いたそうだ。お祭り騒ぎが大好きで「人」を分け隔てせず、「大阪のおっチャン式」にとても大事にする人。母校の校訓の一つ「無邪気」を今も実践している。酒にも強いし確かに社長の器だね。
昨日の電話でブログ日記の話をしたら、「尾上君の英語塾に出張して、企業人としての苦労話をしてもいいよ。」と言ってくれた。実現できると面白いね。最近、東京で一度お会いしたことのある奥様は、もと英語教師でとても明るくユニークな方。TVの娯楽番組でときどき見かける長女もなかなかの個性あふれる女性のようだ。その名を「千秋」という。そう、「歯に衣を着せない」あのバツイチのタレントだ。子供服のデザイナーとして名をなしている。
