高校英語UG会 三島・裾野・御殿場

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英文で短編小説を読む
英文で短編小説を読む
2016年1月25日(月)三島商工会議所にて 「雪とロウバイ」
 今朝は温水器が凍ったらしく洗面所も台所もお湯がでないよー。昨夜は「公民館」からの帰り道、凍てつくような月夜でなんとマイナス4℃だった。先週の大雪がカチカチに固まって、裏庭の花壇は一面まだまだ銀世界だ。暖冬だと勘違いしていつもの5倍もたくさん花をつけたロウバイが雪景色の中で光っているよ・・。

 TAYさんは「仮定法」の難しい動詞形をまだしっかり理解していた。忘れないように勉強を続けたいね。Be quiet, please! It is time you stopped talking.(今はもうおしゃべりをやめて!)は過去形のstoppedが「今まだ止めていないけど」の裏返しで「仮定法」の用法なのだ。和訳で I had not so much as heard of this town, に注意しよう。「過去分詞形」の動詞の前に接続詞の as があるから、「この町について耳にするほどの量のこともやったことがなかった」と直訳すれば「耳にすることさえも」と和訳できる。
 TACさんは前回「駒澤大」と「早稲田大」の英文和訳をやってほぼ正確に訳せていたね。SVの分析がもっとしっかりやれるといいね。 From the skins of animals men made the parchment used for the pages, はmade とusedが動詞だからSを探す。usedが過去分詞形で前の語を修飾することがわかれば、「ページをまとめるために使われる羊皮紙を、人間は動物の皮で作った。」今日は「関係詞」の文法・作文をやった。
 TU君は前回「代名詞」の単元を総復習した。ほぼ正解ばかりだったけど、整序問題では「東洋大」の I found it impossible to to do what was contrary to his wishes.ができなかった。形式目的語の it の用法が身についていなかったらしい。what to do(どうしたらよいか)では疑問詞+不定詞だから誤りだ。関係詞のwhat と混乱したね。センター試験では英語が80%近く取れてわたしもとても嬉しいよ。「パイロット」になる大きな夢に一歩も2歩も近づいたね。おめでとう。今日は「英語の面接」の対策を話し合った。予想問題を想定して日本語でも英語でもしかり書いて暗記しておくのが得策だね。良い返事を待ってます。
 OH君ももうじき私大の入試だ。過去問をたくさんこなしておくのが大切。出てきた単語・熟語は全部覚えてしまう意気込みでガンバレ!これでUG会は卒業だけど、英語のほかにも外国語をいくつかものにして将来の職業や人生に生かせると良いね。お母様からお礼状をいただいた。
 2年生NIさんは前回「否定」をやって、整序問題は合格だったけど英訳で減点が多かった。日本女子大の「近年、私の住んでいる地域では、ほとんど雪が降らなくなった。」動詞に注意すると「住んでいる」と「降らなくなった」のふたつ。 I live in the area. It seldom snows.の2文を軸に考えればいい。「ほとんど・・・ない」は「準否定」だから、「程度」なら hardly/scarcely、「回数」なら seldom/rarely に分けて考えること。「雪の量」なら主語を「人」にしてWe have little snow. もいいね。in my neighborhoodを使えればもっと簡単。 We have had little snow in my neighborhood recently.
 高校1年生YO君は「助動詞」の基本が全てできていた。「感嘆文」が不慣れなようで千葉工大の整序問題が難しかった。「こんな大切な約束を忘れるとは、君はずいぶん不注意な男だね。」まずは基本文で言えばYou are a very careless man. この very を「疑問詞」のwhat に置きかえるのが「感嘆文」の作り方。 What a careless man you are ! となるから、その後にto forget such an important appointment. と加えればよい。「〜とは」(判断の根拠)の不定詞・副詞用法が使える。
 中学2年生のNI君は「受動態」を勉強した。学校ではまだ未習だったけど1回で理解したね。受動態の書き換えは疑問文の時が難しいね。 Do many people like Snoopy? はlikeを受身形のis liked に変えて Is Snoopy liked by many people? となる。英会話の時間に Put it into English. といわれるよね。「英語に言い換えなさい。」だから、Many books were put into Japanese. は「多くの本が日本語に翻訳された。」
 今日は2年生の教科書の最後の課で長めの読み物を和訳した。「進行形」や「受身形」がたくさん出てとても勉強になる「20年後」という米国作家O・ヘンリーの短編小説を読んだ。普通のアメリカ市民のほろ苦い生活を描いていて、ストーリーの最後に読者の予想しなかった「どんでんがえし」があるので面白いのだけど、時間不足で読み切れなかったね。 尾上

(追記)お正月に中古のスマホが手に入って、いろいろ便利なことがわかってきた。「先生、おっくれてるね・・」って言われそうだね。わたしの愛車クラウンも10年前の中古だからナビが古い。先日の関西旅行では、「新東名高速」も「新名神高速」も登録されてないから「道のない所」をずっと走っていてとても気になる。そこで「マップ」におおいに助けられた。新しいホテルもこれで見つけられるし、「携帯パソコン」を持ち歩けることがこんなに便利だとは・・・。
 山歩きの時や自転車で畑作業に登っていく時にNYからのFM放送を聞いている。夜間放送のオペラやオーケストラが、ニューヨーカーと同時に地球の裏側のアウトドアの最中に楽しめるなんて夢のようだ。あちこちに中継アンテナが立っているおかげだね。
 NYのマンハッタンから御殿場の我が家まで、電波はどこを通って来るか調べた。衛星中継じゃないから天候に左右されないんだ。米国東岸NYから西岸のサンフランシスコまで4000km。そこから太平洋にくぐって敷設された「海底ケーブル」で、ハワイ・グアム・小笠原の「父島」を経て8000km離れた東京(鎌倉?)にたどり着いているのだそうだ。
 今は「光ファイバー」通信だから、スピードも容量の大きさも格段の進歩をしたが、国際間に「海底ケーブル」を敷設して「通信網」をつくる動きは「電話」が実用化した100年以上前からある。ヨーロッパでは「ドーバー海峡」、日本では「長崎―上海」の海底に初めて敷設された。日米の通信網はアメリカが長年太平洋の海底に「軍用施設」として敷設してきたものを途中グアムから分岐させ民間利用したもの、ということだった。
 家庭のテレビで世界中のスポーツ大会やオリンピック競技がライブで見られるのも、この海底ケーブルのおかげなんだね。NYからのFMラジオだけでなくTV番組がネットに乗って、PCやスマホでもライブで見られる日も遠くなさそうだ。
2016/01/25 (Mon) 23:38


no は次の語だけを否定、not は後続の文全部を否定
no は次の語だけを否定、not は後続の文全部を否定
2016年1月24日(日)森の腰中央公民館にて 「ピアノとアインシュタイン」
 念願の「奈良ホテル」に宿泊できた。今も皇室の御用達だから自分もハイソ(high society)のような気分が味わえる。
 明治の「文明開化」の頃外国人向けに開業した西洋式のホテルを「クラシック・ホテルズ」でひとくくりにする。京都の「都ホテル」、日光の「金谷ホテル」、軽井沢の「万平ホテル」などにも泊まったなあ。箱根・宮ノ下の「富士屋ホテル」も明治創業の一つ。食事とお茶のみだけど落ち着いた雰囲気が味わえた。
 このホテルのサロンにあったピアノは100年の歴史を刻む。こっそり鍵盤を一つたたいてみたらきちんと調律してあるような音だった。幾多の著名人の滞在の中で、かの「相対性理論」でノーベル賞を受けた物理学者「アインシュタイン博士」も1922年に来日。オーバーを着たままこのピアノを弾いている写真が飾ってあったよ。寒がりだったのかな・・・。

 SEさんは前回「比較」のまとめ問題をやったら基本的なことはすべて正解だったね。no more than〜(〜しかない) と not more than〜(多くても〜)の違いが難しかった。no と not はどう違うの?それはHe has no money. と He is not happy. の違いだ。形容詞の no は much の反意語で、すぐ後の名詞を修飾するから「ゼロのお金」だ。だから no more は「多くない」=「わずか〜」ということ。一方、 not は句や節や文を否定する「副詞」だから「幸せだということはない」の意味。ここでも「〜より多いということはない」=「せいぜい〜だ」となる。今日も「英作文」の難しい入試問題にチャレンジした。難しい日本語をいかに平易にかみ砕いて「やさしい英語」で表現するか、を練習していこう。
 EN君は今日文法で「態」を勉強した。This food is called 〜 in English.を疑問文に変えて What is this food called in English? でつまづいた。「疑問詞」を文頭に、be 動詞や助動詞を主語の前に出す、というのは基本通りだ。「関係詞」の問題ではまだ正解が半分くらいだ。What の働き、No matter wh-(どんなに〜しても)の構文をもっと勉強しておこう。読解は15行ほどの「笑い話」だったが正確に読めていた。
 YAさんはパラグラフ読解の問題で「国ごとに相違があるのはいいことだ。互いに自分の欠点が見えるから。」を読んだ。「否定」のイデイオム by no means (どんな手段を用いても〜ない→決して〜ない)に気づかなかった。同じく far from〜とfree from〜も似てるけど区別ができなくては。 前者は〜に名詞や形容詞を入れて never のように文を否定する。「〜からかけ離れている」から考えつく。後者はbarrier-free(バリアフリー)tax-free(免税の)care-free(心配ない)などと言うよね。「〜を持っていない」の意味だ。センター試験では上がってしまって時間配分に失敗したらしい。自分を落ち着かせる方法をいろいろ試して、次の二次試験ではきっと実力通りの結果が出るようにしたいね。 尾上

(追記)先週何年ぶりかで「奈良」を訪れてとても懐かしいのはなぜだろう?
 私の高校時代「日本史」の先生は高井悌三郎というお名前で、優しい人柄と教養の高さで生徒から尊敬を集めていた。「京都大学」出身ということも理由の一つかな。英・数・国が午前中で、理科と社会はいつも午後だった。つまり食後だからしばしばウトウトする時間だった。夏には「甲子園」の浜風が教室に吹き込んで最高に気持ちよかった。
 この先生の呼びかけで、日曜日には数人の希望者グループで「奈良」に旅行した。夙川から阪急電車で「大阪・梅田」に出て「奈良駅」までは1時間くらいの近さ。「飛鳥地方」に行くことが多く、「唐招提寺」や「薬師寺」のほかに今でも記憶に残る名所旧跡は「法隆寺」の奥にある小さな尼寺「中宮寺」だ。
 「中宮寺」の狭い畳敷きのお茶室のような本殿に靴を脱いで上がると、しゃがんだまま対面の位置で拝むことになる「菩薩半伽像」の、黒光りする優雅なお姿。すぐ横の壁に架かる「天寿国曼荼羅繍帳」(てんじゅこく・まんだら・しゅうちょう)の奥深さにも圧倒された。そのアットホームな雰囲気がたまらなく懐かしい。私には今も「奈良」イコール「中宮寺」なのだ。
 京都に行くこともあり、「広隆寺」でも木目の「弥勒菩薩半伽像」を見た。片脚を左膝の上に乗せた半伽姿が奈良の菩薩様とそっくり。高校2年の時に「小指」が誰かに「折られる」事件があってその後だった。すぐに修復されて、優雅な美しさは同じように印象的だったが、奈良「中宮寺」の方が私は好きだ。モナリザとスフィンクスと共に「世界の3大微笑像」のひとつだといわれるそうだ。
 京都よりも奈良のほうを好んだのは高井先生の影響かもしれないが、国語の吉井良峯先生お薦めの「亀井勝一郎:大和古寺風物誌」(1953)にもおおいに影響された。奈良の仏閣を訪れた時の美しいエッセイ集だった。吉井先生は3年間私のクラス担任で野球部監督で、本業が「西宮・戎神社」の神主さんだった。
 私は甲陽学院高校に編入で入学するとすぐに「文系」か「理系」か選択させられた。英・数・国は共通だったが理系なら負担が大きいから「世界史」をさけ、文系なら「物理」をさけるとよい、と言われた。昭和34年の入学だから、終戦後10数年たってやっと経済が安定してきていた「戦後の成長期」のことで、もちろん「理系」を選んだ。
 「神武景気」とやらで「三種の神器」つまり、テレビ、洗濯機、冷蔵庫が各家庭に備わり始めた頃のこと。これからは技術者が社会を牽引していく、という世論に押され級友たちの傾向に合わせて「理系」になった。つまり「日本史」と「人文地理」、「物理」と「化学」をそれぞれ3年間、大学入試に向けて勉強した。
 ところが3年の夏休みに「文転」した。つまり理系から文系に変わった。理由が今でも思い出せない。「物理」や「数V」は得意で好きだったのに。軽金属の輸入業務に長くたづさわってきて、その頃独立して小さな貿易会社を起業した父の影響かもしれない。「世界史」をやらなかったことが悔やまれて、大学入学後に心がけて独学した。
2016/01/24 (Sun) 23:02


 センター試験の出来具合は?
 センター試験の出来具合は?
2016年1月21日(木)裾野市民文化センターにて 「奈良公園のシカ」
 2泊3日で「伊賀上野」と「奈良」、「宇治」までドライブした。宿泊先の「奈良ホテル」を今朝出発して、「宇治の平等院」に立ち寄り夕方裾野教室に間に合った。6時間走りづめでも平気だから我ながらまだまだ体力あるなあ。
 我が家の菩提寺は三重県伊賀市の「愛染院」というお寺。祖母の出身地で俳人「松尾芭蕉」の生家もそこにあるし、同じ墓地の中に「芭蕉の故郷塚」が祀られている。御殿場から350kmも離れているから「墓参り」もめったにできないが、今回は和尚さんの代替わりで諸々の要件が重なり、念願の「奈良旅行」を兼ねて行ってきた。
 奈良では「若草山」と「奈良公園」を見て「平城宮跡」もぐるっと回ってみた。古代の平城宮の広大な敷地が復元工事の最中で、朱塗りの巨大な「大極殿」と「朱雀門」を見ていにしえに思いを馳せた・・・。

 KI君は先週のセンター試験本番で得意の理数科目はよかったけど、英語・国語で失敗したらしい。苦手の文法や整序問題が大分不正解だった。きっと細かく分析すれば、「なんだ、わかっていたのに・・・」という問題ばかりでしょう。おおぜいの受験生の中で制限時間内で解答するのは、たしかにプレッシャーになるし、実力が発揮しにくい状況だよね。気持ちを切り替えてさっそく「二次対策」に向かっていこう。今日は「関係詞」をやった。
 EC君はセンター試験の問3に時間を食われて、問5の「ネーブルとオレンジ」の話に時間がたりず、正解が少なかったらしい。配点がすべて1問6点だから大きな差になるね。やはり問3と問4は後回しにして残りの時間で解答するようにすべきだと思うよ。今日は「関係詞」の勉強をした。 What はsomething which のことだから「こと」とか「もの」と訳す。「私が知っていること」はwhat I know だし、「私が読んでいるもの」ならwhat I readとなる。じゃあ、what I am ならどうする?「私はそういう人間だ」から考えて「私の今の姿」と訳そう。
 MIさんは筆記が198点も取れた。99%正解だ。スゴイね!リスニングでケアレスミスをやって満点でないのを悔しがっていたよ。希望の大学に合格するといいね。前回は「明治大」の「ガラスの広い用途」を和訳した。 A house made of glass bricks will lose heat to frosty outside air only half as fast as a similar house made of ordinary bricks. 「ガラスの建材でできた家は,普通のレンガでできた同様の家と比べると、凍るような外気に熱が逃げるスピードがわずか半分なのだ。」とか「わずか半分のスピードでしか逃げない」訳せると良いね。Only を「否定語」の仲間として「〜しかない」と和訳する場合が良くあるよ。ほら、覚えているかな。Only when I read the book did I learn the name of its author. のように、否定の意味のonlyのついた副詞句が文頭に移動したので、SVに倒置が起こったのだ。2年生のTA君は明日の試験の準備でお休みした。 尾上

(追記)YA先生の次女裕子さん一家はNY時代、マンハッタンの「セントラルパーク」の西側に住んでいた。高層マンションからは目の下に「自然史博物館」、その南に「リンカーン・センター」が見えたそうだ。このセンターは「クラシック音楽の中心地」で私の大好きな「メトロポリタン・オペラ」が真正面にある。 
 左手に「バレー・シアター」右手に「エイブリー・フィッシャー・ホ―ル」が鎮座して噴水広場を囲っている。ここは名門ニューヨーク・フィルの本拠地だ。音大生が皆憧れる「ジュリアード音楽院」もここにある。「コロンバス・サークル」と呼ばれる大きな交差点に近く、1992年に長男とNY滞在中の宿泊もこの付近のYMCAだったし、次男が91年にNY留学中もここに3ヶ月下宿した。
 12年ほど前、裕子さん一家が裕福な実業家のご主人とウエストサイドの高級住宅街に住んでいたのとは対称的に、私の長男は「日本総研」NY支店に勤務して一人ブルックリン地区に住んでいた。イースト・リバーにかかる「ブルックリン・ブリッジ」を越えて歩いて行くこともできたが、ふだんは地下鉄で川底をくぐっていった。住環境としても経済的にも摩天楼のマンハッタンにはとても住めない中間層が住むベッドタウンの存在だ。
 「橋」を越えたあたりは老舗デパート「メイシーズ」支店があるし、高級住宅街「ブルックリン・ハイツ」もある。昔ロシア革命を逃れて多くの白系ロシア人が財産をもって亡命してこの地区に移り住んだ。今も町のブロックごとに民族のコミュニティができあがっていて、「ユダヤ人地区」「ポーランド人地区」「中国人地区」など、密接に寄り集まって暮らしている。他国の出身者とは深く交わらないから、NYが「人種のるつぼ」ならぬ「人種のサラダボウル」と呼ばれる所以だ。 
 地下鉄でブルックリン地区に入り30分も来ると地上に出て高架鉄道に代わり、駅のプラットホームから長い階段をおりて市街地に出る。「フォート・ハミルトン」という名の駅のあたりには1ドルショップがあったり、ちいさなコンビニのような店や大型コインランドリーがあったり、日常生活は日本人の私たちとほとんど変わらない。長男は中国人の集まるマンションの一戸分を半分仕切って借りていた。大きな買い物カートを引っぱって、美味しい食材をもとめて「中国人」の地区に行ったり、ハム・ソーセージは「ポーランド人」の地区に買いに行った。
 日本人はNY近在に30万人もいるといわれるが、とくに会社関係の駐在員はマンハッタン島北側の「ブロンクス地区」やその北の「ヨンカース地区」に住んで、緑に囲まれた裕福な白人の住宅街に溶け込んでいるから「日本人地区」なんていうのはない。だいたい日本人は海外でお互い「知らんぷり」をしている人が多い。本当に気のあった人同士がグループを作って情報交換している。卒業生のYAさんのお父様も昨年NY勤務になって単身がんばっておられるようだ。宝塚市出身で私の高校の後輩に当たる。
2016/01/22 (Fri) 0:00


 鯨の公式のバリエーション
 鯨の公式のバリエーション
2016年1月18日(月)三島商工会議所にて 「大雪の朝」
 御殿場の初雪が「大雪」になった。TVのニュースで「御殿場地方は15センチ」というと、「二の岡」のこのあたりは箱根山の陰になって5割増しに積もる。ノーマルタイヤでは脱出できないから無理せず一日家にこもっていたら午後雪は止んでどんどん溶け出した。夕方早めにおそるおそる家を出て三島に向かった。案の定雪が積もっているのは「岩波」まで。三島は生ぬるい風まで吹いているよ。帰りは三日月の明るい空に変わっているから、明日から2泊3日の関西旅行がなんとか実施できそうだ・・・。
 
 聖心女子大のSUさんが久しぶりに顔を見せてくれた。京都の「三十三間堂」で新年の弓道大会があって、袴姿のりりしい射手姿をスマホで見せてくれおみやげを頂いた。来月からTOEICの受験対策を指導して欲しいとのこと。
 TAYさんは文法・作文シリーズ最終章の「動詞の語法」55題をやった。「不定詞」と「動名詞」の使い分けもなかなか難しいね。5文型のSVC,SVOやSVOO,SVOCになる特殊な動詞を総ざらいした。「疑う」のdoubtと suspectの使い分けも大切。前者は「そうではない(否定)、と思う」で後者は「そうだろう(肯定)、と思う」の違いだよ。
 TACさんはセンター試験が成功したね。筑波大に行っているお姉さんと同じく「オペラ大好き女子」だから、センター第6問の長文をみて「やった!」と嬉しくなってしまったそうだ。文法と整序問題で予想通り苦戦したけど、長文問題はすべて正解が出せたらしく80%に近い得点だった。おめでとう!
 今日はパラグラフ問題の下線部訳をやった。You cannot be interesting on an empty mind any more than you ( ) be healthy on a diet of potato chips and no exercise. 「空っぽのアタマでは面白い人間になれないが、それはポテトチップばかりで運動ゼロの食事のしかたでは健康になれないのと同じことだ。」このカッコにcannotを入れてしまったね。日本語で考えると正解に思えるけど、これはあの「鯨の公式」のバリエーションだ。否定の no more 〜thanをいいかえるとこうなる。A whale is not a fish any more than a horse is.「鯨が魚でないのは馬が魚でないのと同じだ。」を思いついたら、カッコは肯定で can といえばいいことがわかる。 than以下はありえない事柄をたとえで示しているから日本語では「否定」で訳すのだけどね。ちなみに、ここでの前置詞 on は be based on〜と同じで、「〜に基づいて」の意味になっている。
 2年生NIさんは前回「強調」を勉強した。名詞の強調 the very、疑問詞の強調on earth、比較の強調much やby farなど。過去のused を did useと言えば「本当に使ったんだよ。」と強調する。didを強く発音する。もう一つ「強調構文」といえば 「強調したい語句」をIt is 〜 that・・・の文型に言い換える。つまり文の冒頭に移動する。一方日本語では「・・なのは〜だ」という風に、文尾に移動する。文の一部を「切り裂いて」移動させるので言語学では「分裂文」といっている。「比較」の語句整序問題をやったら正解がわずかだったね。どれもひと癖ある入試問題ばかりで仕方ないけど、Vを中心に英文を組み立てる練習をもっともっとやらなくては。
 中学2年生のNI君は前回「不定詞」と「動名詞」を対比的に勉強した。(1)He stopped to read the notice.は「掲示を見るために立ち止まった。」(2)He stopped reading the notice. は「掲示をみるのをやめた。」となる。「やめる」stop「終える」finish「避ける」avoidは「今やっていること」をやめることだから「動名詞」-ingの形をとる。しかしstopには「立ち止まる」の意味もあるので(2)のような使い方もできる。このとき「不定詞」to readは「読むために」と「目的」の意味を表す。普通「不定詞」は「未来、これからやろうとすること」に用いるよ。一方「動名詞」は「今やっていること、昔やったこと」を表すのが基本なんだ。ちょっと難しかったね。
 高校1年生YO君は前回「準動詞」の総まとめ問題が難しくって、特に「分詞構文」の書き換え問題がお手上げだった。もう一度基礎を勉強し直そう。英文読解の力は十分持っているよ。今日は「助動詞」の文法と語句整序問題をやった。ほぼ正解が出せたね。 尾上

(追記)週末、御殿場高原ビール「時の栖」で「ヤッホー会」のパーティをやった。私の家内とHO先生の奥様が「古希」(70歳)を迎えたお祝いだ。この仲良し6人組は沼津東高校の元同僚で社会科のYA先生、英語科のHO先生とONOEの3夫婦。つなげるとYAHOOとなる。「ヤフー」じゃなくて「ヤッホー」と読む。夏休みが近づくと「志賀高原」の山々を生徒たちとさんざん駆けめぐった経験からピッタリだと私が発案し命名した。
 2人とも早稲田大の出身で同窓会「稲門会」に属する。実は私も入試には合格しているから「隠れ早稲田」と自称している。最近たびたび家庭マージャンの卓を囲んでいるという4人と久しぶりの会食だ。「茶目」という湯殿に併設した「食事処」の奥の個室に通されて、炭火の「いろり」を囲んで地ビールの乾杯から始まった。太い梁をめぐらした旧家を移築した古い建物で、山海の珍味をいただくのは楽しい。
 東高時代、HO先生はよく同じ学年になって一緒に志賀高原のコースを引率した。「焼額山」も「東館山」「岩菅山」「横手山」も「本白根山」にも登ったなあ。実は韮山高校で「空手部」を全国大会に導いたほどの実力者。高体連でも国体でも大活躍したという。一方YA先生はかつて「山岳部」の顧問もやって「甲斐駒ヶ岳」には「黒戸尾根」のロングコースから登ったよ、と自慢だ。いまでもテニスとゴルフを続けていてグループの牽引力になっている。かつては私も負けるような山男だった。
 YA先生は「地理」が専門で国際交流にはとても積極的だった。沼津西高校がかって修学旅行先に「シンガポール」を選んだときの推進力になった。次女の裕子さんは私の次男と同じ学年で子供の頃からの馴染みだ。中学の「卓球大会」で出会うことがあったらしい。「犬の調教士になりたい」と言っていたのに、「沼津西高」から「京都外語大」に進みフランス語科を優秀な成績で卒業。スイスに留学して知り合った「アメリカ人」と結婚。しばらくニューヨークに住んで2女をもうけた。いまはご主人の勤務先がフランスに移り、パリで幸せに暮らしている。(次回に続く)
2016/01/19 (Tue) 0:03


闘いすんで日が暮れて
闘いすんで日が暮れて
2016年1月17日(日)森の腰中央公民館にて 「丸岳山頂」
 今年のセンター試験が終わったね。高校入試以来2度目の「人生の関門」を通過したんだ。厳しいハードルをまたひとつ越えたね。
 YAさんが2日目の試験を終えて帰ってきてここに出席した。とてもがんばり屋だね。明日学校で自己採点をやってみて、各科目で何点取れたかわかる。心配だけど楽しみだね。そしていよいよ出願先を決めなきゃいけない。
 朝日新聞に載ったコピーで、読めないほど「小さな字」を拡大鏡で拾いながら問題を解いてみた。今年の英語の平均は昨年並みで116点くらいだろうと「代ゼミ」が言っている。第6問・長文読解には「オペラの問題点」が出題されて私はニッコリ。この筆者も「オペラ狂い」かな?「オペラは、人間の声を最高に賞讃する芸術形式だ・・」と述べて、「しかし、金銭的にも身体的にも難題がたくさんある。」と具体的に「オペラ通」らしき書き方だから「そうだ、そうだ」と、嬉しくなってしまうよ・・・。

 SEさんは前回「分詞」をやった。語句の並べ替えが難しかったね。「海岸で見つかる/ すべてのゴミの3分の2はプラスチック製です。」日本語の分析が大切だよ。Vがいくつある?「見つかる」found、「〜製です」is made of〜の2つだね。日本語では後半が「主文」だからまず Two thirds of all the trash is made of plastic. を組み立てて、そこに前半の (It is)found on beaches をどこに入れるか考えればよい。SVのペアを2組、3組と組み立てる練習をすればすぐに上達するよ。いつも下書きを作って考えることだ。
 EN君も同じようにSVOの組み立てがまだ難しいね。並べ替え問題(語句整序)で出題者が試そうとするのは単語や熟語の知識もあるけど、このSVCやSVOCという文型を組み立てる力だ。大阪学院大の「メアリーは目を閉じてラジオに耳を傾けていた。」は前半が難しいね。She closed her eyes.ならすぐ書ける。選択肢にある withは何だろう?主語のShe なしで表現するには?「受け身かな?」Her eyes were closed. が思い浮かべば「付帯状況」の表現に直して with her eyes closed と書き加えることができる。
 YAさんは前回「ジェームズ・ワットの蒸気機関」を読んだ。 ・・,during the next century civilization ( ) more progress than in all ages since the dawn of history. カッコに入るのは「動詞」のイディオムでmake progress が浮かぶね。訳すと「次の一世紀の間に文明は、歴史のあけぼの以来どの時代よりも大きな進歩をなしとげた。」となる。答えは made 。
 日本語の「〜する」は、研究社の「ルミナス英和」で調べてみると do(do homework宿題する)や have(have a walk散歩する)もあるけど、圧倒的に多いのはmake a 〜だよ。きっと「これからやろうとすること」だからかな。今ないものを「作り出して」いくんだね。make a promise(約束する)make a contract(契約する)make a right turn(右折する)make a mistake(間違いをする)make an effort(努力する)make a speech(演説する)などは「動詞」1語でも言えるのに「ちょっと改まったいい方」だ。これらは「一回〜」の意味で a がついているけど複数にもできるよ。
 ところがわずかな例でmake progress(進歩する)やmake contact(接触する)のように「回数」では測れず、「量」で表現するものには a がつかない。上の例文でも make much progress なんだね。make peace(和解する)や make war(戦争する)のような「抽象名詞」でも同じだよ。 尾上

(追記)「丸岳」1155mに登った。山頂の大きな中継アンテナがどこからも見える。二の岡の我が家の真裏にある箱根外輪山のひとつで、3時間ほどで歩いていけるのだけど、今日は箱根スカイライン入口の「長尾トンネル」手前に車を置いてNTTの作業道路を登っていった。広くてゆるやかな歩きやすい道だ。ここには「富士見茶屋」があるけど今は休業中だ。
 時折コムギ粉をまぶしたような雪道に出くわす。しばらく登るとハイキングコースと交差して、そこに御殿場市が改築した「展望台」がある。登ってみると東に「箱根」、西に「富士山」と「愛鷹山」の全景がパノラマで楽しめる。ここからはハイキングコースに入って急な登りが始まる。
 大きな中継アンテナが時折視界に入ってきて「さあ着いたぞ!」と思うとだまされる。山頂が逃げていくのだ。正面の「金時山」や仙石原の広大なススキが原を見渡しながら今度は本当の頂上だ。ベンチには一人先客があって「神山」にカメラを向けている。今日も中腹の「大湧谷」から噴煙(本当は噴気)が昇っていて、「まだまだ登山禁止が続いてますよ。」と言うと、「鹿児島では桜島の噴煙をいつも見て慣れっこですがね。・・」
 先日、中古のスマホを買ったおかげで、ネットでラジオを聞きながら楽しい山行きだった。山陰に入ると時々、受信が切れてしまいがっかりだが。お気に入りはNYのFM放送でクラシック音楽が次々と流れて、24時間中継されているから臨場感が違う。地球の裏側のNYは14時間遅れだからまだ夜中で、「今日のマンハッタン、セントラルパークは曇り空で華氏40度の寒さです、・・・」なんて言っている。華氏32度が氷点だからきっと5℃くらいで御殿場の気候だね。
2016/01/17 (Sun) 23:59


センター試験に向かって
センター試験に向かって
2016年1月14日(木)裾野市民文化センターにて 「ティファニー・ランプ」
 TVの「お宝鑑定団」に出品できる私の宝物といえば、1992年にNYで購入した大きな「ティファニー・ランプ」くらいだね。我が家の前は林の中の散歩道で近所の人が夕方通りがかると、リビングの格子窓にちらっと見える位置に飾ってある。薄いピンク色のモクレンの花が一面に傘を覆うようにステンドグラスで組み込まれていてとても美しい・・・。

 KI君は前回「動名詞」の文法・整序問題をやってほとんど正解だった。「世の中をもっと住みやすい場所にする・・」は making the world a better place to live in. でSVOCの文型だったよね。the worldが文尾では「世の中に住むためにもっと場所を作る・・」となってしまう。「場所は作れない」し。動詞makeはいろいろな用法があるから要注意だ。今日は「代名詞」をやった。「同じような家と比べてみれば、その家はずいぶん質の高いものだった。」の整序問題が難しかったね。 Compared to similar houses, that one is of much higher quality. 「高い質の」は of high quality で前に名詞がなくてもよい。It is of no use. が「それは役にたたない」となるように「形容詞」の働きで「補語」になる。
 EC君は、前回英作文がうまく書けていたね。See things as they are. は「物事をみなさい」の後ろに「それがそのようであるように」とあるから、「物事をありのままに見なさい。」の意味だ。「変な先入観で見ちゃダメだよ。」ということ。今日は「代名詞」がとてもよく理解できていた。「〜は調子が悪い」は代名詞を使って Something is wrong with 〜が普通。2日後のセンター試験は自分の東高が会場だからいいね。周囲も同級生ばかりだからいつもの模試のような雰囲気で受験できる。私がそこの職員でいた頃は大学から派遣された先生たちと一緒に試験監督をやった。しかし、公正な接し方を求められているから、いつもの生徒たちが目の前にいても励ましの声もかけられなかったのを思い出すよ。
 三島教室のOH君が出席して「助動詞」を復習した。整序問題の基礎編はすべて正解だった。発展問題の「正しいパスワードがないとセキュリテイ・システムによって中にはいれません。」が難しかった。選択肢からまず「動詞」「助動詞」をピックアップすると、enter、permit、won’tが見つかるね。enter(入る)のはだれ? youでしょ。誰が何をpermit(許す)の? だからSecurity system won’t permit の後にSVのyou enter が続くように考えればSecurity system won’t permit you to enter without the correct password.となるよ。
 2年生のTA君は前回、「子供の歯磨き」の和訳をやった。 When children become three or four years old, their scope of acquaintances expands. を「知識の範囲が広がる。」と訳した。しかし acquaintances の-sに注意しないと。数えられるから「知人・友人」だ。「知識」は量ではかるし。例えばsomething to eat は「食べるもの」 something to learn は「学ぶこと」と訳すように、日本語では具象的な「もの」と抽象的な「こと」をきちんと使い分けているね。優れた言語だよ。英語にはそれができない。関係代名詞 what 「もの・こと」の訳し分けも同じことだね。英語はどうやるかと言えば、名詞の前後に aとか –sをつけたら「具体的なもの」、なかったら「抽象的なこと」という判断をするのだよ。
 MIさんはセンター試験準備のためにお休みした。「富士高校」が受験会場だそうだ。いよいよ2日後にせまったね。こういう試練がこれからの人生に何度でもあってますます自分の資質を高めてくれる、と考えればなにも不安に思うことはない。全てがプラスに転嫁できるよ。模試のつもりがいちばんいい。 尾上

(追記) モクレンを英語では「マグノリア」Magnoliaといって、NYの「ブルックリン植物園」に行くと入口からしばらくはこのマグノリアの大群落だ。中央のドーム周辺の「マグノリア・プラザ」には創設以来だから100歳に近い大木が雪のように真っ白な花を咲かせる。アイボリー色、クリーム色、ピンク色、濃い紫色に溢れて実に美しい。サクラの咲く早春の3月・4月が見頃で、甘い香りの17種類72本も植えてある。大好きな庭園でここには家内と何度訪れたことか。
 このティファニー・ランプは長男と二人、ブロードウエーの賑やかな商店街を歩いていて見つけた、というより「押し売り」された。「ブロードウエー・ギャラリー」という名のPCとビデオの大きな店に入っていって、長男が友人に頼まれたゲーム・ソフトを270ドル(約3万円)で買った。ソニーのビデオ・テープも予備に2本買ったら、体格のいいイラン系の主人が「ビデオカメラ用にこの広角レンズはどう?」とまだまだ売りたげ。
 支払いしようとクレジットカードを渡すと、「ちょっと見てもらいたい物があるんですが・・」と言って,広い階段を降りて地下展示室に案内された。そこはなんと高価なソファー、絨毯、チェストなど宝の山が所せましと。豪華なイランの絨毯を3枚も広げてみせる。「サザビーズ、って知ってますか?これらランプはそのオークションで仕入れたティファニーですよ。」
 チェストの上に並べられた5つも6つものランプはどれも明るく輝いて素晴らしい。その真ん中にひときわ大きく女王様のように光り輝いているピンク色のランプがとくに気になって、長男と「あれ、いいね・・」と頷いていたらイラン人の主人には通じたらしくすぐにそれを手元に運んできた。
 「本当は3万ドル(300万円)だけどまけるよ。3本まとめて買って日本で高く売ればいい・・・」と。「とても高価で日本にいる妻がきっと反対するから・・」と言うと、「じゃあ、この電話で今奥さんに電話して聞いてみてよ。」と。日本は真夜中の3時だというのに家内を起こしてしまい、まんまと店員のペースに乗せられとうとう買う羽目になった。「5千ドル、いや3千ドルでもいい。」こうなったらこちらの条件を持ち出そうと、先ほどのゲームソフトなども含めて2700ドルで手を打った。航空便の送料と手数料も含めることで交渉成立した。
 NYでビジネスでも大成功している移民はユダヤ人だと誰でも知っているけど、アルメニア人とこのイラン人もなかなか商売上手なんだと後で知った。後日談だけど、件のランプが自宅まで配達されるものと信じていたら、成田空港から電話で「ランプが空港止めになっているので引き取りに来て欲しい。」とのこと。行ってみたら私の背丈以上もある大きなダンボール箱にくるまれて届いていたよ。中身だけをカートに乗せてゴロゴロ転がして御殿場まで電車で帰った。
2016/01/14 (Thu) 23:44


無生物主語の文は原因・結果の文だね
無生物主語の文は原因・結果の文だね
2016年1月11日(月)ゆうゆうホールにて 「庭のアネモネ」
 とうとうスマホを買ったよ。「ガラケー」で結構!と、ガンコに敵対心を抱いていたが、先週あっさり誘惑に負けた・・。8日、農作仲間10人と郊外の「台湾料理店」で昼食を一緒して「新年会」をやった。大学生の娘を連れてきたIKEさんが、ガラケーとスマホを両方もっているのが不思議で聞いてみた。「中古のスマホを安く買って、用途をわけて使っているのよ。契約料も月額1000円くらいね。」というから興味が湧いた。
 帰り際早速、オススメの「GEO」に立ち寄り説明を聞いたら欲しくなってその場で購入した。日頃は容量のデカイ「デスクトップ」に向かっているから必要ないはず。しかし車の中や山歩きの時に、もし「ネット」で聞いているニューヨークのFM音楽放送やユーチューブのオペラが見れたらもっと楽しめるな、という期待を込めて・・・。

 TACさんは「動名詞」をやった。整序問題はどれも正確に解答できてすばらしい。ただ、センター試験では和訳がつかず、ただ語句を並べ替えて意味のある文を組み立てねばいけない。日本語に頼れないなら、英語の基本文型「接続詞+S+助動詞+V+O+〜」に持ち込むしかない。まずVから探してSとOを決めることだ。TACさん、この「整序問題」にいつも時間がかかるというから、1,2の前半、5、6問とやってから、残り時間で2の後半、3、4問という順番で解答すると能率が良いんじゃないかな。
 TU君は前回「動名詞」を勉強した。整序問題も文法もかなり正確に答えられた。英作文では慣用句の基本 feel like –ing や dream of -ing などが思いつかなかったね。今週末のセンター試験はとても大切。模試では80%取れたこともある、というから楽しみにしているよ。
 2年生NIさんは「無生物主語構文」で「愛知大」の「ソクラテスの無知」が難しかった。 This confidence explained to him his reputation as a wise man. も主語confidenceが「原因」で後半がその「結果」だと考えると日本語になる。「こういう確信があったので、ソクラテスは自分の賢人という評判を納得できた。」となる。「彼が説得された」わけだから「彼は納得した」となるね。いつもの英文和訳も和文英訳もむずかしい問題ばかりだけどよく果敢に取り組んでいるね。添削から得るものがたくさんあるはず。しっかり読み返してね。
  中学2年生のNI君は中2教科書の第11課「ピーナッツの生みの親」4ページ分を熱心に和訳した。3時間で半月分をこなしてしまった計算だ。こういう集中力があれば英語力はぐんぐん伸びるはずだ。今日は既習の「不定詞」 to〜(〜すること)に対して、「動名詞」〜ingの用法を勉強した。I like taking pictures. He enjoyed reading. He finished drwing it. などの文で「〜すること」が –ing になる動詞を覚えた。He started to draw Peanuts. や I like to take pictures.で動詞start や like は目的語が「不定詞」でもよい。
 高校1年生YO君は「準動詞」をやった。「不定詞」「分詞」「動名詞」の基本用法は覚えているが、慣用用法や特別のイディオムをまだほとんど覚えていないからマルがすくなかったね。とくに文法の「間違い探し」の問題には苦労した。この単元は高校卒業するまで何度もぶつかることになるほど広く深く細かいから頑張っていこう。今日は終了したらお客様が。YO君のお母様がお年始にお姉さんと一緒。私と同郷の三重県のお菓子をいただいた。お姉さんはやはりこの「UG会」の卒業生で東京の大学に行っている。「成人式」おめでとう!
 TAYさんはあす学校で英語の試験があるのでお休みした。 尾上

(追記)昨日の「英語の話」に続けて・・・「大学院」に進学するにも予備校があるのを知っているかな?新宿四丁目の「四谷ゼミナール」や中央線・高円寺駅前の「中央ゼミナール」など。かなり費用はかかるけどね。入学に5万円、月々3万円(週1回)。
 しかし「通信添削講座」なら通学せず、時間がとられず授業料も安い。調べると「Z会」や「デルタ・プラス」「大学進学センター」などがネットでみつかる。5ヶ月で5万円(6回分)が目安だ。大学院英語、英作文、志望理由書、研究計画書、などを指導してくれるそうだ。(私の「UG会」の方がずーっと安いね・・。エヘン!)
 入試科目はなんだと思う?大学院入試の時期は年2回で、「秋入試」の学部と「春入試」の学部の2回ある。たとえば、東大・理学部大学院・修士課程の「生物科学専攻」では「秋入試」で、2015年には筆記試験が8月26日に実施された。英語の読解問題と各学部の専門領域の2科目だった。一次試験の合格発表が8月29日。合格者だけが9月2日の口述(面接)試験に進む。二次試験の合格発表は9月17日だった。もちろん入学は翌年の4月だ。ずいぶん早い決定だね。
 ちなみに文系の場合、教養学部にある「総合文化研究科」は「春入試」で、翌年2月中旬の実施だ。学部の2次試験が25日頃だから院はその1週間前に実施しているようだね。大学ごと学部ごとに実施時期が全く異なるのだ。つまり重ならなければいくつでも受けられる、ということ。
 東大、京大、慶応、早稲田などほとんどの大学院で、最近の英語テストは独自問題をやめて「TOEFL・ITPテスト」を利用している。今ではインターネットで解答する形式になったTOEFL・iBTが日本人には難しすぎるし、受験会場の設備も不可能なので、昔のペーパーテスト形式に戻して大学などの団体受験ができるように改良してある。東大もこのITPでリーディングだけの出題だ。
 東大の院に受かるには677点中、500点(80%)がほしい。450点(70%)でも合格可能だが。TOEFLは過去問題集がいろいろ市販されているので何冊か購入して練習するといい。ブック・オフやアマゾンでも中古で購入できる。過去問はその大学の生協で販売していたり、その大学図書館に行けばコピーをさせてくれる。他大学の学生もOKなので、ぜひ早めに対策を練るといい。
 私は55歳の時、沼津東高校に在職中一念発起し「東京学芸大学・大学院」の「英語教育学」コースを受験して合格した。これは「秋入試」で11月だった。じつはもう一つ「春入試」の「東京大学」も2月に受験したが不合格だった。英語には自信があったけど昔から嫌いだった「教育学」が足を引っぱったらしい。教師のくせにね。はっはっはっ。
2016/01/11 (Mon) 23:47


準動詞とは「不定詞」「分詞」「動名詞」のこと
準動詞とは「不定詞」「分詞」「動名詞」のこと
2016年1月10日(日)森の腰中央公民館にて 「ラブ・ライブ」
 まるでAKB48のような元気な女の子がおうぜい登場するアニメ「ラブ・ライブ」の動画をネットで見てみた。みんな女子高生なのかな。これが今の人気キャラなんだなあ。先日「乙女キャンプ場」で若者たちの黄色の派手なレーシングカーの車体一杯に描かれた女の子はこのキャラの2人だったのだ。気持ちが若返ったような・・・。

 EN君は前回「準動詞」のまとめを勉強した。とても難しくて正解が出しにくかったね。不定詞、動名詞、分詞の3つは動詞の前後に toや ing、edをつけることで、「動詞」の意味と用法を維持しながら、名詞・形容詞・副詞の働きをさせるもの、と定義できる。to不定詞は中学では「こと」「ための」「ために」の3つの意味を学ぶ。ingの形は「こと」「している」「しながら」とまとめる。普通の「動詞」よりも少々高級レベルで英語の勉強ではいちばん学習範囲が広く深い。1年生ではもうすでに終わっている単元だけど、これから何度も勉強を続けて欲しい。
 SEさんもやはり「準動詞」が半分もできなかったね。ほとんどの高校生が大学受験までずっと取り組まねばいけない単元だから根気よく勉強していこう。和訳では「時制の一致」と「代名詞」のoneの用法が難しかった。 Long before his birthday arrived, he asked for one for his birthday present. 「誕生日が来るずっと前に、ピーターは誕生日プレゼントに、一頭欲しがった。」英語では「過去」の話なら「動詞」をすべて同じ「過去形」に統一する(時制の一致)。日本語では最後に「〜た」をつけるだけでよい。だから「来た」でなくて「来る」。代名詞のoneには様々な用法があってむずかしい。高校ではもうじき「代名詞」の単元で勉強するはず。ここでは前に出たa ponyをさすが、別のものでいい。「そのうちの一つ」の意味だ。動詞askには「たずねる」と「たのむ」の2つあるよ。
 YAさんは前回、下線部問題で The effectiveness of human society, therefore, is largely dependent upon the clarity, accuracy, and efficiency ( ) which language is used or understood. の和訳が難しかった。まず主語は、名詞 of 名詞となって「名詞構文」だと気がつけばいいね。出来るだけ「SVC」の訳にもちこむ。後半は関係詞 which に先行詞を代入すれば Language is used or understood with clarity, accuracy, and efficiency.となるよ。「言語が・・・的に使用され理解される」ということ。with を使って副詞句で書いてあるのは clearly とか accurately ,efficiently という副詞と同じ意味になるよ。「従って、人間社会が効率がいいかどうかは、言語が使用され理解されるときの明確さと正確さと効率におおきく依存している。」と訳せるといいね。
 いよいよ今週末にセンター試験が始まるね。いつもの模試のひとつと思えば緊張しない、実力以上の点を望んだりすると思わぬ失敗をするよ。今までで最高の力をもう一度出せればいいけど、それは「宝くじ」を買うようなものでなかなか当たらない。80%発揮できれば満足、と思えば気が楽になる・・と心配性のYAさんにアドバイスした。この一週間は特別のスケジュールじゃなくて、今までどおりの地味な勉強の仕方を続ければそれでいい。 尾上

(追記)この「冬期講習」には山梨大学3年生が飛び入り参加してくれた。今年の8月にTOEFLテスト受験のために英語の学力を高めたい、という希望だったのでお手伝いした。彼はKI君のお兄さんでこの「UG会」の卒業生だ。「醸造学」を学びたくて「ぶどう」栽培発祥の地の大学に進学した。
 先月は彼のクラリネット・ソロを聞きに山梨の県民ホールに出かけた。沼津東高校では卓球部だったのに、大学では一念発起してお母さんのクラリネットを譲り受けてオーケストラに入団。そして最後のコンサートでベートーヴェンの「交響曲第7番」の難しい長いソロをノーミスで美しく歌い上げた。わずか2年半でよくもそこまでやった。ブラボー!
 最終学年が近づいていよいよ進路を決める時期になった。就職するにしろ進学するにしろ決めねばならない大切な時期だ。今高校生の君たちも大学に入学して3年後にはこの試練が待っているんだぞ。大学で学んだ自分の好きな学問を、一生の職業に生かせたらそれが理想だ。そのためには4年間の学部での研究が足りなければ大学院に進学することになるよね。そのまま自分の大学の院に行くもよし、他大学の院にチャレンジするもよし。
 たとえば東大の大学院の入試合格者の約半数は他大学からの受験者だ。修士課程(博士課程前期)に2年間行けば「修士号」がとれる。理工系で企業の研究員になるには最低この「修士号」が欲しい。そしてさらに「後期・博士課程」に3年間かけて必修単位を取得するうちに「博士号」が取得できればいいのだが、それがなかなか難しい。
 5本も6本も「論文」を提出して高く評価されねばいけない。30歳近くまで学生をやっていて無収入では個人の経済的な事情もからむので、いずれかの段階で職業選択をすることになる。業績が認められて見事「大学」や「高等専門学校」の教授・講師に採用されれば理想だが、「高校教員」とか「予備校講師」をやりつつ上を目指す人も多い。
 私は以前、KI君兄のほかにも大学生に大学院進学のための英語指導をしたことがある。暁秀高校生時代に教えたTAさんで、北里大学からみごとに難関「東京医科歯科大学・大学院」に合格したガンバリ屋さん。いまでも毎年「年賀状」をやりとりしている。「東大医学部」にも匹敵するハイレベルの国立の医科歯科大学だ。大学4年生の時、過去問によく出題される科学雑誌「サイエンス」の英語版が読めるように目標を定めて英語力をしっかり身につけた。
 社会人として活躍したい人も活躍している人も、英語の勉強から解放される日はなかなか来ないね。次の大学院入試でも就職試験でも職場での研鑽でも日本では常に英語の力が問われる。いま大学合格しても英語だけはやめられないよ。TAYさんは名門大学にすでに合格しているが、今も沼津から電車に乗って「UG会」に通って英語力にますます磨きをかけている。
 大学では英語の時間が週に2回くらいで少ないけど、文系・理系のどの学部も英語は必修だ。4月入学後すぐにクラス分けテストがあったり、7月には前期試験がある。留学のチャンスもあるかもしれない。在学中は英検1級やTOEIC、TOEFLを何回か受けて英語力のレベル・アップを心がけたいね。SUさんのように大学生になっても「UG会」に来られる人はいつでも歓迎します。(続きはまた明日・・)
2016/01/10 (Sun) 23:24


日英の鏡像関係?
日英の鏡像関係?
2016年1月7日(木)裾野市民文化センターにて 「乙女キャンプ場」
 愛車レイチェルで昨日は富士山に向かって「滝ヶ原自衛隊駐屯地」まで、今日は箱根に向かって「乙女キャンプ場」まで登っていった。たっぷり汗をかいて良い気分。ローギヤーにしても無理な急勾配なところは押して歩けばいい。帰りの爽快な気分を思い浮かべると苦労でも何ともない。
 このキャンプ場の中を通って「金時山」までいける。元日は未明にここから登った。今日は「七草粥」の日になって正月気分も終わり。広い駐車場は人影まばらだったけど、まっ黄色の車が2台並んで若者が2人話に夢中。いつものクセで寄って行って話しかける。共にスズキの新車スポーツカーで、一台にはボディ一杯に女の子のアニメキャラクターが窓にはみ出すくらいに両側に大胆に描かれている。「ラブ・ライブ」とかいうアニメで業者に描いてもらったそうだ。「道交法に触れないの?」富士山ナンバーで地元御殿場の若者だったよ・・・。

 MIさんは前回、日本女子大の和訳「青い色の効果」がほぼうまく訳せていた。しかし、何度も説明したようにカンマ・セミコロン・ダッシュなどの句読点は「ただのポ−ズ」だが、その次にくるのは、今述べたことに対する「言い換え」「説明」「理由」か「対比」になるはず。「追加」したり、「結果」を述べたければ必ずandやin addition とかso など言わねばいけない。文頭に何も「接続詞」が書いてなければ、和訳の時に「すなわち」、「なぜなら」とか「ところが一方」と書き加えなければいけない。レベルの高い話だけどね。
 KI君は前回、関係詞をつかって2文を1文につなげる問題に苦労した。 He solved the problem with ease. (彼はその問題を簡単に解決した。)と I was surprised at the ease.(その簡単さにわたしは驚いた。) の2文で、KI君は「私が驚いた簡単さでその問題を解決した。」としたがwith ease は副詞のeasily のことだから、もう一つの候補「彼がその問題を解決したときの簡単さに驚いた。」が正解。 2文目のThe ease を先行詞に考えるといい。 I was surprised at the ease with which he solved the problem. 今日は、ある予備校の冬期講習で「物理」を受けたのでだいぶ遅くなってから参加した。「動名詞」の整序問題をやって少しのミスをのぞけばほぼ完璧だった。
 2年生のTA君は前回、福島大の和訳に苦労したね。特に・・but never without seeing some evidence 〜は「二重否定」の構文になっているね。「・・した時は必ず〜の証拠をみつけた。」と訳す。今日は「無生物主語構文」を勉強した。 This medicine wil make you feel better. は「この薬はあなたを元気にさせる」と直訳でもいいけど、使役の「させる」は普通「人」の行為だから「無生物」が主語では違和感があるね。こういう文では目的語の「人」が主語になるように和訳した方が良い。「この薬を飲めばあなたは元気になるよ。」と。この「無生物主語」は原因の働きで「〜のせいで」とか「〜のおかげで」と訳すいといい。それが「元気になるよ」という結果を導くのだ。だから正式に英語学では「結果構文」と呼ぶよ。
 KI君のお兄さんが今日も参加して、「冬期講習」でやったTOEFLの問題に取り組んだ。大学院の入試英語にこれを利用するところが年々増えているそうだ。ただしITP(日本の団体向けテスト)といってペーパーテスト形式だから日本人にはありがたい。普通のTOEFLテストはiBT、つまりインターネット・ベースなので、書き込みや下線がひけず、前ページに戻って読み直すこともできないから、日常的に英語に触れていないとかなり難しい。KI君兄が8月の院入試までに高得点を取っておくには今すぐ取り組まねば。語彙レベルをぐんと上げること、文法は大学受験レベルを復活させることが求められる。最後に「関係詞」の文法問題を少しやってみた。忘れていることが多いのに気づいたね。 尾上

(追記)冬期講習の4日目には、英文のなかで「助動詞」がいちばん重要なんだ、という話をした。「疑問文」は基本事項のようで意外と盲点になっている単元だ。普通の「疑問文」はwillやcan、do、does、didとかhave、has、is、wasなどを「主語」の前に出すよね。間接疑問文、つまり「節」なら「疑問詞」+S+「助動詞」+Vの語順でいい。
 「助動詞」って何?「動詞を助けるもの」?とんでもない。疑問文なら主語の前に移動してしまってどうして助けられるの?実は「補助的動詞」の略で「動詞」の一種なんだ。その働きは「私」つまり「話し手」(話者)の判断や気持ちを表すものだ。だから一番大切なものだから英語では最初に出る。それが疑問文の場合で、平叙文の場合は主語(S)がそのまえに「しゃしゃり出る」。主語は「話題の中心」になるから「出たがり屋」なのだ。
 たとえば She may meet him at the station tomorrow. は主語「彼女」を抜かして後から和訳すると、「明日、駅、で、彼、に、会う、かもしれない。」でピッタリだ。日本語は文の最後に一番大事なことをいう。この「かもしれない」は、話者の気持ちや判断を表しているよね。英語では may が同じ働きをして文の始めに置く。ちょうど逆の流れだから、英語と日本語の語順は「鏡像関係」にある、と説明する。
 英語でわかりやすく言い換えれば I think it possible that she will meet him・・と言えるよ。こういうのを文法では「法」(モダリティ)と呼んでいる。「仮定法」や「命令法」の「法」は方法とか言い方じゃなくて、「話者の気分」を動詞や助動詞の形に反映させているのです。「仮の話にしたい気分」や「命令したい気分」を込めているのです。
 今日は余録なのにチョムスキー理論を語ってしまった。「生成文法」ともいってUG、つまり「普遍文法」Universal Grammarが人類のだれにもインプットされているという仮説です。私の大学時代以来のライフワークになったけど、君たちの中で大学へ行ってからこの分野の学問に遭遇する人がいるといいなあ。わたしの「UG会」は10年前にここから命名したもの。ちなみに三島駅前に「UCセミナー」という英語塾がある。少々まぎらわしかったね。ここは早稲田出身の内田さんの塾だから自分のイニシャルをとってつけたらしい。
2016/01/07 (Thu) 23:30


唇、歯、舌、口蓋、口蓋垂、そして鼻を使うのが「子音」
唇、歯、舌、口蓋、口蓋垂、そして鼻を使うのが「子音」
2016年1月4日(月)ゆうゆうホールにて 「赤い時計塔」
 冬期講習中の朝は良く晴れてすがすがしかったね。「ゆうゆうホール」と向かいの「商工会議所」に挟まる道路には「愛染院跡」という小島のような植え込みの三角分離帯があって、真っ赤なもみじがいつまでも散らずに美しかった。
 ここには富士山の溶岩が冷えてできた小山があって室町時代の寺の跡らしい。その向かいの「ゆうゆうホール」前には真っ赤な「時計塔」。定刻になるとこの銀色の球形が開いて人形たちが演奏を始めるのです。こんな素敵なホールで勉強会が開催出来る幸せ・・・!

 TAYさんは前回、「同志社大」の和訳「歳末大売り出し」が難しかった。They are decked out for the festive season as glitteringly as any western store. は前の文の主語が「日本のデパートやスーパー」だからきっとここも同じ主語と考えるのが普通だ。They をすぐに「かれら」と訳すのは失敗の元。heかsheか itの複数形だからね。「それは欧米のどのお店にもまけないくらいギラギラとお祭り期間用の飾り付けがしてあった。」今日は「疑問文」の復習だったが、予想外にミスを犯してしまったね。SVの前に来るのは「接続詞」か「疑問詞」か「関係詞」、といつも注意しなきゃいけない。
 TACさんは前回、「パラグラフ問題」でScience is a good thing, but it is not an end in itself. のendを「終わり」と訳して意味不明になった。「物事のエンド」は「終わり」、鉛筆のエンドは「はじっこ」、計画のエンドは「目的」。一つの「原義」からいくつもの意味が派生することを言語学では「意味の拡張」というよ。じゃあ、springの原義は?
 今日は「分詞」をやった。「誰もそれ以上言うことがなかったので、会議は散会となった。」の空所補充問題で、 Nobody ( ) any more to say, the meeting was over. の答えは had と書いたね。待てよ、SV〜とSV〜が何でつながっているの?「接続詞」がないじゃん。省略してもいいのは「分詞構文」の時でしょ?ここはhaving なら正解だったね。主語nobodyが残っているから「独立分詞構文」と呼ぶのだ。
 TU君は前回、「分詞」をやった。have 物 –ed(〜してもらう)、spend 時間 –ing、make oneself understood(自分を理解してもらう)など大切な慣用句ばかり。ぜひしっかり覚えてほしい。今日は「動名詞」の整序問題をやった。「彼女に話しかけても無駄だった」は It was no use talking to her. が正解。このItは talking 以下の「動名詞句」を受ける「形式主語」の働き。
 2年生NIさんは、「無生物主語構文」をやった。上智大の「現代の科学」も愛知大の「ソクラテス」もほぼ正確に和訳できていたよ。英作文は「関係詞」をやった。入試の和訳では「野口英世」が難しかったね。
 1年生YO君は前回「助動詞」をおさらいした。may well(〜するのももっともだ) only have to(〜するだけでよい)、 might as well(した方がましだ) など、レベルの高い「助動詞」をしっかりおぼえてほしい。
 中学2年生のNI君も前回、「助動詞」をいくつか勉強した。「未来」を表す willと be going to、「誘ったり、頼んだり」のwill you?「提案する時」のShall I ? とかShall we ? 「必要だ、義務だ」と話者が思うときのneed、 mustなど。「助動詞」とは、文には登場しないけどいつもそこにいる人、つまり「話し手=話者」の「判断」や「気分」を付け加えるものです。「動詞」を助けているんじゃないよ。助動詞とは「補助的な動詞」という意味で「動詞」の一種です。中学生のうちからこんな「UG理論」でしっかり勉強したらとてもいいね。今日は「第10課」の「女性写真家」を和訳した。「不定詞」の項目で1,「こと」2,「ための」3,「ために」の意味になることは学校ですでに勉強していたね。きちんとした日本語に直せることが、英文を正確に理解したことになるのだ。今日もたくさん勉強したね。 尾上

(追記)冬期講習の第3日は2年生に約束した通り、「発音」と「アクセント」のセンター対策の話に1時間割いた。二次対策を中心にしてきた3年生も2週間後に本試験を控えているので、中学生NI君も含めて7名全員に勉強してもらった。TACさんなんか中学3年の時から、筑波大に行ったお姉さんの紹介で「UG会」に入ってもらって、もう耳にタコができるほどでしょうけどまた例の手作りプリントを2枚配って説明した。
 アクセント問題で注意事項の(1)、アクセントは「♪♪-ic、-ical、-ityの前。-ateの前の前♪♪」と覚える(尾上創作)。二拍子のリズムで唱えれば忘れないよ。注意の(2)、カタカナ語もよく狙われる。日本人はほとんどの外来語で最初を強く、高目に発音する習慣だ。サクセスとかアクセサリー、ミュージシャン、ギターなんか英語とは全く違う。
 「母音」の発音については第2日目に詳しく説明したので、プリントの上半分に記載した「子音」の話をした。大学で「音声学」を勉強した先生なら教えられるはずだけど、学校で習ったことがあります、という生徒は皆無だったね。「破裂音」「摩擦音」「破擦音」が調音の位置で異なる話。側音「l」と流音「r」の違いは難しいけど、前者は舌を天井にしっかりつける。後者は口中で軽くひっくり返すだけ。だから「暗いル」と「明るいル」の違いなのだ。日本人は苦手だねえ。
 ちなみにロシア人はこの流音「r」をベランメエ調に「巻き舌」で固く発音するよ。「ハラショー(素晴らしい)」の「ラ」を巻き舌で言ってごらん。ドイツ語も同じ巻き舌だけど、フランス人は「舌」じゃなくて、なんと「ノドチンコ」を震わせる!上品に言えば「口蓋垂」のこと。「パリ」の「リ」や「ボンジュール」の「ル」を発音できるかな。
 鼻から息がでる音を「鼻音」といって3つある。唇を閉じれば「ム」で、舌先で息を止めれば「ヌ」。のどの奥で止めれば「柔らかなグ」も鼻音という。hungryの名詞hunger(空腹)は固く「ハンガー」でいいけど、動詞hangにerがついたhanger(衣紋掛け)は柔らかく「ハガー」と発音するんだよ。1文字違いでも大違いだ。動名詞や現在分詞の-ing形はすべて「鼻音」で終わるから最後に「グ」と言ってはいけない。動詞のsing、ringも名詞のkingやeveningも代名詞のsomethingも形容詞のinterestingもみーんな「グ」じゃないよ。「鼻音」で終わるんだ。「スィン」「リン」「キン」・・でいいんだ。「ン」に丸をつけることもある。センター試験によく出るから注意しよう。
2016/01/04 (Mon) 23:46


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